JPH0113788B2 - - Google Patents

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JPH0113788B2
JPH0113788B2 JP58182418A JP18241883A JPH0113788B2 JP H0113788 B2 JPH0113788 B2 JP H0113788B2 JP 58182418 A JP58182418 A JP 58182418A JP 18241883 A JP18241883 A JP 18241883A JP H0113788 B2 JPH0113788 B2 JP H0113788B2
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Victor Company of Japan Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/79Processing of colour television signals in connection with recording
    • H04N9/80Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
    • H04N9/82Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback the individual colour picture signal components being recorded simultaneously only
    • H04N9/83Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback the individual colour picture signal components being recorded simultaneously only the recorded chrominance signal occupying a frequency band under the frequency band of the recorded brightness signal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/79Processing of colour television signals in connection with recording
    • H04N9/793Processing of colour television signals in connection with recording for controlling the level of the chrominance signal, e.g. by means of automatic chroma control circuits

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は情報信号記録方法及び記録再生装置に
係り、特に現行のヘリカルスキヤン方式VTRと
互換性をもつて、しかも記録、再生帯域が比較的
狭くてもそれよりも広帯域でカラー映像信号等の
情報信号を記録,再生する記録方法及び記録再生
装置に関する。
従来技術 現在の一般的な家庭用ヘリカルスキヤン方式
VTRは、記録時には標準方式(例えばNTSC方
式,PAL方式又はSECAM方式)カラー映像信号
から輝度信号と搬送色信号とを夫々分離し、輝度
信号は周波数変調してFM輝度信号とし、搬送色
信号はFM輝度信号帯域よりも低い帯域へ変換し
て低域変換搬送色信号とし、しかる後に上記の
FM輝度信号と低域変換搬送色信号とを夫々周波
数分割多重し、この多重信号を回転ヘツドにより
磁気テープに記録し、他方、再生時には回転ヘツ
ドにより再生された上記周波数分割多重信号から
FM輝度信号と低域変換搬送色信号とを夫々周波
数選択し、FM輝度信号はFM復調し、低域変換
搬送色信号はもとの帯域へ変換し、これらの両信
号を混合して標準方式に準拠した再生カラー映像
信号を得ることは周知の通りである。
かかる低域変換記録再生方式の家庭用VTRは
輝度信号の記録再生帯域が約3MHz程度(解像度
250本位)に制限され、その帯域に伝送に見合つ
たヘツド・テープ間相対線速度が設定され、その
結果、小なる直径の回転ドラムを得て、装置の小
型化とテープ消費量の減少とを実現している。
発明が解決しようとする問題点 しかるに、このような設定のVTRでは、将来
のテープやヘツドの性能や、回路技術の進歩をも
つてして、多少の伝送帯域の拡大は図れても、限
られたテープ・ヘツド間相対線速度の条件の下で
飛躍的な拡大(例えば原信号帯域を制限すること
なく伝送させるに必要な帯域への拡大)は望めな
い。カラー映像信号はNTSC方式の場合は4.2M
Hz,PAL方式やSECAM方式の場合は約5.5MHz
程度の帯域をもつており、限られたテープ・ヘツ
ド間相対線速度の条件の下でもこの原信号帯域を
制限することなく忠実に伝送することが、家庭用
VTRの目標の一つであるといえる。
そこで、本発明は上記の点に鑑み、更に現在広
く普及しているヘリカルスキヤン方式VTRとの
互換再生を考慮して低域変換記録方式の周波数分
割多重信号記録トラツクと、カラー映像信号の高
域周波数成分を直接記録したトラツクとを同時に
記録形成する情報信号記録方法、並びにこの記録
方法を実施するための情報信号記録再生装置を提
供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、カラー映像信号より輝度信号と搬送
色信号とを夫々分離し、輝度信号は周波数変調し
てFM輝度信号とし、かつ、該搬送色信号は該
FM輝度信号の帯域よりも低い帯域へ変換して低
域変換搬送色信号とし、該FM輝度信号及び低域
変換搬送色信号の周波数分割多重信号であつて、
現行のヘリカルスキヤン方式VTRで記録される
信号と同一の周波数スペクトラムの周波数分割多
重信号を互いに近接配置された2つのヘツドの一
方のヘツドにより磁気テープに第1のトラツクを
形成して記録すると共に、上記カラー映像信号の
高域周波数成分に高周波バイアス信号を重畳して
なる重畳信号を少なくとも含む高域信号を該第1
のトラツク形成と同時に該2つのヘツドのうち他
方のヘツドにより上記磁気テープ上の該第1のト
ラツクとは別の位置に直接に記録して第2のトラ
ツクを形成し、該第1及び第2のトラツクを1組
として上記カラー映像信号をこの組単位のトラツ
ク毎に上記現行のVTRの記録トラツクピツチと
同じトラツクピツチで順次に記録する情報信号記
録方法、並びにこの記録方法を実施するための情
報信号記録系を有すると共に、その記録信号を再
生する再生系を有する情報信号記録再生装置であ
り、以下その実施例について図面と共に説明す
る。
実施例 第1図は本発明のヘツド配置関係等の一実施例
を示す。同図中、回転シリンダ、回転デイスクプ
レート等の回転体1に、回転ヘツドHA1とHA2
が180゜間隔で相対向して取付固定されており、ま
た回転ヘツドHB1,HB2が互いに相対向して、か
つ、回転方向上回転ヘツドHA1,HA2に対して一
定距離だけ後行する位置に取付固定されている。
回転体1,回転ヘツドHA1,HA2,HB1,HB2
夫々一体的に矢印X1方向(反時計方向)に、記
録すべき映像信号のフイールド周波数F〔Hz〕と
した場合、F/2(rps)なる回転数で図示しない
ヘツドモータにより回転せしめられる。また、ガ
イドポール2a,2bにより案内されて磁気テー
プ3が回転体1に180゜強の角度範囲に亘つて添接
巻回されている。磁気テープ3は図示しないキヤ
プスタン及びピンチローラにより挾持駆動されて
矢印X2方向へ、回転体1が半回転する期間で1
トラツクピツチ分移動する速度で走行せしめられ
る。
第2図は本発明の各回転ヘツドの取付高さ位置
関係やヘツド間隔の一実施例を示す。同図中、第
