JPH0241335Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0241335Y2 JPH0241335Y2 JP16339586U JP16339586U JPH0241335Y2 JP H0241335 Y2 JPH0241335 Y2 JP H0241335Y2 JP 16339586 U JP16339586 U JP 16339586U JP 16339586 U JP16339586 U JP 16339586U JP H0241335 Y2 JPH0241335 Y2 JP H0241335Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ribs
- rib
- regular hexagonal
- lids
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 4
- 101100334009 Caenorhabditis elegans rib-2 gene Proteins 0.000 description 3
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
この考案は、例えば内燃機関のクランクケース
蓋、ギヤケースの蓋等各種機械に使用される肉厚
の薄いリブの形状に関するものである。
蓋、ギヤケースの蓋等各種機械に使用される肉厚
の薄いリブの形状に関するものである。
従来の技術
内燃機関のクランクケースやギヤケースの蓋等
においては、全体の剛性を高めて振動を低減する
ため、リブを設けることが行なわれている。従
来、このようなリブは、必要と思われる箇所に適
当に直線的に設けるのが一般であり、特に決まつ
た法則性はなかつた。なお、クランクケースにお
いては、直線状リブを交叉状に全面に配列したも
のが考えられている(実公昭55−45867号公報参
照)。
においては、全体の剛性を高めて振動を低減する
ため、リブを設けることが行なわれている。従
来、このようなリブは、必要と思われる箇所に適
当に直線的に設けるのが一般であり、特に決まつ
た法則性はなかつた。なお、クランクケースにお
いては、直線状リブを交叉状に全面に配列したも
のが考えられている(実公昭55−45867号公報参
照)。
考案が解決しようとする問題点
一般に、クランクケース蓋やギヤケース蓋等の
薄肉部材をできるだけ軽量化し、なおかつ、剛性
の高い構造を得るためには、できるだけ単位面積
当りのリブ量を少なくし、かしも剛性が高くなる
よう効果的な配列が必要であり、しかるに、従来
におけるリブの配列は、そのような点を充分考察
してなされたものでないため、例えばクランクケ
ース蓋或いはギヤケース蓋等では、リブを設けた
重量増加分に比して剛性が低く、したがつて振動
が大きくなり、蓋部分に取り付けてある燃料フイ
ードポンプ、ウオーターポンプ、ガバナー装置等
の機器類が振動して騒音が大きくなり、また、こ
れら機器類の故障や配管類の亀裂発生を生じると
いう不都合があつた。この点は、上記の如くリブ
を交叉状は配置した実公昭55−45867号公報の考
案でも同様であり、全体の軽量化と剛性を増大さ
せるという2つの要請を充分満足させることがで
きないものである。
薄肉部材をできるだけ軽量化し、なおかつ、剛性
の高い構造を得るためには、できるだけ単位面積
当りのリブ量を少なくし、かしも剛性が高くなる
よう効果的な配列が必要であり、しかるに、従来
におけるリブの配列は、そのような点を充分考察
してなされたものでないため、例えばクランクケ
ース蓋或いはギヤケース蓋等では、リブを設けた
重量増加分に比して剛性が低く、したがつて振動
が大きくなり、蓋部分に取り付けてある燃料フイ
ードポンプ、ウオーターポンプ、ガバナー装置等
の機器類が振動して騒音が大きくなり、また、こ
れら機器類の故障や配管類の亀裂発生を生じると
いう不都合があつた。この点は、上記の如くリブ
を交叉状は配置した実公昭55−45867号公報の考
案でも同様であり、全体の軽量化と剛性を増大さ
せるという2つの要請を充分満足させることがで
きないものである。
即ち、この考案は、クランクケース蓋やギヤケ
ース蓋等各種機械の薄肉の蓋において、剛性が高
くしかも全体をより軽量化することのできる効果
的なリブの配列形状を提供することを目的として
いる。
ース蓋等各種機械の薄肉の蓋において、剛性が高
くしかも全体をより軽量化することのできる効果
的なリブの配列形状を提供することを目的として
いる。
問題点を解決するための手段
このような目的を達成するため、この考案で
は、互いに隣接する辺を共有するようにして正六
角形のリブを連続的に設けたことを特徴とする。
は、互いに隣接する辺を共有するようにして正六
角形のリブを連続的に設けたことを特徴とする。
作 用
上記正六角形リブは、固有振動数が最も少なく
且つ単位面積あたりの長さが少ない円の形状に近
