JP2002226580A - ポリイミドおよびその製造方法 - Google Patents

ポリイミドおよびその製造方法

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JP2002226580A JP2001021550A JP2001021550A JP2002226580A JP 2002226580 A JP2002226580 A JP 2002226580A JP 2001021550 A JP2001021550 A JP 2001021550A JP 2001021550 A JP2001021550 A JP 2001021550A JP 2002226580 A JP2002226580 A JP 2002226580A
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 rel−[1S,5R,6R]−3−オキサ
ビシクロ[3,2,1]オクタン−2,4−ジオン−6
−スピロ−3’−(テトラヒドロフラン−2’,5’−
ジオン)を単量体の1つとして用いてなる新規な分子構
造を有するポリイミドおよびその製造する方法を提供す
ることにある。 【解決手段】 ポリイミドは、特定の繰り返し単位によ
り構成されてなることを特徴とする。また、ポリイミド
の製造方法は、特定のジカルボン酸化合物を反応させて
ポリイミドを得ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリイミドおよび
ポリイミドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリイミドは、熱安定性が極め
て高く、例えば電気絶縁材、耐熱性被覆膜材などとして
有用な高分子物質である。その製造方法としては、従
来、テトラカルボン酸無水物と、ジアミンとを反応させ
る縮合重合法が代表的なものとして知られている。
【0003】しかしながら、rel−[1S,5R,6
R]−3−オキサビシクロ[3,2,1]オクタン−
2,4−ジオン−6−スピロ−3’−(テトラヒドロフ
ラン−2’,5’−ジオン)(以下「DAn」ともい
う。)を単量体の1つとして用いたポリアミック酸の製
造に基づいて、制御された構造のポリイミドを得る方法
は知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、DAnの反
応について研究を重ねた結果、完成されたものであっ
て、本発明の第1の目的は、rel−[1S,5R,6
R]−3−オキサビシクロ〔3,2,1〕オクタン−
2,4−ジオン−6−スピロ−3’−(テトラヒドロフ
ラン−2’,5’−ジオン)を単量体の1つとして用い
てなる新規な分子構造を有するポリイミドを提供するこ
とにある。本発明の第2の目的は、新規なポリイミドを
製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のポリイミドは、
下記一般式(1)で表される繰り返し単位により構成さ
れていることを特徴とする。
【0006】
【化5】
【0007】〔式中、X1 は、2価の有機基を示し、繰
り返し数nは2以上の整数を示す。〕
【0008】本発明のポリイミドの製造方法は、下記式
(A)で表されるジカルボン酸化合物(以下、「化合物
(A)」ともいう。)を反応させることによりポリイミ
ドを得ることを特徴とする。
【0009】
【化6】
【0010】〔式中、X1 は、2価の有機基を示し、R
は、炭素数1〜3の低級アルキル基またはフェニル基を
示す。〕
【0011】本発明のポリイミドの製造方法において、
rel−[1S,5R,6R]−3−オキサビシクロ
[3,2,1]オクタン−2,4−ジオン−6−スピロ
−3’−(テトラヒドロフラン−2’,5’−ジオン)
と、4−ニトロアニリンとを反応させることにより、化
合物(A)を得ることが好ましい。
【0012】本発明のポリイミドは、下記一般式(2)
で表される繰り返し単位により構成されていることを特
徴とする。
【0013】
【化7】
【0014】〔式中、X2 およびX3 は、同一であって
も異なっていてもよく、それぞれ独立に2価の有機基を
示し、繰り返し数mは1以上の整数を示す。〕
【0015】本発明のポリイミドの製造方法は、下記式
(B)で表されるジカルボン酸化合物(以下、「化合物
(B)」ともいう。)を反応させることによりポリイミ
