JPH02306935A - 脂環式テトラカルボン酸の製造方法 - Google Patents

脂環式テトラカルボン酸の製造方法

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JPH02306935A
JPH02306935A JP12442889A JP12442889A JPH02306935A JP H02306935 A JPH02306935 A JP H02306935A JP 12442889 A JP12442889 A JP 12442889A JP 12442889 A JP12442889 A JP 12442889A JP H02306935 A JPH02306935 A JP H02306935A
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acid
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anhydride
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Toshiyuki Ota
利幸 大田
Tomoko Kamishiro
神代 智子
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリイミドの原料上ツマ−として利用される
脂環式テトラカルボン酸の1種であるビシクロ(3,3
,03オクタン−2,4,6,8=テトラカルボン酸の
製造方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に、テトラカルボン酸は、ポリイミドの原料として
有用であり、従来より汎用されているテトラカルボン酸
の主なものとしては、ピロメリット酸、ベンゾフェノン
テトラカルボン酸、ビフェニルテトラカルボン酸などの
芳香族カルボン酸が知られており、また脂環族テトラカ
ルボン酸としては、ブタンテトラカルボン酸、5−(2
,5−ジオキソテトラヒドロ−3−フラニル)−3−メ
チル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸など
が知られている。
しかしながら、芳香族テトラカルボン酸を原料として得
られるポリイミドは、耐熱性に優れているものの、溶剤
に対して不溶であったり、分解温度以下では溶融しない
など、作業性が著しく悪いという問題点を有し、一方脂
肪族テトラカルボン酸を原料とするポリイミドは、溶剤
に対する溶解性には優れているものの、芳香族テトラカ
ルボン酸によるポリイミドに較べて耐熱性に劣るという
問題点を有している。
このような背景から、可溶性に優れ、しかも耐熱性の優
れたポリイミドを与えるテトラカルボン酸の開発が要請
されており、現在までにメチルジクロロオクテンテトラ
カルボン酸(特開昭60−61579号公報、特開昭6
0−61582号公報)、3,5.6−)リカルボキシ
ー2−カルボキシメチルノルボルナン(特開昭60−1
04091号公報)、ビシクロ(2,2,1)へブタン
−2,3,5,6−テトラカルボン酸(特開昭63−5
7557号公報、特開昭63−57589号公報)など
が提案されている。これらの化合物は、脂環式テトラカ
ルボン酸である。
しかしながら、従来の脂環式テトラカルボン酸は、可溶
性、可融性、吸水性、耐熱性などの緒特性において、な
お充分な物性を有するポリイミドを与えることはできな
かった。
一方、脂環式テトラカルボン酸として、下記構造式(I
I)で表されるビシクロ(3,3,’ O)オクタン−
2,4,6,8−テトラカルボン酸が、公知であり、 その製造方法としては、テトラシクロ(6,2゜1)ド
デカ−4,9−ジエンを、オゾン酸化する方法(J、 
Am、 Chem、 Soc、、 81 4273 (
1959))、過マンガン酸カリウムで酸化する方法(
J、 Am。
Chew、 Soc、、 82.6342 (1960
) )などが知られている。しかしながら、これらの方
法は、原料の人手が容易でなく、用いる酸化剤が高価で
あったり、廃液の処理に問題があるなど、工業的実施に
は問題を有するものである。
〔発明が解決しようとする課題] 本発明は、前記従来技術の課題を背景になされたので、
入手が容易な安価な原料からビシクロ(3,3,O)オ
クタン−2,4,6,8−テトラカルボン酸を製造する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、下記構造式(1)で表される化合物(以下「
化合物(I)」という)を酸化することを特徴とする、
下記構造式(It)で表される脂環式テトラカルボン酸 (以下「化合1!1(II)Jという)の製造方法を提
供するものである。
本発明における出発物質である化合物(1)は、シクロ
