JPH0239889Y2 - - Google Patents
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- JPH0239889Y2 JPH0239889Y2 JP1982049425U JP4942582U JPH0239889Y2 JP H0239889 Y2 JPH0239889 Y2 JP H0239889Y2 JP 1982049425 U JP1982049425 U JP 1982049425U JP 4942582 U JP4942582 U JP 4942582U JP H0239889 Y2 JPH0239889 Y2 JP H0239889Y2
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- JP
- Japan
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- seat belt
- seatbelt
- slip joint
- detecting
- belt
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- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 22
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
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- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
本考案は、乗員を保護するため車両に装着され
るシートベルトを自動的に巻取るシートベルト巻
取り装置に係り、特にベルト装着時の弛みを検出
してこれを巻取るシートベルト巻取り装置に関す
るものである。 従来、車両にシートベルトとともに装備され、
シートベルトを自動的に巻取るためのシートベル
ト巻取り装置は、巻取り駆動手段としてぜんまい
ばねが用いられ、このぜんまいばねの一端を前記
巻取り装置の本体に固着し、かつその他端はシー
トベルトを巻取るための巻取り部に固着し、これ
によつて巻取り部にシートベルト巻込み力を付与
するのが一般的な構成である。このような従来の
巻取り装置を用いて手動でシートベルトの装着を
行なう場合には、シートベルトを引き出すにつれ
て引き出しに要する力が大きくなるという欠点が
ある。従つて装着が面倒となり、、シートベルト
着用率の低下の原因となつている。また乗員がシ
ートベルト装着中には、ぜんまいばねの付勢力に
より巻込み力が付与されているためシートベルト
にテンシヨンがかかり乗員に強い不快感を与える
という欠点があり、これもシートベルト着用率の
低下の原因となつている。 本考案は上記のような従来のシートベルト巻取
り装置の問題点を解決するためになされたもので
あつて、シートベルトを装着する時はシートベル
トの巻取り力を零としてシートベルトの装着性を
良好にするとともに、シートベルト装着中におい
ては、シートベルトの弛みが発生した時にのみシ
ートベルトの巻取り手段を駆動させるようにして
乗員にシートベルトのテンシヨンによる圧迫感を
与えることがなく、快適なシートベルトの装着性
を有するシートベルト巻取り装置を提供すること
を目的とする。 そして本考案は、その目的を達成するように、
シートベルト巻取り駆動手段と、該駆動手段を制
御する制御手段と、シートベルト装着の有無を検
出する手段と、シートベルトが挿通され、かつシ
ートベルト装着中の該シートベルトの弛みによつ
て回動変化するよう車体に回動自在に取付けられ
たスリツプジヨイントと、該スリツプジヨイント
の回動動作によつて前記シートベルトの弛みを検
出する検出手段、とを具備し、前記制御手段は、
前記シートベルト装着の有無を検出する手段によ
る前記シートベルトの離脱時、及び該シートベル
ト装着時を示す信号が入力された状態においてシ
ートベルトの弛みを検出する前記検出手段からの
弛み検出信号が入力された場合にのみ、前記シー
トベルト駆動手段を該シートベルト巻取り方向に
駆動するよう該駆動手段に出力信号を発生するこ
