JPH0234514B2 - - Google Patents

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JPH0234514B2
JPH0234514B2 JP57210211A JP21021182A JPH0234514B2 JP H0234514 B2 JPH0234514 B2 JP H0234514B2 JP 57210211 A JP57210211 A JP 57210211A JP 21021182 A JP21021182 A JP 21021182A JP H0234514 B2 JPH0234514 B2 JP H0234514B2
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JP
Japan
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frequency
signal
track
audio
recording
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JP57210211A
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JPS59100676A (ja
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Akira Hirota
Seiji Higure
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP57210211A priority Critical patent/JPS59100676A/ja
Publication of JPS59100676A publication Critical patent/JPS59100676A/ja
Publication of JPH0234514B2 publication Critical patent/JPH0234514B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/78Television signal recording using magnetic recording
    • H04N5/782Television signal recording using magnetic recording on tape

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は多重記録装置及び多重記録再生装置に
係り、特に音声信号を映像信号と同じトラツクに
記録し、これを再生する装置に関する。
従来技術 ヘリカルスキヤニング方式磁気記録再生装置
(VTR)においては、回転ドラム等の回転体に等
角度間隔で複数個、例えば2個の回転ヘツドを取
付け、この回転体に例えば180゜強の角度範囲に亘
つて磁気テープを添接巻回しつつ走行せしめ、そ
の磁気テープ上に映像信号を回転ヘツドにより記
録し、音声信号は磁気テープ走行経路の途中に設
けられた固定ヘツドにより記録し、また再生時に
は回転ヘツドにより映像信号を再生すると共に固
定ヘツドにより音声信号を再生することは周知の
通りである。
一方、VTRの記録再生時間は近年長時間化の
傾向にあり、磁気テープの走行速度はそれに伴つ
て低速化の傾向にある。また音声信号はより高品
質で再生されることが望まれている。しかるに、
音声信号は固定ヘツドにより磁気テープ上に記
録、再生されるからテープ・ヘツド間相対線速度
が低く、磁気テープの走行速度を遅くすると、回
転ヘツドにより記録、再生される映像信号の周波
数特性に比し、音声信号の周波数特性がより大幅
に劣化してしまい、高品質な音声信号の記録再生
ができなかつた。
そこで、従来、音声信号を所定の信号形態に変
換して映像信号に重畳し、この重畳信号を映像信
号記録再生用回転ヘツドにより磁気テープに記録
し、これを再生する装置が提案されている。この
記録再生方式によれば、音声信号は回転ヘツドに
よりテープ・ヘツド間相対線速度の高い磁気テー
プ上に記録され、また再生されるから、磁気テー
プの走行速度が遅い場合であつても、固定ヘツド
により音声信号を磁気テープ走行速度を遅くする
ことなく記録、再生する場合に比し、はるかに高
品質で記録、再生することができる。
発明が解決しようとする問題点 しかるに、上記の提案になる記録再生装置で
は、音声信号を少なくとも周波数変調をした後、
例えば周波数変調輝度信号及び低域変換搬送色信
号よりなる映像信号に重畳し、この重畳信号を同
一の回転ヘツドにより記録、再生するようにして
いるため、キヤリア周波数間でビートを生じその
ビートにより再生画面に干渉(モアレ)を生じる
という問題点があつた。
そこで、本発明は音声信号を専用の回転ヘツド
により記録、再生することにより、上記の問題点
を解決した多重記録装置及び多重記録再生装置を
提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 磁気記録媒体が一定角度範囲に亘つて添接巻回
された回転体に、互いにアジマス角度の異なる複
数個の映像信号記録再生用回転ヘツドと該映像信
号記録再生用回転ヘツドとはアジマス角度が異な
り、かつ、互いにアジマス角度が異なる2個の音
声信号記録再生用回転ヘツドとを夫々取付け、
2N倍強(ただしNは1本のトラツクに記録され
る映像信号のフイールド数)に時間圧縮された2
チヤンネルの音声信号が夫々の変調信号で、か
つ、同一搬送波周波数の第1、第2の周波数変調
音声信号の時分割多重信号を1トラツク走査期間
毎に該音声信号記録再生用回転ヘツドに供給し、
該音声信号記録再生用回転ヘツドにより、走行す
る上記磁気記録媒体に該第1、第2の周波数変調
音声信号の時分割多重信号を記録した音声トラツ
クを1トラツクピツチで形成すると共に、該映像
信号記録再生用回転ヘツドにより該磁気記録媒体
に周波数変調された輝度信号と該周波数変調輝度
