JPH0232135B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0232135B2 JPH0232135B2 JP58151696A JP15169683A JPH0232135B2 JP H0232135 B2 JPH0232135 B2 JP H0232135B2 JP 58151696 A JP58151696 A JP 58151696A JP 15169683 A JP15169683 A JP 15169683A JP H0232135 B2 JPH0232135 B2 JP H0232135B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pilfer
- proof
- hem
- container lid
- notch
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D41/00—Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
- B65D41/32—Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
- B65D41/34—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
- B65D41/3442—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with rigid bead or projections formed on the tamper element and coacting with bead or projections on the container
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D22/00—Producing hollow articles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ピルフアープルーフ特性を有する合
成樹脂製容器蓋、更に詳しくは外周面に雄螺条と
この雄螺条の下方に位置する係止あご部とが形成
されている口頚部を備えた容器のためのピルフア
ープルーフ特性を有する合成樹脂製容器蓋の製造
方法に関する。
成樹脂製容器蓋、更に詳しくは外周面に雄螺条と
この雄螺条の下方に位置する係止あご部とが形成
されている口頚部を備えた容器のためのピルフア
ープルーフ特性を有する合成樹脂製容器蓋の製造
方法に関する。
上記の通りの口頚部を備えた飲料用瓶の如き容
器のためのピルフアープルーフ特性(内容物の詰
め替え等の不正防止特性)を有する容器蓋とし
て、近時においては、アルミニウム基合金の如き
金属材料に代えて適宜の合成樹脂から形成された
容器蓋が提案され、実用に供されるようになつて
きた。
器のためのピルフアープルーフ特性(内容物の詰
め替え等の不正防止特性)を有する容器蓋とし
て、近時においては、アルミニウム基合金の如き
金属材料に代えて適宜の合成樹脂から形成された
容器蓋が提案され、実用に供されるようになつて
きた。
ピルフアープルーフ特性を有する合成樹脂製容
器蓋の典型例としては、例えば特開昭54−83588
号公報に開示されている如き形態の容器蓋を挙げ
ることができる。かような容器蓋は、天面壁とこ
の天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを
具備する。スカート壁は、主部と、周方向に間隔
を置いて位置する複数個の橋絡部によつて上記主
部に接続されたピルフアープルーフ裾部とを有す
る。主部の内周面には、容器の口頚部に形成され
ている雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成さ
れている。ピルフアープルーフ裾部の内周面に
は、容器の口頚部に形成されている係止あご部に
係止せしめられる係止突条が形成されている。
器蓋の典型例としては、例えば特開昭54−83588
号公報に開示されている如き形態の容器蓋を挙げ
ることができる。かような容器蓋は、天面壁とこ
の天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを
具備する。スカート壁は、主部と、周方向に間隔
を置いて位置する複数個の橋絡部によつて上記主
部に接続されたピルフアープルーフ裾部とを有す
る。主部の内周面には、容器の口頚部に形成され
ている雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成さ
れている。ピルフアープルーフ裾部の内周面に
は、容器の口頚部に形成されている係止あご部に
係止せしめられる係止突条が形成されている。
而して、上記合成樹脂製容器蓋は、射出成形又
は圧縮成形等によつて製造されるが、従来の製造
方法には、(イ)ピルフアープルーフ裾部の内周面に
形成されている係止突条の上方にかなり鋭い所謂
アンダーカツトが存在し、それ故に成形型から成
形された容器蓋を排出する型抜きが不可能ではな
いにしても著しく困難である、(ロ)型抜きの際にス
カート壁の主部とピルフアープルーフ裾部とを接
続している橋絡部に大きな応力が生成され、これ
に起因して橋絡部が破断される恐れが少なくな
い、等の解決すべき問題乃至欠点が存在する。上
記(イ)の点に関しては、係止突条の形状或いは突出
量を変えてアンダーカツトを鈍いものにすること
が考えられるが、かくすると、容易に理解される
如く、容器の口頚部に容器蓋を装着した時の係止
突条とあご部との係合が不充分になり、ピルフア
ープルーフ特性が確保されなくなる恐れが生ず
る。また、上記(ロ)の点に関しては、橋絡部の断面
積を大きくして橋絡部の強度を増大せしめること
が考えられるが、かくすると、容器の口頚部に装
着された容器蓋を口頚部から離脱する際に橋絡部
を破断するのに必要な力が大きくなり、口頚部の
開封が困難になる。更にまた、従来の製造方法に
よつて製造された容器蓋には、容器の口頚部に容
器蓋を装着する際、更に詳しくはピルフアープル
ーフ裾部の内周面に形成されている係止突条が口
頚部に形成されているあご部を通過してその下面
に係止する際にも、スカート壁の主部とピルフア
ープルーフ裾部とを接続している橋絡部に大きな
応力が生成され、これに起因して橋絡部が破断さ
れる恐れが少なくない。
