JPH0246663B2 - - Google Patents
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- JPH0246663B2 JPH0246663B2 JP61267411A JP26741186A JPH0246663B2 JP H0246663 B2 JPH0246663 B2 JP H0246663B2 JP 61267411 A JP61267411 A JP 61267411A JP 26741186 A JP26741186 A JP 26741186A JP H0246663 B2 JPH0246663 B2 JP H0246663B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B3/00—Ohmic-resistance heating
- H05B3/40—Heating elements having the shape of rods or tubes
- H05B3/42—Heating elements having the shape of rods or tubes non-flexible
- H05B3/48—Heating elements having the shape of rods or tubes non-flexible heating conductor embedded in insulating material
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
- C22C38/40—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、耐酸化性、耐応力腐食割れ性及び
溶接性に優れたオーステナイトステンレス鋼製シ
ーズヒータ外部被覆に関するものである。 〔従来の技術〕 いわゆるシーズヒータは、抵抗性導電体が酸化
マグネシウムの如き耐熱性電気絶縁材を介し管状
被覆材で被覆されており、その被覆材を溶接して
密閉することで保護されている。従つてそのシー
ズヒータ用外部被覆材料には、優れた耐酸化性、
耐応力腐食割れ性、及び溶接性が要求されるため
従来からNCF800などの高Ni耐熱合金が広く用い
られている。然しこの高Ni耐熱合金は、酸化性、
耐応力腐食割れ性は優れているが加工性や溶接性
の点で問題があり、また高価で経済的ではないと
いう欠点がある。 そこでこうした欠点を改善するべく、種々の提
案がなされている。 例えば特公昭55−29146号公報には、低コスト
で且つ耐酸化性、耐応力腐食割れ性及び溶接性の
改善を目的として、Cr、Ni、Si、Ceを相関され
たパーセントで含有するFe−Ni−Cr合金製の電
気加熱体素子被覆が提案されている。 また特開昭48−13213号公報には、溶接亀裂を
生じない安定化オーステナイト合金網を経済的に
得ることを目的として、MnとTiの含有量をS及
びPの各含有量に応じ一定の比率で調整したもの
が提案されている。 一方、特公昭57−19182号公報には優れた高温
強度と耐酸化性能を有する合金が提案されてい
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、特公昭55−19146号公報記載の電気加
熱体素子被覆はCrの含有量が低く、十分の耐酸
化性が得られにくいという問題点があつた。 一方特開昭48−13213号公報記載のオーステナ
イト合金網は、耐酸化性、耐応力腐食割れ性につ
いては同公報に記載されていないが、Ce等の希
土類金属元素の添加が無いことからみて、耐酸化
性に関して期待できないという問題点があつた。 また、特公昭57−19182号公報記載の合金はSi
が高く溶接性に難点がある。 そこでこの発明の目的とするところは、低コス
トで優れた耐酸化性を有し、耐応力腐食割れ性及
び溶接性の良好なオーステナイトステンレス鋼製
シーズヒータ外部被覆を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 シーズヒータ外部被覆に要求される特に重要な
性質は耐酸化性、耐応力腐食割れ性、溶接性であ
り、発明者らは第1図に示すようにCr含有量を
高くしてAl、希土類金属元素(以下REMとい
う)を複合添加することにより耐酸化性が著しく
向上すること、またCoの少量添加によつてシー
ズヒータが晒される環境での耐応力腐食割れ性に
有効であること、さらにSi、Tiの含有量を第2
図に示すハツチを付した枠内の範囲に限定するこ
とにより溶接性が優れることを新たに見出すこと
によつて本発明を完成した。 すなわち、この発明は、重量比で19〜23%の
Ni、23%を超え25%以下のCrを含有すると共に、
Mn1.0%以下、Si0.7%以下、Ti0.3%以下、C0.03
%以下でTi/C5以上、Co2%以下とし、且つ0.3
