JPH0245335A - 無菌充填包装機における加熱部を有する移送方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、密封成形容器を殺菌、乾燥し、これを開口し
て飲食品等を充填する無菌充填包装機における加熱部を
有する移送方法と、その方法に利用される装置に関する
ものである。

（従来技術） 従来、無菌的に密封成形された容器を殺菌した後に開口
し、飲食品等を充填する無菌充填包装に関するものとし
て、特公昭５５−３２１８号が開示されている。

また、本出願人が開示した特開昭６１−２０３３２２号
のように、封止的に外気を遮断する包装装置が提案され
ている。

このような無菌充填包装において容器を滅菌状態に殺菌
することは、充填物の品質維持上重要であり、一般に、
過酸化水素を用いた殺菌が行われている。

また、この過酸化水素は、残留すると食品の変質を来す
ことを考慮し、殺菌後、充填前に容器の乾燥部が設けら
れている。

そして、外気から遮蔽され、封止的に形成された殺菌室
と乾燥室とを各々別に設け、これら両室内において容器
が搬送される間中に、その殺菌、乾燥が行われる。

また、各室内には櫛歯形の搬送アームが配設されており
、このアームの作動により、櫛歯部に挟持された容器が
床面上を摺動する。

（発明が解決しようとする課題） 以上のような技術的手段によれば、殺菌室においては、
過酸化水素等の殺菌剤をミスト状として供給し容器殺菌
を行っているが、このミストが、搬送装置にも付着して
凝集し、その処理や容器付着後の処置等の考慮が必要に
なる。

また、搬送アームの櫛歯体や殺菌室もしくは乾燥室の床
面が容器と接触する部分は常に同じ位置となるので、そ
こに殺菌剤が凝集しゃすく、乾燥部においても充分な乾
燥がされずに、殺菌剤が残留する場合がある。

さらにまた、乾燥室においては、搬送アームの櫛歯体や
、各室の床面が乾燥用の無菌熱風をさえぎるため、乾燥
が効果的に行われない。

（問題点を解決するための手段） したがって本発明の技術的課題は、無菌充填包装機にお
ける薬剤の付着、残留の除去もしくは乾燥を行うことを
目的とするものであって、その技術的課題を解決する本
発明の技術的手段は、容器を殺菌する薬剤ミスト定着部
と、容器に付着した薬剤を乾燥させる薬剤除去部とを備
えるとともに、これら薬剤ミスト定着部と薬剤除去部内
で、容器搬送コンベアとしてボックスモーション動作し
、櫛歯部に容器を挟持する櫛歯形の搬送アームを備えた
無菌充填包装機において、前記薬剤ミスト定着部及びま
たは薬剤除去部の床面と、前記搬送アームの櫛歯部とを
加熱し、これら床面及び櫛歯部と容器との接触部分にお
ける殺菌剤の凝集を防止したことを特徴とする、加熱部
を有する移送方法である。

そして、この方法に利用される装置として、無菌充填包
装機において、薬剤ミスト定着部及びまたは薬剤除去部
の床面と、前記搬送アームの櫛歯部とのいずれか一方、
若しくは両方に容器との接触部分を加熱乾燥するための
ヒーターを装着した、加熱部を有する移送装置なるもの
を構成した。

（作用） 本発明によれば、各室の床面及び搬送アームの櫛歯部を
加熱することにより、これらと容器との接触部分に凝集
したミスト（Ｈ２０□）の乾燥が促進される。

（実施例） 以下、図面に示す実施例について説明する。

実施例のものは容器供給部（Ａ）、薬剤ミスト定着部（
Ｂ）、薬剤除去部（Ｃ）、充填密封部（Ｄ）とからなっ
ており、薬剤ミスト定着部（Ｂ、　）の出入口、薬剤除
去部（Ｃ）、充填密封部（Ｄ）の入口にそれぞれ回転隔
壁（１）が設けられている。