は圧縮成形等によつて製造されるが、従来の製造
方法には、(イ)ピルフアープルーフ裾部の内周面に
形成されている係止突条の上方にかなり鋭い所謂
アンダーカツトが存在し、それ故に成形型から成
形された容器蓋を排出する型抜きが不可能ではな
いにしても著しく困難である、(ロ)型抜きの際にス
カート壁の主部とピルフアープルーフ裾部とを接
続している橋絡部に大きな応力が生成され、これ
に起因して橋絡部が破断される恐れが少なくな
い、等の解決すべき問題乃至欠点が存在する。上
記(イ)の点に関しては、係止突条の形状或いは突出
量を変えてアンダーカツトを鈍いものにすること
が考えられるが、かくすると、容易に理解される
如く、容器の口頚部に容器蓋を装着した時の係止
突条とあご部との係合が不充分になり、ピルフア
ープルーフ特性が確保されなくなる恐れが生ず
る。また、上記(ロ)の点に関しては、橋絡部の断面
積を大きくして橋絡部の強度を増大せしめること
が考えられるが、かくすると、容器の口頚部に装
着された容器蓋を口頚部から離脱する際に橋絡部
を破断するのに必要な力が大きくなり、口頚部の
開封が困難になる。更にまた、従来の製造方法に
よつて製造された容器蓋には、容器の口頚部に容
器蓋を装着する際、更に詳しくはピルフアープル
ーフ裾部の内周面に形成されている係止突条が口
頚部に形成されているあご部を通過してその下面
に係止する際にも、スカート壁の主部とピルフア
ープルーフ裾部とを接続している橋絡部に大きな
応力が生成され、これに起因して橋絡部が破断さ
れる恐れが少なくない。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであ
り、その主目的は、上述した通りの問題を解決す
る、ピルフアープルーフ特性を有する合成樹脂製
容器蓋の独特な製造方法を提供することである。
り、その主目的は、上述した通りの問題を解決す
る、ピルフアープルーフ特性を有する合成樹脂製
容器蓋の独特な製造方法を提供することである。
本発明によれば、外周面に雄螺条と該雄螺条の
下方に位置する係止あご部とが形成されている口
頚部を備えた容器のための、ピルフアープルーフ
特性を有する合成樹脂製容器蓋を製造する方法に
して、 天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する筒状ス
カート壁とを具備し、該筒状スカート壁は、主部
と、外周面部に存在する比較的薄肉の接続部を介
して該主部の下端に接続されたピルフアープルー
フ裾部と、該主部の下端内周面部から下方へ延び
る複数個の橋絡部とを含み、該主部の内周面には
該口頚部の該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が
形成され、該ピルフアープルーフ裾部は下方に向
つて半径方向外方へ傾斜して延びており、かつそ
の内周面には該口頚部の該あご部に係止せしめら
れる係止突条が形成され、該ピルフアープルーフ
裾部には更に周方向に間隔を置いて下端から上方
に延びる複数個の切欠きが形成されているところ
の容器蓋前成形体を、合成樹脂材料から成形する
成形工程と、 該成形工程の後に、該接続部を撓ませて該ピル
フアープルーフ裾部を半径方向内方へ変位せし
め、該ピルフアープルーフ裾部の上端部内周面と
該橋絡部とを接合する接合工程と、 該接合工程の後に或いは該接合工程と同時に、
該接続部を切断して該接続部を介する該主部と該
ピルフアープルーフ裾部との接続を解消する切断
工程と、 を含むことを特徴とする方法が提供される。
下方に位置する係止あご部とが形成されている口
頚部を備えた容器のための、ピルフアープルーフ
特性を有する合成樹脂製容器蓋を製造する方法に
して、 天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する筒状ス
カート壁とを具備し、該筒状スカート壁は、主部
と、外周面部に存在する比較的薄肉の接続部を介
して該主部の下端に接続されたピルフアープルー
フ裾部と、該主部の下端内周面部から下方へ延び
る複数個の橋絡部とを含み、該主部の内周面には
該口頚部の該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が
形成され、該ピルフアープルーフ裾部は下方に向
つて半径方向外方へ傾斜して延びており、かつそ
の内周面には該口頚部の該あご部に係止せしめら
れる係止突条が形成され、該ピルフアープルーフ
裾部には更に周方向に間隔を置いて下端から上方
に延びる複数個の切欠きが形成されているところ
の容器蓋前成形体を、合成樹脂材料から成形する
成形工程と、 該成形工程の後に、該接続部を撓ませて該ピル
フアープルーフ裾部を半径方向内方へ変位せし
め、該ピルフアープルーフ裾部の上端部内周面と
該橋絡部とを接合する接合工程と、 該接合工程の後に或いは該接合工程と同時に、
該接続部を切断して該接続部を介する該主部と該
ピルフアープルーフ裾部との接続を解消する切断
工程と、 を含むことを特徴とする方法が提供される。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う製造
方法の好適具体例について詳述する。
方法の好適具体例について詳述する。
本発明に従う製造方法は、ポリプロピレン又は
ポリエチレンの如き熱可塑性合成樹脂であるのが
好都合である適宜の合成樹脂から、射出成形又は
圧縮成形の如き適宜の成形法によつて前成形体を
成形する成形工程を含んでいる。第1図は、かか
る成形工程によつて成形される前成形体の一具体
例を図示している。全体を番号2で示す図示の前
成形体は、円形天面壁4と、この天面壁4の周縁
から垂下する円筒状スカート壁6とを具備してい
る。スカート壁6は、主部8とピルフアープルー
フ裾部10とを含んでいる。第2図に明確に図示
する如く、主部8の下端とピルフアープルーフ裾
部10との間には比較的薄肉の接続部12が存在
し、ピルフアープルーフ裾部10は接続部12を
介して主部8の下端に接続されている。周方向に
連続した環形状であるのが好ましい接続部12
は、外周面部に存在、即ち半径方向外側部にて主
部8とピルフアープルーフ裾部10とを接続して
いることが重要である。図示の具体例において
は、接続部12は半径方向外側端に存在し、接続
部12の外径は主部8の外径と実質上同一であ
る。
ポリエチレンの如き熱可塑性合成樹脂であるのが
好都合である適宜の合成樹脂から、射出成形又は
