JPH06278243A - 成形加工性、耐食性および焼付硬化性に優れたアルミニウム合金合わせ板 - Google Patents

成形加工性、耐食性および焼付硬化性に優れたアルミニウム合金合わせ板

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JPH06278243A
JPH06278243A JP6854793A JP6854793A JPH06278243A JP H06278243 A JPH06278243 A JP H06278243A JP 6854793 A JP6854793 A JP 6854793A JP 6854793 A JP6854793 A JP 6854793A JP H06278243 A JPH06278243 A JP H06278243A
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alloy
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corrosion resistance
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Masao Kikuchi
正夫 菊池
Koji Sakuma
康治 佐久間
Natsuko Hashimoto
夏子 橋本
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Nippon Steel Corp
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    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/01Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic
    • B32B15/016Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic all layers being formed of aluminium or aluminium alloys

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高Cu濃度のAl−Cu系合金の両面に低M
n濃度のAl−Mn系合金をクラッドすることにより、
成形加工性、耐食性および焼付硬化性に優れたアルミニ
ウム合金合わせ板を得る。 【構成】 重量%で、3.2〜6.0%のCuを含有す
るAl−Cu系合金を芯材とし、0.7〜1.6%のM
nを含有するAl−Mn系合金を皮材とし、かつ、皮材
の厚さを片面について全板厚の3〜20%として芯材の
両面にクラッドする。これによって、良好な成形加工
性、耐食性および焼付硬化性が得られる。なお、芯材の
Al−Cu系合金には、0.2〜1.8%のMg、0.
2〜2.5%のSiおよび少量のZn,Mn,Cr,Z
r,V,Fe,Tiなど、皮材のAl−Mn系合金には
少量のMg,Zn,Cu,Cr,Zr,V,Fe,S
i,Tiなどの特定元素をそれぞれ含有させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形加工性,耐食性お
よび焼付硬化性に優れ、自動車ボディパネルをはじめ、
車両、電気機器、建築用等の材料に適したアルミニウム
合金合わせ板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のボディシートなどの
材料には主として冷延鋼板が用いられることが多かっ
た。しかしながら、最近では車体軽量化の要求からアル
ミニウム合金板を使用することが検討され、一部使用さ
れている。自動車のボディシートは、プレス加工して使
用されることから耐食性、焼付塗装後の強度などととも
に成形加工性に優れることが要求される。これまで自動
車ボディシート用アルミニウム合金としてはJISA5
052,JISA5182,特開昭62−27544号
公報,特公昭62−42985号公報などの合金で代表
されるAl−Mg系合金、AA2036などで代表され
るAl−Cu系合金、およびAA6009、AA601
0などで代表されるAl−Mg−Si系合金が用いられ
ている。これらのうち、Al−Cu系合金はジュラルミ
ンとして知られるように、時効硬化性を有しているた
め、焼付塗装によって最も高強度が得られる。
【0003】しかしながら、Al−Cu系合金は、他の
合金系に比べ、成形加工性および耐食性が極端に劣るた
め、自動車ボディシート用としての適用には限界があ
る。一方、純アルミニウムや低Mn濃度のAl−Mn系
合金は成形加工性および耐食性には優れているが、強度
が極端に低い。このように、自動車のボディシート用ア
ルミニウム合金板には、成形性および耐食性に優れ、か
つ焼付塗装後に十分な強度を有することが求められてい
