JPH02311622A - 組立マンホールに於ける調整リングの固定構造及び固定ボルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は躯体ブロック、直壁管、斜壁管、高さ調整用の
リング、蓋受枠及び蓋等を順に積み重ねてｆｌｅ成され
るマンホールに用いられる組立マンホールの調整リング
と、前記調整リングの固定ボルトに関するものである。

〈従来の技術〉 −ａに上下水道或いは地下道等に形成されるマンホール
は鉛直方向に構成されている。そしてマンボールの蓋は
地表と同一平面上に設置されている。従って、傾斜地に
設置されたマンホールにあっては蓋゛を地表の勾配と等
しい勾配で設置することが必要である。

このため、傾斜地に設置されるマンホールは、第７図に
示すように該マンホールの上部構造部材である調整リン
グ１１上に調整ワッシャー１２を所定高さで設けること
によって、調整リング１１と調整ワッシャー１２との上
部に載置される蓋受枠５の勾配を地表の勾配と等しくす
ると共に、調整リング１１と蓋受枠５との間隙にモルタ
ル或いはコンクリート等を充填することで一体化して構
成されている。このとき、前記蓋受枠５は、斜壁管４の
上部に埋設された雌ネジに螺合したボルト１３によって
調整リング１１と共に斜壁管４に固定される。

上記の如く構成されたマンホールは、鉛直方向に設置さ
れると共に、苦は地表の勾配と一致して設置されるもの
である。

〈発明が解決しようとする課題〉 然し、上記従来の技術にあっては、躯体ブロックに直壁
管、斜壁管及び調整リング１１を積み重ね、更にこの調
整リング１１上に調整ワッシャー１２を地表の勾配と一
致するように設けて蓋受枠５を取り付けると共に、調整
リング１１と蓋受枠５との間隙をモルタルやコンクリー
トによって閉塞しなければならないため、マンホールの
組み立てに多くの時間が必要となり、従って、コストア
ップ要因となっている。

最近になり、前述の欠点を改善するために例えば特開昭
５９−１８７９２４号公報、同５９−１９２１３４号公
報に示す如く、マンホールの傾斜を調整するための調整
リング及びこの調整リングを使用した傾斜角度調整方法
が開発されている。

然るに前述の調整リングは回動しながら無段階に角度調
整を行うために、これ等の調整リングを固定ボルト等を
使用して躯体に安定した状態で強固に固定することが困
難であった。

本発明の目的は、マンホールの設置場所に於ける地表の
勾配に関わらず蓋を地表と同一平面上に設置することが
出来る組立マンホールの調整リングと、前記調整リング
を固定するための固定ボルトとを提供するものである。

〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決する本発明の組立マンホールの勾配調整
リングは、躯体ブロック、直壁管、斜壁管、調整リング
、蓋受枠及び蓋等を順に積み重ねて構成されたマンホー
ルに用いられる組立マンホールの調整リングに於いて、
前記調整リングを片面に勾配面を形成すると共に円周上
に複数の長大を形成した複数のリングを組み合わせて構
成されるものである。

また固定ボルトは、前記組立マンホールの調整リングを
斜壁管に固定するための固定ボルトであって、前記斜壁
管に埋設された雌ネジに螺合する雄ネジを有すると共に
該雄ネジの軸方向に対し直交方向に回動可能に装着され
た雌ネジを有して構成されるものである。

〈作用〉 上記組立マンホールの調整リングに於いて、調整リング
を片面に勾配面を形成した複数のリングを組み合わせて
構成したので、夫々のリングに形成された勾配面を対向
させて積み重ねると共に、夫々のリングを互いに回転さ
せた場合には、これ等複数のリングの軸の交叉角度を無
段階に調整することが出来、更にこの調整リングの円周
上には複数の長大が設けられているので、調整が終了し
た後で、互いに重複した長大を選択すると共に該長大の
重複部分を介して固定ボルトを挿通して前記調整リング
を躯体に安定して強固に固定することが出来る。

また上記固定ボルトを、斜壁管に埋設された雌ネジに螺
合する雄ネジと、該雄ネジに回動可能に装着された雌ネ
ジとによって構成したので、地表の勾配に合わせて前記
複数のリングを回転させることで、該リングの軸が交叉
しても、雌ネジを斜壁管に埋設された雌ネジに螺合する
雄ネジに対し前記交叉角度に応じて回動させることが出
来るため、斜壁管に対し複数のリング及び蓋受枠を確実
に固定することが出来る。

