JPH0851027A - 積層型コイルとそれを用いたトランス - Google Patents

積層型コイルとそれを用いたトランス

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JPH0851027A
JPH0851027A JP18592794A JP18592794A JPH0851027A JP H0851027 A JPH0851027 A JP H0851027A JP 18592794 A JP18592794 A JP 18592794A JP 18592794 A JP18592794 A JP 18592794A JP H0851027 A JPH0851027 A JP H0851027A
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JP
Japan
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coil
sheet
laminated
transformer
coil conductors
Prior art date
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JP18592794A
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English (en)
Inventor
Akira Saito
彰 斎藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0851027A publication Critical patent/JPH0851027A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波領域で使用しても特性が良好で、シー
ト上に形成された複数のコイル導体の接続を容易に行う
ことができ、コイル導体の接続信頼性が高く、かつ、1
次側と2次側のコイルの結合係数が高い、薄型の積層型
コイルとそれを用いたトランスを提供する。 【構成】 シート14はその片面上に複数のコイル導体
を含み、絶縁被覆材22で被覆されている。これを折り
曲げ、渦巻状に重ねて積層型コイル12を形成する。コ
イル導体の端部に引き出し部16b,18aがあり、重
ね合わせて接続する。これにより、複数のコイル導体を
直列に接続し、引き出し部16a,18b間、及びこれ
と反対側の引き出し部20a,20b間に巻線を形成す
る。この積層型コイル12を中央の空間部にコアの中央
脚部を位置させてコアに取り付け、トランスを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層型コイルとそれを
用いたトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のトランスの一例を示す断面
図である。このトランス1はボビン2を含み、このボビ
ン2には1次巻線3及び2次巻線4が巻回される。そし
て、巻線3及び4には、例えば線状の導体の周囲を絶縁
体で被覆したものが使用される。
【0003】また、図8に示すように、1枚の絶縁シー
ト5の上に1ターンのコイル導体6を形成したものを積
層し、コイル導体6の端部を破線で示すように、絶縁シ
ート5の外周側で接続した積層型コイル12を使用した
トランスがあった。このようなトランスでは、巻数の異
なる積層型コイル12を形成して、トランスが構成され
る。このような積層型コイル12を使用すれば、スルー
ホールなどによって、内部でコイル導体6を接続する必
要がなく、製造が簡単になる。
【0004】さらに、図9に示すように、1枚の絶縁シ
ート5に複数ターンのコイル導体6を形成したものを積
層し、コイル導体6の端部を絶縁シート5の内周側及び
外周側で接続した積層型コイル12を使用したトランス
があった。このようなトランスでは、1枚の絶縁シート
5の上に、複数ターンのコイル導体6が形成されている
ため、絶縁シート5の積層枚数を少なくすることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示すよ
うに、ボビン2に1次巻線3及び2次巻線4を形成した
トランス1では、高周波領域で使用すると、表皮効果の
ために電流の分布が偏り、導体の実質抵抗が大きくな
る。
【0006】また、図8に示すように、1ターンのコイ
ル導体6を形成する絶縁シート5を積層したコイル12
を用いたトランスでは、巻数が多くなるにしたがって絶
縁シート5の積層枚数が増えて、薄型のトランスを得る
ことができない。
【0007】さらに、図9に示すように、複数ターンの
コイル導体6を形成する絶縁シート5を積層したコイル
12を用いたトランスでは、内周側及び外周側の両方
で、コイル導体6の引き出し部を積層しなければならな
い。そのため、接続部分の変形やはんだの厚みなどによ
って、コイル部分の厚みが増したり、接続が不十分にな
って信頼性が低下するなどの問題があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、高周波領域で使
用しても特性が良好で、シ−ト上に形成された複数のコ
イル導体の接続を容易に行うことができ、コイル導体の
接続信頼性が高く、かつ、1次側と2次側のコイルの結
合係数が高い、薄型の積層型コイルとそれを用いたトラ
ンスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1にお
いて、積層型コイルは、絶縁体材料で形成されたシー
