JPS594494B2 - 押出加工性のすぐれた中力アルミニウム合金 - Google Patents
押出加工性のすぐれた中力アルミニウム合金Info
- Publication number
- JPS594494B2 JPS594494B2 JP6571377A JP6571377A JPS594494B2 JP S594494 B2 JPS594494 B2 JP S594494B2 JP 6571377 A JP6571377 A JP 6571377A JP 6571377 A JP6571377 A JP 6571377A JP S594494 B2 JPS594494 B2 JP S594494B2
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- Japan
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- alloy
- strength
- aluminum alloy
- medium
- strength aluminum
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、すぐれた押出加工性を持つと共に、構造材
として使用できる適度な強度(中力)を有するアルミニ
ウム合金に関するものである。
として使用できる適度な強度(中力)を有するアルミニ
ウム合金に関するものである。
近年、アルミニウムおよびアルミニウム合金は、軽くて
美しく、シかも適度の強度や耐食性を有する上に、加工
性にもすぐれていることから、建築運輸車輛等の各種構
造物材料として使用されるようになり、これ等のアルミ
ニウムおよびアルミニウム合金の持つ特性をできる限り
発揮するために押出形材として使用されている。
美しく、シかも適度の強度や耐食性を有する上に、加工
性にもすぐれていることから、建築運輸車輛等の各種構
造物材料として使用されるようになり、これ等のアルミ
ニウムおよびアルミニウム合金の持つ特性をできる限り
発揮するために押出形材として使用されている。
これは押出形材として使用することによって製作時の手
間や時間の節減、材料歩留りや寸法精度の向上等が期待
できるからである。
間や時間の節減、材料歩留りや寸法精度の向上等が期待
できるからである。
従来、古くから使用されている熱処理型展伸用合金とし
てはAl−Mg−8i系合金があり、特にMg:0.4
5〜0.9%、Si:0.2〜0.6%を含有するAl
−Mg−8i系合金、すなわちJI86063合金は、
押出加工性が極めてすぐれていることから、現在アルミ
ニウム押出型材のほとんど大部分を占めているのが現状
である。
てはAl−Mg−8i系合金があり、特にMg:0.4
5〜0.9%、Si:0.2〜0.6%を含有するAl
−Mg−8i系合金、すなわちJI86063合金は、
押出加工性が極めてすぐれていることから、現在アルミ
ニウム押出型材のほとんど大部分を占めているのが現状
である。
しかしながら、この合金は、比較的低い強度しか有して
おらず、構造材としで使用する場合に要求される適度な
強度(中力)を備えていないという問題点がある。
おらず、構造材としで使用する場合に要求される適度な
強度(中力)を備えていないという問題点がある。
また、Al−Mg−8i系合金としては、この他に、M
g:0.8〜1.2%、S i : 0.4〜0.8%
を含有するJI86061合金や、Mg:0.5〜1.
2%、S i : 1.0〜1.7%を含有するAA6
070合金が知られ、使用に供されている。
g:0.8〜1.2%、S i : 0.4〜0.8%
を含有するJI86061合金や、Mg:0.5〜1.