ドを得ることを特徴とする。
【0016】
【化8】
【0017】〔式中、X2 は、2価の有機基を示す。〕
【0018】ポリイミドの製造方法において、rel−
[1S,5R,6R]−3−オキサビシクロ[3,2,
1]オクタン−2,4−ジオン−6−スピロ−3’−
(テトラヒドロフラン−2’,5’−ジオン)と、4−
ニトロアニリンと、p−フェニレンジアミンを反応させ
ることにより、化合物(B)を得ることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0020】本発明のポリイミドには、上記一般式
(1)で表される、実質的に主鎖においてイミド基を有
する非対称の無水物単量体が頭−尾結合されてなるポリ
イミド(以下、「ポリイミド(1)」という。)と、一
般式(2)で表される、実質的に主鎖においてイミド基
を有する非対称の無水物単量体が頭−頭結合されてなる
ポリイミド(以下、「ポリイミド(2)」という。)と
の2種が包含される。このポリイミド(1)と、ポリイ
ミド(2)とは、互いに構造異性体の関係である。
【0021】<ポリイミド(1)>ポリイミド(1)の
好ましい具体例は、下記の一般式(i)で表される繰り
返し単位により構成されるポリイミドである。
【0022】
【化9】
【0023】〔式中、繰り返し数nは2以上の整数を示
す。〕
【0024】このようなポリイミド(1)は、例えばD
Anと4−ニトロアニリンとの重縮合反応を行うことに
より、中間生成物として化合物(A)を経由して生成す
ることができる。
【0025】(第1の工程)下記の反応式(1)により
説明すると、先ず、DAnと4−ニトロアニリンとを、
溶剤としてN,N−ジメチルホルムアルデヒドを用いて
反応させることにより、開環されたDAnの5員環の炭
素原子に結合するカルボキシル基と、当該5員環の他の
炭素原子に酸イミド結合を介して結合するニトロフェニ
ル基を有する中間生成物(1−1)(1−カルボキシメ
チル−4−(4−ニトロフェニルカルバモイル)−1,
2−シクロペンタンジカルボン酸−1,1−無水物)が
得られる。
【0026】この反応において、DAnのモル数と4−
ニトロアニリンのモル数とは、実質的に同等であって当
量関係にあることが好ましい。
【0027】N,N−ジメチルホルムアルデヒドの使用
量は、DAn4gに対して10〜30ミリリットルであ
ることが好ましい。
【0028】反応温度は、室温が好ましく、反応時間
は、10〜24時間であることが好ましい。
【0029】(第2の工程)このようにして得られる中
間生成物(1−1)を、メタノールの存在下にて還流さ
せることにより、酸素原子を含む5員環が開環し、メト
キシカルボニル基と、炭素原子を介してカルボキシル基
が結合された中間生成物(1−2)(1−カルボキシメ
チル−1−メトキシカルボニル−4−(4−ニトロフェ
ニルカルバモイル)−2−シクロペンタンカルボン酸)
が得られる。
【0030】(第3の工程)中間生成物(1−2)に対
して水素還元反応を行うことにより、当該中間生成物
(1−2)における6員環に結合しているニトロ基をア
ミノ基に変換し、酸イミド結合を含有したジカルボン酸
化合物である中間生成物(1−3)(4−(4−アミノ
フェニルカルバモイル)−1−カルボキシメチル−1−
メトキシカルボニル−2−シクロペンタンカルボン酸)
が得られる。
【0031】(第4の工程)次いで、中間生成物(1−
3)を、N,N−ジメチルホルムアルデヒド中に注ぎ、
その溶液をアルゴンの存在下にて加熱し、前駆体(1)
を得、当該前駆体(1)にイミド化処理を施して脱水閉
環させることにより上記の式(i)で表されるポリイミ
ド(1)が製造される。
【0032】イミド化処理は、具体的には、前駆体
(1)を加熱することにより、または前駆体(1)を有
機溶媒に溶解し、この溶液中に脱水剤およびイミド化触
媒の存在下において、必要に応じて加熱することによ
り、当該前駆体(1)を脱水閉環させることによって行
われる。
【0033】加熱によるイミド化処理は、通常、300
℃以下、好ましくは240〜280℃で行われる。この
加熱処理温度が300℃を越えると、熱分解反応が起こ
ってしまう場合がある。
【0034】イミド化処理を前駆体(1)の溶液中に脱
水剤およびイミド化触媒を添加して行う場合には、脱水
剤としては、例えば無水酢酸、無水プロピオン酸、無水
トリフルオロ酢酸などの無水物を用いることができる。
