JPS5932538B2 - 靭性およびプレス焼入性のすぐれた押出用中力ai合金 - Google Patents

靭性およびプレス焼入性のすぐれた押出用中力ai合金

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JPS5932538B2
JPS5932538B2 JP15780980A JP15780980A JPS5932538B2 JP S5932538 B2 JPS5932538 B2 JP S5932538B2 JP 15780980 A JP15780980 A JP 15780980A JP 15780980 A JP15780980 A JP 15780980A JP S5932538 B2 JPS5932538 B2 JP S5932538B2
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JP
Japan
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extrusion
alloy
strength
excellent toughness
press
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JP15780980A
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紘一 大堀
宏 大場
庸 竹内
晴俊 松山
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MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、靭性およびプレス焼入性(すなわち熱間押
出成形時に金型から押出された時点で強制冷却すること
によってMgおよびSi成分を強制固溶できる性質)に
すぐれ、特に鉄道車輛の構造材の製造に使用するのに適
した押出用中力AA?合金に関するものである。
一般に、A7−Mg −S i系合金は、適度の強度を
有し、かつ押出成形性および耐食性も良好であり、さら
に他のA1合金と比較して、特に応力腐触割れの危険が
ないため、押出用中強度(中力)合金さして一般構造材
に広く使用されており、特に近年、輸送および建築の分
野において、この種押出用A7合金が注目されつつある
一方、例えば、鉄道車輛の構造材として押出用A1合金
を使用する場合、この押出用A1合金には、押出成形の
面からは、すぐれた押出成形性とプレス焼入性を有し、
さらに合金特性の面からは、構造材に要求される適度な
強度、良好な成形加工性(曲げ加工など)、良好な耐食
性、および良好な靭性(例えば衝撃などの不測の高荷重
に耐える強さ)などを有することが要求され、特に靭性
は使用安全性を決定づけるものとして重視されるもので
ある。
ところで、現在、押出用AA−Mg−8i系中力合金と
しては、多数のものが提案され、かつ一部のものは実用
に供されているが、いずれの合金も押出成形性、プレス
焼入性、および靭性のうちの少なくとも1つの特性に難
点があるものであり、特に鉄道車輛の構造材に要求され
る上記の特性をすべて具備したものは存在しないのが現
状である。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、押出成
形性、プレス焼入性、および靭性を兼ね備えた押出用中
力A1合金を得べく研究を行なった結果、Mg:0.4
〜0.7%、Si:0.6%超〜1.0係+ M n
、’ 0.2〜0.8 % t Z r : 0.03
〜01%未満を含有し、さらに必要に応じてCu:0.
05〜0.3%を含有し、残りがA7と不可避不純物か
らなる組成(以上重量%、以下組成に関し、%の表示は
すべて重量係を意味する)を有するA7合金は、微細な
Mn系およびZr系の金属化合物が均一に分散した均質
化処理組織を有し、かつ押出成形によって非再結晶組織
(いわゆる繊維組織)が著しく発達した組織をもつよう
になるため、すぐれた靭性をもつようになり、さらに押
出成形性にすぐれ、しかもプレス焼入性にもすぐれてい
るので、押出成形直後の強制冷却によってMgおよびS
1成分を素地中に強制固溶させることができ、一方この
固溶したMgおよびSi成分は後工程の高温時効処理に
よって微細なMg−8i系金属間化合物として析出する
ようになり、この結果構造材として使用するのに十分な
適度の強5度をもつようになるという知見を得たのであ
る。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、以下にこの発明のA[合金の成分組成範囲を上記の
通りに限定した理由を説明する。
(a)Mgおよび51 MgおよびSi成分には、上記のように金属間化合物(
Mg2Si)を形成し、素地中に微細に分散析出して強
度を向上させる作用があるが、その含有量が、それぞれ
Mg:0.4%未満、Si:0.6%以下ではMg25
1の析出量が少なすぎて所望の強度を確保することがで
きず、一方Mg:0.7%、Si:1.0係をそれぞれ
越えて含有させると、押出加工性およびプレス焼入性が
劣化するようになると共に、耐応力腐触割れの著しい低
下をきたすよう(こなることから、それぞれの含有量を
、Mg:0.4〜0.7%、望ましくは0.5〜0.6
係+ S r 、’ O86%超〜10%、望ましくは
0.7〜0.85%と定めた。
なお、析出硬化の効果は、Mg、Siの含有量のみなら
ず、その含有比率によっても影響を受けるも゛のであっ
て、Mg251の形成に必要なSi量のほかに過剰な自
由S1が存在した方が析出硬化は促進され、さらにMg
2Si量が多いほど2次加工性が悪化するところから、
前記過剰Sl量を多くして強度向上をはかることが得策
であり、それ故に相互含有量はSi>Mgとするのが望
ましい。
(b)MnおよびZr MnおよびZr成分には、これら両成分が共存した状態
で、結晶粒を微細化すると共に、脆性破断を防止し、も
って靭延性を向上させ、さらに再結晶抑制効果によって
押出成形時に非再結晶組織を強く発達させ、もって靭性
および強度を向上させる作用があるが、その含有量が、
それぞれMn:O82力未満、Zr:0.03%未満で
は、前記作用に所望の効果が得られず、一方、Mnにつ
いては0.8係を越え、またZrについては0.1%以
上含有させると押出成形性およびプレス焼入性が劣化す
