JPH0240127A - 磁気記録用板状複合フェライト微粒子粉末及びその製造法 - Google Patents

磁気記録用板状複合フェライト微粒子粉末及びその製造法

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JPH0240127A
JPH0240127A JP63189951A JP18995188A JPH0240127A JP H0240127 A JPH0240127 A JP H0240127A JP 63189951 A JP63189951 A JP 63189951A JP 18995188 A JP18995188 A JP 18995188A JP H0240127 A JPH0240127 A JP H0240127A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、適当な抗磁力と大きな磁化値を有し、且つ、
抗磁力分布の拡がりが小さく、しかも大きな異方性磁界
を有するBaを含む板状複合フェライト微粒子粉末及び
その製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、例えば、特開昭55−86103号公報にも述べ
られている通り、適当な抗磁力と大きな磁化値を有し、
且つ、適当な平均粒度を有する強磁性の非針状粒子が記
録用磁性材料、特に垂直磁気記録用磁性材料として要望
されつつある。
一般に、強磁性の非針状粒子としてはBaを含む板状フ
ェライト粒子がよく知られている。
従来からBaを含む板状フェライトの製造法の一つとし
て、BaイオンとFe(IV)とが含まれたアルカリ性
懸濁液を反応装置としてオートクレーブを用いて水熱処
理をする方法(以下、これを単に水熱処理法という。)
が知られている。
先ず、磁気特性について言えば、磁気記録用に適したB
aを含む板状フェライト微粒子粉末の抗磁力は、一般に
300〜20000e程度のものが要求されており、上
記水熱処理法において生成する8aを含む板状フェライ
ト微粒子粉末の抗磁力を低減させ、適当な抗磁力とする
為にフェライト中のPe(IV)の一部をCo(I[l
、Ti([49又はMn、 Zn、 N+等の2価の金
属イオンで置換することが提案されている。
磁化値は、出来るだけ大きいことが必要であり、この事
実は例えば特開昭56−149328号公報の[・・・
・磁気記録媒体材料に使われるマグネトブランバイトフ
ェライトについては可能な限り大きな飽和磁化・・・・
が要求される。」と記載されている通りである。
次に、磁気記録用に適したBaを含む板状フェライトの
微粒子粉末の粒度について言えば、出来るだけ微細な粒
子、殊に0.3μm以下であることが要求されている。
この事実は、例えば、特開昭56−125219号公報
の[・・・・垂直磁化記録が面内記録に対して、その有
為性が明らかとなるのは、記録波長が1μm以下の領域
である。しかしてこの波長領域で十分な記録・再止を行
うためには、上記フェライトの結晶粒径は、略0.3μ
m以下が望ましい。しかし、0.01μm程度となると
、所望の強磁性を呈しないため、適切な結晶粒径として
は0.01から0.3μm程度が要求される。」なる記
載の通りである。
近時、Baを含む板状フェライト微粒子粉末の特性向上
に対する要求は、止まることがなく、上述した適当な抗
磁力と大きな磁化値を有し、且つ、適当な平均粒度を有
することに加えて、更に、抗磁力分布の拡がりが小さく
、しかも大きな異方性磁界を有することが強く要求され
ている。
抗磁力分布の拡がりが小さいことが要求される理由は、
例えば、社団法人電子通信学会「電子通信学会技術研究
報告JMR77−36(1978年発行)のrCo固溶
型(ドープ型)酸化鉄磁性粉は、保磁力が熱的、経時的
に変化しやすいため、テープにしたとき、転写及び消去
特性が劣るという大きな欠点を有している。これらの欠
点は、室温でもCoイオンが結晶内を動くことに起因す
ると考えられている。」なる記載及び特開昭61−17
426号公報の[・・・・7−Fe、O,粒子が微粒子
になるにつれ抗磁力分布が広がり、さらに、コバルト被
着を行うとこの抗磁力分布はより一層広がる傾向にある
ことがわかった。・・・・高密度記録を計るために上記
コバルト被着型7−Fe20i粒子の微細化を進めると
、所定の抗磁力Heは得られても、抗磁力分布の悪い消
去特性に劣る磁性粉しか得られない。・・・・Jなる記
載の通り、組成元素の不均一性に起因して保磁力分布の
拡がりが大きくなり、その結果、消去特性が悪くなる為
である。
大きな異方性磁界を有することが要求される理由は、高
い周波数領域においても出方の低下が生起せず高密度記
録が可能となる為である。
この事実は、例えば、株式会社シーエムシー発行F高密
度メモリ技術と材料J  (1984年)第67〜68
頁の[図2.3、]2は旧・垂直異方性磁界Hkの大き
なCo −Cr単層媒体を用いてリング型ヘッドで記録
〆再往したときの出力対波長特性を示ずが、050 =
 135KBPI という優れた高密度特性を得ている
。・・・・」なる記載の通りである。