信号の帯域よりも低域側の空いている帯域を占有
する低域変換搬送色信号との周波数分割多重信号
であつて、該周波数変調輝度信号の下限周波数付
近が第2チヤンネルの周波数変調音声信号の帯域
とされた周波数分割多重信号を記録した映像トラ
ツクを1トラツクピツチで形成し、かつ、既に記
録した該音声トラツク上に該映像トラツクを重ね
て記録し、再生時は該音声信号記録再生用回転ヘ
ツドより取り出された該第1及び第2の周波数変
調音声信号を夫々復調すると共に各チヤンネル毎
に2N倍強の時間伸長をして、もとの音声ピツチ
の該2チヤンネルの再生音声信号を連続的に取り
出すようにしたものであり、以下その各実施例に
ついて図面と共に説明する。
実施例 第1図及び第2図は夫々本発明装置におけるヘ
ツド配置関係等の一実施例を示す。両図中、同一
構成部分には同一符号を付してある。両図におい
て、回転体の一例としての回転ドラム1の回転面
には、映像信号記録再生用回転ヘツドH1及びH2
が夫々180゜間隔で相対向して取付けられており、
かつ、回転ヘツドH1,H2に対して回転方向に角
度θだけ先行する位置に音声信号記録再生用回転
ヘツドHA1,HA2が取付け固定されている。回転
ヘツドH1及びH2は第2図に示す如く同一高さ位
置に取付けられており、かつ、回転ヘツドHA1
びHA2よりもdなる高さだけ高く取付けられてい
る。回転ドラム1はその下面が固定ドラム2の上
面に対して僅かな距離だけ離間対向する位置に設
けられており、また磁気テープ3がガイドポール
4a,4bにより案内されて180゜強の角度範囲に
亘つて、かつ、傾斜して回転ドラム1に添接巻回
されている。記録再生時には回転ドラム1は第1
図中反時計方向に回転せしめられ、かつ、磁気テ
ープ3はX方向へ走行せしめられる。
また回転ヘツドH1,H2は互いにアジマス角度
が異ならしめられており、回転ヘツドHA1,HA2
は回転ヘツドH1及びH2のアジマス角度よりも十
分大なるアジマス角度に選定されている。後述す
る如く、回転ヘツドH2,H1により記録形成され
る映像トラツクと回転ヘツドHA1,HA2により記
録形成される音声トラツクとは、同じ位置に記録
形成されるため、両回転ヘツドH2とHA1、並びに
H1とHA2とのアジマス角度差は回転ヘツドH1
HA1、又はH2とHA2とのそれに比し大なる方が好
都合である。また音声信号を映像信号との相互干
渉を少なくして再生するためには、回転ヘツド
HA1,HA2のアジマス角度は、回転ヘツドH1,H2
のアジマス角度と異ならしめる必要があり、上記
相互干渉をできるだけ少なくして再生できるよ
う、回転ヘツドH1,H2のアジマス角度よりも十
分大に選定することが望ましい。以上の点に鑑
み、一例として回転ヘツドH1のアジマス角度は
−6゜、H2のそれは+6゜、そしてHA1のそれは−
30゜、HA2のそれは+30゜に選定されている。
また、回転ヘツドH2,H1により記録形成され
る映像トラツクと回転ヘツドHA1,HA2により記
録形成される音声トラツクとを夫々同一位置に記
録形成するため、前記した如く回転ヘツドHA1
HA2は回転ヘツドH1,H2よりも角度θだけ回転
方向に先行し、かつ、dなる高さだけ低い位置に
設けられている。一例として、回転ドラム1の直
径は62mmで、θは55゜、dは18μmに選定されてい
る。なお、上記の距離dだけ高さ位置が異なるた
め、回転ヘツドHA1,HA2により記録形成される
音声トラツクの始端は、回転ヘツドH2,H1によ
り記録形成される映像トラツクの始端よりも18μ
m程度ずれるが、このずれは極めて微小であり、
実質上無視することができる。
次に本発明の信号処理系について説明する。第
3図乃至第8図は本発明の前提となる実施例の説
明である。第3図は本発明の記録系の一実施例の
ブロツク系統図を示す。同図中、第1図及び第2
図と同一構成部分には同一符号を付してある。第
3図において、入力端子5と6には例えば左チヤ
ンネルの音声信号と右チヤンネルの音声信号とが
別々に入来し、入力端子7には標準方式カラー映
像信号が入来する。入力端子5に入来した左チヤ
ンネル音声信号は左チヤンネル音声信号記録系8
内の低域フイルタ9にまず供給される。低域フイ
ルタ9は入力音声信号の例えば15kHz以上の周波
数成分を除去して第1、第2のバケツト・ブリゲ
ード・デバイス(以下「BBD」という)10,
11に夫々供給する。低域フイルタ9はBBD1
0,11の動作帯域外の信号成分を除去するため
に設けられている。
他方、公知の手段により生成した前記回転ドラ
ム1の一回転期間に等しい周期をもち、かつ、そ
の回転位相に同期した回転検出パルス、すなわち
所謂ドラムパルスが入力端子12よりクロツクパ
ルス発生器13に供給される。なお、ドラムパル
スの代りに水平同期信号又はカラーバースト信号
をクロツクパルス発生器13に供給してもよい。
第4図Aはこのドラムパルスの信号波形を示し、
1本のトラツク宛1フイールドの映像信号を記録
するものとすると、周期が2フイールドの対称矩
形波である。クロツクパルス発生器13はこのド
ラムパルス(又は水平同期信号、カラーバースト
信号)に基づき、所定繰り返し周波数fの書き込
み用クロツクパルスW.CKと、繰り返し周波数
1.2fの読み出し用クロツクパルスR.CKとを夫々
発生する。書き込み用クロツクパルスは第4図B
に模式的に示す如く、常時発生出力され、他方、
読み出し用クロツクパルスは第4図Cに模式的に
その発生タイミングを示す如く、出力される。
書き込み用クロツクパルスW.CKはスイツチ
SWaの接点、スイツチSWbの接点に夫々印
加され、読み出し用クロツクパルスR.CKはスイ
ツチSWaの接点とSWbの接点とに夫々印加
される。またスイツチSWcの接点、は第1
のBBD10の出力端、第2のBBD11の出力端
に接続されており、またスイツチSWcの接点
は空接点とされている。これらのスイツチSWa
〜SWcは、実際には電子スイツチ回路で構成さ
れており、図示を省略したスイツチングパルス発
生器から取り出されるスイツチングパルスにより
スイツチング制御される。第4図Dはスイツチ
SWaの切換タイミングを示し、交互に接点、
