JPH02306855A - 制動油圧制御装置 - Google Patents

制動油圧制御装置

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JPH02306855A
JPH02306855A JP12827689A JP12827689A JPH02306855A JP H02306855 A JPH02306855 A JP H02306855A JP 12827689 A JP12827689 A JP 12827689A JP 12827689 A JP12827689 A JP 12827689A JP H02306855 A JPH02306855 A JP H02306855A
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JP
Japan
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hydraulic
hydraulic pressure
pressure
valve
chamber
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Pending
Application number
JP12827689A
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English (en)
Inventor
Shohei Matsuda
庄平 松田
Jiro Suzuki
治朗 鈴木
Takeshi Sato
剛 佐藤
Kazutoshi Tajima
田島 和利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A4発明の目的 (1)  産業上の利用分野 本発明は、ブレーキペダルの制動操作に応じた油圧を発
生可能な補助油圧発生手段と、油圧供給源からの油圧を
ブレーキペダルの制動操作に応じて制御可能にして油圧
供給源およびブレーキ装置間に介設される油圧供給源油
圧制御手段とを備える制動油圧制御装置に関する。
(2)従来の技術 従来、かかる制動油圧制御装置は、たとえば特公昭52
−187号公報等により公知である。
(3)発明が解決しようとする課題 ところで、上記従来のものは、油圧供給源油圧制御手段
によりブレーキ装置の制動圧を制御するものであるが、
油圧供給源が何らかの理由により不調となり充分な油圧
供給源油圧を確保し得なくなったときにはブレーキ装置
に充分な制動圧を与えるのが困難となる。
本発明は、かかる事情に澁みてなされたものであり、油
圧供給源が不調となって充分な油圧供給源油圧を確保し
得ない場合でも充分な制動圧が得られるようにした制動
油圧制御装置を提供することを目的とする。
B1発明の構成 (1)課題を解決するための手段 本発明の第1の特徴によれば、補助油圧発生手段は、ブ
レーキペダルの制動操作に応じて前進作動すべく相互に
連動する複数の作動ピストンが各作動ピストンの前面を
油圧室にそれぞれ臨ませて第1ハウジングに摺動自在に
嵌合されて成り、油圧供給源油圧制御手段は、出力ポー
ト、油圧供給源に通じる入力ポートおよびリザーバに通
じる解放ポートを有する第2ハウジングに、出力ポート
と入力ポートおよび解放ポートとの間の連通、遮断を軸
方向移動に応じて切換えるべくスプールが摺動自在に嵌
合されるとともに、出力ポートを入力ポートに連通させ
る方向に前記スプールを付勢する油圧力を発揮する入力
圧作用室と出力ポートを解放ポートに連通させる方向の
油圧力を発揮すべく出力ポートに連通ずる出力圧作用室
とが第2ハウジング内に設けられて成り、前記出力ポー
トは、該出力ポートに通じ得る入力油圧室およびブレー
キ装置に通じる出力油圧室に両鎮面を臨ませてフリーピ
ストンがシリンダ体に摺動自在に嵌合されて成る油圧伝
達手段を介してブレーキ装置に接続され、前記補助油圧
発生手段の一方の油圧室は油圧供給源油圧制御手段の入
力圧作用室に接続され、該補助油圧発生手段の他方の油
圧室は油圧伝達手段およびブレーキ装置間に開閉弁を介
して接続され、補助油圧発生手段の各油圧室の一つは油
圧供給源油圧の異常低下時に2I!断する遮断弁を介し
てアキュムレータに接続される。
また本発明の第2の特徴によれば、前記遮断弁の弁体は
、油圧供給源油圧で開き側にかつ補助油圧発生手段の出
力油圧で閉じ側に付勢される。
(2)作用 上記第1の特徴によれば、油圧供給源の油圧が正常であ
る通常の制動時には、開閉弁閉弁状態で、制動操作に応
じて油圧供給源油圧制御手段が作動して該油圧供給源油
圧制御手段の出力ポートから出力される油圧が油圧伝達
手段を介してブレーキ装置に与えられる。しかもアキュ
ムレータの蓄圧作用により補助油圧発生手段でペダルス
トロークを容易に発生させることができ、作動ピストン
に急激に反力が作用したときのダンパ作用をアキュムレ
ータが果たす。また油圧供給源の油圧が異常に低下した
ときには、開閉弁を開弁じておくことにより補助油圧発
生手段の油圧室からブレーキペダルの制動操作量に応じ
て出力される油圧がブレーキ装置に作用して制動圧を確
保することができる。しかもこの開閉弁開弁時にブレー
キ装置の油圧が油圧供給源側に逃げることは油圧伝達手
段により阻止される。さらに遮断弁が遮断することによ
りアキュムレータによる不要な反力がブレーキペダルに
作用することが避けられる。
また上記第2の特徴によれば、油圧供給源油圧と補助油
圧発生手段の出力油圧とで遮断弁を作動させるので、構
成が簡単となる。
(3)実施例 以下、図面により本発明をフロントエンジン・フロント
ドライブ車両の制動油圧制御装置に適用したときの実施
例について説明する。
第1図は本発明の一実施例の油圧回路を示すものであり
