JPH0770687A - 成形加工用高強度アルミニウム合金 - Google Patents
成形加工用高強度アルミニウム合金Info
- Publication number
- JPH0770687A JPH0770687A JP24355393A JP24355393A JPH0770687A JP H0770687 A JPH0770687 A JP H0770687A JP 24355393 A JP24355393 A JP 24355393A JP 24355393 A JP24355393 A JP 24355393A JP H0770687 A JPH0770687 A JP H0770687A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- high strength
- forming
- aluminum alloy
- press formability
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高強度で、プレス成形性を向上させた成形
用アルミニウム合金を提供する。 【構成】 重量％で、Ｍｇ：４〜６％、Ｃｕ：０．０
５〜０．４０％、Ｆｅ：０．０５〜０．１５％、Ｓｉ：
０．１０〜０．２０％を含有し、所望により、Ｚｎ：
０．１０〜０．６０％、Ｍｎ：０．０５〜０．１５％、
Ｃｒ：０．０５〜０．１５％、Ｚｒ：０．０５〜０．１
５％の１種以上を含有し、かつ、ＦｅとＳｉの含有量の
比が、１≦Ｓｉ／Ｆｅ≦２の範囲にあり、さらに必要に
応じて、Ｔｉ：０．００５〜０．１５％、Ｂ：０．００
０１〜０．００４％、Ｂｅ：０．０００１〜０．０３％
の１種以上を含有する成形加工用高強度アルミニウム合
金。 【効果】 高い強度を確保した上で、絞り、張出し性
を含めたプレス成形性を向上させることができ、自動車
用ボディシート材に好適な材料が得られる。
用アルミニウム合金を提供する。 【構成】 重量％で、Ｍｇ：４〜６％、Ｃｕ：０．０
５〜０．４０％、Ｆｅ：０．０５〜０．１５％、Ｓｉ：
０．１０〜０．２０％を含有し、所望により、Ｚｎ：
０．１０〜０．６０％、Ｍｎ：０．０５〜０．１５％、
Ｃｒ：０．０５〜０．１５％、Ｚｒ：０．０５〜０．１
５％の１種以上を含有し、かつ、ＦｅとＳｉの含有量の
比が、１≦Ｓｉ／Ｆｅ≦２の範囲にあり、さらに必要に
応じて、Ｔｉ：０．００５〜０．１５％、Ｂ：０．００
０１〜０．００４％、Ｂｅ：０．０００１〜０．０３％
の１種以上を含有する成形加工用高強度アルミニウム合
金。 【効果】 高い強度を確保した上で、絞り、張出し性
を含めたプレス成形性を向上させることができ、自動車
用ボディシート材に好適な材料が得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、高強度でプレス成形
性に優れた成形加工用高強度アルミニウム合金に関する
ものである。
性に優れた成形加工用高強度アルミニウム合金に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
自動車ボディパネル材には、成形加工性が良好な冷延軟
鋼板が用いられてきたが、車体の軽量化のためＡｌ合金
板が使用されつつある。このＡｌ合金板に用いられる材
料としては、成形性が良好で、熱処理を行わなくとも高
い強度が得られるＡｌ−Ｍｇ系合金が実用化されてい
る。このＡｌ−Ｍｇ系合金は、強度の点では従来の冷延
軟鋼板と同程度であるが、プレス成形性では劣ってお
り、これまでこの合金のプレス成形性を少しでも向上さ
せるために種々の改善提案がなされている。
自動車ボディパネル材には、成形加工性が良好な冷延軟
鋼板が用いられてきたが、車体の軽量化のためＡｌ合金
板が使用されつつある。このＡｌ合金板に用いられる材
料としては、成形性が良好で、熱処理を行わなくとも高
い強度が得られるＡｌ−Ｍｇ系合金が実用化されてい
