JPH024614B2 - - Google Patents

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JPH024614B2
JPH024614B2 JP20509981A JP20509981A JPH024614B2 JP H024614 B2 JPH024614 B2 JP H024614B2 JP 20509981 A JP20509981 A JP 20509981A JP 20509981 A JP20509981 A JP 20509981A JP H024614 B2 JPH024614 B2 JP H024614B2
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JP
Japan
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polyamic acid
polyimide compound
hydrogen
reaction
carbon
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JP20509981A
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Hitoshi Oka
Yoshinori Yoshida
Juji Naito
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Priority to DE8282306847T priority patent/DE3265912D1/de
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ポリイミド化合物の製造方法に関す
る。 一般にポリイミド化合物は、耐熱性に非常に優
れた性質を示し、特に高温で使用するフイルム、
電線被覆、接着剤、塗料等の原料として非常に有
用である。 従来のポリイミド化合物としては無水ピロメリ
ツト酸等の芳香族テトラカルボン酸2無水物とア
ミンとを、N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドン等の溶媒中で反応させてポリアミド酸を
得、次にこれを加熱等の方法により脱水閉環して
得られる芳香族ポリイミド化合物が知られてい
る。 しかし従来の芳香族ポリイミド化合物は、その
前駆体である芳香族ポリアミド酸の安定性が悪
く、例えば脱水閉環によるイミド化が若干でも進
むと溶剤に溶けなくなり、室温で保存すると分子
量が低下し、また場合によつては溶液状態で長期
間保存すると白濁を生じるという欠点がある。こ
の欠点を除くため、従来の芳香族ポリアミド酸の
溶液は通常、10℃以下で保存する必要があり、取
扱いが著しく不便であつた。更に従来の芳香族ポ
リイミドは、原料である芳香族テトラカルボン酸
の価格が高いため、汎用的な用途には不向きであ
つた。 本発明者らは上記欠点を改良すべく、鋭意研究
した結果、特定のポリアミド酸が、一部イミド化
が進んでも溶媒に溶けるため、溶液状態で非常に
安定があり、かつ作業性がよいこと、またそのポ
リアミド酸を脱水閉環して得られるポリイミド化
合物が耐熱性、機械的特性、電気特性、耐薬品性
等に優れていることなどを見出し、本発明に到達
したものである。 本発明の目的は、耐熱性、機械的特性、電気特
性、耐薬品特性等に優れたポリイミド化合物の製
造方法を提供することにある。 本発明によるポリイミド化合物は、2,3,5
−トリカルボキシ−シクロペンタン−アセチツク
アシツドまたはその無水物と芳香族ジアミンとを
少なくともそれらの一方を溶解する溶媒中で反応
させてポリイミドの前駆体であるポリアミド酸を
製造し、そのポリアミド酸を加熱処理することに
よつて製造される。 本発明に使用される2,3,5−トリカルボキ
シ−シクロペンタン−アセチツクアシツド(以
下、TCAと称する)は、例えばジシクロペンタ
ジエンをオゾン分解し、過酸化水素で酸化する方
法(英国特許第872355号、J.Org.Chem.28(10)
2537,1963)、またはジシクロペンタジエンを水
和して得られるヒドロキシ−ジシクロペンタジエ
ンを硝酸々化する方法(西独特許第1078120号)
などによつて製造することができる。TCAは無
水物(通常は2無水物)でもよい。また上記
TCAまたはその無水物と反応させるジアミンは、
一般式:H2N−R−NH2で示される化合物(R
は2価の芳香族基)であり、例えば
【式】
【式】