1図と同一構成部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。回転ヘツドHA1,HA2,HB1及び
HB2は夫々のトラツク幅が33μmと同一の値に選
定されており、また回転ヘツドHB1及びHB2は回
転ヘツドHA1及びHA2に対して夫々30μmだけ高い
位置に取付けられている。回転ヘツドHA1とHA2
の各下端の面位置は一定高さ位置に揃えられてい
るから、回転ヘツドHB1とHB2の各下端の面位置
も上記回転ヘツドHA1とHA2の各下端に対して
30μmだけ高い位置に揃えられている。更に回転
ヘツドHA1及びHA2のアジマス角度は例えば前者
が+6゜,後者が−6゜,また回転ヘツドHB1はアジ
マス角度は例えば+30゜,回転ヘツドHB2のアジマ
ス角度は例えば−30゜に選定されている。更に、
回転ヘツドHA1とHB1とのギヤツプ間隔は例えば
1水平走査期間(1H)の記録長さ(PAL方式カ
ラー映像信号では約311μm)だけ離間されてお
り、よつて回転ヘツドHA2とHB2とのギヤツプ間
隔も同様に1Hの記録長さとなる。
ところで、後述する如く、回転ヘツドHA1
HA2,HB1及びHB2のトラツク幅は、それにより最
終的に記録されるトラツクの幅よりも広く選定さ
れている。これは再生時に若干のトラツクずれが
あつても、再生レベルの低下を生じないようにす
るためと、現行のヘリカルスキヤン方式VTRで
記録した磁気テープを互換再生したときの再生レ
ベルの低下を抑えるためである。更に回転ヘツド
HB1,HB2のトラツク幅を、それが記録形成する
磁気テープ上のトラツクの幅よりも広く選定して
いるのは、アジマス角度が±30゜の専用回転ヘツ
ドによりFM音声信号を記録した音声信号記録ト
ラツク上に、アジマス角度が±6゜の映像信号記録
再生用回転ヘツドで映像信号を重ねて記録する現
行のVTRにより記録した磁気テープを、本発明
装置で再生したときに、音声信号記録トラツクを
できるだけS/N比の劣化少なく再生するためで
あり、これについては後に第11図と共に説明す
る。
このように、回転ヘツドHA1,HA2は回転ヘツ
ドHB1,HB2に対して回転方向上1Hの記録長さ分
という極めて短い距離だけ先行して設けられ、ま
た1Hの記録長さだけ離間されている2個の回転
ヘツドHA1とHB1,HA2とHB2は、アジマス角度は
互いに異なるが、トラツク幅方向に対するギヤツ
プの傾斜方向は同方向であり、両者のアジマス角
度差は24゜となる。なお、回転ヘツドHA1,HA2
後述する如く、FM輝度信号と低域変換搬送色信
号の記録再生用回転ヘツドであり、回転ヘツド
HB1,HB2はカラー映像信号の高域周波数成分の
記録再生用回転ヘツドである。
次に本発明の信号記録系につき説明するに、第
3図は本発明の信号記録系の一実施例のブロツク
系統図を示す。同図中、第1図及び第2図と同一
構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。第3図において、信号記録系はカラー映像信
号記録回路5,カラー映像信号の高域周波数成分
記録回路6及び音声信号記録回路7より大略構成
されている。カラー映像信号記録回路5は従来の
VTRの記録回路と同様の構成であり、標準方式
カラー映像信号を入力信号として受け、FM輝度
信号と低域変換搬送色信号との周波数分割多重信
号を生成出力する。また音声信号記録回路7も
FM音声信号を回転ヘツドにより記録するVTR
の音声信号記録回路と同様であり、入力音声信号
をFM音声信号に変換して出力する回路である。
これに対し、カラー映像信号の高域周波数成分記
録回路6は本発明に特有の回路であり、標準カラ
ー映像信号を入力信号として受け、その高域周波
数成分とバイアス信号との重畳信号などを発生出
力する回路である。
入力端子8には記録すべき標準方式カラー映像
信号が入来する。ここでは説明の便宜上、標準方
式カラー映像信号はPAL方式カラー映像信号で
あるものとして説明する。入力端子8よりの
PAL方式カラー映像信号は、通過帯域が4MHz〜
5MHz程度の帯域フイルタ9に供給されて搬送色
信号が分離波される一方、AGC回路10を通
して低域フイルタ11及び高域フイルタ12に
夫々供給される。遮断周波数3MHz程度の低域フ
イルタ11により分離波されたPAL方式カラ
ー映像信号中の輝度信号は、プリエンフアシス回
路13によりノイズの影響を受け易い高域周波数
成分のS/N比改善を図るために、高域周波数成
分が増強された後FM変調器14に供給される。
FM変調器14は現行のVTRにおけるFM輝度
信号と同一の周波数スペクトラムのFM輝度信号
を発生する回路で、入力輝度信号のシンクチツプ
レベルが3.8MHz,ホワイトピークレベルが4.8M
Hzであるような搬送波の周波数偏移が1.0MHzと
された被周波数変調波(FM信号)を発生出力す
る。なお、実際にはFM変調器14の入力側には
ホワイト・ダーククリツプ回路が設けられ、FM
変調器14の出力側には不要周波数成分除去のた
めの高域フイルタが設けられている。
他方、帯域フイルタ9より取り出された搬送色
信号は、オートマチツク・クロマ・コントロール
回路(ACC回路)15によりカラーバースト信
号レベルが一定レベルとなるようにされた後、周
波数変換器16に供給される。一方、入力端子1
7には入力カラー映像信号中の水平同期信号が同
期分離回路(図示せず)を通して入来し、また入
力端子18には回転ヘツドHA1とHA2(及びHB1
HB2)の回転に同期した回転検出パルス(例えば
25Hzの矩形波)が入来する。位相推移回路19
は、本出願人が先に特公昭55−32273号にて開示
した如く、隣接トラツクからの低域変換搬送色信
号のクロストークを除去するために、低域変換搬
送色信号の色副搬送波の位相を推移させるための
回路で、その構成は公知であるのでその詳細な説
明は省略するが、簡単に説明すると、入力端子1
7よりの水平同期信号の周波数Hの例えば40倍の
繰り返し周波数で、かつ、互いに位相が90゜異な
る4種類のパルスを発生し、これを入力端子18
よりのヘツド回転検出パルスの或る半周期(1ト
ラツク走査期間で、通常1フイーイルド)は1H
毎に一定方向に位相が90゜ずつ推移した(遅らせ
た)パルスを出力させ、次の半周期は位相推移を
停止させて一定位相パルスを発生する。
この位相推移回路19より取り出された、上記
のヘツド回転検出パルスの半周期毎に、位相が
90゜ずつ推移する処理と、位相推移が停止された
処理とを交互に受けた上記の40Hのパルスは周波
数変換器20に供給され、ここで水晶発振器21
よりの例えばPAL方式の搬送色信号の色副搬送
波周波数S(=4.433619MHz)と(1/8)Hとの和
の周波数S+(1/8)Hの信号と周波数変換され、
その周波数がS+40H+(1/8)Hに変換された後
周波数変換器16に供給される。これにより、周
波数変換器16はACC回路15よりの色副搬送
波周波数Sの搬送色信号と、周波数変換器20よ
りの単一周波数S+40H+(1/8)Hで、かつ、1
フイールドおき毎に位相が1H毎に90゜ずつ推移さ
れた信号との周波数変換を行ない、その出力信号
を低域フイルタ22へ出力する。この結果、遮断
周波数1.2MHz程度の低域フイルタ22からは、
色副搬送波周波数が626.953kHz(=40H+(1/8)
H)の低域変換搬送色信号が取り出され、この信
号は混合回路23に供給され、ここでFM変調器
14よりのFM輝度信号と周波数分割多重され
る。
この周波数分割多重信号は記録増幅器24によ
り増幅された後、ロータリートランス(図示せ
ず)を介して前記した回転ヘツドHA1及びHA2
夫々供給され、これにより磁気テープに記録され
る。ここで、周波数分割多重信号中の低域変換搬
送色信号は、回転ヘツドHA1により記録される1
フイールド期間はその色副搬送波の位相推移が停
止されているものとすると、回転ヘツドHA2によ
り記録される1フイールド期間はその色副搬送波
が1H毎に90°ずつ遅らせる位相処理を受けた信号
である。なお、公知の如く、低域変換搬送色信号
