JPH0243448A - 二重折板屋根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、断熱性能が良好で、下部折板屋根と上部折板
屋根との間隔を極めて小さくできる二重折板屋根に関す
る。

〔従来の技術及びその課題〕

従来、種々の二重折板屋根が施工されている。

その多くは、第９図に示すように、下部折板屋根の頂部
に中間母屋を設け、該中間母屋に受金具を複数所定間隔
に固着し、該受金具上に下部折板屋根を葺成するもので
あった。

しかし、上記の構造では、下部折板屋根と上部折板屋根
との間隔が、断熱材の厚さよりも格段と太き（、二重折
板屋根の内部に収容する所定厚の断熱材を上部及び下部
の屋根に密着させることができず、また断熱材を上部及
び下部の折板屋根に密着させるには、多量の断熱材が必
要となり、また下部折板屋根が既設であって、採光窓部
や換気部等の装置が取り付けられているときには、下部
折板屋根と上部折板屋根との間隔が大きいために、採光
窓部や換気部が上部折板屋根にて覆われてしまい、これ
らの再利用ができない等の不都合があった。

また、断熱性能をより向上させうる二重折板屋根が要望
されている。

〔課題を解決するための手段〕

そこで発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意。

研究を重ねた結果、その発明を、取付貫孔を穿設し、且
つ比較的高さの低い略台形状の被嵌合部を形成した合成
樹脂製の中間支持具片を、下部折板屋根の山形部上に突
出した螺子杆に挿通してナツトにて固着し、対向して嵌
合部を形成した嵌合山形部を主板に有する下部折板屋根
の嵌合部を中間支持具片の被嵌合部に嵌合し、下部折板
屋根の山形部と上部折板屋根の嵌合山形部とを同一長手
方向として葺成した二重折板屋根としたり、或いは、内
螺子を設け、且つ比較的高さの低い略台形状の被嵌合部
を形成した合成樹脂製の中間支持具片を、下部折板屋根
の山形部上に突出した螺子杆に螺合固着し、対向して嵌
合部を形成した嵌合山形部を主板に有す゛る上部折板屋
根の嵌合部を中間支持具片の被嵌合部に嵌合し、下部折
板屋根の山形部と上部折板屋根の嵌合山形部とを同一長
手方向として葺成したことを特徴とした二重折板屋根と
したことにより、断熱性能を勝れたものにでき、コンパ
クトな二重折板屋根を施工することができ、ひいては、
内部に収容する断熱材を下部折板屋根と上部折板屋根に
密着して、隙間を生じさせず、断熱材の効果を向上させ
ることができ、また、下部折板屋根が既設であれば、こ
れに取り付けられている採光窓部、換気部の再利用がで
き、上記ｆｆ１題を解決したものである。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図乃至第８図に基づいて説
明する。

Ａは下部折板屋根であって、新設又は既設として施工さ
れたものである。下部折板層ｍＡが既設のときには、比
較的新しいものや、老朽化した屋根の何れもが含まれる
。

下部折板屋根Ａの具体的な実施例を示すと、複数の下部
折板屋根板Ａ＋　、Ａ＋　、・・・より施工されている
。該下部折板屋根板Ａ、は、主板１の幅方向の両端に山
形部２．２が形成されており、隣接する下部折板屋根板
Ａ、、ＡＩの対向する山形部２．２同士が重合されて葺
成されるものである。

その主板１には、中間山形部が形成されることもある。

また、主板１には、採光窓部ａが設けられたり、換気部
すが設けられることもある（第８図参照）、下部折板屋
根Ａは、母屋、胴縁等の構造材３上に受金具４，４．・
・・が所定間隔に固着され、該隣接する受金具４，４間
に下部折板屋根板ＡＩが載置され、その受金具４の頂部
上にて、山形部２．２相互が重合され、固着されている
。その受金具４は、具体的には、台形状部４ａの頂部に
螺子杆４ｂが設けられたものであって、該螺子杆４ｂに
ナツト１３が螺合されて下部折板屋根Ａが葺成されてい
る。