に切換接続される。
また第4図EはスイツチSWbの切換タイミン
グを示し、スイツチSWaが接点に接続されて
いる1フイールド強の期間のうち1フイールド弱
の期間は接点に接続され、スイツチSWaが接
点に接続されている1フイールド弱の期間と、
その直前のT1で示す期間からその直後のT2で示
す期間の計1フイールド強の期間は接点に接続
されるように切換えられる。更に第4図Fはスイ
ツチSWcの切換タイミングを示し、接点→
→→→→…というように順次切換えられ
る。スイツチSWaが接点に接続される1フイ
ールド強の期間はBBD10に書き込み用クロツ
クパルスW.CKが印加され、SWaが接点に接続
される1フイールド弱の期間は読み出し用クロツ
クパルスR.CKがBBD10に印加される。またス
イツチSWbはBBD11に対して接点に接続さ
れる1フイールド強の期間は書き込み用クロツク
パルスW.CKを印加し、接点に接続される1フ
イールド弱の期間は読み出し用クロツクパルス
R.CKを印加する。これにより、BBD10及び1
1は一方が読み出し動作をしているときは他方が
書き込み動作を行なうように制御される。
まずドラムパルスがハイレベルである1フイー
ルド期間の音声信号はBBD10に繰り返し周波
数fのクロツクパルスにより書き込まれ、更に次
の第4図BにT1で示す若干の期間の音声信号も
引続きスイツチSWaが接点に接続されている
からBBD10に書き込まれる。一方、スイツチ
SWbは上記ドラムパルスがローレベルとなる時
点から接点に接続されるため、上記期間T1
音声信号は同時にBBD11にも繰り返し周波数
fのクロツクパルスにより書き込まれる。上記期
間T1が経過すると、第4図Dに示す如くスイツ
チSWaが接点に接続されるため、BBD10に
繰り返し周波数fのクロツクパルスで書き込まれ
たその直前の1フイールド強(1フイールド+
T1)の期間の音声信号が、繰り返し周波数1.2fの
クロツクパルスで読み出され、このとき第4図F
に示す如く接点に接続されているスイツチ
SWcを通して低域フイルタ14に供給される。
BBD10から1フイールド強の音声信号が読み
出される期間は第4図Cに模式的に示す如く、1
フイールド期間よりも約2T1の期間短く、その読
み出しが終了する時刻でスイツチSWcは接点
に接続される。スイツチSWcが接点に接続さ
れている僅かな期間は低域フイルタ14には音声
信号が何も印加されない。
ドラムパルスがローレベルからハイレベルに変
化するとスイツチSWaは接点に接続されて
BBD10に書き込み動作を再び開始させ、更に
期間T2経過すると第4図Eに示す如くスイツチ
SWbが接点からに切換わると同時にスイツ
チSWcが接点からへ切換わる。この期間T2
経過した時点でBBD11には期間T1を含む次の
1フイールド強の期間の音声信号が周波数fのク
ロツクパルスにより書き込まれ終つており、その
時点より今度は周波数1.2fのクロツクパルスによ
りBBD11からその書き込まれた音声信号が1
フイード弱の期間かかつて読み出され、このとき
接点に接続されているスイツチSWcを通して
低域フイルタ14に供給される。
このようにして、1.2倍に時間圧縮され、かつ、
第4図にT1、T2で示す短期間の音声情報が重複
された左チヤンネル音声信号は、第4図Cに模式
的に示すタイミングでスイツチSWcから間欠的
に取り出され、低域フイルタ14により不要周波
数成分が除去された後周波数変調器15に供給さ
れ、ここで周波数変調される。周波数変調器15
から間欠的に取り出された搬送波周波数f1(例え
ば1.35MHz)を有する第1のFM音声信号は混合
回路16に供給される。なお、第1のFM音声信
号の最大周波数偏移は例えば±100kHzである。
他方、入力端子6に入来した右チヤンネル音声
信号は、上記の左チヤンネル音声信号記録系8と
同様の構成の右チヤンネル音声信号記録系17に
供給され、ここで1.2倍に時間圧縮された右チヤ
ンネル音声信号で搬送波周波数f2(例えば1.6M
Hz)を周波数変調した最大周波数偏移が例えば±
100kHzの第2のFM音声信号に変換され、間欠的
に取り出されて混合回路16に供給される。
これにより、混合回路16からは第1及び第2
の周波数分割多重信号が間欠的に取り出され、単
一のロータリートランス18を経て2個の音声信
号記録再生用回転ヘツドHA1及びHA2に供給され
る。
ところで、VTRでは周知のようにテープ・ヘ
ツド間の相対速度の変動や、機械的精度の点から
磁気テープ3を回転ドラム1に対して180゜よりや
や大なる角度で巻回しており、2個の回転ヘツド
H1,H2が同時に磁気テープ3上に数H(Hは水
平同期期間)程度の期間走査するようにして映像
信号をオーバーラツプ記録をし、再生時に2個の
回転ヘツドH1,H2から同時に再生出力が得られ
る所定のスイツチングポイントで一方の回転ヘツ
ドの再生出力から他方の回転ヘツドの再生出力へ
切換える。このため、回転ヘツドH1,H2には
夫々ロータリートランス22,23が各1個必要
である。
これに対し、上記第1及び第2のFM音声信号
の周波数分割多重信号は、スイツチSWcが接点
に接続されている期間伝送されないが、この期
間は回転ヘツドHA1及びHA2が夫々磁気テープ3
上を同時に走査する期間とその前後の極めて僅か
な期間とに相当する。このため、回転ヘツドHA1
及びHA2が同時に磁気テープ3上を走査している
期間及びその前後の僅かな期間には第1及び第2
のFM音声信号の周波数分割多重信号は回転ヘツ
ドHA1及びHA2のいずれにも供給されず、HA1
びHA2のうちいずれか一方の回転ヘツドのみが磁
気テープ3上を走査している期間のみ上記周波数
分割多重信号が供給されてその回転ヘツドにより
この周波数分割多重されたFM音声信号が記録さ
れる。また再生時にも回転ヘツドHA1及びHA2
うちいずれか一方が磁気テープ3上を走査してい
る期間のみ音声トラツクが記録形成されているか
ら、再生FM音声信号はいずれか一方の回転ヘツ
ドHA1又はHA2のみから得られる。従つて、本発
明によれば、音声信号再生用回転ヘツドHA1及び