【0035】イミド化触媒としては、例えばピリジン、
コリジン、ルチジン、トリエチルアミンなどの3級アミ
ンを用いることができるが、これらに限定されるもので
はない。イミド化触媒の使用量は、使用する脱水剤3ミ
リリットルに対して1〜2ミリリットルとするのが好ま
しい。このイミド化処理に用いられる有機溶媒として
は、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドンなどの極性溶媒など挙げるこ
とができ、また、このイミド化処理の脱水閉環の反応温
度は、通常、120〜170℃、好ましくは130〜1
50℃とされる。
【0036】
【化10】
【0037】以上の工程における第1の工程において
は、DAnと、4−ニトロアニリンとを、溶剤として
N,N−ジメチルホルムアルデヒドを用いて反応させる
ことにより、一つの異性体を優先的に生成する位置選択
性が増加するため、中間生成物(1−1)を高い収率で
得ることができる。
【0038】また、第3の工程においては、アミノ基
と、エステル結合とが共存する場合に通常なされる縮合
反応、具体的にはエステル結合に基づいて脱水閉環がな
され、窒素原子を含む環が形成される反応経路によらず
に反応を遂行することができるため、エステル結合が保
持された新規の分子構造を有する化合物(A)である中
間生成物(1−3)を得ることができる。
【0039】以上のポリイミド(1)は、例えば電気絶
縁材、耐熱性被覆膜、表面保護膜、液晶配向膜形成剤な
どの材料として好適に用いることができる可能性があ
る。
【0040】以上の一般式(i)で表されるポリイミド
(1)は、一般式(1)においてX 1 がフェニレン基の
ものであるが、このX1 は、2価の有機基であればよ
い。2価の有機基としては、芳香族炭化水素基を含有す
る基、シクロアルキレン基を含有する基、直鎖状または
分岐状アルキレン基を含有する基が挙げられる。
【0041】芳香族炭化水素基を含有する2価の有機基
の具体例としては、フェニレン基およびその置換体、ビ
フェニレン基およびその置換基、ナフチレン基およびそ
の置換体、(−H4 6 −Z1 −C6 4 −)で表され
る基およびその置換体が挙げられ、Z1 としては、−C
2 −、−O−、−C(CF3 2 −、−SO2 −、−
CO−などが挙げられる。また、これらの置換体におけ
る置換基としては、炭素数1〜20のアルキル基;シク
ロアルキル基;コレステリル基、コレスタリル基などの
ステロイド骨格含有基などが挙げられる。
【0042】ここで、芳香族炭化水素基およびこれを含
有する2価の有機基の2つの結合の位置は、特に限定さ
れないが、フェニレン基を含有する2価の有機基の場
合、pあるいはmの位置であることが好ましい。
【0043】また、シクロアルキレン基を含有する2価
の有機基の具体例としては、シクロブチレン基、シクロ
ペンチレン基、シクロヘキシレン基などのシクロアルキ
レン基およびその置換体、ビシクロアルキレン基および
その置換体、(−H2a-2a−Z2 −Ca 2a-2− )
で表される基およびその置換体などが挙げられ、aは3
〜6の整数、Z2 としては、−CH2 −、−O−、−C
(CF3 2 −、−SO2 −、−CO−などが挙げられ
る。
【0044】ここで、シクロアルキレン基およびこれを
含有する2価の有機基の2つの結合の位置は、特に限定
されないが、シクロヘキシレン基を含有する2価の有機
基の場合、pであることが好ましい。
【0045】また、直鎖状または分岐状アルキレン基を
含有する2価の有機基としては、n−ブチレン基、n−
ペンチレン基、n−ヘキシレン基などのアルキレン基お
よびその置換体が挙げられる。また、これらの置換体に
おける置換基としては、炭素数1〜20のアルキル基;
シクロアルキル基;コレステリル基、コレスタリル基な
どのステロイド骨格含有基などが挙げられる。
【0046】繰り返し数nは2以上の整数である。ポリ
イミド(1)は、同一の構成を有する繰り返し単位より
なるものに限られず、複数種類の単量体を用いることに
より、各繰り返し単位におけるX1 がその一部または全
部が異なったものであってもよい。
【0047】このようなポリイミド(1)の数平均分子
量は、例えばゲルパーミエーションクロマトグラフ法に
よるポリスチレン換算で、通常、5,000〜50,0
00である。
【0048】ここで、重量平均分子量と数平均分子量と
の比Mw/Mnは、特に限定されるものではないが、分
