JPH0244544B2 - - Google Patents
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- JPH0244544B2 JPH0244544B2 JP61044803A JP4480386A JPH0244544B2 JP H0244544 B2 JPH0244544 B2 JP H0244544B2 JP 61044803 A JP61044803 A JP 61044803A JP 4480386 A JP4480386 A JP 4480386A JP H0244544 B2 JPH0244544 B2 JP H0244544B2
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Landscapes
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、血液や薬液などを収納するために使
用する合成樹脂製の医療用バツグに関する。 [従来の技術] 現在、血液や種々の薬液を収納するために軟質
合成樹脂製のバツグが使用されている。そして、
これらのバツグは一般に高圧蒸気滅菌処理がなさ
れるが、内面が平滑なバツグでは滅菌時にブロツ
キング(バツグ内面同志が熱により密着して剥離
しにくくなる現象)が起り、使用できなくなつて
しまう。そこで従来は、特公昭57−6947号公報や
特開昭60−246757号公報に記載されているよう
に、エンボス加工によつてバツグ内面に微小な多
数の凹凸を設け、ブロツキングを防ぐ工夫がなさ
れていた。 [発明が解決しようとする問題点] 従来のエンボス加工を施したバツグは、未加工
のものにくらべればブロツキングの起きにくいも
のであつたが、依然として実用上問題となるの程
度の力でブロツキングが起き、バツグ内への液の
注入に支障をきたすことがしばしばあつた。ま
た、微小な凹凸により光が散乱されるために透明
性が大幅に低下し、バツグ内の視認が困難となる
などの問題もあつた。 本発明の目的は、従来のものにくらべてさらに
ブロツキングが起きにくく、しかも透明性の優れ
た医療用バツグを提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 上述した目的は、バツグを構成するシートの両
内面に特定の状態で線状突起を設けることにより
達成される。 すなわち本発明の医療用バツグは、2枚の軟質
合成樹脂シートより形成されており、対向する2
枚のシートの内面のいずれにも高さ10〜200μm、
幅20〜500μmの線状突起が400〜5000μmの間隔
で設けられており、対向する該線状突起は10゜以
上の角度で交差しており、かつ交差点の数が5〜
300個/cm2の範囲にあることを特徴とするもので
ある。 本発明においては、線状突起は両方のシートに
設ける必要がある。もし、片面にだけ設けた場合
には、十分なブロツキング防止効果を得ることが
できない。また、突起の高さ、幅及び間隔が上述
の範囲にないときにも、十分な効果は得られな
い。 [作用] 本発明において、線状突起を10゜以上の角度で
交差するように設けることによりブロツキング防
止効果が顕著になる理由は明確ではないが、バツ
グ内面同志の接触面積が小さくなるためではない
かと推定される。すなわち、線状突起を交差する
ように設けると、両内面の接触は常に点接触とな
るので、接触面積が小さくなる。シート同志が高
温下で接触した場合には、接触点において常にほ
ぼ一定の力でブロツキングが起きるものと考える
と、全体としてのブロツキング力は、そのときの
接触面積に比例することになるから、接触面積が
小さいほどブロツキング力は小さくなるのであ
る。 本発明においては、線状突起の交差角度が10゜
以上であることが必要であるが、その理由は、角
度が10゜よりも小さくなると接触部が点状でなく
なり、接触面積が大きくなるためである。好まし
い交差角度は20゜以上である。 線状突起の高さについては、10μmよりも低く
なると突起としての機能を十分に発揮しなくなる
ので好ましくない。また、200μmよりも高くな
るとシート間にできる隙間が大きくなり、排出さ
れずにバツグに残る液の量が増加するので好まし
くない。また、突起の幅については、20μmより
も狭くなると突起が潰れやすくなり、500μmよ
りも広くなると接触面積が広くなるので好ましく
ない。さらに、突起の間隔については、400μm
よりも狭くなると接触点が多くなり、接触面積が
大きくなるので好ましくなく、5000μmよりも広
くなると接触が突起部以外でも起るようになり、
返つて接触面積が増加してブロツキング力が増大
するので好ましくない。 [実施例] 本発明における線状突起は、かならずしも直線
である必要はなく、曲線であつてもよい。また、
