JPH0237886Y2 - - Google Patents

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JPH0237886Y2
JPH0237886Y2 JP1982179565U JP17956582U JPH0237886Y2 JP H0237886 Y2 JPH0237886 Y2 JP H0237886Y2 JP 1982179565 U JP1982179565 U JP 1982179565U JP 17956582 U JP17956582 U JP 17956582U JP H0237886 Y2 JPH0237886 Y2 JP H0237886Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、浴場等に設けられる単水栓や湯水混
合栓等の水栓金具に関する。
〔従来の技術〕
水栓金具等の本体の表面は、表面処理された後
にメツキが施される。また、メツキに代えて、色
彩等をカラフルにするために樹脂シート等で被覆
したりすることも既に行われている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、メツキによるものは一様に金属光沢を
呈して、バラエテイーに乏しく、また樹脂による
ものでは、重厚さが表現できず錆及びキズ等が発
生しやすく耐久性の面で問題がある。
また、特に湯水混合栓等のように給湯用として
使用されるものでは、湯の一部が本体の内部に溜
つたままなので、時間が経つと冷えてしまい、再
び使うときには設定した給湯温度よりも低いもの
が一時的に吐出される。一方、高温の給湯を続け
ているときは、本体への伝熱によつてこの本体表
面の温度も高くなり、幼い子供等が使うには火傷
等の事故が懸念される。
このように、従来の水栓金具では、表面の色調
や材質等が狭い範囲に限られているので、据え付
ける環境に必ずしもマツチしないことも多い。ま
た、メツキ処理しただけでは断熱効果は望めない
ので、金属製の本体表面からの放熱が大きく、湯
水混合栓の場合は放熱損や火傷の問題があり、ま
た冷水用の単水栓でも表面に発生する凝縮水も多
くなる。
そこで、本考案は、水栓本体の表面をホーロー
掛け又は七宝焼き処理して装飾性を持たせると同
時に素材の持つ断熱効果によつて水栓として好適
に使えるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の水栓金具は、銅合金からなる水栓の表
面の一部又は全体に、静電塗装によるホーロー又
は七宝釉薬の焼成層を形成したことによつて前記
目的を達成した。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例により本考案の特徴を
具体的に説明する。なお、本実施例では水栓金具
として湯水混合栓を例にとり、その斜視図を第1
図に示す。
図中、1は湯弁と水弁を内蔵し接続管2,3に
より給水源及び給湯源に連絡する本体、4は本体
1の混合室に連通する吐水管、5は湯と水の混合
量を調整して給湯温度及び流量を調整するための
レバーである。本体1、吐水管4及びレバー5は
いずれも銅を主成分とした砲金製であり、Cu:
80〜85%、Zn:5%、Pb:5%、Sn:5%の組
成を持つている。
これらの本体1、吐水管4及びレバー5の表面
にはその全体又は一部にホーロー掛け又は七宝焼
が施される。ホーロー掛け又は七宝焼を施す手順
は次のとおりである。
まず、本体1の表面処理を行なう。この表面処
理の要領は、従来のホーロー成形の場合と同様で
あり、サンドブラストにより表面を粗面化(粗
度:10μm以上)し、アルカリ脱脂、湯洗、及び
中和を行なつた後、4N硝酸中に浸漬して処理を
行ない、表面の錆等を除去して表面を浄化する処
理過程である。
次に、釉薬を施釉するが、本例の湯水混合栓を
含め一般に水栓金具はその表面の形状が複雑なの
で、専用の釉薬噴出用の高電圧が印加されたスプ
レーガンを用いて静電塗装法により行なう。この
釉薬の種類により、ホーロー又は七宝の色彩を任
意に変えることができ、水栓金具の用途及び取付
位置に応じて最も適した色を選択することができ
る。なお、連続的に施釉するために、各部材は搬
送用のコンベアに吊支された状態でスプレーガン
を内蔵する施釉室に供給するようにシステムを構
成しておく。
次に焼成過程に入り、施釉室に連絡する焼成室
内で同様にコンベアに吊支された状態で、870℃
程度の温度雰囲気内で約5分間程度焼成させ釉薬
を融着させる。
以上により、本体1の表面にホーロー掛け又は
七宝焼を施すことができ、本体1に色彩を与える
ことができる。したがつて、本体1が所要の色を
呈して外観を良好にすることができ、かつ表面が
ガラス質であるので汚れが付着しにくく特に衛生
設備に用いられる水栓金具にとつて衛生的である
という効果がある。また、メツキの場合と異なり
前処理工程において表面を研摩する必要がないの
で、工程数を減らすことができ生産性を向上させ
ることもできる。
ここで、水栓金具の本体1の表面にメツキを施
す場合、従来のメツキ処理によつて得られるNi
−Cr等のメツキ層の厚さは0.008mm程度である。
これに対し、ホーロー掛け又は七宝焼を施したと
きの釉薬の厚さは0.5mm程度であり、層の厚さは
格段にホーロー掛け又は七宝焼のうが大きい。こ
れは、ホーロー掛け又は七宝焼の釉薬の成分はガ
ラス質なので、肉厚が一般に大きくなるためであ
る。
また、ホーロー掛け又は七宝焼の釉薬にはガラ
ス質を含むので、金属組成のメツキに比べると熱
伝達率が小さい。このため、施釉後の焼成層は本
体1に対しては断熱材として利用できることにな
る。
以上のことから、ホーロー掛け又は七宝焼の釉
薬焼成層が断熱材として機能するので、本体1か
らの放熱を抑えることができる。換言すると、本
体1に対して釉薬焼成層が保温材となり、湯水混
合栓の場合では本体1の内部に溜まつた湯を保温