従来、Baを含む板状フェライト粒子粉末の磁化値を向
上させる方法として、例えば、Baを含む板状フェライ
ト粒子の粒子表面をスピネルフェライトで変成させる方
法(特開昭60−255628号公報、特開昭60−2
55629号公報、特開昭62−139121号公報、
特開昭62−139122号公報、特開昭62−139
123号公報、特開昭62−139124号公報)及び
Baを含む板状フェライト粒子の粒子表面近傍に亜鉛を
固溶させる方法(特開昭62−176918号公報、特
開昭62265121号公報、特開昭63−2812号
公報)等がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
適当な抗磁力と大きな磁化値とを有し、且つ、抗磁力分
布の拡がりが小さく、しがも、大きな異方性磁界を有す
るBaを含む板状フェライト微粒子粉末は、現在最も要
求されでいるところであるが、前述した磁化値を向上さ
せる公知方法による場合には、磁化値が高々65〜67
 emu/g程度であり、この磁化値以上に向上させる
ことは困難であった。
また、公知方法のうち前者の方法による場合には、異方
性磁界Hkが2〜3 KOe程度と小さく、後者の方法
による場合には、抗磁力分布の拡がりが大きいという欠
点を有するものであった。
そこで、−層大きな磁化値を有すると同時に、抗磁力分
布の拡がりが小さく、しがも、大きな異方性磁界を有す
るBaを含む板状フェライト微粒子粉末を得る方法の確
立が強く要求されている。
〔課題を解決する為の手段〕 本発明者は、−層大きな磁化値を有すると同時に、抗磁
力分布の拡がりの小さく、しがも、大きな異方性磁界を
有するBaを含む板状フェライト微粒子粉末を得るべく
種々検討を重ねた結果、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、19< (Fe+M)/Ba≦22(
但し、MはCo、、Ni、、Zn、 Mn及びMgがら
選ばれる金属(N)の1種又は2種以上とTi、 Sn
、 Zr及びGeがら選ばれる金属(IV)の1種又は
2種以上)の組成を有し、且つ、粒子の表面から核晶部
に至るまでの間において組成元素中のBaが直線状の濃
度勾配を持って存在しているBaを含む板状複合フェラ
イト微粒子粉末の表面がCoフェライト (Co2+x
Fe2+yO−Fe203、但し、0<x≦1、o<y
<1.0<x+y≦1)によって被覆されていることよ
りなる磁気記録用板状複合フェライト微粒子粉末及び第
鉄塩水溶液、Ba塩及び金属N塩(但し、MはCo、N
r、 Zn、 Mn及びqgから選ばれる金属(I[)
の2!又は2種以上とTi、 Sn、 Zr及びGeが
ら選ばれる金属(IV)の1種又は2種以上)とアルカ
リ性水溶液とを5゜〜]50℃の温度範囲で混合するこ
とによりアルカリ性混合物微粒子を生成させ、当該アル
カリ性混合物微粒子を濾過、水洗した後300〜600
℃の温度範囲で加熱焼成し、次いで、当該加熱焼成物微
粒子とFe、 Zn及び金属Mを含む水溶液とからなる
p)14未満の懸濁液とした後、当該懸濁液中にアルカ
リ性水溶液を添加してpH4以上の懸濁液とすることに
より、加熱焼成物微粒子表面にFe、 Zn及び金属M
からなる水酸化物が沈着している加熱焼成物微粒子を得
、該微粒子を炉別、乾燥し、次いで、融剤の存在下、8
00〜1100℃の温度範囲で加熱焼成することにより
19< (Fe+M)/Ba≦22(但し、Mはco、
、Ni、、zn、、Mn及びMgから選ばれる金属[1
の1種又は2種以上とTi、 Sn、 Zr及びGeか
ら選ばれる金属(IV)の1種又は2種以上)の組成を
有し、且つ、粒子の表面から核晶部に至るまでの間にお
いて、組成元素中のBaが直線状の濃度勾配を持って存
在しているBaを含む板状複合フェライト微粒子を得、
当該微粒子と、該微粒子中のFe(Illと前記金属+
IT)及び前記金属(IV)との総和に対し、Co”又
はC02゛及びFe2+を1.0〜35.0原子%の割
合で含むpl+ 8゜0〜14.0のアルカリ性懸濁液
とを混合し、該混合液を50〜100℃の温度範囲で加
熱処理することにより、前記Baを含む板状複合フェラ
イト微粒子の粒子表面をCoフェライト (Co”X 
Fe”、 O・Fe2O3、イ旦し、Q<x≦1.0≦
y<1、O<x+y≦1)によって被覆することよりな
る磁気記録用板状複合微粒子粉末の製造法である。
〔作用〕
先ず、本発明において最も重要な点は、第二鉄塩水溶液
、Ba塩及び金属M塩(但し、MはCo、 Ni、Zn
、、?In及びMgから選ばれる金属(ITIの1種又
は2種以上とTi、 Sn、 Zr及びGeから選ばれ
る金属(IV)の1種又は2種以上)とアルカリ性水溶
液とを50〜150℃の温度範囲で混合することにより
アルカリ性混合物微粒子を生成させ、当該アルカリ性混
合物微粒子を濾過、水洗した後300〜600℃の温度
範囲で加熱焼成し、次いで、当該加熱焼成物微粒子とF
e、 Zn及び前記金属Mを含む水溶液とからなるpH
4未満の懸濁液とした後、当該懸濁液中にアルカリ性水
溶液を添加してpH4以上の懸濁液とすることにより、