く、しかも円形を多数集合させた場合に比べてリ
ブ全体の量が少なくて済み、従来のものに比較し
てより軽量でかつ振動の少ない構造が得られる。
且つ単位面積あたりの長さが少ない円の形状に近
く、しかも円形を多数集合させた場合に比べてリ
ブ全体の量が少なくて済み、従来のものに比較し
てより軽量でかつ振動の少ない構造が得られる。
実施例
第1図は、この考案の正六角形リブを内燃機関
におけるギヤケース蓋に実施したものであり、こ
の図で示すように、薄肉に形成されたギヤケース
蓋1裏面の全面に亘り、同じ大きさの正六角形リ
ブ2,2……を、互いに隣接する各辺3,3……
を相互に共有するようにして、連続的かつ一様に
形成するものである。
におけるギヤケース蓋に実施したものであり、こ
の図で示すように、薄肉に形成されたギヤケース
蓋1裏面の全面に亘り、同じ大きさの正六角形リ
ブ2,2……を、互いに隣接する各辺3,3……
を相互に共有するようにして、連続的かつ一様に
形成するものである。
次に、上記正六角形リブ2,2……の優位性に
ついて説明する。
ついて説明する。
RAYLEIGH−RIPZの方法によると、上記リ
ブ2で囲まれるセル4,4……のように、面の張
力が一定の膜について各種形状の振動数を比較す
ると、円形の場合で4.261、正方形で4.443、正三
角形で4.774とされており、円形最も最小固有振
動数が小さくなる。他方、このセル4の面積を一
定にしてその外周の形状(リブ形状)を変化させ
ると、その外周の長さは、円が最も短くなること
が知られている。即ち、これらの点から、円形と
した形のものが最も固有振動数が小さく、かつ外
周の長さが短くてすむこととなり、軽量で剛性の
高いものが得られることが判る。そして、このよ
うな円形のリブで全体の剛性を一様にもたせるた
めには、かかる円形リブを連続的に配置すればよ
いことになる。
ブ2で囲まれるセル4,4……のように、面の張
力が一定の膜について各種形状の振動数を比較す
ると、円形の場合で4.261、正方形で4.443、正三
角形で4.774とされており、円形最も最小固有振
動数が小さくなる。他方、このセル4の面積を一
定にしてその外周の形状(リブ形状)を変化させ
ると、その外周の長さは、円が最も短くなること
が知られている。即ち、これらの点から、円形と
した形のものが最も固有振動数が小さく、かつ外
周の長さが短くてすむこととなり、軽量で剛性の
高いものが得られることが判る。そして、このよ
うな円形のリブで全体の剛性を一様にもたせるた
めには、かかる円形リブを連続的に配置すればよ
いことになる。
第2図及び第3図は、円形リブを連続的に配置
する場合を示しており、第2図は、各円形リブ2
を縦横直列に配置した場合、第3図は、1つの円
形リブ2の周りに他の円形リブ2を囲むようにし
て配置した場合を示している。これらの場合、そ
れぞれ、各セル4とセル4との間に無駄な空間
5,5が生じ、かつ、この周りに不必要に多くの
リブ2が集中することになるから、これをなくす
ため、かつ、リブ2の肉厚を小さくするため、こ
れらをそれぞれ再構築すると、第2図のものは第
4図の如く格子状となり、第3図のものは第5図
で示すように正六角形リブ2,2……を連続させ
た本考案と同一の構造が得られる。そして、これ
ら両者を比較すると、格子状とした場合には、第
6図で示すように容易に横方向に変形可能である
ことが解り、外力に対して抵抗力が小さく、それ
だけ剛性において劣ることになる。
する場合を示しており、第2図は、各円形リブ2
を縦横直列に配置した場合、第3図は、1つの円
形リブ2の周りに他の円形リブ2を囲むようにし
て配置した場合を示している。これらの場合、そ
れぞれ、各セル4とセル4との間に無駄な空間
5,5が生じ、かつ、この周りに不必要に多くの
リブ2が集中することになるから、これをなくす
ため、かつ、リブ2の肉厚を小さくするため、こ
れらをそれぞれ再構築すると、第2図のものは第
4図の如く格子状となり、第3図のものは第5図
で示すように正六角形リブ2,2……を連続させ
た本考案と同一の構造が得られる。そして、これ
ら両者を比較すると、格子状とした場合には、第
6図で示すように容易に横方向に変形可能である
ことが解り、外力に対して抵抗力が小さく、それ
だけ剛性において劣ることになる。
更に、第7図及び第8図で示すように、各リブ
2,2……の交叉部に半径rのアールを取るとす
ると、交叉角度αが正六角形の方が大きい分だ
け、この部分の応力集中が少なく、また、この交
叉部の形状線に内接する円の直径D1,D2が、正
六角形のものの方が小さく、そのため、この部分
の面積が小さくなり、同じ厚みのリブを用いた場
合であつても、直角配置のものに比較して正六角
形の方が、リブの量が少なくてすむことがわか
る。従つて、重量が軽くなるとともに肉厚変化が
少ないことから鋳造時における引巣の発生が減少
するという利点がある。
2,2……の交叉部に半径rのアールを取るとす