(式中、X1,X2,X3およびX4は同一または異
なり、HまたはCH3であり、YはCH2,C2H4
O,S,SO2またはCONHであり、nは0または
1を示す。) で示される化合物を挙げることができる。これら
の具体例としては、パラフエニレンジアミン、メ
タフエニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフエ
ニルメタン、4,4′−ジアミノジフエニルエタ
ン、ベンジジン、4,4′−ジアミノジフエニルス
ルフイド、4,4′−ジアミノジフエニルスルホ
ン、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル、1,
5−ジアミノナフタレン、3,3′ジメチル−4,
4′−ジアミノビフエニル、3,4′−ジアミノベン
ズアニリド、3,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル、メタキシリレンジアミンおよびパラキシリレ
ンジアミン等を挙げることができる。これらは単
独または混合して用いることができる。 本発明における反応および再溶解の溶媒として
は、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N,N′−ジメチルスルホオキシド等のN−
アルキルピロリドン類、N,N−ジアルキルアミ
ド類が好ましいが、一般的な有機溶媒であるアル
コール類、フエノール類、ケトン類、エーテル
類、例えばエチルアルコール、イソプロピルアル
コール、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、トリエチレング
リコール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、フエノール、クレゾール、メチルエチルケト
ン、テトラヒドロフラン等も使用することができ
る。 上記TCAまたはその無水物とジアミンとの反
応割合は当モルで行なうのが好ましいが、本発明
の目的が達成される限り、若干の過不足があつて
も差支えない。また反応は、通常溶媒中で行うが
好ましい。溶媒の使用量はTCAまたはその無水
物とジアミンに対して0.5〜20重量倍である。 本発明においてポリイミド化合物の前駆体であ
るポリアミド酸を製造する際の反応温度は、
TCAとTCA無水物のどちらを出発原料にするか
によつて異なり、TCAを原料とする場合には脱
水縮合を行なわせるために、通常、50〜300℃、
好ましくは100〜250℃で反応を行なうのが効果的
である。一方、TCA無水物を原料とする場合に
は付加重合であり、必らずしも高温で反応させる
必要はなく、通常は0〜100℃で反応を行えばよ
い。得られるポリアミド酸は溶媒に溶け易く、か
つポリアミド酸の1部がイミド化しても溶媒に溶
けるために溶液状態で非常に安定なものである。 次にポリアミド酸を脱水閉環してポリイミド化
合物を製造するには、一般に上記の反応で得られ
たポリアミド酸溶液をそのまま加熱するか、また
はポリアミド酸の非溶媒(例えばアセトン)中で
ポリアミド酸を凝固した後、凝固したポリアミド
酸を加熱することにより脱水環化させるか、もし
くは凝固したポリアミド酸を溶媒に再溶解させた
ものを加熱し、溶媒を蒸発させながら脱水閉環さ
せる。好ましい加熱温度は100〜500℃である。加
熱前のポリアミド酸の極限粘度(〔η〕30N-メチル
−2−ピロリドン)は好ましくは0.05d/g以上、
特に好ましくは0.05〜5dl/gであり、ポリアミ
ド酸の重合度(繰返し構造単位数)nとしては通
常10〜5000程度のものである。上記ポリアミド酸
には、酸化防止剤等の安定剤を、例えばポリアミ
ド酸100重量部に対して0.01〜5重量部程度加え
てもよく、また充填剤などの添加剤を、例えばポ
リアミド酸100重量部に対して1〜100重量部程度
加えてもよい。 ポリイミド化合物の成形方法は、そのポリイミ
ド化合物の用途によつて異なるが、例えば支持体
にポリアミド酸溶液を塗布したり、またはガラス
繊維、炭素繊維などのマツトに含浸させた後、漸
次加温し、最終的に250〜400℃まで加熱処理する
ことにより、ポリイミド化合物の透明で強靭なフ
イルムまたは繊維強化シートが得られる。 本発明による新規なポリイミド化合物は、耐熱
性、機械的特性、電気特性、耐薬品特性等に優れ
た特性を示し、例えば高温用フイルム、接着剤、
塗料等に有用であり、具体的にはプリント配線基
板、フレキシブル配線基板、半導体集積回路素子
の表面保護膜または層間絶縁膜、エナメル電線用
被覆材、各種積層板、ガスケツト等に有用であ