ペンタジェンの3量体であるトリシクロペことかできる
0例えば、トリシクロペンタジェンを、ギ酸、酢酸など
の低級カルボン酸と60〜120″Cで反応させ、低級
カルボン酸エステルカルボン酸エステルを加水分解する
ことにより、化合物(1)を得ることができる。また、
トリシクロペンタジェンを、硫酸触媒などを用いること
によって、直接、水和することによっても得ることがで
きる。
かくて得られる化合物(1)を酸化するには、通常、化
合物(1)に硝酸を作用させる。
すなわち、化合物(1)の1モルに対し、硝酸を、通常
、5〜500モル、好ましくは10〜100モル、硝酸
濃度を30〜80重量%、好ましくは35〜55重量%
、反応温度を、通常、30〜60’C1好ましくは40
〜50 ’Cで反応させることにより化合物(n)を得
ることができる。
ここで、反応に使用される硝酸は、化合物(1)1モル
に対し硝酸が5モル未満であると、反応の進行が遅く、
一方約500モルを超える大量の硝酸は不必要であり、
しかも反応後の汲いが難しくなる。
また、化合物(1)の酸化に使用される硝酸の濃度が、
30重量%未満では硝酸濃度が薄すぎて多量の硝酸水溶
液を使用せねばならず、反応器の使用効率が悪く、反応
後の反応生成液の濃縮、化合物(II)の析出・分離に
多量のエネルギーを必要とし、一方硝酸濃度が80重里
%を超えると象。
激に反応が進行し、反応を制御することが困難となる。
さらに、反応温度が、30″C未満では反応速度はが遅
く、反応温度の上昇とともに反応速度が次第に大きくな
るが、60℃を超えると反応が暴走しやすくその制御が
困難である。
なお、反応時間は、通常、5〜20時間、好ましくは5
〜12時間程度である。
また、本反応に際しては、バナジウム、タングステンな
どの金属塩を触媒として用いるのが好ましい。この触媒
の特に好ましい例は、バナジン酸アンモニウムおよび五
酸化バナジウムである。
この触媒の使用量は、化合物(1)1モルに対して、通
常、0.00002〜0.02モルである。さらに、反
応を円滑に行うためには、硝酸中に化合物(1)を徐々
に添加してい(方法が好ましい。
反応生成液中の未反応の硝酸は、アルカリ性物質により
中和することもできるが、かかる硝酸を反応系にリサイ
クルすることも可能であり、特に中和する必要はない。
得られた反応生成液は、室温で放置することによって化
合物(II)を析出させることができるが、析出までに
長時間がかかり、その析出量も少ない。
従って、本発明においては、反応生成液を■濃縮する(
濃縮法)、■冷却する(冷却法)、もしくは■濃縮後冷
却して(濃縮冷却法)、反応生成液から粗化合物(II
)を析出・分離することが好ましい。
かくて、■濃縮法の場合は、反応生成液を例えば1〜1
20Torr程度の減圧下で沸騰させて揮発分であるN
Oxや水の一部を留去することによって化合物(n)を
析出させる。
また、■冷却法による場合は、反応生成液を例えば−2
0〜5°Cに冷却することにより化合物(It)を析出
させる。
さらに、■濃縮冷却法の場合は、■および■の方法を組
合わせればよい。
なお、化合物(II)の析出量は、反応生成液液中に残
存する硝酸濃度にも関係し、硝酸濃度が高いと粗化合物
(n)の析出量が少なくなる。
粗化合物(II)析出後の反応生成液は、フィルター、
回転濾過機などの常套の分離手段を用い、粗化合物(U
)と母液とに分離する。
このようにして得られる粗化合物(II)は、例えば再
結晶溶媒として水を用いて再結晶し、精製化合物(ff
)とすることが好ましい。
再結晶後、遠心分離、濾過などの常套の分離手段を用い
、精製化合物(n)を分離する。再結晶は、必要に応じ
複数回実施してもよく、分諦後の精製化合物(II)は
40〜100°C程度で乾燥する。
なお、水による再結晶では、再結晶後の母液にもある程
度の化合物(II)が溶解しており、この母液は再結晶
用の水として繰り返し使用することができる。しかし、
この場合は、水溶性の副生物が次第に母液蓄積してくる
ため、好ましくは5〜25重量%の母液を新しい水と入
れ替え再結晶用の水とじてに繰り返し使用する。なお、
このときに排出した母液は反応器ヘリサイクルすること
もできる。
このようにして得られた化合物(■)は、加熱処理ある
いは脱水処理を行うことにより、化合物(II)の無水
物とすることができる。
この加熱処理は、減圧下または不活性ガス下において、
化合物(n)を、例えば120〜250℃の温度で加熱
することにより行われる。また、この加熱処理は、化合
物(n)に対して不活性な溶媒、例えばジエチルベンゼ
ン、L−アミルベンゼンなどの中で行うことができる。
また、脱水処理としては、無水酢酸などの脱水用酸無水
物を作用させる方法が代表的であり、化合物(n)1モ
ルに対して脱水用酸無水物を、通常、2モル以上、好ま