〈実施例〉 以下上記手段を適用した組立マンホールの調整リング及
び固定ボルトの一実施例について図を用いて説明する。

第１図は調整リングの断面説明図、第２図は正面説明図
、第３図（Ａ）　、　（Ｂ）は調整リングを構成するリ
ングの説明図、第４図（Ａ）　、　（Ｂ）は勾配角度を
調整する説明図、第５図は固定ボルトの説明図、第６図
は連結ボルトの説明図である。

図に於いて、調整リング１は従来の組立マンホールに於
いて用いられている高さ調整リングと同様の機能を有す
ると共に、勾配調整用の機能をも有するものである。前
記調整リング１は２枚のすング、即ち、下部リング２及
び上部リング３によって構成されている。

前記下部リング２は組立マンホールの斜壁管４上に載置
されるものであり、下面は水平面２ａとして形成され、
且つ上面は所定の勾配を有する勾配面２ｂとして形成さ
れている。また上部リング３は下部リング２にＲ１され
ると共に、該上部リング３の上部に蓋受枠５を載置する
ものである。

前記上部リング３の下面は所定の勾配を有する勾配面３
ａとして形成され、且つ上面は水平面３ｂとして形成さ
れている。そして下部リング２の勾配面２ｂと上部リン
グ３の勾配面３ａとを対向させて積み重ねることによっ
て調整リング１を構成している。

本実施例に於いて、前記下部リング２の勾配面２ｂ及び
上部リング３の勾配面３ａは夫々約５．２度の角度をも
って形成されている。

従って、第４図（Ａ）に示すように下部リング２と上部
リング３とを積み重ねた場合には、両者の水平面’ｌａ
、３ｂは互いに平行となる。また同図（Ｂ、）に示すよ
うに両リング２，３を積み重ねた場合には、上部リング
３の水平面３ｂは下部リング２の水平面２ａに対し最大
傾斜角度である約１０．４度を有する。また下部リング
２及び上部リング３を同図（＾）の状態から同図（Ｂ）
の状態まで互いに回転させることによって、上部リング
３の水平面３ｂの勾配を水平状態から約１Ｏ９４度まで
の範囲で無段階に調整することが出来る。前記角度範囲
は通常の地表面の勾配、特に道路の勾配に適用するのに
充分な値である。然し、下部リング２及び上部リング３
の勾配面２ｂ、３ａの角度は前記角度に限定されるもの
では無く、他の角度によって形成しても良いことは当然
である。

前記各リング２．３の円周上には、第２図に示すように
複数の長穴６が形成されている。前記長穴６は、各リン
グ２．３を回転させることで、上部リング３の水平面を
地表の勾配と一致させ、該位置に於いて各リング２，３
及び上部リング３上に載置される蓋受枠５を斜壁管４に
固定する際に、固定ボルト７を嵌挿するだめのものであ
る。

前記長穴６の幅寸法は固定ボルト７の径よりも充分に大
きな寸法で形成されている。また各リング２．３をコン
クリートによって成形した場合には、長穴６゛に沿って
鋳鉄或いは鋼等によって成形した補強材を埋設すること
が好ましい。

前記長穴６の数は特に限定されるものでは無く、各リン
グ２．３を互いに回転させると共に任意の位置に於いて
固定し得るような数であれば良い。

固定ボルト７は第５図及び第６図に示すように構成され
ている。

図に於いて、誰ネジ７ａは斜壁管４に埋設した雌ネジ４
ａに螺合するものである。前記雄ネジ７ａの端部には、
ビン７ｂが設けられている。またピン７ｂには雌ネジ７
Ｃが回動可能に装着されている。前記固定ボルト７は、
各リング２，３の最小厚さ寸法に対応した長さで形成さ
れている。このため、各リング２．３を回転させた場合
に、蓋受枠５を固定する際に長さが不足する虞がある。

このような場合には第６図に示す連結ボルト８を用いる
ことが好ましい。この連結ボルト８は一端に隨ネジ部８
ａを形成すると共に他端にＪ堆ネジ部８ｂが形成されて
おり、雄ネジ８ａを固定ボルト７の雌ネジ７Ｃに螺合す
ることで、固定ボルト７を所定の長さに延長することが
出来る。

