JPH0235696Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、例えばトラツクの荷台などに組込ん
で荷物の搬入出作業を機械的に行い、その作業能
率を向上させる荷物搬入出装置に関する。

「従来の技術」 従来、トラツクの荷台床面でこの前後方向に複
数のベルト支持フレームを一定間隔おきに平行に
張設し、荷粉搬送用のベルトを前記各フレーム上
面で荷台前後方向に摺接移動させる荷物搬入出装
置があつた。

「考案が解決しようとする問題点」 しかし乍ら、前記ベルト支持フレームを一定間
隔おきに設けているため、各支持フレームごとに
その張設位置を計測によつて出し、さらに複数の
ビスで固定支持する必要があるため、前記フレー
ムの取付に多大な労力と時間を必要とし、組立作
業能率が極めて悪くなる問題があつた。

「問題点を解決するための手段」 然るに本考案は、荷物を上面側に載せるベルト
とこのベルトをけん引駆動するロードチエンとを
エンドレス状に連結すると共に、ベルトとロード
チエンの一方の連結部に仕切ゲートを立設した荷
物搬入出装置において、前記ベルトの移動方向に
張設して上面側でベルトを摺接移動させる複数の
ベルト支持フレームを備え、前記各支持フレーム
はベルトの幅と同じ間隔を設けてベルトの移動方
向に平行に設置面に張設固定する複数のゲージフ
レーム間に配設し、左右最外側の前記ゲージフレ
ームに両端を連結させてこのフレーム間にベルト
の幅方向に平行に横架固定する複数の横フレーム
を、前記各支持フレーム及び中央部の各ゲージフ
レームに貫通させ、各ゲージフレーム間に各支持
フレームを所定高さ位置に支持固定すると共に、
各支持フレームの左右側面の一方の側面上下部に
凹部を、また他方の側面上下部に凸部を形成し、
前記凹部に凸部を係合させて各支持フレームを左
右側面で密着結合させ、各ゲージフレーム間に各
ゲージフレームを隙間なく連設し、さらに各支持
フレームの上面中央にガイド溝を形成し、左右最
外側のフレームに形成するガイド溝に前記仕切ゲ
ートのゲート支持ローラを摺接移動自在に嵌合さ
せ、また中央のフレームに形成するガイド溝に前
記ロードチエンを挿通させたものである。

「作用」 従つて本考案によれば、ベルトの支持面を形成
する複数のベルト支持フレームの組付けに計測作
業及びビス止め作業が不必要となり、またベルト
の支持面の形成部材であるベルト支持フレームを
利用し、仕切ゲートを立設支持して適正に移動案
内させ得ると共に、ベルトの支持面上にロードチ
エンを適正に張設させ得、装置全体の組立作業能
率の向上と、コンパクト化及び部品点数の削減を
図り得るものである。

「実施例」 以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。第１図は要部の拡大説明図、第２図はトラツ
クの荷台の断面側面図、第３図は同平面図、第４
図は同断面背面図であり、図中１はトラツクの運
転台２と荷台３を連設する左右一対のトラツクシ
ヤーシ、４は前記荷台３を上載するために前記シ
ヤーシ１上面で荷台３の左右方向に複数並設させ
る横根太、５は前記荷台３の前後方向に張設さ
せ、荷物を上載して搬送する３本のベルト、６は
前記ベルト５をけん引駆動する３本のロードチエ
ン、７は各ベルト５と各チエン６の端部を連結す
る固定部材、８は前記各ベルト５の他端部を連結
させ、上部に前記チエン６の他端部を連結させる
テンシヨンボルト９ａを支承するテンシヨン調節
部９と仕切ゲート１０を連設して、荷台３の左右
方向に横架させる枠体、１１，１１は荷台３下部
前方に横設する駆動ケース１２上面に単一のミツ
シヨンケース１３を介して連設固定する左右一対
のモータ、１４は前記ケース１２に軸架させる一
本のベルト駆動軸１５に支承して前記各モータ１
１にミツシヨン１３を介して連動連結させる駆動
スプロケツト、１６，１６は前記荷台３下部両側
でベルト５の移動方向に張設固設するゲージフレ
ームである側部フレーム、１７，１７は前記側部
フレーム１６，１６間にベルト５と同じ間隔を設
け並設するゲージフレームである中央フレーム、
１８…は各フレーム１６，１７並びに１７，１７
間に間隔なく並設するベルト支持フレーム、１９
…は各フレーム１６，１７，１８に直交させて貫
通挿入し、各フレーム１６，１７，１８を連結固
定する横フレーム、２０は各フレーム１６，１７
並びに１７，１７間でその後端に回転自在に支承
し、各ベルト５を折曲支持するベルトプーリ、２
１，２１は前記枠体８両側にブラケツト２２，２
３を介して連結固定し、最外側の前記支持フレー
ム１８，１８内に摺動移動自在に嵌合するゲート
支持ローラ、２４，２５は前記枠体８並びに各ベ
ルト５の移動終端位置を検出して前記モータ１
１，１１の駆動を停止させる搬入出リミツトスイ
ツチ、２６は前記ブラケツト２２に固定して、前
記スイツチ２４を押圧させて作動させるスイツチ
操作片、２７は前記チエン６に突設して前記スイ
ツチ２５を押圧させて作動させるスイツチ操作片
であり、前記荷台３下部で横根太４上部に各フレ
ーム１６，１７，１８，１９によつて荷台床を形
成させ、各フレーム１６，１７並びに１７，１７
間でその前端側のスプロケツト１４と後端側のベ
ルトプーリ２０間にベルト５とチエン６を折曲張
設し前記各ベルト５の折曲上側を前記支持フレー
ム１８上面に摺動させまた折曲下側をそのフレー
ム１８と横根太４間に挿通させると共に、前記チ
エン６の折曲上側を支持フレーム１８内に、また
折曲下側をそのフレーム１８と横根太４間に挿通
させ、ベルト５とチエン６を固定部材７並びに枠
体８を介してエンドレス状に張設し、ミツシヨン
１２を介して伝達するモータ１１，１１の駆動力
でもつて駆動軸１５と共に駆動スプロケツト１４
を回動させ、そのスプロケツト１５に懸架するチ
エン６の駆動でもつてベルト５を支持フレーム１
８上面で荷台３前後方向に摺接移動させる一方、
それに伴つて枠体８並びに仕切ゲート１０を左右
の前記ローラ２１，２１を介して側部フレーム１
６，１６に支持させて、荷台３前後方向に移動さ
せるように構成している。