HA2が2個であつても、ロータリートランスは第
3図及び後述の第7図に18で示す如く一個で済
む。
他方、入力端子7に入来した標準方式カラー映
像信号は輝度信号記録系19及び搬送色信号記録
系20に夫々供給され、輝度信号と搬送色信号と
に分離され、輝度信号記録系19からは例えばシ
ンクチツプレベルが3.4MHzでホワイトピークレ
ベルが4.4MHzとなるような搬送波周波数偏移を
もつFM輝度信号に変換されて取り出され、また
搬送色信号記録系20からは上記FM輝度信号の
帯域よりも低い帯域へ周波数変換され、かつ、ク
ロストーク対策のため公知の位相推移処理等の処
理を受けた低域変換搬送色信号とされて取り出さ
れる。上記のFM輝度信号と、例えば色副搬送波
周波数629kHzの低域変換搬送色信号とは混合回
路21に供給されて周波数分割多重された後ロー
タリートランス22,23を経て回転ヘツドH1
H2に夫々供給される。
第5図は本発明方式により磁気テープ3上に記
録され、再生される各信号の周波数スペクトラム
の一例を示す。同図中、FM−Yは、輝度信号記
録系19から取り出されたFM輝度信号の周波数
スペクトラムを示し、Cは搬送色信号記録系20
から取り出された低域変換搬送色信号の周波数ス
ペクトラムを示す。またA1、A2は夫々前記第1、
第2のFM音声信号の周波数スペクトラムを示
す。第5図に示すように第1及び第2のFM音声
信号は、その帯域がFM輝度信号の下限周波数付
近の周波数に選定されており、また飽和レベルで
記録される。
次に本発明方式におけるテープパターンについ
て説明する。いま、磁気テープ3上に回転ヘツド
HA1により第1及び第2のFM音声信号の周波数
分割多重信号の記録が開始されたものとすると、
テープ長手方向に対して傾斜した音声トラツクが
記録形成され始め、その時刻より更に回転ドラム
1の第1図に示す角度θの回転期間だけ経過した
時刻より、回転ヘツドH1により上記音声トラツ
クと同一角度傾斜し、かつ、音声トラツクに対し
てテープ上流側の異なる位置に前記FM輝度信号
と低域変換搬送色信号とよりなる周波数分割多重
信号が記録された映像トラツクが形成され始め
る。回転ヘツドHA1による音声トラツクと回転ヘ
ツドH1による映像トラツクとが夫々一定時間差
をもつて同時に形成され、更に回転ヘツドHA1
第1図に示すガイドポール4b付近にくると、回
転ヘツドHA1による1本の音声トラツクの記録が
終了し、次に回転ヘツドHA2により音声トラツク
が記録され始め、更に一定時間後に回転ヘツド
H2により映像トラツクが記録形成され始める。
ここで、回転ヘツドH2が映像トラツクを記録
形成する位置は、回転ヘツドH1により記録形成
された映像トラツクに対しテープ下流側に1トラ
ツクピツチ分異なる位置であり、ここには既に1
本の音声トラツクが記録形成されている。従つ
て、回転ヘツドH2は既に記録形成されている1
本の音声トラツク上に重ねて映像トラツクを記録
形成することになる。ここで、音声トラツクには
第5図にA1、A2で示したような低周波数の第1
及び第2のFM音声信号が記録されているが、こ
れらのFM音声信号は記録波長がが比較的長いた
めに磁気テープ3の磁性層の深層にまで飽和レベ
ルで記録されている。
これに対して、音声トラツク上に重ねて記録さ
れる映像信号のうち、FM輝度信号は第5図に
FM−Yで示したように高周波数であるため、磁
気テープ3の磁性層の表層部分に主として記録さ
れるので、既に記録されている上記FM音声信号
を殆ど消去することがなく記録される。一方、低
域変換搬送色信号は第5図にCで示したように
FM音声信号よりも低周波数であるため、磁気テ
ープ3の磁性層の深層部分にまで記録されるか
ら、音声トラツクが既に記録形成されている所を
重ねて記録すると、既記録FM音声信号を略消去
してしまうことになる。しかし、FM音声信号は
前記した如く飽和レベルで記録されているのに対
し、後に重ねて記録される低域変換搬送色信号は
飽和レベルよりも小なるレベルで記録されるか
ら、低域変換搬送色信号によるFM音声信号の消
去の程度はそれほど大きくはなく、FM音声信号
は再生可能なレベルで残る。
従つて、回転ヘツドH2により既記録音声トラ
ツク上に重ねて映像トラツクを記録形成しても、
FM音声信号は再生可能なレベルで記録されてお
り、かつ、低域変換搬送色信号及びFM輝度信号
も同じ磁気テープ位置に記録されることになる。
上記の回転ヘツドH2による映像トラツクの記
録が終了するよりもやや早い時点より再び回転ヘ
ツドHA1によりその直前に回転ヘツドHA2により
記録した音声トラツクよりも1トラツクピツチ分
離れた位置に音声トラツクが記録され始める。こ
のようにして、磁気テープ3上には、回転ヘツド
HA1及びHA2によりFM音声信号が記録された音
声トラツクが1トラツクピツチで形成されると共
に、回転ヘツドH1,H2により低域変換搬送色信
号及びFM輝度信号が記録された映像トラツクが
1トラツクピツチで形成され、回転ヘツドH2
H1により既記録音声トラツク上に映像トラツク
が重ねて記録形成される。
第6図は本発明方式におけるテープパターンの
一例を示す図で、磁気テープ3の長手方向に対し
て傾斜した各トラツクのうち、例えば左下りの斜
線を付して示す傾斜トラツクは、回転ヘツドHA2
により記録形成された音声トラツクと回転ヘツド
H1により記録形成された映像トラツクとが夫々
重ねて記録されたトラツクを示し、右下りの斜線
を施した傾斜トラツクは回転ヘツドHA1による音
声トラツクと回転ヘツドH2により記録形成され
た映像トラツクとが夫々重ねて記録されているト
ラツク位置を示す。またTWは1本のトラツクの
トラツク幅で、ここでは音声トラツク及び映像ト
ラツク共に同一トラツク幅であり、またTPはト
ラツクピツチを示す。ここでは相隣るトラツク間
にはガードバンドは形成されていないから、トラ
ツクピツチTPとトラツク幅TWとは等しい。ま
た各トラツクは1本当り1フイールド分の映像信
号が記録されている。更に第6図中、TCはコン
トロール信号記録トラツクを示し、TAは音声信
号記録トラツクを示し、これらの記録系及び再生
