JPH05217770A - トランス装置 - Google Patents

トランス装置

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JPH05217770A
JPH05217770A JP4041920A JP4192092A JPH05217770A JP H05217770 A JPH05217770 A JP H05217770A JP 4041920 A JP4041920 A JP 4041920A JP 4192092 A JP4192092 A JP 4192092A JP H05217770 A JPH05217770 A JP H05217770A
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JP
Japan
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transformer
coil
film
primary
leakage inductance
Prior art date
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Pending
Application number
JP4041920A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Toyoda
準一 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH05217770A publication Critical patent/JPH05217770A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2847Sheets; Strips
    • H01F2027/2861Coil formed by folding a blank

Landscapes

  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、トランス装置において、小型かつ薄
型形状で漏れインダクタンス及び分布容量を低減し共振
周波数を高くする。 【構成】巻線部として、第1のコイルパターンが形成さ
れた第1のフイルム状ベース及び第2のコイルパターン
が形成された第2のフイルム状ベース間に、絶縁シート
を挟んだ後交互に折り曲げて形成したものを用いる。こ
れにより、小型かつ薄型形状で、漏れインダクタンス及
び分布容量を低減して共振周波数を高周波数化し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトランス装置に関し、例
えば高周波数のスイツチング電源に用いられるコンバー
タトランスに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スイツチング電源用のコンバータ
トランスにおいては、スイツチング周波数が高周波数化
することによりコイルの巻数が低減し、全体として小型
化されたものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのようにト
ランスにおけるコアの小型化やコイル巻数の低減は、電
源を含んだトランスを高能率化する漏れインダクタンス
の低減に期待したほど効果がないという問題があつた。
【0004】またトランスにおける漏れインダクタンス
の低減と、スイツチング周波数の上限を制限し電源の制
御能力の範囲を拡大する分布容量の低減、すなわち共振
周波数の高周波数化とは相反する関係にあるため、漏れ
インダクタンスが低くかつ共振周波数の高いトランスを
得ることは困難であつた。
【0005】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、小型かつ薄型形状で、漏れインダクタンス及び分布
容量を低減し共振周波数の高いトランス装置を提案しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、導体5で1次側の巻数に応じた第
1のコイルパターンが形成された屈曲可能な第1のフイ
ルム状ベース4と、導体7で2次側の巻数に応じた第2
のコイルパターンが形成された屈曲可能な第2のフイル
ム状ベース6と、第1及び第2のフイルム状ベース4及
び6の形状に応じた屈曲可能な絶縁シート10とを有
し、第1及び第2のフイルム状ベース4及び6間に、絶
縁シート10を挟んだ後交互に折り曲げてなる巻線部2
を設けるようにした。
【0007】
【作用】巻線部2として、第1のコイルパターンが形成
された第1のフイルム状ベース4及び第2のコイルパタ
ーンが形成された第2のフイルム状ベース6間に、絶縁
シート10を挟んだ後交互に折り曲げて形成したものを
用いることにより、小型かつ薄型形状で、漏れインダク
タンス及び分布容量を低減して共振周波数を高周波数化
し得る。
【0008】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0009】図1において、1は全体として本発明によ
るスイツチング電源用のシートコイルトランスを示し、
シートコイルを用いた巻線部2と偏平状特殊形状でギヤ
ツプ付コア3より構成されている。
【0010】実際上このトランス1が用いられる電源
は、スイツチング周波数が1〔MHz〕のオン/オフ型の
電源で、このためトランス1の1次インダクタンスが10
〔μH〕、1次側及び2次側の巻数が4T/2Tに選定
されている。
【0011】またこの実施例の場合、巻線部2として1
次側のシートコイル2Aは、図2(A)に示すように、
