JPH03684Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、対の接触バネ部の夫々の一端間を支
持部に結合させ、これらの接触バネ部間に相手コ
ンタクトを受け入れるようにしたソケツトコンタ
クトに関する。

〔従来の技術〕

従来、ソケツトコンタクトとしては、第６図に
示すものがある。第６図のソケツトコンタクト
は、導電板を打ち抜いた後に曲げ加工を施すこと
によつて作られている。実際の打抜作業は導電性
帯板に対し連続的に行なわれる。このソケツトコ
ンタクトは、その長手方向の中間部分に支持部１
を有している。支持部１は、接続板２とこの接続
板２の二辺から互いに対向するように、直角方向
に折り曲げられた対の支持板３とを有している。
互いの支持板３の一側には、接触バネ部５が一体
に結合されてのびている。夫々の接触バネ部５
は、互いの支持板３から先端部に近づくにつれ
て、相互間隔が狭くなるように作られている。
夫々の接触バネ部５の先端は少し外向きに曲げら
れた接触部７を有している。これらの接触バネ部
５の間には、相手コンタクト（図示せず）が摺動
挿入される。支持板３の他側、即ち、接触バネ部
５とは反対側の端部には、たとえば、電線等に接
続される接続部８が一体に接合されてのびてい
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このようなソケツトコンタクト
を作る際には、そのソケツトコンタクトを展開し
た状態で打ち抜かれるために、寸法を多く確保す
る必要がある。その結果、第６図のソケツトコン
タクトは、その材料、即ち、導電性帯板を多く必
要とするという問題がある。また、そのソケツト
コンタクトは、その組み立ての際に、一括作業が
できないという問題がある。

それ故に、本考案の目的は、ソケツトコンタク
トを作る際の導電性帯板材料の使用量を軽減し、
かつ、高信頼性の接触が得られるソケツトコンタ
クトを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案によれば、対の接触バネ部と該対の接触
バネ部の夫々の一端を結合させた支持部とを有す
るソケツトコンタクトにおいて、上記支持部は平
板状部分であり、上記対の接触バネ部は上記支持
部の辺の相隣接した部分からのびており、かつ上
記対の接触バネ部は、夫々複数箇所の板厚方向の
曲げにより実質的に捩じ曲げられて先端近傍に相
対向した接触部を形成されていることを特徴とす
るソケツトコンタクトが得られる。

〔実施例〕

第１図は、本考案のソケツトコンタクトの一実
施例を示している。

図示のソケツトコンタクトは、対の接触バネ部
１１を有している。対の接触バネ部１１は、その
一端を平板形状の支持部１２の一辺の相隣した位
置に一体に結合されている。対の接触バネ部１１
は、夫々複数箇所の板厚方向の曲げにより実質的
に捩じ曲げられている。これにより、接触バネ部
１１は互いに対向させられている。対の接触バネ
部１１の相互間隔は、長手方向の中間部分で最大
に広がり、かつ先端に近づくにつれて狭くなつて
いる。また、対の接触バネ部１１はその先端を互
いに少し外側に曲げられ、かつその近傍には相対
向した接触部１４が形成されている。これらの接
触部１４の間には、相手コンタクト（図示せず）
が摺動挿入される。支持部１２の反対側にはその
長手方向に、たとえば電線等を接続するための対
の接続部１６が一体に結合されてのびている。即
ち、対の接続部１６間に電線が圧入される。

なお、接触部１４は接続部１６に対して45゜程
度に角度を異にして位置させることができるた
め、接触部１４に対し、電線を圧入する接続部１
６に角度をもたせた方が良い場合に有効なソケツ
トコンタクトとなる。

このようなソケツトコンタクトの製造に際し、
先ず第２図に示すように導電性帯板を連続して打
ち抜くことによつて平板形状のソケツトコンタク
トの展開された形状を得る。この展開形状によれ
ば、使用材料が少なくてすむことがわかるであろ
う。打抜きの際、対の接触バネ部１１間にはスリ
ツト１８が形成される。さらに対の接触バネ部１
１は、支持部１２の近くで互いに外向きに広がる
ように斜めに捩じ曲げられる。その上、接触バネ
部１１の中間部分では、接触バネ部１１は内向き
に、かつ、斜めに捩じ曲げられる。このようにし
て、対の接触バネ部１１の先端近傍に、互いに対
向した接触部１４を形成する。これによると、ソ
ケツトコンタクトをきわめて簡単に得ることがで
きる。

第３図乃至第５図は、本考案によるソケツトコ
ンタクトの他の実施例を示している。図示のソケ
ツトコンタクトは、支持部１２の近くで対の接触
バネ部１１が互いに外向きに広がるように、かつ
斜めに捩じ曲げられている。接触バネ部１１の中
間部分では、それらの先端部で相互間隔が狭まる
ように内向きに、かつ斜めに捩じ曲げられてい
る。さらに、接触バネ部１１の先端の接触部１４
は、中間部分の捩じ曲げによつて、狭い相互間隔
をもつて相対させられている。このようにして得
られたソケツトコンタクトの対の接触バネ部１１
の相互間隔には、相手コンタクト、即ちピンコン
タクトが摺動挿入される。

〔考案の効果〕

本考案のソケツトコンタクトによれば、対の接
触バネ部を板厚方向に曲げることによつて実質的
に捩じ曲げられるため、ソケツトコンタクトを簡
単に得ることができる。またソケツトコンタクト
を作る際の材料寸法を短縮することができるの
で、その材料の使用量を軽減できる。

さらに、接触バネ部はその板幅寸法を同じ寸法
に形成できるため、接触部の接触信頼性を確保で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のソケツトコンタクトの一実
施例を示す斜視図、第２図は、第１図のソケツト
コンタクトの展開図、第３図は、本考案のソケツ
トコンタクトの他の実施例を示す斜視図、第４図
は、第３図の側面図、第５図は、第４図の底面
図、第６図は、従来のソケツトコンタクトを示す
斜視図である。 １；支持部、５；接触バネ部、７；接触部、１
１；接触バネ部、１２；支持部、１４；接触部、
１６；接続部、１８；スリツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 対の接触バネ部と該対の接触バネ部の夫々の一
   端を結合させた支持部とを有するソケツトコンタ
   クトにおいて、上記支持部は平板状部であり、上
   記対の接触バネ部は上記支持部の辺の相隣接した
   部分からのびており、かつ上記対の接触バネ部
   は、夫々複数箇所の板厚方向の曲げにより実質的
   に捩じ曲げられて先端近傍に相対向した接触部が
   形成されていることを特徴とするソケツトコンタ
   クト。