2%、S i : 1.0〜1.7%を含有するAA6
070合金が知られ、使用に供されている。
この両合金は、上記のJIS6063合金に比較して熱
処理後の強度が著しく大きいので、構造材等の強度部材
として使用するのに適したものではあるが、加工性、特
に押出加工性に難点があり、したがって押出加工に際し
て生産性が低く、シかもしばしば加工割れによる欠陥が
発生する等の問題点を有していた。
処理後の強度が著しく大きいので、構造材等の強度部材
として使用するのに適したものではあるが、加工性、特
に押出加工性に難点があり、したがって押出加工に際し
て生産性が低く、シかもしばしば加工割れによる欠陥が
発生する等の問題点を有していた。
このようなことから、構造材として使用することのでき
る適度な強度(中力)を有し、かつ加工性、特に押出加
工性にすぐれたアルミニウム合金の開発が強く望まれて
いるのである。
る適度な強度(中力)を有し、かつ加工性、特に押出加
工性にすぐれたアルミニウム合金の開発が強く望まれて
いるのである。
そこで、本発明者等は、上述のような観点にもとづき、
(a) 構造材として使用できる適度な強度、すなわ
ち、熱処理後30kg/ma以上の材料強度(中力)を
有すること。
ち、熱処理後30kg/ma以上の材料強度(中力)を
有すること。
(b) 建築用材料等の構造材として用いても、十分
な耐食性を有すること。
な耐食性を有すること。
(C) 押出加工性が良好で、加工中に加工割れによ
る欠陥を生ずることがなく、特にその押出加工性が従来
のJI86063合金に匹敵するものであること。
る欠陥を生ずることがなく、特にその押出加工性が従来
のJI86063合金に匹敵するものであること。
(d) 材料コストが従来のものに比して高くならな
いものであること。
いものであること。
以上(a)〜(d)項に示す条件を満足するアルミニウ
ム合金を得べく研究を行った結果、kl−Mg−8i系
の合金のうち、加工性、特に押出加工性が極めてすぐれ
ているJI86063合金を基本とし、この合金のMg
とSiの含有量を厳密な特定の範囲に選んだものに、種
々の合金元素の中でも、特にZnを含有していくと、Z
nは合金中に固溶してゆき、Znをある特定の値を越え
て含有させると、他の性質にはほとんど影響を与えずに
マトリックスを強化し、同時に合金中のMgおよびSi
の見掛けの過飽和度を増し、Mg2Siをより微細に析
出させて、その合金の強度を向上させるという現象が現
れ、さらにその含有量を増加させた場合、ある特定の値
を越えると、今度は耐食性や延性が阻害されるという現
象が現われるという知見を得たのである。
ム合金を得べく研究を行った結果、kl−Mg−8i系
の合金のうち、加工性、特に押出加工性が極めてすぐれ
ているJI86063合金を基本とし、この合金のMg
とSiの含有量を厳密な特定の範囲に選んだものに、種
々の合金元素の中でも、特にZnを含有していくと、Z
nは合金中に固溶してゆき、Znをある特定の値を越え
て含有させると、他の性質にはほとんど影響を与えずに
マトリックスを強化し、同時に合金中のMgおよびSi
の見掛けの過飽和度を増し、Mg2Siをより微細に析
出させて、その合金の強度を向上させるという現象が現
れ、さらにその含有量を増加させた場合、ある特定の値
を越えると、今度は耐食性や延性が阻害されるという現
象が現われるという知見を得たのである。
したがって、この発明は上記知見にもとづいてなされた
ものであって、重量%で、 Mg:0.45〜1%未満、 Si:0.3〜0.8%、 Zn:1〜2.5%、 を含有し、さらに必要に応じて、 Cu : 0.05〜0.3%、 Z r : 0.03〜0.25%、 Mn : 0.0 :3〜0.5%、 Cr : 0.03〜0.3%、 のうちの1種または2種以上を含有し、残りがklと不
可避不純物からなる組成を有し、かつJI86063合
金と同等、あるいはこれ以上の押出加工性を有し、しか
もJIS6063合金に比して高強度を有するアルミニ
ウム合金に特徴を有するものである。
ものであって、重量%で、 Mg:0.45〜1%未満、 Si:0.3〜0.8%、 Zn:1〜2.5%、 を含有し、さらに必要に応じて、 Cu : 0.05〜0.3%、 Z r : 0.03〜0.25%、 Mn : 0.0 :3〜0.5%、 Cr : 0.03〜0.3%、 のうちの1種または2種以上を含有し、残りがklと不
可避不純物からなる組成を有し、かつJI86063合
金と同等、あるいはこれ以上の押出加工性を有し、しか
もJIS6063合金に比して高強度を有するアルミニ
ウム合金に特徴を有するものである。
つぎに、この発明のアルミニウム合金において、成分組
成範囲を上記の通りに限定した理由を説明する。
