JPH0241852Y2 - - Google Patents
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- JPH0241852Y2 JPH0241852Y2 JP1985039026U JP3902685U JPH0241852Y2 JP H0241852 Y2 JPH0241852 Y2 JP H0241852Y2 JP 1985039026 U JP1985039026 U JP 1985039026U JP 3902685 U JP3902685 U JP 3902685U JP H0241852 Y2 JPH0241852 Y2 JP H0241852Y2
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- winding
- conductor
- crossover
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- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 124
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 7
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 9
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 8
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/28—Coils; Windings; Conductive connections
- H01F27/30—Fastening or clamping coils, windings, or parts thereof together; Fastening or mounting coils or windings on core, casing, or other support
- H01F27/306—Fastening or mounting coils or windings on core, casing or other support
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F30/00—Fixed transformers not covered by group H01F19/00
- H01F30/06—Fixed transformers not covered by group H01F19/00 characterised by the structure
- H01F30/16—Toroidal transformers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本考案は、トロイダル鉄心に変圧器巻線を巻回
して構成するトロイダル鉄心変圧器に関するもの
である。
して構成するトロイダル鉄心変圧器に関するもの
である。
［考案の概要］
本考案は、トロイダル鉄心の軸線方向端面を覆
うように取付けた巻枠部材に放射状に設けた複数
の巻線導体挿入溝にそれぞれ挿入した状態で単位
巻線を巻回して、これらの単位巻線を渡り導体を
介して相互に接続する構造を有するトロイダル鉄
心変圧器において、 前記単位巻線相互間を接続する渡り導体を案内
する案内溝を浅溝部と深溝部とにより構成するこ
とによつて、 単位巻線を巻回する際の巻線導体の渡り作業を
容易にして巻線時の作業性を向上させたものであ
る。
うように取付けた巻枠部材に放射状に設けた複数
の巻線導体挿入溝にそれぞれ挿入した状態で単位
巻線を巻回して、これらの単位巻線を渡り導体を
介して相互に接続する構造を有するトロイダル鉄
心変圧器において、 前記単位巻線相互間を接続する渡り導体を案内
する案内溝を浅溝部と深溝部とにより構成するこ
とによつて、 単位巻線を巻回する際の巻線導体の渡り作業を
容易にして巻線時の作業性を向上させたものであ
る。
［従来の技術］
第２図に示すように、トロイダル鉄心１の周方
向に間隔をあけて多数の巻枠を設けそれらに高圧
単位巻線３Ａ，３Ａを巻回して、該単位巻線３
Ａ，３Ａを所定の結線で接続することにより高圧
巻線３を構成したトロイダル鉄心変圧器は既に提
案されている。同図において１は非晶質磁性合金
ストリツプを所定の厚さが得られるまで巻回して
構成したトロイダル鉄心であり、この鉄心は絶縁
ケース２内に収納されている。
向に間隔をあけて多数の巻枠を設けそれらに高圧
単位巻線３Ａ，３Ａを巻回して、該単位巻線３
Ａ，３Ａを所定の結線で接続することにより高圧
巻線３を構成したトロイダル鉄心変圧器は既に提