充填密封部（Ｄ）の出口は、前記回転隔壁（１）を設け
ても良いし、単なる回転搬送体であっても良い。

また、充填密封部が無菌空気で陽圧されていれば、特別
な出口を構成しなくて良いのである。

回転隔壁（１）には容器（ａ）が出入しうる４個の各搬
送室（２）を９０°間隔に設けである。

したがって、セクションを封止するために１／４回転の
間歇回転をすることになる。

又、各回転隔壁間に容器（ａ）の搬送コンベアとしてボ
ックスモーション動作をする櫛歯型の搬送アーム（３）
、及びガイドレール（２０）を用いている。

したがって、容器（ａ）は当然櫛歯部（３ａ）と、ガイ
ドレール間に挟持されて搬送されることになる。

搬送アーム（３）は、軸承体（４）の軸（５）に対して
ボールベアリング（６）で前後スライド自在に支持され
ている。

軸承体（４）は、またレール（７）に沿って左右動自在
であって、これに更に回転軸（８）が貫通している。

軸承体（４）の左右動は、第５図に示すその溝（９）に
嵌合するローラー（１０）でなされるもので、ローラー
（１０）は、回転アーム（１１）の回転につれてその溝
（ｌｌａ）中を移動することによって、軸（８）を軸承
体（４）と共に左右動せしめる。

軸承体（４）が左右動ずれば、当然搬送アーム（３）も
左右動する。

軸（８）は傘歯車（１２）　（１３）からの駆動により
回動するが、傘歯車（１３）と軸（８）とは、軸（８）
のスプライン（１５）にボールベアリング（１４）が係
合していることにより、軸（８）は回動し、かつ軸（８
）の左右動をスプラインとボールベアリングとの係合に
より許容する。

軸（８）の回転により、そのビニオン（１６）が搬送ア
ーム（３）のラック（１７）に噛合していることにより
搬送アーム（３）は前後動する。

以上の機構により、搬送アーム（３）は第４図の如くボ
ックスモーション運動をするものである。

すなわち、前進で容器に係合して容器を搬送し、一定搬
送後後退し、原位置に復帰する動作を繰り返すのである
。

そして、搬送室（２）への容器の受は渡しのため、搬送
アーム（３）の一部が搬送室（２）内に進入できるよう
に、搬送室（２）の側面に切溝（１８）が設けられてい
る（第４図参照）。

この切溝（１８）があることにより、搬送アーム（３）
は切溝（１８）中に進入でき、かつ搬送室（２）の上方
、及び下方を外部と遮断することによりエアーの漏れを
防ぐことができる。

なお、第２図の（２０）は容器背面をガイドするレール
であり、また（２１）はフレームの容器摺動面である。

本発明は、以上のような無菌充填包装機において、薬剤
ミスト定着部（Ｂ）や薬剤除去部（Ｃ）の床面及び搬送
アーム（３）を加熱し、これら床面と櫛歯部（３ａ）と
が容器（ａ）と接触する部分の殺菌剤の凝集を防止する
ようにしたものである。

すなわち、第６．７．８図において、（３０）・・・は
床面を形成するヒートパイプであって、容器（ａ）の搬
送方向（無菌充填包装機の横長手方向）に沿って並列に
横架したものである。

実施例のものは、容器（ａ）が合成樹脂で作られること
を考慮し、容器（ａ）にヒーターが直接あたらないよう
にしている。

（３１）は電熱ヒーターであって、この電熱ヒーター（
３１）に通電することにより発生した熱は、ヒートパイ
プ保持台（３２）を介して、ヒートパイプ（３０）に伝
導される。

ヒートパイプ（３０）の材質としては、腐蝕に耐えうる
ちの、例えばＳＵＳを使用し、パイプ中の熱媒体として
はアルコール等が使用できる。

ヒートパイプ保持台（３２）には熱伝導の良いもの、例
えばアルミを使用し、ヒートパイプ（３０）の表面が６
０〜８０℃程度となるように加温する。

また、櫛歯形の搬送アーム（３）の下裏面には、シリコ
ンラバーヒーター等からなる平板状の電熱ヒーター（３
３）が貼着しており、搬送アーム（３）も６０〜８０°
Ｃに加温される。