子量のそろった重合体、すなわち比Mw/Mnが比較的
小さいものが好ましい。
【0049】また、ポリイミド(1)の固有粘度は、
0.1〜0.5dL/g、特に0.25〜0.35dL
/gであることが好ましい。更に、ポリイミド(1)の
多分散性指数(Polydispersion Ind
ex)は、1.5〜3であることが好ましい。
【0050】以上のような一般式(1)で表されるポリ
イミド(1)は、上述の製造方法以外の方法によっても
生成することができる。
【0051】また、製造工程において生成される中間生
成物である化合物(A)は、上記式(A)で表される各
種の化合物であってもよい。ここに、Rは、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基などの炭
素数1〜3の低級アルキル基またはフェニル基を示す。
【0052】<ポリイミド(2)>ポリイミド(2)の
好ましい具体例は、下記の一般式(ii)で表される繰
り返し単位により構成されるポリイミドである。
【0053】
【化11】
【0054】〔式中、繰り返し数mは1以上の整数を示
す。〕
【0055】このようなポリイミド(2)は、例えばD
Anとp−フェニレンジアミンとの重縮合反応を行うこ
とにより、中間生成物として化合物(B)を経由して生
成することができる。
【0056】(第1の工程)下記の反応式(2)により
説明すると、先ず、DAnのアセトンによる懸濁溶液
と、p−フェニレンジアミンのアセトン溶液とを反応さ
せることにより、各開環されたDAnの5員環の炭素原
子に結合するカルボキシル基と、当該5員環の他の炭素
原子に酸イミド結合を有しており、これらの2つの酸イ
ミド結合がフェニレン基を介して結合されてなる化合物
(B)である中間生成物(2−1)(8,8’−〔1,
4−フェニレンビス(イミノカルボニル)〕ビス〔1,
3−ジオキソ−2−オキサスピロ[4,4]ノナン−6
−カルボン酸〕)が得られる。
【0057】この反応において、DAnのモル数とp−
フェニレンジアミンのモル数とは、実質的にDAnのモ
ル数がp−フェニレンジアミンのモル数の2倍以上であ
ることが好ましい。
【0058】反応温度は、室温から100℃であり、反
応時間は、約24時間であることが好ましい。
【0059】(第2の工程)このようにして得られる中
間生成物(2−1)およびp−フェニレンジアミンを、
N,N−ジメチルホルムアルデヒド中に注ぎ、その溶液
をアルゴンの雰囲気中にて加熱し、前駆体(2)を得、
当該前駆体(2)にイミド化処理を施して脱水閉環させ
ることにより、ポリイミド(2)が製造される。なお、
イミド化処理は、ポリイミド(1)の製造方法に係る前
駆体(1)に施すことのできる処理と同様の処理にて、
前駆体(2)を脱水閉環させることによって行われる。
【0060】
【化12】
【0061】ポリイミド(2)は、以上の工程によら
ず、例えばp−フェニレンジアミンのN,N−ジメチル
ホルムアルデヒド溶液に、DAnのN,N−ジメチルホ
ルムアルデヒド溶液を、例えば2ミリリットルの溶液を
15分間かけてゆっくり加えることによって反応させ、
この反応液に脱水剤およびイミド化触媒を添加してイミ
ド化処理することによっても得ることができる。
【0062】以上のポリイミド(2)は、例えば電気絶
縁材、耐熱性被覆膜、表面保護膜、液晶配向膜形成剤な
どの材料として好適に用いることができる可能性があ
る。
【0063】以上の一般式(ii)で表されるポリイミ
ド(2)は、一般式(2)においてX2 およびX3 がフ
ェニレン基のものであるが、このX2 およびX3 は、2
価の有機基であればよい。2価の有機基としては、上述
したポリイミド(1)におけるX1 で表される2価の有
機基が挙げられる。
【0064】繰り返し数mは1以上の整数である。ポリ
イミド(2)は、同一の構成を有する繰り返し単位より
なるものに限られず、複数種類の単量体を用いることに
より、各繰り返し単位におけるX2 およびX3 が、その
一部または全部が異なったものであってもよい。
【0065】このようなポリイミド(2)の数平均分子
量は、例えばゲルパーミエーションクロマトグラフ法に
よるポリスチレン換算で、通常、5,000〜50,0
00である。
【0066】ここで、重量平均分子量と数平均分子量と
の比Mw/Mnは、特に限定されるものではないが、分
子量のそろった重合体、すなわち比Mw/Mnが比較的