案されている。同図において１は非晶質磁性合金
ストリツプを所定の厚さが得られるまで巻回して
構成したトロイダル鉄心であり、この鉄心は絶縁
ケース２内に収納されている。
一方、第３図に示したように、鉄心１の内周及
び外周にそれぞれ嵌合された内周側筒体２Ａ及び
外周側筒体２Ｂと、断面がコの字形を呈するよう
に形成されて筒体２Ａ，２Ｂの軸線方向の両端部
に嵌合させた環状の上部巻枠部材２Ｃ及び下部巻
枠部材２Ｄとで絶縁ケースを形成して、これらに
より鉄心１を覆つてその変形を防止するととも
に、該鉄心と巻線との間の絶縁を図つたトロイダ
ル鉄心変圧器も提案されている。
び外周にそれぞれ嵌合された内周側筒体２Ａ及び
外周側筒体２Ｂと、断面がコの字形を呈するよう
に形成されて筒体２Ａ，２Ｂの軸線方向の両端部
に嵌合させた環状の上部巻枠部材２Ｃ及び下部巻
枠部材２Ｄとで絶縁ケースを形成して、これらに
より鉄心１を覆つてその変形を防止するととも
に、該鉄心と巻線との間の絶縁を図つたトロイダ
ル鉄心変圧器も提案されている。
そして、前記上部巻枠部材２Ｃ及び下部巻枠部
材２Ｄの軸線方向端面にはそれぞれ巻線導体を挿
入する巻線導体挿入溝２ａ，２ａ，…が放射状に
設けられ、各溝２ａ内に一部を挿入した状態で単
位巻線３Ａが巻回されている。この例では、これ
らの単位巻線３Ａ，３Ａ，…が直列に接続されて
高圧巻線３が構成されている。
材２Ｄの軸線方向端面にはそれぞれ巻線導体を挿
入する巻線導体挿入溝２ａ，２ａ，…が放射状に
設けられ、各溝２ａ内に一部を挿入した状態で単
位巻線３Ａが巻回されている。この例では、これ
らの単位巻線３Ａ，３Ａ，…が直列に接続されて
高圧巻線３が構成されている。
高圧巻線３の軸線方向の両端面、内周面及び外
周面にそれぞれ添わせて高低圧巻線間の絶縁する
主絶縁物４（図には高圧巻線３の上端面に配設さ
れた主絶縁物のみを示してある。）が配設され、
この主絶縁物を介して高圧巻線３が囲むように低
圧巻線５が巻回されている。この例では、低圧巻
線５が層間絶縁物６を介して２層で巻回されてい
る。図示の低圧巻線５は、トロイダル鉄心１の上
端面及び下端面にそれぞれ沿つて該トロイダル鉄
心の略径方向に伸びる第１及び第２の導体５ａ，
５ａ，…及び５ｂ，５ｂ，…と、トロイダル鉄心
の内周側及び外周側で軸線方向に伸びていてトロ
イダル鉄心を周方向に沿つて螺旋状に囲むコイル
を形成するように上記第１及び第２の導体５ａ，
５ａ，…及び５ｂ，５ｂ，…を順次接続する第３
及び第４の導体５ｃ，５ｃ，…及び５ｄ，５ｄ，
…とからなつている。
周面にそれぞれ添わせて高低圧巻線間の絶縁する
主絶縁物４（図には高圧巻線３の上端面に配設さ
れた主絶縁物のみを示してある。）が配設され、
この主絶縁物を介して高圧巻線３が囲むように低
圧巻線５が巻回されている。この例では、低圧巻
線５が層間絶縁物６を介して２層で巻回されてい
る。図示の低圧巻線５は、トロイダル鉄心１の上
端面及び下端面にそれぞれ沿つて該トロイダル鉄
心の略径方向に伸びる第１及び第２の導体５ａ，
５ａ，…及び５ｂ，５ｂ，…と、トロイダル鉄心
の内周側及び外周側で軸線方向に伸びていてトロ
イダル鉄心を周方向に沿つて螺旋状に囲むコイル
を形成するように上記第１及び第２の導体５ａ，
５ａ，…及び５ｂ，５ｂ，…を順次接続する第３
及び第４の導体５ｃ，５ｃ，…及び５ｄ，５ｄ，
…とからなつている。
前述した両トロイダル変圧器は、高圧巻線３を
構成する各単位巻線３Ａ，３Ａ，…が、例えば帯
状のストリツプ導体３ａを図示しない巻枠又は巻
枠部材２Ｃ，２Ｄの巻線導体挿入溝２ａ内に挿入
して位置決めした状態で所定のターン数だけ巻回
される。そして、相隣接する単位巻線間を渡る渡
り導体がトロイダル鉄心の外周面側に位置する単
位巻線の直線部分に形成され、該渡り導体により
単位巻線３Ａ，３Ａ，…が直列に接続される。例
えば巻線導体挿入溝を有する巻枠部材２０Ｃ，２
０Ｄを用いたトロイダル変圧器の各単位巻線３Ａ
の外周側の直線部分に渡り部を形成する場合に
は、第３図に示したように、単位巻線３Ａを構成
する帯状導体を単位巻線の外周面上で該単位巻線
の周方向に対して直角な方向に折曲げて、この折
曲げ部３ｂを接着テープにより単位巻線３Ａの外
周に固定する。次いで折曲げた導体を渡り導体３
ｃとして隣接の単位巻線の巻回位置に移行させ、
その位置で導体を再び単位巻線の周方向に折曲げ
てこの折曲げ部３ｄを接着テープによりケース２
の外周に固定する。その後帯状の導体３ａをケー
ス２の一部を成す巻枠部材２Ｃ，２Ｄを溝２ａ内
に案内して隣接の単位巻線３Ａを巻回している。
構成する各単位巻線３Ａ，３Ａ，…が、例えば帯
状のストリツプ導体３ａを図示しない巻枠又は巻
枠部材２Ｃ，２Ｄの巻線導体挿入溝２ａ内に挿入
して位置決めした状態で所定のターン数だけ巻回
される。そして、相隣接する単位巻線間を渡る渡
