JPH0246094Y2 - - Google Patents

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JPH0246094Y2
JPH0246094Y2 JP15622884U JP15622884U JPH0246094Y2 JP H0246094 Y2 JPH0246094 Y2 JP H0246094Y2 JP 15622884 U JP15622884 U JP 15622884U JP 15622884 U JP15622884 U JP 15622884U JP H0246094 Y2 JPH0246094 Y2 JP H0246094Y2
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JP
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electrode
delay circuit
dielectric layer
circuit element
ferrite
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JP15622884U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は遅延回路素子に関し、特にたとえば
定K形フイルタを用いた遅延回路素子に関する。
(従来技術) 第3図はこの考案の背景となる定K形フイルタ
を用いた遅延回路の一例を示す回路図である。こ
の定K形フイルタを用いた遅延回路は複数のイン
ダクタンスLおよび静電容量Cを含む。このよう
な遅延回路の動作についてはすでによく知られて
いるところであり、ここでは詳細な説明は省略す
る。
従来、このような遅延回路は、デイスクリート
なインダクタやコンデンサを組み合わせてブロツ
ク化され、第4図に示すような遅延回路素子とし
て構成されていた。
(考案が解決しようとする問題点) 第4図に示すような従来の遅延回路素子では、
デイスクリートなインダクタやコンデンサを組み
合わせて配線ないし結線し、樹脂モールドするた
め、配線工程が必要であり、しかも素子そのもの
のサイズも大きくなつてしまうという問題点があ
つた。
それゆえに、この考案の主たる目的は、簡単な
構成で小型にし得る、遅延回路素子を提供するこ
とである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、1つの棒状の磁性体の側面にその
長手方向の一端から他端まで連続するように第1
電極を形成し、磁性体の長さ方向に間隔を隔てて
その第1電極上に部分的に誘電体層を形成し、そ
の誘電体層上に第2電極を形成した、遅延回路素
子である。
(作用) 棒状の磁性体およびその側面に形成された第1
電極によつてインダクタンスが形成される。第1
電極、誘電体層および第2電極によつて静電容量
が形成される。第1電極はインダクタンスと静電
容量とに共用されているため、個々の静電容量が
個々のインダクタンスの直列接続点に接続され、
定K形の遅延回路素子として構成される。
(考案の効果) この考案によれば、インダクタンスと静電容量
とが一体的に構成されたモノリシツク構造である
ため、その構造が極めて簡単であるばかりでな
く、従来の個々の部品を配線するものに比べて、
その工程が簡単になるとともにその接続などの信
頼性が向上され得る。また、この考案の遅延回路
素子は、モノリシツク構造であるため、従来に比
べてより小型化することができる。
この考案の上述の目的、その他の目的、特徴お
よび利点は、図面を参照して行なう以下の実施例
の詳細な説明から一層明らかとなろう。
(実施例) 第1図はこの考案の一実施例を示す正面図解図
であり、第2図は第1図の線−における断面
図を示す。遅延回路素子10は中実円筒状すなわ
ち円筒状ないし棒状のフエライト12を含み、こ
のフエライト12の周側面には、たとえばニツケ
ルなどからなる第1電極がらせん状に形成され
る。なお、このフエライト12の断面形状はこの
実施例のような円形である必要はなく任意の角形
でもよく、さらに、中実である必要もなく中空筒
状のものとして構成されてもよい。
らせん状に形成された第1電極14上には、フ
エライト12の長手方向に一定間隔lを隔てて誘
電体層16が形成される。このそれぞれの誘電体
層16上には、たとえば銀などからなる第2電極
18が形成される。第1電極14の一端は端子2
0に接続され、他端は端子22に接続される。そ
して、それぞれの第2電極18は、端子24aお
よび24bに共通接続される。この端子24aお
よび24b間の接続はコールドラインを形成す
る。
第1電極14のうち誘電体層16および第2電
極18が形成されていない間隔lに相当する部分
が第3図に示すインダクタンスLを形成する。し
たがつて、そのインダクタンスの大きさは、フエ
ライト12の透磁率μ、第1電極14の線幅wお
よび長さすなわち誘電体層16相互間の間隔lあ
るいはフエライト12の直径dななどに依存す
る。