の色副搬送波周波数Cは、上記の周波数分割多重
信号を奇数次歪を有する非直線系である磁気テー
プを介して伝送したときに、FM輝度信号に無視
できない妨害波として発生するO±2DCO:FM
搬送波,DC:低域変換搬送色信号)がFM復調さ
れると、輝度信号に2DC成分のビートとして現わ
れるから、この2DC成分が輝度信号に対して1/4
ラインオフセツトとなり、視覚的に軽減されるよ
うな、次式を満たす周波数に選定される。
2C={(2n−1)/4}H なお、本実施例は現行のVTRで記録再生され
る低域変換搬送色信号と同一の周波数スペクトラ
ムの低域変換搬送色信号となるようにnが「161」
に選定される。
他方、高域フイルタ12は遮断周波数が1.8M
Hz程度に選定されているため、高域フイルタ12
からPAL方式カラー映像信号中の約1.8MHz以上
の高域周波数成分が取り出される。従つて、入力
端子8に第4図Aに示す如き波形のPAL方式カ
ラー映像信号が入来したものとすると、高域フイ
ルタ12からは第4図Bに示す如き波形の高域周
波数成分が取り出される。この高域周波数成分
は、搬送色信号と約1.8MHz以上の輝度信号の高
周波数成分との帯域共用多重化信号であり、イコ
ライザ回路25を通して遅延補正回路26に供給
され、ここで前記周波数分割多重信号等との時間
合わせのための遅延を受けた後、混合回路27に
供給される。
一方、入力端子17に入来した水平同期信号は
ゲートパルス発生回路28に供給され、ここで第
4図Cに示す如く、水平同期パルス内の期間ハイ
レベルであるゲートパルスに変換された後、ゲー
ト回路29に供給される。ゲート回路29はこの
ゲートパルスがハイレベルの期間のみ水晶発振器
21の一定レベルで一定周波数S+(1/8)Hの出
力信号を通過させるよう構成されているため、ゲ
ート回路29からは第4図Dに示す如きバースト
状波形の信号がゲート出力され、後述する如く、
回転ヘツドHA1とHB1(又はHA2とHB2)の両再生
信号の時間差を補正するための時間基準と、テー
プやヘツドの感度差やトラツクずれによるレベル
変化を補正するためのレベル基準となるパイロツ
ト信号として混合回路27に供給される。これに
より、混合回路27からは第4図Eに示す如く、
同図Bに示した高域周波数成分と同図Dに示した
パイロツト信号との時分割多重信号が取り出さ
れ、次段の混合回路30に供給される。
次にこの混合回路30にFM音声信号を出力す
る音声信号記録回路7の動作について説明する
に、入力端子31,32には左(L)チヤンネルの音
声信号,右(R)チヤンネルの音声信号が入来
し、オートマチツク・レベル・コントロール回路
(ALC回路)33,34により自動利得制御され
た後、記録再生過程で生ずる雑音低減のために、
レベル圧縮回路35,36を通してFM変調器3
7,38に供給される。FM変調器37は入力左
チヤンネル音声信号で現行VTRにおけるFM音
声信号と同一周波数である1.4MHzの搬送波を周
波数変調して第1のFM音声信号を発生する。一
方、FM変調器38は入力右チヤンネル音声信号
で現行VTRにおけるFM音声信号と同一周波数
である1.8MHzの搬送波を周波数変調して第2の
FM音声信号を発生する。第1及び第2のFM音
声信号は混合回路39に夫々供給されて周波数分
割多重された後、前記の混合回路30に供給さ
れ、ここで第4図Eに示した混合回路27の出力
信号と更に周波数分割多重される。
混合回路30の出力周波数分割多重信号は、記
録増幅器40を通して混合回路41に供給され、
ここで発振器42よりの信号が高周波バイアス信
号として重畳される。このバイアス信号周波数の
選定について次に説明する。バイアス信号をカラ
ー映像信号の高域周波数成分と重畳して磁気テー
プに記録し、これを再生すると、バイアス信号と
高域周波数成分中の搬送色信号とが混変調を起こ
し、そのスプリアス信号が信号帯域内に入ると雑
音になる。磁気テープに2信号を重畳して記録し
た時の混変調スプリアスは奇数次歪みであること
が知られており、そのうち信号帯域に入るような
スプリアス信号周波数は、主にB−2S,2B
3SB−4Sなどがある(ただし、Bはバイアス
信号周波数,Sは前記した如く搬送色信号の色副
搬送波周波数)。
従つて、これらの周波数が帯域外になるように
すればよい。そこで、本実施例ではB−4Sがゼ
ロとなるようにバイアス信号周波数Bを選定す
る。これにより、バイアス信号周波数Bは4S
等しい17.7MHz(約18MHz)に選定される。この
ようにして、混合回路41からはカラー映像信号
の高域周波数成分とパイロツト信号と第1及び第
2のFM音声信号との周波数分割多重信号に、約
18MHzの高周波バイアス信号が重畳された信号が
取り出され、この信号はロータリートランス(図
示せず)を介して前記した回転ヘツドHB1及び
HB2に夫々供給され、これにより記録される。す
なわち、上記高域周波数成分は、周波数変調され
ることなく直接に磁気テープに記録される。
このように、回転ヘツドHA1,HA2には第5図
Aに示す如く、で示す周波数スペクトラムの
FM輝度信号と、で示す周波数スペクトラムの
低域変換搬送色信号とよりなる現行VTRで記録
再生される信号と同一の周波数スペクトラムの周
波数分割多重信号が夫々供給され、他方、回転ヘ
ツドHB1,HB2は第5図Bに示す如く、カラー映
像信号の高域周波数成分(これは輝度信号の約
1.8MHz程度以上の高周波数成分Yと搬送色信号
Cとの帯域共用多重化信号である)と、,
で示した周波数スペクトラムの前記第1,第2の
FM音声信号と、で示した周波数スペクトラム
の高周波バイアス信号とが夫々供給される(な
お、パイロツト信号は周波数スペクトラムC
の一定周波数で、前記したように高域周波数成分
に時分割多重されている。)。
次に、これらの信号が供給される回転ヘツド
HA1,HA2,HB1及びHB2の記録トラツクの形成に
ついて説明する。まず、回転ヘツドHA1により第
6図AにtA1で示す幅33μmのトラツクに、第5図
Aに示した周波数スペクトラムの周波数分割多重
信号が記録されているものとすると、回転ヘツド
HA1に対して第2図に示したように1Hの記録長
さ(ここでは約311μm)だけ後行して設けられ、
かつ、30μmだけ高く設けられている回転ヘツド
HB1により、第5図Bに示した周波数スペクトラ
ムの信号が幅33μmのトラツクtB1を形成して記録
される。ここで、回転ヘツドHB1は第6図Aに示
す如く幅33μmの既記録トラツクtA1のうち幅3μm
だけトラツクtA1上を重複して走査するため、所
謂重ね書き記録により、トラツクtA1のうち回転
ヘツドHB1により重複して走査されるこの幅3μm
のトラツク部分の既記録信号は、回転ヘツドHB1
により後から記録される信号によつて実質的に消
去されると同時に、回転ヘツドHB1により後から
記録された信号が残る。従つて、トラツクtA1
回転ヘツドHB1の記録により幅3μm消去され、結
局、第6図Bに示す如く、幅30μmのトラツクta1
として残ると同時に、HB1により幅33μmのトラ
ツクtB1が記録形成される。
次に、回転ヘツドHA1による1フイールドの周
波数分割多重信号の記録が終了すると、回転ヘツ
ドHA2により次の1フイールド分の周波数分割多
重信号の記録が開始される。ここで、磁気テープ
3は前記の回転体1の半回転期間毎に現行の
VTRの1トラツクピツチに等しい49μm進むよう
なテープ走行速度に選定されているものとする
と、回転ヘツドHA2の走査軌跡は直前に走査した
回転ヘツドHA1の走査軌跡に対して49μmテープ
下流側の位置を走査する軌跡となるから、回転ヘ
ツドHA2は第6図Bに示す如く、幅33μmのトラ
ツクtB1のうち幅14(=(30+33)−49)μmのトラ
ツク部分を重複して走査し、その重複走査トラツ
ク部分の既記録信号を消去すると同時に、第5図
Aに示した周波数分割多重信号を幅33μmのトラ
ツクtA2を形成して記録する。これにより、回転
ヘツドHA2の記録により、トラツクtB1は幅14μm