しくは10モル以上用い、例えばベンゼン、トルエンな
どの芳香族炭化水素よりなる溶媒中、あるいは無溶媒で
、室温〜150°C程度で行う方法が挙げられる。
前記のようにして得られる化合物(1)あるいは該化合
物(If)の無水物(以下、これらを総称して「化合物
(IILMrという)は、ジアミンと反応させることに
より、ポリアミド酸としたのち、該ポリアミド酸を脱水
することにより対応するポリイミドに変換することがで
きる。
この化合物(II)t’ffと反応させるジアミンとし
ては、バラフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミ
ン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4.4′−
ジアミノジフェニルエタン、ヘンチジン、4.4’−ジ
アミノジフェニルスルフィド、4.4′−ジアミノジフ
ェニルスルホン、4゜4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル、1.5−ジアミノナフタレン、3,3′−ジメチル
−4゜4′−ジアミノビフェニル、3.4′−ジアミノ
ベンズアニリド、3,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,3′−ジアミノベンゾフェノン、3.4′−ジ
アミノベンゾフェノン、4.4’−ジアミノベンゾフェ
ノン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕プロパン、ビス(4−(4−アミノフェノキシ
)フェニル〕スルホン、1.4−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、1.3−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1.3−ヒ゛ス(3−アミノフェノ」ニ
ジ)ベンゼン、9.9−ビス(4−アミノフェニル)−
10−ヒドロ−アントラセン、9,9−ビス(4−アミ
ノフェニル)フルオレン、4.4’ −メチレン−ビス
(2−クロコアニリン)、2゜2’、5.5’−テトラ
クロロ−4,4′−ジアミノビフェニル、2,2′−シ
クロO−4,4−ジアミノ−5,5′−ジメトキシビフ
ェニル、3.3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノビ
フェニルなどの芳香族ジアミン;1,1’−メタキシリ
レンジアミン、■、3−プロパンジアミン、テトラメチ
レンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレン
ジアミン、ノナメチレンジアミン、4.4′−ジメチル
へブタメチレンジアミン、1.4−ジアミノシクロヘキ
サン、イソホロンジアミン、テトラヒドロジシクロペン
タジエニレンジアミン、ヘキサヒドロ−4,7−メタノ
インダニレンシメチレンジアミン、トリシクロ(6,2
,1,O”−’ )−ランデシレンジメチルジアミンな
どの脂肪族または脂環族ジアミン;および (式中、Rは炭化水素1〜12のメチル基、エチル基、
プロピル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などの
脂環族基、またはフェニル基などの芳香族基、mは1〜
3の整数、nは1〜20の整数を示す)などで示される
ジアミノオルガノシロキサンを挙げる三′とができる。
化合物(II) 頚とジアミンとの反応割合は、当モル
で行うのが好ましいが、目的とするポリアミド酸が得ら
れるかぎり、これらのモノマーの比率を若干変動させて
もよい0例えば、高分子量のポリアト酸を得るためには
、化合物(If)類1モルに対して、ジアミン0.7〜
1.3モル程度使用することが好ましい。また、モノア
ミンやジカルボン酸無水物を添加して、ポリアミド酸の
分子量を調整することもできる。
ポリアミド酸を製造する際の反応温度は、通常、化合物
(II)を用いるときは50〜300°C1好ましくは
100〜250°C,該化合物(II)の無水物を用い
るときは0−100°Cである。
一般的に、化合物(II)と該化合物(II)の無水物
とでは、後者の無水物を用いることが好ましく、ポリア
ミド酸の製造が容易になる。
なお、化合物(II)lとジアミンとを反応させる際に
は、通常、を機溶媒を使用するが、この有機溶媒として
は、N−メチルピロリドン、N、  N−ジメチルアセ
トアミド、N、N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、テトラメチル尿素、ヘキサメチルホルホル
トリアミドなどの極性溶媒や、一般的な有機溶媒である
アルコール類、フェノール類、ケトン類、エステル類、
