JPH047570B2 - - Google Patents

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JPH047570B2
JPH047570B2 JP61124427A JP12442786A JPH047570B2 JP H047570 B2 JPH047570 B2 JP H047570B2 JP 61124427 A JP61124427 A JP 61124427A JP 12442786 A JP12442786 A JP 12442786A JP H047570 B2 JPH047570 B2 JP H047570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
bobbin
core
spacer
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61124427A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62281311A (ja
Inventor
Akira Kamata
Masaji Yamashita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by FDK Corp filed Critical FDK Corp
Priority to JP12442786A priority Critical patent/JPS62281311A/ja
Publication of JPS62281311A publication Critical patent/JPS62281311A/ja
Publication of JPH047570B2 publication Critical patent/JPH047570B2/ja
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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、スイツチング電源の主トランスに用
いるボビンに関し、更に詳しくは、巻線部に膨出
段部を形成し、両フランジ部にそれぞれ2分割構
造のスペーサを嵌着して一次側と二次側の十分な
沿面距離を確保できるようにした組み立て容易な
ボビンに関するものである。
[従来の技術] 周知のように電源トランスは、共通の磁気回路
を構成する磁心に一次巻線と二次巻線とを巻装し
てそれらの間の電磁誘導現象を利用して変圧器作
用を行わせるものである。近年、各種電子機器の
小型軽量化に伴い、電源装置として高効率のスイ
ツチング電源が急速に進歩し、その高周波化が図
られる中で電源トランスは著しく小型化されてき
つつある。
高速スイツチング電源においては、第4図A,
Bに示すように磁心としてE−I型フエライトコ
ア10やE−E型フエライトコア等が用いられ、
その中央脚部にコイル巻線が施されるような構成
のものが多く見られる。一般に一次および二次の
各巻線は予め合成樹脂製のボビン14に巻き付け
られフエライトコア10の脚部に挿入される。
ここで問題となるのは、一次巻線16と二次巻
線18との間の電気絶縁性の良否である。通常一
次巻線は商用交流ラインと直結しているため機器
本体側と接続される二次巻線との間で充分な耐圧
が保証されねばならない。そこで各種安全規格で
は一次巻線16と二次巻線18との間の沿面距離
が規定されており、この規定を如何にして簡単に
満足させるかということが製作上における重要な
ポイントとなつている。
従来のボビン14は、中空円筒状の巻芯部14
aの両端にフランジ14b,14cが一体的に形
成された極くありふれた構造である。そしてボビ
ン14の巻芯部14aの両端外面(フランジ14
b,14cの内面当接位置)に幅3mmの絶縁テー
プ20を一次側巻線16の巻き付け高さに相当す
る量だけ巻き付けて一次巻線の巻き幅を規制し、
その上を層間絶縁テープ22で覆い、更にその両
端に幅3mmの絶縁テープ24を巻き付けて二次巻
線18の巻き幅を規制し、最後に二次巻線18の
外周側を外層絶縁テープ26で覆う構成が採られ
ていた。つまり各々幅3mmの絶縁テープ20,2
4によつて6mm以上という一次側と二次側の沿面
距離を確保していた。また巻線引き出し部分には
いずれも絶縁チユーブ28を被せ十分な電気絶縁
性をもたせていた。
他の従来技術としては、第5図に示すようにボ
ビンを内ボビン30と外ボビン32とに分離し、
内ボビン30に一次巻線16を、また外ボビン3
2に二次巻線18をそれぞれ巻き付け、それらを
二重に組み合わせ、各ボビン30,32の寸法形
状により所定の沿面距離を確保する構成もあつ
た。
[発明が解決しようとする問題点] ところが第4図A,Bに示すような単純な形状
のボビンの場合には、巻芯部14aの両端に巻き
