JPH0246570Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車庫、物置等における屋根の取付装
置に関するものである。

従来より、車庫等の屋根は、複数枚の屋根素材
によつて構成されており、各屋根素材は梁材の上
面に螺着した受具に、螺着によつて固定されてい
るため、組立に手数を要する難点があつた。

本考案は、上記の難点に対処したもので、その
目的とするところは、複数枚の屋根素材を梁材に
対して、ネジ、ボルト等を用いることなく、屋根
素材と梁材との係合部に止定杆を嵌合する簡単な
操作によつて固定することができる屋根の取付装
置を提供しようとするものである。

以下において、実施例として示した図面に従つ
て詳細に説明する。

１，１は両側に対向して位置する梁材で、各々
前後において支柱２の上端に嵌合して固定されて
いる３は屋根板で、複数枚の屋根素材４からな
り、各屋根素材４は方形枠の内側に合成樹脂板を
嵌め込んで構成されている。各屋根素材４の両側
底部には垂下片５と外方へ突出した止定片６が
各々形成されている。各梁材１，１の上面７に
は、屋根素材４の垂下片５が嵌まる凹部８と止定
片６が嵌まる略型の係合枠９が設けられてい
る。この係合枠９は止定片６の厚みよりも大きい
寸法の立上片１０と、この立上片１０の上端から
屋根素材４の方向へ突出した上片１１とによつて
形成されている。

垂下片５を凹部８の側壁に当接した状態におい
て上片１１の端部と止定片６の端部との間には間
隔が生じ、この間隔より止定片６が係合枠９内に
嵌入可能になつている。屋根素材４の垂下片５を
凹部８に嵌めて側壁に当接し、止定片６を係合枠
９に嵌入して梁材１，１の上面７に載置すると、
係合枠９、止定片６および屋根素材４の側面に囲
まれた部分に空間部１２が形成される。１３は止
定杆で、係合枠９に止定片６を嵌入した後、空間
部１２に嵌合すると、この止定杆１３によつて止
定片６の移動が阻止され、屋根素材４が梁材１，
１の上面７に固定される。尚、垂下片５が嵌まつ
た凹部８の空間部にも止定杆を嵌合すると、固定
状態がより強固となる。１４は梁材に設けた樋で
ある。

従つて、両側の前後に各々植設された支柱２に
梁材１，１を前後方向に固定し、上方より１枚目
の屋根素材４を下降させ、両側の垂下片５を各々
両側の梁材１，１の凹部８に嵌めると同時に、両
側の止定片６を各々両側の梁材１，１の係合枠９
に間隔より嵌め込み、係合枠９、止定片６および
屋根素材４の側面に囲まれた両側の空間部１２に
各々止定杆１３を開口部より水平方向に嵌合する
と、空間部１２に止定杆１３が充当されるため、
止定片６は止定杆１３によつて梁材１の上面７に
押圧され、屋根素材４は梁材１に固定される。次
いで、２枚目、３枚目の屋根素材４を上記と同様
の方法によつて止定すると、複数枚の屋根素材４
からなる屋根板３が両側の梁材１，１に取付けら
れる。

尚、上記の実施例においては、梁材１の上面と
屋根素材４の下面を傾斜状に形成したが、各々水
平状に形成することも可能である。

本考案は上記の説明によつても明らかなよう
に、屋根素材の止定片を梁材の係合枠に嵌め込
み、係合枠、止定片および屋根素材の側面に囲ま
れた空間部に止定杆を嵌合すると、屋根素材を梁
材に強固に固定することができ、ネジ、ボルト等
を必要とせず、組立操作が簡単である等の効果を
有する等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る屋根の取付装置の平面
図、第２図は正面図、第３図は第２図の一部分拡
大断面図である。 １……梁材、３……屋根板、４……屋根素材、
５……垂下片、６……止定片、７……上面、８…
…凹部、９……係合枠、１２……空間部、１３…
…止定杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数枚の屋根素材からなる屋根板を両側の梁材
   に係合して取付ける屋根の取付装置において、各
   屋根素材の両側底部に垂下片と外方へ突出した止
   定片を各々形成し、前記両側の梁材の上面には、
   上記垂下片が嵌まる凹部と上記止定片が係合する
   略型の係合枠を各々設け、係合枠、止定片およ
   び屋根素材の側面に囲まれた空間部に止定杆を嵌
   合させて各屋根素材を梁材に固定することを特徴
   とする屋根の取付装置。