%以下のAlと0.03%以下のREMとを含み、残部
がFe及び不何避的不純物よりなることを特徴と
する。 この発明にあつては、オーステナイト形成元素
であるCの含有量が重量比(以下、同じ)で0.03
%以下に限定される。Cがこの量より多いと、
Crと結合してCr炭化物を形成し耐食性を劣化さ
せるとともに成形加工性を害するためである。 また、Siは耐酸化性の点で重要な機能を果たす
元素であるが、0.7%を超えると溶接性に悪影響
を及ぼすのでその上限量は第2図に示すように
0.7%に規制され、好ましくは溶接性向上のため
0.5%以下が良い。 Mnは、1.0%を超えると耐酸化性を害するので
1.0%以下に制限される。 Tiは、高温強度、耐食性特に粒界腐食性の改
善に有効に寄与する元素であるが、第2図に示す
ように所定量を超えて添加すると耐酸化性、溶接
性が損なわれるので0.3%以下で耐粒界腐食性を
維持するためにTi/C5以上に規制される。 Niは、耐応力腐食割れ性を高く維持するため
及びσ相析出に対する組織安定性から19%以上が
必要であり、これを下回ると耐応力腐食割れ性が
著しく阻害される。しかし過剰に添加すると、溶
接性の低下、更には価格の増大をもたらすので、
その上限を25%とし、好ましくは19〜23%の範囲
とする。 Crは、先に述べたSiとともに耐酸化性で重要
な機能を果たし第1図に示す通りCrが23%を越
える範囲でAl、REMとの複合添加で著しく良好
となるため、高い耐酸化性を維持するためには23
%を超える含有量が必要である。一方、25%を超
えると熱間加工性及び靱性を害し、かつρ相析出
を助長する。従つて、この発明にあつては、Cr
含有量が23%を超え25%以下の範囲に規制され
る。 Coは、Niと同様に耐応力腐食割れ性及び組織
安定性に有効な元素であり、特にシーズヒータの
ように中性の塩化物に対する耐応力腐食割れ性に
有効である。 Coを含有しない場合はNi25%以下を必要とす
るがCoを含有すると19%以上とすればよい。た
だし多量の添加は価格の増加となるため2%以下
とする。 Alは、0.05%以上添加し、次に述べるREMと
共存させると、第1図に示すように上記のCrが
23%を超える範囲で耐酸化性を著しく向上させる
ことができる。もつともその添加量が多過ぎる
と、得られる合金鋼の熱間加工性、成形性および
溶接性などを阻止するので、Al添加量は0.3%以
下とする。 Alと複合添加される例えばCe等のREMは、鋼
中に痕跡として存在すれば上記のように耐酸化性
を高める効果があるが、多過ぎると熱間加工性や
鋼の清浄性を害する。そこでこの発明のREM添
加量は0.03以下に規制される。 〔実施例〕 以下、この発明の実施例を、他の組成の鋼との
比較において説明する。 第1表に、各ステンレス鋼の化学成分組成を重
量百分率で示す。
溶接性に優れたオーステナイトステンレス鋼製シ
ーズヒータ外部被覆に関するものである。 〔従来の技術〕 いわゆるシーズヒータは、抵抗性導電体が酸化
マグネシウムの如き耐熱性電気絶縁材を介し管状
被覆材で被覆されており、その被覆材を溶接して
密閉することで保護されている。従つてそのシー
ズヒータ用外部被覆材料には、優れた耐酸化性、
耐応力腐食割れ性、及び溶接性が要求されるため
従来からNCF800などの高Ni耐熱合金が広く用い
られている。然しこの高Ni耐熱合金は、酸化性、
耐応力腐食割れ性は優れているが加工性や溶接性
の点で問題があり、また高価で経済的ではないと
いう欠点がある。 そこでこうした欠点を改善するべく、種々の提
案がなされている。 例えば特公昭55−29146号公報には、低コスト
で且つ耐酸化性、耐応力腐食割れ性及び溶接性の
改善を目的として、Cr、Ni、Si、Ceを相関され
たパーセントで含有するFe−Ni−Cr合金製の電
気加熱体素子被覆が提案されている。 また特開昭48−13213号公報には、溶接亀裂を
生じない安定化オーステナイト合金網を経済的に
得ることを目的として、MnとTiの含有量をS及
びPの各含有量に応じ一定の比率で調整したもの
が提案されている。 一方、特公昭57−19182号公報には優れた高温
強度と耐酸化性能を有する合金が提案されてい
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、特公昭55−19146号公報記載の電気加
熱体素子被覆はCrの含有量が低く、十分の耐酸
化性が得られにくいという問題点があつた。 一方特開昭48−13213号公報記載のオーステナ
イト合金網は、耐酸化性、耐応力腐食割れ性につ
いては同公報に記載されていないが、Ce等の希
土類金属元素の添加が無いことからみて、耐酸化
性に関して期待できないという問題点があつた。 また、特公昭57−19182号公報記載の合金はSi
が高く溶接性に難点がある。 そこでこの発明の目的とするところは、低コス
トで優れた耐酸化性を有し、耐応力腐食割れ性及