成範囲を上記の通りに限定した理由を説明する。
(a) Mg + S t NおよびZnMg、Si
、およびZn成分には、これらが共存した状態で合金の
強度を向上させる作用がある。
、およびZn成分には、これらが共存した状態で合金の
強度を向上させる作用がある。
すなわち、これらの成分を、それぞれMg:0.45〜
1%未満、Si:0.3〜0.8%、およびZn :
1〜2,5%含有させると、合金のマトリックス中に、
主としてMg2SiからなるG、P。
1%未満、Si:0.3〜0.8%、およびZn :
1〜2,5%含有させると、合金のマトリックス中に、
主としてMg2SiからなるG、P。
ゾーンあるいは中間相が析出するようになり、このMg
2Siの析出によって合金の強度が向上するようになる
ものであり、しかもこの場合、Znはマトリックス中に
固溶して、これを固溶強化すると共に、微細なMg2
S 1の析出量を増加させるべく作用するものである。
2Siの析出によって合金の強度が向上するようになる
ものであり、しかもこの場合、Znはマトリックス中に
固溶して、これを固溶強化すると共に、微細なMg2
S 1の析出量を増加させるべく作用するものである。
したがって、Mg:0.45%、Si:0.3%未満、
およびZn:1%未満の含有では、Mg2Siの析出量
が少なくて所望の中力強度を得ることができず、一方M
gおよびSiにあっては、Mg : 1%以上、Si:
0.8%を越えて含有させても、より一層の強度向上効
果が現われないばかりでなく、合金の押出加工性および
耐応力腐食割れ性に劣化傾向が現われるようになり、ま
たZnにあっては、その含有量が2.5%を越えても、
MgおよびSiと同様により一層の強度向上効果は現わ
れず、かえって合金の耐食性、耐応力腐食割れ性、およ
び延性に劣化傾向が現われるようになることから、それ
ぞれの成分の含有量を、Mg:0.45〜1%未満、S
i : 0.3〜0.8%、Zn:1〜2.5%と定
めた。
およびZn:1%未満の含有では、Mg2Siの析出量
が少なくて所望の中力強度を得ることができず、一方M
gおよびSiにあっては、Mg : 1%以上、Si:
0.8%を越えて含有させても、より一層の強度向上効
果が現われないばかりでなく、合金の押出加工性および
耐応力腐食割れ性に劣化傾向が現われるようになり、ま
たZnにあっては、その含有量が2.5%を越えても、
MgおよびSiと同様により一層の強度向上効果は現わ
れず、かえって合金の耐食性、耐応力腐食割れ性、およ
び延性に劣化傾向が現われるようになることから、それ
ぞれの成分の含有量を、Mg:0.45〜1%未満、S
i : 0.3〜0.8%、Zn:1〜2.5%と定
めた。
(b)Cu
Cu成分には、合金の強度を高める作用があるので、よ
り高強度が要求される場合に必要に応じて含有されるが
、その含有量が0.05%未満では所望の強度効果が得
られず、一方0.3%を越えて含有させると、合金の耐
食性および押出加工性が低下するようになることから、
その含有量を0.05〜0.3%と定めた。
り高強度が要求される場合に必要に応じて含有されるが
、その含有量が0.05%未満では所望の強度効果が得
られず、一方0.3%を越えて含有させると、合金の耐
食性および押出加工性が低下するようになることから、
その含有量を0.05〜0.3%と定めた。
(c)Zr
Zr成分には、押出加工性を害することなく、耐食性お
よび展延性を改善し、さらにMg成分を多く含有する場
合には耐食性および耐応力腐食割れ性をも改善す−る作
用があるので、これらの特性が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量が0.03%未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方0.25%を越
えて含有させると、押出加工性および強度に劣化傾向が
見られるようになることから、その含有量を0.03〜
0.25%と定めた。
よび展延性を改善し、さらにMg成分を多く含有する場
合には耐食性および耐応力腐食割れ性をも改善す−る作
用があるので、これらの特性が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量が0.03%未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方0.25%を越
えて含有させると、押出加工性および強度に劣化傾向が
見られるようになることから、その含有量を0.03〜
0.25%と定めた。
[d)CrおよびMn
これらの成分には、脆性破断を防止し、展延性を改善す
る作用があり、さらにMg成分を多く含有する場合には