た。
【0004】このような要求に対して、例えばAl−C
u−Mg−Si系合金を芯材として、皮材を純Al(特
開平1−287244号公報)、Al−Mn系合金(特
開昭63−262442号公報)、Al−Mg系合金
(特開昭63−280626号公報)あるいはAl−Z
n系合金(特開昭62−122744号公報)としたア
ルミニウム合金合わせ板が提案されている。これらのA
l−Cu−Mg−Si系合金でも、確かに塗装焼付性を
有している。しかしながら、最近の塗装焼付技術の進展
に伴って、焼付処理温度は170℃近くまで低くなって
いる。従って、現状の焼付塗装条件のような比較的低温
・短時間の加熱では十分な焼付硬化性が望めない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、焼付塗装の
ような比較的低温・短時間の加熱でも十分な強度上昇が
得られ、かつ成形加工性および耐食性に優れた自動車の
ボディシート用アルミニウム合金板を提供することを目
的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、時
効硬化型アルミニウム合金の中で比較的時効析出量およ
び析出速度の大きい、高Cu濃度のAl−Cu系合金に
注目し、本系合金の成形加工性および耐食性を改善する
方法を種々検討した結果、この合金を芯材とし、これに
成形加工性および耐食性に優れた低Mn濃度のAl−M
n系合金を皮材としてクラッドすることによって上記目
的を達成できることを見い出し、本発明をなすに至った
ものである。
【0007】すなわち、本発明は、重量%で、Cu:
3.2〜6.0%を含有し、残部がAlおよび不純物か
らなるアルミニウム合金、Cu:3.2〜6.0%およ
びMg:0.2〜1.8%を含有し、残部がAlおよび
不純物からなるアルミニウム合金およびCu:3.2〜
6.0%、Mg:0.2〜1.8%およびSi:0.2
〜2.5%を含有し、残部がAlおよび不純物からなる
アルミニウム合金を、それぞれ芯材とし、Mn:0.7
〜1.6%を含有し、残部がAlおよび不純物からなる
アルミニウム合金を皮材とし、かつ、皮材の厚さは片面
について全板厚の3〜20%とし、芯材の両面にクラッ
ドしたことを特徴とする成形加工性、耐食性および焼付
硬化性に優れたアルミニウム合金合わせ板を提供するも
のである。
【0008】なお、上記芯材のアルミニウム合金には、
Cu,MgおよびSiのほかに、Zn:0.03〜1.
5%,Mn:0.03〜0.8%,Cr:0.03〜
0.5%,Zr:0.03〜0.3%,V:0.03〜
0.3%,Fe:0.05〜0.5%,Ti:0.00
5〜0.3%のうちの1種以上を含有することができ、
また上記皮材のAl−Mn系合金には、Mnのほかに、
Cu:0.5%以下、Zn:0.5%以下、Zr:0.
3%以下、Cr:0.5%以下,Fe:0.5%以下、
V:0.3%以下,Si:0.5%以下、Ti:03%
以下のうちの1種以上を含有することができる。以下に
本発明を詳細に説明する。
【0009】
【作用】まず、芯材の成分組成の限定理由を述べる。芯
材には、塗装焼付によって高強度の得られること、特
に、自動車ボディシートを用途とした場合、170〜1
80℃で20〜30分という比較的低温・短時間の焼付
塗装条件で十分な強度の得られることが要求される。そ
のためには高Cu濃度のAl−Cu系合金を芯材として
使用する。Cuは時効あるいは焼付塗装処理によって形
成されるG.P.ゾーンや中間相の主要構成元素であ
り、焼付硬化に有効な元素であるが、含有量が3.2%
未満ではその効果は小さく、6.0%を越えると成形加
工性、耐食性および溶接性が著しく低下し、後述するA
l−Mn系合金をクラッドすることによってもその低下
を補うことができない。従って、Cuの含有量は3.2
〜6.0%とする。
【0010】MgはCuとともにG.P.ゾーンや中間
相の構成元素となり、焼付硬化性向上に有効な元素であ
るが、0.2%未満ではその効果は十分ではなく、1.
8%を越えるとその効果は飽和する上に成形加工性が低
下する。よって、Mgの含有量は0.2〜1.8%とす
る。SiもCuおよびMgとともに焼付硬化性向上に有
効な元素であるが、0.2%未満ではその効果は十分で
なく、2.5%を越えるとその効果は飽和する上に、成
形加工性が低下する。従って、Siの含有量は0.2〜
2.5%とする。ZnもCu,Mg,Siなどと同様に
強度向上に有効な元素であるが、0.03%未満ではそ
の効果は十分でなく、1.5%を越えると耐食性が低下
するとともに成形加工性も低下する。よって、Znの含
有量は0.03〜1.5%とする。
【0011】Mn,Cr,ZrおよびVはいずれも結晶
粒を微細化、安定化するとともに強度を向上させる効果
を有する元素であり、必要に応じて1種以上を添加す
る。この場合、いずれの元素も0.03%未満では上記
の効果は得られず、一方、Mnが0.8%、Crが0.