できるほか、湯側の表面の熱くならず火傷等の事
故が防げる。また、冷水用の単水栓の場合でも、
釉薬焼成層の断熱によつて、本体1の表面温度の
降下がなく、表面に凝縮水が発生する度合も小さ
くなる。
なお、接続管2,3、吐水管4及びレバー5に
も同様なホーローまたは七宝処理を施すことがで
きる。
以上の実施例では、本体1の表面全体にホーロ
ー掛け又は七宝焼を施すものであるが、部分的に
施釉してイメージを変えることも可能である。
例えば、本体1の中央部1aのみをホーロー又
は七宝焼として他の部分はメツキとする場合、中
央部1a以外をテープ等で被覆してホーローまた
は七宝を焼付け、その後ホーローまたは七宝焼を
施した以外の部分をメツキ処理すれば、ホーロー
または七宝とメツキの光沢の異なる外観を呈する
ことができる、第1図はこのホーロー又は七宝焼
をメツキ処理を行なつた例を示している。
このように、金具表面をホーロー又は七宝焼の
重厚な感覚をもたせることができ、用途にあつた
色彩を持つ装飾性豊かな製品が得られる。また、
メツキ部分との光沢の対比によつて様々な意匠が
得られ、同じ機種の水栓に対しても仕様数が増え
るので、販路の拡大も期待できる。
第2図に別種の湯水混合栓に本考案を実施した
例の断面図を示す。
図は湯水混合栓本体10の中央部から前方に突
出する吐水部11の軸線を含む平面で切つた縦断
面図であり、この吐水部11を挟んで両側に湯室
と水室を備えた構成のものである。本例では、ホ
ーローまたは七宝焼の焼成層12が湯水混合栓の
本体10と吐水部11の上面に形成してあり、吐
水部11の吐水口13より下面側にはホーローま
たは七宝焼は施されず、前述の手段と同様の手順
によりメツキ処理を行なつた構成である。釉薬は
前述のように高電圧を印加されたスプレーガンに
よる静電塗装法により施釉されるため、帯電した
釉薬を均一厚さにて付着させて焼成層12の厚さ
を均一にした製品が得られる。
この例においても、湯が吐水部11を通過する
ときには、焼成層12が断熱層として機能し、湯
温の低下が防げると同時に手を触れても安全に使
える等の利点がある。
更に、色彩感覚を豊富にするため、ホーロー又
は七宝部分に模様を付けることもできる。第3図
は第2図の−線による矢視図であり、ホーロ
ーまたは七宝焼を施した吐水部11の上面に転写
紙により模様Dを付けている。この模様Dはホー
ローまたは七宝焼の焼成後に、顔料付きの転写紙
を貼り付けて焼付塗装することによつて容易に行
なえる。そして、七宝またはホーローの光沢に加
えてカラフルな模様付きとなるので、使う人の気
分を和ませる等の心理的効果も生まれる。
〔考案の効果〕
本考案によつて以下の効果を奏する。
(1) ホーロー掛けや七宝焼はガラス質なので金属
メツキ層に比べて断熱効果が大きい。したがつ
て、ホーロー掛け又は七宝釉薬の焼成層の断熱
性によつて、冷水の場合は表面凝縮の防止及び
給湯の場合は放熱損の抑制や火傷の防止等が可
能となる。
(2) 陶器等と同様に表面汚れの発生が少なく、衛
生的な製品とすることができると共に、単なる
メツキや樹脂シート等による表面の装飾に比べ
て、重厚な感じの製品とすることができ新たな
装飾性を持たせた水栓金具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示すもので、本
体の中央部にホーローまたは七宝焼を施し他の部
分をメツキ処理した湯水混合栓の斜視図、第2図
は第2実施例を示す他の湯水混合栓の縦断側面
図、第3図は第2図の−線矢視図である。 1:本体、1a:中央部、2,3:接続管、
4:吐水管、5:レバー、10:本体、11:吐
水部、12:焼成層、13:吐水口、D:模様。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 銅合金からなる水栓の表面の一部又は全体に、
    静電塗装によるホーロー又は七宝釉薬の焼成層を
    形成してなることを特徴とする水栓金具。
JP17956582U 1982-11-27 1982-11-27 水廻り金具 Granted JPS5984068U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17956582U JPS5984068U (ja) 1982-11-27 1982-11-27 水廻り金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17956582U JPS5984068U (ja) 1982-11-27 1982-11-27 水廻り金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5984068U JPS5984068U (ja) 1984-06-06
JPH0237886Y2 true JPH0237886Y2 (ja) 1990-10-12

Family

ID=30389572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17956582U Granted JPS5984068U (ja) 1982-11-27 1982-11-27 水廻り金具

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4815544U (ja) * 1971-07-01 1973-02-21

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4815544U (ja) * 1971-07-01 1973-02-21

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JPS5984068U (ja) 1984-06-06

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