小さいものが好ましい。
【0067】以上のような一般式(2)で表されるポリ
イミド(2)は、上述の製造方法以外の方法によっても
生成することができる。
【0068】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。また、以下
に示す例中の生成物の特性の記述における 1H−NMR
および13C−NMRは、それぞれプロトン核磁気共鳴ス
ペクトル、炭素数13核磁共鳴スペクトルを表し、IR
は赤外線吸収スペクトルを表す。KBrは臭化カリウム
を表す。プロトン核磁気共鳴スペクトルデータの表示の
うち、括弧の中に示されたs、d、ddおよびmはそれ
ぞれ、シングレット、ダブレット、ダブルダブルレット
およびマルチプレットを表し、brはブロードを表し、
1H、2H、3Hなどはそれぞれプロトン1個、2個、
3個相当分のスペクトル強度を意味する。
【0069】〔実施例1〕 (ポリイミド(1)の合成)50ミリリットルの丸底フ
ラスコに、DAn4.032g(18mmol)および
4−ニトロアニリン2.484g(18mmol)と、
溶剤として20ミリリットルのN,N−ジメチルホルム
アミドとを加え黄色液を得、これを室温で12時間撹拌
した後、減圧下にてN,N−ジメチルホルムアミドを除
去し、室温の真空下で乾燥させることにより黄色粘性生
成物を得た。この黄色粘性生成物をシリカゲルのカラム
を用いたクロマトグラフにより精製した後、90℃の減
圧下で24時間乾燥することにより、4.0gの反応生
成物として黄色粉を収率61%で得た。得られた反応生
成物は、融点が223℃であり、IR測定により下記の
結果が得られる、1−カルボキシメチル−4−(4−ニ
トロフェニルカルバモイル)−1,2−シクロペンタン
ジカルボン酸−1,1−無水物(以下、「生成物(1−
1)」という。)であることが確認された。
【0070】IR(KBr):3500−2500(b
r),3368,3082,1855,1780,17
10,1506,1343,854cm-1
【0071】50ミリリットルの丸底フラスコにおい
て、生成物(1−1)3.5g(9.7mmol)をメ
タノール40ミリリットルに溶解して黄色液を得、これ
を65℃に加熱して2時間還流させ、更に1時間かけて
反応系が室温になるまで還流を継続した後、65℃で2
時間白い粉が沈殿するまで撹拌した。そして、沈殿物を
メタノールを用いて濾過および洗浄することによりクリ
ーム色粉を回収し、これを70℃の真空下で48時間乾
燥することにより、2.6gの反応生成物を収率68%
で得た。得られた反応生成物は、融点が218℃であ
り、IR測定により下記の結果が得られる、1−カルボ
キシメチル−1−メトキシカルボニル−4−(4−ニト
ロフェニルカルバモイル)−2−シクロペンタンカルボ
ン酸(以下、「生成物(1−2)」という。)であるこ
とが確認された。
【0072】IR(KBr):3500−2500(b
r),3330,3098,2954,1714,15
51,1508,1435,1411,1341,13
04,855cm-1
【0073】生成物(1−2)2.14g(5.43m
mol)を、触媒として二酸化白金を加えたテトラヒド
ロフラン40ミリリットルとメタノール20ミリリット
ルとの混合液に溶解し、5気圧の水素ガズ雰囲気中にて
室温で3時間反応させた後、触媒および溶液を取り除
き、室温の真空下で48時間乾燥させることにより反応
生成物である赤みがかった固形物を得た。得られた固形
物は、IR測定およびNMR測定したところ、下記の結
果が得られ、この固形物が上記の反応式(1)中におい
て中間生成物(1−3)を示す式で表される4−(4−
アミノフェニルカルバモイル)−1−カルボキシメチル
−1−メトキシカルボニル−2−シクロペンタンカルボ
ン酸(以下、「生成物(1−3)」という。)であるこ
とが確認された。なお、生成物(1−3)の融点は、1
56℃であった。
【0074】IR(KBr):3500−2500(b
r),3424,2956,1725,1663,15
51,1515,1420,1318,1209c
-1.
【0075】1 H−NMR(399.65MHz,DM
SO−d6)δ9.60(s,1H), 7.21(d,
2H,J=8.8),6.48(d, 2H,J=8.
4),3.62(s,3H), 3.07(dd, 1H,
J=9.6,J=8.0),2.90(m,1H)2.