、車両の左前輪および右前輪には左前輪用ブレーキ装置
B ptおよび右前輪用ブレーキ装置B□がそれぞれ装
着され、左後輪および右後輪には左後輪用ブレーキ装置
B ILおよび右後輪用ブレーキ装置B RRがそれぞ
れ装着される。一方、ブレーキペダル1には、該ブレー
キペダル1の踏込み量に応じた油圧を出力する補助油圧
発生手段3が連結され、通常制動時には、補助油圧発生
手段3から出力される油圧に応じて油圧供給源油圧制御
手段4により制御された油圧供給源2からの油圧が油圧
伝達手段5 FL+  5F11を介して各前輪用ブレ
ーキ装置BFL、  BFnに与えられるとともに、油
圧供給源油圧制御手段4からの油圧が油圧伝達手段5、
および比例減圧弁6を介して各後輪用ブレーキ装置B 
、L、  B、、に与えられる。また油圧供給源2が不
調になったときの制動操作時には補助油圧発生手段3で
発生した油圧が各ブレーキ装置BFc+B、、、B、L
、B□に与えられる。さらに各前輪用ブレーキ装置B 
pt、  Bitに個別に対応して設けられる流入電磁
弁? FL+  7□および流出電磁弁8 FLI8F
Rならびに両後輪用ブレーキ装置B RLI  Bit
に共通に設けられる流入電磁弁7.および流出電磁弁8
.により各ブレーキ装置BFL、  B□IBILIB
li1の制動油圧を保持あるいは減圧してアンチロック
制御を行なうことができ、トラクション制御用切換制御
弁手段9により各ブレーキ装置BFLIB□、  BR
L、  BRRの制動油圧を壜大してトラクション制御
を行なうことができる。
油圧供給源2は、リザーバRから作動油を汲上げる油圧
ポンプ11と、その油圧ポンプ11に接続されるアキュ
ムレータ12と、油圧ポンプ11の作動を制御するため
の圧力スイッチ13とを備える。
補助油圧発生手段3は、両端閉塞の円筒状に形成される
第1ハウジング14を備える。この第】ハウジング14
に設けられた第1シリンダ孔15には、第1作動ピスト
ン17と、第1作動ピストン17の前方に間隔をあけて
配置される第2作動ピストン18と、さらに第2作動ピ
ストン18の前方に間隔をあけて配置される第3作動ピ
ストン19とが摺動可能に嵌合され、第1作動ピストン
17および第2作動ピストン18間には第1油圧室16
が形成され、第2作動ピストン18の前方すなわち第2
作動ピストン18および第3作動ピストン19間に第2
油圧室20が形成され、第1シリンダ孔15の前端壁お
よび第3作動ピストン19間には第3油圧室21が形成
される。
第1作動ピストン17には、第」シリンダ孔15の後端
壁を油密にかつ移動自在に貫通して外方に突出するピス
トンロッド17aが一体に設けられており、ブレーキペ
ダル1に連結された押圧ロッド22の前端が該ピストン
ロッド17aの後端に当接される。したがってブレーキ
ペダル1の制動操作に応じて第1作動ピストン17は第
1シリンダ孔15内を前進することになる。
第1シリンダ孔15の内面には、第2作動ピストン18
の後端に当接して第2作動ピストン18の後退限を規制
するストッパ23が半径方向内方に張出して突設されて
おり、このストッパ23と第1作動ピストン17との間
に第1作動ピストン17を後方側に付勢する第1戻しば
ね24が縮設される。また第2作動ピストン18および
第3作動ピストン19を相互に離反する方向に付勢する
第2戻しばね25が第2油圧室20内に収納され、第1
作動ピストン17を後方側に付勢する第3戻しばね26
が第1シリンダ孔15の前端壁および第3作動ピストン
19間に縮設される。これにより第1作動ピストン17
の前進作動に応じた第1油圧室16の油圧発生により、
第2および第3作動ピストン18.19が前進作動する
。ただし第2および第3戻しばね25,26のセット荷
重は、第1油圧室16の油圧に応じて作動する油圧供給
源油圧制御手段4からの油圧により後述の開閉弁67F
L、  67P11. 671が閉弁した後に、第2お
よび第3作動ピストン18.19が前進作動する程度に
設定される。
また第1ハウジング14には第1油圧室16に通じる第
1出力ポート27と、第2油圧室20に通じる第2出力
ポート28と、第3油圧室21に通じる第3出力ポート
29とが穿設されるとともに、第1作動ピストン17、
ならびに第2および第3作動ピストン18.19が後退
限に戻ったときのみ各油圧室16,20.21をリザー
バRに連通させる連通ボー)30,31.32が穿設さ
れる。
油圧供給源油圧制御手段4は、第2ハウジング33と、
第2ハウジング33に摺動可能に嵌合されるスプール3
4、反力ビストン35および抑圧ピストン36とを備え
る。
第2ハウジング33は、両端閉塞の外筒部37と、該外
筒部37内に同軸に配置される両端開放の内筒部38と
がその中間部で相互に固設されて成るものであり、外筒
部37には、出力ポート39、油圧供給源2に通じる入
力ポート40、ならびにリザーバRに通じる解放ポート
41が、前方から後方側(第1図の左側から右側)に向
けて順に間隔をあけて設けられる。また内筒部38には
第2シリンダ孔42が設けられ、入力ポート40は第2
シリンダ孔42内面に開口される。しかも第2シリンダ
孔42に摺動可能に嵌合されるスプール34の外面には
環状凹部46が設けられており、該環状四部46の軸方
向長さは、スプール34が後方位置にあるときに出力ポ
ート39および解放ポート41間を連通し、スプール3
4が前方位置にあるときには出力ポート39および入力
ポート40間を連通すべく設定される。
前記スプール34の後端には半径方向外方に張出す鍔部
34aが設けられており、この鍔部34aと第2ハウジ
ング33との間にばね48が縮設され、このばね48の
ばね力によりスプール34は後方側に向けて付勢される
ことになる。
反力ビストン35は、スプール34の前端への当接を可