る。このＡｌ−Ｍｇ系合金は、強度の点では従来の冷延
軟鋼板と同程度であるが、プレス成形性では劣ってお
り、これまでこの合金のプレス成形性を少しでも向上さ
せるために種々の改善提案がなされている。
【０００３】しかしながら、現状では、冷延軟鋼板に比
べて十分なプレス成形性が得られるまでには至っておら
ず、従来合金に比較してプレス成形性に優れた高強度Ａ
ｌ−Ｍｇ系合金板の開発が望まれている。この発明は、
上記事情を背景としてなされたものであり、自動車用ボ
ディ材として十分な強度を確保した上でプレス成形性を
向上させたアルミニウム合金を提供することを目的とす
る。
べて十分なプレス成形性が得られるまでには至っておら
ず、従来合金に比較してプレス成形性に優れた高強度Ａ
ｌ−Ｍｇ系合金板の開発が望まれている。この発明は、
上記事情を背景としてなされたものであり、自動車用ボ
ディ材として十分な強度を確保した上でプレス成形性を
向上させたアルミニウム合金を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Ｍｇを４
〜６％、Ｆｅ：０．０５〜０．２％、Ｓｉ：０．０５〜
０．２％を含有するＡｌ−Ｍｇ合金板の強度、プレス成
形性に及ぼす添加元素の影響について、種々検討した。
この結果、Ａｌ−Ｍｇ系合金において通常、ＦｅとＳｉ
の含有量比（Ｓｉ／Ｆｅ）が０．２５〜０．５０である
のに対し、Ｓｉを添加して１≦Ｓｉ／Ｆｅ≦２の範囲に
するととともに、Ｆｅ、Ｓｉ量を規制することにより合
金板のプレス成形性が向上することを見い出した。本発
明は、この知見に基づいてなされたものである。
〜６％、Ｆｅ：０．０５〜０．２％、Ｓｉ：０．０５〜
０．２％を含有するＡｌ−Ｍｇ合金板の強度、プレス成
形性に及ぼす添加元素の影響について、種々検討した。
この結果、Ａｌ−Ｍｇ系合金において通常、ＦｅとＳｉ
の含有量比（Ｓｉ／Ｆｅ）が０．２５〜０．５０である
のに対し、Ｓｉを添加して１≦Ｓｉ／Ｆｅ≦２の範囲に
するととともに、Ｆｅ、Ｓｉ量を規制することにより合
金板のプレス成形性が向上することを見い出した。本発
明は、この知見に基づいてなされたものである。
【０００５】すなわち、第１の発明の成形加工用高強度
アルミニウム合金は、重量％で、Ｍｇ：４〜６％、Ｃ
ｕ：０．０５〜０．４０％、Ｆｅ：０．０５〜０．１５
％、Ｓｉ：０．１０〜０．２０％を含有し、かつ、Ｆｅ
とＳｉの含有量の比が、１≦Ｓｉ／Ｆｅ≦２の範囲にあ
り、さらに必要に応じて、Ｔｉ：０．００５〜０．１５
％、Ｂ：０．０００１〜０．００４％、Ｂｅ：０．００
０１〜０．０３％の１種以上を含有し、残部がＡｌおよ
び不可避不純物からなることを特徴とする。
アルミニウム合金は、重量％で、Ｍｇ：４〜６％、Ｃ
ｕ：０．０５〜０．４０％、Ｆｅ：０．０５〜０．１５
％、Ｓｉ：０．１０〜０．２０％を含有し、かつ、Ｆｅ
とＳｉの含有量の比が、１≦Ｓｉ／Ｆｅ≦２の範囲にあ
り、さらに必要に応じて、Ｔｉ：０．００５〜０．１５
％、Ｂ：０．０００１〜０．００４％、Ｂｅ：０．００
０１〜０．０３％の１種以上を含有し、残部がＡｌおよ
び不可避不純物からなることを特徴とする。
【０００６】また、第２の発明は、上記組成に加え、さ
らにＺｎ：０．１０〜０．６０％を含有することを特徴
とする。第３の発明は、第１又は第２の発明の組成に加
え、さらに、Ｍｎ：０．０５〜０．１５％、Ｃｒ：０．
０５〜０．１５％、Ｚｒ：０．０５〜０．１５％の１種
以上を含有することを特徴とする。
らにＺｎ：０．１０〜０．６０％を含有することを特徴
とする。第３の発明は、第１又は第２の発明の組成に加
え、さらに、Ｍｎ：０．０５〜０．１５％、Ｃｒ：０．
０５〜０．１５％、Ｚｒ：０．０５〜０．１５％の１種
以上を含有することを特徴とする。
【０００７】
【作用】次に、本発明に関する高強度成形加工用アルミ
ニウム合金の含有成分の作用及び成分限定理由について