73(d,1H, J=16.8),2.66(d, 1
H,J=17.2),2.44(dd,1H,J=1
2.8,J=13.6),2.16−2.09(m,1
H),2.202(dd,1H,J=13.2,J=1
3.2).13C−NMR(100.40MHz,DMS
O−6d)δ 174.9,173.4,172.1,
171.2,144.5,128.3,120.8,1
13.6,52.3,52.1,51.0,48.6,
43.0,37.8,32.7.MS(FAB+ ):3
65[(M+H)+ ].
【0076】次いで、30ミリリットルの丸底フラスコ
において、生成物(1−3)1.0g(2.7mmo
l)を、6ミリリットルのN,N−ジメチルホルムアミ
ドに溶解して黄色液を得、この黄色液を130℃に加熱
し、その温度で25時間アルゴンガス雰囲気中にて撹拌
した後、室温になるまで冷却を行い後処理を行うことに
より、ポリアミック酸を得た。
【0077】得られたポリアミック酸についてIR測定
したところ、下記の結果が得られ、この生成物が上記の
反応式(1)中において前駆体(1)を示す式で表され
るポリ〔(6−カルボキシ−1,3−ジオキソ−2−ア
ザスピロ[4,4]ノナン−2,8−ジイル)カルボニ
ルイミノ−1,4−フェニレン〕(以下、「前駆体(1
−4)」という。)であることが確認された。
【0078】IR(KBr):3500−2500(b
r),1775,1701,1318cm-1
【0079】得られた前駆体(1−4)を用いたN,N
−ジメチルホルムアルデヒド溶液に、4ミリリットルの
N,N−ジメチルホルムアルデヒドと、脱水剤として無
水酢酸3ミリリットルと、イミド化触媒としてピリジン
2ミリリットルとを逐次に加えて室温で1時間撹拌した
後、その反応液をアルゴンガス雰囲気中にて130℃で
5時間加熱した。この反応系を冷却して黄色反応液を
得、これを300ミリリットルのメタノール中に注いで
沈殿させ、この沈殿物をメタノールで洗浄して130℃
で真空下にて一晩かけて乾燥させることにより、固有粘
度0.26dL/g、分解温度424℃、数平均分子量
0.6×104 、多分散性指数2.1の黄色のポリマー
を得た。得られたポリマーについてIR測定したとこ
ろ、下記の結果が得られ、この生成物が上記の一般式
(i)で表される繰り返し数nが約20である繰り返し
単位により構成されるポリイミドであることが確認され
た。また、このポリイミドの核磁気共鳴スペクトルを、
図1の(a)に示す。
【0080】IR(KBr):1779,1710,1
362,1328cm-1
【0081】(フィルムの作成)得られた前駆体(1)
をガラスのプレート上に塗布し、50℃で真空下にて2
4時間乾燥させた後、100℃で1時間、次いで200
℃で1時間、更に240℃で2時間加熱して熱によるイ
ミド処理を行うことにより、厚さ30μmのフィルムを
得た。このフィルムは、絶縁性、耐熱性、透明性を有す
るものであった。
【0082】〔実施例2〕 (ポリイミド(2)の合成)DAn2.240g(1
0.00mmol)およびアセトン20ミリリットルよ
りなる懸濁溶液を、p−フェニレンジアミン0.540
g(5.00mmol)およびアセトン15ミリリット
ルよりなる溶液に、すべての固体成分が15分間内に添
加されるようにしながら室温で30分間かけて滴下し、
これを室温で24時間撹拌した。その後、アセトンを取
り除いて黄色粉を得、これをエトキシアセテートおよび
ヘキサン溶液にて再沈殿させ、その結果物を130℃の
真空下で24時間乾燥させることにより2.16gの反
応生成物として白色粉を収率77%で得た。得られた反
応生成物は、IR測定およびNMR測定したところ、下
記の結果が得られ、この白い粉が上記の反応式(2)中
において中間生成物(2−1)を示す式で表される、
8、8’−〔1,4−フェニレンビス(イミノカルボニ
ル)〕ビス〔1,3−ジオキソ−2−オキサスピロ
[4,4]ノナン−6−カルボン酸〕(以下、「生成物
(2−1)」という。)であることが確認された。な
お、生成物(2−1)の融点は、400℃以上であっ
た。
【0083】IR(KBr):3500−2500(b
r),3364,3064,2848,1852,17
80,1720,1675,1516cm-1
【0084】1 H−NMR(399.65MHz,Ac
eton−d6)δ9.19(s,2H),7.47
(s,4H),3.34(dd,2H,J=12,
8),3.24−3.17(m,d,4H,J=1
9),2.90(d,2H,J=19),2.50−
2.37(m,6H),2.17−2.08(m,2
H).13C−NMR(100.40MHz,Aceto
ne−d6)δ177.3,173.2,172.3,
170.7,135.7,120.5,54.6,5
3.6,43.3,41.9,39.1,32.6.A
nal.calcd for C 26242 12:C,
56.12;H,4.32;N,5.04.Fonu
d:C,56.33;H,4.63;N,4.99.M
S(FAB):555[(M−H)- ].HRMS(F
AB- ):Found:555.1284.cacl
d.for C26232 12[(M−H)- ]:55
5.1250.