能にしてスプール34の前方位置で第2シリンダ孔42
に摺動可能に嵌合される。一方、前記内筒部38の前端
には帽状部材49が嵌合されており、該帽状部材49は
外筒部37の前端壁との間に縮設されるばね50のばね
力により後方側に向けて付勢される。而して該帽状部材
49と反力ビストン35との間には該反力ビストン35
4の前面を臨ませる出力圧作用室51が画成されており
、該出力圧作用室51は帽状部材49に穿設された連通
孔52を介して出力ポート39に連通ずる。
第2シリンダ孔42のスプール34よりも前方側の内面
に設けられた段部と反力ビストン35との間にばばね5
4が縮設されており、該ばね54のばね力により反力ビ
ストン35は前方側に向けて付勢される。しかもばね5
4のセット荷重は前記ばね50のセット荷重よりも小さ
く設定されており、出力圧作用室51に油圧が作用して
いない状態では、ばね50により付勢されて内筒部38
の前端に当接している帽状部材49に反力ビストン35
の前端が当接している。
またスプール34には、解放ポート41に連通する連通
路56が該スプール34の前端面に開口して穿設されて
いる。したがって反力ビストン35の背面およびスプー
ル34の前面に油圧が作用することはない。
抑圧ピストン36は、スプール34の後端に同軸に当接
すべく該スプール34の後方側で、第2ハウジング33
における外筒部37に摺動可能に嵌合され、この抑圧ピ
ストン36の背面は、外筒部37の後端壁との間に画成
される入力圧作用室55に臨む。
この油圧供給源油圧制御手段4では、出力圧作用室51
の油圧により反力ビストン35に作用する後方側に向け
ての油圧力と、入力圧作用室55の油圧により抑圧ピス
トン36に作用する前方側に向けての油圧力とのバラン
スによりスプール34が軸方向に移動するものであり、
抑圧ピストン36の入力圧作用室55に臨む受圧面積は
反力ビストン35の出力圧作用室51に臨む受圧面積よ
りも大きく設定される。したがって入力圧作用室55に
導入される油圧を比較的低くしてもスプール34を軸方
向に駆動することが可能となる。
ところで、油圧供給源油圧制御手段4の入力圧作用室5
5に通じる油路76は比例減圧弁77を介して補助油圧
発生手段3の第1出力ポート27に接続される。この比
例減圧弁77は、第1出力ポート27からの油圧を成る
値以上で比例的に減圧して入力圧作用室55に作用せし
めるものであり、従来周知の構造を有するものである。
しかも比例減圧弁77および入力圧作用室55間で油路
76には遮斯弁79を介してアキュムレータ78が接続
される。
このアキュムレータ78は、アキュムレータ本体90と
、前記油路76に通じる蓄圧室91を相互間に画成しな
がらアキュムレータ本体90に摺動可能に嵌合されるア
キュムレータピストン92と、前記蓄圧室91の容積を
収縮させる方向にアキュムレータピストン92を付勢す
べくアキュムレークピストン92およびアキュムレータ
本体90間に直列に介設される第1および第2アキユム
レータばね93.94とを備える。
アキュムレータ本体90には、一端が閉塞された小径孔
95と、該小径孔95の他端に一端が段部96を介して
同軸に連なるとともに他端が閉塞された大径孔97とが
穿設されており、アキュムレータピストン92は小径孔
95に摺動可能に嵌合される。しかもアキュムレータピ
ストン92の一端および小径孔95の一端閉塞端間に蓄
圧室91が画成される。また大径孔97には、段部96
に当接して前記一端側への移動を規制されるばね受は部
材98が軸方向移動可能に収納されており、第1アキユ
ムレータばね93はアキュムレータピストン92および
ばね受は部材98間に縮設され、第2了キユムレータば
ね94はばね受は部材98と大径孔97の他端閉塞端と
の間に縮設される。
しかも第1アキユムレータばね93のセント荷重は第2
アキユムレータばね94のセット荷重よりも小さく設定
される。したがって蓄圧室91に油圧が作用していない
状態では、第2アキユムレータばね94のばね力により
ばね受は部材98は段部96に当接した位置にある。
ところで、遮断弁79が開弁している状態では、ブレー
キペダル1の踏込み操作に応じた第1作動ピストン17
の前進作力により第1油圧室16で発生した油圧は比例
減圧弁77で減圧された後、アキュムレータ78に蓄圧
されるとともに入力圧作用室55に作用することになる
が、アキュムレータ78が作動する前に油圧供給源油圧
制御手段4が作動を開始するように、油圧供給源油圧制
御手段4の作動圧がアキュムレータ78の作動圧よりも
低く設定される。すなわち油圧供給源油圧制御手段4に
おける抑圧ピストン36の入力油圧室55に臨む受圧面
積をS、とし、アキュムレータピストン92の蓄圧室9
1に臨む受圧面積をS。
とし、油圧供給源油圧制御手段4におけるばね48のセ
ット荷重をflとし、アキュムレータ78における第1
アキユムレータばね93のセット荷重をf、としたとき
に、次の第(1)式が成立するように設定される。
f +/St < fz/Sa・・・(1)遮断弁79
は、油圧供給源2の油圧が異常に低下したときに遮所す
るように構成されて、比例減圧弁77および入力圧作用
室55間の油路76と、アキュムレータ78の蓄圧室9
1との間に介設される。この遮断弁79は、油路76に
通じる人口ポート101、アキュムレータ78の蓄圧室
91に通じる出口ポート102を有する遮断弁本体10
3内に、人口ポート101および出口ポート102間を
開閉可能な球状の弁体104と、該弁体104を開閉駆
動するための駆動ピストン105とが収納されて成る。
遮断弁本体103には、入口ポート102に通じる弁室
106と、中間部が出口ポート103に連通する弁孔1
07と、駆動ピストン105を摺動自在に嵌合するシリ
ンダ孔108とが同軸に連なって穿設される。而して弁