説明する。 Ｍｇ：４〜６％ Ｍｇは本発明合金の基本成分であって、その添加量が高
くなるほど強度及び延性が向上する。その作用を十分に
得るためには４％以上の添加が必要である。しかし、６
％を越えて添加すると高温延性が低下し、熱間圧延割れ
が生じ易くなる。そこで添加量を４〜６％に定めた。
ニウム合金の含有成分の作用及び成分限定理由について
説明する。 Ｍｇ：４〜６％ Ｍｇは本発明合金の基本成分であって、その添加量が高
くなるほど強度及び延性が向上する。その作用を十分に
得るためには４％以上の添加が必要である。しかし、６
％を越えて添加すると高温延性が低下し、熱間圧延割れ
が生じ易くなる。そこで添加量を４〜６％に定めた。
【０００８】Ｆｅ：０．０５〜０．１５％ Ｓｉ：０．１０〜０．２０％ Ｆｅ，Ｓｉは均質化処理時あるいは熱間圧延温度への加
熱時の結晶粒の粗大化を抑制し、さらに熱間圧延中の再
結晶粒の粗大化を防止して、熱間圧延性の低下を防止す
る。この作用を得るためには、含有量がそれぞれ０．０
５、０．１０％未満では、充分でなく、含有量が高いほ
ど効果が大きい。しかし、それぞれ、０．１５、０．２
０％を越えると延性が低下し、プレス成形性が劣化する
ようになることから、それぞれの含有量をＦｅ：０．０
５〜０．１５％、Ｓｉ：０．１０〜０．２０％に定め
た。さらに、ＦｅとＳｉの含有量の割合を１≦Ｓｉ／Ｆ
ｅ≦２の範囲とする。これは、Ｆｅ、Ｓｉ量が上記範囲
にあり、かつＳｉ／Ｆｅ比が１以上、２以下の範囲にあ
ると、Ａｌ−Ｆｅ化合物はＡｌ−Ｆｅ−Ｓｉ化合物とな
りＦｅによるプレス成形性の劣化が改善され、かつ微細
なＭｇ2Ｓｉの分散が生じ、これによりプレス成形性、
特に張り出し性が向上するためである。上記比が１未満
では前記効果が不十分であり、２を越えるとＳｉを含む
粗大な金属間化合物を生じ成形性を劣化させるため、Ｆ
ｅとＳｉの比を一定範囲に定めた。
熱時の結晶粒の粗大化を抑制し、さらに熱間圧延中の再
結晶粒の粗大化を防止して、熱間圧延性の低下を防止す
る。この作用を得るためには、含有量がそれぞれ０．０
５、０．１０％未満では、充分でなく、含有量が高いほ
ど効果が大きい。しかし、それぞれ、０．１５、０．２
０％を越えると延性が低下し、プレス成形性が劣化する
ようになることから、それぞれの含有量をＦｅ：０．０
５〜０．１５％、Ｓｉ：０．１０〜０．２０％に定め
た。さらに、ＦｅとＳｉの含有量の割合を１≦Ｓｉ／Ｆ
ｅ≦２の範囲とする。これは、Ｆｅ、Ｓｉ量が上記範囲
にあり、かつＳｉ／Ｆｅ比が１以上、２以下の範囲にあ
ると、Ａｌ−Ｆｅ化合物はＡｌ−Ｆｅ−Ｓｉ化合物とな
りＦｅによるプレス成形性の劣化が改善され、かつ微細
なＭｇ2Ｓｉの分散が生じ、これによりプレス成形性、
特に張り出し性が向上するためである。上記比が１未満
では前記効果が不十分であり、２を越えるとＳｉを含む
粗大な金属間化合物を生じ成形性を劣化させるため、Ｆ
ｅとＳｉの比を一定範囲に定めた。
【０００９】Ｃｕ：０．０５〜０．４０％ Ｃｕは強度を向上させる元素であり、とくに成形加工後
塗装焼付けしたときの強度低下を防止する。しかし、含
有量が０．０５％未満では十分な効果が得られず、一方
０．４０％を越えると、延性を低下させる。なお添加量
が０．１％未満であればＣｕは延性も向上するので含有
量は０．０５〜０．１０％とすることが一層好ましい。 Ｚｎ：０．１０〜０．６０％ Ｚｎは板材を成形後塗装焼付けする際の加熱による強度
低下を抑制する。また塗装下地処理性を向上させ、塗装
板の耐食性を向上させる元素であるので所望により添加
する。しかし、添加量が０．６０％を越えると、成形性
が低下し、また合金板自体の耐食性が劣化する。一方
０．１０％未満の添加量では上記の効果が認められな
い。そこでＺｎの含有量を０．１０〜０．６０％に定め
た。
塗装焼付けしたときの強度低下を防止する。しかし、含
有量が０．０５％未満では十分な効果が得られず、一方
０．４０％を越えると、延性を低下させる。なお添加量