のトラツク部分が消去されて幅19μmのトラツク
tb1にされると共に、これにガードバンド無く密
接して幅33μmのトラツクtA2が記録形成される。
以下、上記と同様の走査が繰り返されることに
より、第6図Cに示す如きトラツクパターンが記
録形成されることになる。すなわち、第6図Cに
おいて、PAL方式カラー映像信号は、1フイー
ルド毎にトラツクt1,t2,t3,…という順序で記
録され、また同じ1フイールドのトラツクt1又は
t2又はt3は、第5図Aに示す周波数分割多重信号
が記録されている幅30μmのトラツクta1又はta2
又はta3と、第5図Bに示す如く、カラー映像信
号の高域周波数成分が2チヤンネルのFM音声信
号等と共に直接記録されている幅19μmのトラツ
クtb1又はtb2又はtb3とよりなる。すなわち、
PAL方式カラー映像信号は、低域変換搬送色信
号とFM輝度信号とよりなる周波数分割多重信号
記録トラツク(ta1,ta2,ta3)と、少なくともカ
ラー映像信号の高域周波数成分を含む高域信号記
録トラツク(tb1,tb2,tb3)とを1組として、こ
の組単位のトラツク毎に現行のVTRと同一のト
ラツクピツチ49μmで順次に記録されることにな
る。
次に、本発明装置の信号再生系につき説明する
に、第7図は本発明装置の信号再生系の第1実施
例のブロツク系統図を示す。同図中、第1図及び
第2図と同一構成部分には同一符号を付し、その
説明と省略する。本実施例は回転ヘツドHA1
HA2により記録されたトラツクの再生信号から分
離した輝度信号と、回転ヘツドHB1,HB2により
記録されたトラツクの再生信号から分離した高域
周波数成分とを多重した後タイムベースコレクタ
に供給する点に特徴を有する。第6図Cに示す如
きトラツクパターンを有する磁気テープ3を走査
する回転ヘツドHA1,HA2,HB1及びHB2のうち、
HA1,HA2の再生信号は第7図に示す前置増幅器
45,46を通してスイツチ回路47に供給さ
れ、他方、回転ヘツドHB1,HB2の再生信号は第
7図に示す前置増幅器48,49とAGC回路5
0,51とを夫々通してスイツチ回路52に供給
される。スイツチ回路47及び52は回転ヘツド
HA1,HA2,HB1及びHB2の回転に同期したヘツド
回転検出パルスが入力端子53よりスイツチング
信号として印加され、磁気テープ上を走査してい
る側のヘツドの再生信号を選択出力する。
スイツチ回路47から取り出された第5図Aに
示す如き周波数スペクトラムの再生信号は、遮断
周波数が約1.2MHz程度の高域フイルタ54に供
給され、ここで再生FM輝度信号が分離波され
た後FM復調器55によりFM復調されて再生輝
度信号となる。再生輝度信号は、デイエンフアシ
ス回路56に供給され、ここでプリエンフアシス
回路13の特性と相補的な高域減衰特性が付与さ
れた後、遮断周波数3MHz程度の低域フイルタ5
7を通して第8図Aにで示す如き周波数スペク
トラムの再生輝度信号とされて混合回路58に供
給される一方、同期分離回路59に供給される。
他方、スイツチ回路52から取り出された、回
転ヘツドHB1又はHB2によりトラツクtb1,tb2
tb3,…から再生された信号は第5図Bに示す周
波数スペクトラムのうち、バイアス信号を除い
た周波数スペクトラムの信号であり、この再生信
号は高域フイルタ60及び後述する帯域フイルタ
70及び71に夫々供給される。高域フイルタ6
0は遮断周波数が約1.8MHz程度に選定されてお
り、上記の入力再生信号中から第5図Bにで示
した帯域のカラー映像信号の高域周波数成分(そ
の波形は第4図Eに示した信号と同じである)を
分離波し、この信号をイコライザ回路61を通
してゲート回路62及びパイロツト信号除去回路
63に夫々供給する。
このゲート回路62及びパイロツト信号除去回
路63には、同期分離回路59により分離された
水平同期信号に基づいてゲートパルス発生回路6
4により発生されたゲートパルスが夫々供給さ
れ、ゲート回路62は高域周波数成分に時分割多
重されている前記パイロツト信号(第4図Dに示
す)をゲート出力し、他方、パイロツト信号除去
回路63はこのパイロツト信号の通過を遮断し、
前記した第4図Bに示す如き高域周波数成分のみ
をゲート出力する。ゲート回路62より取り出さ
れた再生パイロツト信号はレベル検出回路65に
供給され、このレベルが一定値となるように
AGC回路50及び51の利得を可変制御する。
これにより、磁気テープや回転ヘツドの感度差に
よるレベル変化や、再生ヘツドのトラツクずれに
よるレベル変化が補正される。またこれと同時に
この再生パイロツト信号は時間比較回路66に供
給され、ここで同期分離回路59よりの再生水平
同期信号との時間差が予め定めた一定値となるよ
うに、時間合わせ回路67の遅延時間を可変制御
する。
ここで、同時に磁気テープ上を摺動する互いに
1Hの記録長さ分だけ離間配設された回転ヘツド
HA1及びHB1(又はHA2及びHB2)のアジマス角度
差は、前記した如く24゜であるので、自己と異な
るアジマス角度のヘツドで記録されたトラツク部
分を走査しても、そのクロストークはアジマス損
失効果によりあまり問題とならないが、トラツク
ずれが生じた場合は回転ヘツドHA1,HA2のアジ
マス角度に比し回転ヘツドHB1,HB2のアジマス
角度がかなり大であるため、両ヘツドの再生映像
信号間に時間差が生じ、そのままでは両再生映像
信号による再生画像の輪郭が一致しないために再
生カラー画像があたかもにじんだかの如くに見
え、実用にならない。そこで、回転ヘツドHA1
HA2とHB1,HB2の両再生映像信号間の時間差を補
正する必要があり、この時間差の補正のために時
間合わせ回路67が設けられている。
時間合わせ回路67は例えばチヤージ・カツプ
ルド・デイバイス(CCD)により構成された遅
延回路で、パイロツト信号除去回路63より取り
出された再生高域周波数成分が供給され、この信
号に対して時間比較回路66よりの時間差誤差を
示すクロツクパルスに応じた時間遅延する。これ
により、時間合わせ回路67より第8図Bに示す
如く、輝度信号の約1.8MHz程度以上の高周波数
成分と搬送色信号とが夫々帯域共用多重化さ
れてなる再生高域周波数成分であつて、回転ヘツ
ドHA1又はHA2により再生された周波数分割多重
信号中の再生水平同期信号(再生輝度信号)との
時間合わせをされた信号が取り出され、この信号
は混合回路58に供給される。
これにより、混合回路58の出力信号はその周
波数スペクトラムが第8図CにXで示む如き
PAL方式に準拠した再生カラー映像信号であり、
またその輝度信号の帯域は前記輝度信号の帯域
ととの合成帯域であるから、上限周波数が約
5.5MHzとなり、PAL方式の輝度信号の略全帯域
を忠実に伝送される。このように、従来の(現行
の)VTRに比し極めて広帯域で再生されたカラ
ー映像信号は、タイムベースコレクタ68に供給
され、ここで記録再生過程で生じた時間軸変動を
除去された後、出力端子69へ再生PAL方式カ
ラー映像信号として出力される。なお、タイムベ
ースコレクタ68としてはCCDを用いた装置、
あるいはダブルヘテロダイン法による搬送色信号
の安定化を図る回路装置、更にはフイードフオワ
ード制御型タイムベースコレクタその他の公知の
回路装置を使用し得る。
他方、前記した帯域フイルタ70は第5図Bに
で示した帯域の再生FM音声信号を分離波
し、また帯域フイルタ71は同図Bにで示した
帯域の再生FM音声信号を分離波する。帯域フ
イルタ70,71より取り出された再生FM音声
信号はFM復調器72,73によりFM復調され
た後、ヘツド切換時のノイズ低減のために前値ホ
ールドを行なうサンプルホールド回路74,75
を通してレベル伸長回路76,77に供給され、
ここで前記したレベル圧縮回路35,36と相補
的な特性を付与されて雑音低減処理が行なわれ
る。レベル伸長回路76より取り出された左チヤ
ンネル再生音声信号は出力端子78へ出力され、
また一方レベル伸長回路77より取り出された右
チヤンネル再生音声信号は出力端子79へ出力さ
れる。