加熱焼成物微粒子表面にFe、 Zn及び前記金属Mか
らなる水酸化物が沈着している加熱焼成物微粒子を得、
該微粒子をp別、乾燥し、次いで、融剤の存在下、80
0〜1100“Cの温度範囲で加熱焼成した場合には、
+9< (Fe+M)/Ba≦22(但し、MはCo、
 Ni、Zn、 Mn及びMgから選ばれる金属+IT
)の1種又は2種以上とTi、 Sn、 Zr及びGe
から選ばれる金属(IV)の1種又は2種以上)の組成
を有し、且つ、粒子の表面から核晶部に至るまでの間に
おいて、組成元素中のBaが直線状の濃度勾配を持って
存在しているBaを含む板状複合フェライト微粒子を得
ることができ、当該微粒子の粒子表面をCoフェライト
 (co2′、Fe24yO・Fe2O3、但し、O<
x≦1.0≦y<1,0<xl−y≦1)によって被覆
した場合には、−層大きな磁化値を有すると同時に、抗
磁力分布の拡がりを小さく、しかも、大きな異方性磁界
を有するBaを含む板状複合フェライト微粒子が得られ
るという事実である。
本発明に係るBaを含む板状複合フェライト微粒子粉末
は、後出の実施例に示す通り、粒子の表面から核晶部に
至るまでの間において、組成元素中のBaが直線状の正
の濃度勾配を持って存在しており、Baが濃度勾配をも
って存在している部分は核晶部分に対し、10〜60重
景%である。
本発明において、Baが直線状の濃度勾配を持って存在
している理由については、未だ明らかではないが、本発
明者は、Ba以外の他の組成元素中の二価の金属がBa
と逆の負の濃度勾配を持って存在していることからBa
が二価の金属と置換しているのではないかと考えている
本発明において、−層大きな磁化値が得られる理由につ
いて、本発明者は、Coフェライトが被処理粒子である
Baを含む板状複合フェライト微粒子の粒子表面に十分
緻密で且つ秩序正しくエピタキシャル成長することによ
って磁化値を向上させるという作用効果が十分発揮され
たことによるものと考えている。
本発明におけるエピタキシャル成長が十分緻密で且つ秩
序正しい成長を生起する理由については、未だ明らかで
はないが被処理粒子であるBaを含む板状複合フェライ
ト微粒子中のBaが濃度勾配を有していることに起因し
て、粒子表面近傍のBaが非常に乏しい状態になってお
り、その結果、上記Baを含む板状複合フェライト微粒
子の粒子表面近傍がBaを含むフェライト本来の結晶構
造であるマグネトブランバイト型ではなく、スピネル型
に近い結晶構造を呈していることによって、同様にスピ
ネル型の結晶構造を有するCoフェライトがエピタキシ
ャル成長しやすい状態になっている為であろうと推定さ
れる。
板状Baフェライト微粒子をスピネル型フェライトであ
るマグネタイトで被覆した場合には、一般に異方性磁界
が小さくなるにもかかわらず、本発明に係る粒子表面を
Coフェライトで被覆したBaを含む板状複合フェライ
ト微粒子の場合には大きな異方性磁界を有する。その理
由は、未だ明らかではないが、本発明者は、被処理粒子
として特定のBaを含む板状複合フェライト粒子を用い
、当該粒子をCoフェライトで被覆したことによる相乗
効果によるものであろうと考えている。
本発明において、抗磁力分布の拡がりが小さい理由につ
いて、本発明者は、前述した通り、組成元素中のBaの
濃度勾配が直線状となっていることから明らかな通り、
Baが均一に存在している為であろうと考えている。本
発明に係るBaを含む板状複合フェライト粒子粉末のS
、F、D、は2,0、殊に1゜7以下である。
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べる。
本発明における第二鉄塩としては、硝酸第二鉄、塩化第
二鉄等を使用することができる。
本発明におけるBa塩としては、水酸化物、硝酸塩、塩
化物等を使用することができる。
本発明における金属f111塩としては、Co、NiS
Zn。
Mn及びMgから選ばれる金属の硝酸塩、塩化物等を使
用することができる。
金属fTl塩の添加量は、第二鉄に対し2〜15原子%
である。2原子%以下の場合には、抗磁力が20000
e以上となり、磁気記録用として好ましい板状複合フェ
ライト粒子を得ることはできない。15原子%以上の場
合には、抗磁力が3000e以下となり、また、磁化値
が55 emu/g以下となる為、磁気記録用として好
ましい板状複合フェライト粒子を得ることはできない。
本発明における金属(IV)塩としては、Ti、 Sn
、 Zr及びGeから選ばれる金属の塩化物、硫酸塩、
硝酸塩等を使用することができる。金属(IV)塩の添
加量は、第二鉄に対し2〜15原子%である。2原子%
以下の場合には、抗磁力が20000e以上となり、磁
気記録用として好ましい板状複合フェライト粒子を得る
ことはできない。15原子%以上の場合には、抗磁力が
3000e以下となり、また、磁化値が55 emu/
g以下となる為、磁気記録用として好ましい板状複合フ
ェライト粒子を得ることはできない 金属(I[l塩及び金属(IV)塩の割合は、金属(I
V)/金属f111で1以下である。