ラクトン類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、炭化
水素類、例えばメチルアルコール、エチルアルコ−ル、
イソプロピルアルコール、エチレングリコール、グロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、トリエチレ
ングリコール、エチレングリコールジメチルエーテル、
フェノール、m−クレゾール、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、シュウ酸ジエチ
ル、マロン酸ジエチル、T−ブチロラクトン、ジエチル
エーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジクロルメタン、1.2−ジクロルエタン、1.4
−ジクロルブタン、トリクロルエタン、クロルベンゼン
、0−ジクロルベンゼン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレンなども使用すること
ができる。
特に、前記極性溶媒と一般的な有機溶媒とを混合して用
いると、高分子量のポリアト酸を得やすくなる。例えば
、アセトン/ジメチルホルムアミド=7/3 (容量比
)程度の溶媒を用いて、化合物(If)の無水物とジア
ミンとを反応させると、反応系が均一になり、特に高分
子量のポリアミド酸が得やすくなる。
なお、このようにして得られるポリアミド酸の極限粘度
(0,5g/di、極性溶媒中、30’C)は、0.2
〜10dl/gである。
得られるボリド酸の有機溶媒溶液は、そのまま、または
有機溶媒溶液から常法によりポリアト酸を回収し、必要
に応じて精製したのち、再度、有機溶媒に溶解し、有機
カルボン酸無水物の存在下にイミド化反応を行う。
本発明におけるイミド化反応時の有機溶媒としては、例
えば極性溶媒が使用される。
ポリアミド酸からポリイミドを製造する際に使用される
有機カルボン酸無水物の沸点は、250°C以下である
ことが好ましい。
このような有機カルボン酸無水物としては、例えば無水
酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水イソ酪酸、無
水吉草酸などが使用される。
これらの有機カルボン酸の混合酸無水物、例えば酢酸と
プロピオン酸から得られる酸無水物なども使用可能であ
る。
有機カルボン酸無水物の添加量は、ポリアミド酸の繰り
返し構造単位1モルあたり、0.2〜20モルが好まし
く、0.2モル未満の場合はイミド化反応の進行が遅く
なり、一方20モルを超えるとポリアミド酸の有機溶媒
に対する溶解度が低下する。
本発明において、イミド化反応を促進させるために、所
望により触媒として3級アミンを添加することもできる
。この3級アミンは、イミド化反応の促進のほかに、得
られるポリイミドの溶液粘度の低下を抑制する効果も生
じる。
この3級アミンは、有機カルボン酸無水物と同様に、沸
点が250 ’C以下のものが好ましく、例えばトリエ
チルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミンな
どの脂肪族3級アミン、N、  N−ジメチルアニリン
などの芳香族3級アミン、ピリジン、2−メチルピリジ
ン、N−メチルイミダゾール、キノリンなどの複素環化
合物が挙げられる。
この3級アミンの添加量は、ポリアミド酸の繰り返し構
造単位1モルあたり、20モル以下が好ましく、20モ
ルを超えるとポリアミド酸の有機溶媒に対する溶解性が
低下する傾向にある。
イミド化反応の反応温度は、好ましくは60〜200 
’Cであり、60″C未満ではイミド化反応の進行が遅
れ、一方200°Cを超えるとポリイミドの分子量が大
きく低下する。
このようにして得られるポリイミドの極限粘度<0.5
g/a、極性溶媒中、30 ’C)は、通常、0.15
〜8d/gである。
本発明の化合物(II)を用い、て得゛られるポリイミ
ドは、耐熱性、機械的特性、電気特性、耐薬品特性など
に優れ、しかもフィルム製造時の作業性に優れる。
実施例 以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
実施例1 イV−1HセL−3ニー1−E1−/乙λ鯨トリシクロ
ペンタジェン100g (0,5モル)とギ酸92g 
(2,0モル)をフラスコ内で混合し、100 ’Cで
4時間加熱し撹拌した。
生成した濃紫色の油状物(沸点;3mmHHにおいて1
4ビC)を蒸留することにより下記構造ををするギ酸エ
ステルを得た。
次いで、このギ酸エステル100g (0,4モル)と
水酸化カリウム79.2g (1,2モル)水溶液(水
−200a+f)をi o o ’cで4時間加熱し撹
拌した。このようにして得られた反応生成液を、ジエチ
ルエーテルを用いて抽出し、ジエチルエーテルを留去す