圧縮成形の如き適宜の成形法によつて前成形体を
成形する成形工程を含んでいる。第1図は、かか
る成形工程によつて成形される前成形体の一具体
例を図示している。全体を番号2で示す図示の前
成形体は、円形天面壁4と、この天面壁4の周縁
から垂下する円筒状スカート壁6とを具備してい
る。スカート壁6は、主部8とピルフアープルー
フ裾部10とを含んでいる。第2図に明確に図示
する如く、主部8の下端とピルフアープルーフ裾
部10との間には比較的薄肉の接続部12が存在
し、ピルフアープルーフ裾部10は接続部12を
介して主部8の下端に接続されている。周方向に
連続した環形状であるのが好ましい接続部12
は、外周面部に存在、即ち半径方向外側部にて主
部8とピルフアープルーフ裾部10とを接続して
いることが重要である。図示の具体例において
は、接続部12は半径方向外側端に存在し、接続
部12の外径は主部8の外径と実質上同一であ
る。
第1図と共に第2図を参照して説明すると、図
示の具体例においては、主部8は天面壁4の周縁
から実質上鉛直に、即ち中心軸線14と実質上平
行に下方に延びているが、ピルフアープルーフ裾
部10は下方に向つて半径方向外方へ傾斜して延
びている。ピルフアープルーフ裾部10が中心軸
線14となす傾斜角度αは、10乃至50度、特に20
乃至30度であるのが好ましい。
示の具体例においては、主部8は天面壁4の周縁
から実質上鉛直に、即ち中心軸線14と実質上平
行に下方に延びているが、ピルフアープルーフ裾
部10は下方に向つて半径方向外方へ傾斜して延
びている。ピルフアープルーフ裾部10が中心軸
線14となす傾斜角度αは、10乃至50度、特に20
乃至30度であるのが好ましい。
主部8の内周面には雌螺条16が形成されてい
る。更に、主部8には、その下端内周面部即ち半
径方向内側部から下方に延びる複数個の橋絡部1
8が、周方向に間隔を置いて付設されていること
が重要である。図示の具体例においては、主部8
の内周面下端部には、周方向に間隔を置いて中心
軸線方向に延びる突条20が形成されており、主
部8の下端を越えてかかる突条20を下方に延在
せしめることによつて上記橋絡部18が規定され
ている。主部8の下端部、更に詳しくは上記雌螺
条16よりも下方で且つ上記突条20よりも上方
の部分には、周方向に連続して延びる環状溝22
が形成されているのが好ましい。この環状溝22
は、主部8の外周面に形成することもできるが、
外観等の点からして主部8の内周面に形成するの
が好都合である。主部8の外周面には、一般に、
そこにかけられる指の滑りを防止するためのロー
レツト乃至凸凹形状23が形成されている。
る。更に、主部8には、その下端内周面部即ち半
径方向内側部から下方に延びる複数個の橋絡部1
8が、周方向に間隔を置いて付設されていること
が重要である。図示の具体例においては、主部8
の内周面下端部には、周方向に間隔を置いて中心
軸線方向に延びる突条20が形成されており、主
部8の下端を越えてかかる突条20を下方に延在
せしめることによつて上記橋絡部18が規定され
ている。主部8の下端部、更に詳しくは上記雌螺
条16よりも下方で且つ上記突条20よりも上方
の部分には、周方向に連続して延びる環状溝22
が形成されているのが好ましい。この環状溝22
は、主部8の外周面に形成することもできるが、
外観等の点からして主部8の内周面に形成するの
が好都合である。主部8の外周面には、一般に、
そこにかけられる指の滑りを防止するためのロー
レツト乃至凸凹形状23が形成されている。
ピルフアープルーフ裾部10には、その下端か
ら上方に、好ましくはその上端乃至上端近傍まで
延びる複数個の切欠き24が周方向に間隔を置い
て形成されていて、ピルフアープルーフ裾部10
が複数個の弧状片26に分割されていることが重
要である。切欠き24の各々は下方から上方に向
つて幅が漸次減少する略三角形状であり、後述す
る如くピルフアープルーフ裾部10が半径方向内
方へ変位されて中心軸線14と実質上平行に延び
るようにせしめられた時に切欠き24の両側面、
即ち隣接する弧状片26の周方向に対向する側面
が実質上当接乃至近接して切欠き24が実質上消
失せしめられるようになつているのが好都合であ
る。ピルフアープルーフ裾部10の内周面には、
係止突条28が形成されていることが重要であ
る。図示の具体例においては、弧状片26の全て
の内周面にその周方向全域に渡つて存在する係止
突条28が形成されている。しかしながら、所望
ならば、弧状片26の全てではなくて特定の弧状
片26、例えば1個置き或いは2個又はそれ以上
の個数置きに位置する特定の弧状片26の内周面
のみに係止突条28を形成することもできる。係
止突条28は、ピルフアープルーフ裾部10に対
して80乃至110度、特に90乃至100度であるのが好
ましい角度βをなす上面30と、ピルフアープル
ーフ裾部10に対して120乃至160度、特に130乃
至150度であるのが好ましい角度γをなす下面3
2とを有するのが好都合である。係止突条28の
下端はピルフアープルーフ裾部10の下端よりも
幾分上方に位置し、ピルフアープルーフ裾部10
には比較的薄肉の下端部34が存在せしめられて
いるのが望ましい。図示の具体例においては、更
に、ピルフアープルーフ裾部10の内周面上端部
に、半径方向内方に突出した接合用環状突条36
が形成されている。
ら上方に、好ましくはその上端乃至上端近傍まで
延びる複数個の切欠き24が周方向に間隔を置い
て形成されていて、ピルフアープルーフ裾部10
が複数個の弧状片26に分割されていることが重
要である。切欠き24の各々は下方から上方に向
つて幅が漸次減少する略三角形状であり、後述す
る如くピルフアープルーフ裾部10が半径方向内
方へ変位されて中心軸線14と実質上平行に延び
るようにせしめられた時に切欠き24の両側面、
即ち隣接する弧状片26の周方向に対向する側面
が実質上当接乃至近接して切欠き24が実質上消
失せしめられるようになつているのが好都合であ
る。ピルフアープルーフ裾部10の内周面には、
係止突条28が形成されていることが重要であ
る。図示の具体例においては、弧状片26の全て
の内周面にその周方向全域に渡つて存在する係止
突条28が形成されている。しかしながら、所望
ならば、弧状片26の全てではなくて特定の弧状
片26、例えば1個置き或いは2個又はそれ以上
の個数置きに位置する特定の弧状片26の内周面
のみに係止突条28を形成することもできる。係
止突条28は、ピルフアープルーフ裾部10に対