系の説明は、本発明の要旨とは直接の関係がない
ので省略する。なお、上記トラツクTAは、従来
と同様に音声信号を周波数変調することなく直接
に固定ヘツドで記録形成されたトラツクであり、
これにより、従来のVTRで磁気テープ3を再生
した場合はトラツクTAより音声信号を再生する
ことができる。
なお、上記の実施例では第6図に示す相隣る音
声トラツクには1.2倍に時間圧縮された音声信号
が記録されており、相隣る音声トラツクのうち先
に記録された音声トラツクの一定期間(第4図に
T1、T2で示す)の記録音声信号と、後で記録さ
れた音声トラツクの始端より一定期間の記録音声
信号とは夫々同一の音声情報をもつ音声信号であ
る(すなわち、音声信号は所謂オーバーラツプ記
録されている。)。
また前記したように、スイツチSWcが接点
に接続されている一定期間は時間圧縮音声信号は
出力されず、よつて第1及び第2のFM音声信号
は記録されないから、第6図にRAで示す範囲内
にのみ第1及び第2のFM音声信号が記録される
ことになる。なお、第6図にRVで示す範囲に
は、すなわち各トラツクの全長部分には1フイー
ルド分の映像信号が記録される。
次に本発明装置の再生系につき説明するに、第
7図は本発明装置の再生系の一実施例のブロツク
系統図を示す。同図中、第3図と同一構成部分に
は同一符号を付してある。第7図において、回転
ヘツドHA1,HA2は第6図に斜線で示す音声トラ
ツクと映像トラツクとが重ねて記録されたトラツ
ク(以下説明の便宜上、重複記録トラツクとい
う)を交互に走査する。ここで前記したように相
隣る音声トラツクの一方の音声トラツクは例えば
アジマス角度が−30゜の回転ヘツドHA1により記録
されており、またこの音声トラツクに重ねて記録
された映像トラツクは例えばアジマス角度+6゜の
回転ヘツドH2により記録されたトラツクである
から、回転ヘツドHA1がこの重複記録トラツクを
走査した場合はアジマス損失効果により前記第1
及び第2のFM音声信号のみが再生される。他方
の回転ヘツドHA2が次の重複記録トラツクを走査
した場合も同様に前記第1及び第2のFM音声信
号のみが再生される。
また、磁気テープ3上の相隣る重複記録トラツ
クは互いにアジマス角度が異なる回転ヘツドによ
り記録されたトラツクだから、上記回転ヘツド
HA1又はHA2が重複記録トラツクを走査した場合、
隣接の重複記録トラツクの既記録FM音声信号を
クロストークとして再生してしまうことを防止す
ることができる。
このようにして、回転ヘツドHA1及びHA2が、
走査する重複記録トラツクから再生された第8図
Aに示す如き第1及び第2のFM音声信号は、ロ
ータリートランス18及び前置増幅器25を夫々
経て左チヤンネル音声信号再生系26及び右チヤ
ンネル音声信号再生系27に夫々供給される。両
再生系26及び27はFM復調器で復調する再生
FM音声信号の搬送波周波数が異なるだけであ
り、略同一構成なので、再生系26のみについて
説明する。再生された第1及び第2のFM音声信
号は再生系26内のFM復調器28に供給され、
ここで第1のFM音声信号のみが周波数選択され
た後FM復調された後、低域フイルタ29により
不要周波数成分が除去される。低域フイルタ29
より取り出された時間圧縮左チヤンネル音声信号
はスイツチSWdに供給される。
他方、クロツクパルス発生器31は第8図Bに
示す如き入力端子30に入来したドラムパルスに
位相同期した繰り返し周波数1.2fとfの両クロツ
クパルスを発生する。スイツチSWf及びSWgは
スイツチSWd,SWeと同様に電子スイツチ回路
で構成されており、図示を省略したスイツチング
パルス発生回路よりのスイツチングパルスによ
り、ドラムパルスに位相同期して繰り返し周波数
1.2fとfのクロツクパルスを、所定タイミングで
交互に切換えてBBD32及び33に印加する。
またスイツチSWdは接点、を有しており、
1フイールド期間毎に交互に切換えられる。ここ
で、スイツチSWdの接点、はBBD32,3
3の入力端子に接続されている。また、スイツチ
SWdの共通接点に入力される時間圧縮左チヤン
ネル音声信号は、スイツチSWdによりBBD32
又は33に供給されることになる。第8図Eはこ
のスイツチSWdの切換タイミングを示す。
更にスイツチSWeはBBD32,33の出力端
にその接点、が接続されており、第8図Fに
示す如く、1フイールド期間毎に交互に切換接続
され、かつ、スイツチSWdが接点からへ切
換つてから所定の一定時間T3後に接点に接続
され、スイツチSWdが接点からへ切換つて
から一定時間T3後に接点に接続されるように
制御される。
これにより、第8図Eに示すスイツチSWdが
接点に接続されている1フイールド期間では、
BBD32に時間圧縮音声信号が繰り返し周波数
1.2fのクロツクパルスにより第8図Cに模式的に
示す如く書き込まれ、BBD33から時間圧縮音
声信号が繰り返し周波数fのクロツクパルスによ
り読み出される。第8図Eに示すスイツチSWd
が接点に接続されている次の1フイールド期間
はBBD33が繰り返し周波数1.2fのクロツクパル
スが印加されてその期間内に再生される時間圧縮
左チヤンネル音声信号を書き込み、BBD32が
その直前の1フイールド期間に書き込んだ時間圧
縮左チヤンネル音声信号を繰り返し周波数fのク
ロツクパルスにより読み出す。このときオーバー
ラツプ記録分の音声信号は第8図DにT4で示す
期間に亘つて読み出される。このようにして、
BBD32からは1.2倍に時間伸長されてもとの音
声ピツチに復元された1フイールド強の左チヤン
ネルの音声信号が1フイールド強の期間(1フイ
ールド+T4)に亘つて第8図Dに模式的に示す
如く読み出される。
BBD32の読み出しが終了すると引続いて
BBD33から第8図Dに示す如く上記と同様に、
1.2倍に時間伸長されてもとの音声ピツチに復元
された1フイールド強の左チヤンネル音声信号が
1フイールド強の期間に亘つて読み出される。ス
イツチSWeはBBD32、又は33に周波数fの
クロツクパルスが印加され始めた時点より僅かな
期間T3(T3<T4)だけ遅れて接点、又はに