本発明におけるアルカリ性混合物微粒子を生成させる際
の反応温度は50〜150℃である。50℃未満の場合
にもアルカリ性混合物微粒子を生成させることができる
が生成反応に長時間を要する。150℃を越える場合に
は、生成するアルカリ性混合物微粒子の粒度が大きくな
り、磁気記録用として好ましい板状複合フェライト粒子
を得ることはできない。反応温度が100℃以上の場合
には、オートクレーブ等を使用することが好守しい。
本発明におけるアルカリ性混合物微粒子の水洗物の加熱
焼成温度は300〜600℃である。300℃未満の場
合には、本発明に係る複合フェライト粒子における核晶
部のフェライトの生成が十分ではない。600℃を越え
る場合には、得られる板状複合フェライト微粒子の組成
元素中のBaが直線状の濃度勾配を示しておらず、その
結果、S、F、D、の値が悪いものである。
本発明における加熱焼成物微粒子は、粒子表面にFe、
 Zn及び前記金属Mからなる水酸化物を沈着させる。
水酸化物はFe、 Zn及び前記金属Mを含む塩とアル
カリとを反応させることにより生成させることができる
。Fe塩は、第−鉄塩及び第二鉄塩のいずれであっても
よく、第一鉄塩としては、硝酸第一鉄、塩化第一鉄、硫
酸第一鉄等を使用することができ、第二鉄塩としては前
出各種第二鉄塩を使用することができる。Zn塩として
は、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛や臭化亜
鉛、ヨウ化亜鉛等のハロゲン化物を使用することができ
る。
Fe塩、Zn塩及び金属M塩の添加量は、得られる板状
複合フェライト微粒子の組成が19< (Fe+M)/
Ba≦22の範囲となるように添加すればよい。
22を越える場合には板状複合フェライト微粒子中にα
−FezOzが混在し、19以下である場合には得られ
る板状複合フェライト微粒子の磁化値が小さくなる。
本発明における加熱焼成物微粒子とFe、 Zn及び金
属Mを含む水溶液との懸濁液のpHは4未満である。p
H4以上である場合には、Znの水酸化物が単独で分離
生成する為、加熱焼成物微粒子表面にZnの水酸化物を
均一に沈着させることができない。
本発明におけるpH4未満の懸濁液に、アルカリ水溶液
を添加して9114以上とすることにより、Fe、Zn
及び金属Mからなる水酸化物を加熱焼成微粒子表面に沈
着させることができる。pH2を越える場合は、−旦生
成した亜鉛等の水酸化物の溶解が生起する。
本発明における800〜1100℃の加熱焼成温度は、
フェライト化の為の工程である。800℃未満である場
合には、フェライト化反応が十分に生起しない。110
0℃以上である場合には、粒子成長が著しく粒子が粗大
化する為、磁気記録用として好ましい板状複合フェライ
ト微粒子粉末を得ることができない。
本発明における加熱焼成工程においては融剤を存在させ
ることが必要である。融剤としては、通常使用されるア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、のハロゲン化物及び硫
酸塩等の一種又は二種以上を用いることができ、例えば
、KCI 、 NaC1,、BaCl2.5rCI2、
オルトケイ酸ソーダ等を使用することができる。融剤の
量は、加熱焼成物微粒子に対し、3〜400重景%であ
る。3重量%未満である場合には、加熱焼成時に粒子及
び粒子相互間で焼結が生起し、好ましくない。400重
量%を越える場合にも本発明の目的を達成することがで
きるが必要以上に添加する意味がない。
本発明における融剤の洗浄は、水や塩酸、酢酸、硝酸等
の酸水溶液の一種又は二種以上を用いて行うことができ
る。
本発明のCoフェライトによる被覆は、被処理粒子であ
るBaを含む板状複合フェライト微粒子とC。
塩又はCo塩及びFe塩とを含むアルカリ性懸濁液とを
混合することによって行う。
Co塩としては、硫酸コバルト、塩化コバルト、硝酸コ
バルト等を使用することができる。
Fe塩としては、硫酸第一鉄、塩化第一鉄、硝酸第−鉄
等を使用することができる。
Co塩又はCo塩及びFe塩の量は、Baを含む板状複
合フェライト微粒子中の全Fe(III)と金属(叫及
び金属面との総和に対し、1.Q〜35.0原子%であ
る。10原子%以下である場合には、Coフェライトに
よる被覆効果が十分ではない。35.0原子%以上であ
る場合には、Coフェライトが単独に分離して生成する
本発明におけるBaを含む板状複合フェライト微粒子と
Co塩又はCo塩及びFe塩を含むアルカリ性懸濁液と
の混合順序は、いずれが先でも、また、同時でもよい。
本発明におけるpHは8.0〜14.0である。pHが
8゜0以下である場合にはCo”又はCo”及びFe”
の水酸化物が安定して存在し難い。また、強アルカリ性
であればCo”又はCo”+及びFe”の水酸化物は安
定して存在し、同時にCo24又はCo”及びFe”の
水酸化物からのCoフェライト生成反応も生起するので
工業性、経済性を考慮すればpl(は14.0以下で十
分本発明の目的は達成できる。
本発明における加熱温度は、50〜100℃である。
50℃以下である場合には、本発明におけるCo 2*