して80乃至110度、特に90乃至100度であるのが好
ましい角度βをなす上面30と、ピルフアープル
ーフ裾部10に対して120乃至160度、特に130乃
至150度であるのが好ましい角度γをなす下面3
2とを有するのが好都合である。係止突条28の
下端はピルフアープルーフ裾部10の下端よりも
幾分上方に位置し、ピルフアープルーフ裾部10
には比較的薄肉の下端部34が存在せしめられて
いるのが望ましい。図示の具体例においては、更
に、ピルフアープルーフ裾部10の内周面上端部
に、半径方向内方に突出した接合用環状突条36
が形成されている。
上記前成形体2は、上述した如く射出成形又は
圧縮成形等によつて一体に成形されるが、かかる
成形に関して次の点が注目されるべきである。前
成形体2のピルフアープルーフ裾部10の内周面
には係止突条28が形成されており、かかる係止
突条28の上面30はピルフアープルーフ裾部1
0に対して上記角度βをなす鋭い面である。すな
わち、係止突条28は、その上面が、ピルフアー
プルーフ裾部10の内周面から鋭く突出するよう
形成されている。しかしながら、ピルフアープル
ーフ裾部10自体が中心軸線14に対して角度α
をなして下方に向つて半径方向外方に傾斜せしめ
られており、それ故に、係止突条28の上面は水
平に対して半径方向内方に向つて下方に傾斜し、
従つて係止突条28の上方に存在する所謂アンダ
ーカツトはそれ程鋭くない。そしてまた、ピルフ
アープルーフ裾部10は切欠き24によつて複数
個の弧状片26に分割されていると共に、ピルフ
アープルーフ裾部10の上端は、比較的肉薄であ
る故に容易に撓むことができる接続部12によつ
て主部8の下端に接続されており、それ故に、ピ
ルフアープルーフ裾部10は充分容易に接続部1
2の撓みによつて半径方向外方に拡がることがで
きる。かような次第であるので、前成形体2は、
その内側を規定する雄型(図示していない)に対
して相対的に中心軸線14の方向に離隔移動せし
めることによつて、充分容易に雄型から離脱せし
めることができる。
圧縮成形等によつて一体に成形されるが、かかる
成形に関して次の点が注目されるべきである。前
成形体2のピルフアープルーフ裾部10の内周面
には係止突条28が形成されており、かかる係止
突条28の上面30はピルフアープルーフ裾部1
0に対して上記角度βをなす鋭い面である。すな
わち、係止突条28は、その上面が、ピルフアー
プルーフ裾部10の内周面から鋭く突出するよう
形成されている。しかしながら、ピルフアープル
ーフ裾部10自体が中心軸線14に対して角度α
をなして下方に向つて半径方向外方に傾斜せしめ
られており、それ故に、係止突条28の上面は水
平に対して半径方向内方に向つて下方に傾斜し、
従つて係止突条28の上方に存在する所謂アンダ
ーカツトはそれ程鋭くない。そしてまた、ピルフ
アープルーフ裾部10は切欠き24によつて複数
個の弧状片26に分割されていると共に、ピルフ
アープルーフ裾部10の上端は、比較的肉薄であ
る故に容易に撓むことができる接続部12によつ
て主部8の下端に接続されており、それ故に、ピ
ルフアープルーフ裾部10は充分容易に接続部1
2の撓みによつて半径方向外方に拡がることがで
きる。かような次第であるので、前成形体2は、
その内側を規定する雄型(図示していない)に対
して相対的に中心軸線14の方向に離隔移動せし
めることによつて、充分容易に雄型から離脱せし
めることができる。
而して、図示の具体例においては、前成形体2
におけるピルフアープルーフ裾部10を下方に向
つて半径方向外方に傾斜せしめ、かくすることに
よつて係止突条28の上方に存在するアンダーカ
ツトが鋭くならないようにせしめているが、係止
突条28の上方に鋭いアンダーカツトが存在した
としても、上述した通りピルフアープルーフ裾部
10は接続部12の撓みによつて充分容易に半径
方向外方に拡がることができる故に上記雄型から
比較的容易に前成形体2を離脱することができ
る。
におけるピルフアープルーフ裾部10を下方に向
つて半径方向外方に傾斜せしめ、かくすることに
よつて係止突条28の上方に存在するアンダーカ
ツトが鋭くならないようにせしめているが、係止
突条28の上方に鋭いアンダーカツトが存在した
としても、上述した通りピルフアープルーフ裾部
10は接続部12の撓みによつて充分容易に半径
方向外方に拡がることができる故に上記雄型から
比較的容易に前成形体2を離脱することができ
る。
本発明に従う製造方法においては、上記前成形
体2の成形に続いて、接合工程が遂行される。図
示の具体例においては、第3図に図示する如く、
下方に向つて半径方向外方へ傾斜して延びている
ピルフアープルーフ裾部10が半径方向へ変位せ
しめて中心軸線14と実質上平行に延びるように
せしめられる。ピルフアープルーフ裾部10のか
ような変位は、比較的肉薄である故に容易に撓む
ことができる接続部12の撓みによつて充分容易
に達成される。ピルフアープルーフ裾部10が中
心軸線14と実質上平行に延びるようにせしめら
れると、第3図及び第4図に図示する如く、ピル
フアープルーフ裾部10の内周面上端部に形成さ
れている接合用環状突条36の突出端面が、主部
8の下端内周面部から下方に延びている橋絡部1
8の外側面に実質上当接せしめられる。また、ピ
ルフアープルーフ裾部10に形成されている切欠
き24が実質上消失せしめられて、切欠き24の
両側面、即ち隣接する弧状片26の周方向に対向
する側面が実質上当接乃至近接せしめられる。そ
して、かような状態下にて、相互に実質上当接せ
しめられた接合用環状突条36と橋絡部18とを
相互に接合する。かかる接合は、例えば接合すべ
き部分を局部的に加熱して融着することによつて
遂行することができる。或いは、これに代えて接
着剤によつて接着することもできる。かくして、
主部8とピルフアープルーフ裾部10とが、周方
向に間隔を置いて配設されている複数個の橋絡部
18によつて連結される。図示の具体例において
は、更に、ピルフアープルーフ裾部10における
切欠き24の両側面、即ち隣接する弧状片26の
周方向に対向する側面も、少なくとも一部におい
て相互に接合する。かかる接合も、例えば接合す
べき部分を局部的に加熱して融着することによつ
て遂行することができる。この場合には、ピルフ
アープルーフ裾部10の内周面に形成されている
係止突条28が加熱によつて変形されるのを回避
するために、係止突条28よりも下方に位置する
比較的薄肉の下端部34のみにおいて、加熱融着