ると、交叉角度αが正六角形の方が大きい分だ
け、この部分の応力集中が少なく、また、この交
叉部の形状線に内接する円の直径D1,D2が、正
六角形のものの方が小さく、そのため、この部分
の面積が小さくなり、同じ厚みのリブを用いた場
合であつても、直角配置のものに比較して正六角
形の方が、リブの量が少なくてすむことがわか
る。従つて、重量が軽くなるとともに肉厚変化が
少ないことから鋳造時における引巣の発生が減少
するという利点がある。
即ち、以上のことからすれば、正六角形のリブ
を連続的に形成した形状が、リブの長さが小さく
かつ交叉部のリブ量が少なくてすみ、しかも、剛
性が高く固有振動数が小さくなることが理解でき
る。
を連続的に形成した形状が、リブの長さが小さく
かつ交叉部のリブ量が少なくてすみ、しかも、剛
性が高く固有振動数が小さくなることが理解でき
る。
考案の効果
以上の如く、この考案によれば、正六角形状を
連続的に形成した形状であるため、これらリブに
よつて囲まれるセルの固有振動数が小さく、内燃
機関のクランクケース蓋やギヤケース蓋等におけ
る振動を低減でき、それらの蓋に取り付けられる
各種機器類の故障及び配管の折損防止や騒音の低
減を図ることができる。しかも、前述したよう
に、このような正六角形リブは円形に近く、単位
面積に対するリブ長さを短くできるとともに交叉
部分のリブ量も少なくなるため、上記のように振
動の少ない構造でありながら、リブ全体の量が少
なくてすみ軽量化を図ることができる。また、上
記の如く交叉部分のリブ量が少ないので、鋳造時
におけるこの部分の引巣の発生が減少し、歩留り
率が向上する。
連続的に形成した形状であるため、これらリブに
よつて囲まれるセルの固有振動数が小さく、内燃
機関のクランクケース蓋やギヤケース蓋等におけ
る振動を低減でき、それらの蓋に取り付けられる
各種機器類の故障及び配管の折損防止や騒音の低
減を図ることができる。しかも、前述したよう
に、このような正六角形リブは円形に近く、単位
面積に対するリブ長さを短くできるとともに交叉
部分のリブ量も少なくなるため、上記のように振
動の少ない構造でありながら、リブ全体の量が少
なくてすみ軽量化を図ることができる。また、上
記の如く交叉部分のリブ量が少ないので、鋳造時
におけるこの部分の引巣の発生が減少し、歩留り
率が向上する。
第1図は、本考案のリブ形状を内燃機関のギヤ
ケース蓋に実施した場合の正面図、第2図〜第8
図は、円形リブを連続配置する場合の各配置構造
を比較して示す概略説明図である。 1……ギヤケース蓋、2……正六角形リブ。
ケース蓋に実施した場合の正面図、第2図〜第8
図は、円形リブを連続配置する場合の各配置構造
を比較して示す概略説明図である。 1……ギヤケース蓋、2……正六角形リブ。
Claims (1)
- 互いに隣接する辺を共有するようにして正六角
形のリブを連続的に設けたことを特徴とする薄形
蓋のリブ形状。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16339586U JPH0241335Y2 (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16339586U JPH0241335Y2 (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6367649U JPS6367649U (ja) | 1988-05-07 |
JPH0241335Y2 true JPH0241335Y2 (ja) | 1990-11-02 |
Family
ID=31091553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16339586U Expired JPH0241335Y2 (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0241335Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008038931A (ja) * | 2006-08-01 | 2008-02-21 | Mitsubishi Electric Corp | 振動低減体、電気掃除機及び電気機器 |
JP2008069893A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | Honda Motor Co Ltd | 防音構造 |
-
1986
- 1986-10-23 JP JP16339586U patent/JPH0241335Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6367649U (ja) | 1988-05-07 |
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