る。 以下、本発明を実施例によつてさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によつて制限
されるものではない。 実施例 1 N2雰囲気下、4,4′−ジアミノジフエニルメ
タン19.8g(0.1mol)をN−メチル−2−ピロリ
ドン200mlに溶解し、撹拌しながら25℃でTCA2
無水物22.4g(0.1mol)を2〜3分で添加し、2
時間反応させた。その後、この反応溶液をアセト
ン中に投入して凝固し、乾燥させてポリアミド酸
の粉末41gを得た。このポリアミド酸の極限粘度
(〔η〕30N-メチル-2-ピロリドン)は0.58dl/gで
あつた。なお、反応後の溶液を25℃で30日間放置
しても粘度の低下はなく、また白濁等の不溶分析
出の現象はみられなかつた。 次にこのポリアミド酸の粉末20gをN,N−ジ
メチルアセトアミド30gに溶解し、その40重量%
溶液を作り、一部をガラス板上にスピン・コーテ
イングし、120℃で1時間、350℃で30分加熱処理
して20μmの透明なポリイミド化合物のフイルム
を作成した。 上記ポリイミド化合物のフイルムの赤外吸収ス
ペクトルを第1図に示したが、イミド・カルボニ
ルに基づく吸収が1780cm-1および1700cm-1付近
に、またイミドの特性吸収が920cm-1にみられ、
また芳香族C−H伸縮に基づく吸収が3040cm-1
に、1,4−二置換の芳香族C−H面外変角に基
づく吸収が815cm-1にみられた。さらに上記ポリ
イミド化合物の元素分析の結果は、炭素71.0%、
水素4.6%、窒素7.4%(計算値:炭素71.5%、水
素4.7%、窒素7.2)であつた。 またこのフイルムの各種物性を測定したとこ
ろ、第1表に示す結果を得た。
【表】 実施例 2 実施例1において、4,4′−ジアミノジフエニ
ルメタンの代わりに4,4′−ジアミノジフエニル
エーテル20g(0.1mol)を用いる以外は実施例
1と同様の反応を行なつた。この反応溶液も、25
℃で30日間放置しても粘度の低下はなく、白濁等
の不溶分析出の現象はみられなかつた。このポリ
アミド酸の反応液の極限粘度(〔η〕30N-メチル-2
ピロリドン)は0.52dl/gであつた。 次にこの反応液を濃縮し、固形分が40重量%に
なるように調整し、実施例1と同じようにスピン
コーテイングおよび加熱処理を行なつてポリイミ
ド化合物のフイルムを作成した。 上記ポリイミド化合物のフイルムの赤外吸収ス
ペクトルを第2図に示したが、イミドカルボニル
基に基づく吸収が1780cm-1および1700cm-1付近
に、またイミドの特性吸収が920cm-1にみられ、
芳香族C−H伸縮に基づく吸収が3040cm-1に、
1,4−二置換の芳香族C−H面外変角に基づく
吸収が825cm-1に、そしてC−O−Cの逆対称伸
縮に基づく吸収が1220cm-1付近にみられた。さら
に上記ポリイミド化合物の元素分析の結果は、炭
素67.5%、水素4.0%、窒素7.4%(計算値:炭素
68.1%、水素4.1%、窒素7.2)であつた。 このフイルムの各種物性を測定した結果を前記
第1表に示した。 実施例 3 4,4′−ジアミノジフエニルエーテル20g
(0.1mol)とTCA26g(0.1mol)をN−メチル−
2−ピロリドン100ml中に溶解し、190℃で水を留
去ながら2時間反応を行なつた。その後、この反
応液を水中に投入しポリアミド酸を凝固した後、
乾燥させてポリアミド酸の粉末44gを得た。この
ポリアミド酸の極限粘度(〔η〕30N-メチル-2-
ロリドン)は0.32dl/gであり、そのイミド化率
は30%であつた。なおイミド化率とは、ポリイミ
ドの状態を100%、イミド結合のないポリアミド
酸の状態を0%としたときの反応物中のポリイミ
ド部分の割合をいう。 上記のように得られたポリアミド酸の粉末をN
−メチル−2−ピロリドンに40重量%溶解した溶
液は、室温で30日間放置後も粘度の低下はなく、
白濁等の不溶分析出の現象はみられなかつた。次
にこの液を実施例1と同様にスピンコーテイン
グ、加熱処理を行ない、ポリイミド化合物のフイ
ルムを作成した。上記ポリイミド化合物のフイル
ムの赤外吸収スペクトルは実施例2と同様であつ
た。 実施例 4 実施例1において用いた4,4′−ジアミノジフ
エニルメタンの代わりに4,4′−ジアミノジフエ
ニルスルフイド21.6g(0.1mol)を用い、溶媒を
N−メチル−2−ピロリドンの代わりにN,N−
ジメチルアセトアミド200mlを用いる以外は、実
施例1と同様の反応を行つた。次にこの反応液を
