JPS59104477A - 静電塗装による水廻り金具への七宝釉薬施釉方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、便所、洗面所１台所、浴場等の水廻り場所に
設けられる水栓、湯水混合栓、排水金具。

タオル掛け、グリップ、紙＠器等の水廻り金具の表面に
七宝釉薬を施釉する方法に関する。

従来、上記水栓等の水廻り金具は素地のままがメッキを
施したものであり、外観は一様に金属光沢を呈している
。従って、水栓や湯水混合栓等自体の形状を変えること
によってバリエーションを増すようにしているが、彩色
できないので意匠の面で充分でない欠点がある。特に近
来、システムタイプの洗面台やキッチン等が普及し、こ
れらに付属する水廻り金具に対しても洗面器や流し台と
の間に違和感を生じないように、総合的に観てシステム
タイプが本来有すべき審美性をもたせる必要が生じてい
る。このような背景のもとに、水廻り金具の表面に装飾
的に七宝釉薬又はホーロー釉薬を施すことにより、金具
の審美性を高める必要がある。

しかし、七宝焼は素地が曲面を呈するものであっては乾
燥の段階で釉薬層が剥離することがあり、これを防ぐた
めにＣＭＣや布ノリ等を混入しなければならない。この
ＣＭＣや布ノリ等のバインダは、焼成時にガスを発生し
て軸内に気泡を発生させ、鮮明な着色を阻害し、製品価
値を著しく低下させることが多い。さらに、従来の七宝
焼は全て手作業で刷毛を用いて釉を施釉するので作業性
が悪く、しかも釉層厚みを均一に出来ないので工業的に
大量生産することは困難であった。

本発明は、上記を顧みて創作されたもので、水廻り金具
をコンベア搬送し、静電塗装により施釉するようにして
、連続的にかつ均一性を有する水廻り金具への七宝釉施
釉方法を提供することを目的とするものである。

本発明は、表面処理した水廻り金具に、静電像、装によ
り釉薬を吹付けることを特徴とする静電塗装による水廻
り金員への七宝釉薬施釉方法に係るものである。

ここで云う「水廻り金具」とは水栓金具、水栓の開閉弁
用取手として用いるハンドル、浴槽に取付けられて浴槽
への出入りの隔子で握って身体を支持するグリツジや、
タオル掛け、紙巻器、その他衛生設備器具において外部
に露呈する金具類を総称する。

以下、本発明を実施例により詳細に説明する。

水廻り金具は銅を成分とする砲金製であり、例えばＣｕ
　：　８０〜８５％、Ｚｎ：　５％、　Ｐｂ：　５％、
Ｓｎ：５％の組成よりなるものを用いる。

各金具は、鋳型成形若しくは機械加工により成形され、
施釉の前処理として表面の粗面化及び浄化を行なう。こ
の前処理としては、従来より行なわれているボ′−ロー
掛の場合と同じであり、素地成形品をまずサンドブラス
トにより表面を粗面化し、アルカリ脱脂して酸洗する。

この前処理された金具に釉薬を施釉して焼成するが、そ
のシステムを図に示す。

図中、（１）はチェーンコンベアで、（２）はチェーン
コンベア（１）走行方向に設置される施釉室であり、下
部にブース（３謄有し、同ブース（３ンには回収ダクト
（４）が連結され回収機（５）に接続されている。（６
）は回収機（唱こ連絡する排気ダクトで中途に排気ファ
ン（７）を備えている。さらに、（８）は施釉室（２）
の窓（２ａ）に対向して噴出方向が施釉室（２ン内部を
指向するように配設され高電圧が印加されたスプレーガ
ンであり、高電圧により釉薬が帯電する様になっている
。そして、このスプレーガン（８）は釉薬のタンク（図
示せず）に連絡し、連続的にポンプ等により釉薬が供給
される構成である。尚、スプレーガン（８）は手操作に
より動作させる場合もあり、必ずしも施釉室（２）に付
帯するものではない。

（９）ば施釉室（２）のチェーンコンベア（１）走行方
向下流側に設けられる焼成室で内部に肌要の加熱器を有
するものである。

上記システムに゛おいて、金具（Ｍ）はチェーンコンヘ
アｆｌ）に吊り下げられて、施釉室（２）内に入り、同
室でスプレーガン（８）によって帯電した釉薬が噴霧さ
れて静電塗装の原理により金具＜Ｍ）表面に均一に付着
する。

次に焼成室（９）内に入り、本例の場合８７０℃の温度
雰囲気内で約５分間加熱されるようなチェーンコンヘア
（１１の搬送速度となして、同焼成室（９）で加熱し、
釉薬を融着することにより処理工程を終了し、金具（Ｍ
）表面に七宝焼を施すことができる。

以上の工程では、金具（Ｍ）をチェーンコンベア（１）
に所要ピッチで吊支すれば、連続的に施釉、焼成を行う
ことができ大量生産が可能である。また、施釉を静電塗
装により行うので、ＣＭＣ等のバ・インダが不要であり
、焼成時にガス発生がなく気泡を生起しないので製品の
品質を向上させることもてきる。

さらに、本方法ではスプレーガン（８）により釉薬を帯
電させその帯電による吸着力により金具（Ｍ）に付着さ
せるので、金具（Ｍ）の形状が如何なるものであっても
均一に吹付することができ、製品精度の向上を計ること
もできる。

尚、以上の実施例では七宝焼について述べた力東釉薬を
選定することにより金具表面にホーローを施することも
本発明により同様に行なうことができる。

また、本方法により製作される水廻り金具は七宝釉薬又
はホーロー釉薬を施されるので表面をメッキする場合と
異なり研磨する必要がなく工数を低減でき、さらに表面
がガラス質となるので汚れにくく衛生的であるという利
点があるとともに、多種の色彩を金具が呈することがで
き、金具の用途及び使用位置に応じて最適なものを供す
ることができる。

以上のように本発明によれば、コンヘアにより連続搬送
される水廻り金具は静電塗装によって施釉することがで
きるので、ｉ）大量生産が可能となり、ｉｉ　＞静電塗
装法によりバインダが不要であるためコスト安となる。

１１１）ガス発生もないので製品の品質を向上させるこ
とができ、ｉｖ）複雑な形状のものでも均一厚さの釉層
を形成させることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の方法を行なうに使用するシステムの一例を
示すものである。 （１）　　チェーンコンヘア （２）　　　　方り零山室 （８）　　スプレーガン （９）焼成室 特許出願人　　　　東陶機器株式会社 代理人　　小堀　益（ほか２名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、表面処理した水廻り金具に、静電塗装により釉薬を
   吹付けることを特徴とする静電塗装による水廻り金具へ
   の七宝釉薬施釉方法。