又はCo”″及びFe”の水酸化物からのCoフェライ
ト生成反応は生起し難(なる。また、100℃以上でも
Coフェライト生成反応は生起するが、水溶液中で行わ
れることを考慮すれば、100℃以下の温度で十分に本
発明の目的を達成することができる。
〔実施例〕
次に、実施例及び比較例により本発明を説明する。
尚、以下の実施例並びに比較例における粒子の平均径は
、電子顕微鏡写真により測定した値である。
抗磁力分布は、S、P、D、(Switching F
ield Distribution)の値で示し、S
、F、D、の値が小さい程抗磁力分布が小さいことを示
す。
S、F、D、の測定は、磁気測定器の微分回路を使用し
て、IIcの微分曲線を得、この曲線の半価中を測定し
、この値を曲線のピーク値のHcで除することにより求
めた。
異方性磁界Hkは、ジャーナル オブ アプライド フ
ィジイクス Uournal of Applid P
hysics)第63巻第8号(1988年)第343
3頁の左欄第21行〜右欄第10行に記載されている方
法により求めた値で示した。
即ち、異方性磁界は、トルク磁力計rModel 16
00J   (DIGIT八L  へEASυREME
NT  SYSTEMS、INC製) を用い、試料片
を360°回転させた時に得られるトルクカーブから求
めたエネルギーロスの値Wr (R。
tational Hysteresis Loss)
を磁場(It)の逆数1/11に対してプロットした座
標(縦軸針、横軸1/H)を作成し、この時に描く曲線
のうち、横軸に対し最も大きな傾きをなす傾斜を求め、
当該傾斜の延長線が横軸1/IIと交わる点から求めた
値で示したものである。
尚、試料片は、Baを含む板状複合フェライト粒子粉末
とエポキシ樹脂との混練物を紙の上に塗布して作成した
(Baを含む板状複合フェライト微粒子粉末の製造〉実
施例1〜3.比較例1; 実施例I Fe(NOz):+  14.0 mol、、Co(N
Oz)z  1.21 mol (Fe(2)に対し8
.64原子%に該当する6) 、TiC1a 0.38
mol (FeQ[Dに対し2.71原子%に該当する
。)及びBa(OH)z  1.11 mol ((F
e+M) /Ba=14.0原子%となる。)とNaO
H166molとをオートクレーブ中で120℃まで加
熱し、機械的に攪拌しつつ、この温度に2時間保持し、
アルカリ性混合物微粒子を沈澱させた。
室温にまで冷却後、アルカリ性混合物微粒子沈澱を炉別
し、充分水洗した後、乾燥し、次いで450℃で加熱焼
成した。
上記加熱焼成物微粒子100gを0.47 molのF
eCl2と0.058 molのZnC1z と0.0
48 molのCo(Not)z、0.014 mol
のTiCl4とを含む水溶液中に分散混合して得られた
pH3,5の懸濁液を0.5時間攪拌混合し、次いで、
該懸濁液にNaOHを添加し、pu 7.1において粒
子表面にF e (][l、Zn、 Co及びTiから
なる水酸化物を沈着させた後、炉別、乾燥した。
次いで、粒子表面にFe(In、 Zn、、Co及びT
iの水酸化物が沈着している加熱焼成物微粒子粉末50
gに100gのNaClからなる融剤(加熱焼成物微粒
子に対して200重量%に該当する。)を含む水溶液を
添加し、水分を蒸発後、850℃にて大気中1.5時間
加熱焼成した。
加熱焼成して得られた微粒子は、蛍光X線分析の結果、
組成[Fe+Zn[Tl+Co(ITI−1−Ti(1
%91 /Baが2L1であり、電子顕微鏡観察の結果
、平均径0.06μmであり、抗磁力11cが6200
e 、磁化値σSが64゜4 emu/gであって、S
、F、D、は1.27であった。
また、得られたBaを含む板状複合フェライト粒子粉末
50gを1Nの塩酸水溶液11に浸漬した後、該塩酸水
溶液中のBaイオン量を一定時間経過ごとに化学分析に
より測定し、粒子中に存在するBaの濃度を求めた。
この時のBa濃度は図1に示される通りであり、粒子表
面から核晶部に至るまでの間において組成元素中のBa
が直線状の濃度勾配を持って存在しており、Baが均斉
に存在していることが認められた。
尚、図1中横軸は、粒子の表面(0−t%の点)から中
心部(100wt%の点)に至るまでを示したものであ
り、縦軸は、Feに対するBaの割合を示したものであ
る。
実施例2 Fe(NOi)s  14.0 mol、CoCl20
.75 mol (Fe(nilに一%し5.36原子
%に該当する。) 、TiC140,41mol(Fe
(IV)に対し2.93原子%に該当する。)及びBa
(OR)2 0.92 mol ((Fe+M) /B
a=16.5原子%となる。)とNaOH164mol
とをオートクレーブ中で130℃まで加熱し、機械的に
攪拌しつつ、この温度に2時間保持し、アルカリ性混合
物微粒子を沈澱させた。
室温にまで冷却後、アルカリ性混合物微粒子沈澱を炉別
し、充分水洗した後、乾燥し、次いで500℃で加熱焼
成した。
上記加熱焼成物微粒子100gを0.1 molのFe
Cl2と0.3 molのFeCl3と0.051 m
olのZnCl2と0゜009 molのCoCl2.