アセトン中に投入して凝固し、乾燥してポリアミ
ド酸の粉末18gを得た。このポリアミド酸の極限
粘度〔η〕(30℃、N−メチル−2−ピロリドン
中)は0.82dl/gであつた。なお反応後の溶液を
25℃で30日間放置しても、粘度の低下や不溶分の
析出はみられなかつた。 このポリアミド酸の赤外吸収スペクトルには、
アミドカルボニルに基づく吸収が1660cm-1に、ま
た1,4−二置換の芳香族C−H面外変角に基づ
く吸収が840cm-1にみられた。さらに、そのイミ
ド化率を測定したところ、0であつた。 また上記ポリアミド酸の元素分析を行つた結
果、炭素59.7%、水素4.7%、窒素6.3%(計算
値:炭素60.0%、水素4.6%、窒素6.4%)であつ
た。 次にポリアミド酸粉末を実施例1と同様に処理
してポリイミド化合物の透明なフイルムを作成し
た。このポリイミド化合物のフイルムの赤外吸収
スペクトルには、イミドカルボニル基に基づく吸
収が1780cm-1および1700cm-1付近に芳香族C−H
伸縮に基づく吸収が3040cm-1に、1,4−二置換
の芳香族C−H面外変角に基づく吸収が825cm-1
にみられた。さらに上記ポリイミド化合物の元素
分析の結果は、炭素64.8%、水素4.0%、窒素7.2
%(計算値:炭素65.4%、水素4.0%、窒素6.9%)
であつた。 実施例 5 実施例において4,4′−ジアミノジフエニルス
ルフイドの代わりにパラフエニレンジアミン10.8
g(0.1mol)を用いる以外は実施例1と同様の
反応を行つた。なお、この反応後の溶液は25℃で
30日間放置しても粘度の低下はなく白濁等の不溶
分析出の現象はみられなかつた。次にこの反応液
をアセトン中に投入して凝固し乾燥してポリアミ
ド酸の粉末27gを得た。このポリアミド酸の極限
粘度〔η〕(30℃、N−メチル−2−ピロリドン
中)は0.73dl/gであつた。 このポリアミド酸の赤外吸収スペクトルには、
アミドカルボニルに基づく吸収が1660cm-1に、ま
た1,4−二置換の芳香族C−H面外変角に基づ
く吸収が840cm-1にみられた。さらにそのイミド
化率を測定したところ、0であつた。 また上記ポリアミド酸の元素分析を行つた結
果、炭素58.4%、水素5.0%、窒素8.3%(計算
値:炭素57.8%、水素4.9%、窒素8.4%)であつ
た。 次にポリアミド酸粉末を実施例1と同様に処理
してポリイミド化合物の透明なフイルムを作成し
た。このポリイミド化合物のフイルムの赤外吸収
スペクトルにはイミドカルボニル基に基づく吸収
が1780cm-1および1700cm-1付近に、芳香族C−H
伸縮に基づく吸収が3040cm-1に、1,4−二置換
の芳香族C−H面外変角に基づく吸収が825cm-1
にみられた。さらに上記ポリイミド化合物の元素
分析の結果は、炭素65.3%、水素4.0%、窒素9.7
%(計算値:炭素64.9%、水素4.1%、窒素9.5%)
であつた。 実施例 6 実施例4において4,4′ジアミノジフエニルス
ルフイドの代わりにメタフエニレンジアミン10.8
g(0.1mol)を用いる以外は実施例1と同様の
反応を行つた。なお、この反応後の溶液は25℃で
30日間放置しても粘度の低下はなく白濁等の不溶
分析出の現象はみられなかつた。次にこの反応液
をアセトン中に投入して凝固し、乾燥してポリア
ミド酸の粉末41gを得た。このポリアミド酸の極
限粘度〔η〕(30℃、N−メチル−2−ピロリド
ン中)は0.44dl/gであつた。 このポリアミド酸の赤外吸収スペクトルには、
アミドカルボニルに基づく吸収が1660cm-1にみら
れた。さらにそのイミド化率を測定したところ、
0であつた。 また上記ポリアミド酸の元素分析を行つた結
果、炭素57.6%、水素4.8%、窒素8.6%(計算
値:炭素57.8%、水素4.9%、窒素8.4%)であつ
た。 次にポリアミド酸粉末を実施例1と同様に処理
してポリイミド化合物の透明なフイルムを作成し
た。このポリイミド化合物のフイルムの赤外吸収
スペクトルにはイミドカルボニル基に基づく吸収
が1780cm-1および1700cm-1付近に、芳香族C−H
伸縮に基づく吸収が3040cm-1にみられた。さらに
上記ポリイミド化合物の元素分析の結果は、炭素
65.4%、水素4.2%、窒素9.4%(計算値:炭素
64.9%、水素4.1%、窒素9.5%)であつた。 実施例 7 実施例4において4,4′−ジアミノジフエニル
スルフイドの代わりにパラキシリレンジアミン
13.6g(0.1mol)を用いる以外は実施例1と同様
の反応を行つた。なおこの反応後の溶液も25℃で
30日間放置後、粘度の低下はなく、白濁等の不溶