尚、本実施例では、３本の固定ボルト７が設けられ、こ
れ等の固定ボルト７に雄ネジ９を螺合し、或いは固定ボ
ルト７に連結ボルト８を介して雄ネジ９を螺合すること
によって各リング２，３及び蓋受枠５を固定し得るよう
に構成されている。

次に上記各部材によって蓋受枠５を地表の勾配に一敗さ
せて固定する場合について説明する。

先ず、斜壁管４に埋設されて雌ネジ４ａにナンド７ｄを
装着した固定ボルト７を螺合し、該ポルト７をマンホー
ルの中心方向に回動し得る方向で固定する。次に下部リ
ング２の勾配面２ｂを地表の勾配方向に対応させて斜壁
管４上に載置する。

このとき、固定ボルト７を下部リング２の長穴６に嵌挿
させる。次いで上部リング３を下部リング２上に載置す
ると共に、該上部リング３の水平面３ｂが地表の勾配と
一致するように該リング３を回転させて調整する。

上部リング３の水平面３ｂが地表の勾配と一敗した場合
には、該リング３上に蓋受枠５を載置し、固定ボルト７
に連結ネジ８、或いは雄ネジ９を螺合し、ナツトｌＯに
よって蓋受枠５．上部リング３及び下部リング２を斜壁
管４に固定する。このとき、各リング２，３に形成した
長穴６の幅が固定ボルト７の径に比較して充分大きく形
成されていることから、固定ボルト７は長穴６の壁面に
接触することが無く、従って、固定ボルト７に曲げ応力
等が作用することがない。

前述の実施例に於いて、調整リングを２枚のリング２．
３によって構成した場合について説明したが、この枚数
以上のリングを用いても良いことは当然である。

〈発明の効果〉 以上詳細に説明したように本発明の組立マンホールの調
整リングによれば、片面に勾配面を形成した複数のリン
グを互いに回転させることにより、一方のリングの面を
基準として他方のリングの面の勾配角度を無段階に調整
することが出来、また円周上に形成した複数の長大を利
用することによって固定ボルトを介してこれ等のリング
を安定した状態で強固に固定することが出来る。このた
め、従来技術の如く地表の勾配に一致させて調整ワッシ
ャーを設ける必要が無く、また高さ調整リングと蓋受枠
との間隙にモルタルやコンクリートを充填する必要もな
い。従って、工期を短縮することが出来、且つコストを
低減することが出来る。

また固定ボルトを雄ネジに対し回動可能に装着した雌ネ
ジとによって構成したので、調整リングを構成する複数
のリングを回転させることによって、これ等のリングの
軸が交叉しても、これ等のリング及び蓋受枠を容易に且
つ確実に固定することが出来る等の特徴を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は調整リングの断面説明図、第２図は正面説明図
、第３図（Ａ）　、　（Ｂ）は調整リングを構成するリ
ングの説明図、第４図（Ａ）　、　（Ｂ）は勾配角度を
調整する説明図、第５図は固定ボルトの説明図、第６図
は連結ボルトの説明図、第７図は従来技術の説明図であ
る。 １は調整リング、２は下部リング、２ａ、３ｂは水平面
、２ｂ、３ａは勾配面、４は斜壁管、５は蓋受枠、６は
長穴、７は固定ボルト、８は連結ボルトである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）躯体ブロック、直壁管、斜壁管、調整リング、蓋
   受枠及び蓋等を順に積み重ねて構成されたマンホールに
   用いられる組立マンホールの調整リングに於いて、前記
   調整リングを片面に勾配面を形成すると共に円周上に複
   数の長穴を形成した複数のリングを組み合わせて構成し
   たことを特徴とした組立マンホールの調整リング。
2. （２）請求項（２）記載の組立マンホールの調整リング
   を斜壁管に固定するための固定ボルトであって、前記斜
   壁管に埋設された雌ネジに螺合する雄ネジを有すると共
   に該雄ネジの軸方向に対し直交方向に回動可能に装着さ
   れた雌ネジを有して構成したことを特徴とした調整リン
   グの固定ボルト。