するのが好ましい。加熱融着に代えて、接着剤に
よつて接着することもできる。上記の通りの接合
によつて、前成形体2は、第3図及び第4図に図
示する通りの状態に安定に維持される。
体2の成形に続いて、接合工程が遂行される。図
示の具体例においては、第3図に図示する如く、
下方に向つて半径方向外方へ傾斜して延びている
ピルフアープルーフ裾部10が半径方向へ変位せ
しめて中心軸線14と実質上平行に延びるように
せしめられる。ピルフアープルーフ裾部10のか
ような変位は、比較的肉薄である故に容易に撓む
ことができる接続部12の撓みによつて充分容易
に達成される。ピルフアープルーフ裾部10が中
心軸線14と実質上平行に延びるようにせしめら
れると、第3図及び第4図に図示する如く、ピル
フアープルーフ裾部10の内周面上端部に形成さ
れている接合用環状突条36の突出端面が、主部
8の下端内周面部から下方に延びている橋絡部1
8の外側面に実質上当接せしめられる。また、ピ
ルフアープルーフ裾部10に形成されている切欠
き24が実質上消失せしめられて、切欠き24の
両側面、即ち隣接する弧状片26の周方向に対向
する側面が実質上当接乃至近接せしめられる。そ
して、かような状態下にて、相互に実質上当接せ
しめられた接合用環状突条36と橋絡部18とを
相互に接合する。かかる接合は、例えば接合すべ
き部分を局部的に加熱して融着することによつて
遂行することができる。或いは、これに代えて接
着剤によつて接着することもできる。かくして、
主部8とピルフアープルーフ裾部10とが、周方
向に間隔を置いて配設されている複数個の橋絡部
18によつて連結される。図示の具体例において
は、更に、ピルフアープルーフ裾部10における
切欠き24の両側面、即ち隣接する弧状片26の
周方向に対向する側面も、少なくとも一部におい
て相互に接合する。かかる接合も、例えば接合す
べき部分を局部的に加熱して融着することによつ
て遂行することができる。この場合には、ピルフ
アープルーフ裾部10の内周面に形成されている
係止突条28が加熱によつて変形されるのを回避
するために、係止突条28よりも下方に位置する
比較的薄肉の下端部34のみにおいて、加熱融着
するのが好ましい。加熱融着に代えて、接着剤に
よつて接着することもできる。上記の通りの接合
によつて、前成形体2は、第3図及び第4図に図
示する通りの状態に安定に維持される。
図示の具体例においては、上記接合工程に引続
いて、更に切断工程が遂行される。第5図に図示
する如く、かかる切断工程においては、主部8と
ピルフアープルーフ裾部10とを接続している接
続部12を、適宜のカツタ(図示していない)に
よつて周方向に切断し、かくして接続部12を介
する主部8とピルフアープルーフ裾部10との接
続を解消する。かような切断工程は、所望なら
ば、上記接合工程と実質上同時に遂行することも
できる。また、後述する如く容器の口頚部に容器
蓋を所要通りに装着した後に切断工程を遂行する
こともできる。
いて、更に切断工程が遂行される。第5図に図示
する如く、かかる切断工程においては、主部8と
ピルフアープルーフ裾部10とを接続している接
続部12を、適宜のカツタ(図示していない)に
よつて周方向に切断し、かくして接続部12を介
する主部8とピルフアープルーフ裾部10との接
続を解消する。かような切断工程は、所望なら
ば、上記接合工程と実質上同時に遂行することも
できる。また、後述する如く容器の口頚部に容器
蓋を所要通りに装着した後に切断工程を遂行する
こともできる。
図示の具体例では、更に、前成形体2の天面壁
4の内面に、それ自体は公知の適宜の方式によつ
て適宜の合成樹脂から成るライナー部材38(第
6図)を配設し、かくして容器蓋40(第6図)
が完成される。所望ならば、天面壁4の内面に別
個のライナー部材38を配設することに代えて、
天面壁4の内面に適宜の形態のシール用還状突条
を一体に形成することもできる。
4の内面に、それ自体は公知の適宜の方式によつ
て適宜の合成樹脂から成るライナー部材38(第
6図)を配設し、かくして容器蓋40(第6図)
が完成される。所望ならば、天面壁4の内面に別
個のライナー部材38を配設することに代えて、
天面壁4の内面に適宜の形態のシール用還状突条
を一体に形成することもできる。
上述した通りにして製造された容器蓋40は、
第6図に図示する通りのそれ自体は公知の形態で
よい容器の口頚部42に適用される。第6図を参
照して口頚部42について簡単に言及すると、口
頚部42の外周面には、容器蓋40に形成されて
いる上記雌螺条16に対応する雄螺条44が形成
されている。更に、口頚部42の外周面には、雄
螺条44の下方に位置する環状係止あご部46が
形成されている。この係止あご部46は、実質上
水平な環状下面48を有する。
第6図に図示する通りのそれ自体は公知の形態で
よい容器の口頚部42に適用される。第6図を参
照して口頚部42について簡単に言及すると、口
頚部42の外周面には、容器蓋40に形成されて
いる上記雌螺条16に対応する雄螺条44が形成
されている。更に、口頚部42の外周面には、雄
螺条44の下方に位置する環状係止あご部46が
形成されている。この係止あご部46は、実質上
水平な環状下面48を有する。
而して、第6図に図示する如く容器の口頚部4
2に容器蓋40を装着して口頚部42を密封する
には、口頚部42に容器蓋40を被嵌し、第6図
において上方から見て時計方向に容器蓋40を回
転せしめればよい。かくすると、容器蓋40に形
成されている雌螺条16が口頚部42に形成され
ている雄螺条44に螺合され、容器蓋40は回転
と共に下方へ移動せしめられて第6図に図示する
通りの状態が得られる。この際には、第6図を参
照することによつて容易に理解される如く、ピル
フアープルーフ裾部10の内周面に形成されてい
る係止突条28は係止あご部46を通過する。而
して、係止突条28の突出端によつて規定される
内径は係止あご部46の外径よりも小さく、それ
故に係止突条28が係止あご部46を通過する際
には係止突条28は半径方向外方へ変位しなけれ
ばならない。図示の容器蓋40においては、係止
突条28、従つてピルフアープルーフ裾部10が
半径方向外方へ若干だけ弾性的に撓まされると、
接続部12における切断された部位が相互に当接
する。従つて、第6図を参照することによつて容
易に理解される如く、係止突条28が半径方向外
方へ変位することに起因して橋絡部18に作用す
る応力が過大になることが充分確実に回避され、