分析出の現象はみられなかつた。次にこの反応液
をアセトン中に投入して凝固し、乾燥してポリア
ミド酸の粉末41gを得た。このポリアミド酸の極
限粘度〔η〕(30℃、N−メチル−2−ピロリド
ン中)は0.32dl/gであつた。 このポリアミド酸の赤外吸収スペクトルには、
アミドカルボニルに基づく吸収が1660cm-1にまた
1,4−二置換の芳香族C−H面外変角に基づく
吸収が840cm-1にみられた。さらにそのイミド化
率を測定したところ、0であつた。 また上記ポリアミド酸の元素分析を行つた結
果、炭素60.8%、水素5.6%、窒素7.3%(計算
値:炭素60.0%、水素5.6%、窒素7.8%)であつ
た。 次にポリアミド酸粉末を実施例1と同様に処理
してポリイミド化合物の透明なフイルムを作成し
た。このポリイミド化合物のフイルムの赤外吸収
スペクトルにはイミドカルボニル基に基づく吸収
が1780cm-1および1700cm-1付近に、芳香族C−H
伸縮に基づく吸収が3040cm-1に、1,4−二置換
の芳香族C−H面外変角に基づく吸収が825cm-1
にみられた。さらに上記ポリイミド化合物の元素
分析の結果は、炭素66.4%、水素5.1%、窒素8.7
%(計算値:炭素66.7%、水素5.0%、窒素8.6%)
であつた。 実施例 8 実施例4において4,4′−ジアミノジフエニル
スルフイドの代わりにメタキシリレンジアミン
13.6g(0.1mol)を用いる以外は実施例1と同様
の反応を行つた。なお、この反応後の溶液は25℃
で30日間放置しても粘度の低下はなく、白濁等の
不溶分析出の現象はみられなかつた。次にこの反
応液をアセトン中に投入して凝固し、乾燥してポ
リアミド酸の粉末41gを得た。このポリアミド酸
の極限粘度〔η〕(30℃、N−メチル−2−ピロ
リドン中)は0.52dl/gであつた。 このポリアミド酸の赤外吸収スペクトルには、
アミドカルボニルに基づく吸収が1660cm-1にみら
れた。さらにそのイミド化率を測定したところ、
0であつた。 また上記ポリアミド酸の元素分析を行つた結
果、炭素60.8%、水素5.6%、窒素7.2%(計算
値:炭素60.0%、水素5.6%、窒素7.8%)であつ
た。 次にポリアミド酸粉末を実施例1と同様に処理
してポリイミド化合物の透明なフイルムを作成し
た。このポリイミド化合物のフイルムの赤外吸収
スペクトルにはイミドカルボニル基に基づく吸収
が1780cm-1および1700cm-1付近に、芳香族C−H
伸縮に基づく吸収が3040cm-1にみられた。さらに
上記ポリイミド化合物の元素分析の結果は、炭素
66.5%、水素5.2%、窒素8.4%(計算値:炭素
66.7%、水素5.0%、窒素8.6%)であつた。 比較例 1 ピロメリツト酸無水物21.8g(0.1mol)とジア
ミノジフエニルエーテル19.8g(0.099mol)をジ
メチルアセトアミド260g中で、実施例1と同様
に反応させた。得られたポリアミド酸の極限粘度
〔η〕(30℃、N−メチル−2−ピロリドン中)は
3.37dl/gであつた。この反応後の溶液を25℃で
3日間放置すると極限粘度が2.30dl/gまで低下
し、分子量が低下していることを示し、保存安定
性が極めて悪いことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明のポリイミド化合
物の赤外吸収スペクトルを示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2,3,5−トリカルボキシ−シクロペンタ
    ン−アセチツクアシツドまたはその無水物と芳香
    族ジアミンとを少くともそれらの一方を融解する
    溶媒中で反応させてポリイミドの前駆体であるポ
    リアミド酸を製造し、そのポリアミド酸を加熱処
    理することを特徴とするポリイミド化合物の製造
    方法。
JP20509981A 1981-12-21 1981-12-21 ポリイミド化合物の製造方法 Granted JPS58117218A (ja)

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EP82306847A EP0082724B1 (en) 1981-12-21 1982-12-21 A polyamide acid, a process for its production and a polyimide produced therefrom
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