本実施例によれば、音声信号は回転ヘツド
HB1,HB2により記録,再生するため、固定ヘツ
ドにより記録する従来のVTRに比し、テープ・
ヘツド間相対線速度が極めて大であるので、極め
て高品質な音声信号の記録再生ができる。
次に本発明装置の信号再生系の第2実施例につ
き説明するに、第9図は本発明装置の信号再生系
の第2実施例のブロツク系統図を示す。同図中、
第7図と同一構成部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。本実施例は周波数分割多重信号
中の低域変換搬送色信号をもとの帯域へ戻して最
終出力の再生搬送色信号とする点に特徴を有す
る。第9図において、低域フイルタ57より第1
0図Aにで示す如き帯域(第8図Aのと同
一)の再生輝度信号が取り出され、時間合わせ回
路67より第10図Bに示す如き周波数スペクト
ラムの再生高域周波数成分(第8図Bに示す周波
数スペクトラムと同一)が取り出されるので、混
合回路58の出力信号は第10図C及び第8図C
にXで示した周波数スペクトラムの再生カラー映
像信号が取り出されることは第1実施例と同様で
ある。この再生カラー映像信号は本実施例では遮
断周波数約4MHz程度の低域フイルタ81に供給
され、ここで輝度信号を分離波されて第10図
DにXIで示す如き周波数スペクトラムの再生輝度
信号が取り出されて後述の混合回路82に供給さ
れる。
一方、スイツチ回路47より取り出された第5
図Aに示す如き周波数スペクトラムの再生周波数
分割多重信号は、遮断周波数約1.2MHz程度の低
域フイルタ83に供給され、ここで低域変換搬送
色信号が分離波された後、周波数変換器84に
供給される。この再生低域変換搬送色信号は記録
再生過程による時間軸変動分を有しており、その
色副搬送波周波数Cは、40H′+(1/8)H′±Δ

表わされる。ここで、H′はH±ΔHで、記録時と
再生時のテープスピードのわずかな違いに基づく
周波数ずれ分である。またΔはヘツドの回転む
ら及びテープの伸び縮みから生ずる瞬時に発生す
る位相ずれ分である。
上記の40H′という周波数ずれ分は、同期分離
回路59よりの再生水平同期信号と入力端子53
よりの回転ヘツド検出パルスとが夫々供給される
位相推移回路93より40H′なる周波数を取り出
して周波数変換器92に供給するAFC(オートマ
チツク・フリケンシイ・コントロール)ループに
より補正される。一方、(1/8)H′±Δという上
記の位相ずれ分は、クシ型フイルタ87よりのも
との帯域に戻された再生搬送色信号からバースト
ゲート回路88により分離抽出したカラーバース
ト信号を位相比較器89に供給し、ここで水晶発
振器90よりのPAL方式の色副搬送波周波数S
等しい周波数の信号と位相比較し、これにより得
られた位相誤差電圧を電圧制御型水晶発振器
(VXO)91に制御電圧として印加してこれを
S+(1/8)H′±Δ)で発振させ、その発振周

数を周波数変換器92に供給するAPC(オートマ
チツク・フエーズ・コントロール)ループにより
補正される。
その結果、周波数変換器92は(S+40H′+
(1/8)H′±Δ)なる周波数を発生して周波数変
換器84へ出力し、ここで低域フイルタ83より
の色副搬送波周波数が前記した如く(40H′+(1/
8)H′±Δ)である再生低域変換搬送色信号と
周波数変換を行なわせる。これにより、周波数変
換器84より帯域フイルタ85を通して得られる
信号は、周波数ずれ及び位相ずれが除去され、か
つ、もとの色副搬送波周波数Sの再生搬送色信号
となる。この再生搬送色信号はACC回路86を
通して2H遅延回路を有するクシ型フイルタ87
に供給され、ここで回転ヘツドHA1又はHA2によ
り記録された隣接トラツク(従つて前記トラツク
ta2を再生しているときはta1及びta3)からの低域
変換搬送色信号のクロストーク成分が除去され
る。
なお、位相推移回路93は位相推移回路19と
同様に、或る1フイールド期間は位相が90゜ずつ
一定方向に推移し、次の1フイールド期間は一定
位相である位相推移処理が1フイールド期間毎に
交互に繰り返される、繰り返し周波数40Hの信号
を発生するが、上記の位相推移方向は記録時とは
逆に選定されている。これにより、低域変換搬送
色信号は位相推移された1フイールド期間は位相
推移が除去され、全フイールドに亘つて位相推移
がない再生搬送色信号が得られ、またクシ型フイ
ルタ87によるクロストーク除去が可能となるこ
とは、前記した出願公告公報に記載した通りであ
る。すなわち、本実施例の搬送色信号再生系は現
行の位相推移処理を行なう所謂VHS方式の1/2イ
ンチVTRにおける搬送色信号再生系と同一構成
である。
このようにして、クシ型フイルタ87より時間
軸変動並びに位相推移が除去され、かつ、もとの
(正規の)帯域に戻された、第10図EにXIIで示
す如き周波数スペクトラムを有する再生搬送色信
号が取り出され、この再生搬送色信号はバースト
ゲート回路88に供給される一方、混合回路82
に供給され、ここで前記した低域フイルタ81の
出力再生輝度信号と多重される。
これにより、混合回路82は第10図Fに示す
如く、XIで示す周波数スペクトラムの低域フイル
タ81よりの再生輝度信号と、同図FにXIIで示す
周波数スペクトラムのクシ型フイルタ87よりの
再生搬送色信号との多重信号を発生し、この信号
を再生カラー映像信号として出力端子94へ出力
する。この再生カラー映像信号中の輝度信号は第
10図Fに実線XIで示す如き周波数スペクトラム
を有しており、同図Fに破線で示される従来
のVTRの再生輝度信号の帯域に比し、約1MHz程
度広帯域で再生され、解像度が320本程度と従来
の250本程度よりかなり大となり、効果が著しい。
次に本発明の互換再生動作について説明する。
第11図は現行の所謂VHSハイフアイ方式VTR
で記録形成されたトラツクパターンを有する磁気
テープ96を、本発明装置により再生するときの
ヘツドとトラツクとの関係の一例を示す。磁気テ
ープ96上には、アジマス角度−6゜の第1の回転
ヘツドにより第5図Aに示す周波数スペクトラム
の周波数分割多重信号が記録されている、トラツ
ク幅49μmの映像信号記録トラツクT1V,T3V,…
と、アジマス角度+6゜の第2の回転ヘツドにより
上記周波数分割多重信号が記録されている、トラ
ツク幅49μmの映像信号記録トラツクT2V,T4V
…とが49μmのトラツクピツチで交互に記録形成
され、更にアジマス角度+30゜の第3の回転ヘツ
ドにより第5図Bに及びで示すFM音声信号
の多重信号が記録されている、トラツク幅20μm
の音声信号記録トラツクT1A,T3A,…と、アジ
マス角度−30゜の第4の回転ヘツドにより上記の
FM音声信号が記録されている、トラツク幅
20μmの音声信号記録トラツクT2A,T4A,…とが
夫々49μmのトラツクピツチで交互に記録形成さ
れている。
ここで、FM音声信号は本発明とは異なり飽和
レベルで記録され、またその記録波長が長いので
磁気テープ96の深層にまで記録されるのに対
し、映像信号(前記の周波数分割多重信号,
)は記録波長が短く、低域変換搬送色信号は未
飽和記録されるので磁気テープ96の磁性層の表
層部分に記録される。このため、映像信号記録ト
ラツクT1V,T2V,T3V,T4V,…は音声信号記録
トラツクT1A,T2A,T3A,T4A,…の記録後に重
ねて記録され、これにより映像信号と音声信号と
が共に消されることなく記録される。なお、上記
のトラツクT1V,T2V,T3V,T4V,…の中心線と
トラツクT1A,T2A,T3A,T4A,…の中心線とは
一致するように記録されている。
かかる磁気テープ96の既記録信号を本発明に
より再生する場合、回転ヘツドHA1,HB1は第1
1図に示す如き位置を走査するようにされる。す
なわち、回転ヘツドHA1はアジマス角度+6゜の回
転ヘツドにより記録された映像信号記録トラツク
T2Vの幅33μmのトラツク部分を再生する。従つ
て、回転ヘツドHA1に対して第2図に示す如く
30μm高く配置されているアジマス角度+30゜の回