0.004 molのTiCl4 とを含む水溶液中に
分散混合して得られたroll 3.9の懸濁液を0.
5時間攪拌混合し、次いで、該懸濁液にNaOHを添加
し、pl+ 7.5において粒子表面にF e (I[
l、FeQID、Zn、 Co及びT1からなる水酸化
物を沈着させた後、炉別、乾燥した。
次いで、粒子表面にF e (III、FeQIIl、
Zn、 Co及びTiの水酸化物が沈着している加熱焼
成物微粒子粉末50gに100gの1lacIからなる
融剤(加熱焼成物微粒子に対して200重量%に該当す
る。)を含む水溶液を添加し、水分を蒸発後、820℃
にて大気中2時間加熱焼成した。
加熱焼成して得られた微粒子は、蛍光X線分析の結果、
組成[Fe+ZnOTl+CofTl+Ti□l /B
aが19゜3であり、電子顕微鏡観察の結果、平均径0
.05μmであり、抗磁力Hcが8900e、磁化値6
Sが62゜6 emu/gであって、S、F、D、は0
.78であった。
また、得られたBaを含む板状複合フェライト粒子粉末
50gの粒子中に存在するBaの濃度を実施例1と同様
にして求めた。
この時のBa濃度は図2に示される通りであり、粒子表
面から核晶部に至るまでの間において組成元素中のBa
が直線状の濃度勾配を持って存在しており、Baが均斉
に存在していることが認められた。
実施例3 Fe(NO3)+  14.0 mol、 N1CIz
 O,83mol (Fe(tillに対し5.92原
子%番こ該当する。) 、TiC1,0,44mol(
Fe(I[Dに対し3.14原子%に該当する。)及び
BaCl21.66 mol ((Fe+M) /Ba
=9.20原子%となる。
)とNaOH165molとをオートクレーブ中で10
0℃まで加熱し、機械的に攪拌しつつ、この温度に2時
間保持し、アルカリ性混合物微粒子を沈澱させた。
室温にまで冷却後、アルカリ性混合物微粒子沈澱を炉別
し、充分水洗した後、乾燥し、次いで400℃で加熱焼
成した。
上記加熱焼成物微粒子100gを1.05 molのF
eCl3と0.060 molのZnC1zと0.08
8 molの旧CI2.0.031 molのTiCl
4とを含む水溶液中に分散混合して得られたpH2,0
の懸濁液を0.5時間撹拌混合し、次いで、該懸濁液に
NaOHを添加し、po 8.2において粒子表面にF
 e (III、Zn、 Ni及びTiからなる水酸化
物を沈着させた後、炉別、乾燥した。
次いで、粒子表面にP e ([1、ZnSNi及びT
iの水酸化物が沈着している加熱焼成物微粒子粉末50
gに100gのBaC1zからなる融剤(加熱焼成物微
粒子に対して200重量%に該当する。)を含む水溶液
を添加し、水分を蒸発後、950℃にて大気中0.5時
間加熱焼成した。
加熱焼成して得られた微粒子は、蛍光X線分析の結果、
組成(Fe+Znfn)+N1(Tl+Ti(1%Nl
 /Baが20゜2であり、電子顕微鏡観察の結果、平
均径0.06μmであり、抗磁力Heが10920e 
、 磁化値6Sが60゜5 emu/gであって、S、
F、D、は1.08であった。
また、得られたBaを含む板状複合フェライト粒子粉末
50gの粒子中に存在するBaの濃度を実施例1と同様
にして求めた。
この時のBa1度は図3に示される通りであり、粒子表
面から核晶部に至るまでの間において組成元素中のBa
が直線状の濃度勾配を持って存在しており、Baが均斉
に存在していることが認められた。
比較例1 水熱合成法により、Feに対し9.50原子%のBa、
8.25原子%のCo及び2,86原子%のTiを含有
する板状Baフェライト微粒子を得た。
得られた微粒子100gを0.07 molの塩化亜鉛
水溶液中に分散混合し、pH7,1において粒子表面に
亜鉛の水酸化物を沈着させた後、炉別、乾燥した。
次いで、粒子表面に亜鉛の水酸化物が沈着している板状
Baフェライト微粒子粉末50gに100gのNaCl
からなる融剤(微粒子粉末に対して200重景%に該当
する。)を含む水溶液を添加し、水分を蒸発後、850
℃において1.5時間加熱焼成した。
加熱焼成して得られた微粒子は、螢光X線分析の結果、
組成(Fe+Zn(10+CoflD+Ti(IMI 
/Baが16゜6であり、電子顕微鏡観察の結果、平均
径0,06μmであり、抗磁力Hcが6500e 、磁
化値6Sが63゜5 emu/gであって、S、F、D
、は2.10であった。
この粒子粉末のBa1度は、図4に示す通りであり、B
aの濃度勾配は認められなかった。
〈スピネル型フェライトによる被覆処理工程)実施例4
〜7.比較例2; 実施例4 実施例1により得られたBaを含む板状複合フェライト
微粒子粉末100gと0.47 molのFe(011
)2及び0.052 molのCo (OR) 2とを
含むアルカリ性懸濁液とを混合(Fe(III)と金属
(2)及び金属面との総和に対しF e (I[]及び
Co(IIIが34.6原子%に該当する。)し、次い
で、水を添加することにより全容2.ON (pH12