付けた絶縁テープ20,24によつて沿面距離を
確保するため寸法のばらつきが大きいし、細いテ
ープを幾重にも巻かなければならないため作業性
が極めて悪い欠点がある。また巻線引き出し部分
には絶縁チユーブ28を被せなければならず、最
終的に外層絶縁テープ26を巻き付けた時に凹凸
が目立ち外観が悪い欠点もある。
第5図に示すような二重ボビン構造では、組み
立て作業性は良好であるものの一次巻線16と二
次巻線18の面間が広いため結合率が低くトラン
スとしての効率が悪い欠点がある。
本発明の目的は上記のような従来技術の欠点を
解消し、一次側と二次側との間で十分な沿面距離
を確保でき、組み立て作業性が良好で寸法安定度
の高いスイツチングトランス用ボビンを提供する
ことにある。
[問題点を解決するための手段] 上記のような目的を達成することのできる本発
明は、筒状の巻芯部の両端にフランジが形成され
たボビン本体と、それぞれ2分割構造をなし巻芯
部の両端部分を取り囲むように装着可能な2種の
スペーサとを組み合わせたスイツチングトランス
用ボビンである。
そして前記巻芯部はフランジ近傍端部に内側巻
線の巻き幅を規制する段部が膨出した形状をな
す。また前記2種類のスペーサと、それらと対応
するフランジとは互いに嵌着する結合部を備え、
外側巻線の巻き幅を規制する。組み立てた時、巻
線引き出し側のフランジとスペーサとの間には内
側巻線引き出し部分が挿通する間隙が形成され
る。
[作用] 巻芯部の両端に形成した膨出段部が内側巻線の
巻き幅を規制する。またスペーサは外側巻線の巻
き幅を規制する。従つてボビン本体の巻芯部に内
側巻線を施し層間テープを巻き付けて固定し、そ
の上にスペーサを嵌着し外側巻線を巻き付けるこ
とによつて前記段部とスペーサの寸法により所定
の沿面距離を確保できることになる。更に巻線引
き出し側のフランジとスペーサの間から内側巻線
の端末部分が引き出されるから、スペーサによつ
て外側巻線の引き出し部分との間隔を確保するこ
とができ絶線チユーブも不要となる。
一次巻線と二次巻線との間は層間テープが存在
するだけだから両者の結合率は高くトランスとし
ての効率は良好である。またボビン巻芯部に細い
絶縁テープを巻く必要がなくなるから作業性は改
善され品質の安定化が図られる。
[実施例] 第1図は本発明に係るスイツチングトランス用
ボビンの一実施例を示す一部破断分解斜視図であ
る。同図から明らかなように本発明に係るボビン
40は、円筒状の巻芯部42の両端に下部フラン
ジ44と上部フランジ46とが一体的に形成され
たボビン本体48と、それぞれ2分割構造をなし
巻芯部42の両端部分を取り囲むように装着可能
な2種類のスペーサ50,52とから構成され
る。
ボビン本体48の巻芯部42の両端のフランジ
近傍端部には内側巻線の巻き幅を規制する膨出段
部54,56が形成される。この段部54,56
の軸方向長さは例えば3mmに設定される。下部フ
ランジ44および上部フランジ46の外側にはそ
れぞれ最後に装着するフエライトコアがぐらつか
ないようにするため突出壁58,60が設けられ
る。また下部フランジ44の突出壁58の外側の
ベース部分59には複数の切込み溝62が設けら
れ、上部フランジ46の突出壁60の外側にはス
ペーサ係合用突起64が設けられる。
上部スペーサ50は、巻芯部42の上側段部5
4を僅かの間隔を介して覆うような半円弧状部分
66と、その外側で前記突起64に嵌着する逆L
型の結合部68が一体的に形成された構成であ
る。従つて上部スペーサ50を矢印方向にボビン
本体48に対して押圧すれば、ワンタツチで突起
64に逆L型結合部68が嵌着する。下部スペー
サ52は、巻芯部42の下側突起56を覆い且つ
フランジ面よりも内側巻線引き出し部分が挿通し
得るだけの間隔を介して上方に位置する半円弧状
部分70を備え、その外側には下部フランジに形
成した切込み溝62と同じ位置に同様の切込み溝
72を有するようなベース部分74を備え、該ベ
ース部分74の下面に形成した2本の突起76が
前記外側切込み溝62に嵌入し突出部77が切欠
き78に嵌合することによつてボビン本体48に
係止できる構成となつている。
これら2種類のスペーサ50,52は、それぞ
れボビン本体48に装着された時に外側巻線の巻
き幅を規制する機能を果たす。
このような構造のボビンを用いたスイツチング
トランスの組み立て構造について第2図および第
3図により説明する。まずボビン本体48の巻芯
部42の両側膨出段部54,56で規制された範
囲内に内側巻線(通常一次巻線)80を所定回数
巻き付ける。内側巻線80の端末80aはベース
部分59に形成されている切込み溝62を利用し
て下方に引き出す。次に内側巻線80上および両
側膨出段部54,56にかけてポリエステル等か
らなる層間テープ82を3ターン程度巻き付け
る。そしてボビン本体48の巻芯部両側にそれぞ