び溶接性の良好なオーステナイトステンレス鋼製
シーズヒータ外部被覆を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 シーズヒータ外部被覆に要求される特に重要な
性質は耐酸化性、耐応力腐食割れ性、溶接性であ
り、発明者らは第1図に示すようにCr含有量を
高くしてAl、希土類金属元素(以下REMとい
う)を複合添加することにより耐酸化性が著しく
向上すること、またCoの少量添加によつてシー
ズヒータが晒される環境での耐応力腐食割れ性に
有効であること、さらにSi、Tiの含有量を第2
図に示すハツチを付した枠内の範囲に限定するこ
とにより溶接性が優れることを新たに見出すこと
によつて本発明を完成した。 すなわち、この発明は、重量比で19〜23%の
Ni、23%を超え25%以下のCrを含有すると共に、
Mn1.0%以下、Si0.7%以下、Ti0.3%以下、C0.03
%以下でTi/C5以上、Co2%以下とし、且つ0.3
%以下のAlと0.03%以下のREMとを含み、残部
がFe及び不何避的不純物よりなることを特徴と
する。 この発明にあつては、オーステナイト形成元素
であるCの含有量が重量比(以下、同じ)で0.03
%以下に限定される。Cがこの量より多いと、
Crと結合してCr炭化物を形成し耐食性を劣化さ
せるとともに成形加工性を害するためである。 また、Siは耐酸化性の点で重要な機能を果たす
元素であるが、0.7%を超えると溶接性に悪影響
を及ぼすのでその上限量は第2図に示すように
0.7%に規制され、好ましくは溶接性向上のため
0.5%以下が良い。 Mnは、1.0%を超えると耐酸化性を害するので
1.0%以下に制限される。 Tiは、高温強度、耐食性特に粒界腐食性の改
善に有効に寄与する元素であるが、第2図に示す
ように所定量を超えて添加すると耐酸化性、溶接
性が損なわれるので0.3%以下で耐粒界腐食性を
維持するためにTi/C5以上に規制される。 Niは、耐応力腐食割れ性を高く維持するため
及びσ相析出に対する組織安定性から19%以上が
必要であり、これを下回ると耐応力腐食割れ性が
著しく阻害される。しかし過剰に添加すると、溶
接性の低下、更には価格の増大をもたらすので、
その上限を25%とし、好ましくは19〜23%の範囲
とする。 Crは、先に述べたSiとともに耐酸化性で重要
な機能を果たし第1図に示す通りCrが23%を越
える範囲でAl、REMとの複合添加で著しく良好
となるため、高い耐酸化性を維持するためには23
%を超える含有量が必要である。一方、25%を超
えると熱間加工性及び靱性を害し、かつρ相析出
を助長する。従つて、この発明にあつては、Cr
含有量が23%を超え25%以下の範囲に規制され
る。 Coは、Niと同様に耐応力腐食割れ性及び組織
安定性に有効な元素であり、特にシーズヒータの
ように中性の塩化物に対する耐応力腐食割れ性に
有効である。 Coを含有しない場合はNi25%以下を必要とす
るがCoを含有すると19%以上とすればよい。た
だし多量の添加は価格の増加となるため2%以下
とする。 Alは、0.05%以上添加し、次に述べるREMと
共存させると、第1図に示すように上記のCrが
23%を超える範囲で耐酸化性を著しく向上させる
ことができる。もつともその添加量が多過ぎる
と、得られる合金鋼の熱間加工性、成形性および
溶接性などを阻止するので、Al添加量は0.3%以
下とする。 Alと複合添加される例えばCe等のREMは、鋼
中に痕跡として存在すれば上記のように耐酸化性
を高める効果があるが、多過ぎると熱間加工性や
鋼の清浄性を害する。そこでこの発明のREM添
加量は0.03以下に規制される。 〔実施例〕 以下、この発明の実施例を、他の組成の鋼との
比較において説明する。 第1表に、各ステンレス鋼の化学成分組成を重
量百分率で示す。
【表】
表中、A、B、C、D、Eは、成分組成がそれ
ぞれ異なるるように調整された5種の比較鋼であ
り、一方F、G、H、Iはこの発明の成分組成を
満足するように調整された4種の鋼である。 上記のA〜Iの各合金鋼を、大気誘導炉にて溶
製して10Kgのインゴツトにした。そのインゴツト
を熱間鍛造して厚さ約10mmの板とした後、熱間圧
延と冷間圧延とを施し、最終的に厚さ2mmの板と
した。それらの板から酸化試験片、腐食試験片、
U曲げ応力腐食割れ試験片として使用する薄片を
切り出し、それらの薄片を1100℃×10分間熱処理
したものを供試材とした。 また溶接性試験片は、上記インゴツトから厚さ
約10mmの鋼片を切り出して供試材とした。 酸化試験は、調整した各供試材A〜Iについて
大気中1000℃で30分間加熱した後、10分間空冷す
るサイクルを1サイクルとする繰り返し試験を、
500回行つた後の重量変化により評価した。 耐応力腐食割れ性試験(SCC試験)は、U曲げ
応力腐食割れ性試験片を(20%NaCl+1%