従つて橋絡部18が破断されることが充分確実に
回避される。加えて、図示の容器蓋40において
は、主部8の下端部、更に詳しくは雌螺条16よ
りも下方の部分に周方向に連続して延びる環状溝
22が形成されており、これによつて厚さが局部
的に低減されている部分が存在する。それ故に、
上述した如く接続部12における切断された部位
が相互に当接した後においては、環状溝22の部
位を中心として主部8の下端部、更に詳しくは環
状溝22よりも下方の部分及びこれに続くピルフ
アープルーフ裾部10が半径方向外方に撓むこと
によつて、係止突条28が半径方向外方に変位す
る。それ故に、係止突条28が半径方向外方に変
化することに起因して橋絡部18に作用する応力
は著しく小さく、従つて橋絡部18が破断される
ことが更に一層確実に回避される。係止突条28
が係止あご部46を完全に通過して第6図に図示
する位置になると、主部8の下端部及びこれに続
くピルフアープルーフ裾部10が弾性的に半径方
向内方に復元して係止突条28が半径方向内方に
変位する。かくすると、第6図に図示する如く、
係止突条38の上面30が係止あご部46の環状
下面48に係止する。また、容器蓋40が第6図
に図示する位置まで下降せしめられると、天面壁
4の内面に配設されているライナー部材38が口
頚部42の頂面に密接され、かくして口頚部42
が充分確実に密封される。
2に容器蓋40を装着して口頚部42を密封する
には、口頚部42に容器蓋40を被嵌し、第6図
において上方から見て時計方向に容器蓋40を回
転せしめればよい。かくすると、容器蓋40に形
成されている雌螺条16が口頚部42に形成され
ている雄螺条44に螺合され、容器蓋40は回転
と共に下方へ移動せしめられて第6図に図示する
通りの状態が得られる。この際には、第6図を参
照することによつて容易に理解される如く、ピル
フアープルーフ裾部10の内周面に形成されてい
る係止突条28は係止あご部46を通過する。而
して、係止突条28の突出端によつて規定される
内径は係止あご部46の外径よりも小さく、それ
故に係止突条28が係止あご部46を通過する際
には係止突条28は半径方向外方へ変位しなけれ
ばならない。図示の容器蓋40においては、係止
突条28、従つてピルフアープルーフ裾部10が
半径方向外方へ若干だけ弾性的に撓まされると、
接続部12における切断された部位が相互に当接
する。従つて、第6図を参照することによつて容
易に理解される如く、係止突条28が半径方向外
方へ変位することに起因して橋絡部18に作用す
る応力が過大になることが充分確実に回避され、
従つて橋絡部18が破断されることが充分確実に
回避される。加えて、図示の容器蓋40において
は、主部8の下端部、更に詳しくは雌螺条16よ
りも下方の部分に周方向に連続して延びる環状溝
22が形成されており、これによつて厚さが局部
的に低減されている部分が存在する。それ故に、
上述した如く接続部12における切断された部位
が相互に当接した後においては、環状溝22の部
位を中心として主部8の下端部、更に詳しくは環
状溝22よりも下方の部分及びこれに続くピルフ
アープルーフ裾部10が半径方向外方に撓むこと
によつて、係止突条28が半径方向外方に変位す
る。それ故に、係止突条28が半径方向外方に変
化することに起因して橋絡部18に作用する応力
は著しく小さく、従つて橋絡部18が破断される
ことが更に一層確実に回避される。係止突条28
が係止あご部46を完全に通過して第6図に図示
する位置になると、主部8の下端部及びこれに続
くピルフアープルーフ裾部10が弾性的に半径方
向内方に復元して係止突条28が半径方向内方に
変位する。かくすると、第6図に図示する如く、
係止突条38の上面30が係止あご部46の環状
下面48に係止する。また、容器蓋40が第6図
に図示する位置まで下降せしめられると、天面壁
4の内面に配設されているライナー部材38が口
頚部42の頂面に密接され、かくして口頚部42
が充分確実に密封される。
上述した通りにして口頚部42に装着された容
器蓋40を、口頚部42から離脱せしめて容器を
開封する際には、容器蓋40を装着時における回
転方向に対して逆方向に回転せしめる。かくする
と、容器蓋40に形成されている雌螺条16が口
頚部42に形成されている雄螺条44に沿つて移
動せしめられる故に、容器蓋40は上方に移動せ
んとする。しかしながら、容器蓋40のピルフア
ープルーフ裾部10の内周面に形成されている係
止突条28の上面30が口頚部42の係止あご部
46の環状下面48に係止している故に、容器蓋
40の上方への移動が阻止され、かくして容器蓋
40の主部8とピルフアープルーフ裾部10とを
連結している橋絡部18に相当な応力が作用し、
これによつて橋絡部18が破断され、容器蓋40
はピルフアープルーフ裾部10とその他の部分
(即ち天面壁4とスカート壁6の主部8)との2
つの部分に分離せしめられる。しかる後において
は、容器蓋40のピルフアープルーフ裾部10以
外の部分は、上方に容易に移動することができ、
従つて容器蓋40の回転に応じて上方に移動して
口頚部42から離脱せしめられる。一方、ピルフ
アープルーフ裾部10は口頚部42から離脱する
ことなくそこに残留する。
器蓋40を、口頚部42から離脱せしめて容器を
開封する際には、容器蓋40を装着時における回
転方向に対して逆方向に回転せしめる。かくする
と、容器蓋40に形成されている雌螺条16が口
頚部42に形成されている雄螺条44に沿つて移
動せしめられる故に、容器蓋40は上方に移動せ
んとする。しかしながら、容器蓋40のピルフア
ープルーフ裾部10の内周面に形成されている係
止突条28の上面30が口頚部42の係止あご部
46の環状下面48に係止している故に、容器蓋
40の上方への移動が阻止され、かくして容器蓋
40の主部8とピルフアープルーフ裾部10とを
連結している橋絡部18に相当な応力が作用し、
これによつて橋絡部18が破断され、容器蓋40
はピルフアープルーフ裾部10とその他の部分
(即ち天面壁4とスカート壁6の主部8)との2
つの部分に分離せしめられる。しかる後において
は、容器蓋40のピルフアープルーフ裾部10以
外の部分は、上方に容易に移動することができ、
従つて容器蓋40の回転に応じて上方に移動して
口頚部42から離脱せしめられる。一方、ピルフ
アープルーフ裾部10は口頚部42から離脱する
ことなくそこに残留する。
上述の説明から明らかなように、本発明による
製造方法によれば、係止突条の上面がピルフアー
