JPH0235357B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は食堂、喫茶店等におけるサービス業
務を合理化するため、人手をほとんど要すること
なく、迅速確実に客の注文を受けて所望の料理を
客に迅速に配膳することを目的とするとともに、
注文の間違いや配膳の間違い等によるトラブルの
発生を防止し、極めて高い省力化と正確な注文料
理とを行えるようにしたものである。

［従来の技術］ 従来、食堂や、喫茶店等の省力化を図る手段と
して、先払いにより発行した食券をテーブルに着
席した客が料理注文盤の読取り機に挿入し、調理
用デイスプレイに料理名、席番等を表示させるよ
うにした食堂サービスシステムが提案されている
（特開昭50−151600号公報参照）。

また、特開昭55−20553号公報において自動販
売機からの記録カードの発券手段、厨房室表示盤
への指令手段、および記録カードの読取り機等か
ら構成される食券販売システムが公知である。

さらに、特開昭57−130194号公報には、調理場
における調理の終了を入力することができる調理
用操作盤をそなえた、調理用デイスプレイを使用
した公衆食堂内の注文処理装置が公知である。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら上記システムにおいては、客の注
文パターンに対応する料理に必要な食事用セツト
を表示する給仕用デイスプレイが欠けていた。

すなわち、食堂、喫茶店等の規模が大きくなれ
ばなる程料理の種類（メニユー）が増え、これに
対応してテーブルに必要となる食器等（多種類の
皿、ナイフ、フオーク、おしぼり、ナプキン、水
等）の種類も飛躍的に増加するが、従来料理の種
類に対応して必要とする食器等を、迅速かつ的確
にテーブルの客の前に並べる作業は、給仕人の記
憶と慣れにのみ依存していたので、必要な食器が
配膳されなかつたり、間違つた食器等が配膳され
たりするトラブルが頻繁に生じて困つていたので
ある。

本発明は上述した点に鑑み、客の注文パターン
に対応する料理に必要な食事用セツトを表示する
給仕用デイスプレイを設置し、この給仕用デイス
プレイに、料理に必要な食事用セツトを予め記憶
させ、客がレジにおいて購入する食券（記録カー
ド）を給仕人が客から回収して、これをカード読
み取り機に挿入すれば、料理に応じて必要な食事
用セツトが表示されるようにした機能を付加した
食堂サービスシステムを開発しようとするもので
ある。

［問題点を解決するための手段］ すなわち本発明の食堂サービスシステムは、客
の注文パターンを調理用デイスプレイに送信し、
その料理名を調理用デイスプレイ上に表示させる
指令手段と、上記注文パターンを化体させた記録
カードの発見手段とを有するレジ用調理注文盤イ
と、客がテーブルまで持参した記録カードから注
文パターンを読み取る手段と、前記注文パターン
に対応する料理に必要な食事用セツトを表示する
給仕用デイスプレイとテーブル番号を入力して前
記調理用デイスプレイに送信し、前記レジ用料理
注文盤イから送信されてすでに前記調理用デイス
プレイに表示されている料理名にテーブル番号を
表示させる指令手段とを有する記録カード読み取
り機ロと、前記レジ用料理注文盤イおよび記録カ
ード読み取り機ロとから送信された料理名および
テーブル番号を表示する手段を有し、かつ調理の
終了を入力する調理用操作盤を設けた調理用デイ
スプレイハとの三者を有することを特徴とするも
のである。

すなわち、本発明に係る食堂サービスシステム
は、次のように機能するものである。

(イ) 客が料理を注文する際に、直ちに料理名を調
理用デイスプレイ上に表示し、その際レシート
とともに注文を化体させた記録カードを発行し
て客に手渡す。この記録カードに記載される料
理名に対応して、この料理に必要な食器等の種
類（食事セツト）が、予め給仕用デイスプレイ
内に各々記憶されている。

(ロ) 前記記録カードは、客がテーブルに着くと
（テーブルを決めると）同時に、客自身が客用
に設けたデイスプレイの、あるいは給仕係がこ
れを回収して給仕用デイスプレイのカード読取
り機に挿入し、同時に当該テーブル番号を入力
する。

(ハ) 前記(ロ)の操作により、前記(イ)の調理用デイス
プレイ上に表示されている料理名にテーブル番
号が付されると共に、給仕用デイスプレイ上に
テーブル番号、料理に加えて必要な食事セツト
（食器等）の種類を表示される。

(ニ) 給仕人は、給仕用デイスプレイ上の表示の通
りに配膳作業をすれば良い。

従つて、給仕係りはテーブル毎の多数の客が各
種の料理を注文した場合においても、どの客が何
を注文したかを直ちに知ることができ、受注の間
違いの虞れがなく、必要な食器、および料理等を
正確、かつ迅速に配膳することが可能となるので
ある。