Na2Cr2O7・2H2O)の沸騰溶液中に浸漬し、480
時間(20日)後に終了したときに発生した割れの
有無で評価した。 溶接性試験は、TIGアークスポツトにより供試
材の凝固割れの有無を検査することによつて溶接
性を評価した。 粒界腐食試験は、供試材を650℃で2時間熱処
理した後、沸騰状態の硫酸−硫酸銅溶液中に16時
間浸漬し、取り出した後の試料の180度曲げによ
る割れ発生の有無で評価した。 第2表に上記各試験の結果を示す。なお、表
中、○は割れなしを、×は割れありを表している。 この結果から、次の事が明らかとなつた。 耐酸化性:第1図は耐酸化性に及ぼすCrと
AlとREMとの関係を表している。横軸にCr含
有率を、縦軸にはAl含有率をとり、各々A〜
Iの添字と共に示されている。また*印を付し
たものはREMを全く含有しないものであり、
その他は0.03%以下のREMを含有しているも
ので
ぞれ異なるるように調整された5種の比較鋼であ
り、一方F、G、H、Iはこの発明の成分組成を
満足するように調整された4種の鋼である。 上記のA〜Iの各合金鋼を、大気誘導炉にて溶
製して10Kgのインゴツトにした。そのインゴツト
を熱間鍛造して厚さ約10mmの板とした後、熱間圧
延と冷間圧延とを施し、最終的に厚さ2mmの板と
した。それらの板から酸化試験片、腐食試験片、
U曲げ応力腐食割れ試験片として使用する薄片を
切り出し、それらの薄片を1100℃×10分間熱処理
したものを供試材とした。 また溶接性試験片は、上記インゴツトから厚さ
約10mmの鋼片を切り出して供試材とした。 酸化試験は、調整した各供試材A〜Iについて
大気中1000℃で30分間加熱した後、10分間空冷す
るサイクルを1サイクルとする繰り返し試験を、
500回行つた後の重量変化により評価した。 耐応力腐食割れ性試験(SCC試験)は、U曲げ
応力腐食割れ性試験片を(20%NaCl+1%
Na2Cr2O7・2H2O)の沸騰溶液中に浸漬し、480
時間(20日)後に終了したときに発生した割れの
有無で評価した。 溶接性試験は、TIGアークスポツトにより供試
材の凝固割れの有無を検査することによつて溶接
性を評価した。 粒界腐食試験は、供試材を650℃で2時間熱処
理した後、沸騰状態の硫酸−硫酸銅溶液中に16時
間浸漬し、取り出した後の試料の180度曲げによ
る割れ発生の有無で評価した。 第2表に上記各試験の結果を示す。なお、表
中、○は割れなしを、×は割れありを表している。 この結果から、次の事が明らかとなつた。 耐酸化性:第1図は耐酸化性に及ぼすCrと
AlとREMとの関係を表している。横軸にCr含
有率を、縦軸にはAl含有率をとり、各々A〜
Iの添字と共に示されている。また*印を付し
たものはREMを全く含有しないものであり、
その他は0.03%以下のREMを含有しているも
ので
以上の結果から明らかなように、Crを23%を
超え25%以下を含有すると共にAl、Ti及びREM
の含有比率を所定の範囲に定め且つNi、Co、Si、
Tiを適量に制御する。この発明により、従来の
ものより優れた耐酸化性、耐応力腐食割れ性及び
溶接性を有するオーステナイトステンレス鋼製シ
ーズヒータ外部被覆を安価に提供することができ
るという効果が得られる。
超え25%以下を含有すると共にAl、Ti及びREM
の含有比率を所定の範囲に定め且つNi、Co、Si、
Tiを適量に制御する。この発明により、従来の
ものより優れた耐酸化性、耐応力腐食割れ性及び
溶接性を有するオーステナイトステンレス鋼製シ
ーズヒータ外部被覆を安価に提供することができ
るという効果が得られる。
第1図は耐酸化性に及ぼすCr、Al、REMの含
有量の関係を、この発明と他の鋼と比較して示す
図、第2図は、溶接性に及ぼすSi、Tiの含有量
の関係を、この発明と他の鋼と比較して示す図で
ある。
有量の関係を、この発明と他の鋼と比較して示す
図、第2図は、溶接性に及ぼすSi、Tiの含有量
の関係を、この発明と他の鋼と比較して示す図で
ある。
Claims (1)
- 1 重量比で19〜23%のNi、23%を超え25%以
下のCrを含有すると共に、Mn1.0%以下、Si0.7
%以下、Ti0.3%以下、C0.03%以下でTi/C5以
上、Co2%以下とし、且つ0.3%以下のAlと0.03%
以下の希土類金属元素とを含み残部がFe及び不
可避的不純物よりなることを特徴とするオーステ
ナイトステンレス鋼製シーズヒータ外部被覆。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61267411A JPS63121641A (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | オ−ステナイトステンレス鋼製シ−ズヒ−タ外部被覆 |
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