プルーフ裾部の内周面から鋭く突出するよう形成
されているにもかかわらず、橋絡部に過大な応力
が生ずることなく容易に型抜きをすることができ
る。更に、容器口頚部への装着時には橋絡部が破
断されることはないが、離脱時においては通常の
開封力により橋絡部が確実に破断される。したが
つて、本発明による製造方法によつて得られた容
器蓋によれば、ピルフアープルーフ特性を十分確
保できるものである。
製造方法によれば、係止突条の上面がピルフアー
プルーフ裾部の内周面から鋭く突出するよう形成
されているにもかかわらず、橋絡部に過大な応力
が生ずることなく容易に型抜きをすることができ
る。更に、容器口頚部への装着時には橋絡部が破
断されることはないが、離脱時においては通常の
開封力により橋絡部が確実に破断される。したが
つて、本発明による製造方法によつて得られた容
器蓋によれば、ピルフアープルーフ特性を十分確
保できるものである。
以上、本発明に従う製造方法の一具体例につい
て添付図面を参照して詳細に説明したが、本発明
はかかる具体例に限定されるものではなく、本発
明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正
を加えることが可能であることは多言を要しな
い。
て添付図面を参照して詳細に説明したが、本発明
はかかる具体例に限定されるものではなく、本発
明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正
を加えることが可能であることは多言を要しな
い。
例えば、図示の具体例によつて製造された容器
蓋においては、口頚部42から容器蓋40を離脱
して口頚部42を開封する際には、スカート壁6
の主部8とピルフアープルーフ裾部10とを連結
している複数個の橋絡部18の全てが破断されて
スカート壁6が主部8とピルフアープルーフ裾部
10とに完全に分離され、従つて容器蓋40の天
面壁4とスカート壁6の主部8は口頚部42から
離脱せしめられるが、ピルフアープルーフ裾部1
0は口頚部42に残留せしめられる。しかしなが
ら、所望ならば、例えば特定の1個又は2個以上
の橋絡部18に近接した位置にてピルフアープル
ーフ裾部10に中心軸線14の方向に延びる1本
又は2本以上の破断ライン(かかる破断ラインは
所謂ミシン目或いは材料の厚さを局部的に減少せ
しめた所謂スコアでよい)を形成すると共に、特
定の1個又は2個以上の橋絡部18を強固なもの
にせしめ、口頚部42から容器蓋40を離脱して
口頚部42を開封する際には、ピルフアープルー
フ裾部10に形成した上記破断ラインの少なくと
も1本が破断されてピルフアープルーフ裾部10
が環状から帯状に開かれ、一方、特定の1個又は
2個以上の橋絡部18は破断されず、従つてスカ
ート壁6のピルフアープルーフ裾部10は主部8
から完全には分離されずに一部において主部8に
接続されたままの状態に維持されるようになし、
かくしてピルフアープルーフ裾部10も口頚部4
2に残留することなく、ピルフアープルーフ裾部
10を含む容器蓋40の全体が口頚部42から離
脱せしめられるようになすこともできる。
蓋においては、口頚部42から容器蓋40を離脱
して口頚部42を開封する際には、スカート壁6
の主部8とピルフアープルーフ裾部10とを連結
している複数個の橋絡部18の全てが破断されて
スカート壁6が主部8とピルフアープルーフ裾部
10とに完全に分離され、従つて容器蓋40の天
面壁4とスカート壁6の主部8は口頚部42から
離脱せしめられるが、ピルフアープルーフ裾部1
0は口頚部42に残留せしめられる。しかしなが
ら、所望ならば、例えば特定の1個又は2個以上
の橋絡部18に近接した位置にてピルフアープル
ーフ裾部10に中心軸線14の方向に延びる1本
又は2本以上の破断ライン(かかる破断ラインは
所謂ミシン目或いは材料の厚さを局部的に減少せ
しめた所謂スコアでよい)を形成すると共に、特
定の1個又は2個以上の橋絡部18を強固なもの
にせしめ、口頚部42から容器蓋40を離脱して
口頚部42を開封する際には、ピルフアープルー
フ裾部10に形成した上記破断ラインの少なくと
も1本が破断されてピルフアープルーフ裾部10
が環状から帯状に開かれ、一方、特定の1個又は
2個以上の橋絡部18は破断されず、従つてスカ
ート壁6のピルフアープルーフ裾部10は主部8
から完全には分離されずに一部において主部8に
接続されたままの状態に維持されるようになし、
かくしてピルフアープルーフ裾部10も口頚部4
2に残留することなく、ピルフアープルーフ裾部
10を含む容器蓋40の全体が口頚部42から離
脱せしめられるようになすこともできる。
第1図は、本発明に従う製造方法における成形
工程において成形される前成形体の一具体例を、
一部を断面で示す側面図。第2図は、第1図の前
成形体の一部を拡大して示す断面図。第3図は、
第1図の前成形体におけるピルフアープルーフ裾
部を半径方向内方へ変位せしめて接合工程を遂行
する状態を、一部を断面で示す側面図。第4図
は、第3図の一部を拡大して示す断面図。第5図
は、接続部を切断した状態を示す拡大部分断面
図。第6図は、完成された容器蓋を容器の口頚部
に装着した状態を、一部を断面で示す側面図。 2……前成形体、4……天面壁、6……スカー
ト壁、8……主部、10……ピルフアープルーフ
裾部、12……接続部、16……雌螺条、18…
…橋絡部、22……環状溝、24……切欠き、2
8……係止突条、40……容器蓋、42……口頚
部、44……雄螺条、46……係止あご部。
工程において成形される前成形体の一具体例を、
一部を断面で示す側面図。第2図は、第1図の前
成形体の一部を拡大して示す断面図。第3図は、
第1図の前成形体におけるピルフアープルーフ裾
部を半径方向内方へ変位せしめて接合工程を遂行
する状態を、一部を断面で示す側面図。第4図
は、第3図の一部を拡大して示す断面図。第5図
は、接続部を切断した状態を示す拡大部分断面
図。第6図は、完成された容器蓋を容器の口頚部
に装着した状態を、一部を断面で示す側面図。 2……前成形体、4……天面壁、6……スカー
ト壁、8……主部、10……ピルフアープルーフ
裾部、12……接続部、16……雌螺条、18…
…橋絡部、22……環状溝、24……切欠き、2
8……係止突条、40……容器蓋、42……口頚
部、44……雄螺条、46……係止あご部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 外周面に雄螺条と該雄螺条の下方に位置する