強度および押出加工性にほとんど悪影響を及ぼすことな
く、耐応力腐食割れ性を改善する作用があるので、これ
らの特性が要求される場合に必要に応じて含有されるが
、その含有量がMn:0.03%未満、Cr:0.03
%未満では前記の作用に所望の効果が得られず、一方M
n:0.5%およびCr:0.3%をそれぞれ越えて含
有させると、強度および押出加工性が劣化するようにな
ることから、その含有量を、それぞれMn : 0.0
3〜0.5%、Cr:0.03〜0.3%と定めた。
る作用があり、さらにMg成分を多く含有する場合には
強度および押出加工性にほとんど悪影響を及ぼすことな
く、耐応力腐食割れ性を改善する作用があるので、これ
らの特性が要求される場合に必要に応じて含有されるが
、その含有量がMn:0.03%未満、Cr:0.03
%未満では前記の作用に所望の効果が得られず、一方M
n:0.5%およびCr:0.3%をそれぞれ越えて含
有させると、強度および押出加工性が劣化するようにな
ることから、その含有量を、それぞれMn : 0.0
3〜0.5%、Cr:0.03〜0.3%と定めた。
なお、この発明のアルミニウム合金においては、Tiお
よびBのうちの1種または2種を、Ti:0.01〜0
.2%、B:O,0O01〜0.01%の範囲内で含有
させると、鋳造組織が微細化し、品質向上がはかられる
ようになる。
よびBのうちの1種または2種を、Ti:0.01〜0
.2%、B:O,0O01〜0.01%の範囲内で含有
させると、鋳造組織が微細化し、品質向上がはかられる
ようになる。
つぎに、この発明のアルミニウム合金を実施例により具
体的に説明する。
体的に説明する。
実施例
通常の溶解鋳造法にて、それぞれ第1表に示される成分
組成をもった本発明A1合金1〜23およびJI860
63合金に相当する組成を有する従来A1合金をそれぞ
れ製造した。
組成をもった本発明A1合金1〜23およびJI860
63合金に相当する組成を有する従来A1合金をそれぞ
れ製造した。
なお、いずれのA1合金も不可避不純物としてFe:0
.14%を含有した。
.14%を含有した。
まず、この結果得られた本発明A1合金1〜23および
従来A1合金について、押出試験とねじり試験を行なっ
た。
従来A1合金について、押出試験とねじり試験を行なっ
た。
押出試験は、上記本発明A1合金1〜23および従来A
1合金のビレット(寸法:直径60mrL×長さ250
mm)を用い、300tonの水圧押出機を使用し、押
出湿度480℃、平均押出速度20m/ruttの条件
で押出加工して巾30iitx厚さ3mmの寸法をもっ
た押出材とした場合の最大押出圧力を測定することによ
って行なった。
1合金のビレット(寸法:直径60mrL×長さ250
mm)を用い、300tonの水圧押出機を使用し、押
出湿度480℃、平均押出速度20m/ruttの条件
で押出加工して巾30iitx厚さ3mmの寸法をもっ
た押出材とした場合の最大押出圧力を測定することによ
って行なった。
また、ねじり試験は、一般に押出加工性を評価するもの
として加工割れを生ずることなく押出しを行ないうる限
界の最高押出速度、すなわち限界押出速度が用いられ、
これは高温低歪速度ねじり試験におけるねじり変形能に
対応すると云われていることふら、変形温度450°C
1歪速度10sec’の条件でねじりを加え、変形抵抗
と変形能の指標としての最大せん断応力と破断ひずみと
をそれぞれ測定することによって行なった。
として加工割れを生ずることなく押出しを行ないうる限
界の最高押出速度、すなわち限界押出速度が用いられ、
これは高温低歪速度ねじり試験におけるねじり変形能に
対応すると云われていることふら、変形温度450°C
1歪速度10sec’の条件でねじりを加え、変形抵抗
と変形能の指標としての最大せん断応力と破断ひずみと
をそれぞれ測定することによって行なった。
これらの結果を第2表に示した。
第2表に示される結果から明らかなように、本発明A1
合金1〜23は、いずれも従来1’合金よりも低い変形
抵抗をもち、しかもほぼ同等の変形能を有していること
がわかる。
合金1〜23は、いずれも従来1’合金よりも低い変形
抵抗をもち、しかもほぼ同等の変形能を有していること
がわかる。
なお、Zrを含有した本発明A1合金においては、低い
最大押出圧力を示しているが、圧力の最大値を通過した
後の圧力の低下は極めてわずかなものであった。
最大押出圧力を示しているが、圧力の最大値を通過した
後の圧力の低下は極めてわずかなものであった。
ついで、本発明A[合金1〜23および従来A1合金の
鋳塊に均質化処理、熱間および冷間圧延を施j7て厘さ
1m7ILの桁材2した後、温度550°Cに1時間保
持して溶体化処理し、引続いて水冷あるいは空冷し、さ