孔107の弁室106への開口端縁にはテーバ状の弁座
109が形成されており、該弁座109に着座して弁孔
107を閉じ得る弁体104が開閉作動可能にして弁室
106内に収納される。しかも弁室106内には弁体1
04を閉弁方向に付勢するばね110が収納される。
駆動ピストン105は、弁孔107に通じる入力室11
1に一端面を臨ませるとともに背圧室112に他端面を
臨ませるようにしてシリンダ孔108に摺動可能に嵌合
されており、該駆動ビストン105には、弁孔107を
緩やかに貫通して弁体104に当接する駆動ロッド11
3が一体に突設される。しかも該駆動ロッド113の軸
長は、駆動ピストン105が入力室111の容積を収縮
する方向に移動している状態で弁体104を弁座109
から離反させ得る程度に設定される。また背圧室112
には、入力室111の容積を収縮する方向にM動ピスト
ン105を付勢するばね114が収納されており、該ば
ね114のセット荷重は前記ばね110のセット荷重よ
りも大きく設定される。
油圧伝達手段5.L、’5..,5.は、油圧供給源油
圧制御手段4の出力ポート39とブレーキ装置BFL、
  BFR,BRL、  B□との間に設けられるもの
であり、油圧伝達手段5 FLI  5 Flは油圧供
給源油圧制御手段4の出力ポート39に接続されるトラ
クション制御用切換制御弁手段9とブレーキ装置B F
LI  BpQとの間に、また油圧伝達手段511は前
記出力ポート39とブレーキ装置B RLI  Bam
に接続される比例減圧弁6との間に介設される。これら
の油圧伝達手段5pL、  5pa、  5mは、油圧
供給源2からの油圧が正常であるときには油圧供給源油
圧制御手段4からの油圧を各ブレーキ装2B、L。
B□+  BRL+  BRRに伝達するが、油圧供給
源2の油圧が異常に低下したときには各ブレーキ装置B
FLI  B FQI  B QLI  B RRから
油圧供給源2側に作コ油が逆流するのを阻止し得る機能
を有するものであり、基本的に同一の構成を有するもの
であるので、代表して油圧伝達手段5 FLの構成につ
いて次に述べる。
油圧伝達手段5FLは、入力油圧室58および出力油圧
室59に両端を臨ませながらフリーピストン60がシリ
ンダ体61に摺動可能に嵌合され、フリーピストン60
を入力油圧室58側に付勢するばね62が出力油圧室5
9に収納配置されて成る。
このような油圧伝達手段5 FLの構成によれば、入力
油圧室58に作用する油圧に応じた油圧を出力油圧室5
9から出力することが可能であるとともに出力油圧室5
9の油圧が入力油圧室58側に流れることはなく、出力
油圧室59はブレーキ装置Bptに接続される。
すなわちブレーキ装置B、L、B□、  BuL、  
B□は、シリンダ体63と該シリンダ体63内に摺動可
能に嵌合される制動ピストン64とをそれぞれ備え、シ
リンダ体63および制動ピストン64間に画成された制
動油圧室65に作用する油圧に応じた制動ピストン64
の移動により制動力を発揮するものであり、前記出力油
圧室59は制動油圧室65に連通される。
前輪用ブレーキ装置BPLI  BPRに対応する油圧
伝達手段5 FLI  5Fllの入力油圧室58には
、流入電磁弁7 FLI  7 pmおよび流出電磁弁
8 FLI  8F11が並列してそれぞれ接続され、
後輪用ブレーキ装置BILI  B1111に対応する
油圧伝達手段5.の入力油圧室58には流入電磁弁71
1および流出電磁弁83が並列に接続される。
流入電磁弁?、L、?、、、?、は励磁時に遮断する電
磁弁であり、また流出電磁弁8FL、  8PR,8、
は励磁時に連通ずる電磁弁である。而して流出電磁弁8
F18F1.82は油圧伝達手段5FL、5FR151
の入力油圧室58およびリザーバ2間にそれぞれ介設さ
れる。また流入電磁弁7 FLI  V FRは油圧伝
達手段5.L、5□の入力油圧室58′J6よび出力油
路66、間に介設され、流入電磁弁7゜は油圧伝達手段
5.0入力油圧室58および出力油路66、間に介設さ
れる。さらに各流入電磁弁7FL、  7F−、?。に
並列して油圧解放用一方向弁81FL、  81PR,
81Rが接続されており、これらの一方向弁81FL、
  81Fm、  81mは入力油圧室58から出力油
路66、.68.側への作動油の流通のみを許容するも
のである。
このような流入電磁弁?PL、  7Fll、  ?□
および流出電磁弁8pL、8□、8Rの励磁・消磁は制
御手段80により制御されるものであり、該制御手段8
0は、通常制動時には流入電磁弁7 FLI  ? P
L7、および流出電磁弁8 FLI  8 F−、8R
を消磁したままとするが、アンチロック制御時には、流
入電磁弁7PL、7□、7□および流出電磁弁8 FL
+8tt、8mをともに励磁した減圧制御状態と、流入
電磁弁7 PLI  7 FIl+  7 mを励磁す
るとともに流出電磁弁8 FLI  8 Fll+  
8 mを消磁した圧力保持状態と、流入電磁弁7pL、
?□、7.および流出電磁弁8−L、  8 FLI 
 8 *をともに消磁した増圧制御状態とを切換可能で
ある。
出力浦路66、は、トラクション制御用切換制御弁手段
9の常開型電磁弁9aを介して油圧供給源油圧制御手段
4の出力ポート39に接続され、出力油路6G、は油圧
供給源油圧制御手段4の出力ポート39に直接接続され
る。
トラクション制御用切換制御弁手段9は、油圧供給源油
圧制御手段4の出力ポート39および出力油路66P間
に介設される常開型電磁弁9aと、油圧供給源2および
出力油路66、間に介設される常閉型電磁弁9bとから
成る。これらの電磁弁9a、9bの励磁・消磁も前記制
御手段80により制御されるものであり、制御手段80
は、通常状態では電磁弁9aを消磁して開弁するととも
