JPH10310640A - スピロ酸二無水物、ポリアミック酸、スピロポリイミドならびにそれらの製造方法 - Google Patents

スピロ酸二無水物、ポリアミック酸、スピロポリイミドならびにそれらの製造方法

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JPH10310640A
JPH10310640A JP9137666A JP13766697A JPH10310640A JP H10310640 A JPH10310640 A JP H10310640A JP 9137666 A JP9137666 A JP 9137666A JP 13766697 A JP13766697 A JP 13766697A JP H10310640 A JPH10310640 A JP H10310640A
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JP
Japan
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formula
polyimide
polyamic acid
spiroacid
spiro
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Application number
JP9137666A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Matsumoto
利彦 松本
Yasumasa Maeda
康昌 前田
Hiromasa Arai
博正 荒井
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Maruzen Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な酸二無水物、該酸二無水物を原料とす
るポリアミック酸およびポリイミド本来の耐熱性を損な
うことなく無色透明性と溶媒への可溶性を共に満足させ
る新規なポリイミドならびにそれらの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 式[1] 【化1】 (式中、Xはメチレン基、エチレン基、またはビニレン
基、mは1または2を表す。)で表されるスピロ酸二無
水物とジアミンとを原料として得られるポリアミック酸
およびスピロポリイミドならびにそれらの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なスピロ酸二無
水物、それから得られるポリアミック酸およびスピロポ
リイミドならびにそれらの製造方法に関し、エレクトロ
ニクス分野およびオプトロニクス分野において特に有用
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリイミド樹脂は耐熱性に優れて
いるためにフィルム、コーティング、接着剤、コンポジ
ットまたは分離膜等として広く利用されている。しかし
ながら、一般に黄褐色に着色しているため、紫外線・可
視光線吸収スペクトルの短波長側における透過率は極め
て低いという欠点があった。また、高沸点溶媒のN−メ
チルピロリドンにしか溶解しないために製膜条件が制限
され、コーティングを行う場合に直接ポリイミドを塗布
することはできず、前駆体であるポリアミック酸の溶液
を塗布し、その後の工程で加熱によるイミド化を行わな
ければならず加工性が悪いという欠点もあった。そのた
めにポリイミドに関する種々の改良研究がなされてき
た。例えば、特開平6−271670号公報には、ポリ
イミドを構成する成分の1つであるテトラカルボン酸二
無水物としてフッ素原子を含む化合物を用いた透明性の
高い樹脂が開示されている。また、特開平5−3019
58号公報には架橋炭化水素のテトラカルボン酸二無水
物とシクロヘキサン環を有するジアミンとを原料とする
可溶性のポリイミドが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
な酸二無水物、該酸二無水物を原料とするポリアミック
酸およびポリイミド本来の耐熱性を損なうことなく無色
透明性と溶媒への可溶性を共に満足させる新規なポリイ
ミドならびにそれらの製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意努力した結果、酸二無水物として
架橋炭化水素とスピロ環とを含むテトラカルボン酸二無
水物を用いることにより、ポリイミド本来の耐熱性を損
なうことなく無色透明性と溶媒への可溶性を共に満足さ
せるポリイミドが得られることを見出し本発明を完成し
た。
【0005】即ち、本発明の要旨は、第1に式[1]