5%、ZrおよびVが0.3%をそれぞれ越えると上記
の効果は飽和する上に、成形性を低下させる。よって、
Mnの含有量は0.03〜0.8%、Crの含有量は
0.03〜0.5%、ZrおよびVの含有量はそれぞれ
0.03〜0.3%とする。
【0012】Feは本来不可避的不純物であるが、上記
のMn,Cr,Zr,V等と同様の効果を有しており、
必要に応じていずれか一方あるいは双方を添加する。こ
の場合、0.05%未満では上記の効果は得られず、
0.5%以上では上記の効果は飽和する上に、Al−F
e系の金属間化合物を生成し、成形性を低下させる。よ
って、Feの含有量は0.05〜0.5%とする。Ti
は一般に鋳塊の結晶粒微細化のため、単独あるいは微量
のBと組み合わせて添加する。この場合、Tiの含有量
が0.005%未満では上記の効果は得られず、0.3
%を越えるとその効果は飽和する。従って、Tiの含有
量は0.005〜0.3%とする。
【0013】次に、皮材について説明する。皮材は成形
加工性および耐食性を向上させるものであり、芯材より
もそれらの特性が良好であることが必要である。特に、
成形加工性については、芯材のそれを補うに十分な特性
が要求される。そのためには低濃度のAl−Mn系合金
を使用するのがよい。Mnは硬さを向上させるのに有効
な元素であり、ボディシート材としての最低限の表面硬
さを確保するために添加する。その効果は0.7%未満
では不十分であり、1.6%を越えると成形性を著しく
低下させる。従って、Mnの含有量は0.7〜1.6%
とする。
【0014】ZnおよびCuは硬さの向上に有効な元素
であり、必要に応じて1種または2種を添加するが、
0.5%を越えると成形性の低下が著しい。よって、Z
nおよびCuの含有量は0.5%以下とする。Cr,Z
r,V,FeおよびSiはいずれも結晶粒を微細化、安
定化するとともに硬さの向上に有効な元素であり、必要
に応じて1種以上を添加するが、Cr,FeおよびSi
が0.5%、ZrおよびVが0.3%をそれぞれ越える
と成形性の低下が大きくなる。そのため、Cr,Feお
よびSiの含有量は0.5%以下、ZrおよびVの含有
量は0.3%以下とした。
【0015】Tiは鋳塊の結晶粒微細化のため、単独あ
るいは微量のBと組み合わせて添加するが、0.3%を
越えると他の元素と同様、成形性を著しく低下させる。
よって、Tiの含有量は0.3%以下とした。さらに、
皮材の厚さは焼付硬化性と成形性のバランスに重要な影
響を及ぼす。皮材の厚さが片面につき全板厚の3%未満
では焼付硬化性の低下は小さいが、成形加工性の向上が
なく、また、20%を越えると焼付硬化性の低下が著し
い。従って、皮材の厚さは片面につき全板厚の3〜20
%(クラッド率)とする。クラッドの方法としては、通
常行われている方法でよく、例えば、熱間圧延法,鋳込
み複層法,爆着法等が利用できる。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例で説明する。 実施例1 表1および表2に示す化学成分を有する芯材および皮材
の各合金を常法により、溶解、鋳造し、得られた鋳塊を
面削、均質化処理を施した後、芯材用合金は板厚45m
m、皮材用合金は板厚2.5mmにそれぞれ熱間圧延し
た。得られた芯材用合金板の両面に皮材用合金板を重ね
合わせ、熱間圧延によってクラッドした後、冷間圧延お
よび最終焼鈍を施すことによって板厚1mm、クラッド
率10%の本発明アルミニウム合金合わせ板および比較
材の合わせ板を作製した。また、芯材用合金板の一部は
比較用として単独で熱間圧延、冷間圧延および最終焼鈍
を施すことによって板厚1mmのアルミニウム合金板と
した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】得られたアルミニウム合金合わせ板および
芯材のみのアルミニウム合金板について、室温で25日
放置後、引張試験、曲げ試験、エリクセン試験を行い、
成形加工性を評価した。また、最終焼鈍後、室温で25
日間放置した後、175℃で20分の焼付を行い、焼付
前後の耐力を測定して焼付硬化性の評価を行った。さら