に電磁弁9bを消磁して閉弁しておき、また非制動状態
でのトラクション制御時には、電磁弁9aを励磁して閉
弁するとともに電磁弁9bを励磁して開弁する。さらに
制御手段80は、アンチロック制御状態での増圧時すな
わち流入電磁弁?pt、7Pm+71および流出電磁弁
8pt、8□、8.をともに消磁した状態で電磁弁9a
の励磁・消磁を切換制御することも可能である。
またトラクション制御用切換制御弁手段9における電磁
弁9bは差圧一定形減圧弁83を介して油圧供給源2に
接続される。このため該電磁弁9bの開弁時に油圧供給
源2からの作動油は減圧弁83により減圧されて出力油
路66pに供給されることになる。
比例減圧弁6は、従来周知の構造を有するものであり、
油圧伝達手段5゜の出力油圧室59から出力される油圧
を成る値以上で比例的に減圧して後輪用ブレーキ装置B
iL、  BIRの制動油圧室65に作用せしめる働き
をする。
補助油圧発生手段3の第2出力ポート28は、開閉弁6
7、を介して比例減圧弁6および油圧伝達手段51間に
接続され、補助油圧発生手段3の第3出力ポート29は
開閉弁67F、を介して左前輪用ブレーキ装置B PL
および油圧伝達手段SFL間に接続されるとともに、開
閉弁67piを介して右後輪用ブレーキ装置B FRお
よび油圧伝達手段5□間に接続される。各開閉弁67#
L、67、R,6?2は同一の構成を有するものであり
、開閉弁67乱の構成についてのみ以下に説明する。
開閉弁67、、は、両端が閉塞された円筒状の開閉弁本
体68と、油圧伝達手段5FLの出力油圧室59に連通
しながら開閉弁本体68の一端壁に穿設される弁孔69
と、その弁孔69を閉塞可能な弁体70を一端に有する
とともに他端をパイロット室71に臨ませながら開閉弁
本体68に摺動可能に嵌合される開閉用ピストン72と
、該開閉用ピストン72をパイロット室71側に付勢す
べく開閉弁本体68および凹閉用ピストン72間に介設
されるばね73とをC)uえる。
開閉弁本体68の一端壁および開閉用ピストン72間に
は弁孔69に連通可能な弁室74が画成され、該弁室7
4にばね73が収納される。また開閉弁本体68には弁
室74に連通ずるとともに第3出力ポート29に連通ず
る入口ポート75が穿設される。
かかる開閉弁67FLによれば、パイロット室71の油
圧が一定値よりも低いときには弁体70が弁孔69を開
放する位置まで開閉用ピストン72がパイロット室71
側に移動して開弁しており、パイロット室71の油圧が
前記一定値以上となると、開閉用ピストン72が弁体7
0で弁孔69を閉塞するように移動して閉弁する。
パイロット室71には出力油路66、から分岐した分岐
油路841.が連通される。したがって分岐油路84F
、すなわちパイロット室71の油圧が高い状態では開閉
弁67、Lは閉弁して第3出力ポート29およびブレー
キ装置B FL間が遮断され、分岐油路84FLの油圧
が低くなると開閉弁67、Lが開弁して第3出力ポート
29およびブレーキ装置BFL間が連通される。
また開閉弁67FRは、出力油路66、から分岐した分
岐油路84pRの油圧が高いときに閉弁して第3出力ポ
ート29およびブレーキ装置BFR間を遮断し、分岐油
路84□の油圧が低いときに開弁して第3出力ポート2
9およびブレーキ装置BpH間を連通ずる。さらに開閉
弁67゜は、出力油路66、から分岐した分岐油路84
.の油圧が高い状態で閉弁し、それにより補助油圧発生
手段3の第2出力ポート28およびブレーキ装置BRL
、  B■間が遮断され、前記分岐油路843の油圧が
低くなると開閉弁67□が開弁じて第2出力ポート28
およびブレーキ装置B RLI  811間が連通され
る。
出力油路66、において、分岐油路84FL、84□の
分岐部よりも油圧伝達手段5FL、5□側には第1一方
向弁85pが介設され、出力油路663において分岐油
路84.の分岐部よりも油圧伝達手段5.側には第1一
方向弁85.が介設される。これらの第1一方向弁85
p、85□は、予め設定された第1開弁圧八P1以上の
差圧に応じて開弁じて出力ポート39側から油圧伝達手
段5FL+  5Fm+  5R側への作動油の流通の
みを許容するものである。
また上記第1一方向弁85F、85.には第2一方向弁
86F、86mが並列に接続される。これらの第2一方
向弁86..86.は、予め設定された第2開弁圧ΔP
2以上の差圧に応じて開弁じて油圧伝達手段5 FL+
  5 PR+  51側から出力ポート39側への作
動油の流通のみを許容するものであり、第2開弁圧△P
2は第1開弁圧△P、よりも小さく (△P2く△P、
)設定される。
ところで、出力油路66、においで第1および第2一方
向弁85m、86.と油圧供給源油圧制御手段4の出力
ポート39との間には、油路115の一端が接続されて
おり、この油路115の他端は、前記遮断弁79におけ
る背圧室112に接続される。したがって背圧室112
には、油圧供給源油圧制御手段4の出力ポート39の出
力油圧が作用することになる。
次にこの実施例の作用について説明する。先ず油圧供給
源2が正常に作動している状態での通常の制動操作時を
想定すると、流入電磁弁?PL、7Flb?!1および
流出電磁弁8 FL+  8 par  8 mは消磁
状態(第1図示の状態)にあり、またトラクション制御
用切換制御弁手段9の両電磁弁9a、9bも消磁状態(
第1図示の状態)にあり、さらに遮断弁79はばね11
4のセット荷重がばね110のセット荷重よりも大きい
のに伴って開弁じている。したがって油圧供給源油圧制
御手段4の出力ポート39は出力油路66p 、  6
6mに連通し、一方の出力油路66pは、流入電磁弁7
 RLI  7Flを介して油圧伝達、手段5 RLI
  5PRの入力油圧室58に連通した状態にあり、他
方の出力油路66Rは流入電磁弁7□を介して油圧伝達