が０．１％未満であればＣｕは延性も向上するので含有
量は０．０５〜０．１０％とすることが一層好ましい。 Ｚｎ：０．１０〜０．６０％ Ｚｎは板材を成形後塗装焼付けする際の加熱による強度
低下を抑制する。また塗装下地処理性を向上させ、塗装
板の耐食性を向上させる元素であるので所望により添加
する。しかし、添加量が０．６０％を越えると、成形性
が低下し、また合金板自体の耐食性が劣化する。一方
０．１０％未満の添加量では上記の効果が認められな
い。そこでＺｎの含有量を０．１０〜０．６０％に定め
た。
【００１０】Ｍｎ：０．０５〜０．１５％ Ｃｒ：０．０５〜０．１５％ Ｚｒ：０．０５〜０．１５％ Ｍｎ，Ｃｒ，Ｚｒは均質化処理時あるいはソーキング時
の結晶粒の粗大化を抑制し、さらに熱間圧延中の再結晶
粒の粗大化を抑制して、熱間圧延割れを防止する。さら
に溶体化処理後の再結晶粒の微細化と強度向上にも有効
であるので所望により添加する。しかし、いずれも０．
０５％未満ではこれらの効果がなく、また、０．１５％
を越えると再結晶粒が微細になり過ぎてストレッチャー
ストレインマークが発生し易くなる。さらに、伸びも低
下し、プレス成形性が劣化するようになるので、Ｍｎ、
Ｃｒ、Ｚｒの含有量を上記に定めた。なお、同様の理由
で、総量を０．０５≦Ｍｎ＋Ｃｒ＋Ｚｒ≦０．１５に規
制するのが望ましい。
の結晶粒の粗大化を抑制し、さらに熱間圧延中の再結晶
粒の粗大化を抑制して、熱間圧延割れを防止する。さら
に溶体化処理後の再結晶粒の微細化と強度向上にも有効
であるので所望により添加する。しかし、いずれも０．
０５％未満ではこれらの効果がなく、また、０．１５％
を越えると再結晶粒が微細になり過ぎてストレッチャー
ストレインマークが発生し易くなる。さらに、伸びも低
下し、プレス成形性が劣化するようになるので、Ｍｎ、
Ｃｒ、Ｚｒの含有量を上記に定めた。なお、同様の理由
で、総量を０．０５≦Ｍｎ＋Ｃｒ＋Ｚｒ≦０．１５に規
制するのが望ましい。
【００１１】本発明のアルミニウム合金には、上記元素
の外、必要に応じて次の元素を添加してもよい。 Ｔｉ：０．００５〜０．１５％ Ｂ ：０．０００１〜０．００４％ Ｂｅ：０．０００１〜０．０３％ Ｔｉ，Ｂは鋳造割れの防止と鋳塊の結晶粒の微細化に効
果があり、十分な効果を得るために、Ｔｉで０．００５
％以上、Ｂで０．０００１％以上添加する。但し、Ｔｉ
で０．１５％、Ｂで０．００４％を越えると、プレス成
形性が低下するようになることから、それぞれ０．００
５〜０．１５％、０．０００１〜０．００４％とする。
Ｂｅは湯流れ性を改善し、鋳造性を向上させる元素であ
るが、その添加量は０．０００１％未満では充分な効果
が得られず、一方０．０３％を越えて添加してもそれ以
上効果が増加せず、またその毒性が問題になるため、含
有量は０．０００１〜０．０３％とした。
の外、必要に応じて次の元素を添加してもよい。 Ｔｉ：０．００５〜０．１５％ Ｂ ：０．０００１〜０．００４％ Ｂｅ：０．０００１〜０．０３％ Ｔｉ，Ｂは鋳造割れの防止と鋳塊の結晶粒の微細化に効
果があり、十分な効果を得るために、Ｔｉで０．００５
％以上、Ｂで０．０００１％以上添加する。但し、Ｔｉ
で０．１５％、Ｂで０．００４％を越えると、プレス成
形性が低下するようになることから、それぞれ０．００
５〜０．１５％、０．０００１〜０．００４％とする。
Ｂｅは湯流れ性を改善し、鋳造性を向上させる元素であ
るが、その添加量は０．０００１％未満では充分な効果
が得られず、一方０．０３％を越えて添加してもそれ以
上効果が増加せず、またその毒性が問題になるため、含
有量は０．０００１〜０．０３％とした。
【００１２】
【実施例】表１に示す組成の合金を溶解し、ＤＣ鋳造し
た。鋳塊を４３０℃に加熱し、同温度に１６時間保持し
た。さらに５１０℃まで加熱し、同温度に１６時間保持
後冷却した。ついで表面を面削後５００℃に加熱し、熱