接続されるため、BBD32,33から読み出さ
れた再生左チヤンネル音声信号はスイツチSWe
及び低域フイルタ34を夫々通して出力端子35
へ出力される。
このようにして、出力端子35にはBBD32,
33から交互に時間伸長されてもとの音声ピツチ
に復元されて読み出された左チヤンネル音声信号
が時系列的に合成されて連続的に取り出される。
また右チヤンネル音声信号再生系27からも、上
記と同様にしてもとの音声ピツチに復元されて読
み出された右チヤンネル音声信号が出力端子36
へ連続的に出力される。
ここで、本実施例では音声信号は1.2倍に時間
圧縮されてオーバーラツプ記録されており、また
第8図D,Fからわかるように、再生時にはこの
オーバーラツプ記録された音声信号が再生される
期間T4の略中央付近でBBD32及び33の出力
を切換えるようにしているため、磁気テープ3の
走行むら、回転ヘツドHA1,HA2H1及びH2の回転
むら等によりテープ・ヘツド間の相対線速度が変
動してドラムパルスの位相変動(時間軸変動)が
生じた場合であつても、再生音声信号を上記のオ
ーバーラツプ記録音声信号の再生期間内で常に切
換えることができる。従つて、外乱によつてドラ
ムパルスに位相変動が生じても、再生音声信号が
不連続となつて跡切れる等の弊害は生じることは
なく、常に再生音声信号が連続的に取り出され
る。
他方、上記回転ヘツドHA1による重複記録トラ
ツク走査時は、僅かな一定時間遅れて回転ヘツド
HA1が第6図に左下りの斜線を付して示した重
複記録トラツクを走査する。これにより、回転ヘ
ツドH1により再生された映像トラツクの再生信
号がロータリートランス22、前置増幅器37、
及び端子aに接続されているスイツチ回路39を
夫々経て輝度信号再生系40及び搬送色信号再生
系41に夫々供給される。輝度信号再生系40は
再生FM輝度信号を分離波した後、これをFM
復調してもとの帯域の再生輝度信号を得て、これ
を混合回路42へ出力する。また搬送色信号再生
系41は再生低域変換搬送色信号を分離波して
これをもとの帯域に戻し、かつ、隣接する重複記
録トラツクからクロストークとして再生された低
域変換搬送色信号をくし形フイルタを用いて除去
して走査トラツクの再生搬送色信号のみを取り出
し、これを混合回路42へ出力する。混合回路4
2は上記の両信号を混合し、再生標準方式カラー
映像信号として出力端子43へ出力する。
上記の回転ヘツドHA1,H1の各トラツクの走査
が終ると、次にスイツチ回路39が端子b側に切
換接続されると共に、回転ヘツドHA2,H2により
各重複記録トラツクが走査され始める。これによ
り、回転ヘツドH2は前記したアジマス損失効果
により重複記録トラツク中の音声トラツクの既記
録FM音声信号は再生せず、映像トラツクの既記
録信号のみを再生する。すなわち、回転ヘツド
H2からは重複記録トラツクに記録されている低
域変換搬送色信号及びFM輝度信号よりなる周波
数分割多重信号が再生出力され、この再生周波数
分割多重信号はロータリートランス23、前置増
幅器38、端子b側に接続されているスイツチ回
路39を夫々通して輝度信号再生系40及び搬送
色信号再生系41に夫々供給される。輝度信号再
生系40及び搬送色信号再生系41は前記したと
同様の動作を行なうため、混合回路42から出力
端子43へは、重複記録トラツクに記録されてい
る1フイールド分の映像信号が再生標準方式カラ
ー映像信号とされて出力される。このように、本
実施例によれば、互いにアジマス角度の異なる回
転ヘツドH2とHA1又はH1とHA2とにより重ねて記
録形成された重複記録トラツクを、夫々のアジマ
ス角度の回転ヘツドH2とHA1又はH1とHA2により
順次に再生するので、同一の回転ヘツドにより
FM音声信号と低域変換搬送色信号及びFM輝度
信号とを同時に記録し、再生した場合に生ずる
FM音声信号と低域変換搬送色信号及びFM輝度
信号とのビートによる相互干渉は、殆ど生じな
い。従つて、高品質にカラー映像信号や音声信号
を再生することができる。
ところで、以上説明した実施例は2.2倍に時間
圧縮された2チヤンネルの音声信号で互いに異な
る搬送波周波数を周波数変調した2つのFM音声
信号を記録/再生しているため、干渉防止のため
2つのFM音声信号の搬送波周波数の間に所定の
帯域幅(すき間)を設ける必要がある。このため
帯域幅が広くなつてしまう。そこで、次の第2実
施例ではこの欠点を除去するものである。
次に本発明方式の第2実施例について説明する
に、第9図は本発明方式の第2実施例により記録
形成されたテープパターンを示す。同図中、第6
図と同一構成部分には同一符号を付してある。第
9図において、相隣る重複記録トラツクは夫々異
なるアジマス角度の回転ヘツドHA1,HA2,H1
H2により記録形成されている点は第6図と同様
であるが、本実施例では左右2チヤンネルの音声
信号が夫々別々に2.2倍程度に時間圧縮され、例
えば0.5フイールド期間弱毎に交互に時系列的に
合成された時分割信号とされ、この時分割信号で
単一の搬送波周波数(例えば1.1MHz)を周波数
変調して得られた周波数変調音声信号を回転ヘツ
ドHA1,HA2により記録し、これを再生する点が
異なる。
第9図において、RAで示す範囲内であつて、
間隔の疎なる斜線で示すトラツク部分は例えば時
間圧縮左チヤンネル音声信号のFM信号が記録さ
れており、また間隔の密なる斜線で示すトラツク
部分は時間圧縮右チヤンネル音声信号のFM信号
が記録されている。
第9図に示すテープパターンの磁気テープを再
生する再生系は、左チヤンネル音声信号再生系と
右チヤンネル音声信号再生系とに夫々2個ずつの
BBDを設け、2.2倍に時間伸長してもとの音声ピ
ツチの左、右2チヤンネルの音声信号を取り出
す。
第10図は本発明装置の第3実施例により記録
形成されたテープパターンを示す。同図中、第6
図と同一構成部分には同一符号を付してある。第
10図において、各傾斜トラツクは音声トラツク
と映像信号とが夫々重ねて記録形成されたトラツ
クであることは第1及び第2実施例と同様である
が、本実施例では2個の回転ヘツドHA1及びHA2