手段5□の入力油圧室58に連通した状態にあり、補助
油圧発生手段3の第1出力ポート27は比例減圧弁77
を介して油圧供給源油圧制御手段40入力圧作用室55
およびアキュムレータ78に連通した状態にある。
かかる状態でブレーキペダル1を踏込むと、補助油圧発
生手段3の第1作動ピストン17が前進作動し、第1油
圧室16で発生した油圧が比例減圧弁77で減圧されて
油圧供給源油圧制御手段4の入力圧作用室55に作用す
るとともにアキュムレータ78の蓄圧室91に作用する
。このとき油圧供給源油圧制御手段4はアキュムレータ
78よりも早く作動開始するように設定されている。す
なわち、油圧供給源油圧制御手段4における抑圧ピスト
ン36の入力油圧室55に臨む受圧面積S1、了キュム
レークピストン92の蓄圧室91に【j5む受圧面積S
2.油圧供給源油圧制御手段4におけるばね48のセッ
ト荷重f1、ならびにアキュムレータ78における第1
アキユムレータばね930セット荷重f2は、前述の第
(1)式で示した不等式が成立するように設定されてい
る。
これにより油圧供給源油圧制御手段4では、アキュムレ
ータ78が蓄圧作動する前に抑圧ピストン36が前進し
、その抑圧ピストン36に後端が当接している状態にあ
るスプール34が前進駆動される。このように了キュム
レータフ8の蓄圧作動に先立って油圧供給源油圧制御手
段4の作動を開始させることにより制動裡作時に無駄な
反力の発生を回避し、ブレーキペダル1の踏力損失を防
止して応答性を向上することができる。
押圧ピストン36の前進に応じてスプール34が成る距
離だけ前進作動した時点で出力ポート39が入力ポート
40に連通し、油圧供給源2に連通した出力ボード39
からの出力油圧が急速に増大する。而して出力油路66
F、66Bにおいて第1一方向弁85..85.前後の
差圧が第1開弁圧△P、に達する前に分岐油路84 p
t、  84 Fin  84、の油圧増大に応じて開
閉弁67PL、  67FIl。
67、が先ず閉弁し、次いで前記差圧が第1開弁圧ΔP
3以上となるのに応じて、第1一方向弁85、.85.
が開弁する。それにより、出力ポート39からの油圧が
出力油路66、および流入電磁弁7 FL、  ? P
Rを介して油圧伝達手段5れ、5□の入力油圧室58に
作用してブレーキ装RB RLIB FRで制動圧を得
ることができ、また出力ポート39からの油圧が出力油
路66、および流入電磁弁7Rを介して油圧伝達手段5
.の入力油圧室58に作用し、該油圧伝達手段5.の出
力油圧室59から出力される油圧が比例減圧弁6で減圧
されて後輪用ブレーキ装置B□、已□に与えられる。
したが−って制動時には、油圧伝達手段5 RLI  
5 Fl+5□の作動よりも前に開閉弁67、L、67
□、67、を確実に閉弁させ、油圧伝達手段5 RLI
  5 PR153の作動と同時に制動圧を高めて応答
性を向上することができる。
しかも出力ポート39からの出力油圧が急速に増大する
ことにより、各ブレーキ装@B、L、  BP、。
B RLI  B LRまでの各部遊隙が比較的高い油
圧の供給により除去されるとともに各ブレーキ装置B 
RLIB v*、  B RLI  B errの制動
ピストン64の初期作動が円滑となる。
上記出力ポート39の入力ポート40への連通により出
力圧作用室51の油圧も上昇し、反力ビストン35が後
方側に駆動されてスプール34の前値に当接し、それに
よりスプール38が後退して出力ポート39が入力ポー
ト40と遮断される。
さらにブレーキペダル1を踏込み操作することにより第
1油圧室16の油圧が増大するのに応じてスプール34
は再び前進し、出力ポート39が入力ポート40に連通
ずる。このようにブレーキペダル1の制動操作に応じて
スプール34は出力ポート39を入力ポート40に連通
ずる前方位置と、出力ポート39を入力ポート40と遮
断する後方側の位置との間で往復移動し、それにより油
圧供給源2の油圧がブレーキペダル1の制動操作量に応
じて制御されて出力ポート39から出力されることにな
る。
このようにして、ti11動操作量に応じて油圧供給源
2からの油圧を油圧供給シタ1油圧制御手段4で制御し
て各ブレーキ装置B FL、  BpR,BiL+  
BRRに与えることができるが、油圧伝達手段5F15
 FR+5□ではフリーピストン60により、各ブレー
キ装置BFL、B□、  Bit+  Bitと、入力
油圧室58から油圧供給源2までの油圧回路とが隔絶さ
れるので、油圧供給源2で作動油に混入する可能性のあ
るガスが各ブレーキ装置BFL、  BFI、  BR
L、  B、Rに悪影響を及ぼすことはない。
この際、ブレーキペダル1の踏込み接作に応じて補助油
圧発生手段3における第1油圧室16の油圧による第2
作動ピストン18の前進方向油圧力が第2および第3戻
しばね25.26のセット荷重を超えると、第2および
第3油圧室20,21の油圧が容積収縮により増大する
が、開閉弁67FL、67F1.67Rが閉弁している
ので、潤油圧室20,21の油圧が各ブレーキ装置BF
L、  BPIl+  B ILI  B amに作用
することはない。
この制動時に、左右後輪の制動力は左右前輪よりも低い
ことが必要であり、比例減圧弁6により油圧供給源油圧
制御手段4からの油圧が減圧されることにより左右後輪
の制動力は左右前輪よりも一定の比率で低くなる。
また第1油圧室16の油圧が比例減圧弁77を介して入
力圧作用室55に作用するので、入力圧作用室55およ
びアキュムレータ78に作用する油圧を低く抑え、油圧
供給源油圧制御手段4およびアキュムレータ78の負荷
軽減に寄与することができる。しかもブレーキペダル1
を数回遊び踏みしたときに、比例減圧弁77により第」
油圧室16の油圧を減圧して入力圧作用室55に作用さ