間圧延して８ｍｍ厚さの板材とした。つぎに、この板材
を３５０℃で４時間焼鈍後、冷間圧延して、１ｍｍ厚さ
の板材とした。つぎにこの板材を５３０℃に保持したソ
ルトバス中に１０秒浸漬後水焼入した。
た。鋳塊を４３０℃に加熱し、同温度に１６時間保持し
た。さらに５１０℃まで加熱し、同温度に１６時間保持
後冷却した。ついで表面を面削後５００℃に加熱し、熱
間圧延して８ｍｍ厚さの板材とした。つぎに、この板材
を３５０℃で４時間焼鈍後、冷間圧延して、１ｍｍ厚さ
の板材とした。つぎにこの板材を５３０℃に保持したソ
ルトバス中に１０秒浸漬後水焼入した。
【００１３】その後、引張試験を行い、機械的性質、ス
トレッチャー・ストレインマーク及び肌荒れ状況を調べ
た。また、プレス成形性を調べるため張出し成形試験と
絞り成形試験を行った。張出し成形試験は１００ｍｍ径
の球頭ポンチで張出し、また絞り成形試験は８４ｍｍ径
の円板を４０ｍｍ径×Ｒ８のポンチ、４２．５ｍｍ径×
Ｒ８のダイスで深絞りし、いずれも破断時の成形高さで
評価した。これらの結果を表２に示した。
トレッチャー・ストレインマーク及び肌荒れ状況を調べ
た。また、プレス成形性を調べるため張出し成形試験と
絞り成形試験を行った。張出し成形試験は１００ｍｍ径
の球頭ポンチで張出し、また絞り成形試験は８４ｍｍ径
の円板を４０ｍｍ径×Ｒ８のポンチ、４２．５ｍｍ径×
Ｒ８のダイスで深絞りし、いずれも破断時の成形高さで
評価した。これらの結果を表２に示した。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【表２】
【００１６】表２から明らかなように、発明合金では、
強度および伸びに優れており、また目標とする絞り高さ
１４ｍｍ以上、張出し高さ３５ｍｍ以上のいずれも達成
しており、プレス成形性にも優れていた。一方、比較合
金では、強度が高いＮｏ．１０、１１ではプレス成形性
に劣っており、Ｎｏ．１２では肌荒れが発生していた。
またＮｏ．１３、１５は強度、プレス成形性ともに劣っ
ていた。
強度および伸びに優れており、また目標とする絞り高さ
１４ｍｍ以上、張出し高さ３５ｍｍ以上のいずれも達成
しており、プレス成形性にも優れていた。一方、比較合
金では、強度が高いＮｏ．１０、１１ではプレス成形性
に劣っており、Ｎｏ．１２では肌荒れが発生していた。
またＮｏ．１３、１５は強度、プレス成形性ともに劣っ
ていた。
【００１７】以上説明したように、本発明の成形加工用
高強度アルミニウム合金によれば、重量％で、Ｍｇ：４
〜６％、Ｃｕ：０．０５〜０．４０％、Ｆｅ：０．０５
〜０．１５％、Ｓｉ：０．１０〜０．２０％を含有し、
所望によりＺｎ：０．１０〜０．６０％、Ｍｎ：０．０
５〜０．１５％、Ｃｒ：０．０５〜０．１５％、Ｚｒ：
０．０５〜０．１５％の１種以上を含有し、かつ、Ｆｅ
とＳｉの含有量の比が、１≦Ｓｉ／Ｆｅ≦２の範囲にあ
り、さらに必要に応じて、Ｔｉ：０．００５〜０．１５
％、Ｂ：０．０００１〜０．００４％、Ｂｅ：０．００
０１〜０．０３％の１種以上を含有し、残部がＡｌおよ
び不可避不純物からなるので、十分な強度を確保した上
で、プレス成形性を向上させることができる。したがっ
て、強度、成形性で過酷な条件が課せられる自動車用ボ
ディ材として好適な材料を提供することができる
高強度アルミニウム合金によれば、重量％で、Ｍｇ：４
〜６％、Ｃｕ：０．０５〜０．４０％、Ｆｅ：０．０５
〜０．１５％、Ｓｉ：０．１０〜０．２０％を含有し、
所望によりＺｎ：０．１０〜０．６０％、Ｍｎ：０．０
５〜０．１５％、Ｃｒ：０．０５〜０．１５％、Ｚｒ：
０．０５〜０．１５％の１種以上を含有し、かつ、Ｆｅ
とＳｉの含有量の比が、１≦Ｓｉ／Ｆｅ≦２の範囲にあ
り、さらに必要に応じて、Ｔｉ：０．００５〜０．１５
％、Ｂ：０．０００１〜０．００４％、Ｂｅ：０．００
０１〜０．０３％の１種以上を含有し、残部がＡｌおよ
び不可避不純物からなるので、十分な強度を確保した上
