JPH0238151A - 車両のシートクッションヒンジ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、シートクッションを中室の側壁に向けて起
倒自在となるように支持する車両のシートクッションヒ
ンジ構造に関する。

（従来の技術） 従来、ワンボックスカーのように、後部の荷室とリヤシ
ートの間に仕切りのない車両においては、リヤシートを
折りたたみ自在に設けて、リヤシートを使用しない場合
に荷室を拡張できるようにしたものが周知である。

第６図はそのように折りたたみ自在に設けたりリヤシー
トＲの従来例を示す斜視図であり、第７図はそのリヤシ
ートＲのシートクッション部分の正面図を示す。

第６図および第７図に示すリヤシートＲにおいて、その
シートクッション１の車室の側壁２と対向する一側部に
は前摸１対のアーム３が突設される一方、車体のフロア
のホイールハウジング４上には、各アーム３に対応する
一対のブラケット５が設けられ、各ブラケット５にそれ
ぞれ対応する上記アーム３を枢着して、シートクッショ
ン１の一側部がフロア上に支持されている。また、シー
トクッション１の裏面には折りたたみ自在な可動レッグ
６が設けられ、この可動レッグ６によってシートクッシ
ョン１の他方の側部側がフロア上に支持されて、通常の
使用状態である水平姿勢にシートクッション１が保たれ
ている。

この状態から、アーム３の枢着点を中心にしてシートク
ッション１をほぼ９０度回動させると、第７図に２点鎖
線で示すようにシートクッション１は車室の側壁に沿っ
て起き上がった状態に支持され、これによって後部の荷
室が拡張される。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上記した従来のシートクッション１のヒンジ
構造は、シートクッション１の一側部から突出するアー
ム３の１点をブラケット５に枢着させたものであるため
、置き上がった姿勢でシートクッション１が単室の側壁
（第７図ではトリム７の側面）と干渉しないようにする
には、シートクッション１を通常の使用状態である水平
姿勢にしたとき、その−側部からトリム７の側面までの
間に大きな隙間Ｗを設ける必要がある。

しかし、この隙間Ｗのために、リヤシートＲの幅寸法は
それだけ制限されることになり、またリヤシートＲとト
リム７の間が隙間Ｗで隔てられて見栄えが悪くなるなど
の問題点があった。

（発明の目的） この発明は、上記課題を解決するためになされたもので
、通常の使用状態である水平姿勢におけるシートクッシ
ョンと車室の側壁との間隔を小さくでき、かつ車室の側
壁に向けてシートクッションを起すときにもシートクッ
ションと車室の側壁とが干渉し合うことのない車両のシ
ートクッションヒンジ構造を提供することを目的とする
。

（目的を達成するための手段） この発明には、車室の側壁に対向するシートクッション
の一側部をヒンジ機構を介して車体のフロアに連結して
、シートクッションが車室の側壁に向けて起倒自在とな
るようにした車両において、上記目的を達成するために
、前記ヒンジ機構として、第１リンクの両端に第２リン
クの一端と第３リンクの一端がそれぞれ枢結されるとと
もに、第４リンクの両端に第２リンクの他端と第３リン
クの他端がそれぞれ枢結された４リンク式ヒンジ機構を
用い、前記第１リンクの長手方向を車幅方向に揃えた状
態で車両のフロアに連結して、前記第４リンクにシート
クッションの一側部を固定し、前記シートクッション−
側端面のクッション倒伏時における位置と前記シートク
ッション座面のクツシコン起立時における位置とがほぼ
同一位置となるように前記第１ないし第４リンクを寸法
設定したものである。

（作用） この発明においては、車室の側壁に向けてシートクッシ
ョンの起倒動作が４リンク式ヒンジ機構を介して行われ
るので、水平姿勢におけるシートクッションの一側部と
車室の側壁との隙間を小さく設定しても起倒動作におい
てシートクッションと車両の側壁の間での干渉が起きな
い。

（実施例） 第１図はこの発明の一実施例である自動車のシートクッ
ションヒンジ構造を示す正面図であり、第２図はそのシ
ートクッションヒンジ構造を用いてワンボックスカー内
に取り付けられたりャシート８の斜視図を示し、第３図
はそのリヤシート８の折りたたみ状態の斜視図を示す。

第２図に示すリヤシート８の後部は荷室となっており、
左右１対のリヤシート８のそれぞれのシートクッション
９の車両の側壁（ここではトリム１０の側面）と対向す
る端部は第３図に示すように前後１対の４リンク式ヒン
ジ機構１１とブラケット１２を介してフロアのホイール
ハウジング１３上に連結されている。

上記した４リンク式ヒンジ機構１１は、第１図に示すよ
うに４つのリンク１４，１５．１６．１７によって構成
されている。第１リンク１４はブラケット１２を介して
ホイールハウジング１３上に固定されている。このリン
ク１４のトリム１０の側面と対向する一端には、第２リ
ンク１５の下端がトリム１０の側面に向かう方向に揺動
自在となるようにビン１日によって枢着され、また第１
リンク１４の他端には、Ｌ字状に折り曲げられた第３リ
ンク１６の下端が同じくトリム１０の側面に向かう方向
に揺動自在となるようにビン１９によって枢着されてい
る。第４リンク１７はシートクッション９内に設けられ
たフレーム２０に固定されており、そのリンク１７のト
リム１０の側面と対向する一端には、上記した第２リン
ク１５の上端がビン１８．１９と平行なビン２１によっ
て枢着され、また第４リンク１７の他端には、上記した
第３リンク１６の上端が同じくビン１８，１９と平行な
ビン２２によって枢着されている。