ト、前記同一シート上に互いに平行するように形成され
た1次側と2次側をともに含む複数の薄膜状のコイル導
体、及び前記コイル導体上に形成された絶縁被覆材を含
み、前記シートを折り曲げて複数の前記コイル導体を渦
巻状に重ね、前記コイル導体を引き出した引き出し部を
互いに接続することにより、複数の前記コイル導体を直
列に接続して巻線を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、請求項2において、トランスは、積
層型コイルの中央に形成された空間部にコアの中央脚部
を挿入位置させて、前記積層型コイルがコアに取り付け
られていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1によれば、同一シート上に1次側と2
次側のコイル導体が形成されたシートを折り曲げて重ね
ることによって、渦巻状の複数のコイル導体が形成さ
れ、さらに、コイル導体の引き出し部を接続してコイル
導体を直列に接続することによって、巻数の多い巻線を
得ることができる。コイル導体の接続は、引き出された
コイル導体の端部で行われるため、例えば、スポット溶
接,はんだ付け,かしめ等の方法を用いて行うことがで
きる。そして、1次側及び2次側のコイル導体が同一シ
ート上に形成されているため、このシートを折り曲げて
重ねることにより、1次側及び2次側のコイル導体が並
んで、互いに近接した結合度の高い、薄型の積層型コイ
ルが得られる。さらに、コイル導体は薄膜状であるた
め、高周波領域で使用しても、電流分布をほぼ均一にす
ることができる。
【0012】また、請求項2によれば、積層型コイルは
中央に空間部が形成されているため、ここにコアの中央
脚部を挿入位置させることにより、積層型コイルがコア
に取り付けられ、トランスが形成されることになる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の一実施例につき、図面を参照
して説明する。
【0014】積層型コイル12は図4に示すように、シ
ート14を含む。シート14は、例えばポリイミドシー
トなどの絶縁材料で形成される。本実施例では、シ−ト
14は蛇行する形状に形成されている。
【0015】シート14の片面上には、1次側の複数の
コイル導体16,18及び2次側のコイル導体20が形
成される。これらのコイル導体16,18及び20は互
いに平行するようにして、例えばエッチングや印刷など
の方法で、シート14の長手方向に形成される。そし
て、コイル導体16の両端部はシート14から引き出さ
れ、引き出し部16a及び16bが形成される。同様に
して、コイル導体18及び20の両端部にも、それぞれ
引き出し部18a,18b及び引き出し部20a,20
bが形成される。
【0016】さらに、図5に示すように、コイル導体1
6,18及び20を被覆するようにして、絶縁被覆材2
2が形成される。シート14及び絶縁被覆材22には、
例えば厚み20μmのポリイミドシートが使用され、コ
イル導体16,18及び20には、例えば厚み70μm
の銅箔が使用される。
【0017】なお、この積層型コイル12では、シート
14上に形成されたコイル導体16,18及び20が絶
縁被覆材22で被覆されているため、シート14を折り
曲げてもコイル導体16,18及び20が短絡しない。
【0018】また、シートの蛇行回数や折り曲げ回数
は、コイル導体で形成される巻線の巻数によって変化
し、もちろん、蛇行しないシートを使用することもでき
る。
【0019】シート14は、図4に示すように、二点鎖
線A,B,C及びDで示された部分で、それぞれ斜めに
折り曲げられ、図5に示すように、渦巻状に重ねて形成
される。これに応じて、コイル導体16,18及び20
も渦巻状に重ねられ、それぞれ3ターンの巻線が形成さ
れる。そして、この状態で、引き出し部16a,18a
及び引き出し部16b,18bが、形成された巻線の外
側に突出し、これらの反対側に引き出し部20a,20
bが突出する。また、引き出し部16bと引き出し部1
8aはそれぞれ重ねられ、例えばスポット溶接,はんだ
付け,かしめ等の方法で接続される。
【0020】これらの引き出し部16b,18aを互い
に接続することによって、コイル導体16,18で形成
された2本の巻線は直列に接続される。したがって、引
き出し部16aと18bの間に、1次側として6ターン
の巻線が形成される。また、引き出し部20aと20b
の間に、2次側として3ターンの巻線が形成される。
【0021】図1は本発明の積層型コイルを用いたトラ
ンスの平面図、図2はその正面図、そして図3はその背
面図である。トランス10は積層型コイル12を含む。
【0022】このようにして作製された積層コイル12
について、図1のE−E線による部分断面を図6に示
す。2次側のコイル導体20は、1次側のコイル導体1
6,18と並んで交互に折り込まれ、1次側のコイル導
体16及び18、並びに2次側のコイル導体20が、同
一シート上にあるため近接することになる。
【0023】そして、図2及び図3に示すように、この
ように形成された積層型コイル12の両側から、E字状
のコア24及び26が突き合わされてトランス10が形
成される。このとき、コア24及び26の中央脚部32
が、積層型コイル12の中央に形成された空間部30で
突き合わされる。また、コア24及び26の両側の脚部
は、積層型コイル12の引き出し部が形成されていない
側面で突き合わされる。そして、図1に示すように、積
層型コイル12の4か所の折り曲げ部28は、コア24
及び26(図示せず)の外側に配置される。