で、プレス成形性を向上させることができる。したがっ
て、強度、成形性で過酷な条件が課せられる自動車用ボ
ディ材として好適な材料を提供することができる
Claims (3)
- 【請求項１】 重量％で、Ｍｇ：４〜６％、Ｃｕ：０．
０５〜０．４０％、Ｆｅ：０．０５〜０．１５％、Ｓ
ｉ：０．１０〜０．２０％を含有し、かつ、ＦｅとＳｉ
の含有量の比が、１≦Ｓｉ／Ｆｅ≦２の範囲にあり、さ
らに必要に応じて、Ｔｉ：０．００５〜０．１５％、
Ｂ：０．０００１〜０．００４％、Ｂｅ：０．０００１
〜０．０３％の１種以上を含有し、残部がＡｌおよび不
可避不純物からなる成形加工用高強度アルミニウム合金 - 【請求項２】 請求項１記載の組成に加え、さらにＺ
ｎ：０．１０〜０．６０％を含有することを特徴とする
成形加工用高強度アルミニウム合金 - 【請求項３】 請求項１または２記載の組成に加え、さ
らに、Ｍｎ：０．０５〜０．１５％、Ｃｒ：０．０５〜
０．１５％、Ｚｒ：０．０５〜０．１５％の１種以上を
含有することを特徴とする成形加工用高強度アルミニウ
ム合金
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24355393A JPH0770687A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 成形加工用高強度アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24355393A JPH0770687A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 成形加工用高強度アルミニウム合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0770687A true JPH0770687A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=17105578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24355393A Pending JPH0770687A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 成形加工用高強度アルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0770687A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1419280B2 (en) † | 2001-08-13 | 2014-01-15 | Aleris Aluminum Duffel BVBA | Aluminium-magnesium alloy product |
| CN112430767A (zh) * | 2020-09-25 | 2021-03-02 | 山东兖矿轻合金有限公司 | 一种大规格空心铸锭及铸锭方法 |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP24355393A patent/JPH0770687A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1419280B2 (en) † | 2001-08-13 | 2014-01-15 | Aleris Aluminum Duffel BVBA | Aluminium-magnesium alloy product |
| CN112430767A (zh) * | 2020-09-25 | 2021-03-02 | 山东兖矿轻合金有限公司 | 一种大规格空心铸锭及铸锭方法 |
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