,0)とした後、該混合液の温度を加熱によって80℃
とし、この温度で1.0時間液を攪拌し、黒褐色沈澱を
生成させた。黒褐色沈澱は炉別、水洗し、アセトン処理
した後、室温で乾燥した。
得られた黒褐色粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、平
均径0.06μmであり、X線回折結果、Baフェライ
トのピークとCoフェライトのピークを示した。
この黒褐色粒子粉末の磁気特性は、抗磁力Hcが505
0e、磁化値σsが69.9 emu/g、異方性磁界
1(kが4.7 KOeであってS、F、D、が1.5
0であった。
実施例5 実施例2により得られたBaを含む板状複合フェライト
微粒子粉末100gと0.11 molのFe (OH
) z及び0.026 molのCo(OH)2とを含
むアルカリ性懸濁液とを混合(Fe(8)と金属+I[
+及び金属(IV)との総和に対しF e (I[1及
びCo(I[lが8.10原子%に該当する。)し、次
いで、水を添加することにより全容2.O40(pH1
2,5)とした後、該混合液の温度を加熱によって90
℃とし、この温度で1.0時間液を攪拌し、黒褐色沈澱
を生成させた。黒褐色沈澱は炉別、水洗し、アセトン処
理した後、室温で乾燥した。
得られた黒褐色粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、平
均径0.05μmであり、X線回折結果、Baフェライ
トのピークとCoフェライトのピークを示した。
この黒褐色粒子粉末の磁気特性は、抗磁力Hcが790
0e、磁化値σsが65.8 emu/g、異方性磁界
11kが4.3 KOeであってS、F、D、が1.0
0であった。
実施例6 実施例2により得られたBaを含む板状複合フェライト
微粒子粉末100gと0.42 molのFe(OH)
z及び0.10 molのCo (OH) 2とを含む
アルカリ性懸濁液とを混合(Fe([10と金属(Ir
l及び金属(IV)との総和に対しF e (I[1及
びCo(I[lが34.2原子%に該当する。)し、次
いで、水を添加することにより全容2.Off (pl
+12.5)とした後、該混合液の温度を加熱によって
90℃とし、この温度で1.0時間液を攪拌し、黒褐色
沈澱を生成させた。黒褐色沈澱は炉別、水洗し、アセト
ン処理した後、室温で乾燥した。
得られた黒褐色粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、平
均径0.05μmであり、X線回折結果、Baフェライ
トのピークとCoフェライトのピークを示した。
この黒褐色粒子粉末の磁気特性は、抗磁力Hcが710
0e、 T11化値σsが68.Oemu/g、異方性
磁界11kが4.0 KOeであってS、F、D、が1
.18であった。
実施例7 実施例3により得られたBaを含む板状複合フェライト
微粒子粉末100gと0.29 molのFe (OR
) 2及び0.10 molのCo (OH) zとを
含むアルカリ性懸濁液とを混合(Fe(mlと金属+I
+’)及び金属(IV)との総和に対しF e (ml
及びco(]rlが25.7原子%に該当する。)し、
次いで、水を添加することにより全容2.O40(pH
11,5)とした後、該混合液の温度を加熱によって8
5℃とし、この温度で1.5時間液を攪拌し、黒褐色沈
澱を生成させた。黒褐色沈澱は炉別、水洗し、アセトン
処理した後、室温で乾燥した。
得られた黒褐色粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、平
均径0.05μmであり、X線回折結果、Baフェライ
トのピークとCoフェライトのピークを示した。
この黒褐色粒子粉末の磁気特性は、抗磁力Hcが905
0e、磁化値(rsが66、Oemu/g、異方性磁界
11kが3.8 KOeであってS、F、D、が1.2
0であった。
比較例2 比較例1により得られたBaを含む板状複合フェライト
微粒子粉末を実施例4と同様に処理して粒子表面にCo
フェライトを生成させた黒褐色粒子粉末を得た。
得られた黒褐色粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、平
均径0.06μmであり、X線回折結果、Baフェライ
トのピークとCoフェライトのピークを示した。
この黒褐色粒子粉末の磁気特性は、抗磁力Hcが520
0e、磁化値σsが66.5 emu/g、異方性磁界
Hkが3.5 KOeであってS、F、D、が2.30
であった。
〔発明の効果〕
本発明に係るBaを含む板状複合フェライト微粒子粉末
は、前出実施例に示した通り、適当な抗磁力と大きな磁
化値を有し、且つ、抗磁力分布の拡がりが小さく、しか
も、大きな異方性磁界を有するので、高密度記録用磁性
材料として最適である。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図4は、粒子の表面(0wt%の点)から中心