誘電体層16と、この誘電体層16を挟む第1
電極14の一部と、第2電極18とによつて、第
3図に示す静電容量Cが形成される。そして、そ
の静電容量の大きさは、第1電極14のその部分
における線幅wおよび誘電体層16の誘電率εな
どに依存する。
このようにして、この第1図実施例が第3図に
示すような定K形フイルタを用いた遅延回路素子
として構成される。
第1図に示す遅延回路素子10は次のようにし
て作ることができる。まず棒状ないし柱状のフエ
ライト12を準備する。そして、フエライト12
の周側面にたとえばニツケルあるいはその他の金
属たとえばパラジウム、白金もしくは銀などから
なる第1電極14を、第1図に示すようにらせん
状に形成する。この第1電極14は、たとえばフ
エライト12の周側面全面をメツキをしておき、
その後たとえば研磨するなどして不要部分を除去
することによつて形成できる。また、第1電極1
4は、不要部分にあらかじめメツキレジストを塗
つておき、フエライト12の周側面全面にメツキ
した後、そのメツキレジストを剥離して不要部分
を除去することによつても形成できる。
その後、フエライト12の長さ方向の一部に一
定間隔lを隔てて、第1電極14上に、誘電体層
16を形成する。この誘電体層16は、たとえば
セラミツク誘電体によつて形成され得る。このよ
うにセラミツクを用いる場合には、セラミツクグ
リーンシートをその部分に巻きつけて焼成するこ
とによつて形成できるし、あるいはセラミツクス
ラリをその部分に塗布してその後焼成することに
よつても形成できる。いずれにしても、この誘電
体層16をセラミツクで形成する場合には、焼成
する必要があるので、第1電極14の材料として
は、比較的高温である焼成温度に耐え得る材料が
選ばれる必要がある。
誘電体層16を形成した後、その表面に第2電
極18に形成する。この第2電極18は、たとえ
ば銀やパラジウムなどの電極ペーストを塗布し焼
成することによつて形成できる。
そして、端子20,22,24a,24bおよ
びその関連のワイアリングを行い、最終的に、た
とえばエポキシ樹脂やその他の合成樹脂によつて
モールドすればよい。
なお、この考案の遅延回路素子の製造方法は、
上述の実施例に限る必要はなく、必要に応じて任
意に変更され得る。たとえば第1電極14はメツ
キによらず電極ペーストを印刷塗布することによ
つても形成できるであろうし、誘電体層16は、
セラミツクに限る必要はなく、合成樹脂のような
誘電体材料で形成されてもよい。そして、静電容
量を大きくするためには高誘電率の誘電体材料が
選ばればよい。
さらに、上述の実施例では、第1電極14の両
端に端子20および22を接続するようにした
が、必要な遅延時間に応じて、らせん状の第1電
極14の途中に1つもしくは2つ以上の端子を接
続するようにしてもよい。
また、第1電極14の形状もらせん状である必
要はなく、所望の大きさのインダクタンスが得ら
れれば、直線状であつてもよく、さらに大きなイ
ンダクタンスのためには、ジグザグ状など他の態
様で形成されてもよいであろう。
そして、この考案は、遅延回路素子以外に、一
般のフイルタとしても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す正面図解図
である。第2図は第1図の線−における断面
図である。第3図はこの考案の背景となる定K形
フイルタを用いた遅延回路を示す回路図である。
第4図は従来の遅延回路素子の外観を示す概略斜
視図である。 図において、10は遅延回路素子、12はフエ
ライト、14は第1電極、16は誘電体層、18
は第2電極を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 棒状の磁性体、 前記磁性体の側面にその長手方向一端から他端
    まで連続して形成されかつインダクタンスを形成
    するための第1電極、 前記磁性体の前記長手方向に間隔を隔てて、前
    記第1電極上に部分的に形成される誘電体層、お
    よび 前記誘電体層上に形成されかつ前記第1電極お
    よび前記誘電体層と協働して静電容量を形成する
    ための第2電極を備える、遅延回路素子。
JP15622884U 1984-10-15 1984-10-15 Expired JPH0246094Y2 (ja)

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JP15622884U JPH0246094Y2 (ja) 1984-10-15 1984-10-15

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Publication Number Publication Date
JPS6170422U JPS6170422U (ja) 1986-05-14
JPH0246094Y2 true JPH0246094Y2 (ja) 1990-12-05

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