【化9】 (式中、Xはメチレン基、エチレン基、またはビニレン
基、mは1または2を表す。)で表されるスピロ酸二無
水物に存し、第2に式[2a]
【化10】 (式中、Xおよびmは前記と同じ意味をもち、Rは二価
の有機基を表す。)および/または式[2b]
【化11】 (式中、Xおよびmは前記と同じ意味をもち、Rは二価
の有機基を表す。)で表される繰返し単位を有し、か
つ、固有粘度が0.01〜2.0(dl/g)であるポ
リアミック酸に存し、第3に式[3]
【化12】 (式中、Xおよびmは前記と同じ意味をもち、Rは二価
の有機基を表す。)で表される繰返し単位を有し、か
つ、固有粘度が0.01〜2.0(dl/g)であるス
ピロポリイミドに存し、第4に式[4]
【化13】 (式中、mは前記と同じ意味をもち、Yはメチレン基ま
たはエチレン基を表す。)で表されるスピロ酸無水物を
ジエステル化し、ジアルコキシカルボニル化によりテト
ラエステル体とした後、加水分解して、脱水閉環するこ
とを特徴とする式[5]
【化14】 (式中、Yおよびmは前記と同じ意味をもつ。)で表さ
れるスピロ酸二無水物の製造方法に存し、第5に式
[6]
【化15】 (式中、mは前記と同じ意味をもつ。)で表されるスピ
ロ酸無水物を臭素化した後、無水マレイン酸と反応させ
ることを特徴とする式[7]
【化16】 (式中、mは前記と同じ意味をもつ。)で表されるスピ
ロ酸二無水物の製造方法に存し、第6に上記式[1]で
表されるスピロ酸二無水物とジアミンとを反応させるこ
とを特徴とする上記式[2a]および/または上記式
[2b]で表されるポリアミック酸の製造方法に存し、
第7に上記式[2a]および/または上記式[2b]で
表されるポリアミック酸を脱水することを特徴とする上
記式[3]のポリイミドの製造方法に存し、そして第8
に上記式[1]で表されるスピロ酸二無水物とジアミン
とを反応、脱水させることを特徴とする上記式[3]で
表されるスピロポリイミドの製造方法に存する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のポリアミック酸およびス
ピロポリイミドの原料の1つであるテトラカルボン酸二
無水物としては、上記式[1]で表されるスピロ酸二無
水物が用いられる。式[1]の化合物の具体例として
は、Xがメチレン基の場合、2,1´:5,6−(2−
メチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)テトラカル
ボン酸二無水物および2,2´:5,6−(2−エチル
−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)テトラカルボン酸
二無水物、Xがエチレン基の場合2,1´:5,6−
(2−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクタン)テト
ラカルボン酸二無水物および2,2´:5,6−(2−
エチル−ビシクロ[2.2.2]オクタン)テトラカル
ボン酸二無水物、Xがビニレン基の場合、2,1´:
5,6−(2−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクト
−7−エン)テトラカルボン酸二無水物および2,2
´:5,6−(2−エチル−ビシクロ[2.2.2]オ
クト−7−エン)テトラカルボン酸二無水物が挙げられ
る。これらの化合物は単独で用いてもよいし、混合物と
して用いてもよい。ここで式[1]の化合物は、式[1
a]または式[1b]
【化17】 (式中、Xおよびmは前記と同じ意味をもつ。)で表さ
れる立体異性体や、スピロ環の位置異性体もあるが、い
ずれかの異性体を単独で用いてもよいし、これらの混合
物を用いてもよい。
【0007】式[1]の化合物は種々の方法で製造する
ことができる。一例を挙げれば、Xがメチレン基の場合
は下記のようにして製造することができる。
【0008】
【化18】
【0009】すなわち、シクロペンタジエンとイタコン
酸無水物または2−メチレングルタル酸無水物のディー
ルス・アルダー反応により付加物[4]を得、酸触媒と
アルコールによりジエステル化して酸無水物部分をジエ
ステル化した後、パラジウム触媒/酸化剤の存在下一酸
化炭素とアルコールを用いてノルボルネン環をジアルコ
キシカルボニル化してテトラエステルとし、加水分解と
続く脱水閉環により目的とするスピロ酸二無水物[5]
を得ることができる。
【0010】ディールス・アルダー反応は通常の条件が
採用され、一般に0〜60℃で1〜12時間行う。
【0011】ジエステル化においては、酸触媒としては
例えば硫酸、塩酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げら
れ、アルコールとしては、例えば炭素数1〜6の脂肪族