転ヘツドHB1は、同じアジマス角度+30゜のヘツド
で記録された隣接の音声信号記録トラツクT3A
幅15.5μmのトラツク部分から既記録FM音声信号
を再生することになる。このように、本発明では
映像信号を再生するトラツクと、音声信号を再生
するトラツクとをずらせるように回転ヘツド
HA1,HA2,HB1,HB2を配置したので、磁気テー
プ96から、映像信号と音声信号とを支障なく再
生する(互換再生する)ことができる。
なお、上記の場合、映像信号記録トラツクの利
用率は33/49(=−3.4dB)、音声信号記録トラツ
クの利用率は15.5/20(≒−2.5dB)であるから、
ヘツドがトラツク幅全部に亘つて走査する100%
オントラツク時に比べ、再生映像信号出力は−
3.4dB,再生FM音声信号出力は約−2.5dB低下す
るが、ノイズはランダムノイズであるからこの再
生出力の低下の半分の低下で済むので、結局S/
N比の低下は再生出力の低下の半分となり、また
この程度の低下はヘツド性能の向上や回路の改良
で補正できるので問題はない。
また、上記の場合、映像信号記録トラツクと音
声信号記録トラツクとが1トラツク分ずれて再生
されることになり、それらの再生信号間に時間差
が生ずる。しかし、磁気テープ96の同じ位置に
記録されている映像信号記録トラツクと音声信号
記録トラツク(例えばT2AとT2V)の両信号は、
これを記録形成する音声信号用回転ヘツドが映像
信号用回転ヘツドに対して一定角度分回転方向に
先行して取付けられているため、このヘツド取付
角度差分(例えば約1/2フイールドの時間)だけ、
音声信号の方が映像信号に対してもともと進んで
記録されている。このため、第11図に示す如
く、本発明により回転ヘツドHB1又はHB2が回転
ヘツドHA1又はHA2の走査トラツクT2Vよりも1
トラツク後のトラツクT3Aを再生した場合は、再
生音声信号の方が再生映像信号に対して約1/2フ
イールドの時間遅れることになる。しかし、この
程度の再生映像信号と再生音声信号との時間差
は、実際の画面と音との関係では人間が全く識別
できない程度のものであり、問題はない。
また、音声信号を固定ヘツドによつてのみ記録
する現行のVTRで記録された磁気テープを本発
明装置で再生する場合は、回転ヘツドHA1,HA2
のみより再生出力が得られ、互換再生ができるこ
とは明らかである。これらの互換再生時には再生
映像信号は広帯域化されるようにはならないが、
そのテープを記録した現行VTRの持つている伝
送帯域での帯域は確保することができる。
他方、本発明により記録形成された第6図Cに
示す如きトラツクパターンを有する磁気テープ3
を現行のVTRで再生した場合は、そのVTRの音
声信号用回転ヘツドの有無に拘らず、幅30μmの
トラツクより映像信号を再生することができ、更
に音声信号用回転ヘツドをも有しているVTRに
より再生する場合には幅19μmのトラツクから
FM音声信号をも再生することができる。この場
合も、再生映像信号は広帯域化されるようにはな
らないが、この磁気テープ3を再生する現行の
VTRが持つている伝送帯域での帯域は確保する
ことができる。
応用例 なお、本発明は上記の実施例に限定されるもの
ではなく、NTSC方式やSECAM方式カラー映像
信号にも適用することができる。NTSC方式カラ
ー映像信号に本発明を適用した場合は、解像度は
顕著に向上しないが、2MHz〜3MHzの帯域が充実
するので、画質はかなり改善される。なお、
SECAM方式カラー映像信号に本発明を適用した
場合は、再生系には再生低域変換搬送色信号又は
再生搬送色信号の時間軸変動分を除去するタイム
ベースコレクタやAPCループ及びAFCループは
不要である。すなわち、PAL方式やNTSC方式
の搬送色信号は平衡変調波であり、その時間軸変
動は色相変化あるいは色なし現像となるため、時
間軸変動を除去する必要があるのに対し、
SECAM方式の搬送色信号はFM信号であるから
時間軸変動分は全く問題とならないからである。
また、時間基準信号とレベル基準信号とを兼ね
たパイロツト信号は特別に記録しなくともカラー
バースト信号によつて代用することができ、他
方、バースト波に限ることなく正弦波や被変調波
をパイロツト信号に供するようにすることもでき
る。更に回転ヘツドHA1とHB1,HA2とHB2の各ギ
ヤツプ間隔はテープ上での1Hの記録長さに等し
い値に選定したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、互いに近接して配置されてあればよ
い。また、カラー映像信号の高域周波数成分が直
線記録されるトラツクには、2チヤンネルのFM
音声信号を記録するものとして説明したが、音声
信号を従来のVTRと同様に固定ヘツドで記録す
る場合は、FM音声信号の代りに映像プログラム
の順番を示すアドレス信号やプログラムの記録再
生時間を示すタイムコード信号等を記録するよう
にしてもよい。
更に、トラツクパターンは第6図Cに示すもの
に限定されるものではなく、トラツク間にガード
バンドがあつてもよい。またフエーズインバート
方式(P方式)のVTRにも適用できる。
効果 上述の如く、本発明によれば、次の如き数々の
特長を有するものである。
本発明により記録された磁気テープを現行の
VTRで再生した場合、そVTRの音声信号用回
転ヘツドの有無に拘らず、低域変換搬送色信号
を含む周波数分割多重信号記録トラツクから映
像信号をそのVTRのもつ帯域で再生すること
ができ、しかもそのVTRが音声信号用回転ヘ
ツドを有している場合には高域周波数成分記録
トラツクからFM音声信号を再生することがで
き、これよりハイフアイ音を得ることができ
る。
現行のVTRにより記録された磁気テープを
本発明装置により、回路の追加が殆どなく互換
再生することができる。
FM輝度信号と低域変換搬送色信号との周波
数分割多重信号記録トラツクと共に、カラー映
像信号の高域周波数成分をすべて含んだ高域周
波数成分を直接記録したトラツクを並設したの
で、両トラツクの輝度信号を再生して合成する
ことにより、再生カラー映像信号の帯域を従来
の低域変換記録再生方式のVTRに比し広帯域
にすることができ、カラー映像信号の全帯域を
再生することも可能である。
に関連して、輝度信号の解像度が向上する
ほかに、搬送色信号の帯域が上記高域周波数成
分中には制限されることなく伝送されるので、
原信号帯域が確保され、色ずれやにじみ等が改
良される。
最終出力の再生カラー映像信号中の搬送色信
号として、前記低域変換搬送色信号をもとの帯
域に戻した再生搬送色信号を使用する信号再生
系で構成した場合は、タイムベースコレクタが
不要になるので(ただし、PAL方式,NTSC
方式カラー映像信号の場合で、SECAM方式カ
ラー映像信号ではもともと不要)、簡単な回路
構成により解像度を向上することができる。
最終出力の再生カラー映像信号中の搬送色信
号として、前記高域周波数成分中の搬送色信号
を使用する信号再生系で構成した場合は、
PAL方式,NTSC方式カラー映像信号の場合、
位相推移された再生低域変換搬送色信号の位相
推移を除去する回路が不要となるので、搬送色
信号再生回路が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のヘツド配置関係等の一実施例
を示す図、第2図は本発明の各回転ヘツドの取付
高さ位置関係やヘツド間隔の一実施例を示す図、
第3図は本発明の信号記録系の一実施例を示すブ
ロツク系統図、第4図A〜Eは夫々第3図図示ブ
ロツク系統の動作説明用信号波形図、第5図A,
Bは夫々本発明により2つのトラツクに別々に記
録再生される信号の周波数スペクトラムの一実施
例を示す図、第6図A〜Cは夫々本発明によるト
ラツクの記録形成過程を説明するための図、第7
図及び第9図は夫々本発明の信号再生系の各実施
例を示すブロツク系統図、第8図A〜C及び第1
0図A〜Fは夫々第7図及び第9図のブロツク系
統中の各部の信号の周波数スペクトラムを示す
図、第11図は現行のVTRで記録された磁気テ
ープ上の一例のトラツクパターンと、本発明装置