り導体がトロイダル鉄心の外周面側に位置する単
位巻線の直線部分に形成され、該渡り導体により
単位巻線３Ａ，３Ａ，…が直列に接続される。例
えば巻線導体挿入溝を有する巻枠部材２０Ｃ，２
０Ｄを用いたトロイダル変圧器の各単位巻線３Ａ
の外周側の直線部分に渡り部を形成する場合に
は、第３図に示したように、単位巻線３Ａを構成
する帯状導体を単位巻線の外周面上で該単位巻線
の周方向に対して直角な方向に折曲げて、この折
曲げ部３ｂを接着テープにより単位巻線３Ａの外
周に固定する。次いで折曲げた導体を渡り導体３
ｃとして隣接の単位巻線の巻回位置に移行させ、
その位置で導体を再び単位巻線の周方向に折曲げ
てこの折曲げ部３ｄを接着テープによりケース２
の外周に固定する。その後帯状の導体３ａをケー
ス２の一部を成す巻枠部材２Ｃ，２Ｄを溝２ａ内
に案内して隣接の単位巻線３Ａを巻回している。
［考案が解決しようとする問題点］
上記のようにトロイダル鉄心の外周面側で、単
位巻線３Ａの渡り導体を渡らせた場合には、導体
を折曲げて接着テープで固定する作業が必要にな
るため作業性が悪く、巻線作業に多くの手間が掛
かるという問題があつた。また上記のように、鉄
心の外周側に渡り部を設けると、渡り導体が露出
した状態になるため、渡り部付近の絶縁を補強す
ることが必要になり、鉄心の外周側の絶縁構造が
複雑になるという問題があつた。更に導体の折曲
げ作業が非常に面倒であり、折曲げ作業に多大の
手間が掛かつて作業性が悪くなるという問題があ
つた。
位巻線３Ａの渡り導体を渡らせた場合には、導体
を折曲げて接着テープで固定する作業が必要にな
るため作業性が悪く、巻線作業に多くの手間が掛
かるという問題があつた。また上記のように、鉄
心の外周側に渡り部を設けると、渡り導体が露出
した状態になるため、渡り部付近の絶縁を補強す
ることが必要になり、鉄心の外周側の絶縁構造が
複雑になるという問題があつた。更に導体の折曲
げ作業が非常に面倒であり、折曲げ作業に多大の
手間が掛かつて作業性が悪くなるという問題があ
つた。
本考案の目的は、これらの問題を解決したトロ
イダル鉄心変圧器を提供することにある。
イダル鉄心変圧器を提供することにある。
［問題点を解決するための手段］
本考案は、その一実施例を示す第１図に見られ
るように、トロイダル鉄心１と、放射状に設けら
れた複数の巻線導体挿入溝２０ａと該巻線導体挿
入溝相互間に連絡するように設けられた渡り導体
案内溝２０ｂとを有して鉄心１の軸線方向端面を
覆うように取付けられた環状の巻枠部材２０Ｃ，
２０Ｄと、複数の巻線導体挿入溝にそれぞれ挿入
された状態で鉄心１に巻回されて渡り導体案内溝
２０ｂに挿入された渡り導体３０ｃを介して相互
に接続された複数の単位巻線３０Ａを有する変圧
器巻線とを備えたトロイダル鉄心変圧器を対象と
する。本考案においては、渡り導体案内溝２０ｂ
が、該案内溝の入口側端部寄りに設けられた浅溝
部２０b1と出口側端部寄りに設けられた深溝部２
０b2とを有し、深溝部２０b2の底面が渡り導体案
内溝２０ｂの出口側端部に連続する巻線導体挿入
溝２０ａの底面と略面一に設けられている。
るように、トロイダル鉄心１と、放射状に設けら
れた複数の巻線導体挿入溝２０ａと該巻線導体挿
入溝相互間に連絡するように設けられた渡り導体
案内溝２０ｂとを有して鉄心１の軸線方向端面を
覆うように取付けられた環状の巻枠部材２０Ｃ，
２０Ｄと、複数の巻線導体挿入溝にそれぞれ挿入
された状態で鉄心１に巻回されて渡り導体案内溝
２０ｂに挿入された渡り導体３０ｃを介して相互
に接続された複数の単位巻線３０Ａを有する変圧
器巻線とを備えたトロイダル鉄心変圧器を対象と
する。本考案においては、渡り導体案内溝２０ｂ
が、該案内溝の入口側端部寄りに設けられた浅溝
部２０b1と出口側端部寄りに設けられた深溝部２
０b2とを有し、深溝部２０b2の底面が渡り導体案
内溝２０ｂの出口側端部に連続する巻線導体挿入
溝２０ａの底面と略面一に設けられている。
［考案の作用］
上記のように渡り導体案内溝を設けると、渡り
導体案内溝の途中で渡り導体を深溝部の底部に下
すように折曲げて次の巻線導体挿入溝の底部と同
じ高さに移行させることができるので、該深溝部
の出口（渡り導体案内溝の出口）では導体を巻線
導体挿入溝に沿うように折曲げるだけで良い。従
つて渡り導体を渡らせる際の導体の折曲げ作業を
容易にすることができ、巻線導体の渡り作業に掛
かる手間を少なくして巻線時の作業性を向上させ
ることができる。
導体案内溝の途中で渡り導体を深溝部の底部に下
すように折曲げて次の巻線導体挿入溝の底部と同
じ高さに移行させることができるので、該深溝部
の出口（渡り導体案内溝の出口）では導体を巻線
導体挿入溝に沿うように折曲げるだけで良い。従
つて渡り導体を渡らせる際の導体の折曲げ作業を
容易にすることができ、巻線導体の渡り作業に掛