アルコール、炭素数5、6の脂環式アルコール、ベンジ
ルアルコール等が挙げられ、好ましくはメタノールおよ
びエタノールが挙げられる。反応条件は一般に0〜12
0℃、1〜24時間が採用される。
【0012】ジアルコキシカルボニル化においては、パ
ラジウム触媒として塩化パラジウム、硝酸パラジウム、
硫酸パラジウム、酢酸パラジウム、プロピオン酸パラジ
ウム、パラジウム/炭素、パラジウム/アルミナおよび
パラジウム黒等が挙げられ、酸化剤としては塩化第二
銅、硝酸第二銅、硫酸第二銅、酢酸第二銅、塩化第二
鉄、硝酸第二鉄、硫酸第二鉄および酢酸第二鉄等が挙げ
られる。パラジウム触媒の使用量はジエステルに対し2
00分の1〜10分の1倍モルであり、酸化剤はジエス
テルに対し2倍モル以上用いる。アルコールは上記ジエ
ステル化で用いられるアルコール類を用いることができ
る。一酸化炭素は特に高純度である必要はなく、反応に
影響を及ぼさない他のガスが混在していてもよい。圧力
は特に制限されないが、通常、常圧から20Kg/cm
2 の範囲である。反応条件は一般に0〜100℃、1〜
24時間が採用される。
【0013】加水分解は一般的な方法でよく、酸または
アルカリを用い、アルコール、ジオキサン等の水溶性溶
媒の存在下または不存在下に行うことができる。
【0014】脱水閉環の方法としては特に限定されない
が、例えば溶媒中または無溶媒で、無水酢酸等の脱水剤
の存在下または不存在下で加熱する方法が挙げられる。
溶媒としては例えばデカリン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、ジエチルベンゼン、tert−アミルベンゼン
等が挙げられる。また、反応温度は一般に80〜300
℃、好ましくは100〜250℃である。
【0015】また、Xがエチレン基の場合は、上記の方
法において用いるシクロペンタジエンを1,3−シクロ
ヘキサジエンに変えればよい。
【0016】さらにXがビニレン基の場合は、下記のよ
うにして製造することができる。
【化19】
【0017】すなわち、ブタジエンとイタコン酸無水物
または2−メチレングルタル酸無水物のディールス・ア
ルダー反応によりシクロヘキセン骨格を有する付加物
[6]を得、臭素化してジブロム体とした後、無水マレ
イン酸と共に加熱すると、脱臭化水素により生成するシ
クロへキサジエン骨格の中間体と無水マレイン酸がディ
ールス・アルダー反応を行い、目的とするスピロ酸二無
水物[7]を得ることができる。
【0018】ディールス・アルダー反応は通常の条件が
採用され、一般に0〜60℃で、1〜12時間行う。臭
素化は−5℃〜室温で、1〜12時間行う。脱臭化水素
およびディールス・アルダー反応は150〜250℃
で、1〜24時間行う。
【0019】スピロポリイミドのもう一方の原料となる
式[8] NH2 RNH2(Rは二価の有機基を表
す。)で表されるジアミンは特に限定されないが、例え
ば4,4´−ジアミノジフェニルメタン、4,4´−ジ
アミノジフェニルエーテル、4,4´−ジアミノジフェ
ニルスルホン、4,4´−ジアミノジフェニルスルフィ
ド、4,4´−ジアミノベンゾフェノン、1,4″−ジ
アミノテルフェニル、1,4−ビス(4−アミノフェノ
キシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)
ベンゼン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]メタン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル]プロパン、ビス[4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−アミノ
フェノキシ)フェニル]スルホン、4,4´−(p−ア
ミノフェノキシ)ビフェニル、ビス(アミノメチル)ビ
シクロ[2.2.1]ヘプタンおよび下記式[9]
【化20】 (式中、R1、R2、R3およびR4はメチル基またはフェ
ニル基、pおよびqは1〜10の整数、そしてrは1〜
20の整数を表す。)で表されるジアミノシロキサン等
が挙げられる。これらのジアミンは単独で用いてもよい
し、複数用いてもよい。
【0020】本発明のポリアミック酸およびスピロポリ
イミドの製造には上記のようなスピロ酸二無水物とジア
ミンとがほぼ等しいモル数で使用される。
【0021】ポリアミック酸さらにポリイミドを製造す
る反応において、溶媒としては一般的に用いられている
極性溶媒、例えば1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルフォル
ムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等に加えて、本
