JPH0239574B2 - - Google Patents
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- JPH0239574B2 JPH0239574B2 JP57160529A JP16052982A JPH0239574B2 JP H0239574 B2 JPH0239574 B2 JP H0239574B2 JP 57160529 A JP57160529 A JP 57160529A JP 16052982 A JP16052982 A JP 16052982A JP H0239574 B2 JPH0239574 B2 JP H0239574B2
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- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims description 2
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- Conductive Materials (AREA)
- Extrusion Of Metal (AREA)
Description
産業上の利用分野
この発明は高強度、高靭性アルミニウム合金、
特に例えば野球用バツト、テント用支柱、ボビ
ン、自転車部品等に使用される高強度、高靭性の
アルミニウム合金に関する。 なお、この明細書において、「%」はいずれも
「重量%」を示すものとする。 従来の技術とその問題点 従来、高強度Al−Mg−Si系合金としてA6066
が良く知られている。このA6066合金は、Mg、
Si、Cuの硬化元素と共に、遷移元素としてMnを
添加したものであるが、AA6025、6061合金等に
較べて、Mg、Siの高率含有により高強度である
反面、靭性を向上させる遷移元素としてMnのみ
しか含有しないために靭性に劣る欠点があつた。 問題点を解決するための手段 この発明は高強度かつ高靭性のアルミニウム合
金の開発を意図してなされたものであり、Mg、
Si、Cuの硬化元素に加えてMn、Cr、Zrの遷移元
素をそれぞれ特定の範囲で含有することにより、
A6066合金に匹敵する高強度を保有しつゝ、靭性
の著しく改善されたアルミニウム合金が得られる
ことを見出し、これを完成し得たものである。 即ち、この発明に係るアルミニウム合金は、 Si:0.9〜1.8% Mg:0.8〜1.4% Cu:1.0〜1.8% を含有(但し、Si含有率−Mg含有率/1.73≧0.3
%)すると共に、 Mn:0.05〜0.8% Cr:0.05〜0.35% Zr:0.05〜0.20% のうち二種以上を含有し、残部アルミニウムおよ
び不可避不純物からなることを特徴とするもので
ある。 Si、Mg、Cuは硬化元素として主に強度の増大
に作用するものであり、またMn、Cr、Zrは遷移
元素として主に靭性の向上に作用するものであ
る。 而して、Siが0.9%未満、Mgが0.8%未満、Cu
が1.0%未満の場合は所期する充分な高強度を実
現することができない。反面SiおよびCuが0.8%
を超え、またMgが1.4%を超えるときは、押出
性、延性、靭性の低下を来たすため、この発明の
組成範囲から除外される。もつとも上記範囲内に
おいても、Siは、Mgとの相対関係において常に
0.3%以上の過剰Si組成域において含有されるこ
とが必要である。即ちSi含有率−Mg含有率/
1.73≧0.3%の範囲においてSiの含有量が規定さ
れ、これを逸脱するときは強度面で充分な所期効
果を得ることができない。 Mn、CrおよびZrは、それらの二種以上の任意
の組合せにおいて含有されゝば良いが、特に好適
には、Mnを必須成分とし、これとCrおよびZrの
少なくとも一種以上との組合せにおいて含有せし
めるのが靭性向上の点から望ましい。Mn、Crお
よびZrの含有量は、それらがいずれも0.05%未満
の場合には、所期する靭性の向上効果において充
分でなく、また逆に、Mnが0.8%を超え、Crが
0.35%を超え、或いはZrが0.20%を超えるとき
は、粗大な金属間化合物を生じて強度、靭性、延
性を低下させる欠点が派生する。 考案の効果 この発明に係る合金は、それ自体がAl−Mg−
Si系合金であるところから、押出性、耐食性、加
工性が良好であるのはもとより、高強度かつ高靭
性の両特性を兼備したものとなり、従来の比較的
高価な2000番系あるいは7000番系の高強度アルミ
ニウム合金に代替使用可能な材料として低コスト
に提供できるものである。 実施例 次に、この発明の実施例を対照例と共に示す。
特に例えば野球用バツト、テント用支柱、ボビ
ン、自転車部品等に使用される高強度、高靭性の
アルミニウム合金に関する。 なお、この明細書において、「%」はいずれも
「重量%」を示すものとする。 従来の技術とその問題点 従来、高強度Al−Mg−Si系合金としてA6066
が良く知られている。このA6066合金は、Mg、
Si、Cuの硬化元素と共に、遷移元素としてMnを
添加したものであるが、AA6025、6061合金等に
較べて、Mg、Siの高率含有により高強度である
反面、靭性を向上させる遷移元素としてMnのみ