かる手間を少なくして巻線時の作業性を向上させ
ることができる。
［実施例］
以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
する。
第１図は本考案の一実施例を示したもので、同
図において１はトロイダル鉄心であり、この鉄心
は非晶質磁性合金ストリツプを所定の厚さが得ら
れるまで巻回して構成されている。
図において１はトロイダル鉄心であり、この鉄心
は非晶質磁性合金ストリツプを所定の厚さが得ら
れるまで巻回して構成されている。
上記鉄心１を覆う絶縁ケース２０は、鉄心１の
内周及び外周にそれぞれ嵌合された内側筒体２０
Ａ及び外側筒体２０Ｂと、両筒体の上端及び下端
にそれぞれ嵌合させて取付けられた環状の上部巻
枠部材２０Ｃ及び下部巻枠部材２０Ｄとからなつ
ている。巻枠部材２０Ｃ及び２０Ｄは、断面がコ
の字形を呈するように形成されて鉄心１の上端及
び下端面を覆い、鉄心１の上端面及び下端面にそ
れぞれ対向する巻枠部材２０Ｃ及び２０Ｄの反対
側端面には、単位巻線３０Ａの巻回厚さより僅か
に深い巻線導体挿入溝２０ａ，２０ａ，…が一定
の角度間隔で放射状に形成されている。そして巻
線導体挿入溝２０ａ，２０ａ，…相互間を斜めに
伸びる渡り導体案内溝２０ｂ，２０ｂ，…が設け
られ、各巻線導体挿入溝２０ａが渡り導体案内溝
２０ｂを通して隣接の巻線導体挿入溝２０ａに連
絡されている。本実施例では、各渡り導体案内溝
２０ｂの入口側端部が巻枠部材２０Ｃ，２０Ｄの
内周側に位置する各巻線導体挿入溝２０ａの一端
に連続し、各渡り導体案内溝２０ｂの出口側端部
は、各渡り導体案内溝の入口側端部が連続する巻
線導体挿入溝に相隣接する他の巻線導体挿入溝２
０ａの、巻枠部材の外周側に位置する端部に楼続
している。そして各渡り導体案内溝２０ｂの入口
側寄りの略半部は単位巻線３０Ａを構成する帯状
導体の厚さより僅かに深い程度の深さの浅溝部２
０b1となつており、該浅溝部２０b1の底面は巻線
導体挿入溝２０ａ内に巻回される単位巻線３０Ａ
の外周面と略同じ高さの位置にある。また渡り導
体案内溝２０ｂの出口側寄りの略半部は巻線導体
挿入溝２０の深さに等しい深さを有する深溝部２
０b2となつていて、該深溝部２０b2の底面と該深
溝部の出口が連続する巻線導体挿入溝２０ａの底
面とが面一となつている。またこの実施例では、
巻線導体挿入溝２０ａ，２０ａ，…相互間を仕切
る仕切り壁部２０ｄの外周側上面及び外周面上部
にそれぞれ肉抜き部２０ｅ及び２０e′が設けら
れ、これにより、ケース２０を構成する絶縁材料
の節約と軽量化とが図られている。
内周及び外周にそれぞれ嵌合された内側筒体２０
Ａ及び外側筒体２０Ｂと、両筒体の上端及び下端
にそれぞれ嵌合させて取付けられた環状の上部巻
枠部材２０Ｃ及び下部巻枠部材２０Ｄとからなつ
ている。巻枠部材２０Ｃ及び２０Ｄは、断面がコ
の字形を呈するように形成されて鉄心１の上端及
び下端面を覆い、鉄心１の上端面及び下端面にそ
れぞれ対向する巻枠部材２０Ｃ及び２０Ｄの反対
側端面には、単位巻線３０Ａの巻回厚さより僅か
に深い巻線導体挿入溝２０ａ，２０ａ，…が一定
の角度間隔で放射状に形成されている。そして巻
線導体挿入溝２０ａ，２０ａ，…相互間を斜めに
伸びる渡り導体案内溝２０ｂ，２０ｂ，…が設け
られ、各巻線導体挿入溝２０ａが渡り導体案内溝
２０ｂを通して隣接の巻線導体挿入溝２０ａに連
絡されている。本実施例では、各渡り導体案内溝
２０ｂの入口側端部が巻枠部材２０Ｃ，２０Ｄの
内周側に位置する各巻線導体挿入溝２０ａの一端
に連続し、各渡り導体案内溝２０ｂの出口側端部
は、各渡り導体案内溝の入口側端部が連続する巻
線導体挿入溝に相隣接する他の巻線導体挿入溝２
０ａの、巻枠部材の外周側に位置する端部に楼続
している。そして各渡り導体案内溝２０ｂの入口
側寄りの略半部は単位巻線３０Ａを構成する帯状
導体の厚さより僅かに深い程度の深さの浅溝部２
０b1となつており、該浅溝部２０b1の底面は巻線
導体挿入溝２０ａ内に巻回される単位巻線３０Ａ
の外周面と略同じ高さの位置にある。また渡り導
体案内溝２０ｂの出口側寄りの略半部は巻線導体
挿入溝２０の深さに等しい深さを有する深溝部２
０b2となつていて、該深溝部２０b2の底面と該深
溝部の出口が連続する巻線導体挿入溝２０ａの底
面とが面一となつている。またこの実施例では、
巻線導体挿入溝２０ａ，２０ａ，…相互間を仕切
る仕切り壁部２０ｄの外周側上面及び外周面上部
にそれぞれ肉抜き部２０ｅ及び２０e′が設けら
れ、これにより、ケース２０を構成する絶縁材料
の節約と軽量化とが図られている。
単位巻線３０Ａは絶縁被覆された帯状導体３０
ａを巻枠部材２０Ｃ，２０Ｄの巻線導体挿入溝２
０ａ内に挿入して位置決めした状態で所定のター
ン数だけ巻回することにより構成される。
ａを巻枠部材２０Ｃ，２０Ｄの巻線導体挿入溝２