せることにより、油圧供給源油圧制御手段4以降の油圧
上昇頻度を小さく抑え、作動油@通量を小さくして作動
油の無駄な消費を抑えることができるとともに、油圧伝
達手段5 FL〜5Rにおけるフリーピストン60の作
動頻度を抑えて耐久性向上に寄与することができる。
さらに第1油圧室16からの油圧をアキュムレータ78
で蓄圧することにより、ブレーキペダル1のペダルスト
ロークを確保することができ、それにより油圧供給源油
圧制御手段4においてペダルストロークを確保するため
の構成が不要となり、油圧供給源油圧制御手段4を小型
化することが可能である。しかも急際な反力が作用した
ときにアキュムレータ78によるダンパ作用によりブレ
ーキペダル1に急謙な反力が直接作用することを回避す
ることができる。
かかる制動時に、ブレーキペダル1による踏力が過大と
なり、車輪がロックしそうになったときには、ロックし
そうになっている車輪に対応する流入1磁弁7 FL、
  7 FM、  7 mを励磁して、出力油路66、
および油圧伝達手段5 FLI  5 FR間、ならび
に出力油路66、および油圧伝達手段51間を遮断する
。これにより車輪がロック状態になることを回避すべく
制動力の増大が抑えられる。これでも車輪がロック状態
に入りそうであるときには、対応する流出電磁弁8PL
+  8FTo  8゜を励磁して油圧伝達手段5 F
L〜5Rの入力油圧室58をリザーバRに連通し、制動
圧を低下させることにより車輪のロック傾向を解消する
ことができる。
上記ロック傾向の解消後には、流入電磁弁7F、。
1p−,7Rを消磁するとともに流出電磁弁8.L18
p=、8iを消磁する。これにより油圧供給源油圧制御
手段4の出力ポート39からの油圧を再び油圧伝達手段
5pL、5□、5.に作用させて制動圧を高めることが
できる。
このようなアンチロック制御状態での増圧時に、トラク
ションHidυ御用切換弁手段9における電磁弁9aの
作動を断続制御することにより、両#J輪のアンチロッ
ク制御をより精密に行なうこ止ができる。すなわち電磁
弁9aを断続的に閉弁することにより出力ポート39か
らの油圧が各流入電磁弁? FLI  TFRに急激に
作用することを回避し、油圧増大を緩やかにすることが
でき。また左右前輪の接地路面の摩擦係数が異なる状態
で摩擦係数の低い路面に接地している前・論側でアンチ
ロック制御を行なっているときに、摩擦係数の高い路面
に接地している前輪での制動圧の上昇を前記電磁弁9a
の断続閉弁作動により抑え、車体のヨーモーメントの発
生を緩やかに抑えることも可能である。
上記制動時に油圧ポンプ11等の故障により油圧供給源
2から高油圧が得られなくなった場合を想定する。この
場合、油圧供給源油圧制御手段4の出力ポート39から
の油圧低下に応じた各分岐油路84−L、  84FR
,84Rの油圧低下により開閉弁67、L、67□、6
7、が開弁する。したがって補助油圧発生手段3の第2
および第3油圧室20.21で生じていた制動油圧が、
各ブレーキ装置B FL〜B++mにそれぞれ直接作用
することになり、制動力を確保することができる。
この際、油圧伝達手段5 FL〜5.が各ブレーキ装置
B FL〜B++mおよび油圧供給源油圧制御手段4間
に介設されているので、各ブレーキ装置BFL〜B□の
制動圧が油圧供給源油圧制御手段4側に逃げることはな
い。
しかも上記出力ポート39からの出力油圧の低下に応じ
て、遮断弁79は背圧室112の油圧低下により遮断作
動し、油路76およびアキュムレータ78間が遮断され
る。したがってアキュムレータ78による不要な反力が
ブレーキペダル1に作用することが回避される。
制動捏作終了後の非制動時には、出力ポート39の出力
油圧低下に応じた分岐油路84FL、84FR,841
の油圧低下により先ず開閉弁67FL、67、、.67
、が開弁する。次いで、第2一方向弁86F、86.前
後の差圧が第2開弁圧△P2以上となるのに応じて第2
一方向弁86..862が開弁し、各油圧伝達手段5F
L〜5.における入力油圧室58が油圧供給源油圧制御
手段4を介してリザーバRに連通ずる。したがって油圧
伝達子f+5Pt〜5.におけるフリーピストン60の
入力油圧室58側への移動に応じて出力油圧室59の呼
吸が可能となる。しかも各油圧伝達手段5FL〜5.に
おける入力油圧室58の油圧を油圧解放用一方向弁81
FL、81□、81、を介して出力油路66p、66、
に逃がすことができるので、流入電磁弁?、L、7□、
7mでの流通抵抗が大きくても前記入力油圧室58の油
圧解放を速やかに行なってフリーピストン60を素早く
元の位lに戻すことができる。
ところで、非制動時に各油圧伝達手&5pL、5p+b
5gにおいて温度上昇により入力油圧室58の油圧が上
昇することも考えられ、その場合、油圧を逃がすことが
できないと制動圧がかかることになる。しかるに、第2
一方向弁86p、861の第2開弁圧ΔP、は第1一方
向弁85..85、の第1開弁圧ΔP1よりも小さく、
比較的小さい値に設定されているので、前記入力油圧室
58の油圧増大に応じて開弁じ、油圧増大分の作動油を
逃がすことができる。
さらにエンジンの駆動力が過大となり、駆動輪が過剰ス
リップを生じそうになると、トラクション制御用切換制
御弁手段9の両電磁弁9a、9bが制御手段80により
励磁される。これにより油圧供給源2からの油圧が油圧
伝達手段5 FLI  5 pHの入力油圧室58に作
用し、駆動輪である左右前輪のブレーキ装置B PLI
  BFRで制動力が発生し、過剰スリップの発生が回
避される。この後は、前述のアンチロック制御時と同様
に、流入電磁弁7、L、7□および流出電磁弁8 FL
I  8FRの励磁および消磁制御により、制動力を制
御可能である。
しかも油圧供給源2の出力油圧はかなり大きく設定され