の回転ヘツドの走査位置との関係の一例を示す図
である。 HA1,HA2…FM輝度信号及び低域変換搬送色
信号記録再生用回転ヘツド、HB1,HB2…高域周
波数成分記録再生用回転ヘツド、1…回転体、3
…磁気テープ、5…カラー映像信号記録回路、6
…カラー映像信号の高域周波数成分記録回路、7
…音声信号記録回路、8…標準方式カラー映像信
号入力端子、9…搬送色信号分離用帯域フイル
タ、11…輝度信号分離用低域フイルタ、12…
高域フイルタ、14,37,38…FM変調器、
16,20,84,92…周波数変換器、17…
水平同期信号入力端子、18,53…ヘツド回転
検出パルス入力端子、19,93…位相推移回
路、23,27,30,39,41…混合回路、
28,64…ゲートパルス発生回路、29…ゲー
ト回路、31,32…音声信号入力端子、35,
36…レベル圧縮回路、42…発振器、58,8
2…混合回路、60…高域周波数成分分離用高域
フイルタ、62…ゲート回路、63…パイロツト
信号除去回路、65…レベル検出回路、66…時
間比較回路、67…時間合わせ回路、68…タイ
ムベースコレクタ、69,94…再生カラー映像
信号出力端子、70,71…FM音声信号分離用
帯域フイルタ、72,73…FM復調器、78,
79…再生音声信号出力端子、81…輝度信号分
離用低域フイルタ、87…クシ型フイルタ、96
…現行のVTRにより記録形成されたトラツクパ
ターンを有する磁気テープ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カラー映像信号より輝度信号と搬送色信号と
    を夫々分離し、該輝度信号は周波数変調してFM
    輝度信号とし、かつ、該搬送色信号は該FM輝度
    信号の帯域よりも低い帯域へ変換して低域変換搬
    送色信号とし、該FM輝度信号及び低域変換搬送
    色信号の周波数分割多重信号であつて、現行のヘ
    リカルスキヤン方式VTRで記録される信号と同
    一の周波数スペクトラムの周波数分割多重信号
    を、互いに近接配置された2つのヘツドの一方の
    ヘツドにより磁気テープに第1のトラツクを形成
    して記録すると共に、上記カラー映像信号の高域
    周波数成分に高周波バイアス信号を重畳してなる
    重畳信号を少なくとも含む高域信号を、該2つの
    ヘツドのうち他方のヘツドにより該第1のトラツ
    ク形成と同時に上記磁気テープ上の該第1のトラ
    ツクとは別の位置に直接に記録して第2のトラツ
    クを形成し、該第1及び第2のトラツクを1組と
    して上記カラー映像信号をこの組単位のトラツク
    毎に上記現行のVTRの記録トラツクピツチと同
    じトラツクピツチで順次に記録することを特徴と
    する情報信号記録方法。 2 或る1組の該第1及び第2のトラツクを記録
    形成する該2つのヘツドは互いにアジマス角度が
    異ならしめられており、次の1組の第1、第2の
    トラツクを記録形成する別の2つのヘツドは互い
    にアジマス角度が異ならしめられており、かつ、
    前記の2つのヘツドのアジマス角度のいずれとも
    アジマス角度が異ならしめられると共に、該第1
    のトラツクを記録形成するヘツドは、2個の専用
    回転ヘツドにより交互にFM音声信号を記録した
    トラツクに2個の別の回転ヘツドにより交互に前
    記周波数分割多重信号を重ねて記録する現行のヘ
    リカルスキヤン方式VTRの一の該別の回転ヘツ
    ドと同一のアジマス角度に選定されており、か
    つ、同じ組の該第2のトラツクを記録形成するヘ
    ツドは、該一の別の回転ヘツドにより記録形成さ
    れたトラツクに隣接する音声信号記録トラツクを
    記録形成する一の該専用回転ヘツドと同一のアジ
    マス角度に選定されており、該第1のトラツクを
    記録形成するヘツドは同じ組の該第2のトラツク
    を記録形成するヘツドに対して磁気テープ上1水
    平走査周期乃至数水平走査周期の記録波長に相当
    する距離だけ回転方向上先行して、かつ、該1ト
    ラツクピツチよりも小なる値の距離だけ低い位置
    に取付固定されたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の情報信号記録方法。 3 該第1のトラツクのトラツク幅は該第2のト
    ラツクのトラツク幅よりも広い値に選定したこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載の情報信号記録方法。 4 該高域信号は、該第1及び第2のトラツクの
    両再生信号の相対的な時間差を補正するための基
    準となる時間基準信号と該重畳信号との多重信号
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃
    至第3項のうちいずれか一項記載の情報信号記録
    方法。 5 該時間基準信号は、該カラー映像信号の高域
    周波数成分に、一定周期で時分割多重されるバー
    スト状信号であることを特徴とする特許請求の範
    囲第4項記載の情報信号記録方法。 6 該高域信号は2つのチヤンネルの音声信号で
    周波数変調された被変調波信号で、かつ、専用回
    転ヘツドでFM音声信号を記録する現行のヘリカ
    ルスキヤン方式VTRの該FA音声信号と同一周波
    数スペクトラムの被変調波信号と該重畳信号との
    周波数分割多重信号であることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載の情報信号記録方法。 7 互いに近接配置された2個のヘツドを1組と
    し、2組以上のヘツドによりSECAM方式カラー
    映像信号を2本のトラツク毎に順次に記録し、こ
    れを再生する記録再生装置であつて、SECAM方
    式カラー映像信号より分離した輝度信号で周波数
    変調して現行のヘリカルスキヤン方式VTRにお
    けるFM輝度信号と同一の周波数スペクトラムの
    FM輝度信号を得る第1の回路手段と、該カラー
    映像信号より分離した搬送色信号を該FM輝度信
    号の帯域よりも低い帯域へ変換して該VTRにお
    ける低域変換搬送色信号と同一の周波数スペクト
    ラムの低域変換搬送色信号を得る第2の回路手段
    と、該FM輝度信号及び低域変換搬送色信号を周
    波数分割多重し、その信号を上記1組のヘツドを
    構成する2個のヘツドのうち一方のヘツドに供給
    して磁気テープ上に第1のトラツクを記録形成せ
    しめる第1の混合回路と、上記カラー映像信号の
    高域周波数成分を分離する手段と、該高域周波数
    成分に高周波バイアス信号を重畳して得た重畳信
    号を少なくとも含む高域信号を発生出力し、その
    高域信号を前記1組のヘツドを構成する2個のヘ
    ツドのうち他方のヘツドに供給して前記第1のト
    ラツク形成と同時に該第1のトラツクとは別の位
    置に第2のトラツクを記録形成せしめる高域信号
    発生出力手段と、再生時は該第1及び第2のトラ
    ツクを1組としてこの組単位毎に上記VTRの記
    録トラツクピツチと同じトラツクピツチで記録さ
    れた磁気テープを走査する該一方のヘツドにより
    該第1のトラツクから再生した信号から該FM輝
    度信号を分離してこれを復調する復調手段と、該
    他方のヘツドにより該第2のトラツクから再生し
    た信号から該高域周波数成分を取り出す手段と、
    該第2のトラツクから再生した信号中の時間基準
    となる信号と該復調手段の出力輝度信号中の同期
    信号とから該再生高域周波数成分の該同期信号に
    対する時間合わせを行なう時間合わせ手段と、該
    時間合わせ手段よりの該再生高域周波数成分と該