とを特徴とするものである。 本考案の実施例を図面に従つて説明する。第１
図、第２図において、１はリトラクタ本体で穴１
ａで車体に固定される。２は一端がループ状に縫
い合わされたシートベルトでループ内に棒８が挿
通され、ベルト巻取りシヤフト７の凹部に配設さ
れ、ベルト巻取りシヤフト７と係合している。他
端は図示しないアンカ、バツクル等に固着されて
いる。５はベルト巻取り駆動手段であるモータで
そのシヤフト５ａはベルト巻取りシヤフト７と係
合しモータ５の本体はリトラクタ本体１に固定さ
れている。６はブラケツトでリトラクタ本体１に
固着され振り子９が可動状態に支持される。車両
衝突の場合等に車両に減速度が加わると振り子９
が振れ、パウル１０を持ち上げ突起１０ａがギヤ
１１と噛み合い、ギヤ１１の回転をロツクする。
なおギヤ１１は巻取りシヤフト７に固着されてお
り一体となつて回転する。モータ５の駆動電流は
バツテリ３より供給されるが、その供給電流の制
御はコンピユータ１２により制御される。コンピ
ユータ１２には各種センサーの信号が入力される
ようになつている。１４はテンシヨンセンサーで
ベルトのテンシヨンを判定するセンサー、１５は
バツクルセンサーでシートベルトのバツクルが係
合状態か解除状態か、すなわち乗員がシートベル
トを装着しているか離脱しているかを判定するセ
ンサー、１６はスリツプジヨイントスイツチで、
乗員の移動によるベルトの弛みの有無を判定する
センサーである。 シートベルト装着中におけるシートベルトの弛
みを検出する手段が第３図、第４図に示されてお
り、同図において、１７はスリツプジヨイントで
シヨルダー用のシートベルト２ａを通過させる穴
１７１と、図示しない車体のフレームにボルト１
８等により回転自在に取付けるための穴１７２を
有し、その構造自体は公知のものと同じである。
１６は車体に固定されたリミツトスイツチ等から
なるスリツプジヨイントスイツチで、シートベル
ト２ａにテンシヨンがかからない時にOFF、シ
ートベルト２ａにテンシヨンがかかつた時にON
となるように設置されている。 上記のような構成よりなる本考案の実施例の作
動を、シートベルトの使用状態と関連づけながら
説明する。 モータ５の駆動は下記の制御表に示すように制
御手段であるコンピユータ１２により制御され
る。
るシートベルトを自動的に巻取るシートベルト巻
取り装置に係り、特にベルト装着時の弛みを検出
してこれを巻取るシートベルト巻取り装置に関す
るものである。 従来、車両にシートベルトとともに装備され、
シートベルトを自動的に巻取るためのシートベル
ト巻取り装置は、巻取り駆動手段としてぜんまい
ばねが用いられ、このぜんまいばねの一端を前記
巻取り装置の本体に固着し、かつその他端はシー
トベルトを巻取るための巻取り部に固着し、これ
によつて巻取り部にシートベルト巻込み力を付与
するのが一般的な構成である。このような従来の
巻取り装置を用いて手動でシートベルトの装着を
行なう場合には、シートベルトを引き出すにつれ
て引き出しに要する力が大きくなるという欠点が
ある。従つて装着が面倒となり、、シートベルト
着用率の低下の原因となつている。また乗員がシ
ートベルト装着中には、ぜんまいばねの付勢力に
より巻込み力が付与されているためシートベルト
にテンシヨンがかかり乗員に強い不快感を与える
という欠点があり、これもシートベルト着用率の
低下の原因となつている。 本考案は上記のような従来のシートベルト巻取
り装置の問題点を解決するためになされたもので
あつて、シートベルトを装着する時はシートベル
トの巻取り力を零としてシートベルトの装着性を
良好にするとともに、シートベルト装着中におい
ては、シートベルトの弛みが発生した時にのみシ
ートベルトの巻取り手段を駆動させるようにして
乗員にシートベルトのテンシヨンによる圧迫感を
与えることがなく、快適なシートベルトの装着性
を有するシートベルト巻取り装置を提供すること
を目的とする。 そして本考案は、その目的を達成するように、
シートベルト巻取り駆動手段と、該駆動手段を制
御する制御手段と、シートベルト装着の有無を検
出する手段と、シートベルトが挿通され、かつシ
ートベルト装着中の該シートベルトの弛みによつ
て回動変化するよう車体に回動自在に取付けられ
たスリツプジヨイントと、該スリツプジヨイント