らに湿度160°Cに24時間保持の時効処理(以下1
段時効処理という)を施した。
鋳塊に均質化処理、熱間および冷間圧延を施j7て厘さ
1m7ILの桁材2した後、温度550°Cに1時間保
持して溶体化処理し、引続いて水冷あるいは空冷し、さ
らに湿度160°Cに24時間保持の時効処理(以下1
段時効処理という)を施した。
この結果得られた水冷板材および空冷板材につ健て引張
試験を行なったところ、第3表に示される結果が得られ
た。
試験を行なったところ、第3表に示される結果が得られ
た。
第3表に示されるように、本発明A1合金1〜23は従
来A[合金に比してかなり高い強度を有し、構造材とし
て使用するのに十分な満足する強度を 有することが明らかである。
来A[合金に比してかなり高い強度を有し、構造材とし
て使用するのに十分な満足する強度を 有することが明らかである。
また溶体化処理に際して適用される水冷および空冷の焼
入速度の差によってもたらされる強度低下の度合は、本
発明A1合金の方が従来A1合金より小さく、従って本
発明Aj金合金従来A1合金に比して焼入感受性が鈍感
であることが推察される。
入速度の差によってもたらされる強度低下の度合は、本
発明A1合金の方が従来A1合金より小さく、従って本
発明Aj金合金従来A1合金に比して焼入感受性が鈍感
であることが推察される。
なお、上記焼入れ後の本発明A1合金に、温度80〜1
20℃で1〜4時間の予備時効処理を施し、ついで温度
160℃で8〜24時間の最終時効処理を施す、いわゆ
る2段時効処理を施した場合には、さらに1ゆ/−強の
強度向上が見られた。
20℃で1〜4時間の予備時効処理を施し、ついで温度
160℃で8〜24時間の最終時効処理を施す、いわゆ
る2段時効処理を施した場合には、さらに1ゆ/−強の
強度向上が見られた。
また上述の押出試験後の本発明A1合金1〜23に、上
述した熱処理(上記2段時効処理は行なわず、上記1段
時効処理を適用する)と同一の条件で熱処理を施し、引
張試験を行なったところ、上記の圧延板材とほとんど同
じ値を示した。
述した熱処理(上記2段時効処理は行なわず、上記1段
時効処理を適用する)と同一の条件で熱処理を施し、引
張試験を行なったところ、上記の圧延板材とほとんど同
じ値を示した。
なお本発明A1合金1〜23の陽極酸化処理性は従来合
金に比して遜色なく、シかもその酸化皮膜の耐食性は従
来A1合金のそれと同等あるいはそれ以上のものであっ
た。
金に比して遜色なく、シかもその酸化皮膜の耐食性は従
来A1合金のそれと同等あるいはそれ以上のものであっ
た。
これらの結果から、一般に建築用材料等は通常陽極酸化
処理を施してから使用に供されることを考慮するならば
、本発明に1合金の耐食性は構造材として使用しても満
足しつるものであることが明らかである。
処理を施してから使用に供されることを考慮するならば
、本発明に1合金の耐食性は構造材として使用しても満
足しつるものであることが明らかである。
なお、上記本発明A1合金1〜23に関して、耐応力腐
食割れ性について試験したが、Znの含有によって懸念
される応力腐食割れの発生は全く見られなかった。
食割れ性について試験したが、Znの含有によって懸念
される応力腐食割れの発生は全く見られなかった。
上述のように、この発明のアルミニウム合金は、構造材
として使用できる適度な強度、すなわち熱処理後30
ky/ma以上の強度(中力)を有し、さらに押出加工
性にもすぐれた工業上有用な特性をもつのである。
として使用できる適度な強度、すなわち熱処理後30
ky/ma以上の強度(中力)を有し、さらに押出加工
性にもすぐれた工業上有用な特性をもつのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 I Mg:0.45〜1%未満、 Si:0.3〜0,8%、 Zn:1〜2.5%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする押出加工性のすぐ
れた中力アルミニウム合金。 2 Mg二〇、45〜1%未満、 Si:0.3〜0.8%、 Zn:1〜2.5%、 を含有し、さらに、 CU:0.05〜0.3%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする押出加工性のすぐ
れた中力アルミニウム合金。 3 Mg二〇、45〜1%未満、 Si:0.3〜0.8%、 Zn:1〜2.5%、 を含有し、さらに、 Z r : 0.03〜0.25%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有することを特徴とする押出加工性のすぐ