Ｂは中間支持具片であって、合成樹脂等の断熱性を有す
る材質より形成されている。具体的には、第３図、第４
図に示すように、台形山形状に形成された被嵌合部５と
偏平立方体状等の基部６により形成されている。被嵌合
部５は、頂面５ａの幅方向の両端より外方下向きに傾斜
面５ｂ、５ｂが形成され、該傾斜面５ｂ、５ｂの下端が
嵌合突片５ｃ、５ｃとして使用されている。基部６は、
その高さが極めて低く形成されており、中間支持具片Ｂ
の全高が、前記受金具４の螺子杆４ｂが下部折板層１１
Ａの山形部２０頂面より突出した部分より僅かに高いか
、或いは同等高さとなるように形成されている。被嵌合
部５及び基部６には、平面的に見た略中央位置より縦方
向に取付貫孔７が穿設されている。該取付貫孔７の上方
で且つ、頂面５ａ上に大径凹部７ａが設けられている。

該大径凹部７ａは、螺子杆４ｂに螺合するナツト１３が
収納可能に形成され、且つ螺子杆４ｂは締付工具にてナ
ツト１３の締付が可能なる直径を有している。

中間支持具片Ｂの別の実施例では、第５図に示すように
、その取付貫孔７が内螺子１４として形成されたもので
あり、該内螺子１４が螺子杆４ｂに螺合される。他の構
成は前述の実施例（第３図。

第４図参照）と同等に形成されている。

何れの実施例においても、基部６の底面箇所には、偏平
山形状の座金部８が設けられることもある（第４図参照
）、具体的には、帯板が屈曲されて形成されるものであ
り、平坦状片８ａの幅方向の両端より傾斜片８ｂ、８ｂ
が形成されたもので、前記下部折板屋根Ａの山形部２に
載置可能な形状となっている。また、基部６の底面が偏
平山形状に形成される実施例も存在する。

Ｃば下部折板屋根であって、複数の上部折板屋根板Ｃ＋
、Ｃ＋　・・・により葺成されている。上部折板屋根板
Ｃ１は、主板９の幅方向の両端に、嵌合山形部１０．１
０が形成されている。該嵌合山形部１０の上方には、対
向する嵌合部ｉｔ、ｔｔが形成されている。具体的には
、嵌合山形部１０の両傾斜側面１０ａ、１０ａに内方に
突出するように嵌合部１１．１１が屈曲形成されている
。該嵌合部１１は、直角状片１１ａ及び傾斜状片１１ｂ
により形成され、まず嵌合山形部１０の傾斜側面１０ａ
の上方より内向きに直角に屈曲する直角状片１１ａが形
成され、該直角状片ＩＬａの内端より外方下向きに傾斜
する傾斜状片１１ｂが形成され、直角状片１１ａと傾斜
状片１１ｂとによって、直角三角形状となる。

このような上部折板屋根板ＣＩの嵌合山形部１０が、隣
接の上部折板屋根板Ｃ１の嵌合山形部１０に重合され、
嵌合部１１．１１同士が嵌合する構成となっている。

また、重合する嵌合山形部１０．．１０のうち、下側に
位置する嵌合山形部１０の下面には前記中間支持具片Ｂ
が設けられ、その嵌合部１１，１１が被嵌合部５，５に
嵌合するものである。

１２は中間山形部で、主板９の中間に１乃至複数段けら
れ、これにも嵌合部１１．、　１１が屈曲形成され、該
嵌合部１１．１１が、前記中間支持具片Ｂの被嵌合部５
．５に嵌合される（第１図左側参照）。

次に本発明の二重折板屋根の施工について説明すると、
まず、母屋等の構造材３上に所定間隔に受金具４，４．
・・・が固着され、隣接する受金具４゜４間に下部折板
屋根板Ａｔ　、　Ａｔ　、・・・が載置され、対向する
山形部２．２が重合され、受金具４上に設けた螺子杆４
ｂが山形部２．２の頂部に貫通され、ナツト１３にて固
着され、下部折板屋根Ａが葺成されている。上記下部折
板屋根Ａが新設のものとして葺成された場合であるが、
既設の下部折板屋根Ａの場合もある。

次に、中間支持具片Ｂの被嵌合部５が下部折板屋根Ａの
山形部２上に載置されて取り付けられている。具体的に
は、被嵌合部５の取付貫孔７に前記受金具４の螺子杆４
ｂを貫通させて、ナラ）１３にて螺合固着される。