    復調手段よりの再生輝度信号とを夫々混合する第
    2の混合回路とよりなることを特徴とする情報信
    号記録再生装置。 8 互いに近接配置された2個のヘツドを1組と
    し、2組以上のヘツドによりPAL方式又は
    NTSC方式カラー映像信号を2本のトラツク毎に
    順次に記録し、これを再生する記録再生装置であ
    つて、PAL方式又はNTSC方式カラー映像信号
    より分離した輝度信号で周波数変調して現行のヘ
    リカルスキヤン方式VTRにおけるFM輝度信号
    と同一の周波数スペクトラムのFM輝度信号を得
    る第1の回路手段と、該カラー映像信号より分離
    した搬送色信号を該FM輝度信号の帯域よりも低
    い帯域へ変換して該VTRにおける低域変換搬送
    色信号と同一の周波数スペクトラムの低域変換搬
    送色信号を得る第2の回路手段と、該FM輝度信
    号及び低域変換搬送色信号を周波数分割多重し、
    その信号を上記1組のヘツドを構成する2個のヘ
    ツドのうち一方のヘツドに供給して磁気テープ上
    に第1のトラツクを記録形成せしめる第1の混合
    回路と、上記カラー映像信号の高域周波数成分を
    分離する手段と、該高域周波数成分に高周波バイ
    アス信号を重畳して得た重畳信号を少なくとも含
    む高域信号を発生出力し、その高域信号を前記1
    組のヘツドを構成する2個のヘツドのうち他方の
    ヘツドに供給して前記第1のトラツク形成と同時
    に該第1のトラツクとは別の位置に第2のトラツ
    クを記録形成せしめる高域信号発生出力手段と、
    再生時は該第1及び第2のトラツクを1組として
    この組単位毎に上記VTRの記録トラツクピツチ
    と同じトラツクピツチで記録された磁気テープを
    走査する該一方のヘツドにより該第1のトラツク
    から再生した信号から該FM輝度信号を分離して
    これを復調する復調手段と、該他方のヘツドによ
    り該第2のトラツクから再生した信号から該高域
    周波数成分を取り出す手段と、該第2のトラツク
    から再生した信号中の時間基準となる信号と該復
    調手段の出力輝度信号中の同期信号とから該再生
    高域周波数成分の該同期信号に対する時間合わせ
    を行なう時間合わせ手段と、該時間合わせ手段よ
    りの該再生高域周波数成分と該復調手段よりの再
    生輝度信号とを夫々混合する第2の混合回路と、
    該第2の混合回路の出力信号が少なくとも供給さ
    れ時間軸変動の補正を行なつて再生カラー映像信
    号を出力する時間軸変動補正手段とよりなること
    を特徴とする情報信号記録再生装置。 9 該時間軸変動補正手段は、該第2の混合回路
    の出力信号のみが供給され、この入力混合信号の
    時間軸変動を除去して再生カラー映像信号として
    出力するタイムベースコレクタであることを特徴
    とする特許請求の範囲第8項記載の情報信号記録
    再生装置。 10 該時間軸変動補正手段は、該第1のトラツ
    クから再生した信号から該低域変換搬送色信号を
    分離してこれをもとの帯域へ戻し、かつ、その時
    間軸変動を除去して再生搬送色信号を得る手段
    と、該第2の混合回路の出力信号中の輝度信号を
    分離波するフイルタ回路と、該フイルタ回路よ
    りの輝度信号と該再生搬送色信号とを夫々混合し
    て再生カラー映像信号として出力する第3の混合
    回路とからなることを特徴とする特許請求の範囲
    第8項記載の情報信号記録再生装置。 11 或る1組の該第1及び第2のトラツクを記
    録形成する該2つのヘツドは互いにアジマス角度
    が異ならしめられており、次の1組の第1、第2
    のトラツクを記録形成する別の2つのヘツドは互
    いにアジマス角度が異ならしめられており、か
    つ、前記の2つのヘツドのアジマス角度のいずれ
    ともアジマス角度が異ならしめられると共に、該
    第1のトラツクを記録形成するヘツドは、2個の
    専用回転ヘツドにより交互にFM音声信号を記録
    したトラツクに2個の別の回転ヘツドにより交互
    に前記周波数分割多重信号を重ねて記録する現行
    のヘリカルスキヤン方式VTRの一の該別の回転
    ヘツドと同一のアジマス角度に選定されており、
    かつ、同じ組の該第2のトラツクを記録形成する
    ヘツドは、該一の別の回転ヘツドにより記録形成
    されたトラツクに隣接する音声信号記録トラツク
    を記録形成する一の該専用回転ヘツドと同一のア
    ジマス角度に選定されており、該第1のトラツク
    を記録形成するヘツドは同じ組の該第2のトラツ
    クを記録形成するヘツドに対して磁気テープ上1
    水平走査周期乃至数水平走査周期の記録波長に相
    当する距離だけ回転方向上先行して、かつ、該1
    トラツクピツチよりも小なる値の距離だけ低い位
    置に取付固定されたことを特徴とする特許請求の
    範囲第8項乃至第10項のうちいずれか一項記載
    の情報信号記録再生装置。 12 該第1のトラツクのトラツク幅は該第2の
    トラツクのトラツク幅よりも広い値に選定したこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第8項乃至第11
    項のうちいずれか一項記載の情報信号記録再生装
    置。 13 該高域信号は、該第1及び第2のトラツク
    の両再生信号の相対的な時間差を補正するための
    基準となる時間基準信号と該重畳信号との多重信
    号であることを特徴とする特許請求の範囲第8項
    乃至第12項のうちいずれか一項記載の情報信号
    記録再生装置。 14 該時間基準信号は、該カラー映像信号の高
    域周波数成分に、一定周期で時分割多重されるバ
    ースト状信号であることを特徴とする特許請求の
    範囲第13項記載の情報信号記録再生装置。 15 該高域信号発生手段は、2つのチヤンネル
    の音声信号で変調された被変調波信号で、かつ、
    専用回転ヘツドでFM音声信号を記録再生する現
    行のVTRの該FM音声信号と同一の周波数スペ
    クトラムの2種の被変調波信号を発生する回路
    と、該2種の被変調波信号を該重畳信号に周波数
    分割多重する回路とを更に有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第8項乃至第14項のうちいず
    れか一項記載の情報信号記録再生装置。
JP58182418A 1983-09-30 1983-09-30 情報信号記録方法及び記録再生装置 Granted JPS6074895A (ja)

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DE198484306619T DE136890T1 (de) 1983-09-30 1984-09-28 Verfahren und vorrichtung zum aufzeichnen und/oder wiedergeben von farbvideosignalen.
EP84306619A EP0136890B1 (en) 1983-09-30 1984-09-28 Method and apparatus for recording and/or reproducing color video signal
DE8484306619T DE3481262D1 (de) 1983-09-30 1984-09-28 Verfahren und vorrichtung zum aufzeichnen und/oder wiedergeben von farbvideosignalen.
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