０ａ内に挿入して位置決めした状態で所定のター
ン数だけ巻回することにより構成される。
各単位巻線３０Ａの巻き終り端部を次の巻線導
体挿入溝に渡らせるに当つては先ず、導体を渡り
導体案内溝２０ｂに沿うように斜めに曲げて渡り
導体３０ｃとして渡り導体案内溝２０ｂの浅溝部
２０b1に挿入し、次いでこの渡り導体を深溝部２
０b2の底面に接するように押し下げて該深溝部２
０b2内の底部に適宜の手段により押付け固定す
る。次に該導体を深溝部２０b2の出口を通して隣
りの巻線導体挿入溝２０ａの底部に導き、該導体
を次の巻線導体挿入溝２０ａに沿うように折曲げ
る。この際渡り導体は深溝部２０b2の出口で既に
巻線導体挿入溝２０ａの底面と同じ高さの面上に
あるので、導体を巻線挿入溝に沿うように折曲げ
る作業は容易に行うことができる。導体を巻線導
体挿入溝２０ａに沿うように折曲げた後、該導体
を巻線導体挿入溝２０ａ内に位置決めしつつ次の
単位巻線３０Ａを巻回する。
体挿入溝に渡らせるに当つては先ず、導体を渡り
導体案内溝２０ｂに沿うように斜めに曲げて渡り
導体３０ｃとして渡り導体案内溝２０ｂの浅溝部
２０b1に挿入し、次いでこの渡り導体を深溝部２
０b2の底面に接するように押し下げて該深溝部２
０b2内の底部に適宜の手段により押付け固定す
る。次に該導体を深溝部２０b2の出口を通して隣
りの巻線導体挿入溝２０ａの底部に導き、該導体
を次の巻線導体挿入溝２０ａに沿うように折曲げ
る。この際渡り導体は深溝部２０b2の出口で既に
巻線導体挿入溝２０ａの底面と同じ高さの面上に
あるので、導体を巻線挿入溝に沿うように折曲げ
る作業は容易に行うことができる。導体を巻線導
体挿入溝２０ａに沿うように折曲げた後、該導体
を巻線導体挿入溝２０ａ内に位置決めしつつ次の
単位巻線３０Ａを巻回する。
尚、渡り導体案内溝２０ｂの深溝部２０b2内に
渡り導体３０ｃを固定するには、例えば、渡り導
体案内溝２０ｂ内に渡り導体３０ｃを挿入した後
巻線機に設けたプツシユロツドで渡り導体を押し
て該渡り導体を深溝部２０b2内に押込めばよい。
また渡り導体３０ｃを深溝部２０b2内に挿入した
後該深溝部２０b2内に適当な部材を嵌入すること
により渡り導体を深溝部２０b2の底部に押付ける
ようにしてもよい。
渡り導体３０ｃを固定するには、例えば、渡り導
体案内溝２０ｂ内に渡り導体３０ｃを挿入した後
巻線機に設けたプツシユロツドで渡り導体を押し
て該渡り導体を深溝部２０b2内に押込めばよい。
また渡り導体３０ｃを深溝部２０b2内に挿入した
後該深溝部２０b2内に適当な部材を嵌入すること
により渡り導体を深溝部２０b2の底部に押付ける
ようにしてもよい。
上記のようにして単位巻線３０Ａ，３０Ａ，…
を巻回して高圧巻線３０を構成した後、その外側
に低圧巻線が巻回される。この低圧巻線は第２図
に示したように多数の棒状導体を組合せ接続して
構成するものでもよく、また高圧巻線を囲むよう
に配置した巻枠に適宜の形状の導体を巻回して構
成するものでもよい。
を巻回して高圧巻線３０を構成した後、その外側
に低圧巻線が巻回される。この低圧巻線は第２図
に示したように多数の棒状導体を組合せ接続して
構成するものでもよく、また高圧巻線を囲むよう
に配置した巻枠に適宜の形状の導体を巻回して構
成するものでもよい。
上記の説明では、単位巻線３０Ａ，３０Ａ，…
を順次連続的に巻回するようにしたが、各単位巻
線を個別に巻回して渡り導体案内溝２０ｂの深溝
部２０b2内で隣合う単位巻線の間を接続する渡り
導体を相互に接続するようにしてもよい。この場
合渡り導体の接続部は深溝部２０b2内に収納する
ようにするのが好ましい。
を順次連続的に巻回するようにしたが、各単位巻
線を個別に巻回して渡り導体案内溝２０ｂの深溝
部２０b2内で隣合う単位巻線の間を接続する渡り
導体を相互に接続するようにしてもよい。この場
合渡り導体の接続部は深溝部２０b2内に収納する
ようにするのが好ましい。
上記のように巻線導体挿入溝を浅溝部と深溝部
とにより構成して、渡り導体を深溝部の底部に下
してから次の巻線導体挿入溝内の底部に導くよう
にすれば、渡り導体を次の巻線導体挿入溝内に導
く際には渡り導体を該巻線導体挿入溝に沿うよう
に曲げるだけでよく、渡り導体の折曲げ作業を簡
単にすることができる。また渡り導体は渡り導体
案内溝内に収納されるので、渡り部の絶縁を補強
する必要がなく、絶縁構造を簡単にすることがで
きる。
とにより構成して、渡り導体を深溝部の底部に下
してから次の巻線導体挿入溝内の底部に導くよう
にすれば、渡り導体を次の巻線導体挿入溝内に導
く際には渡り導体を該巻線導体挿入溝に沿うよう
に曲げるだけでよく、渡り導体の折曲げ作業を簡
単にすることができる。また渡り導体は渡り導体
案内溝内に収納されるので、渡り部の絶縁を補強
する必要がなく、絶縁構造を簡単にすることがで
きる。
更に上記の構造によれば、ケース２０の外周面
