JPH0232378Y2 - - Google Patents

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JPH0232378Y2
JPH0232378Y2 JP718384U JP718384U JPH0232378Y2 JP H0232378 Y2 JPH0232378 Y2 JP H0232378Y2 JP 718384 U JP718384 U JP 718384U JP 718384 U JP718384 U JP 718384U JP H0232378 Y2 JPH0232378 Y2 JP H0232378Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、例えば精密切断などに用いられる研
削部材に係り、特に線状の基材と、それの表面に
担持される研摩粉とからなる研削部材に関するも
のである。
〔考案の背景〕 従来、第1図に示すように断面形状が円形の線
材1を用い、それの周面全体に研摩粉2を適宜な
手段で担持せしめ、全体をエンドレス状にした研
削部材が知られている。この研削部材は例えば駆
動プーリと従動プーリの間に所定の張力をもつて
掛け渡されて、高速で回転駆動される訳である
が、第2図に示すようにプーリ3の周面に圧接さ
れて駆動するため、研摩粉2によりプーリ3の周
面が次第に摩耗して研削部材が食い込み、そのた
めにプーリ3の耐用寿命が短かい。プーリ3の耐
用寿命を延長するため研削部材の張力を緩めれ
ば、回転駆動中に研削部材がぶれて、精密な切
削、研摩ができないなどの欠点を有している。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、このような従来技術の欠点を
解削し、プーリなどの研削部材駆動手段の損耗が
なく、しかも適正な張力で精密な加工が可能な研
削部材を提供するにある。
〔供給の概要〕
このような目的を達成するため、本考案は、研
摩粉を担持するための線状基材の断面形状がほぼ
小判形をしており、その基材の弧状周面にのみ研
摩粉が担持され、その弧状周面と隣接する他の側
面には研摩粉が担持されておらず、当該側面が前
記基材を駆動させるための駆動手段に当接するよ
うに構成されていることを特徴とするものであ
る。
本考案において、前記基材としてはハイス材、
ピアノ線、ステンレス鋼、高速度鋼、硬鋼線、ニ
ツケル系合金、クロム系合金など様々な金属材料
が適用可能である。
また研摩粉としては天然ダイヤモンドや人造ダ
イヤモンドなどのダイヤモンド、コランダム、エ
メリー、ガーネツト、ケイ石(フリント)、トリ
ポリ、ケイソウ土、浮石粉、窒化ホウ素、炭化ホ
ウ素、炭化ケイ素、炭化タングステン、アルミ
ナ、ジルコニア、酸化鉄、酸化クロム、酸化セリ
ウム、ジルコニア−アルミナ複合酸化物など種々
のものが用いられる。
研摩粉を基材に担持する方法としては、電着に
よつて基材表面に研摩層を形成する方法、研摩粉
を基材に塗布し、これを高温炉に入れて研摩粉を
焼結する方法、合成樹脂などの接着剤と研摩粉を
混合し、これを基材に塗布して乾燥する方法、基
材を加熱して軟化せしめ、その表面に研摩粉を強
制的に埋込む方法などがある。
〔考案の実施例〕
次に本考案の実施例を図とともに説明する。第
3図ないし第7図は、第1実施例を説明するため
の図である。
基材の素体11としては第3図に示すように断
面形状が円形の線材が用いられ、この素体11を
高温に加熱したのち、第4図に示す如く2つの加
圧ローラ12,12間を通すことにより、断面形
状がほぼ小判化をした基材13を連続的に得る。
この基材13は冷却後に焼もどし処理されて、所
定の靭性が付与される。そして第5図に示すよう
に基材13の弧状周面14の片側あるいは両側
(本実施例では両側)に、適宜の手段により研摩
粉15が担持される。この弧状周面14と隣接す
る両方の側面16,16には研摩粉15は担持さ
れず、フラツトな面になつている。
この基13と研摩粉15とから構成された線状
の研削部材17は第6図に示すようにエンドレス
状に加工され、駆動プーリ18と従動プーリ19
との間に所望の張力をもつて掛け渡される。な
お、このとき第7図に示す如く、研削部材17の
側面16がプーリ18,19の周面に当接するよ
うにして掛け渡される。前記駆動プーリ18は歯
車群20を介してモータ21に連結されており、
研削部材17はこのモータ21の回転により歯車
群20ならびにプーリ18,19を介して矢印で
示す方向に高速で回転駆動される。
図中の22は加工物で、図示していないが研削
部材17の研摩粉15が担持されている弧状周面
14がこの加工物22と対向しており、所定の張
力をもつて張られた研削部材17が高速で移動す
ることにより、加工物22の精密切断が行なわれ
る。23は切削個所に水を噴射するノズルで、噴
射された水によつて切削個所の冷却と切削によつ
て生じたきりこの除去がなされる。
第8図ないし第11図は、本考案の第2実施例
を説明するための図である。
この実施例の場合も基材13の素体11として
は断面形状が円形の線材が用いられるが、これを
加工する加圧ローラ12,12が第8図に示すよ
うに周面中央部が径方向外側に突出した形状にな
つている。そのため得られた基材13は断面形状
ががほぼ小判化をしているが、それの両側面1
6,16には窪み23が設けられ、この窪み23
