JPH02306859A - 制動油圧制御装置 - Google Patents

制動油圧制御装置

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JPH02306859A
JPH02306859A JP12828089A JP12828089A JPH02306859A JP H02306859 A JPH02306859 A JP H02306859A JP 12828089 A JP12828089 A JP 12828089A JP 12828089 A JP12828089 A JP 12828089A JP H02306859 A JPH02306859 A JP H02306859A
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JP
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hydraulic
pressure
hydraulic pressure
chamber
oil pressure
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Application number
JP12828089A
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English (en)
Inventor
Shohei Matsuda
庄平 松田
Jiro Suzuki
治朗 鈴木
Takeshi Sato
剛 佐藤
Kazutoshi Tajima
田島 和利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A1発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、ブレーキペダルの制動操作に応じた油圧を発
生可能な補助油圧発生手段と、油圧供給源からの油圧を
ブレーキペダルの制動操作に応じて制御可能にして油圧
供給源およびブレーキ装置間に介設される油圧供給源油
圧制御手段とを(lΔえる制動油圧制御装置に関する。
(2)従来の技術 従来、かかる制動油圧制T’S装置は、たとえば特公昭
52−187号公報等により公知である。
(3)  発明が解決しようとする課題ところで、上記
従来のものは、油圧供給源油圧制御手段によりブレーキ
装置の制動圧を制御するものであるが、油圧供給源が何
らかの理由により不調となり充分な油圧供給源油圧を確
保し得な(なったときにはブレーキ装置に充分な制動圧
を与えるのが困難となる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、油
圧供給源が不調となって充分な油圧供給源油圧を確保し
得ない場合でも充分な制動圧が得られるようにした制動
油圧制御装置を提供することを目的とする。
B1発明の構成 (1)課題を解決するための手段 本発明の第1の特徴によれば、補助油圧発生手段は、ブ
レーキペダルの制動操作に応じて前進作動すべ(相互に
連1すJする複数の作動ピストンが各作動ピストンの前
面を油圧室にそれぞれ臨ませて第1ハウジングに摺動自
在に嵌合されて成り、油圧供給源油圧制御手段は、出力
ポート、油圧供給源に通じる入力ポートおよびリザーバ
に通じる解放ポートを有する第2ハウジングに、出力ポ
ートと入力ポートおよび解放ポートとの間の連通、遮断
を軸方向移動に応じて切換えるべくスプールが摺動自在
に嵌合されるとともに、出力ポートを入力ポートに連通
させる方向に前記スプールを付勢する油圧力を発揮する
入力圧作用室と出力ポートを解放ポートに連通させる方
向の油圧力を発揮すべく出力ポートに連通ずる出力圧作
用室とが第2ハウジング内に設けられて成り、前記出力
ポートは、該出カポ−1,(こ通し得る人力油圧室およ
びブレーキ装置に通しる出力油圧室に両端面を臨ませて
フリーピストンがシリング体に摺動自在に嵌合されて成
る油圧伝達手段を介してブレーキ装置に接続され、前記
補助油圧発生手段の一方の油圧室は油圧供給源油圧制御
手段の入力圧作用室に接続され、該補助油圧発生手段の
他方の油圧室は油圧伝達手段およびブレーキ装置間に開
閉弁を介して接続され、補助油圧発生手段の各油圧室の
一つはアキュムレータに接続され、前記油圧供給源油圧
制御手段の作動を開始せしめるべく設定される入力油圧
室の油圧は、アキュムレータの蓄圧作動jmm正圧りも
低く設定される。
また本発明の第2の特徴によれば、油圧供給源油圧制御
手段のスプールは、入力油圧室の油圧に対抗すべく制御
ばねにより付勢され、前記アキュムレータは前記油圧室
に通じる蓄圧室に一端面を臨ませたアキュムレータピス
トンがアキュムレータばねにより蓄圧室の容積を収縮す
る方向に付勢されて成り、前記スプールに油圧力を作用
させるべく入力圧作用室に臨んで設定される受圧面積を
Sl、前記制御ばねのセット荷重をrI、アキュムレー
タピストンの蓄圧室に臨む受圧面積をS2、アキュムレ