側に渡り部が存在しないので、ケース２０の外周
面側で単位巻線３０Ａ，３０Ａ，…相互間に形成
されるスペースを、低圧巻線を配置するスペース
として利用することができ、このようにした場合
には、変圧器の外形寸法の縮小を図つて変圧器を
コンパクトに構成することができる。
側に渡り部が存在しないので、ケース２０の外周
面側で単位巻線３０Ａ，３０Ａ，…相互間に形成
されるスペースを、低圧巻線を配置するスペース
として利用することができ、このようにした場合
には、変圧器の外形寸法の縮小を図つて変圧器を
コンパクトに構成することができる。
上記の実施例では、単位巻線３０Ａ，３０Ａ，
…が高圧巻線を構成するとしたが、低圧巻線を構
成する単位巻線を上記巻枠部材２０に巻回する場
合にも本考案を適用することができる。
…が高圧巻線を構成するとしたが、低圧巻線を構
成する単位巻線を上記巻枠部材２０に巻回する場
合にも本考案を適用することができる。
上記の実施例では、帯状導体を用いて単位巻線
を巻回したが、丸線を用いて単位巻線を巻回する
場合にも同様に本考案を適用することができるの
は勿論である。
を巻回したが、丸線を用いて単位巻線を巻回する
場合にも同様に本考案を適用することができるの
は勿論である。
［考案の効果］
以上のように、本考案によれば、渡り導体案内
溝を該案内溝の入口側寄りに設けた浅溝部と出口
側寄りに設けた深溝部とにより構成したので、渡
り導体案内溝の途中で渡り導体を深溝部の底部に
下すように折曲げることにより渡り導体を次の巻
線導体挿入溝の底部と同じ高さに移行させること
ができる。従つて深溝部の出口（渡り導体案内溝
の出口）では導体を巻線導体挿入溝に沿うように
折曲げるだけで良く、渡り導体を渡らせる際の導
体の折曲げ作業を容易にして渡り作業に掛かる手
間を少なくし、巻線時の作業性を向上させること
ができる。また渡り部の導体が外部に露出しない
のでその浅溝構造に特に配慮する必要がなく絶縁
構造が簡単になる。
溝を該案内溝の入口側寄りに設けた浅溝部と出口
側寄りに設けた深溝部とにより構成したので、渡
り導体案内溝の途中で渡り導体を深溝部の底部に
下すように折曲げることにより渡り導体を次の巻
線導体挿入溝の底部と同じ高さに移行させること
ができる。従つて深溝部の出口（渡り導体案内溝
の出口）では導体を巻線導体挿入溝に沿うように
折曲げるだけで良く、渡り導体を渡らせる際の導
体の折曲げ作業を容易にして渡り作業に掛かる手
間を少なくし、巻線時の作業性を向上させること
ができる。また渡り部の導体が外部に露出しない
のでその浅溝構造に特に配慮する必要がなく絶縁
構造が簡単になる。
第１図は本考案の一実施例の要部を示す斜視
図、第２図は既提案の変圧器の要部を示す斜視
図、第３図は第２図の変圧器で用いる巻枠部材を
説明する要部斜視図である。 １……トロイダル鉄心、２０……絶縁ケース、
２０Ｃ，２０Ｄ……巻枠部材、２０ａ……巻線導
体挿入溝、２０ｂ……渡り導体案内溝、２０b1…
…浅溝部、２０b2……深溝部、３０Ａ……単位巻
線、３０ａ……導体、３０ｃ……渡り導体。
図、第２図は既提案の変圧器の要部を示す斜視
図、第３図は第２図の変圧器で用いる巻枠部材を
説明する要部斜視図である。 １……トロイダル鉄心、２０……絶縁ケース、
２０Ｃ，２０Ｄ……巻枠部材、２０ａ……巻線導
体挿入溝、２０ｂ……渡り導体案内溝、２０b1…
…浅溝部、２０b2……深溝部、３０Ａ……単位巻
線、３０ａ……導体、３０ｃ……渡り導体。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) トロイダル鉄心と、 放射状に設けられた複数の巻線導体挿入溝を
有して前記鉄心の軸線方向端面をそれぞれ覆う
ように取付けられた環状の巻枠部材と、 前記複数の巻線導体挿入溝にそれぞれ挿入さ
れた状態で前記鉄心に巻回されて相互に接続さ
れた複数の単位巻線を有する変圧器巻線とを備
えたトロイダル鉄心変圧器において、 相隣接する巻線導体挿入溝間に跨つて渡り導
体案内溝が設けられ、渡り導体案内溝は該案内
溝の入口側端部寄りに設けられた浅溝部と出口
側端部寄りに設けられた深溝部とを有し、 前記深溝部の底面は前記渡り導体案内溝の出
口側端部に連続する巻線導体挿入溝の底面と略
面一に設けられていることを特徴とするトロイ
ダル鉄心変圧器。 (2) 前記浅溝部の底面は前記渡り導体案内溝の入
口側端部が連続する巻線導体挿入溝内に巻回さ
れる単位巻線の外周面と略同じ高さの位置に設
けられている実用新案登録請求の範囲第１項に
記載のトロイダル鉄心変圧器。 (3) 前記単位巻線は高圧巻線を構成している実用
新案登録請求の範囲第１項または第２項に記載
のトロイダル鉄心変圧器。 (4) 前記単位巻線は低圧巻線を構成している実用
新案登録請求の範囲第１項または第２項に記載