第１図に示す如く、前記ベルト支持フレーム１
８は、前記ローラ２１を嵌合させるガイド溝２８
を形成し枠体８の支持を兼用する支持フレーム１
８ａと、ベルト５の支持専用のフレーム１８ｂと
があり、前記支持フレーム１８ｂにもガイド溝２
９を形成し、各フレーム１６，１７間の中央の支
持フレーム１８ｂのガイド溝２９にチエン６を挿
通させる。また側部フレーム１６と中央フレーム
１７間では前記フレーム１８ａを側部フレーム１
６に隣接させて配置し、それにフレーム１８ｂを
中央フレーム１７まで連結させる。さらに中央フ
レーム１７，１７間では前記フレーム１８ａを中
央に位置してその両側にフレーム１８ｂを中央フ
レーム１７まで連設させ、そのフレーム１８ａに
チエン６を挿通させる。そして側部フレーム１６
の内側に設ける突片１６ａと中央フレーム１７両
側に設ける突片１７ａに各フレーム１８ａ，１８
ｂを支持させ、該フレーム１８ａの左右両側面上
下隅部に凸部３０を、またフレーム１８ｂの左側
面の上下隅部に凹部３１を、さらに右側面の上下
隅部に凸部３２を形成し、その凹部３１と凸部３
０或いは３２に係合させて各フレーム１８ａ，１
８ｂを左右側面で密着結合させ、、各フレーム１
６，１７間並びに１７，１７間に各フレーム１８
ａ，１８ｂを隙間なくブロツク状に連設させるよ
うに構成する。また前記シヤーシ１にボルト３３
並びにブラケツト３４を介して横根太４を連結固
定すると共に、その横根太４上面に遮閉板３５を
挟んで各フレーム１６，１７をボルト３６を介し
て連結固定し、路上からの沈水などが荷台３内に
侵入するのを防止している。さらに横フレーム１
９両側をボルト３７を介して側部フレーム１６に
連結固定し、その間の各フレーム１７，１８ａ，
１８ｂの前後位置を規制している。また各フレー
ム１６，１７上面にビス３８を介してベルトガイ
ド板３９を張設し、ベルト５の蛇行を阻止してい
る。

本実施例は上記の如く構成するもので、荷台３
内に荷物を搬入するときは各モータ１１，１１を
駆動させてチエン６を回動させ、そのチエン６に
よつてベルト５並びに枠体８及び仕切ゲート１０
を荷台３前方側に移動させ乍ら順次ベルト５上面
に荷物を積載するものであり、荷台３内の荷物を
搬出するときは前記モータ１１，１１を逆駆動さ
せ、チエン６及びベルト５並びに枠体８と仕切ゲ
ート１０を荷台３後方に移動させ乍ら順次ベルト
５上面の荷物を搬出するものである。

またベルト５を摺動させると共に、荷物を支持
する荷台床を既存のトラツクに形成する場合に
は、先ずベルト５の幅と同じ間隔に側部フレーム
１６と中央フレーム１７を荷台３の前後方向に張
設し、その間に支持フレーム１８ａ，１８ｂを凹
部３１と凸部３０或いは３２を合致させ乍らブロ
ツク状にして連設させることにより、側部フレー
ム１６と中央フレーム１７の張設位置を設定する
だけで、支持フレーム１８を平行に位置固定がで
きる一方、そのフレーム１８に横フレーム１９を
貫通させるだけでその前後方向の位置固定がで
き、従来のように個々の支持フレーム１８の張設
位置を計測して、固定する手間をなくすと共に、
個々の計測誤差によつて各フレーム１６，１７，
１８が平行に張設されず、ベルト５の蛇行並びに
枠体８が移動途中に斜行して側部フレーム１６間
で突張り、枠体８が停止してベルト５及びチエン
６の駆動が中断される等の不都合を、各フレーム
１６，１７，１８を隙間なく連設することにより
防止して、ベルト５及びチエン６並びに枠体８を
スムーズに移動させて安全な荷物搬入出作業を行
うことができる。