突起部以外での接触が起こらない範囲内であれ
ば、不連続なものであつてもよい。突起が曲線の
場合には、接触点における接線の交差角度が10゜
以上であればよい。また、突起の形状については
特に制限はなく、断面が半円、三角形、矩形など
のものを例示することができる。突起は、等間隔
に配置するのが好ましいが、400〜5000μmの範
囲内であれば、不等間隔に配置してもよい。 第1図に、本発明のバツグの1実施例を示す。
図はバツグの部分拡大図であり、等間隔に設けた
直線状の突起が角度θで交差している。そして、
上述したようにθは10゜以上であることが必要で
ある。第2図は、第1図の−で切断したとき
の断面図である。 本発明においては、前述したようにバツグ内面
同志の接触面積を小さくすることが重要であるの
で、突起同志が交差する点を一定範囲内に規制す
る必要がある。好ましい交差点の数は5〜300
個/cm2であり、特に好ましいのは10〜100個/cm2
である。 さらに本発明においては、突起部以外の部分が
微細な凹凸のない平滑な面であることが好まし
く、突起もできるだけ滑らかな面で形成されてい
ることが好ましい。平滑な面にすることにより、
バツグの透明性を高めることができるだけでな
く、可塑剤などの添加剤の溶出を少なくすること
ができ、血液バツグとして使用した場合の血小板
の吸着を少なくすることができるなどの利点があ
る。 本発明のバツグは、軟質合成樹脂より形成され
るが、軟質合成樹脂としては、可塑剤を含有する
ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと他の単量体または
重合体との共重合体及びエチレン−酢酸ビニル共
重合体などを挙げることができる。 シートへの突起の付与はエンボス加工により行
うことができる。すなわち、軟質合成樹脂シート
をエンボスロールで印圧して、シートの表面にエ
ンボスロール表面の模様を転写する。そして、し
かる後にシートの周縁を加熱溶着することにより
バツグを製造することができる。突起の方向につ
いて特に制限はないが、エンボスロール軸方向に
垂直または平行な場合には転写がスムーズに行わ
れないことがあるので、軸方向に対して斜めに設
けるのが好ましい。なお、このような製造方法に
例示的なものであり、本発明はこれに限定される
ものではないことは勿論である。 以下、実施具体例により本発明をさらに具体的
に説明する。 実施例 1 厚さ400μmの透明な軟質ポリ塩化ビニルシー
トにエンボス加工を施し、高さ60μm、幅150μm
で断面がほぼ半円状の直線状突起を1000μmの間
隔で平行に設けた。このシートのエンボス面を内
側にして、突起が90゜の角度で交差するように重
ね合せ、周縁を高周波溶着して血液バツグを作成
した。 次いで、121℃で30分間高圧蒸気滅菌を行つた
後、バツグより4cm幅の試験片を切取り、引張り
試験機を用いて引張速度6.3cm/minで両シート
を剥離するのに必要な力(ブロツキング力)を測
定した。その結果、ブロツキング力は8gであつ
た。また、エンボス加工を施したシートについて
波長450nmにおける光透過率を測定したところ、
72%であつた。従来の血液バツグを形成するシー
トの光透過率は40〜60%であるので、本発明のバ
ツグは透明性が優れていることがわかる。 実施例 2〜4 実施例1で作製したシートを、突起が45゜〜10゜
の角度で交差するように重ね合せて3種類の血液
バツグを作製した。次いで、実施例1と同様にし
てブロツキング力を測定した。結果を表1に示
す。
用する合成樹脂製の医療用バツグに関する。 [従来の技術] 現在、血液や種々の薬液を収納するために軟質
合成樹脂製のバツグが使用されている。そして、
これらのバツグは一般に高圧蒸気滅菌処理がなさ
れるが、内面が平滑なバツグでは滅菌時にブロツ
キング(バツグ内面同志が熱により密着して剥離
しにくくなる現象)が起り、使用できなくなつて
しまう。そこで従来は、特公昭57−6947号公報や
特開昭60−246757号公報に記載されているよう
に、エンボス加工によつてバツグ内面に微小な多
数の凹凸を設け、ブロツキングを防ぐ工夫がなさ
れていた。 [発明が解決しようとする問題点] 従来のエンボス加工を施したバツグは、未加工
のものにくらべればブロツキングの起きにくいも
のであつたが、依然として実用上問題となるの程
度の力でブロツキングが起き、バツグ内への液の
注入に支障をきたすことがしばしばあつた。ま
た、微小な凹凸により光が散乱されるために透明
性が大幅に低下し、バツグ内の視認が困難となる
などの問題もあつた。 本発明の目的は、従来のものにくらべてさらに
ブロツキングが起きにくく、しかも透明性の優れ
た医療用バツグを提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 上述した目的は、バツグを構成するシートの両