るようになるから、それぞれの含有量を、Mn : 0
.2〜0.8%、望ましくは0.42〜0.7% 、
Z r : 0.03〜0.1係未満と定めた。
(c)Cu Cu成分には、合金の強度を向上させる作用があるので
、特に高強度が要求される場合に必要に応じて含有され
るが、その含有量が0.05%未満では所望の強度向上
効果を得ることができず、一方0.3%を越えて含有さ
せると、耐食性、押出成形性、および靭性が劣化するよ
うになることから、その含有量を0.05〜0.3%、
望ましくは0.1〜0.2%と定めた。
また、この発明のA7合金において、鋳造組織微細化の
目的で、Ti:0.2%以下およびB:0.01%以下
のうちの1種または2種を含有させても、この発明のA
1合金のもつ上記特性が伺ら損なわれるものではない。
さらに、この発明のA1合金製押出材は、所定組成に調
製した溶湯を連続鋳造法などによりビレットに鋳造し、
このビレットに530〜570℃の温度範囲内の温度に
2〜48時間保持の条件で均質化処理を施して、Mn
Zr系金属間化合物を微細に分散析出させると共に、
MgおよびSiを固溶させ、引続いての強制冷却によっ
てMg−8i系金属間化合物を一部析出させ、ついで4
80℃以上の温度に再加熱し、一部析出のMg−8i系
金属間化合物を固溶させた状態で、押出成形した後、こ
の押出成形温度から1℃/秒以上の冷却速度で強制空冷
または水焼入れして、Mg。
Siを強制固溶させ、最終的に160〜200℃の温度
範囲内の温度に2〜24時間保持の条件で高温時効処理
を施すことによって、Mn−Zr系およびMg−8i系
金属間化合物が微細にして均一に分散した組織とするこ
とからなる主要工程によより製造することができる。
つぎに、この発明の1合金を実施例により比較例と対比
しながら説明する。
実施例 通常の溶解法により第1表に示される成分組成(不可避
不純物としてFe:0.2%含有)をもった溶湯を調製
し、連続鋳造により直径7inφ×長さ300mmの寸
法をもったビレットに鋳造し、ついで温度:560℃に
6時間保持後、強制空冷の条件で均質化処理を施すこと
によって本発明A1合金1〜11および比較A1合金1
〜8をそれぞれ製造した。
なお、比較A1合金1〜8は、いずれも構成成分のうち
のいずれかの成分(第1表に※印で表示)がこの発明の
範囲から外れた組成をもつものである。
つぎに、上記本発明A7合金1〜11および比較A1合
金1〜8について、1650 tonの押出機を用い、
押出温度:530℃、平均押出速度:20m/gπ、押
出材の形状:厚さ2關を有するパネル、押出材の冷起:
強制空冷の条件で押出成形試験を行ない、最大および最
小押出圧力を測定し、押出加工性を評価した。
これらの測定結果を第1表に合せて示した。
また、上記本発明A1合金1〜11および比較A1合金
1〜8の押出材について、温度:180℃に6時間保持
の時効処理を施した状態で引張試験を行ない、引張特性
を測定すると共に、断面に占める繊維組織の割合、すな
わち繊維組織比率を測定し、この測定結果も第1表に示
した。
さらに、上記本発明A1合金1.〜12および比較A1
合金1〜8について、押出材の形状を厚さ1.0mmの
フラットバーとし、押出材の冷却を水スプレーとする以
外は、上記の押出成形試験と同一の条件で押出成形し、
ついで上記の引張試験におけると同一の条件で時効処理
した状態でシャルピー衝撃試験を行ない、シャルピー衝
撃値を測定すると共に、断面における表面粗大再結晶組
織層の厚さを測定した。
なお、この表面粗大再結晶組織層が厚く存在すると、曲
げなどの成形加工時に割れやしわ模様(オレンジピール
)の発生の原因となる。
この測定結果も第1表に示した。第1表に示される結果
から、比較A1合金1〜8は、いずれも押出成形性、引
張特性、繊維組織比率、耐衝撃性、および表面粗大再結
晶粗織層の・ 特性のうち少なくとも1つの特性(第1
表に※印で表示)が劣るものであるのに対して、本発明
A1合金1〜]、Iは、いずれも前記の特性に関してす
ぐれた値を示している。
上述のように、この発明のA1合金は、構造材・ に要
求される適度の強度を有し、かつすぐれた押出成形性お
よび靭性も具備するので、特に鉄道車輛の構造材の製造
に使用することができ、しかもその実用に際しては長期
に亘ってきわめてすぐれた性能を発揮するなど工業上有
用な特性をもつの; である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 IMg:0.4〜0.7%、 Si:0.6係超〜1,0係、 Mn : 0.2−0.8%、 Zr : 0.03〜0.1%未満、 を含有し、残りがAl!と不可避不純物からなる組成(
    以上重量%)を有することを特徴とする靭性およびプレ
    ス焼入性のすぐれた押出用中力A1合金。 7Mg:0.4〜0.7%、 Si:0.6係超〜1.0%、 Mn : 0.2〜0.8%、 Zr : 0.0.3〜0.1%未満、 を含有し、さらに、 Cu : 0.05〜0.3%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成(以
    上重量係)を有することを特徴とする靭性およびプレス
    焼入性のすぐれた押出用中力A1合金。
JP15780980A 1980-11-10 1980-11-10 靭性およびプレス焼入性のすぐれた押出用中力ai合金 Expired JPS5932538B2 (ja)

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JP2690055B2 (ja) * 1988-07-06 1997-12-10 三菱アルミニウム株式会社 Al熱交換器の管継手用高強度Al合金
JP3053352B2 (ja) * 1995-04-14 2000-06-19 株式会社神戸製鋼所 破壊靭性、疲労特性および成形性の優れた熱処理型Al合金
CN107675034B (zh) * 2017-09-18 2019-03-22 山东友升铝业有限公司 一种改善挤压型材粗晶用变形铝合金
CN111979458A (zh) * 2020-08-18 2020-11-24 广亚铝业有限公司 一种铲齿散热器的铝合金挤压加工工艺及其铝合金型材

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