【0085】生成物(2−1)と、p−フェニレンジア
ミン0.2163g(2mmol)とを、6ミリリット
ルのN,N−ジメチルホルムアルデヒド中に注ぎ黄色液
を得、それを室温でアルゴンの存在下において24時間
撹拌し、90〜100℃に加熱して12時間撹拌するこ
とにより、ポリアミック酸を得た。
【0086】得られたポリアミック酸についてIR測定
したところ、下記の結果が得られ、この生成物が上記の
反応式(2)中において前駆体(2)を示す式で表され
るポリ〔イミノカルボニルメチレン−(1,2−ジカル
ボキシシクロペンタン−1,4−ジイル)カルボニルイ
ミノ−1,4−フェニレンイミノカルボニル−(1,2
−ジカルボキシシクロペンタン−4,1−ジイル)メチ
レンカルボニルイミノ−1,4−フェニレン〕(以下、
「前駆体(2−2)」という。)であることが確認され
た。
【0087】IR(KBr):3500−2500(b
r),1777,1709cm-1
【0088】得られた前駆体(2−2)のN,N−ジメ
チルホルムアルデヒド溶液に、4ミリリットルのN,N
−ジメチルホルムアルデヒドと、脱水剤として無水酢酸
3ミリリットルと、イミド化触媒としてピリジン2ミリ
リットルとを逐次に加えて室温で1時間撹拌した後、そ
の反応液をアルゴンガス雰囲気中にて130℃で5時間
加熱した。この反応系を冷却して黄色反応液を得、これ
を300ミリリットルのメタノール中に注いで沈殿させ
て、この沈殿物をメタノールで洗浄して130℃で真空
下にて一晩かけて乾燥させることにより、固有粘度0.
20dL/g、分解温度428℃、数平均分子量1.1
×104 、多分散性指数1.7の透明なポリマーを得
た。得られたポリマーについてIR測定したところ、下
記の結果が得られ、この生成物が上記の一般式(ii)
で表される繰り返し数mが約20である繰り返し単位に
より構成されるポリイミドであることが確認された。ま
た、このポリイミドの核磁気共鳴スペクトルを、図1の
(b)に示す。
【0089】IR(KBr):1779,1715,1
688,1361,1328cm-1
【0090】(フィルムの作成)得られた前駆体(2−
2)をガラスのプレート上に塗布し、50℃で真空下に
て24時間乾燥させた後、100℃で1時間、次いで2
00℃で1時間、更に240℃で2時間加熱して熱によ
るイミド処理を行うことにより、厚さ30μmのフィル
ムを得た。このフィルムは、絶縁性、耐熱性、透明性を
有するものであった。
【0091】〔参考例〕 (参考用ポリイミドの合成)粉末状のDAnを、p−フ
ェニレンジアミンおよびN,N−ジメチルホルムアルデ
ヒド溶液に加えて得られた生成物を実施例1と同様の方
法によりイミド化処理することにより、固有粘度0.7
9dL/g、分解温度430℃の透明なポリマーを得
た。得られたポリマーについてIR測定したところ、こ
の生成物が上記の一般式(i)および一般式(ii)で
表される繰り返し単位により構成されるポリイミドであ
ることが確認された。また、このポリイミドの核磁気共
鳴スペクトルを、図1の(c)に示す。
【0092】図1において、実施例1〜実施例2および
参考例に係るポリイミドの核磁気共鳴スペクトルを比較
したところ、実施例1に係るポリイミドには、N−Hに
おいて1つのピーク、Ar−Hにおいて2つのピークが
確認され、また、実施例2に係るポリイミドには、N−
Hにおいて実施例1に係るポリアミドと異なる1つのピ
ーク、Ar−Hにおいて実施例1に係るポリイミドとは
異なる位置に完全な2つのピークが確認されている。こ
れにより、この実施例1に係るポリイミドと、実施例2
に係るポリイミドとは異なる構造を有するものであるこ
とが明らかである。一方、参考例に係るポリイミドは、
N−HおよびAr−Hの両者において実施例1に係るポ
リイミドおよび実施例2に係るポリイミドの両者と同様
同数の位置に同形のピークが確認されており、従って、
このポリイミドが、両者の構造特性を有しており、両者