内面に特定の状態で線状突起を設けることにより
達成される。 すなわち本発明の医療用バツグは、2枚の軟質
合成樹脂シートより形成されており、対向する2
枚のシートの内面のいずれにも高さ10〜200μm、
幅20〜500μmの線状突起が400〜5000μmの間隔
で設けられており、対向する該線状突起は10゜以
上の角度で交差しており、かつ交差点の数が5〜
300個/cm2の範囲にあることを特徴とするもので
ある。 本発明においては、線状突起は両方のシートに
設ける必要がある。もし、片面にだけ設けた場合
には、十分なブロツキング防止効果を得ることが
できない。また、突起の高さ、幅及び間隔が上述
の範囲にないときにも、十分な効果は得られな
い。 [作用] 本発明において、線状突起を10゜以上の角度で
交差するように設けることによりブロツキング防
止効果が顕著になる理由は明確ではないが、バツ
グ内面同志の接触面積が小さくなるためではない
かと推定される。すなわち、線状突起を交差する
ように設けると、両内面の接触は常に点接触とな
るので、接触面積が小さくなる。シート同志が高
温下で接触した場合には、接触点において常にほ
ぼ一定の力でブロツキングが起きるものと考える
と、全体としてのブロツキング力は、そのときの
接触面積に比例することになるから、接触面積が
小さいほどブロツキング力は小さくなるのであ
る。 本発明においては、線状突起の交差角度が10゜
以上であることが必要であるが、その理由は、角
度が10゜よりも小さくなると接触部が点状でなく
なり、接触面積が大きくなるためである。好まし
い交差角度は20゜以上である。 線状突起の高さについては、10μmよりも低く
なると突起としての機能を十分に発揮しなくなる
ので好ましくない。また、200μmよりも高くな
るとシート間にできる隙間が大きくなり、排出さ
れずにバツグに残る液の量が増加するので好まし
くない。また、突起の幅については、20μmより
も狭くなると突起が潰れやすくなり、500μmよ
りも広くなると接触面積が広くなるので好ましく
ない。さらに、突起の間隔については、400μm
よりも狭くなると接触点が多くなり、接触面積が
大きくなるので好ましくなく、5000μmよりも広
くなると接触が突起部以外でも起るようになり、
返つて接触面積が増加してブロツキング力が増大
するので好ましくない。 [実施例] 本発明における線状突起は、かならずしも直線
である必要はなく、曲線であつてもよい。また、
突起部以外での接触が起こらない範囲内であれ
ば、不連続なものであつてもよい。突起が曲線の
場合には、接触点における接線の交差角度が10゜
以上であればよい。また、突起の形状については
特に制限はなく、断面が半円、三角形、矩形など
のものを例示することができる。突起は、等間隔
に配置するのが好ましいが、400〜5000μmの範
囲内であれば、不等間隔に配置してもよい。 第1図に、本発明のバツグの1実施例を示す。
図はバツグの部分拡大図であり、等間隔に設けた
直線状の突起が角度θで交差している。そして、
上述したようにθは10゜以上であることが必要で
ある。第2図は、第1図の−で切断したとき
の断面図である。 本発明においては、前述したようにバツグ内面
同志の接触面積を小さくすることが重要であるの
で、突起同志が交差する点を一定範囲内に規制す
る必要がある。好ましい交差点の数は5〜300
個/cm2であり、特に好ましいのは10〜100個/cm2
である。 さらに本発明においては、突起部以外の部分が
微細な凹凸のない平滑な面であることが好まし
く、突起もできるだけ滑らかな面で形成されてい
ることが好ましい。平滑な面にすることにより、
バツグの透明性を高めることができるだけでな
く、可塑剤などの添加剤の溶出を少なくすること
ができ、血液バツグとして使用した場合の血小板
の吸着を少なくすることができるなどの利点があ
る。 本発明のバツグは、軟質合成樹脂より形成され
るが、軟質合成樹脂としては、可塑剤を含有する
ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと他の単量体または
重合体との共重合体及びエチレン−酢酸ビニル共
重合体などを挙げることができる。 シートへの突起の付与はエンボス加工により行
うことができる。すなわち、軟質合成樹脂シート
をエンボスロールで印圧して、シートの表面にエ
ンボスロール表面の模様を転写する。そして、し
かる後にシートの周縁を加熱溶着することにより
バツグを製造することができる。突起の方向につ
いて特に制限はないが、エンボスロール軸方向に
垂直または平行な場合には転写がスムーズに行わ
れないことがあるので、軸方向に対して斜めに設
けるのが好ましい。なお、このような製造方法に
例示的なものであり、本発明はこれに限定される