第４図は上記したシートクッション９を底面側から見た
斜視図を示す。同図において凹陥部２３はトリム１０の
側面と対向するシートクッション９の一側部に形成され
ており、断面概形がＬ字状でここに上記した１対の４リ
ンク式ヒンジ機構１１が収まる。

第５図は第４図に示したシートクッション９の凹陥部２
３の内壁面を構成する蓋部材２４を裏面側から見た斜視
図である。同図において、蓋部材２４の上端の左右２個
所に形成された切欠き部２５は、シートクッション９の
外側のリンク１７とシートクッション９の内側のフレー
ム２０との連結をはかるためのものである。また、蓋部
材２４の周辺部に形成された複数の切起し片２６は、シ
ートクッション９に被覆される図示しないシートカバー
の端部を止着するためのものである。

また、各リヤシート８にはそのシートクッション９に対
してシートバック２７が第３図に示すようにヒンジ２８
を介して起倒自在に連結されるとともに、各シートクッ
ション９の底面には、それぞれ折りたたみ自在な可動レ
ッグ２９が設けられていて、シートクッション９を水平
姿勢とする通常の使用状態において、４リンク式ヒンジ
機横１１で支えられているシートクッション９の一側部
とは反対側の側部をこの可動レッグ２９でフロア上に支
持するように構成されている。

次に、このシートクッションヒンジ構造の動作を説明す
る。リヤシート８のシートクッション９が第２図に示す
ように水平姿勢に保たれている通常の使用状態では、４
リンク式ヒンジ機構１１は第１図に実線で示す姿勢とな
る。すなわち、第２リンク１５はほぼ垂直の姿勢を保つ
一方、第３リンク１６はその下半部が第１のリンク１４
上に倒れた姿勢となり、これによって第４リンク１４は
その先端がトリム１０の側面に対してほぼ４５度上向き
に傾いた姿勢に保たれている。このとき、トリム１０の
側面とこれに対向するシートクッション９の一側部との
間にはわずかの隙間しか設定されていない。このときの
シートクッション９の姿勢を、第１図に１点鎖線で示し
ている。

この状態からシートクッション９をトリム１０の側面側
に向けて起すと、４リンク式ヒンジ機構１１は第１図に
破線で示す姿勢へと変化する。すなわち−１第２リンク
１５はトリム１０の側面から離反するように回動して傾
倒する一方、第３リンク１６もトリム１０の側面から離
反するように回動して起き上がり、これによって第４リ
ンク１４はトリム１０の側面からやや離れた位置へと移
行しながら第１図の反時計方向にほぼ９０度回転する。

これにより、シートクッション９もトリム１０の側面か
ら離反するように移動しながら９０度回転され、シート
クッション９の一側部がトリム１０の側面と干渉するこ
となく、最終的に第１図に２点鎖線で示すようにトリム
１０の側面に沿って垂直に起き上がった姿勢に保たれる
。こうして、シートクッション−側端面９ａのクッショ
ン倒伏時における位置と、シートクッション座面９ｂの
クツシコン起立時における位置とがほぼ同一位置に保た
れて、伏倒時におけるシートクッション９の一側端面９
ａとトリム１０の側面との距離Ｗを小さく設定できる。

なお、シートクッション９を起こす場合、シートクッシ
ョン２７は予め水平姿勢に倒される。また、シートクッ
ション９を起したあと、可動レッグ２９はシートクッシ
ョン９の底面に揃うように折りたたまれる。したがって
、リヤシート８は折りたたみを完了すると第３図に示す
状態となる。

（発明の効果） 以上のように、この発明の車両のシートクッションヒン
ジ構造によれば、車室の側壁に向けてシートクッション
の起倒動作を４リンク式ヒンジ機構を介して行うように
構成したので、通常の使用状態である水平姿勢における
シートクッションの一側部と車室の側壁との隙間を十分
小さくしても起倒動作においてシートクッションと車室
の側壁との間で干渉が生じることがなく、それだけシー
トクッションの幅寸法を拡げることができるとともに、
シートクッションと単室の側壁の間の隙間が小さいこと
から見栄えもよくなるなどの効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例である車両のシートクッシ
ョンヒンジ構造を示す正面図、第２図はそのシートクッ
ションヒンジ構造が適用されたりャシートの通常の使用
状態の姿勢を示す斜視図、第３図はそのリヤシートの折
りたたみ状態を示す斜視図、第４図はシートクッション
の底面側から見たりャシートの斜視図、第５図は裏面側
から見た蓋部材の斜視図、第６図は従来のシートクッシ
ョンヒンジ構造を適用したりャシートの斜視図、第７図
はそのリヤシートの正面図である。 ８・・・リヤシート、　９・・・シートクッション、１
０・・・トリム（車室の側壁）、 １１・・・４リンク式ヒンジ機構、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車室の側壁に対向するシートクッションの一側部
   をヒンジ機構を介して車体のフロアに、連結して、シー
   トクッションが車室の側壁に向けて起倒自在となるよう
   にした車両において、 前記ヒンジ機構として、第１リンクの両端に第２リンク
   の一端と第３リンクの一端がそれぞれ枢結されるととも
   に、第４リンクの両端に第２リンクの他端と第３リンク
   の他端がそれぞれ枢結された４リンク式ヒンジ機構を用
   い、前記第１リンクの長手方向を車幅方向に揃えた状態
   で車両のフロアに連結して、前記第４リンクにシートク
   ッションの一側部を固定し、前記シートクッション一側
   端面のクッション倒伏時における位置と前記シートクッ
   ション座面のクッション起立時における位置とがほぼ同
   一位置となるように前記第１ないし第４リンクを寸法設
   定したことを特徴とする車両のシートクッションヒンジ
   構造。