のトロイダル鉄心変圧器。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985039026U JPH0241852Y2 (ja) | 1985-03-20 | 1985-03-20 | |
| US06/841,164 US4639707A (en) | 1985-03-20 | 1986-03-19 | Transformer with toroidal magnetic core |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985039026U JPH0241852Y2 (ja) | 1985-03-20 | 1985-03-20 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61157317U JPS61157317U (ja) | 1986-09-30 |
| JPH0241852Y2 true JPH0241852Y2 (ja) | 1990-11-08 |
Family
ID=12541594
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985039026U Expired JPH0241852Y2 (ja) | 1985-03-20 | 1985-03-20 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4639707A (ja) |
| JP (1) | JPH0241852Y2 (ja) |
Families Citing this family (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2632136B1 (fr) * | 1988-05-31 | 1990-08-10 | Commissariat Energie Atomique | Commutateur haute tension a semi-conducteurs cables en serie |
| FR2633440B1 (fr) * | 1988-06-24 | 1990-10-12 | Optelec Applic Optique Electro | Dispositif a enroulement electrique torique isole |
| US4975672A (en) * | 1989-11-30 | 1990-12-04 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | High power/high frequency inductor |
| AU1268292A (en) * | 1991-02-13 | 1992-09-15 | Sirten S.R.L. | Reactor having a toroidal magnetic circuit consisting of coils formed of a flat conductor wound spirally |
| EP0761009B1 (de) * | 1993-11-03 | 1998-05-13 | HANSER, Volker | Verfahren und vorrichtung zum bewickeln eines geschlossenen ringkerns für transformatoren und drosseln hoher leistungen |
| DE19635749C2 (de) * | 1996-09-03 | 1999-05-06 | Siemens Ag | Meßwandler |
| DE19802760A1 (de) * | 1998-01-26 | 1999-07-29 | Abb Daimler Benz Transp | Koaxialtransformator |
| DE10223995C1 (de) * | 2002-05-29 | 2003-11-27 | Epcos Ag | Spulenkörper und Kerndrossel mit dem Spulenkörper |
| NZ523324A (en) * | 2002-12-20 | 2005-03-24 | Wellington Drive Technologies | Bobbins for toroidal core wound continuously |
| US7864013B2 (en) * | 2006-07-13 | 2011-01-04 | Double Density Magnetics Inc. | Devices and methods for redistributing magnetic flux density |