発明ではm−クレゾール、ジオキサンまたはピリジン等
も使用することができ、これらは単独または混合して用
いられる。
【0022】ポリアミック酸の合成反応は室温程度で十
分に進行するが、溶媒により多少異なり、一般に室温〜
100℃で反応させる。高温にすると反応がさらに進ん
で脱水しポリイミドとなる。
【0023】本発明のスピロポリイミドは溶媒に可溶で
あるのでポリイミドの形で溶解させて使用することがで
きるが、他の不溶性ポリイミドで採用されているよう
に、前段階のポリアミック酸で止めて溶液として保存
し、使用時に溶媒を除去し、高温で加熱重合させてポリ
イミドとすることも可能である。
【0024】また、ポリアミック酸からポリイミドフィ
ルムを作成する場合は、例えばポリアミック酸の溶液
を、室温でガラス板に均一に塗布し加熱し溶媒を除去し
た後に、さらに加熱炉において10mmHg以下、15
0〜300℃で1〜6時間加熱することにより縮合さ
せ、室温に冷却しポリイミドをフィルムとして剥離して
得ることができる。
【0025】ポリイミドをフィルムでなく固体として得
る場合には、ポリアミック酸の溶液をアセトン等の貧溶
媒に加えることによりポリアミック酸を塊状で沈澱さ
せ、この沈澱を液体部分から分離した後に用いたアセト
ン等の貧溶媒およびポリアミック酸の製造工程中で用い
た溶媒を除去し、さらに180〜200℃で30分〜8
時間加熱することによりイミド化反応を行なわせて、固
体のポリイミドを得ることができる。得られた固体のポ
リイミドは、再度溶媒に溶解した後に、板ガラス等の上
に塗布し、オーブン内で加熱して溶媒を除去し板ガラス
等から剥離して、透明なポリイミドフィルとすることが
可能である。
【0026】ポリイミドを合成する場合には上記したよ
うにポリアミック酸の場合に比べてさらに高温を必要と
し、例えば溶媒としてN,N−ジメチルアセトアミドを
用いた場合には、110〜160℃程度の温度が適当で
ある。用いる溶媒の沸点が高い場合には、さらに高い温
度で反応を行うことも可能である。
【0027】またポリイミドの合成反応においては、水
が副生するので生成した水を系外に排出する必要があ
る。この場合には、例えば溶媒であるN,N−ジメチル
アセトアミドより沸点の低いトルエンなどの化合物を反
応系中に加えることによりトルエンと水を共沸させて系
外に排出させることによりポリイミド化反応を促進させ
ることができる。また、反応系中に脱水剤を加えること
により生成する水分を除去することも可能である。
【0028】反応時間は、1〜20時間程度が好ましい
が、特にこれらに限定されるものではない。
【0029】ポリイミドフィルムをポリイミドから溶媒
を用いて作成する方法については、例えばポリイミドの
溶液を室温でガラス板に均一に塗布し加熱し溶媒を除去
した後に、さらに加熱炉において10mmHg以下、6
0〜150℃、1〜6時間加熱することにより溶媒を完
全に除去し、室温に冷却しポリイミドをフィルムとして
剥離して得ることができる。
【0030】本発明のスピロポリイミドは、一般にN−
メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、m−ク
レゾール、ジオキサン、ピリジンおよびメチルスルホキ
シドなど多くの極性溶媒に室温下、または加熱により容
易に溶解する。
【0031】また、本発明のスピロポリイミドは無色透
明であり、紫外・可視光透過率も非常に優れている。
【0032】本発明のスピロポリイミドは1つの酸二無
水物に由来する2つのイミド部分が互いにほぼ直交する
平面上にあり、従来のポリイミドのように2つのイミド
部分が同一または平行な平面上にある構造とは全く異な
った分子構造であるために、上記のような優れた溶解性
および透明性を示すものと考えられる。
【0033】このように透明性と溶解性に優れた本発明
のスピロポリイミドはイミド本来の耐熱性も維持してお
り、エレクトロニクス分野およびオプトロニクス分野に
おいて特に有用である。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明の範囲はこれらの実施例によって限定される
ものではない。なお、個々の実施例において特に言及は
していないが、化合物が対掌体を有する場合には、対掌
体も含むものとする。以下において、収率は特記しない
限りモル基準であり、光の透過率は膜厚10μmのフィ
ルムについての値である。また、固有粘度はジメチルア
セトアミド溶媒中、0.5g/dl、30℃において測
定した値である。ガラス転移温度(Tg)はTMA法に
より空気中10℃/分の温度上昇の条件で測定した値で
あり、5%重量減少温度はTGA法により窒素中10℃
/分の温度上昇の条件で測定した値である。
【0035】実施例1 (2,1´:5,6−(2−メチル−ビシクロ[2.