の回動動作によつて前記シートベルトの弛みを検
出する検出手段、とを具備し、前記制御手段は、
前記シートベルト装着の有無を検出する手段によ
る前記シートベルトの離脱時、及び該シートベル
ト装着時を示す信号が入力された状態においてシ
ートベルトの弛みを検出する前記検出手段からの
弛み検出信号が入力された場合にのみ、前記シー
トベルト駆動手段を該シートベルト巻取り方向に
駆動するよう該駆動手段に出力信号を発生するこ
とを特徴とするものである。 本考案の実施例を図面に従つて説明する。第１
図、第２図において、１はリトラクタ本体で穴１
ａで車体に固定される。２は一端がループ状に縫
い合わされたシートベルトでループ内に棒８が挿
通され、ベルト巻取りシヤフト７の凹部に配設さ
れ、ベルト巻取りシヤフト７と係合している。他
端は図示しないアンカ、バツクル等に固着されて
いる。５はベルト巻取り駆動手段であるモータで
そのシヤフト５ａはベルト巻取りシヤフト７と係
合しモータ５の本体はリトラクタ本体１に固定さ
れている。６はブラケツトでリトラクタ本体１に
固着され振り子９が可動状態に支持される。車両
衝突の場合等に車両に減速度が加わると振り子９
が振れ、パウル１０を持ち上げ突起１０ａがギヤ
１１と噛み合い、ギヤ１１の回転をロツクする。
なおギヤ１１は巻取りシヤフト７に固着されてお
り一体となつて回転する。モータ５の駆動電流は
バツテリ３より供給されるが、その供給電流の制
御はコンピユータ１２により制御される。コンピ
ユータ１２には各種センサーの信号が入力される
ようになつている。１４はテンシヨンセンサーで
ベルトのテンシヨンを判定するセンサー、１５は
バツクルセンサーでシートベルトのバツクルが係
合状態か解除状態か、すなわち乗員がシートベル
トを装着しているか離脱しているかを判定するセ
ンサー、１６はスリツプジヨイントスイツチで、
乗員の移動によるベルトの弛みの有無を判定する
センサーである。 シートベルト装着中におけるシートベルトの弛
みを検出する手段が第３図、第４図に示されてお
り、同図において、１７はスリツプジヨイントで
シヨルダー用のシートベルト２ａを通過させる穴
１７１と、図示しない車体のフレームにボルト１
８等により回転自在に取付けるための穴１７２を
有し、その構造自体は公知のものと同じである。
１６は車体に固定されたリミツトスイツチ等から
なるスリツプジヨイントスイツチで、シートベル
ト２ａにテンシヨンがかからない時にOFF、シ
ートベルト２ａにテンシヨンがかかつた時にON
となるように設置されている。 上記のような構成よりなる本考案の実施例の作
動を、シートベルトの使用状態と関連づけながら
説明する。 モータ５の駆動は下記の制御表に示すように制
御手段であるコンピユータ１２により制御され
る。
【表】
すなわちバツクルセンサー１５によるバツクル
結合の検出信号（OFF→ON）又はバツクルの結
合からの解除検出信号（ON→OFF）と、スリツ
プジヨイントスイツチ１６による乗員の移動に基
づくシートベルトの弛みの検出信号（ON→
OFF）とがコンピユータ１２に入つた場合にの
みモータ５が駆動されシヤフト７を回転させると
ともにシートベルト２を巻き込み、シートベルト
２に所定のテンシヨンがかかるとテンシヨンスイ
ツチ１４の信号（ON）によりモータ５の駆動を
停止する。一方スリツプジヨイントスイツチ１６
の作動は、シートベルト２ａにテンシヨンがかか
らない時、スリツプジヨイント１７はその自重に
より第３図実線のように位置してスリツプジヨイ
ントスイツチ１６がOFFとなり、乗員がシート
ベルト２ａを装着するとシートベルトは同図の鎖
線２a′のように位置し、これに伴なつてスリツプ
ジヨイント１７はボルト８の周りを回転し、鎖線
１７ａのように位置し、スリツプジヨイントスイ
ツチ１６はONとなる。そして乗員が移動により
シートベルト２ａを引き出し再度正規位置に戻ろ
うとするとシートベルト２a′に弛みが発生し、第
４図２ｂのようになる。この時スリツプジヨイン
ト１７はシートベルト２a′にテンシヨンがなくな
るため、その自重によりボルト１８の周りを回転
し再度同図の１７ｂの位置に戻り、スリツプジヨ
イントスイツチ１６の作動部１６ａに接触して
ON→OFF信号がコンピユータ１２に送られ弛ん
だシートベルト２ｂが巻き込まれる。 従つて、バツクルが解除された場合すなわちシ