実施例 １ 次に本発明の一実施例を示す添付図面について
詳細に説明すると下記の如くである。

図面は食堂の場合を示し、第１図において１は
レジ用料理注文盤で、表面に各料理名を表示した
料理キー２を有している。３は、このレジ用料理
注文盤１の上面に立設した金額表示用デイスプレ
イ、４はレシート５の発行口、６はレジ用料理注
文盤１に内蔵した発券手段から自動的に記録カー
ド７を発券する発券口である。レジ用料理注文盤
１上の料理キー２を押すと、客が注文した料理名
は後述の料理用のデイスプレイ上に表示される。

記録カード７について説明すると、回転して使
用可能な枚数で用意され、それぞれに固有の記録
手段を有している。この記録カード７は、客が注
文した料理名の組み合わせからなる注文パターン
を化体してテーブルまで運ばれ、調理用デイスプ
レイ上に表示した料理名にテーブル番号を付する
ためのものである。

すなわち、レジ係が客から料理を聞いてレジ用
料理注文盤１上の料理キー２を押し、注文完了後
に、注文終了を入力すると、その注文パターンが
信号として記録カード７に記録され、その注文パ
ターンは調理用デイスプレイへ指令手段により送
信されて記憶される。勿論、上述のごとく調理用
デイスプレイ上に表示した料理名との関係におい
て、その注文パターンが送信され記憶されるので
ある。上記した記録カード７は、発行券６から発
券され上記レシート５とともにこの記録カード７
を受け取つた客は、テーブルについて記録カード
７を給仕係に渡す。

第２図イ，ロはこの記録カード７の例を示し、
イは所定配列の孔８が一端に配設されたプラスチ
ツク製の光りカード７′、ロは磁気テープ９を添
付した磁気カード７″で、いずれも再生して使用
することができる。

第３図は調理用デイスプレイ１１を示し、料理
名およびテーブル番号を表示するとともに、調理
に終了を入力するキースイツチ１２が付設されて
いる。この調理用デイスプレイ１１には、予め各
種料理名が個別に整然と表示され、個々の料理名
ごとに複数個の表示ランプ１３が併設されてい
る。この表示ランプ１３は、レジ用料理注文盤１
による料理名の入力に応じて該当料理名部分が所
定の個数点灯する。また５分間程度で色を変え、
点滅させてその点滅の間隔を徐々に短くし、客の
待ち時間経過を分かるようにして注意を喚起す
る。なお数字の表示が可能でテーブル番号も表示
することができる。１４は調理の終了を入力する
遠隔操作式の調理用操作盤で、各料理名ごとのス
イツチで終了した個数に応じた回数を入力するこ
とにより表示ランプ１３がその個数消灯する。調
理操作盤１４をこのように遠隔操作式とすること
により、調理中に汚れた手でも操作することがで
きる。また故障してもこの調理用操作盤１４のみ
取り替えれば良い。

第４図イは、カード読取り機２１を示し、テー
ブル近傍の客用に設けるか、または給仕用カウン
ターに設けてあつて、望ましくは付設した給仕用
デイスプレイ２２上に料理名が表示される。該給
仕用デイスプレイ２２の内部には、記録カード７
に記載される料理名に対応して、この料理に必要
な食器等の種類（食事セツト）が予め各々記憶さ
れている。従つて、カード７に記載されている料
理と合わせて必要な食事用セツト（ナイフ、フオ
ーク、スプーン）も表示される。カード読取り機
２１には記録カード７を挿入するカード挿入口２
３が設けられ、客または給仕係が記録カード７を
嵌挿する。それと同時にテーブルキー２４により
テーブル番号を入力すると、給仕用デイスプレイ
２２のみならず、調理用デイスプレイ１１に表示
した料理名部分の点灯中の表示ランプ１３にも現
出する。

給仕用デイスプレイ２２には第４図ロに示すよ
うに第２デイスプレイ２５が並設され、調理用デ
イスプレイ１１の調理用操作盤１４で調理の終了
を入力するとテーブル毎の指示を表示し、部門
（中華、和食、洋食等）毎にプリントされる。上
記給仕用デイスプレイ２２には全体としてのデイ
スプレイであることが望ましく、料理名や料理の
内容の案内、空席状態等が表示される。

第５図は本発明の食堂サービスシステムの一実
施例を示す概略図である。調理用デイスプレイ１
１およびカード読み取り機２１は、レジ用調理注
文盤１に接続されている。レジ係は客から注文を
聞いてレジ用調理注文盤１の料理キー２を操作
し、調理用デイスプレイ１１にこの注文を表示さ
せる。また時にレシート５を発行口４から発行す
るとともに、発行口６から当該注文パターンを信
号として化体した記録カード７を発券させる。