ータばねのセント荷重をf2としたときに、f l/S
+ < fz /S2の関係が成立すべく設定される。
(2)作用 上記第1の特徴によれば、油圧供給源の油圧が正常であ
る通常の制動時には、開閉弁閉弁状態で、制動操作に応
じて補助油圧発生手段から出力される油圧により油圧供
給源油圧制御手段がアキュムレータの蓄圧作動に先立っ
て作動し、該油圧供給源油圧制御手段の出力ポートから
出力される油圧が油圧伝達手段を介してブレーキ装置に
与えられる。しかもアキュムレータの蓄圧作用により補
助油圧発生手段でペダルストロークを容易に発生させる
ことができ、作動ピストンに急激に反力が作用したとき
のダンパ作用をアキュムレータが果たす。また油圧供給
源の油圧が異常に低下したときには、開閉弁を開弁じて
おくことにより補助油圧発生手段の油圧室からブレーキ
ペダルの制動操作量に応じて出力される油圧がブレーキ
装置に作用して制動圧を確保することができる。しかも
この開閉弁開弁時にブレーキ装置の油圧が油圧供給源側
に逃げることは油圧伝達手段により阻止される。
また上記第2の特徴によれば、油圧供給源油圧制御手段
の作動をアキュムレータの蓄圧作動開始に先立って開始
させることができる。
(3)実施例 以下、図面により本発明をフロントエンジン・フロント
ドライブ車両の制動油圧制御装置に通用したときの一実
施例について説明する。
車両の左前輪および右前輪には左前輪用ブレーキ装置B
rtおよび右前輪用ブレーキ装置B、えがそれぞれ装着
され、左後輪および右後輪には左後輪用ブレーキ装置B
IILおよび右後輪用ブレーキ装置B、l、lがそれぞ
れ装着される。一方、ブレーキペダル1には、該ブレー
キペダル1の踏込み量に応じた油圧を出力する補助油圧
発生手段3が連結され、通常制動時には、補助油圧発生
手段3から出力される油圧に応じて油圧供給源油圧制御
手段4により制御された油圧供給源2からの油圧が油圧
伝達手段5 rt、  5 r++を介して各前輪用ブ
レーキ装置Br+−+  B□に与えられるとともに、
油圧供給源油圧制御手段4からの油圧が油圧伝達手段5
Rおよび比例減圧弁6を介して各後輪用ブレーキ装置B
、1B、I*に与えられる。また油圧供給源2が不調に
なったときの制動操作時には補助油圧発生手段3で発生
した油圧が各ブレーキ装置B FL、  B r*、 
 B IIL。
BRRに与えられる。さらに各前輪用ブレーキ装置BF
L+  BWRに個別に対応じて設けられる流入電磁弁
7rL、7F、lおよび流出電磁弁8 rt、  8 
r*ならびに両後輪用ブレーキ装置B RL、 B I
INに共通に設けられる流入電磁弁7IIおよび流出電
磁弁8.により各ブレーキ装置BFL、  B□+  
BIIIL、  Ba1lの制動油圧を保持あるいは減
圧してアンチロンク制御を行なうことができ、トラクシ
ョン制御用切換制御弁手段9により各ブレーキ装置B 
FL、  B il+  B RLIBRRの制動油圧
を増大してトラクション制御を行なうことができる。
油圧供給源2は、リザーバRから作動油を汲上げる油圧
ポンプ11と、その油圧ポンプ11に接続されるアキュ
ムレータ12と、油圧ポンプ11の作動を制御するため
の圧カスインチ13とを備える。
補助油圧発生手段3は、両端閉塞の円筒状に形成される
第1ハウジング14を備える。この第1ハウジング14
に設けられた第1シリンダ孔15には、第1作動ピスト
ン17と、第1作動ピストン17の前方に間隔をあけて
配置される第2作動ピストン18と、さらに第2作動ピ
ストン18の前方に間隔をあけて配置される第3作動ピ
ストン19とが摺動可能に嵌合され、第1作動ピストン
17および第2作動ピストン18間には第1油圧室I6
が形成され、第2作動ピストン18の前方すなわち第2
作動ピストン18および第3作動ピストン19間に第2
油圧室20が形成され、第1シリンダ孔15の前端壁お
よび第3作動ピストン19間には第3油圧室21が形成
される。
第1作動ピストン17には、第1シリンダ孔15の冷端
壁を油密にかつ移動自在に貫通して外方に突出するピス
トンロッド17aが一体に設けられており、ブレーキペ
ダル1に連結された押圧ロッド22の前端が該ピストン
ロッド17aの後端に当接される。したがってブレーキ
ペダルlの制動操作に応じて第1作動ピストン17は第
1シリンダ孔I5内を前進することになる。
第1シリンダ孔15の内面には、第2作動ピストンI8
の後端に当接して第2作動ピストンI8の後退限を規制
するストッパ23が半径方向内方に張出して突設されて
おり、このストッパ23と第1作動ピストン17との間
に第1作動ピストン17を後方側に付勢する第1戻しば
ね24が縮設される。また第2作動ピストン18および
第3作動ピストン19を相互に離反する方向に付勢する
第2戻しばね25が第2油圧室20内に収納され、第3
作動ピストン19を後方側に付勢する第3戻しばね26
が第1シリンダ孔15の前端壁および第3作動ピストン
19間に縮設される。これにより第1作動ピストン17
の前進作動に応した第1油圧室16の油圧発生により、