ることにより、白色の化合物(1)が、収率90%以上
で得られた。
±企批ユニ五至金虜 硝酸(濃度=70重世%)855gを入れた反応器を4
0″Cに加熱し、これに滴下ロートを用いて化合物(1
)100gを約108/分の速度で滴下した。滴下終了
後、さらに40゛Cで2時間攪拌したのち、減圧下でN
Oxガスおよび水の一部を留去し、−晩装置すると、晶
析物が析出した。
この晶析物をメチルエチルケトンおよびメチルイソブチ
ルケトンで洗浄したところ、白色固形物27.5g(収
率27.5%)が得られた。
この固形物は、IRスペクトルおよびGC−MS(ガス
クロマトグラフィー−質量分析法)により、化合物(I
[)、1!:同定された。この化合物(II)の融点は
243〜246 ’Cであった。
試験例1 実施例1で得られた化合物(II)20g(0,06モ
ル)を充分窒素置換したフラスコ中に仕込み、無水酢酸
56g (0,55モル)を加え、100 ’Cで3時
間加熱し攪拌した。
次いで、反応液が1!3程度になるまで減圧濃縮し、エ
ーテル10dを加えて、−晩冷蔵庫内に放置したところ
、白色固体の結晶が12g得られた。
この結晶の融点は、247〜249℃であり、実施例1
と同様の分析の結果、化合物(It)の無水物と同定さ
れた。
このようにして得られた化合物(II)の無水物1.4
g (4,8X10−3モル)と、4.4’ −ジアミ
ノジフェニルエーテル0.97g (4,8XIO−’
モル)15.8gを、無水ジメチルホルムアミド15.
8gに溶解させ、窒素雰囲気下、室温で6時間反応させ
たところ、極限粘度[η;−b]が1.4a/g (3
0°C、ジメチルホルムアミド中)のポリアミド酸溶液
が得られた。
次いで、得られたポリアミド酸溶液に、ピリジン3.8
3g (4B、  4xio−’モル)および無水酢酸
2.97g (29,lXl0−’モル)を加え、12
0°Cで4時間加熱することによりイミド化反応を行っ
たのち、大過剰のメタノール中に注ぎ、凝固させたとこ
ろ、極限粘度〔ηinh )が1.2dl/g (30
°C、ジメチルホルムアミド中)であるポリイミドが得
られた。
第1表に、このポリイミドの加熱減量温度を示す。
試験例2 試験例1で得られた化合物(II)の無水物1.4g 
(4,8X10−3モル)と4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタン0.95g (4,8x10−3モル)を用
いて、試験例1と同様にして極限粘度〔η(nh )が
1.3dl/g (30°C、ジメチルホルムアミド中
)であるポリアミド酸を得た。
得られたポリアミド酸を用いて、試験例1と同様にして
イミド化反応を行ったところ、極限粘度が1.ldl/
gであるポリイミドが得られた。
第1表に、このポリイミドの加熱減量温度を示す。
試験例3 試験例1で得られた化合物(II)の無水物1.4g 
(4,8X10−3モル)と2.4−1−リレンジアミ
ン0.95g (4,8XIO−”モル)を用いて、試
験例1と同様にして極限粘度(ηtch)が1.5dl
/g (30°C、ジメチルホルムアミド中)であるポ
リアミド酸を得た。
得られたポリアミド酸を用いて、試験例1と同様にして
イミド化反応を行ったところ、極限粘度が1.3dl/
gであるポリイミドが得られた。
第1表に、このポリイミドの加熱減量温度を示す。
第1表 〔発明の効果] 本発明の方法によると、人手容易でかつ安価な原料から
ビシクロ(3,3,0)オクタン−2゜4.6.8−テ
トラカルボン酸が製造でき、また該テトラカルボン酸を
原料モノマーとするポリイミドは、可溶性、可融性、吸
水性、耐熱性などの緒特性に優れたものである。
また、本発明により得られるビシクロ (3,3,O)オクタン−2,4,6,8−テトラカル
ボン酸は、水溶性ポリエステルの原料モノマー、ポリ塩
化ビニルなどの可塑剤、エポキシ樹脂の硬化剤などとし
て有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記構造式( I )で表される化合物を酸化する
    ことを特徴とする、下記構造式(II)で表される脂環式
    テトラカルボン酸の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1037092A1 (en) * 1997-12-02 2000-09-20 Nissan Chemical Industries, Ltd. Liquid crystal aligning agent
WO2010095604A1 (ja) * 2009-02-23 2010-08-26 日産化学工業株式会社 脂環式テトラカルボン酸の製造方法

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