「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、荷物
を上面側に載せるベルト５とこのベルト５をけん
引駆動するロードチエン６とをエンドレス状に連
結すると共に、ベルト５とロードチエン６の一方
の連結部に仕切ゲート１０を立設した荷物搬入出
装置において、前記ベルト５の移動方向に張設し
て上面側でベルト５を摺接移動させる複数のベル
ト支持フレーム１８を備え、前記各支持フレーム
１８はベルト５の幅と同じ間隔を設けてベルト５
の移動方向に平行に設置面に張設固定する複数の
ゲージフレーム１６，１７間に配設し、左右最外
側の前記ゲージフレーム１６，１６に両端を連結
させてこのフレーム１６，１６間にベルト５の幅
方向に平行に横架固定する複数の横フレーム１９
を、前記各支持フレーム１８及び中央部の各ゲー
ジフレーム１７，１７に貫通させ、各ゲージフレ
ーム１６，１７間に各支持フレーム１８を所定高
さ位置に支持固定すると共に、各支持フレーム１
８の左右側面の一方の側面上下部に凹部３１を、
また他方の側面上下部に凸部３２を形成し、前記
凹部３１に凸部３２を係合させて各支持フレーム
１８を左右側面で密着結合させ、各ゲージフレー
ム１６，１７間に各ゲージフレーム１８を隙間な
く連設し、さらに各支持フレーム１８の上面中央
にガイド溝２８，２９を形成し、左右最外側のフ
レーム１８に形成するガイド溝２８に前記仕切ゲ
ート１０のゲート支持ローラ２１を摺接移動自在
に嵌合させ、また中央のフレーム１８に形成する
ガイド溝２９に前記ロードチエン６を挿通させた
ので、ベルト５の支持面を形成する複数のベルト
支持フレーム１８の組付けに計測作業及びビス止
め作業が不必要となり、またベルト５の支持面の
形成部材であるベルト支持フレーム１８を利用
し、仕切ゲート１０を立設支持して適正に移動案
内させることができると共に、ベルト５の支持面
上にロードチエン６を適正に張設させることがで
き、装置全体の組立作業能率の向上と、コンパク
ト化及び部品点数の削減を図ることができる等の
顕著な効効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は要部の拡大説明図、第２図はトラツク
の荷台の断面側面図、第３図は同平面図、第４図
は同断面背面図である。 ５……ベルト、６……ロードチエン、１０……
仕切ゲート、１６……側部フレーム（ゲージフレ
ーム）、１７……中央フレーム（ゲージフレー
ム）、１８……ベルト支持フレーム、１９……横
フレーム、２１……ゲート支持ローラ、２８，２
９……ガイド溝、３１…凹部、３２……凸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷物を上面側に載せるベルト５とこのベルト５
   をけん引駆動するロードチエン６とをエンドレス
   状に連結すると共に、ベルト５とロードチエン６
   の一方の連結部に仕切ゲート１０を立設した荷物
   搬入出装置において、前記ベルト５の移動方向に
   張設して上面側でベルト５を摺接移動させる複数
   のベルト支持フレーム１８を備え、前記各支持フ
   レーム１８はベルト５の幅と同じ間隔を設けてベ
   ルト５の移動方向に平行に設置面に張設固定する
   複数のゲージフレーム１６，１７間に配設し、左
   右最外側の前記ゲージフレーム１６，１６に両端
   を連結させてこのフレーム１６，１６間にベルト
   ５の幅方向に平行に横架固定する複数の横フレー
   ム１９を、前記各支持フレーム１８及び中央部の
   各ゲージフレーム１７，１７に貫通させ、各ゲー
   ジフレーム１６，１７間に各支持フレーム１８を
   所定高さ位置に支持固定すると共に、各支持フレ
   ーム１８の左右側面の一方の側面上下部に凹部３
   １を、また他方の側面上下部に凸部３２を形成
   し、前記凹部３１に凸部３２を係合させて各支持
   フレーム１８を左右側面で密着結合させ、各ゲー
   ジフレーム１６，１７間に各ゲージフレーム１８
   を隙間なく連設し、さらに各支持フレーム１８の
   上面中央にガイド溝２８，２９を形成し、左右最
   外側のフレーム１８に形成するガイド溝２８に前
   記仕切ゲート１０のゲート支持ローラ２１を摺接
   移動自在に嵌合させ、また中央のフレーム１８に
   形成するガイド溝２９に前記ロードチエン６を挿
   通させたことを特徴とする荷物搬入出装置。