| US7990244B2 (en) * | 2007-11-16 | 2011-08-02 | Hamilton Sundstrand Corporation | Inductor winder |
| US7710228B2 (en) * | 2007-11-16 | 2010-05-04 | Hamilton Sundstrand Corporation | Electrical inductor assembly |
| US8567046B2 (en) * | 2009-12-07 | 2013-10-29 | General Electric Company | Methods for making magnetic components |
| JP2012124396A (ja) * | 2010-12-10 | 2012-06-28 | Nittoku Eng Co Ltd | トロイダルコイル |
| FR2994503B1 (fr) * | 2012-08-09 | 2014-08-01 | Schneider Electric Ind Sas | Transformateur de distribution de type poteau a perte faible |
| US9812246B1 (en) * | 2016-08-28 | 2017-11-07 | Daniel Nunez | Apparatus and method for a coiled wire nest and frame for toroidal induction |
| US10573458B2 (en) * | 2016-10-05 | 2020-02-25 | The Boeing Company | Superconducting air core inductor systems and methods |
| FR3058255B1 (fr) * | 2016-11-02 | 2018-12-14 | Supergrid Institute | Transformateur electrique haute tension a boitier isolant |
| US11295891B2 (en) * | 2017-11-03 | 2022-04-05 | Analog Devices, Inc. | Electric coil structure |
| CN112953248B (zh) * | 2021-02-04 | 2022-09-20 | 中国科学院工程热物理研究所 | 一种升压变压器、升压方法及升压电路 |
| IT202100024580A1 (it) * | 2021-09-24 | 2023-03-24 | Ferrari Spa | Circuito stampato provvisto di un dispositivo induttore integrato |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US1784833A (en) * | 1930-03-01 | 1930-12-16 | Western Electric Co | Toroidal inductance device |
| US1897604A (en) * | 1930-09-23 | 1933-02-14 | Western Electric Co | Electromagnetic device |
| US2216863A (en) * | 1934-08-31 | 1940-10-08 | Hartford Nat Bank & Trust Co | Molding |
| US2437513A (en) * | 1946-10-12 | 1948-03-09 | Gen Electric | Deflection coil and yoke for cathode-ray tubes |
| US3068381A (en) * | 1956-05-17 | 1962-12-11 | Cie Ind Des Telephones | Manufacture of toroidal coils |
-
1985
- 1985-03-20 JP JP1985039026U patent/JPH0241852Y2/ja not_active Expired
-
1986
- 1986-03-19 US US06/841,164 patent/US4639707A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61157317U (ja) | 1986-09-30 |
| US4639707A (en) | 1987-01-27 |
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