JPH0237961A - 気相式ハンダ付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は熱転移液の飽和蒸気によりハンダを加熱溶融
して例えばプリント基板へチップ部品ヲハンダ付する気
相式ハンダ付装置のとくに熱転移液の装置外への漏出を
減少させる構造に関するものである。

〔従来の技術〕

第４図は例えば特公昭５３−４０９３４号公報に示され
た従来の気相式ハンダ付装置を示す断面図であり、図に
おいて、（１）は容器、（２）は加熱ヒータ、（３）は
熱転移液、（５）は熱転移液（３）が加熱ヒータ（２）
により加熱され沸騰、発生した飽和蒸気、（４）は容器
（１）内壁に沿って水平に設けられ飽和蒸気（５）の上
面高さを限定する手段としての冷却コイル、（６）はプ
リント基板、チップ部品、ハンダペースト等の被加熱物
品、（７）は被加熱物品（６）を飽和蒸気（５）内へ搬
入用する方向を示し、容器（１）の開口部（９）から搬
入山部材（８）により搬入用される。Ｑｏは飽和蒸気（
５）の上方にある気体の流れを示すものである。

一般にこの種の装置の熱転移液としては、［フレオンＥ
５Ｊ、ｌ’−フレオンＥ４Ｊの名称でデュポン社から販
売されているようなフッ化ポリオキシプロピレンが使用
されるが、この熱転移液は非常に高価なものである。

従来の気相式ハンダ付装置は上記の様に構成され、沸騰
する熱転移液（３）から発生される熱い飽和蒸気（５）
は容器（１）内に充満し、冷却コイル（４）に触れると
凝縮する。凝縮し液化された熱転移液は容器（１）の下
部へ回収される。またこの飽和蒸気（５）は空気より密
度が大きく、従って冷却コイル（４）の作用により容器
（１）内の飽和蒸気（５）の上面は特定の面より高くな
らず、飽和蒸気（５）又はその一部が容器（１）から流
出するのを防いでいる。しかし、容器（１）内の飽和蒸
気（５）内へ開口部（９）から被加熱物品（６）を搬入
出するために冷却コイル（４）はこの被加熱物品（６）
が通過する空間を必要とし、この空間における飽和蒸気
（５）と空気との接触面で飽和蒸気（５）は空気により
冷却されてミスト（小さな霧状の液粒）となる。一方、
空気は飽和蒸気（５）により加熱され、多量のミストを
浮遊させて容器（１）の上部へ上昇し、開口部（９）か
ら大気中へ放散するので、ミスト状の熱転移液が装置外
へ漏出してしまう。

〔発明が解決しようとする課題〕 従来の気相式ハンダ付装置は以上の様に構成されている
から、高価な熱転移液の装置外へ漏出量が多いので、装
置のランニングコストが高くなるという課題があった。

この発明は上記の様な課題を解決するためになされたも
ので、熱転移液の装置外への漏出が少ない気相式ハンダ
付装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る気相式ハンダ付装置は、ミストが浮遊す
る上昇気体を容器内上部に保持し、この気体を冷却して
、被加熱物品搬入出用の開口に面しない部分に循環流を
形成する冷却器を設けたものである。

〔作用〕

この発明における気相式ハンダ付装置の冷却器はミスト
の浮遊する気体を冷却し、容器の開口面を外した部分に
循環させる。

（実施例〕 第１図はこの発明の一実施例を示す気相式ハンダ付装置
の正断面図、第２図はこの一実施例の横断面図である。

図において、（２）〜（８）、Ｑ旧よ前記従来例の説明
のものと同様である。０υは有蓋の容器であり、飽和蒸
気（５）の上限面より上方に上昇気体を保持する空間を
持ち、容器αυ側壁の上記上限面より高い位置に被加熱
物品（６）を搬入出する開口（至）が設けられている。

（至）は開口側面を外した側壁に沿って最上部が開口（
至）上端より上にあり上記飽和蒸気（５）の上限面との
間に上下方向に配設された冷却器である。

上記の様に構成された気相式ハンダ付装置において、飽
和蒸気（５）の上限面で加熱されミストを浮遊した気体
は容器（６）内上部へ上昇する。上昇した気体の冷却器
（６）周辺は早く冷却され温度勾配による下降流が冷却
器（２）周囲に形成される。従って、飽和蒸気（５）の
上限面より上の容器０υ内には開口部を外れた位置に気
体の循環流が形成されるので、ミストを含む気体の装置
外への放散が減少する。

そして、冷却器（６）により凝縮され滴下する熱転移液
は容器α１）ｖ底部へ回収される。

我々の実験によれば、該実施例の構造において、冷却器
（６）を作動させた場合はそうでない場合の熱転移液の
漏出量を半減させることができた。従って該実施例では
従来例に比較して熱転移液の漏出量を大幅に減少できて
いる。

第３図はこの発明の他の実施例を示す横断面図である。

図において、（２）〜（８）、α０．（６）、α１は上
記一実施例と同様のものであり、（１，４は開口（ハ）
に面接しない部分の上方を脹らませた形状の容器であり
、この脹み部分に冷却器（６）を配置したものである。

該実施例においては、循環流の主体がより開口α■から
離れるためミストを含む気体の漏出減少にさらに効果が
ある。

〔発明の効果〕 この発明は以上説明したとおり、熱転移液ミストが浮遊
する上昇気体を容器内上部に保持し、開口面より外した
位置に設けた冷却器により冷却することにより循環流を
開口から外すことで、ミストの放散を減少して、熱転移
液の漏出の少ない気相式ハンダ付装置を得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明゛υ一実施例を示す気相式ハンダ付装
置の正面図、第２図はこの発明の一実施例の横断面図、
第３図はこの発明の他の実施例の横断面図、第４図は従
来の気相式ハンダ付装置を示す断面図である。 図において、（１）、αυ、ａ尋は容器、（３）は熱転
移液、（５）は飽和蒸気、（６）は被加熱物品、（６）
は冷却器、（至）は北口である。 なお、各図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 熱転移液を収容する容器、上記熱転移液を加熱して飽和
   蒸気を発生する手段、上記飽和蒸気の上面高さを制限す
   る手段、上記容器側壁の上記飽和蒸気上限面より高い位
   置に設けられた開口、この開口面を外した上記上限面よ
   り上となる部分に最上部が上記開口上端より上に位置し
   上下に配設された冷却器を備えたことを特徴とする気相
   式ハンダ付装置。