ここで、下部折板屋根板Ａ、を受金具４に固着するため
のナツト１３が外されて、中間支持具片Ｂの被嵌合部５
が直接山形部２上に載置されたり（第１図参照）、或い
は、受金具４に下部折板屋根ＩＡＩを固着するナツト１
３は、そのまま残して、そのナツト１３上より突出した
螺子杆４ｂを中間支持具片Ｂの被嵌合部５の取付貫孔７
に貫通させ、新たなナツト１３を締め付けて固着される
こともある（第３図参照）。

さらに、第６図に示すように、下部折板屋根板ＡＩを受
金具４に固着するナツト１３上にさらに新たなナツト１
３を設け、該新たなナツト１３上に中間支持具片Ｂの被
嵌合部５を載置し、再度もう一つのナツト１３にて、中
間支持具片Ｂを固着することもある。この場合には、下
より二番目の新たなナツト１３にて、中間支持具片Ｂを
螺子杆４ｂの長さの範囲内において、上下方向に高さの
調節が可能となっている。

このようにして、下部折板屋根Ａの山形部２゜２、・・
・上に固着された中間支持具片Ｂ、　Ｂ、・・・上に上
部折板屋根板Ｃ，，Ｃ，が載置される。そして、まず嵌
合山形部ｌＯの下面側に中間支持具片Ｂが位置し、被嵌
合部５．５に中間支持具片Ｂの被嵌合部５が嵌合し、ま
た、隣接する上部折板屋根板Ｃ，，Ｃ，の嵌合山形部１
０．１０同士が重合し、上部折板Ｍ根板Ｃ＋、Ｃ＋が連
結し、２上部折板屋ＩＩＣが葺成される。

〔発明の効果〕

請求項１の発明においては、比較的高さの低い略台形状
の被嵌合部５を形成した合成樹脂製の中間支持具片Ｂを
、下部折板屋根Ａの山形部２上に突出した螺子杆４ｂに
螺合固着し、対向して嵌合部１１．１１を形成した嵌合
山形部１０を主板９に有する上部折板屋根Ｃの嵌合部１
１を中間支持具片Ｂの被嵌合部５に嵌合し、下部折板屋
根Ａの山形部２と上部折板屋ＩＩＣの嵌合山形部１０と
を同一長手方向として葺成した二重折板屋根としたこと
により、まず第１に上部折板屋根Ｃと下部折板屋ＩＩＡ
との冷矯作用を防止することができるし、第２に施工が
簡易かつ迅速にでき、第３に下部折板屋＋ＩＡと上部折
板屋１ｃとの上下方向の間隔を極めて小さくすることが
できる等の効果を奏する。

これら効果を詳述すると、まず、中間支持具片Ｂは、そ
の被嵌合部５が合成樹脂等の断熱性を有する部材にて形
成され、さらに取付貫孔７の上方で被嵌合部５の頂面５
ａには大径凹部７ａが形成されていることで、中間支持
具片Ｂを下部折板屋根Ａの山形部２より突出する螺子杆
４ｂに固着するときには、取付貫孔７に螺子杆４ｂを貫
通させ、ナツト１３を大径凹部７ａに納まるようにして
、締め付けることができ、下部折板屋根Ａと上部折板屋
根Ｃとは断熱性を有する被嵌合部５にて断熱され、また
ナツト１３には大径凹部７ａに納まるため、上部折板屋
根Ｃと下部折板屋根Ａとは、金属材にての熱伝導はなく
なる構造にでき、従って、冷橋又は熱橋作用を防止でき
る。このため、下部折板屋根Ａ下面への結露発生は防止
でき、断熱性能を向上させることができる。

次に中間支持具片Ｂの被嵌合部５には、予め、取付貫孔
７を設けたことにより、該取付貫孔７に下部折板屋根Ａ
の山形部２より突出した螺子杆４ｂを貫通させ、ナツト
１３を締め付けるのみで、極めて簡易かつ迅速に中間支
持具片Ｂの取付ができる。