部(100iit%の点)に至るまでの88の濃度を示
したものである。 図1乃至図3は、それぞれ実施例1乃至実施例3で得ら
れた板状複合フェライト粒子粉末であり、図4は比較例
1で得られた板状Baフェライト粒子粉末である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)19<(Fe+M)/Ba≦22(但し、MはC
    o、Ni、Zn、Mn及びMgから選ばれる金属(II)
    の1種又は2種以上とTi、Sn、Zr及びGeから選
    ばれる金属(IV)の1種又は2種以上)の組成を有し、
    且つ、粒子の表面から核晶部に至るまでの間において組
    成元素中のBaが直線状の濃度勾配を持って存在してい
    るBaを含む板状複合フェライト微粒子の表面がCoフ
    ェライト(Co^2^+_xFe^2^+_yO・Fe
    _2O_3、但し、0<x≦1、0≦y<1、0<x+
    y≦1)によって被覆されていることを特徴とする磁気
    記録用板状複合フェライト微粒子粉末。
  2. (2)第二鉄塩水溶液、Ba塩及び金属M塩(但し、M
    はCo、Ni、Zn、Mn及びMgから選ばれる金属(
    II)の1種又は2種以上とTi、Sn、Zr及びGeか
    ら選ばれる金属(IV)の1種又は2種以上)とアルカリ
    性水溶液とを50〜150℃の温度範囲で混合すること
    によりアルカリ性混合物微粒子を生成させ、当該アルカ
    リ性混合物微粒子を濾過、水洗した後300〜600℃
    の温度範囲で加熱焼成し、次いで、当該加熱焼成物微粒
    子とFe、Zn及び前記金属Mを含む水溶液とからなる
    pH4未満の懸濁液とした後、当該懸濁液中にアルカリ
    性水溶液を添加してpH4以上の懸濁液とすることによ
    り、加熱焼成物微粒子表面にFe、Zn及び前記金属M
    からなる水酸化物が沈着している加熱焼成物微粒子を得
    、該微粒子を濾別、乾燥し、次いで、融剤の存在下、8
    00〜1100℃の温度範囲で加熱焼成することにより
    19<(Fe+M)/Ba≦22(但し、MはCo、N
    i、Zn、Mn及びMgから選ばれる金属(II)の1種
    又は2種以上とTi、Sn、Zr及びGeから選ばれる
    金属(IV)の1種又は2種以上)の組成を有し、且つ、
    粒子の表面から核晶部に至るまでの間において、組成元
    素中のBaが直線状の濃度勾配を持って存在しているB
    aを含む板状複合フェライト微粒子を得、当該微粒子と
    、該微粒子中のFe(III)と前記金属(II)及び前記
    金属(IV)との総和に対し、Co^2^+又はCo^2
    ^+及びFe^2^+1.0〜35.0原子%の割合で
    含むpH8.0〜14.0のアルカリ性懸濁液とを混合
    し、該混合液を50〜100℃の温度範囲で加熱処理す
    ることにより、前記Baを含む板状複合フェライト微粒
    子の表面をCoフェライト(Co^2^+_xFe^2
    ^+_yO・Fe_2O_3、但し、0<x≦1、0≦
    y<1、0<x+y≦1)で被覆することを特徴とする
    磁気記録用板状複合フェライト微粒子粉末の製造法。
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US07/358,019 US5075169A (en) 1988-06-08 1989-05-30 Plate-like composite ferrite particles for magnetic recording and process for producing the same
DE89305800T DE68911757T2 (de) 1988-06-08 1989-06-08 Blättchenförmige Ferritteilchen für magnetische Aufzeichnung und Verfahren zu ihrer Herstellung.
EP89305800A EP0346123B1 (en) 1988-06-08 1989-06-08 Plate-like composite ferrite particles for magnetic recording and process for producing the same

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012119029A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Toda Kogyo Corp 磁性粒子粉末

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