【0024】なお、ここではE字状のコア同士を突き合
わせているが、E字状とI字状のコアの突き合わせでも
よいし、積層型コイルの空間部にコアの中央脚部を位置
させることができる形状であれば、どのようなコア形状
を用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、コイル導体がその引き
出し部で接続されるため、シート内部でコイル導体の接
続を行う必要がない。そのため、スルーホールなどを形
成する必要もなく、コイル導体の接続作業を容易に行う
ことができ、工程を簡略化できる。さらに、同一シート
上の複数ターンのコイル導体を接続するため、引き出し
部の数を少なくすることができる。しかも、例えば、ス
ポット溶接、はんだ付け、かしめ等の方法でコイル導体
を接続できるため、スルーホール等を介して接続する場
合に比べて、接続信頼性を高めることができる。
【0026】また、シート内部におけるコイル導体の接
続がないため、接続のためのスペースが不要となり、コ
イル長の短縮またはコイル幅の拡張を行うことができ、
銅損を低減させることができる。そして、1次側と2次
側のコイル導体を同一シート上に作製するため、工程が
少なくなり、かつ、これらのコイル導体が並んで積層さ
れて互いに近接するため、結合係数を高くすることがで
きる。しかも、コイル導体が薄膜状であることにより、
表皮効果の影響が少なく、電流分布がほぼ均一になる。
したがって、高周波領域で使用しても、コイル導体の実
質抵抗の低下が少なく、特性の劣化が少ない。したがっ
て、このトランスをスイッチング電源などに使用して
も、良好な特性を得ることができる。
【0027】また、同一シート上に複数のコイル導体が
形成され、それらが接続されることによって巻線が形成
されるため、少ない積層数で巻線の巻数を多くすること
ができる。しかも、積層コイルの折り曲げ部がコアの外
側に配置されるため、折り曲げ部の厚みがトランス全体
の厚みに影響しない。さらに、コイル導体の接続は、外
周側に引き出された引き出し部で行われるため、接続部
分の変形やはんだ付けなどによってコイルが厚くなるこ
ともない。これらのことから、薄型のトランスを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のトランスの平面図。
【図2】図1のトランスの正面図。
【図3】図1のトランスの背面図。
【図4】図1のトランスに用いる積層型コイルのシート
及びコイル導体の平面図。
【図5】図4のシ−トを用いた積層型コイルの分解斜視
図。
【図6】図1の積層型コイルの部分断面図。
【図7】従来のトランスの一例の断面図。
【図8】従来の積層型コイルの一例の分解斜視図。
【図9】従来の積層型コイルの他の例の分解斜視図。
【符号の説明】
10 トランス 12 積層型コイル 14 シート 16,18,20 コイル導体 16a,16b,18a,18b,20a,20b 引
き出し部 22 絶縁被覆材 24,26 コア 30 空間部 32 中央脚部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体材料で形成されたシート、前記同
    一シート上に互いに平行するように形成された1次側と
    2次側をともに含む複数の薄膜状のコイル導体、及び前
    記コイル導体上に形成された絶縁被覆材を含み、前記シ
    ートを折り曲げて複数の前記コイル導体を渦巻状に重
    ね、前記コイル導体を引き出した引き出し部を互いに接
    続することにより、複数の前記コイル導体を直列に接続
    して巻線を形成したことを特徴とする積層型コイル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積層型コイルが、その中
    央に形成された空間部にコアの中央脚部を挿入位置させ
    て、コアに取り付けられていることを特徴とするトラン
    ス。
JP18592794A 1994-08-08 1994-08-08 積層型コイルとそれを用いたトランス Pending JPH0851027A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2492976C2 (ru) * 2009-06-23 2013-09-20 Государственное научное учреждение Костромской научно-исследовательский институт сельского хозяйства Российской академии сельскохозяйственных наук Сварочный трансформатор для инверторного источника питания

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2492976C2 (ru) * 2009-06-23 2013-09-20 Государственное научное учреждение Костромской научно-исследовательский институт сельского хозяйства Российской академии сельскохозяйственных наук Сварочный трансформатор для инверторного источника питания

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