しか含有しないために靭性に劣る欠点があつた。 問題点を解決するための手段 この発明は高強度かつ高靭性のアルミニウム合
金の開発を意図してなされたものであり、Mg、
Si、Cuの硬化元素に加えてMn、Cr、Zrの遷移元
素をそれぞれ特定の範囲で含有することにより、
A6066合金に匹敵する高強度を保有しつゝ、靭性
の著しく改善されたアルミニウム合金が得られる
ことを見出し、これを完成し得たものである。 即ち、この発明に係るアルミニウム合金は、 Si:0.9〜1.8% Mg:0.8〜1.4% Cu:1.0〜1.8% を含有(但し、Si含有率−Mg含有率/1.73≧0.3
%)すると共に、 Mn:0.05〜0.8% Cr:0.05〜0.35% Zr:0.05〜0.20% のうち二種以上を含有し、残部アルミニウムおよ
び不可避不純物からなることを特徴とするもので
ある。 Si、Mg、Cuは硬化元素として主に強度の増大
に作用するものであり、またMn、Cr、Zrは遷移
元素として主に靭性の向上に作用するものであ
る。 而して、Siが0.9%未満、Mgが0.8%未満、Cu
が1.0%未満の場合は所期する充分な高強度を実
現することができない。反面SiおよびCuが0.8%
を超え、またMgが1.4%を超えるときは、押出
性、延性、靭性の低下を来たすため、この発明の
組成範囲から除外される。もつとも上記範囲内に
おいても、Siは、Mgとの相対関係において常に
0.3%以上の過剰Si組成域において含有されるこ
とが必要である。即ちSi含有率−Mg含有率/
1.73≧0.3%の範囲においてSiの含有量が規定さ
れ、これを逸脱するときは強度面で充分な所期効
果を得ることができない。 Mn、CrおよびZrは、それらの二種以上の任意
の組合せにおいて含有されゝば良いが、特に好適
には、Mnを必須成分とし、これとCrおよびZrの
少なくとも一種以上との組合せにおいて含有せし
めるのが靭性向上の点から望ましい。Mn、Crお
よびZrの含有量は、それらがいずれも0.05%未満
の場合には、所期する靭性の向上効果において充
分でなく、また逆に、Mnが0.8%を超え、Crが
0.35%を超え、或いはZrが0.20%を超えるとき
は、粗大な金属間化合物を生じて強度、靭性、延
性を低下させる欠点が派生する。 考案の効果 この発明に係る合金は、それ自体がAl−Mg−
Si系合金であるところから、押出性、耐食性、加
工性が良好であるのはもとより、高強度かつ高靭
性の両特性を兼備したものとなり、従来の比較的
高価な2000番系あるいは7000番系の高強度アルミ
ニウム合金に代替使用可能な材料として低コスト
に提供できるものである。 実施例 次に、この発明の実施例を対照例と共に示す。
【表】
第1表に示す各種合金を、それぞれ金型鋳造に
より直径7インチのビレツトに鋳造し、560℃で
10時間均質化処理した後、直径30mmの丸棒に押出
した。次に550℃で1時間溶体化処理した後水冷
し、更に180℃で7時間の時効処理を行つたもの
を試料とした。 そして、この各試料につきJIS4号試験片に成形
加工後、標点間距離50mmにて引張強さ、耐力、伸
び、およびシヤルピー衝撃値を測定した。結果を
下記第2表に示す。
より直径7インチのビレツトに鋳造し、560℃で
10時間均質化処理した後、直径30mmの丸棒に押出
した。次に550℃で1時間溶体化処理した後水冷
し、更に180℃で7時間の時効処理を行つたもの
を試料とした。 そして、この各試料につきJIS4号試験片に成形
加工後、標点間距離50mmにて引張強さ、耐力、伸
び、およびシヤルピー衝撃値を測定した。結果を
下記第2表に示す。
【表】
【表】
上記の結果から明らかなように、この発明に係
るアルミニウム合金は、比較例3に示される従来
のA6066合金に相当する優れた機械的強度(引張
強さ、耐力)を有するものでありながら、靭性に
おいて著しく改善され、比較例1に示される従来
のA6061合金に相当する高靭性を有するものであ
る。
るアルミニウム合金は、比較例3に示される従来
のA6066合金に相当する優れた機械的強度(引張
強さ、耐力)を有するものでありながら、靭性に
おいて著しく改善され、比較例1に示される従来
のA6061合金に相当する高靭性を有するものであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Si:0.9〜1.8% Mg:0.8〜1.4% Cu:1.0〜1.8% を含有(但し、Si含有率−Mg含有率/1.73≧0.3
%)すると共に、 Mn:0.05〜0.8% Cr:0.05〜0.35% Zr:0.05〜0.20% のうち二種以上を含有し、残部アルミニウムおよ
び不可避不純物からなることを特徴とする高強
度、高靭性アルミニウム合金。 2 Mnを必須成分として含有し、更にCrおよび
Zrの一種以上を含有することを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の高強度、高靭性アルミニ