ートベルトを離脱した場合及びシートベルトの装
着中に弛みが生じた場合にはシートベルトを巻取
り装置に巻取り、装置内に収納する。その他の場
合にはモータ５には巻取り力が働かないため、シ
ートベルト２の引き出し時にはモータ５は巻取り
シヤフト７により空回りし、引出し時のシートベ
ルト２は低いテンシヨンとなる。また乗員のシー
トベルト装着中は所定の弛みが発生するまで、す
なわちスリツプジヨイントスイツチ１６のON→
OFF信号が検出されない限りはモータ５は駆動
されないため、乗員にシートベルト装着時の圧迫
感を与えることがない。また所定以上のシートベ
ルト２の弛みが発生すると、スリツプジヨイント
スイツチ１６が働き、コンピユータ１２の指令に
よりモータ５が駆動しすばやくシートベルト２を
巻取り弛みを取り去るため、シートベルトの保護
性能が低下することはない。第５図にシートベル
ト張力とシートベルト引出しストロークとの関係
を示す特性図が示されている。同図中実線が本実
施例の特性を示し、破線が従来装置の特性を示す
もので、矢印はシートベルトの引出し方向を示す
ものである。同図から本実施例の従来装置に対す
る優位性を理解することができる。 なお、本考案に用いる制御手段及び駆動手段は
上記実施例のものに限られるものではなく、シー
トベルト装着時における乗員の移動によるシート
ベルトの弛みをスリツプジヨイントの動作によつ
て検出し、この検出信号によつて駆動制御される
ものであればよく、従つてベルト張力−ベルト引
出しストローク特性も第５図に示されたものに限
られず、制御方法によつては種々の特性が可能で
ある。また上記実施例ではスリツプジヨイントス
イツチ１７はスリツプジヨイント自身の自重によ
り回転変位するものとしたが、スプリング等のバ
ネ手段を用いスイツチOFF状態を保持するよう
スリツプジヨイントに適度なバネ力を作用させて
乗員の移動を明確にする構成を用いてもよい。さ
らにモータの駆動停止をシートベルトのテンシヨ
ンを検出することにより行なつたが、その他の方
法としてシートベルト装着状態の巻き締め及び格
納時の巻取り等の時間を設定したタイマー等によ
り停止させてもよい。またスリツプジヨイントス
イツチ１６のOFF→ON信号により停止させても
よい。 本考案は以上のような構成、作用を有するもの
であるから、シートベルトを装着する時はベルト
の巻取り力を零としてベルトの装着性を良好にす
るとともに、シートベルト装着中には、スリツプ
ジヨイントの動作信号により、乗員の移動に基づ
くシートベルトの弛みを検出し、この弛みを巻取
り手段により巻取るよう制御手段が働くため、乗
員が正規の位置で運転している時のように、ほと
んどシートベルトの引出しが行なわれない場合
は、ベルトの巻取り力は零となり乗員の圧迫感が
無くなり快適なシートベルト装着感が得られると
ともに、またベルトがたわんで弛みが大きくなる
と駆動手段によりすばやくベルトを巻取り弛みを
取除くためシートベルトによる乗員の保護性能が
低下することもないという優れた効果を奏するも
のである。 また、本考案はスリツプジヨイントの、シート
ベルトの弛み具合に応答する回動動作によつてシ
ートベルトの弛みを検出しているから、既存のス
リツプジヨイントを利用して、構成簡単でかつ安
価なシートベルト巻取り装置を提供できると共
に、スリツプジヨイントの回動動作によつて素早
くかつ正確にシートベルトの弛みを検出できると
いう優れた効果を奏するものである。
結合の検出信号（OFF→ON）又はバツクルの結
合からの解除検出信号（ON→OFF）と、スリツ
プジヨイントスイツチ１６による乗員の移動に基
づくシートベルトの弛みの検出信号（ON→
OFF）とがコンピユータ１２に入つた場合にの
みモータ５が駆動されシヤフト７を回転させると
ともにシートベルト２を巻き込み、シートベルト
２に所定のテンシヨンがかかるとテンシヨンスイ
ツチ１４の信号（ON）によりモータ５の駆動を
停止する。一方スリツプジヨイントスイツチ１６
の作動は、シートベルト２ａにテンシヨンがかか
らない時、スリツプジヨイント１７はその自重に
より第３図実線のように位置してスリツプジヨイ
ントスイツチ１６がOFFとなり、乗員がシート
ベルト２ａを装着するとシートベルトは同図の鎖
線２a′のように位置し、これに伴なつてスリツプ