の混合系であることが明らかである。
【0093】以上の結果から、実施例1および実施例2
に係るポリイミドは、その主鎖に異性体構造を含んでお
らず、固有粘度が低く、溶解性が高いという特性を有す
ることが確認された。また、実施例1および実施例2に
係るポリイミドよりなるフィルムは、絶縁性、耐熱性、
透明性を有するものであり、電気絶縁材、耐熱性被覆
膜、表面保護膜、液晶配向膜形成剤などの材料として好
適に用いることができる可能性を有するものであること
が確認された。
【0094】
【発明の効果】本発明のポリイミドは、DAnを単量体
の1つとして用いたポリアミック酸の製造に基づいて、
制御された構造のポリイミドであり、具体的には、実質
的に主鎖においてイミド基を有する非対称の無水物単量
体が頭−尾結合されてのみなるポリイミドと、実質的に
主鎖においてイミド基を有する非対称の無水物単量体が
頭−頭結合されてのみなるポリイミドとの2種である。
これらのポリイミドは、主鎖に異性体構造を含むポリイ
ミドとは異なる特性を有するものである。
【0095】本発明のポリイミドの製造方法によれば、
DAnを単量体の1つとして用いて新規な分子構造を有
するポリイミドを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜実施例2および参考例に係るポリイ
ミドの核磁気共鳴スペクトル図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J043 PA02 QB06 QB15 QB26 QB31 QB64 SA03 SA05 SA62 SA67 SB01 TA12 TA22 TA52 TA53 TB01 UA032 UA092 UA121 VA011 VA052 XA11 XA13 XA16 XB12 XB33 ZA46

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される繰り返し単
    位により構成されていることを特徴とするポリイミド。 【化1】 〔式中、X1 は、2価の有機基を示し、繰り返し数nは
    2以上の整数を示す。〕
  2. 【請求項2】 下記式(A)で表されるジカルボン酸化
    合物を反応させることによりポリイミドを得ることを特
    徴とするポリイミドの製造方法。 【化2】 〔式中、X1 は、2価の有機基を示し、Rは、炭素数1
    〜3の低級アルキル基またはフェニル基を示す。〕
  3. 【請求項3】 rel−[1S,5R,6R]−3−オ
    キサビシクロ[3,2,1]オクタン−2,4−ジオン
    −6−スピロ−3’−(テトラヒドロフラン−2’,
    5’−ジオン)と、4−ニトロアニリンとを反応させる
    ことにより、ジカルボン酸化合物を得ることを特徴とす
    る請求項2に記載のポリイミドの製造方法。
  4. 【請求項4】 下記一般式(2)で表される繰り返し単
    位により構成されていることを特徴とするポリイミド。 【化3】 〔式中、X2 およびX3 は、同一であっても異なってい
    てもよく、それぞれ独立に2価の有機基を示し、繰り返
    し数mは1以上の整数を示す。〕
  5. 【請求項5】 下記式(B)で表されるジカルボン酸化
    合物を反応させることによりポリイミドを得ることを特
    徴とするポリイミドの製造方法。 【化4】 〔式中、X2 は、2価の有機基を示す。〕
  6. 【請求項6】 rel−[1S,5R,6R]−3−オ
    キサビシクロ[3,2,1]オクタン−2,4−ジオン
    −6−スピロ−3’−(テトラヒドロフラン−2’,
    5’−ジオン)と、p−フェニレンジアミンを反応させ
    ることにより、ジカルボン酸化合物を得ることを特徴と
    する請求項5に記載のポリイミドの製造方法。
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