係止あご部とが形成されている口頚部を備えた容
器のための、ピルフアープルーフ特性を有する合
成樹脂製容器蓋を製造する方法にして、 天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する筒状ス
カート壁とを具備し、該筒状スカート壁は、主部
と、外周面部に存在する比較的薄肉の接続部を介
して該主部の下端に接続されたピルフアープルー
フ裾部と、該主部の下端内周面部から下方へ延び
る複数個の橋絡部とを含み、該主部の内周面には
該口頚部の該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が
形成され、該ピルフアープルーフ裾部は下方に向
つて半径方向外方へ傾斜して延びており、かつそ
の内周面には該口頚部の該あご部に係止せしめら
れる係止突条が形成され、該ピルフアープルーフ
裾部には更に周方向に間隔を置いて下端から上方
に延びる複数個の切欠きが形成されているところ
の容器蓋前成形体を、合成樹脂材料から成形する
成形工程と、 該成形工程の後に、該接続部を撓ませて該ピル
フアープルーフ裾部を半径方向内方へ変位せし
め、該ピルフアープルーフ裾部の上端部内周面と
該橋絡部とを接合する接合工程と、 該接合工程の後に或いは該接合工程と同時に、
該接続部を切断して該接続部を介する該主部と該
ピルフアープルーフ裾部との接続を解消する切断
工程と、 を含むことを特徴とする方法。 2 該ピルフアープルーフ裾部に形成されている
該切欠きは、該前成形体においては下方から上方
に向つて幅が漸次減少する形状であり、該接続部
を撓ませて該ピルフアープルーフ裾部を半径方向
内方へ変位せしめると、該切欠きの両側面が近接
乃至実質上当接せしめられる、特許請求の範囲第
1項記載の方法。 3 該接合工程においては、該切欠きの両側面の
少なくとも一部も相互に接合せしめられる、特許
請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。 4 該係止突条よりも下方に存在する下端部に
て、該切欠きの両側面が相互に接合せしめられ
る、特許請求の範囲第3項記載の方法。 5 該ピルフアープルーフ裾部の上端部内周面と
該橋絡部との接合は、加熱融着によつて遂行され
る、特許請求の範囲第1項から第4までのいずれ
かに記載の方法。 6 該切欠きの両側面の少なくとも一部の相互接
合は、加熱融着によつて遂行される、特許請求の
範囲第3項から第5項までのいずれかに記載の方
法。 7 該前形成体において、該スカート壁の該主部
の下端部には周方向に連続して延びる環状溝が形
成されている、特許請求の範囲第1項乃至第6項
のいずれかに記載の方法。 8 該環状溝は該スカート壁の該主部の内周面に
形成されている、特許請求の範囲第7項記載の方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58151696A JPS6044330A (ja) | 1983-08-22 | 1983-08-22 | ピルフア−プル−フ特性を有する合成樹脂製容器蓋の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58151696A JPS6044330A (ja) | 1983-08-22 | 1983-08-22 | ピルフア−プル−フ特性を有する合成樹脂製容器蓋の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6044330A JPS6044330A (ja) | 1985-03-09 |
JPH0232135B2 true JPH0232135B2 (ja) | 1990-07-18 |
Family
ID=15524259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58151696A Granted JPS6044330A (ja) | 1983-08-22 | 1983-08-22 | ピルフア−プル−フ特性を有する合成樹脂製容器蓋の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6044330A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008050016A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Key Tranding Co Ltd | キャップ付き容器 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5000575B2 (ja) * | 2008-04-08 | 2012-08-15 | 麒麟麦酒株式会社 | キャップによるボトルの封緘構造及び封緘方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5851116A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-03-25 | エツチ−シ−・インダストリ−ズ・インコ−ポレ−テツド | 盗用表示プラスチック製閉止キヤップを製造する方法及び装置 |
-
1983
- 1983-08-22 JP JP58151696A patent/JPS6044330A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5851116A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-03-25 | エツチ−シ−・インダストリ−ズ・インコ−ポレ−テツド | 盗用表示プラスチック製閉止キヤップを製造する方法及び装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008050016A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Key Tranding Co Ltd | キャップ付き容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6044330A (ja) | 1985-03-09 |
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