客がこの記録カード７を持参してテーブル３１
に着くと、給仕係は直ちにこの記録カード７を回
収する。そして、この記録カード７をカード読取
り機のガード挿入孔２３に挿入すると、料理名と
ともに給仕用デイスプレイ２２の内部に記憶され
ている料理名に対応した料理に必要な食器等の種
類（ナイフ、フオーク、スプーン、水等の食事セ
ツト）が給仕用デイスプレイに表示される。

さらに給仕係がテーブルキー２４によりテーブ
ル番号を入力すると、給仕用デイスプレイ２２の
みならず調理用デイスプレイ１１の料理名部分に
当該テーブル番号が表示される。給仕用デイスプ
レイ２２における表示は各テーブル３１毎にまと
まつてかつ記録カード７を挿入した順に表示され
る。もちろん１個に表示し切れないときは、一旦
記憶装置にストツクされる。

その際調理人は、既にレジ用調理注文盤１から
の入力により調理用デイスプレイ１１に表示され
た通りの料理を順次調理しており、調理の終了後
に調理人が、キースイツチ１２により終了を入力
すると調理用デイスプレイ１１の表示ランプ１３
が消灯するとともに、給仕用デイスプレイ２２か
ら第２デイスプレイ２５にサインが出る。このサ
インは短時間で終了するようになつている。

したがつて、給仕人は、テーブル３１毎の多数
の客が各種の料理を同時に注文した場合にもどの
客が何を注文したかを一々確認する必要がなく、
給仕人はできた料理から順次第２デイスプレイ２
５に番号を表示されたテーブル３１に運ぶだけで
良いので注文を間違える虞れがなく、後から注文
した他の客の方が先に配膳されたという客とのト
ラブルが解消できて極めて便利である。

使用後の記録カード７は所定の数毎にまとめて
レジ用調理注文盤１に付設したケース類に戻して
おけば良い。

本発明における各種デイスプレイとしては、テ
レビブラウン管、あるいは液晶表示等を用いるこ
とができる。

［発明の効果］ この発明に係る食堂サービスシステムは以上の
ようのように構成したので、給仕人は記録カード
をカード読み取り機に挿入してテーブルキーを押
すだけで料理に必要な食事用セツトを知ることが
でき、配膳の順序やテーブルの間違いによるトラ
ブルを解消することができる。

また会計伝票等の記入が不要となり、給仕係が
客へのサービスや気配りに注力できて食堂サービ
スの向上に寄与することができる。

しかも上述のように、調理人は、調理室にある
デイスプレイに表示されたとおりの料理を順次調
理していけば良い。従つて、カード類を一々見る
必要がないため調理に専念することができる。ま
た、レジ用調理注文盤からの注文により直ちに調
理に取りかかるので、客は思つたより早く料理を
提供され、食堂のイメージアツプができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の食堂サービスシステムに用い
られるレジ用料理注文盤１を示す斜視図、第２図
イ，ロは各記録カード７を示す斜視図、第３図は
調理用デイスプレイを示す斜視図、第４図イカー
ド読取り機を示す斜視図、ロは第２デイスプレイ
２５を示す斜視図、第５図はこの発明の食堂サー
ビスシステムの一実施例を示す該略図である。 １…レジ用調理注文盤、７…記録カード、１１
…調理用デイスプレイ、２１…カード読取り機、
２２…給仕用デイスプレイ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 客の注文パターンを調理用デイスプレイに送
   信し、その料理名を調理用のデイスプレイ上に表
   示させる指令手段と、上記注文パターンを化体さ
   せた記録カードの発見手段とを有するレジ用調理
   注文盤イと、客がテーブルまで持参した記録カー
   ドから注文パターンを読み取る手段と、前記注文
   パターンに対応する料理に必要な食事用セツトを
   表示する給仕用デイスプレイと、テーブル番号を
   入力して前記調理用デイスプレイに送信し、前記
   レジ用料理注文盤イから送信されてすでに前記調
   理用デイスプレイに表示されている料理名にテー
   ブル番号を表示させる指令手段とを有する記録カ
   ード読み取り機ロと、前記レジ用料理注文盤イお
   よび記録カード読み取り機ロとから送信された料
   理名およびテーブル番号を表示する手段を有し、
   かつ調理の終了を入力する調理用操作盤を設けた
   調理用デイスプレイハとの三者を有することを特
   徴とする食堂サービスシステム。 ２ 調理用デイスプレイが、調理用操作盤を操作
   して調理の終了した調理名を入力することによつ
   て、先詰め式に当該料理名が抹消されるようにし
   てなる特許請求の範囲第１項記載の食堂サービス
   システム。