ジヨイント１７はボルト８の周りを回転し、鎖線
１７ａのように位置し、スリツプジヨイントスイ
ツチ１６はONとなる。そして乗員が移動により
シートベルト２ａを引き出し再度正規位置に戻ろ
うとするとシートベルト２a′に弛みが発生し、第
４図２ｂのようになる。この時スリツプジヨイン
ト１７はシートベルト２a′にテンシヨンがなくな
るため、その自重によりボルト１８の周りを回転
し再度同図の１７ｂの位置に戻り、スリツプジヨ
イントスイツチ１６の作動部１６ａに接触して
ON→OFF信号がコンピユータ１２に送られ弛ん
だシートベルト２ｂが巻き込まれる。 従つて、バツクルが解除された場合すなわちシ
ートベルトを離脱した場合及びシートベルトの装
着中に弛みが生じた場合にはシートベルトを巻取
り装置に巻取り、装置内に収納する。その他の場
合にはモータ５には巻取り力が働かないため、シ
ートベルト２の引き出し時にはモータ５は巻取り
シヤフト７により空回りし、引出し時のシートベ
ルト２は低いテンシヨンとなる。また乗員のシー
トベルト装着中は所定の弛みが発生するまで、す
なわちスリツプジヨイントスイツチ１６のON→
OFF信号が検出されない限りはモータ５は駆動
されないため、乗員にシートベルト装着時の圧迫
感を与えることがない。また所定以上のシートベ
ルト２の弛みが発生すると、スリツプジヨイント
スイツチ１６が働き、コンピユータ１２の指令に
よりモータ５が駆動しすばやくシートベルト２を
巻取り弛みを取り去るため、シートベルトの保護
性能が低下することはない。第５図にシートベル
ト張力とシートベルト引出しストロークとの関係
を示す特性図が示されている。同図中実線が本実
施例の特性を示し、破線が従来装置の特性を示す
もので、矢印はシートベルトの引出し方向を示す
ものである。同図から本実施例の従来装置に対す
る優位性を理解することができる。 なお、本考案に用いる制御手段及び駆動手段は
上記実施例のものに限られるものではなく、シー
トベルト装着時における乗員の移動によるシート
ベルトの弛みをスリツプジヨイントの動作によつ
て検出し、この検出信号によつて駆動制御される
ものであればよく、従つてベルト張力−ベルト引
出しストローク特性も第５図に示されたものに限
られず、制御方法によつては種々の特性が可能で
ある。また上記実施例ではスリツプジヨイントス
イツチ１７はスリツプジヨイント自身の自重によ
り回転変位するものとしたが、スプリング等のバ
ネ手段を用いスイツチOFF状態を保持するよう
スリツプジヨイントに適度なバネ力を作用させて
乗員の移動を明確にする構成を用いてもよい。さ
らにモータの駆動停止をシートベルトのテンシヨ
ンを検出することにより行なつたが、その他の方
法としてシートベルト装着状態の巻き締め及び格
納時の巻取り等の時間を設定したタイマー等によ
り停止させてもよい。またスリツプジヨイントス
イツチ１６のOFF→ON信号により停止させても
よい。 本考案は以上のような構成、作用を有するもの
であるから、シートベルトを装着する時はベルト
の巻取り力を零としてベルトの装着性を良好にす
るとともに、シートベルト装着中には、スリツプ
ジヨイントの動作信号により、乗員の移動に基づ
くシートベルトの弛みを検出し、この弛みを巻取
り手段により巻取るよう制御手段が働くため、乗
員が正規の位置で運転している時のように、ほと
んどシートベルトの引出しが行なわれない場合
は、ベルトの巻取り力は零となり乗員の圧迫感が
無くなり快適なシートベルト装着感が得られると
ともに、またベルトがたわんで弛みが大きくなる
と駆動手段によりすばやくベルトを巻取り弛みを
取除くためシートベルトによる乗員の保護性能が
低下することもないという優れた効果を奏するも
のである。 また、本考案はスリツプジヨイントの、シート
ベルトの弛み具合に応答する回動動作によつてシ
ートベルトの弛みを検出しているから、既存のス
リツプジヨイントを利用して、構成簡単でかつ安
価なシートベルト巻取り装置を提供できると共
に、スリツプジヨイントの回動動作によつて素早
くかつ正確にシートベルトの弛みを検出できると
いう優れた効果を奏するものである。
第１図は本考案の実施例の正面図で第２図Ｂ−
Ｂ矢視図を示し、第２図は第１図のＡ−Ａ矢視断
面図、第３図、第４図はスリツプジヨイント及び
