JPH0220809Y2 - - Google Patents

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JPH0220809Y2
JPH0220809Y2 JP7345484U JP7345484U JPH0220809Y2 JP H0220809 Y2 JPH0220809 Y2 JP H0220809Y2 JP 7345484 U JP7345484 U JP 7345484U JP 7345484 U JP7345484 U JP 7345484U JP H0220809 Y2 JPH0220809 Y2 JP H0220809Y2
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JP
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conductor
foil
terminal
coil
layers
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JP7345484U
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JPS60185317U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、変圧器等の静止誘導機器の箔巻コ
イル、特にその巻始めおよび巻終りに接合される
板状端子導体のうず電流損失を低下させることに
関する。
〔従来技術〕
従来のこの種の、変圧器用の箔巻コイルを第5
図乃至第7図について説明する。図において、1
は鉄心、2はこの鉄心1の外周に巻回された箔状
導体、3,4は箔状導体2の巻始めおよび巻終り
に接合され、コイルの軸方向に延びた板状の端子
導体である。
第6図に示すように、端子導体3,4は箔状導
体2の断面積と同程度の断面積を有する板状のも
のであつて、箔状導体2の巻回方向と直角、即ち
コイルの軸方向に配置し、箔状導体2と端子導体
3,4をロウ付け、電気溶接等にて接合すること
により箔巻コイルの引出し部を構成している。ま
た、箔状導体2はコイル外径寸法を小さくするた
め厚さを薄く、幅を広くしており、反対に端子導
体3,4はコイルと他の電気回路とを接続する目
的から幅を小さくするため、厚さが厚くなる傾向
にある。また、第7図に示されている如く、低圧
コイルLの外側の端子導体4および高圧コイルH
の内側端子導体(図示しないが通常は低圧コイル
Lの端子導体3,4とは180゜反対側に設けられ
る)は同心円状に配置されたコイルL,H間に分
布する最大漏れ磁束の中にさらされている。
以上のように、従来の箔巻コイルの端子引出し
部の構成では、低圧コイルLの外側に配置された
端子導体および高圧コイルHの内側に配置された
端子導体の内部には最大漏れ磁束の通過により、
厚さの約2乗に比例した大きなうず電流損失が発
生し、局部加熱を起こす欠点があつた。
〔考案の概要〕 この考案は上記のような従来のものの欠点を除
去するためになされたもので、端子導体をその厚
さ方向に複数の層に分割することにより、端子導
体のうず電流損失の発生を抑制するようにした箔
巻コイルを提供することを目的とするものであ
る。
〔考案の実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図および第2
図について説明する。図において、41,42は
それぞれ端子導体4の半分の厚さを有する導体層
であり、しかしてこの実施例では端子導体4はそ
の厚さ方向に二つの層41,42に分割されてい
ることになる。21はこの端子導体4に接合すべ
き箔状導体2の端部に切り込まれたスリツトであ
つて、箔状導体2を層41,42の数に等しい二
つの箔状導体片22,23に分割している。導体
層41はほぼ導体片23の幅に等しい長さだけ導
体層42より短くなされて、階段状をなしてい
る。かくして、導体層41には対応する導体片2
2、導体層42には導体片23というように各段
に対応する導体片を接合する。各導体層41,4
2の断面積はそれぞれ対応する導体片22,23
の断面積と同程度になるようにする。また、各導
体層41,42の間には絶縁紙を挿入するなどし
て電気的に絶縁する。
端子導体をこのようにその厚さ方向に複数の層
に分割することにより、各導体層の厚さは1/分
割数に薄くなるため、端子導体内に発生するうず
電流損失は一体的な端子導体と比較して約1/
(分割数)2に低下し、これによる発熱も相応して
低くなる。また、導体層の厚さは従来の一体的な
ものより薄くなるため、折り曲げ等の加工が容易
になり、熱容量も小さくなるため端子導体と箔状
導体との接合作業も容易で製作しやすくなる。ま
た導体層を上述のように階段状に構成すると各々
部分的に短くなるため、端子導体の重量低減にも
なる。
この考案の他の実施例が第3図に示されてい
る。この実施例では端子導体4を三つの導体層4
1,42,43に分割し、その長さは全て等しく
してある。そして箔状導体2はスリツトを入れる
ことなくそのまま導体層41に接合してある。そ
して、箔状導体2の電流を三つの導体層41,4
2,43にほぼ等しく分流させるために、導体層
41と42の間および導体層42と43との間を
44,45で示すように縁部に沿つてそれぞれ適
当な肉厚(接触面積)で溶接してある。
この考案の更に他の実施例が第4図に示されて
いる。この実施例では箔状導体2を端子導体4の
分割数に等しく三つの導体片22,23,24に
分割しそれをそれぞれ対応する導体層43,4
2,41に接合してある。
なお、前記実施例は低圧コイルLの外側端子導
体4について示したが内側の端子導体3にも、そ
して高圧コイルHの端子導体にも同様に適用しう
る。また、端子導体3の分割数も二あるいは三に
限らない。更に、複数の箔状導体がコイル軸方向
に並設巻回され、各箔状導体に端子導体が接合さ
れるようなものにあつては、それぞれの端子導体
にこの考案を適用しうる。更にまた、箔状導体複
数枚を重ねて一組としたものを巻回してコイルを
形成するものにもこの考案は等しく適用しうる。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案は端子導体をその厚さ方
向に複数の層に分割するようにしたので、うず電
流損失が大幅に低下し、これによる発熱も低下す
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の斜視図、第2図
は第1図の線−に沿つた断面図、第3図およ
び第4図はそれぞれこの考案の他の実施例の斜視
図、第5図は従来の箔巻コイルの正面図、第6図
は第5図の一部分の拡大斜視図、第7図は従来の
ものの欠点を説明するための図であり、図中同一
符号は同一部または相当部を示す。なお、図中1
は鉄心、2は箔状導体、3,4は端子導体、4
1,42は導体層である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 鉄心に巻回された箔状導体、およびこの箔状
    導体の巻始めおよび巻終りに接合されコイルの
    軸方向に延びた板状の端子導体を有する箔巻コ
    イルにおいて、巻始めおよび巻終りの端子導体
    の少なくともいずれか一方をその厚さ方向に複
    数の層に分割した箔巻コイル。 2 箔状導体の端子導体に接合される端部に長手
    方向の切り込みを入れて端子導体の分割数に等
    しい数の箔状導体片に分割し、前記端子導体の
    各層の長さを違えて前記箔状導体片に対応して
    階段状に形成し、その各段に対応する箔状導体
    片を接合した実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の箔巻コイル。
JP7345484U 1984-05-17 1984-05-17 箔巻コイル Granted JPS60185317U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7345484U JPS60185317U (ja) 1984-05-17 1984-05-17 箔巻コイル

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7345484U JPS60185317U (ja) 1984-05-17 1984-05-17 箔巻コイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60185317U JPS60185317U (ja) 1985-12-09
JPH0220809Y2 true JPH0220809Y2 (ja) 1990-06-06

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JPS60185317U (ja) 1985-12-09

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