厚さが例えば25〔μm〕でなるポリイミドベースフイル
ム4A上に、厚さが例えば35〔μm〕の銅箔5を1次側
コイルの巻数4Tに応じたコイルパターンでエツチング
し、その上に厚さが例えば25〔μm〕のポリイミドフイ
ルム4Bを形成して一体とした構造になつている。
【0012】同様に2次側のシートコイル2Bも、図2
(B)に示すように、厚さが例えば25〔μm〕でなるポ
リイミドベースフイルム6A上に、厚さが例えば35〔μ
m〕の銅箔7を2次側コイルの巻数2Tに応じたコイル
パターンでエツチングし、その上に厚さが例えば25〔μ
m〕のポリイミドフイルム6Bを形成して一体とした構
造になつている。
【0013】なおここでコイルパターンとは、円筒状に
巻かれたコイルを半巻き毎に展開したようなパターンで
なり、実際上図2に示すように、半円形の銅箔帯を順次
交互に接続して蛇行させたような形状をいう。
【0014】これを図中1点鎖線でなる折曲線a、c、
e、gで谷側に、b、d、f、hで山側に順次交互に折
り曲げて重ね合わせれば、それぞれシートコイル2A及
び2Bが形成される。またそれぞれのシートコイル2A
及び2Bでは、各折曲線a〜h間に、コア3を挿通し得
るようになされた円形の開口8及び9が穿設されてい
る。
【0015】このようにして作成された1次側のシート
コイル2Aと、2次側のシートコイル2Bとを、図3に
示すように厚さが例えば50〔μm〕でなるポリエステル
フイルム等の絶縁フイルム10を間にはさんで重ね合わ
せ、各折曲線a〜hで交互に折り曲げて重ね合せること
により、巻線部2が形成される。
【0016】この巻線部2は図4に示すように、1次側
及び2次側の巻線が多数直列に分割された多層直列巻の
巻線構造を有し、この場合1次−2次厚の安全規格上の
厚さは、3層絶縁構造で対応し厚さ 100〔μm〕が確保
されている。
【0017】ここで実験として、この実施例のシートコ
イルトランス1と、従来の巻線構造で作製した巻線部に
偏平状特殊形状コア3を入れた複数のトランスとについ
て、インピーダンスメータを用いて、漏れインダクタン
スや共振周波数及び交流抵抗を測定して、図5に示すよ
うな結果を得た。
【0018】なおこの図表中(A)〜(D)が従来の巻
線構造を用いたトランスの特性を示し、(E)がこの実
施例によるシートコイルトランス1の特性を示してい
る。この図表から明らかなように、この実施例のシート
コイルトランス1(E)では、従来の多層直列巻で1次
−2次厚が 400〔μm〕のトランス(C)に比べ、漏れ
インダクタンスが60%低減すると共に、共振周波数が10
%高周波数化し、特性が改善されていることがわかる。
【0019】また従来の3層絶縁構造とした多層直列巻
で1次−2次厚が 100〔μm〕のトランス(D)に比べ
ても、漏れインダクタンスが40%低減すると共に、共振
周波数が4%高周波数化し、さらに特性が改善されてい
ることがわかる。
【0020】さらにこの実施例による巻線構造を用いて
も、交流抵抗は従来の巻線構造と同じであり、巻線部2
の銅損を悪化させていないことがわかる。またこの実施
例のシートコイルトランス1では、シートコイルでなる
巻線部2を用いているため、トランス全体として薄型化
し得るようになされている。
【0021】なお実際上従来の一般的巻線構造を有する
トランス(A)では、漏れインダクタンスが悪く、多層
並列巻の巻線構造を有するトランス(B)では、漏れイ
ンダクタンスは低減するが共振周波数が下がることがわ
かる。
【0022】一方従来の多層直列巻の巻線構造を有する
トランス(C)でも、漏れインダクタンスが低減し、か
つ共振周波数が高周波数化することがわかるが、従来の
巻線方法で多層直列巻のトランスを作製すると、分割し
た分だけ端子数が増加してしまい端子構造が複雑にな
る。
【0023】これに対してこの実施例による巻線構造で
は分割数が、さらに多くなつているにも拘らず、一般的
巻線方法と端子数は同じで、簡易な端子構造を実現して
おりトランス内に端子が無いため信頼性も向上し得、ま
た作製も容易になる。
【0024】以上の構成によれば、1次側のコイルパタ
ーンが形成されたシートコイル2A及び2次側のコイル
パターンが形成されたシートコイル2B間に、絶縁フイ
ルム10を挟んで交互に折り曲げて重ね合せ、巻線部2
を形成したことにより、漏れインダクタンス及び分布容
量を低減して共振周波数を高周波数化し得、かくして小
型かつ薄型で高効率かつ制御能力の高いシートコイルト
ランス1を実現できる。
【0025】なお上述の実施例においては、1次側のシ
ートコイル2Aのコイルパターンに対して、2次側のシ
ートコイル2Bのコイルパターンを互い違いに重ねた場
合について述べたが、図6に示すように、同じ方向に重
ねるようにしても良い。
【0026】因に、実験として図2のように互い違いに
重ねる巻線構造で作製したシートコイルトランスと、図
6のように同じ方向に重ねる巻線構造で作製したシート
コイルトランスについて、インピーダンスメータを用い
て漏れインダクタンスや共振周波数及び交流抵抗を測定
して、図7に示すような結果を得た。
【0027】この図表から明かなように、互い違いに重
ねるトランス(A)と同じ方向に重ねるトランス(B)
では、トランス(A)の方が交流抵抗すなわち銅損の低
減にやや有利なのに対し、トランス(B)の方が共振周
波数の高周波数化にやや有利であることがわかる。
【0028】双方とも漏れインダクタンスについては同
様で、全体として双方とも従来の巻線構造のトランスと
比較した場合には、漏れインダクタンスの低減及び共振
周波数の高周波数化について、上述の実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0029】さらに上述の実施例においては、本発明を