のアジマス角度は同一角度(例えば−30゜)であ
り、また、左右2チヤンネルの音声信号が夫々
別々に4.4倍程度に時間圧縮され、時間圧縮左チ
ヤンネル音声信号を0.5フイールド弱の期間伝送
してから、次の1フイールド強の期間は何も伝送
せず、次の0.5フイールド弱の期間は時間圧縮右
チヤンネル音声信号を伝送して次の0.5フイール
ド弱の期間は時間圧縮左チヤンネル音声信号を伝
送することを繰り返し、かかる時分割多重信号で
単一の搬送波周波数(例えば1.1MHz)を周波数
変調して得られた音声信号を回転ヘツドHA1
HA2により記録し、これを再生する点が異なる。
従つて、本実施例によれば、第10図に示す如
くRVで示す範囲内であつて、相隣る音声トラツ
クのうち一方の音声トラツクの略前半分のトラツ
ク部分に間隔の疎なる斜線で示す如く、例えば時
間圧縮左チヤンネル音声信号のFM信号が記録さ
れており、他方の音声トラツクの略後半分の間隔
の密なる斜線で示すトラツク部分に時間圧縮右チ
ヤンネル音声信号のFM信号が記録される。従つ
て、FM音声信号記録トラツク部分の両側に隣接
するトラツク部分は第10図に白地で示す映像信
号のみが記録されている映像トラツク部分とな
り、これにより音声トラツクに関しては実質的に
1本の映像トラツクのトラツク幅TW相当のガー
ドバンドが形成されたこととなり、よつて前記回
転ヘツドHA1,HA2が同一アジマス角度であつて
も、重複記録トラツク再生時に隣接する重複記録
トラツクの既記録FM音声信号をクロストークと
して再生することはない。
なお、第3実施例では、4倍強に時間圧縮して
いるので、時分割多重信号の占有帯域幅は第2実
施例の場合よりもさらに広くなるが、仮に、2倍
強に時間圧縮された2チヤンネルの音声信号で互
いに異なる搬送波周波数を周波数変調して得た2
つのFM音声信号を周波数分割多重した場合と比
べた場合は、2つの変調信号の間の所定の帯域幅
(すき間)の分だけ本実施例の方が占有帯域幅を
狭くすることができる。
変形例 本発明は上記の各実施例に限定されるものでは
なく、以下の種々の変形例も包含するものであ
る。すなわち、記録再生をする第1、第2のFM
音声信号は、左、右2チヤンネルの音声信号の和
信号と差信号とを変調信号としてもよい。ただ
し、その場合は記録再生系にマトリクス回路が必
要となる。また音声信号は2チヤンネルステレオ
音声信号に限らず、3チヤンネル以上の音声信号
でもよい。更に音声信号はデイジタル信号形態で
記録再生してもよい。
更に回転ヘツドHA1,HA2のトラツク幅を回転
ヘツドH1,H2のそれよりも大にしてもよい。こ
の場合も相隣る音声トラツクの間に、映像トラツ
クのトラツク幅よりも小なる幅ではあるが映像ト
ラツクの一部分がガードバンドとして形成される
からである。またBBD10,11,32,33
の代りにチヤージ・カツプルド・デバイス
(CCD)等の他の電荷転送素子又はデイジタルメ
モリなどを使用して時間圧縮、伸長を行なうこと
もできる。
更に前記オーバーラツプ期間でのスイツチング
時切換られる再生音声信号の立下り、立上りを比
較的ゆるやかな傾斜角度としフエードアウト、フ
エードインの構成とする事により特に高域でのス
イツチングノイズの低減を計ることができる。
効 果 上述の如く、本発明装置によれば、FM音声信
号を専用の回転ヘツドにより記録しているから、
FM音声信号とFMされた映像信号とを多重して
同一回転ヘツドにより記録再生する従来方式に比
し、キヤリア周波数間のビートによる相互干渉を
大幅に低減することができ、従つて再生画面中の
モアレを略なくすことができ、また専用の音声信
号記録用回転ヘツドによる記録音声トラツクを映
像トラツクと同じ位置に記録しているため、映像
トラツクと音声トラツクとを重複することなく記
録する場合に比し、記録再生時間を減少させるこ
とがなく、また音声信号を2N倍強に時間圧縮し
て時分割多重し、そのう時分割多重信号で単一の
搬送波周波数を周波数変調して得た周波数変調音
声信号を2個の回転ヘツドで記録した場合は、N
倍強に時間圧縮された2チヤンネルの音声信号で
互いに異なる搬送波周波数を周波数変調して得た
2つのFM音声信号の周波数分割多重信号を記
録/再生した場合に比べ、再生時に2つの変調信
号を分離するために必要な2つの変調信号の間の
所定の帯域幅(すき間)が不要な分だけ、占有帯
域幅を狭くすることができ、また4N倍強に時間
圧縮してNフイールドの非伝達期間を設けた場合
には、ガードバンドが形成されることにより、同
一アジマス角の音声回転ヘツドを使用しても隣接
トラツク間での音声信号のクロストークが発生せ
ず、また、いずれの場合も周波数変調器及びFM
復調器を夫々々1個のみで構成することができる
と共に、スイツチングを低減できる等の特長を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々本発明装置におけるヘ
ツド配置関係等の一実施例を示す平面図及び側面
図、第3図は本発明方式の記録系の一実施例を示
すブロツク系統図、第4図A〜Fは夫々第3図図
示ブロツク系統の各部の動作を説明するための
図、第5図は本発明装置により記録、再生される
信号の周波数スペクトラムの一例を示す図、第6
図は本発明装置により記録、再生されるテープパ
ターンの一例を示す図、第7図は本発明装置の再
生系の一実施例を示すブロツク系統図、第8図A
〜Fは夫々第7図図示ブロツク系統の各部の動作
を説明するための図、第9図及び第10図は夫々
本発明の第2及び第3実施例によるテープパター
ンを示す図である。 1……回転ドラム、3……磁気テープ、5,6
……音声信号入力端子、7……映像信号入力端
子、8……左チヤンネル音声信号記録系、10,
11,32,33……バケツト・ブリゲード・デ
バイス(BBD)、12,30……ドラムパルス入
力端子、13,31……クロツクパルス発生器、
15……周波数変調器、16,21,42……混
合回路、17……右チヤンネル音声信号記録系、
18,22,33……ロータリートランス、26
……左チヤンネル音声信号再生系、27……右チ