ものではないことは勿論である。 以下、実施具体例により本発明をさらに具体的
に説明する。 実施例 1 厚さ400μmの透明な軟質ポリ塩化ビニルシー
トにエンボス加工を施し、高さ60μm、幅150μm
で断面がほぼ半円状の直線状突起を1000μmの間
隔で平行に設けた。このシートのエンボス面を内
側にして、突起が90゜の角度で交差するように重
ね合せ、周縁を高周波溶着して血液バツグを作成
した。 次いで、121℃で30分間高圧蒸気滅菌を行つた
後、バツグより4cm幅の試験片を切取り、引張り
試験機を用いて引張速度6.3cm/minで両シート
を剥離するのに必要な力(ブロツキング力)を測
定した。その結果、ブロツキング力は8gであつ
た。また、エンボス加工を施したシートについて
波長450nmにおける光透過率を測定したところ、
72%であつた。従来の血液バツグを形成するシー
トの光透過率は40〜60%であるので、本発明のバ
ツグは透明性が優れていることがわかる。 実施例 2〜4 実施例1で作製したシートを、突起が45゜〜10゜
の角度で交差するように重ね合せて3種類の血液
バツグを作製した。次いで、実施例1と同様にし
てブロツキング力を測定した。結果を表1に示
す。
【表】
実施例 5
実施例1と同様にして、高さ80μm、幅250μm
で断面がほぼ半円状の直線状突起を2000μmの間
隔で平行に設けたシートを作製し、突起が60゜の
角度で交差するように重ね合せて血液バツグを作
製した。実施例1と同様にしてブロツキング力を
測定したところ、5g以下であつた。 実施例 6 実施例5で作製したシートを突起が20゜の角度
で交差するように重ね合せて血液バツグを作製し
た。このバツグのブロツキング力を測定したとこ
ろ、26gであつた。 比較例 1 実施例1で作製したシートを片面に使用し、も
う一方にはエンボス加工をしていない平滑なシー
トを使用して血液バツグを作製した。このバツグ
についてブロツキング力を測定したところ、63g
であつた。 比較例 2 実施例1で作製したシート2枚を、突起が互い
に平行になるように重ね合せてバツグを作製し
た。このバツグについてブロツキング力を測定し
たところ、57gであつた。 上記の結果から明らかなように、突起を設けた
シートを両面に使用し、突起同志が10゜以上の角
度で交差するようにした場合にのみブロツキング
力は小さくなる。例え同じ突起を設けたシートを
使用しても、突起の交差角度が10゜より小さかつ
たり、1面だけにしか使用しない場合には、ブロ
ツキング力は大きくなり、本発明の効果は得られ
ない。 [発明の効果] 本発明によれば、従来よりもさらにブロツキン
グが起きにくい医療用バツグを得ることができ
る。したがつて、蒸気滅菌後の液の注入に支障を
生じることがない。また、透明性も優れているの
で内容物を容易に視認することができる。さら
に、突起部以外を平滑にすることにより、ブロツ
キング防止効果はそのままで可塑剤など添加剤の
溶出を少なくできるとともに、血小板の粘着も少
なくできるなど実用上きわめて優れた効果が得ら
れる。 したがつて本発明のバツグは、血液バツグ、輸
液バツグ及び腹膜透析用バツグなどの各種医療用
バツグとして好適に使用することができる。
で断面がほぼ半円状の直線状突起を2000μmの間
隔で平行に設けたシートを作製し、突起が60゜の
角度で交差するように重ね合せて血液バツグを作
製した。実施例1と同様にしてブロツキング力を
測定したところ、5g以下であつた。 実施例 6 実施例5で作製したシートを突起が20゜の角度
で交差するように重ね合せて血液バツグを作製し
た。このバツグのブロツキング力を測定したとこ
ろ、26gであつた。 比較例 1 実施例1で作製したシートを片面に使用し、も
う一方にはエンボス加工をしていない平滑なシー
トを使用して血液バツグを作製した。このバツグ
についてブロツキング力を測定したところ、63g
であつた。 比較例 2 実施例1で作製したシート2枚を、突起が互い
に平行になるように重ね合せてバツグを作製し
た。このバツグについてブロツキング力を測定し
たところ、57gであつた。 上記の結果から明らかなように、突起を設けた
シートを両面に使用し、突起同志が10゜以上の角
度で交差するようにした場合にのみブロツキング
力は小さくなる。例え同じ突起を設けたシートを
使用しても、突起の交差角度が10゜より小さかつ
たり、1面だけにしか使用しない場合には、ブロ
ツキング力は大きくなり、本発明の効果は得られ
ない。 [発明の効果] 本発明によれば、従来よりもさらにブロツキン
グが起きにくい医療用バツグを得ることができ
る。したがつて、蒸気滅菌後の液の注入に支障を
生じることがない。また、透明性も優れているの
で内容物を容易に視認することができる。さら
に、突起部以外を平滑にすることにより、ブロツ