2.1]ヘプタン)テトラカルボン酸二無水物の製造)
500mlの三つ口フラスコに、蒸留により精製したベ
ンゼン400mlを加えた後、無水イタコン酸130.
2g(1.16モル)を加えて撹拌し懸濁させた。撹拌
しながら室温において、滴下ロートからシクロペンタジ
エン90.0g(1.36モル)を徐々に滴下させ、滴
下終了後もさらに室温において24時間撹拌して反応を
行った。反応終了後溶媒を蒸発させた後に、得られた固
体をシクロヘキサンを溶媒として再結晶させて白色針状
結晶の2,1´−(2−メチル−ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン)ジカルボン酸無水物195.5
g(1.10モル)を95%の収率で得た。
【0036】得られたジカルボン酸無水物100.4g
(0.56モル)を300mlのメタノールに溶解さ
せ、さらに5gの硫酸を加えた後に24時間還流させて
エステル化を行った。メタノールを蒸発させて全体の容
量を120mlまで濃縮し、次いで反応液を分液ロート
に移し炭酸水素ナトリウムを用いて硫酸を中和した後
に、エーテル抽出を行い硫酸マグネシウムで脱水し、エ
ーテルを除去して黄色粘性液体の2,1´−(2−メチ
ル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン)ジカル
ボン酸ジメチル41.1g(0.183モル)を33%
の収率で得た。
【0037】滴下ロート、ガスホルダーを備えた2 lの
三つ口フラスコ内を窒素置換した後に、窒素気流下で蒸
留により精製した1,000mlのメタノールを加え、
得られたジエステル41.1g(0.183モル)を加
えて完全に溶解させ、10gの5%−Pd/C触媒と1
10.9g(0.82モル)の塩化第二銅を加え、フラ
スコ内の窒素を全て一酸化炭素に置換することにより一
酸化炭素雰囲気下で反応を行なわせ、ガスホルダー内の
一酸化炭素ガスがもはや吸収されなくなった時点で反応
を停止させた。反応溶液を濃縮した後反応物をクロロホ
ルムに溶解し、Pd/C等の沈澱物を除去するために濾
過した。次にこのクロロホルム溶液を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し
クロロホルムを留去した。
【0038】得られた生成物を、86℃/2mmHgの
条件下で減圧蒸留により精製することにより、28.3
g(0.083モル)の2,1´:5,6−(2−メチ
ル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)テトラカルボン
酸テトラメチルを黄色の粘性物質として45%の収率で
得た。
【0039】このテトラエステル28.3g(0.08
3モル)を1 lの三つ口フラスコ内に加えた後に、30
0mlの蒸留水を加えて撹拌し懸濁させ、36%の濃塩
酸5mlを徐々に滴下して懸濁が無くなり反応溶液が均
一になった後24時間還流させた。減圧下で水を完全に
蒸発させて除去して白色の固体として2,1´:5,6
−(2−メチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)テ
トラカルボン酸を得た。このようにしてテトラエステル
を加水分解して得たテトラカルボン酸を脱水閉環させる
ために、次にフラスコ内を窒素雰囲気とした後に、50
mlのデカリンと50mlの無水酢酸を加えて6時間還
流させた後に、減圧下で無水酢酸とデカリンを除去し、
冷却することにより白色の固体を得た。同固体をトルエ
ン溶媒を用いて再結晶することにより13.9g(0.