また、合成樹脂よりなる被嵌合部５は、その垂直方向に
予め、取付貫孔７が穿設されており、下部折板屋根Ａの
山形部２には螺子杆４ｂが突出しているので、中間支持
具片Ｂの取付貫孔７に螺子杆４ｂが貫通するようにして
中間支持具片Ｂを山形部２上に取り付け、その中間支持
具片Ｂの被嵌合部５に下部折板屋根Ｃの嵌合山形部１０
を嵌合することによって、山形部２の直上に上部折板屋
ＩＩＣの嵌合山形部１０を略重なるようにして配置する
ことができる。このように中間支持具片Ｂを下部折板屋
根Ａの山形部２上に直接固着し、上部折仮屋ｍｃを中間
支持具片Ｂ上に葺成する構成であるために、従来のよう
な、下部折板屋根の併設する山形部に中間母屋等の構造
材を架設し、該構造材上に所定間隔に受金具を固着して
、下部折板屋根を葺成するタイプのものに比較して、下
部折板屋ＩＩＡと上部折板屋根Ｃとの間隔を極めて小さ
くできるものである。即ち、下部折板屋根Ａとの上部折
板屋根Ｃとの間隔を小さくできることによって、下部折
板屋根Ａと上部折板屋根Ｃとの空隙部にシート状のグラ
スウール等の断熱材ｉを内装しても、該断熱材は下部折
板屋根Ａ及び上部折板屋ＩＩＣに密着可能で良好なる断
熱材ｉを有する二重折板屋根を容易に施工可能となる。

さらに、下部折板屋根Ａが既設のものであって、採光窓
部ａ、換気部すが設けであるときには、下部折板屋ＩＩ
Ａと上部折板屋ＩＩＣとの間隔を小さくできるので、上
部折板屋根Ｃの主板９に採光窓部ａ、換気部すに対応す
る箇所に開口を設ける等の僅かな加工にて採光窓部ａ、
換気部すをその開口箇所より突出させ、既存の採光窓部
ａ、換気部すの使用が可能となり、新たに採光窓部ａ、
換気部すを設ける必要がない利点もある。

次に、請求項２の発明においては、内螺子１４を設け、
且つ比較的高さの低い略台形状の被嵌合部５を形成した
合成樹脂製の中間支持具片Ｂを、下部折板屋根Ａの山形
部２上に突出した螺子杆４ｂに螺合固着したので、単に
その中間支持具片Ｂをナツトとして締めつけるのみで取
付施工ができ、極めて簡易且つ迅速な作業ができる。さ
らに、高さ調節も螺子の締め具合によって可能であり、
上部折板屋根Ｃの取付高さも適宜のものにできる利点が
ある。

他の構成は請求項１の発明と同様であり、これと同等の
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであって、その第１図
は本発明の縦断正面図、第２図は第１図の要部斜視図、
第３図は中間支持具片を下部折板屋根に取り付けた縦断
正面図、第４図、第５図は中間支持具の実施例の一部切
除した斜視図、第６図は中間支持具片の取付高さを調節
可能とした縦断正面図、第７図は本発明における上部折
板屋根と下部折板屋根との間に断熱材を内装した略示図
、第８図は下部折板屋根に採光窓部、換気部を設けたと
きにこれらを再利用した断面図、第９図は従来の二重折
板屋根である。 Ａ・・・・・・下部折板屋根、２・・・・・・山形部、
４ｂ・・・・・・螺子杆、　　　Ｂ・・・・・・中間支
持具片、５・・・・・・被嵌合部、　　Ｃ・・・・・・
上部折板屋根、９・・・・・・主板、　　　　ｌＯ・・
・・・・嵌合山形部、１１・・・・・・嵌合部、　　　
１３・・・・・・ナツト、１４・・・・・・内螺子。 三見金属工業株式会社 第３図 第５図 第４図 第６ 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）取付貫孔を穿設し、且つ比較的高さの低い略台形
   状の被嵌合部を形成した合成樹脂製の中間支持具片を、
   下部折板屋根の山形部上に突出した螺子杆に挿通してナ
   ットにて固着し、対向して嵌合部を形成した嵌合山形部
   を主板に有する上部折板屋根の嵌合部を中間支持具片の
   被嵌合部に嵌合し、下部折板屋根の山形部と上部折板屋
   根の嵌合山形部とを同一長手方向として葺成したことを
   特徴とした二重折板屋根。
2. （２）内螺子を設け、且つ比較的高さの低い略台形状の
   被嵌合部を形成した合成樹脂製の中間支持具片を、下部
   折板屋根の山形部上に突出した螺子杆に螺合固着し、対
   向して嵌合部を形成した嵌合山形部を主板に有する上部
   折板屋根の嵌合部を中間支持具片の被嵌合部に嵌合し、
   下部折板屋根の山形部と上部折板屋根の嵌合山形部とを
   同一長手方向として葺成したことを特徴とした二重折板
   屋根。