に、70mm×150mmの試験片をフッ化物添加りん
酸塩処理浴でりん酸塩皮膜を形成させ、カチオン電着塗
装20μm、中塗り、上塗り塗装を施して総合塗膜厚8
0μmとした後、アルミニウム素地に達するナイフカッ
トを付け、塩水噴霧(5%NaCl,35℃)1日、湿
潤(85%相対湿度、40℃)5日、室内放置1日から
構成されるサイクル環境に8週間暴露した後のナイフカ
ットからの糸錆最大長さを測定して耐食性の評価を行っ
た。それらの結果を表3及び表4に示す。表3及び表4
から明らかなように、本発明による高強度アルミニウム
合金合わせ板は、比較材の合わせ板および芯材単独のも
のに比較して、成形加工性および耐食性に優れ、焼付硬
化性も大きいことがわかる。
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】実施例2 表1および表2に示す合金のうち合金No.I−4と0
−2を常法により、溶解、鋳造し、得られた鋳塊を面
削、均質化処理を施した後、芯材用合金のNo.I−4
は板厚40mmに、皮材用合金のNo.0−3は板厚2
〜5mmにそれぞれ熱間圧延した。得られた芯材用合金
板の片面あるいは両面に皮材用合金板を重ね合わせ、熱
間圧延によってクラッドした後、冷間圧延および最終焼
鈍を施すことによって板厚1mmの本発明アルミニウム
合金合わせ板および比較材の合わせ板を作製した。得ら
れた合わせ板について、実施例1の場合と同様にして、
成形加工性、耐食性および焼付硬化性を評価した。表4
にクラッド率と各特性の関係を示す。
【0023】表5から明らかなように、クラッド率が3
%未満では焼付硬化性は大きいが、成形性および耐食性
が劣る。また、クラッド率が20%を越えると成形加工
性および耐食性は向上するが、焼付硬化性の低下が著し
い。さらに、片面のみにクラッドした場合には、クラッ
ドされていない面の耐食性が著しく劣る。このように、
本発明の範囲である両面クラッドで、3〜20%のクラ
ッド率の時に焼付硬化性と成形性および耐食性が両立さ
れることがわかる。
【0024】
【表5】
【0025】実施例3 表1および表2に示す合金のうち、合金No.I−4,
0−2,0−10および0−11を常法により、溶解、
鋳造し、得られた鋳塊を面削、均質化処理を施した後、
芯材用合金は板厚40mmに、皮材用合金は板厚2.5
mmにそれぞれ熱間圧延した。得られた芯材用合金の両
面に皮材用合金板を重ね合わせ、熱間圧延によってクラ
ッドした後、冷間圧延および最終焼鈍を施すことによっ
て、板厚1mm、クラッド率10%の本発明アルミニウ
ム合金合わせ板および比較材の合わせ板を作製した。表
6に、このようにして得られたアルミニウム合金合わせ
板の表面硬さ試験結果およびカップ成形による傷つき程
度を示す。表6から明らかなように、本発明材は、比較
材(皮材のMn含有量が0.7%未満)より表面硬さが
高く、傷の問題がないことがわかる。
【0026】
【表6】
【0027】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明によるアル
ミニウム合金合わせ板は成形加工性および耐食性に優
れ、かつ低温・短時間の焼付処理であっても大きな焼付
硬化性を有することから、自動車のボディパネルをはじ
め、電気機器、建築用等の成形加工用アルミニウム合金
板として広く使用できるものである。
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】得られたアルミニウム合金合わせ板および
芯材のみのアルミニウム合金板について、室温で25日
放置後、引張試験、曲げ試験、エリクセン試験を行い、
成形加工性を評価した。また、最終焼鈍後、室温で25
日間放置した後、175℃で20分の焼付を行い、焼付
前後の耐力を測定して焼付硬化性の評価を行った。さら
に、70mm×150mmの試験片をフッ化物添加りん
酸塩処理浴でりん酸塩皮膜を形成させ、カチオン電着塗
装20μm、中塗り、上塗り塗装を施して総合塗膜厚8
0μmとした後、アルミニウム素地に達するナイフカッ
トを付け、塩水噴霧(5%NaCl,35℃)1日、湿