056モル)の2,1´:5,6−(2−メチル−ビシ
クロ[2.2.1]ヘプタン)テトラカルボン酸二無水
物を67%の収率で得た。この酸二無水物は1H−NM
Rスペクトル(DMSO−d6)および13C−NMRス
ペクトル(DMSO−d6)からスピロ部分の異性体
[1a]および[1b]の3:2混合物と考えられたの
で、1gを175℃/2mmHgの条件下で昇華させ
0.6gの式[1a]型の異性体を単離した。そのIR
スペクトル(KBr法)を図1に、1H−NMRスペク
トル(DMSO−d6)を図2に、13C−NMRスペク
トル(DMSO−d6)を図3に示す。
【0040】図1において、1770〜1780cm-1
および1820cm-1に酸無水物のカルボニル基のピー
クが確認される。図2から明らかなように、通常、それ
ぞれ6ppmおよび3.7ppm付近に出現するアルケ
ンプロトンおよびメチルエステルのメチルプロトンに帰
属されるシグナルが完全に消失している。また、カルボ
キシル基のプロトンに帰属されるシグナル(12ppm
付近)も全く観測されない。1.2および1.7ppm
に、ビシクロ環架橋部分のメチレンプロトンに特徴的な
シグナルが観測され、カルボニル基の隣接炭素に結合し
たプロトンに帰属されるシグナルが3.1ppmに出現
している。また、それらの積分比も計算値と完全に一致
することなどから、当該構造のテトラカルボン酸二無水
物が生成しているものと結論づけられる。
【0041】実施例2 30mlの三つ口フラスコを窒素ガスで置換した後に、
10mlのジメチルアセトアミドを加え、さらに実施例
1と同様にして精製した2,1´:5,6−(2−メチ
ル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)テトラカルボン
酸二無水物2.50g(10ミリモル)を加えて撹拌し
完全に溶解させた後に、4、4´−ジアミノジフェニル
エーテル(以下DDEと略記する。)2.00g(10
ミリモル)を加え室温で3時間反応させポリアミック酸
を生成させた。次いで1.5mlのトルエンを加えた後
に、反応温度を150℃まで昇温させて、脱水反応によ
り生成した水をトルエンと共沸させることにより除去
し、さらに6時間反応を継続し、3.97g(収率96
%)のポリイミドを得た。
【0042】ポリイミドのフィルムは、以下のようなキ
ャスト法により製膜した。得られたポリイミド溶液40
μlをマイクロシリンジで採取し、板ガラスに塗布した
後に減圧下80℃とし、さらにオーブン内にて300
℃、2時間加熱した後に板ガラスから剥離することによ
り縦約2cm×横約5cm×厚さ約10μmのフレキシ
ブルなポリイミドフィルムを得た。
【0043】このようにして得られたポリイミドはTg
が211℃、5%重量減少温度が477℃であり、また
室温でN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチル
アセトアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン、m−クレゾールおよびジオキサンに可溶であり、5
0℃に加温するとジメチルスルホキシドとピリジンにも
可溶となった。厚さ10μmのフィルムについて紫外と
可視光との境界である波長400nmの光の透過率を測
定したところ91%であった。光の透過率は長波長にな
るにつれ向上するので、可視光の透過率はさらに高い値
となる。また、ジメチルアセトアミド溶媒中、0.5g
/dl、30℃において測定した固有粘度は、0.41
(dl/g)であった。
【0044】また、上記ポリアミック酸の溶液をポリイ
ミド溶液と同様にして板ガラス上に塗布した後にオーブ
ン内で、150℃で2時間、さらに300℃で2時間加
熱することによりポリイミド化を行なった。得られたポ
リイミドフィルムは、NMRおよびIRスペクトルによ
り上記のポリイミドフィルムと全く同じであることを確
認した。
【0045】実施例3 実施例2のポリイミドの原料として用いた2,1´:
5,6−(2−メチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン)テトラカルボン酸二無水物を未精製の異性体混合物
とした以外は、実施例2と全く同様の条件で実験を行
い、ポリイミド3.89g(収率94%)を得、実施例
2と同様のキャスト法によりフレキシブルで透明なフィ
ルムを形成させた。このポリイミドフィルムはTgが1
74℃、5%重量減少温度が451℃、固有粘度が0.
