JPH0243091Y2 - - Google Patents

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JPH0243091Y2
JPH0243091Y2 JP5270984U JP5270984U JPH0243091Y2 JP H0243091 Y2 JPH0243091 Y2 JP H0243091Y2 JP 5270984 U JP5270984 U JP 5270984U JP 5270984 U JP5270984 U JP 5270984U JP H0243091 Y2 JPH0243091 Y2 JP H0243091Y2
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sample holding
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holding arm
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Description

【考案の詳細な説明】 (ア) 産業上の利用分野 この考案は、電子顕微鏡等における試料保持装
置の改良に関する。
(イ) 技術の背景 電子顕微鏡等の一例として特に透過型電子顕微
鏡を挙げると、その構造例としては、一般的に第
1図に示すようなものがある。これは、電子銃3
と、集束レンズ5とを内蔵し、集束レンズ5の下
方に励磁コイル8,10を備えた対物レンズ9を
配置し、さらにその下方に中間レンズ11と投影
レンズ12とを備えた顕微鏡本体1、及び顕微鏡
本体1の下方に配置され且つ当該顕微鏡本体1に
固定されると共に内部に投影スクリーン14を配
置した中空の室13を形成する観察室2から成つ
ている。顕微鏡本体1の中央部分には電子銃3か
ら発射された電子線の軸(以下、光軸という)6
に沿つて長手方向に延びる中空孔7が形成されて
いる。対物レンズ9は励磁コイル8及び励磁コイ
ル10によつて励磁される上側磁極16と、下側
磁極17とを有し、上側磁極16と下側磁極17
との間には試料保持装置20が挿入、引出し可能
に配置される。
このような電子顕微鏡の試料保持装置20にお
いては、真空状態での電子線照射による試料の漂
流を防ぐため、シートメツシユ上には極薄の試料
用支持膜が張られ、また電子線を透過できるよう
に試料も超薄切片として載置されるなど、観察の
精度を高めるために試料は慎重に取扱われるもの
である。特にシリコン、ゲルマニウム、ガリウム
砒素等の半導体やその他の脆い試料を薄膜にして
直接載置する場合は試料を破壊しないよう特に慎
重に取扱われるものである。
(ウ) 従来技術 電子顕微鏡に用いられる上記試料保持装置20
には各種のものがあるが、従来、第2図および第
3図に示すように試料保持アーム22を有し、ア
ーム先端の試料保持部23において試料29周縁
部を押圧固定する試料保持装置20が用いられる
ことがある。これは、試料保持アーム22の一端
がピン28で回動自在に軸支され、断面略U字形
状の後端部をスプリング30によつて付勢された
球25が押圧することによつて、試料保持アーム
22は上下方向の力が加えられるとその力の方向
へ作動するようになつており、試料保持アーム2
2が下方へ作動したときに試料保持部23が試料
29を押圧固定するものである。しかし、斯かる
試料保持装置20では、スプリング30によつて
付勢された球25がV字形状のアーム後端部を押
圧しているため、試料支持アーム22が下方へ回
動するときはアーム先端の試料保持部23が試料
29の周縁部を衝打することとなり、試料29な
いしは、試料29下部に張られる極薄の試料支持
膜を破損することがあり、良好な状態で試料の観
察ができない場合が生ずるという問題があつた。
(エ) 考案の目的 この考案は以上のような問題点に鑑みてなされ
たものであり、試料保持アーム先端の試料保持部
が試料の周縁部を衝打しないようにして、試料又
は試料支持膜の破損を防止し、良好な試料の観察
を可能とする試料保持装置を提供することを目的
とする。
(オ) 考案の構成 この考案は、電子顕微鏡等の試料保持装置20
であつて、電子通過孔26上方に試料29を載置
する試料載置部27を設けた試料保持部本体21
と、該試料保持部本体21の上部において一端が
ピン28で回動自在に軸支されており他端には試
料29周縁部を上方から押圧固定する試料保持部
23が形成されている試料保持アーム22からな
るものであつて、上記保持部本体21から上方に
突出して、下方へ回動する試料保持アーム22を
試料29の上方で受け止めた後該試料保持アーム
22を緩降下させるアーム制御部材24を設けた
構成を有する。
(カ) 実施例 以下、添付図面に基いて本考案の実施例を説明
する。
第4図乃至第6図は、本考案の第一の実施例を
示しており、試料保持装置20は、保持部本体2
1と試料保持アーム22とで構成され、保持部本
体21は、電子通過孔26と該電子通過孔26上
部に設けられた試料載置部27並びにアーム制御
部材であるネジ24を有するとともに、その一部
に設けられた凹所内に収容されたスプリング30
と該スプリング30によつて付勢され上記試料保
持アーム22の後端部を押圧する球25からな
り、上記試料保持アーム22は、一端がピン28
で保持部本体21に回動自在に軸支され、その後
端部は断面略V字形状に形成されており、他端に
試料29周縁部を上方から押圧固定する試料保持
部23が形成されている。
それ故、この試料保持装置20によれば、検鏡
の際に試料29を電子通過孔26の上方に形成さ
れた試料載置部27に載置し、試料保持アーム2
2に対して下方への力を加えると保持部本体21
の凹所内に収納されたスプリング30によつて付
勢された球25が試料保持アーム22の後端部に
形成された断面略V字状の頂点を越えて下方へ移
るため、試料保持アーム22は球25の押圧によ
つて下方への回動を始めるが、試料保持アーム2
2が一定の位置まで回動すると保持部本体21の
下方から突出したアーム制御部材であるネジ24
の頭部が試料29の上方でそれを受け止めるから
試料保持部23が試料29周縁部を衝打すること
が防止されることとなる。そして、アーム制御部
材であるネジの頭部24が試料保持アーム22を
受け止めた後にネジ24を回転して下降させるこ
とにより、アーム先端の試料保持部23はゆつく
りと下方へ回動し、試料29周縁部を静かに押圧