潤(85%相対湿度、40℃)5日、室内放置1日から
構成されるサイクル環境に8週間暴露した後のナイフカ
ットからの糸錆最大長さを測定して耐食性の評価を行っ
た。それらの結果を表3及び表4に示す。なお、耐食性
(耐糸錆性)の評価は、◎:優(最大糸錆長さ0.5m
m以下)、○:良(最大糸錆長さ0.5mm〜1.0m
m)、△:やや不良(最大糸錆長さ1.0mm〜1.5
mm)、×:不良(最大糸錆長さ1.5mm以上)で表
した。表3及び表4から明らかなように、本発明による
高強度アルミニウム合金合わせ板は、比較材の合わせ板
および芯材単独のものに比較して、成形加工性および耐
食性に優れ、焼付硬化性も大きいことがわかる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】実施例3 表1および表2に示す合金のうち、合金No.1−4,
0−2,0−10および0−11を常法により、溶解、
鋳造し、得られた鋳塊を面削、均質化処理を施した後、
芯材用合金は板厚40mmに、皮材用合金は板厚2.5
mmにそれぞれ熱間圧延した。得られた芯材用合金の両
面に皮材用合金板を重ね合わせ、熱間圧延によってクラ
ッドした後、冷間圧延および最終焼鈍を施すことによっ
て、板厚1mm、クラッド率10%の本発明アルミニウ
ム合金合わせ板および比較材の合わせ板を作製した。表
6に、このようにして得られたアルミニウム合金合わせ
板の表面硬さ試験結果およびカップ成形による傷つき程
度を示す。なお、カップ成形による傷つき程度は、◎:
傷つきなし、○:傷つき微少、×:傷つき多、で表し
た。表6から明らかなように、本発明材は、比較材(皮
材のMn含有量が0.7%未満)より表面硬さが高く、
傷の問題がないことがわかる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、Cu:3.2〜6.0%を含
    有し、残部がAlおよび不純物からなるアルミニウム合
    金を芯材とし、Mn:0.7〜1.6%を含有し、残部
    がAlおよび不純物からなるアルミニウム合金を皮材と
    し、かつ、皮材の厚さは片面について全板厚の3〜20
    %としたことを特徴とする成形加工性、耐食性および焼
    付硬化性に優れたアルミニウム合金合わせ板。
  2. 【請求項2】 芯材のアルミニウム合金に、さらにM
    g:0.2〜1.8%を含有する請求項1記載のアルミ
    ニウム合金合わせ板。
  3. 【請求項3】 芯材のアルミニウム合金に、さらにS
    i:0.2〜2.5%を含有する請求項2記載のアルミ
    ニウム合金合わせ板。
  4. 【請求項4】 芯材のアルミニウム合金に、さらに Zn:0.03〜1.5%、 Mn:0.03〜0.8%、 Cr:0.03〜0.5%、 Zr:0.03〜0.3%、 V :0.03〜0.3%、 Fe:0.05〜0.5%、 Ti:0.005〜0.3% のうちの1種以上を含有する請求項1,2または3記載
    のアルミニウム合金合わせ板。
  5. 【請求項5】 皮材のアルミニウム合金に、 Mg:0.5%以下、 Zn:0.5%以下、 Cu:0.5%以下、 Cr:0.5%以下、 Zr:0.3%以下、 V :0.3%以下、 Fe:0.5%以下、 Si:0.5%以下、 Ti:0.3%以下 のうちの1種以上を含有する請求項1,2または3記載
    のアルミニウム合金合わせ板。
  6. 【請求項6】 芯材のアルミニウム合金に、 Zn:0.03〜1.5%、 Mn:0.03〜0.8%、 Cr:0.03〜0.5%、 Zr:0.03〜0.3%、 V :0.03〜0.3%、 Fe:0.05〜0.5%、 Ti:0.005〜0.3% のうちの1種以上を含有する請求項5記載のアルミニウ
    ム合金合わせ板。
JP6854793A 1993-03-26 1993-03-26 成形加工性、耐食性および焼付硬化性に優れたアルミニウム合金合わせ板 Withdrawn JPH06278243A (ja)

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