れスペーサ50,52を装着する。スペーサ50
の装着は、矢印方向に押し込むことによつてL字
型結合部68が突起64に嵌着するためワンタツ
チで装着でき、また下部スペーサ52はその下面
突起76がベース部分59の両外端の切込み溝6
2に嵌入すると共に突出部77が切欠き78に嵌
合することによつて容易に装着可能である。
このようにスペーサ50,52を装着した後、
外側巻線(一般に二次巻線)84を両スペーサ5
0,52で規制された範囲内で所定回数だけ巻き
付ける。その端末84aは切欠き72,62を利
用して外部に引き出す。そして外側巻線84の外
側にポリエステル等からなる外層テープ86を巻
き付け固定する。最後にEER型フエライトコア
90等をその中央脚部が巻芯部42内に嵌入する
ように装着固定する。
以上本発明の好ましい一実施例について詳述し
たが、本発明はこのような構成のみに限定される
ものではないこと無論である。巻線端末が細い場
合には例えば下部フランジのベース部分にピンを
植設し、それに巻き付け電気的に接続するような
構成を採ることもできる。各スペーサとボビン本
体との結合構造も上記実施例に限定されるもので
はないが、特に上記のような構成とするとワンタ
ツチで結合できるため極めて好都合である。
[発明の効果] 本発明は上記のように両端部に膨出段部を有す
る巻芯部構造と、それぞれ2分割構造をなし巻芯
部の両端部分を採り囲むように装着可能な2種類
のスペーサとを組み合わせ、それらのよつて所定
の沿面距離を確保するように構成したから、沿面
距離を確保するため細いテープを幾重にも巻き付
けるといつた煩瑣な作業が不要となり、また巻線
端末を引き出す場合にチユーブを被せる作業も不
要となり、作業性が著しく向上しスイツチングト
ランスの製作工数は従来技術の6割程度で済む極
めて優れた効果を有する。
また本発明では一次巻線と二次巻線との間は層
間テープが存在するだけで層間が狭く結合も良好
であり、電気的特性が向上し、また品質の安定を
実現することができると共に、表面に凹凸が現れ
にくく外観も極めて良好に製作できる等の効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるスイツチングトランス
用ボビンの一実施例を示す一部破断分解斜視図、
第2図はそれによるトランス組み立て時の状態を
示す説明図、第3図はトランス組み立て後の状態
を示す説明図、第4図Aは従来技術の一例を示す
側断面図、同図Bはその正面図、第5図は従来技
術の他の例を示す説明図である。 40……スイツチングトランス用ボビン、42
……巻芯部、44……下部フランジ、46……上
部フランジ、50……上部スペーサ、52……下
部スペーサ、54,56……段部、62……切込
み溝、64……突起、68……結合部、76……
突起。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 筒状巻芯部の両端にフランジが形成されたボ
    ビン本体と、それぞれ2分割構造をなし巻芯部の
    両端部分を取り囲むように装着可能な2種のスペ
    ーサとからなり、前記巻芯部はフランジ近傍端部
    に内側巻線の巻き幅を規制する段部が膨出した形
    状をなし、外側巻線の巻き幅を規制するスペーサ
    は対応するフランジに嵌着する結合部を備え、巻
    線引き出し側のフランジとスペーサとの間には内
    側巻線の引き出し部分が挿通する間隙が形成され
    るようにしたスイツチングトランス用ボビン。
JP12442786A 1986-05-29 1986-05-29 スイッチングトランス用ボビン Granted JPS62281311A (ja)

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JP12442786A JPS62281311A (ja) 1986-05-29 1986-05-29 スイッチングトランス用ボビン

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JP12442786A JPS62281311A (ja) 1986-05-29 1986-05-29 スイッチングトランス用ボビン

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JPS62281311A JPS62281311A (ja) 1987-12-07
JPH047570B2 true JPH047570B2 (ja) 1992-02-12

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JPS56143834U (ja) * 1980-03-27 1981-10-30
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