このように、各セクションの床面や搬送アーム（３）を
加熱することにより、これらと容器（ａ）との接触部分
に凝集した殺菌薬剤ミストの乾燥が促進され、ミストの
付着が防止される。

また、実施例のように、床部をパイプで形成することに
より、床面と容器（ａ）の底面との接触面積を少なくす
ることができ、底面の隅々までミストが行き渡ることに
なる。

（発明の効果） 以上、いずれにしても本発明によれば、ミスト定着部に
おいては、搬送アームや容器搬送床に付着した殺菌剤を
蒸発させるため、ミストが凝集して容器を濡らしたり、
液滴がミスト定着部床に落ちて殺菌剤溜まりを作ること
がなく、また、殺菌剤液滴による機器の腐蝕等も防止で
きる。

そして、乾燥室においても、搬送アームや容器搬送床と
容器との接触部の間で加熱状態が維持され、乾燥を促進
させて未乾燥を防止できる。

従って、殺菌液残留による食品の変質を生ずることがな
く、衛生的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は無菌充填包装機の平面図、 第２図は同上側断面図、 第３図（イ）（ロ）は搬送アームの前後スライド機構図
、 第４図は容器搬送機構図、 第５図（イ）（ロ）はラックピニオン駆動用軸回転機構
図、 第６図は床部をヒートパイプで形成した断面図、 第７図は床部の断面図、 第８図は搬送アームの一部断面図である。 （１）・・・・回転隔壁 （２）・・・・搬送室 （３）・・・・搬送アーム （３０）・・・・ヒートパイプ （３１）　（３３）　　・・電熱ヒーター（３２）・・
・・ヒートパイプ保持台 （Ａ）　　・・・・容器供給部 （Ｂ）　　・・・・薬剤ミスト定着部 （Ｃ）　・・・・薬剤除去部 （Ｄ）　　・・・・充填密封部 （ａ）　　・・・・容器 第２図 第４図 第　３ に） 図 第 図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）容器を殺菌する薬剤ミスト定着部と、容器に付着
   した薬剤を乾燥させる薬剤除去部とを備えるとともに、
   これら薬剤ミスト定着部と薬剤除去部内で、容器搬送コ
   ンベアとしてボックスモーション動作し、櫛歯部に容器
   を挟持する櫛歯形の搬送アームを備えた無菌充填包装機
   において、前記薬剤ミスト定着部及びまたは薬剤除去部
   の床面と、前記搬送アームの櫛歯部とを加熱し、これら
   床面及び櫛歯部と容器との接触部分における殺菌剤の凝
   集を防止したことを特徴とする、加熱部を有する移送方
   法。
2. （２）容器を殺菌する薬剤ミスト定着部と、容器に付着
   した薬剤を乾燥させる薬剤除去部とを備えるとともに、
   これら薬剤ミスト定着部と薬剤除去部内で容器搬送コン
   ベアとしてボックスモーション動作し、櫛歯部に容器を
   挟持する櫛歯形の搬送アームを備えた無菌充填包装機に
   おいて、前記薬剤ミスト定着部及びまたは薬剤除去部の
   床面と、前記搬送アームの櫛歯部とのいずれか一方、若
   しくは両方に容器との接触部分を加熱乾燥するためのヒ
   ーターを装着した、加熱部を有する移送装置。
3. （３）上記薬剤ミスト定着部及びまたは薬剤除去部の床
   内に加熱ヒーターを設けるとともに、容器と接触する床
   面にはヒートパイプを配設したことを特徴とする、請求
   項第２項に記載された加熱部を有する移送装置。
4. （４）上記搬送アームには、櫛歯形状に合わせた加熱板
   が取り付けられていることを特徴とする、請求項第２、
   ３項のいずれかに記載された加熱部を有する移送装置。