ヤンネル音声信号再生系、28……FM復調器、
35……左チヤンネル音声信号出力端子、36…
…右チヤンネル音声信号出力端子、43……再生
カラー映像信号出力端子、HA1,HA2……音声信
号記録再生用回転ヘツド、H1,H2……映像信号
記録再生用回転ヘツド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 磁気記録媒体が一定角度範囲に亘つて添接巻
    回された回転体に、互いにアジマス角度の異なる
    複数個の映像信号記録用回転ヘツドと該映像信号
    記録用回転ヘツドとはアジマス角度が異なり、か
    つ、互いにアジマス角度が異なる2個の音声信号
    記録用回転ヘツドとを夫々取付け、2N倍強(た
    だしNは1本のトラツクに記録される映像信号の
    フイールド数)に時間圧縮された2チヤンネルの
    音声信号が夫々の変調信号で、かつ、同一搬送波
    周波数の第1、第2の周波数変調音声信号の時分
    割多重信号を1トラツク走査期間毎に該音声信号
    記録用回転ヘツドに供給し、該音声信号記録用回
    転ヘツドにより、走行する上記磁気記録媒体に該
    第1、第2の周波数変調音声信号の時分割多重信
    号を記録した音声トラツクを1トラツクピツチで
    形成すると共に、該映像信号記録用回転ヘツドに
    より該磁気記録媒体に周波数変調された輝度信号
    と該周波数変調輝度信号の帯域よりも低域側の空
    いている帯域を占有する低域変換搬送色信号との
    周波数分割多重信号であつて、該周波数変調輝度
    信号の下限周波数付近が該2チヤンネルの周波数
    変調音声信号の帯域とされた周波数分割多重信号
    を記録した映像トラツクを1トラツクピツチで形
    成し、かつ、既に記録した該音声トラツク上に該
    映像トラツクを重ねて記録することを特徴とする
    多重記録装置。 2 磁気記録媒体が一定角度範囲に亘つて添接巻
    回された回転体に、互いにアジマス角度の異なる
    複数個の映像信号記録再生用回転ヘツドと該映像
    信号記録再生用回転ヘツドとはアジマス角度が異
    なり、かつ、互いにアジマス角度が異なる2個の
    音声信号記録再生用回転ヘツドとを夫々取付け、
    2N倍強(ただしNは1本のトラツクに記録され
    る映像信号のフイールド数)に時間圧縮された2
    チヤンネルの音声信号が夫々の変調信号で、か
    つ、同一搬送波周波数の第1、第2の周波数変調
    音声信号の時分割多重信号を1トラツク走査期間
    毎に該音声信号記録再生用回転ヘツドに供給し、
    該音声信号記録再生用回転ヘツドにより、走行す
    る上記磁気記録媒体に該第1、第2の周波数変調
    音声信号の時分割多重信号を記録した音声トラツ
    クを1トラツクピツチで形成すると共に、該映像
    信号記録再生用回転ヘツドにより該磁気記録媒体
    に周波数変調された輝度信号と該周波数変調輝度
    信号の帯域よりも低域側の空いている帯域を占有
    する低域変換搬送色信号との周波数分割多重信号
    であつて、該周波数変調輝度信号の下限周波数付
    近が該2チヤンネルの周波数変調音声信号の帯域
    とされた周波数分割多重信号を記録した映像トラ
    ツクを1トラツクピツチで形成し、かつ、既に記
    録した該音声トラツク上に該映像トラツクを重ね
    て記録し、再生時は該音声信号記録再生用回転ヘ
    ツドより取り出された該第1及び第2の周波数変
    調音声信号を夫々復調すると共に各チヤンネル毎
    に2N倍強の時間伸長をして、もとの音声ピツチ
    の該2チヤンネルの再生音声信号を連続的に取り
    出すことを特徴とする多重記録再生装置。 3 磁気記録媒体が一定角度範囲に亘つて添接巻
    回された回転体に、互いにアジマス角度の異なる
    複数個の映像信号記録再生用回転ヘツドと該映像
    信号記録再生用回転ヘツドとはアジマス角度が異
    なり、かつ、互いに同一のアジマス角度をもつ2
    個の音声信号記録再生用回転ヘツドとを夫々取付
    け、4N倍強(ただしNは1本のトラツクに記録
    される映像信号のフイールド数)に時間圧縮され
    た2チヤンネルの音声信号が夫々の変調信号で、
    かつ、同一搬送波周波数の第1、第2の周波数変
    調音声信号を各々N/2フイールド弱の期間ずつ
    Nフイールド強の非伝送期間を介在させて時分割
    多重した2Nフイールド周期の時分割多重信号を
    該音声信号記録再生用回転ヘツドに供給し、該音
    声信号記録再生用回転ヘツドにより、走行する上
    記磁気記録媒体に該時分割多重信号を記録した音
    声トラツクを1トラツクピツチで形成すると共
    に、該映像信号記録再生用回転ヘツドにより該磁
    気記録媒体に周波数変調された輝度信号と該周波
    数変調輝度信号の帯域よりも低域側の空いている
    帯域を占有する低域変換搬送色信号との周波数分
    割多重信号であつて、該周波数変調輝度信号の下
    限周波数付近が該2チヤンネルの周波数変調音声
    信号の帯域とされた周波数分割多重信号を記録し
    た映像トラツクを1トラツクピツチで形成し、か
    つ、既に記録した該音声トラツク上に該映像トラ
    ツクを重ねて記録し、再生時は該音声信号記録再
    生用回転ヘツドより取り出された該第1及び第2
    の周波数変調音声信号を夫々復調すると共に各チ
    ヤンネル毎に4N倍強の時間伸長をして、もとの
    音声ピツチの該2チヤンネルの再生音声信号を連
    続的に取り出すことを特徴とする多重記録再生装
    置。
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JPS59100676A (ja) 1984-06-09

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