高周波数のスイツチング電源に用いられるトランスに適
用した場合について述べたが、これに限らず、高周波数
を取り扱うようになされたトランス装置に広く適用して
好適なものである。
【0030】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、巻線部と
して、第1のコイルパターンが形成された第1のフイル
ム状ベース及び第2のコイルパターンが形成された第2
のフイルム状ベース間に、絶縁シートを挟んだ後交互に
折り曲げて形成したものを用いることにより、小型かつ
薄型形状で、漏れインダクタンス及び分布容量を低減し
て共振周波数を高周波数化し得るトランス装置を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシートコイルトランスの一実施例
を示す略線図である。
【図2】図1のシートコイルトランスに用いられるシー
トコイルを示す略線的平面図である。
【図3】図1のシートコイルトランスに用いられるシー
トコイルを示す略線的側面図である。
【図4】図1のシートコイルトランスの等価回路を示す
略線図である。
【図5】図1のシートコイルトランスと従来のトランス
の特性を比較して示す図表である。
【図6】他の実施例によるシートコイルトランスを示す
略線的平面図である。
【図7】図2及び図6のシートコイルトランスの特性を
比較して示す図表である。
【符号の説明】
1……シートコイルトランス、2……巻線部、2A、2
B……シートコイル、3……コア、4、6……フイル
ム、5、7……銅箔、8、9……開口、10……絶縁フ
イルム。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また上述の実施例においては、3層絶縁構
造対応のため1次側、2次側シートコイル間に絶縁シー
トを間に挟んである例について説明したが、絶縁シート
を間に挟まないいわゆる非絶縁型トランスについても、
漏れインダクタンス低減、分布容量低減の効果も同様に
得ることができる。さらに上述の実施例においては、本
発明を高周波数のスイツチング電源に用いられるトラン
スに適用した場合について述べたが、これに限らず、高
周波数を取り扱うようになされたトランス装置に広く適
用して好適なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体で1次側の巻数に応じた第1のコイル
    パターンが形成された屈曲可能な第1のフイルム状ベー
    スと、 上記導体で2次側の巻数に応じた第2のコイルパターン
    が形成された屈曲可能な第2のフイルム状ベースと、 上記第1及び第2のフイルム状ベースの形状に応じた屈
    曲可能な絶縁シートとを有し、 上記第1及び第2のフイルム状ベース間に、上記絶縁シ
    ートを挟んだ後交互に折り曲げてなる巻線部を具えるこ
    とを特徴とするトランス装置。
JP4041920A 1992-01-31 1992-01-31 トランス装置 Pending JPH05217770A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4041920A JPH05217770A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 トランス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4041920A JPH05217770A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 トランス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05217770A true JPH05217770A (ja) 1993-08-27

Family

ID=12621692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4041920A Pending JPH05217770A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 トランス装置

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JP (1) JPH05217770A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07263260A (ja) * 1994-01-10 1995-10-13 Hughes Aircraft Co ヘリカル誘導コイル及びその製造方法
JP2001267145A (ja) * 2000-03-15 2001-09-28 Berunikusu:Kk シートコイル及びこのシートコイルを使用したシートトランス
US8054154B2 (en) * 2008-09-26 2011-11-08 Linclon Global, Inc. Planar transformer and method of manufacturing
JP2015103564A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 株式会社日立産機システム コイル素子およびそれを組み込んだモーターまたはトランス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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