38(dl/g)であり、室温でN−メチル−2−ピロ
リドン、N,Nジメチルアセトアミド、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン、m−クレゾールおよびジオ
キサンに可溶であり、50℃に加温するとジメチルスル
ホキシドとピリジンにも可溶となった。
【0046】実施例4 実施例2のポリイミドの原料としてDDEの代わりにジ
アミノジフェニルメタン1.98gを加えた以外は実施
例2と全く同じ条件で実験を行い、ポリイミドを3.9
1g(収率95%)得、実施例2と同様のキャスト法に
より透明なフィルムを形成させたが、得られたフィルム
は脆弱で裂けやすいものであった。このポリイミドフィ
ルムのTgは172℃、5%重量減少温度は469℃、
固有粘度は0.23(dl/g)、室温でN−メチル−
2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミドおよび
m−クレゾールに可溶であり、50℃に加温すると1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとピリジンにも可
溶となった。
【0047】実施例5 実施例2のポリイミドの原料としてDDEの代わりに
1,3−ビスアミノフェニルオキシベンゼン2.92g
を用いた以外は実施例2と全く同じ条件で実験を行い、
4.55g(収率90%)のポリイミドを得、実施例2
と同様のキャスト法によりフレキシブルで透明なフィル
ムを形成させた。このポリイミドフィルムのTgは22
7℃、5%重量減少温度は465℃、固有粘度は0.7
3(dl/g)であった。このポリイミドは室温でN−
メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン、N,N−ジメチルアセトアミドおよびピ
リジンに可溶であり、50℃に加温するとm−クレゾー
ルとジオキサンにも可溶となった。
【0048】実施例6 実施例5においてポリイミドの原料として2,1´:
5,6−(2−メチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン)テトラカルボン酸二無水物を未精製の異性体混合物
とした以外は、実施例5と全く同じ条件で実験を行い、
4.45g(収率88.0%)のポリイミドを得、実施
例2と同様のキャスト法によりフレキシブルで透明なフ
ィルムを形成させた。このポリイミドフィルムのTgは
210℃、5%重量減少温度は415℃、固有粘度は
0.73(dl/g)であった。このポリイミドは室温
でN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセ
トアミド、m−クレゾールおよびピリジンに可溶であ
り、50℃に加温すると1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノンとジオキサンにも可溶となった。
【0049】
【発明の効果】本発明によればポリアミック酸およびポ
リイミドの原料として新規なスピロ酸二無水物を用いる
ことができるので、ポリイミド本来の耐熱性を損なうこ
となく無色透明性と溶媒への可溶性を共に満足させる新
規なスピロポリイミドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得た2,1´:5,6−(2−メチ
ル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)テトラカルボン
酸二無水物の式[1a]型異性体のIRスペクトル(K
Br法)である。
【図2】上記化合物の1H−NMRスペクトル(DMS
O−d6)である。
【図3】上記化合物の13C−NMRスペクトル(DMS
O−d6)である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式[1] 【化1】 (式中、Xはメチレン基、エチレン基、またはビニレン
    基、mは1または2を表す。)で表されるスピロ酸二無
    水物。
  2. 【請求項2】 式[2a] 【化2】 (式中、Xおよびmは前記と同じ意味をもち、Rは二価
    の有機基を表す。)および/または式[2b] 【化3】 (式中、Xおよびmは前記と同じ意味をもち、Rは二価
    の有機基を表す。)で表される繰返し単位を有し、か
    つ、固有粘度が0.01〜2.0(dl/g)であるポ
    リアミック酸。
  3. 【請求項3】 式[3] 【化4】 (式中、Xおよびmは前記と同じ意味をもち、Rは二価
    の有機基を表す。)で表される繰返し単位を有し、か
    つ、固有粘度が0.01〜2.0(dl/g)であるス
    ピロポリイミド。
  4. 【請求項4】 式[4] 【化5】 (式中、mは前記と同じ意味をもち、Yはメチレン基ま
    たはエチレン基を表す。)で表されるスピロ酸無水物を
    ジエステル化し、ジアルコキシカルボニル化によりテト
    ラエステル体とした後、加水分解して、脱水閉環するこ
    とを特徴とする式[5] 【化6】 (式中、Yおよびmは前記と同じ意味をもつ。)で表さ
    れるスピロ酸二無水物の製造方法。
  5. 【請求項5】 式[6] 【化7】 (式中、mは前記と同じ意味をもつ。)で表されるスピ
    ロ酸無水物を臭素化した後、無水マレイン酸と反応させ
    ることを特徴とする式[7] 【化8】 (式中、mは前記と同じ意味をもつ。)で表されるスピ
    ロ酸二無水物の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記式[1]で表されるスピロ酸二無水
    物とジアミンとを反応させることを特徴とする上記式
    [2a]および/または上記式[2b]で表されるポリ
    アミック酸の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記式[2a]および/または上記式
    [2b]で表されるポリアミック酸を脱水することを特
    徴とする上記式[3]のポリイミドの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記式[1]で表されるスピロ酸二無水
    物とジアミンとを反応、脱水させることを特徴とする上
    記式[3]で表されるスピロポリイミドの製造方法。
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