は基材13の長手方向に沿つて連続している。こ
の基材13の弧状周面14にのみ研摩粉15が担
持されて線状の研削部材17が得られる(第9図
参照)。この研削部材17をプーリ18,19間
に掛け渡しするときには、第10図に示す如く研
摩粉15が担持されていない一方の側面16がプ
ーリ18,19と当接するように配置される。
第11図はこの研削部材17を用いて加工物2
2を切削する状態を示しており、切削時に生じた
きりこは弧状周面14につて両側に分けられ、窪
み24によつて形成された研削部材17と加工物
22との間に形成された隙間から水を同伴してき
りこを逃がすことができ、きりこによる研削面の
目詰りが有効に解消できる。
このように研削部材17の側面16に連続した
窪み24を設けることにより、きりこを効率よく
逃がすことができて切削性の向上が図れるととも
に、切削個所での水の流れが良くなり冷却効果を
高めることができる。
第12図および第13は、本考案の第3実施例
を説明するための図である。この実施例で前記第
2実施例と相違する点は、窪み24の両側に平坦
面25がそれぞれ形成された点である。この平坦
面25も窪み24と同様に研削部材17の長手方
向に沿つて連続して設けられている。
このように基材13の側面16のほぼ中央に窪
み24を設け、その両側に平坦面25を形成する
ことは、加圧ローラ12の形状を変更することに
よつて容易になし得ることができる。
前述のように両側に平坦面25を形成すれば第
13図に示すようにそれがプーリ18,19の周
面と当接し、研削部材17の走行が安定する。な
お、窪み24が設けられているから、きりこの逃
がし、ならびに冷却水の通しを良くすることがで
きることは説明するまでもない。
〔考案の効果〕
本考案は前述のように、プーリなどの駆動手段
と接する研削部材の側面には研摩粉が担持されて
いないから、駆動手段の摩耗がなくなり耐用寿命
の延長化が図れる。また、前述のようなことから
研削部材の張力を適正に保持することができると
ともに、研摩粉が弧状周面上に担持されているか
ら、削作、研摩の効率が非常に良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の研削部材の断面図、第2図はそ
の研削部材をプーリに掛けた状態を示す一部断面
図、第3図ないし第7図は本考案の第1実施例を
説明するためのもので、第3図は基材の素体の断
面図、第4図は基材の製造工程を示す正面図、第
5図は研削部材の一部斜視図、第6図は研削部材
の使用態様を示す斜視図、第7図は研削部材をプ
ーリに掛けた状態を示す一部断面図、第8図ない
し第11図は本考案の第2実施例を説明するため
のもので、第8図は基材の製造工程を示す正面
図、第9図は研削部材の一部斜視図、第10図は
研削部材をプーリに掛けた状態を示す一部断面
図、第11図は研削状態を示す一部平面図、第1
2図および第13図は本考案の第3実施例を説明
するための図で、第12図は研削部材の一部斜視
図、第13図は研削部材をプーリに掛けた状態を
示す一部断面図である。 13……基材、14……弧状周面、15……研
摩粉、16……側面、17……研削部材、24…
…窪み、25……平坦面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 研摩粉を担持するための線状基材の断面形状
    がほぼ小判形をしており、その基材の弧状周面
    にのみ研摩粉が担持され、その弧状周面と隣接
    する他の側面には研摩粉が担持されておらず、
    当該側面が前記基材を駆動させるための駆動手
    段に当接するように構成されていることを特徴
    とする研削部材。 (2) 実用新案登録請求の範囲第(1)項記載におい
    て、前記側面に基材の長手方向に沿つてきりこ
    を逃がすための窪みが連続して設けられている
    ことを特徴とする研削部材。 (3) 実用新案登録請求の範囲第(2)項記載におい
    て、前記窪みが、前記弧状周面と隣接する両方
    の側面にそれぞれ設けられていることを特徴と
    する研削部材。 (4) 実用新案登録請求の範囲第(2)項記載におい
    て、前記窪みが前記側面のほぼ中央に設けら
    れ、その窪みの両側に前記駆動手段に当接する
    平坦面がそれぞれ連続して設けられていること
    を特徴とする研削部材。
JP718384U 1984-01-24 1984-01-24 研削部材 Granted JPS60120755U (ja)

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JP718384U JPS60120755U (ja) 1984-01-24 1984-01-24 研削部材

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JP718384U JPS60120755U (ja) 1984-01-24 1984-01-24 研削部材

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JPS60120755U JPS60120755U (ja) 1985-08-15
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