固定する。
尚、アーム制御部材であるネジ24は、第7図
にあるように、試料保持装置20を載置する台4
0の下方から通すようにすることも出来る。
次に、第8図は本考案の第二の実施例を示すも
のであり、アーム制御部材20として編心カム4
1を用いたものであり、試料保持アーム22の下
方への回動を受け止めて制止させた後、編心カム
41を180゜回転することによつて試料保持アーム
22を緩やかに下方へ回動させ、試料保持部23
が試料29周縁部を静かに押圧固定するようにし
たものである。
尚、以上の実施例においては、試料保持アーム
22を作動させる機構として保持部本体21の凹
所内に収納されたスプリング30及び球25を用
いて説明したが、それらに限らずアームの回動を
付勢する機構であれば良い。また、第7図に示す
ように試料保持アーム22がピン28によつて保
持部本体21に軸支されているだけであつても本
考案を適用することができる。また、アーム制御
部材24は、保持部本体21に取付けられ、上下
動して試料保持アーム22を静かに回動させるこ
とのできるものであればよい。
なお、上記実施においては、透過型電子顕微鏡
の対物レンズ磁極ギヤツプ間に試料を挿入保持す
るための保持装置について説明して来たが、走査
型電子顕微鏡においても分解能を向上させるため
に対物レンズ磁極間隙内に試料を挿入することが
ある。この様な場合においても本考案を有効に適
用することができる。更に、電子顕微鏡に限ら
ず、同様の機能を有する他の装置も適用すること
が可能である。
(キ) 効果 本考案は、以上のように上下動可能のアーム制
御部材を設けたから、試料保持アームは下方への
回動を受け止められると共に、アーム制御部材の
下降に伴つて静かに下方へ回動して試料を固定す
ることができる。従つて、試料保持部の衝打によ
つて試料が破損するということがなくなるから、
良好な状態で試料を観察でき、観察の精度を向上
させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来からの電子顕微鏡の一般的な構
造例を示す断面図、第2図及び第3図は従来の試
料保持部を示す断面図、第4図乃至第6図は本考
案の第1の実施例に係る試料保持装置を示す断面
図、第7図は上記第1実施例における試料保持装
置の載置台下部からアーム制御部材を通した状態
を示す断面図、第8図は本考案の第2の実施例を
示す断面図である。 20……試料保持装置、21……保持部本体、
22……試料保持アーム、23……試料保持部、
24……アーム制御部材、26……電子通過孔、
27……試料載置部、29……試料。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電子通過孔26および該電子通過孔26の上方
    に試料29を載置する試料載置部27を設けた保
    持部本体21と、該保持部本体21に一端が回動
    自在に軸支され、他端に試料29の周縁部を上方
    から押圧固定する試料保持部23を形成した試料
    保持アーム22とからなる試料保持装置20にお
    いて、上記保持部本体21から上方に突出して、
    下方へ回動する試料保持アーム22を試料29の
    上方で受け止め制止した後該試料保持アーム22
    を緩降下させるアーム制御部材24を設けたこと
    を特徴とする電子顕微鏡等の試料保持装置。
JP5270984U 1984-04-12 1984-04-12 電子顕微鏡等の試料保持装置 Granted JPS60164761U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5270984U JPS60164761U (ja) 1984-04-12 1984-04-12 電子顕微鏡等の試料保持装置

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JP5270984U JPS60164761U (ja) 1984-04-12 1984-04-12 電子顕微鏡等の試料保持装置

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Publication Number Publication Date
JPS60164761U JPS60164761U (ja) 1985-11-01
JPH0243091Y2 true JPH0243091Y2 (ja) 1990-11-16

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ID=30572903

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JP5270984U Granted JPS60164761U (ja) 1984-04-12 1984-04-12 電子顕微鏡等の試料保持装置

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US9312097B2 (en) 2007-05-09 2016-04-12 Protochips, Inc. Specimen holder used for mounting samples in electron microscopes
EP2260286A4 (en) 2008-03-17 2012-04-11 Protochips Inc SPECIMEN HOLDER FOR MOUNTING SAMPLES IN ELECTRONIC MICROSCOPES
AT510799B1 (de) * 2010-11-29 2012-12-15 Leica Microsystems Schweiz Ag Halterung für einen elektronenmikroskopischen probenträger
KR101398455B1 (ko) * 2013-09-13 2014-05-27 히타치하이테크놀로지즈코리아 주식회사 시료의 단면 관찰에 사용되는 시료 홀더 및 그 제어방법

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JPS60164761U (ja) 1985-11-01

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