るものであるが、この油圧供給源2の油圧が減圧弁83
により制御に適応した油圧まで減圧されるので、過大な
油圧によりトラクション制御が行なわれることはない。
したがって制御の応答性が低下したり、不円滑となるこ
ともない。
第2図は本発明の他の実施例を示すものであり、上記実
施例に対応する部分には同一の参照符号を付す。
油圧供給源油圧制御手段4の入力圧作用室55は、遮断
弁79を介して比例減圧弁77に接続され、該遮断弁7
9および入力圧作用室55間にアキュムレータ78が接
続される。しかも遮断弁79の背圧室112には、油圧
供給源2が直接接続される。
このようにしても上記実施例と同様の効果を奏すること
ができる。
本発明のさらに他の実施例として、アキュムレータ78
は、補助油圧発生手段3の第2出力ポート28あるいは
第3出力ポート29に、遮断弁79を介して接続されて
いてもよく、そのようにしても油圧供給源2の正常状態
での制動時にはペダルストロークを確保し、油圧供給源
2の油圧異常低下時には不要な反力がブレーキペダル1
に作用することを回避することができる。また上記実施
例では補助油圧発生手段3の第1ハウジング14と、油
圧供給源油圧制御手段4の第2ハウジング33とを別体
に構成したが、第1および第2ハウジング14,33を
一体化するようにしてもよい。
C1発明の効果 以上のように本発明の第1の特撮によれば、油圧供給源
の油圧が正常である通常の制動時には、開閉弁を閉弁し
た状態で制動操作に応じて作動する油圧供給源油圧制御
手段の出力ポートから出力される油圧をブレーキ装置に
作用させて制動力を得ることができ、この際、遮断弁が
開弁じているのでアキュムレータによりブレーキペダル
のペダルストロークを確保することができる。また油圧
供給源の油圧が異常に低下したときには、開閉弁を開弁
することにより補助油圧発生手段の油圧室からブレーキ
ペダルの制動操作量に応じて出力される油圧をブレーキ
装置に作用させて制動圧を確保することができ、この際
、遮断弁が遮断しているので不要な反力がブレーキペダ
ルに作用することを回避することができる。しかもこの
開閉弁開弁時にブレーキ装置の油圧が油圧供給源側に逃
げることは油圧伝達手段により阻止される。
また本発明の第2の特徴によれば、油圧供給源油圧と補
助油圧発生手段の出力油圧とで遮断弁を開閉作動せしめ
るようにしたので、簡単な構成により油圧供給源油圧異
常低下時に遮断弁を確実に遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す油圧回路図、第2図は
本発明の他の実施例の油圧回路図である。 1・・・ブレーキペダル、2・・・油圧供給源、3・・
・補助油圧発生手段、4・・・油圧供給源油圧制御手段
、5’p=、  5 p−、5R・・・油圧伝達手段、
14・・・第1ハウジング、16,20.21・・・油
圧室、17,18.19・・・作動ピストン、33・・
・第2ハウジング、34・・・スプール、39・・・出
力ポート、40・・・入力ポート、41・・・解放ポー
ト、51・・・出力圧作用室、55・・・入力圧作用室
、58・・・入力油圧室、59・・・出力油圧室、60
・・・フリーピストン、61・・・シリンダ体、67p
=、  67pR,67R・・・開閉弁、78・・・ア
キュムレータ、79・・・遮断弁、B FL、  B 
F−、B −L、  B□・・・ブレーキ装置、R・・
・リザーバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ブレーキペダルの制動操作に応じた油圧を発生可
    能な補助油圧発生手段と、油圧供給源からの油圧をブレ
    ーキペダルの制動操作に応じて制御可能にして油圧供給
    源およびブレーキ装置間に介設される油圧供給源油圧制
    御手段とを備える制動油圧制御装置において、補助油圧
    発生手段は、ブレーキペダルの制動操作に応じて前進作
    動すべく相互に連動する複数の作動ピストンが各作動ピ
    ストンの前面を油圧室にそれぞれ臨ませて第1ハウジン
    グに摺動自在に嵌合されて成り、油圧供給源油圧制御手
    段は、出力ポート、油圧供給源に通じる入力ポートおよ
    びリザーバに通じる解放ポートを有する第2ハウジング
    に、出力ポートと入力ポートおよび解放ポートとの間の
    連通、遮断を軸方向移動に応じて切換えるべくスプール
    が摺動自在に嵌合されるとともに、出力ポートを入力ポ
    ートに連通させる方向に前記スプールを付勢する油圧力
    を発揮する入力圧作用室と出力ポートを解放ポートに連
    通させる方向の油圧力を発揮すべく出力ポートに連通す
    る出力圧作用室とが第2ハウジング内に設けられて成り
    、前記出力ポートは、該出力ポートに通じ得る入力油圧
    室およびブレーキ装置に通じる出力油圧室に両端面を臨
    ませてフリーピストンがシリンダ体に摺動自在に嵌合さ
    れて成る油圧伝達手段を介してブレーキ装置に接続され
    、前記補助油圧発生手段の一方の油圧室は油圧供給源油
    圧制御手段の入力圧作用室に接続され、該補助油圧発生
    手段の他方の油圧室は油圧伝達手段およびブレーキ装置
    間に開閉弁を介して接続され、補助油圧発生手段の各油
    圧室の一つは油圧供給源油圧の異常低下時に遮断する遮
    断弁を介してアキュムレータに接続されることを特徴と
    する制動油圧制御装置。
  2. (2)前記遮断弁の弁体は、油圧供給源油圧で開き側に
    かつ補助油圧発生手段の出力油圧で閉じ側に付勢される
    ことを特徴とする第(1)項記載の制動油圧制御装置。
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