キング防止効果はそのままで可塑剤など添加剤の
溶出を少なくできるとともに、血小板の粘着も少
なくできるなど実用上きわめて優れた効果が得ら
れる。 したがつて本発明のバツグは、血液バツグ、輸
液バツグ及び腹膜透析用バツグなどの各種医療用
バツグとして好適に使用することができる。
第1図は、本発明の医療用バツグの部分拡大図
であり、直線状の突起が角度θで交差している状
態を示す。第2図は、第1図の線−で切断し
たときの断面図である。
であり、直線状の突起が角度θで交差している状
態を示す。第2図は、第1図の線−で切断し
たときの断面図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2枚の軟質合成樹脂シートより形成された医
療用バツグであつて、対向する2枚のシートの内
面のいずれにも、高さ10〜200μm、幅20〜500μ
mの線状突起が400〜5000μmの間隔で設けられ
ており、対向する該線状突起は10゜以上の角度で
交差しており、かつ交差点の数が5〜300個/cm2
の範囲にあることを特徴とする医療用バツグ。 2 線状突起の交差角が20゜以上である特許請求
の範囲第1項記載の医療用バツグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61044803A JPS62201154A (ja) | 1986-03-01 | 1986-03-01 | ブロツキング性の改良された医療用バツグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61044803A JPS62201154A (ja) | 1986-03-01 | 1986-03-01 | ブロツキング性の改良された医療用バツグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62201154A JPS62201154A (ja) | 1987-09-04 |
JPH0244544B2 true JPH0244544B2 (ja) | 1990-10-04 |
Family
ID=12701580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61044803A Granted JPS62201154A (ja) | 1986-03-01 | 1986-03-01 | ブロツキング性の改良された医療用バツグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62201154A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0611221Y2 (ja) * | 1987-12-28 | 1994-03-23 | 石川島芝浦機械株式会社 | 移動農機の変速位置表示装置 |
JP2715091B2 (ja) * | 1988-03-09 | 1998-02-16 | 川澄化学工業株式会社 | 医療用バッグ |
JPH0622527B2 (ja) * | 1988-03-11 | 1994-03-30 | 株式会社ニッショー | 血小板保存用バッグ |
JPH0722274Y2 (ja) * | 1989-06-08 | 1995-05-24 | 川澄化学工業株式会社 | 採血針 |
JPH0620523Y2 (ja) * | 1989-12-07 | 1994-06-01 | 川澄化学工業株式会社 | 医療用容器 |
CN108697576A (zh) * | 2016-02-25 | 2018-10-23 | 泰尔茂株式会社 | 医疗用袋单元及其制造方法 |
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JPS60246757A (ja) * | 1984-05-19 | 1985-12-06 | テルモ株式会社 | 医療用バツグ |
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1986
- 1986-03-01 JP JP61044803A patent/JPS62201154A/ja active Granted
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JPS60246757A (ja) * | 1984-05-19 | 1985-12-06 | テルモ株式会社 | 医療用バツグ |
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JPS62201154A (ja) | 1987-09-04 |
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