れた中力アルミニウム合金。 4 Mg:0.45〜1%未満、 Si:0.3〜0.8%、 Zn:1〜2.5%、 を含有し、さらに、 Mn : 0.03〜0.5%、 Cr : 0.0 :3−0.3%、 のうちの1種または2種を含有し、残りがAAと不可避
不純物からなる組成(以上重量%)を有することを特徴
とする押出加工性のすぐれた中力アルミニウム合金。 5 Mg:0.45〜1%未満、 Si:0.3〜0.8%、 Zn:1〜2.5%、 を含有し、さらに、 Cu : 0.05〜0.3%、 Z r : 0.0 :3−0.25%、を含有し、残
りがAlと不可避不純物からなる組成を有することを特
徴とする押出加工性のすぐれた中力アルミニウム合金。 6 Mg:0.45〜1%未満、 Si:0.3〜0.8%、 Zn:1〜2.5%、 を含有し、さらに、 Cu 二 0.05〜0.3 %と、 Mn : 0.03〜0.5%、 Cr : 0.0 :3−0.3%、 のうちの1種または2種とを含有し、残りがiと不可避
不純物からなる組成(以上重量%)を有することを特徴
とする押出加工性のすぐれた中ヵアルミニウム合金。 7 Mg:0.45〜1%未満、 Si:0.3〜0.8%、 Zn:1〜2.5%、 を含有し、さらに、 Z r : 0.03〜0.25%と、 Mn : 0.0 :3〜0.5%、 Cr : 0.0 :3〜0.3%、 のうちの1種または2種とを含有し、残りがl’と不可
避不純物からなる組成(以上重量%)を有することを特
徴とする押出加工性のすぐれた中力アルミニウム合金。 8 Mg:0.45〜1%未満、 Si 二 0.3〜0.8%、 Zn : 1〜2.5%、 を含有し、さらに、 Cu 二 0.05〜0.3 %と、 Z r : 0.0 :3〜0.25%と、Mn :
0.0 :3〜0.5%、 Cr : 0.03〜0.3%、 のうちの1種または2種とを含有し、残りがAlと不可
避不純物からなる組成(以上重量%)を有することを特
徴とする押出加工性のすぐれた中力アルミニウム合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6571377A JPS594494B2 (ja) | 1977-06-06 | 1977-06-06 | 押出加工性のすぐれた中力アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6571377A JPS594494B2 (ja) | 1977-06-06 | 1977-06-06 | 押出加工性のすぐれた中力アルミニウム合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS541213A JPS541213A (en) | 1979-01-08 |
JPS594494B2 true JPS594494B2 (ja) | 1984-01-30 |
Family
ID=13294924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6571377A Expired JPS594494B2 (ja) | 1977-06-06 | 1977-06-06 | 押出加工性のすぐれた中力アルミニウム合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS594494B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6358796U (ja) * | 1986-10-06 | 1988-04-19 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP5635806B2 (ja) * | 2010-02-05 | 2014-12-03 | 株式会社Uacj | 押出性及び犠牲陽極特性に優れたコネクタ用アルミニウム合金押出材 |
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1977
- 1977-06-06 JP JP6571377A patent/JPS594494B2/ja not_active Expired
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6358796U (ja) * | 1986-10-06 | 1988-04-19 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS541213A (en) | 1979-01-08 |
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