スリツプジヨイントスイツチの作動を示す正面
図、第５図はシートベルト巻取り装置の張力−ス
トローク特性図である。 １……リトラクタ本体、２……シートベルト、
５……モータ、１２……コンピユータ、１４……
テンシヨンセンサー、１５……バツクルセンサ
ー、１６……スリツプジヨイントスイツチ、１７
……スリツプジヨイント。
Ｂ矢視図を示し、第２図は第１図のＡ−Ａ矢視断
面図、第３図、第４図はスリツプジヨイント及び
スリツプジヨイントスイツチの作動を示す正面
図、第５図はシートベルト巻取り装置の張力−ス
トローク特性図である。 １……リトラクタ本体、２……シートベルト、
５……モータ、１２……コンピユータ、１４……
テンシヨンセンサー、１５……バツクルセンサ
ー、１６……スリツプジヨイントスイツチ、１７
……スリツプジヨイント。
Claims (1)
- シートベルト巻取り駆動手段と、該駆動手段を
制御する制御手段と、シートベルト装着の有無を
検出する手段と、シートベルトが挿通され、かつ
シートベルト装着中の該シートベルトの弛みによ
つて回動変化するよう車体に回動自在に取付けら
れたスリツプジヨイントと、該スリツプジヨイン
トの回動動作によつて前記シートベルトの弛みを
検出する検出手段、とを具備し、前記制御手段
は、前記シートベルト装着の有無を検出する手段
による前記シートベルトの離脱時、及び該シート
ベルト装着時を示す信号が入力された状態におい
てシートベルトの弛みを検出する前記検出手段か
らの弛み検出信号が入力された場合にのみ、前記
シートベルト駆動手段を該シートベルト巻取り方
向に駆動するよう該駆動手段に出力信号を発生す
ることを特徴とするシートベルト巻取り装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4942582U JPS58152446U (ja) | 1982-04-07 | 1982-04-07 | シ−トベルト巻取り装置 |
| US06/448,326 US4511097A (en) | 1981-12-14 | 1982-12-09 | Automobile seat belt winding device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4942582U JPS58152446U (ja) | 1982-04-07 | 1982-04-07 | シ−トベルト巻取り装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58152446U JPS58152446U (ja) | 1983-10-12 |
| JPH0239889Y2 true JPH0239889Y2 (ja) | 1990-10-25 |
Family
ID=30060282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4942582U Granted JPS58152446U (ja) | 1981-12-14 | 1982-04-07 | シ−トベルト巻取り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58152446U (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58145545A (ja) * | 1982-02-23 | 1983-08-30 | Nissan Motor Co Ltd | シ−トベルトリトラクタ |
-
1982
- 1982-04-07 JP JP4942582U patent/JPS58152446U/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58145545A (ja) * | 1982-02-23 | 1983-08-30 | Nissan Motor Co Ltd | シ−トベルトリトラクタ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58152446U (ja) | 1983-10-12 |
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