ウム合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16052982A JPS5950147A (ja) | 1982-09-14 | 1982-09-14 | 高強度、高靭性アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16052982A JPS5950147A (ja) | 1982-09-14 | 1982-09-14 | 高強度、高靭性アルミニウム合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5950147A JPS5950147A (ja) | 1984-03-23 |
JPH0239574B2 true JPH0239574B2 (ja) | 1990-09-06 |
Family
ID=15716932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16052982A Granted JPS5950147A (ja) | 1982-09-14 | 1982-09-14 | 高強度、高靭性アルミニウム合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5950147A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2697400B2 (ja) * | 1991-08-28 | 1998-01-14 | 日本軽金属株式会社 | 鍛造用アルミニウム合金 |
US5571347A (en) * | 1994-04-07 | 1996-11-05 | Northwest Aluminum Company | High strength MG-SI type aluminum alloy |
US5571346A (en) * | 1995-04-14 | 1996-11-05 | Northwest Aluminum Company | Casting, thermal transforming and semi-solid forming aluminum alloys |
US5911843A (en) * | 1995-04-14 | 1999-06-15 | Northwest Aluminum Company | Casting, thermal transforming and semi-solid forming aluminum alloys |
US5968292A (en) * | 1995-04-14 | 1999-10-19 | Northwest Aluminum | Casting thermal transforming and semi-solid forming aluminum alloys |
WO2013065583A1 (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-10 | 住友電気工業株式会社 | 端子用アルミニウム合金板、端子金具、及び電線の端末接続構造 |
CN104745902B (zh) * | 2013-12-30 | 2017-02-08 | 鼎镁(昆山)新材料科技有限公司 | 自行车用高强度Al‑Mg‑Si‑Cu合金及其加工工艺 |
CN105838944B (zh) * | 2015-01-16 | 2017-09-19 | 昆山捷安特轻合金科技有限公司 | 一种车辆车体用高强可焊铝合金及其制备方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS505212A (ja) * | 1973-05-18 | 1975-01-20 | ||
JPS5292812A (en) * | 1976-02-02 | 1977-08-04 | Mitsubishi Metal Corp | Production of corrosion-resisting al alloy sheet having high strength and tough ductility |
JPS5319117A (en) * | 1976-08-05 | 1978-02-22 | Aluminum Co Of America | Modified aluminium structure |
-
1982
- 1982-09-14 JP JP16052982A patent/JPS5950147A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS505212A (ja) * | 1973-05-18 | 1975-01-20 | ||
JPS5292812A (en) * | 1976-02-02 | 1977-08-04 | Mitsubishi Metal Corp | Production of corrosion-resisting al alloy sheet having high strength and tough ductility |
JPS5319117A (en) * | 1976-08-05 | 1978-02-22 | Aluminum Co Of America | Modified aluminium structure |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5950147A (ja) | 1984-03-23 |
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