第2および第3作動ピストン18.19が前進作動する
。ただし第2および第3戻しばね25,26のセント荷
重は、第り油圧室16の油圧に応じて作動する油圧供給
源油圧制御手段4からの油圧により後述の開閉弁67F
L、  67PR,6711が閉弁した後に、第2およ
び第3作動ピストン18.19が前進作動する程度に設
定される。
また第1ハウジング14には第1油圧室16に通しる第
1出力ポート27と、第2油圧室20に通じる第2出力
ポート28と、第3油圧室21に通しる第3出力ポート
29とが穿設されるとともに、第1作動ピストン17、
ならびに第2および第3作動ピストン18.19が後退
限に戻ったときのみ各油圧室16.20.21をリザー
バRに連通させる連通ポート30,31.32が穿設さ
れる。
油圧供給源油圧制御手段4は、第2ハウジング33と、
第2ハウジング33に摺動可能に嵌合されるスプール3
4、反力ビストン35および押圧ピストン36とを備え
る。
第2ハウジング33は、両端閉塞の外筒部37と、核外
筒部37内に同軸に配置される両端開放の内筒部38と
がその中間部で相互に固設されて成るものであり、外筒
部37には、出力ポート39、油圧供給源2に通じる入
力ポート40、ならびにリザーバRに通じる解放ポート
41が、前方から後方側(第1図の左側から右側)に向
けて順に間隔をあけて設けられる。また内筒部38には
第2シリンダ孔42が設けられ、入力ポート40は第2
シリンダ孔42内面に開口される。しかも第2シリンダ
孔42に摺動可能に嵌合されるスプール34の外面には
環状凹部46が設けられており、該環状四部46の軸方
向長さは、スプール34が後方位置にあるときに出力ポ
ート39および解放ポート41間を連通し、スプール3
4が前方位置にあるときには出力ポート39および入力
ポート40間を連通すべく設定される。
前記スプール34の後端には半径方向外方に張出す鍔部
34aが設けられており、この鍔部34aと第2ハウジ
ング33との間に制御ばね48が縮設され、この制御ば
ね48のばね力によりスプール34は後方側に向けて付
勢されることになる。
反力ビストン35は、スプール34の前端への当接を可
能にしてスプール34の前方位置で第2シリンダ孔42
に摺動可能に嵌合される。一方、前記内筒部38の前端
には軽状部材49が嵌合されており、該帽状部材49は
外筒部37の前端壁との間に縮設されるばね50のばね
力により後方側に向けて付勢される。而して該帽状部材
49と反力ビストン35との間には該反力ビストン35
の前面を臨ませる出力圧作用室51が画成され、該出力
圧作用室51は帽状部材49に穿設された連通孔52を
介して出力ポート39に連通ずる。
第2シリンダ孔42のスプール34よりも前方側の内面
に設けられた段部と反力ビストン35との間にばばね5
4が縮設されており、該ばね54のばね力により反力ビ
ストン35は前方側に向けて付勢される。しかもばね5
4のセット荷重は前記ばね50のセット荷重よりも小さ
く設定されており、出力圧作用室51に油圧が作用して
いない状態では、ばね50により付勢されて内筒部38
の前端に当接している帽状部材49に反力ビストン35
の前端が当接している。
またスプール34には、解放ポート41に連通ずる連通
路56が該スプール34の前端面に開口して穿設されて
いる。したがって反力ビストン35の背面およびスプー
ル34の前面に油圧が作用することはない。
押圧ピストン36は、スプール34の後端に同軸に当接
すべく該スプール34の後方側で、第2ハウジング33
における外筒部37に摺動可能に嵌合され、この押圧ピ
ストン36の背面は、外筒部37の後端壁との間に画成
される入力圧作用室55に臨む。
この油圧供給源油圧制御手段4では、出力圧作用字51
の油圧により反力ビストン35に作用する後方側に向け
ての油圧力と、入力圧作用室55の油圧により押圧ピス
トン36に作用する前方側に向けての油圧力とのバラン
スによりスプール34が軸方向に移動するものであり、
押圧ピストン36の入力圧作用室55に臨む受圧面積は
反力ビストン35の出力圧作用室51に臨む受圧面積よ
りも大きく設定される。したがって入力圧作用室55に
導入される油圧を比較的低(してもスプール34を軸方
向に駆動することが可能となる。
ところで、油圧供給源油圧制御手段4の入力圧作用室5
5に通じる油路76は比例減圧弁77を介して補助油圧
発生手段3の第1出力ポート27に接続される。この比
例減圧弁77は、第1出力ポート27からの油圧を成る
値以上で比例的に減圧して入力圧作用室55に作用せし
めるものであり、従来周知の構造を有するものである。
しかも比例減圧弁77および入力圧作用室55間で油路
76にはアキュムレータ78が接続される。
このアキュムレータ78は、アキュムレータ本体90と
、前記油路76に通じる蓄圧室91を相互間に画成しな
がらアキュムレータ本体90に摺動可能に嵌合されるア
キュムレータピストン92と、前記蓄圧室91の容積を
収縮させる方向にアキュムレータピストン92を付勢す
べくアキュムレータピストン92およびアキュムレータ
本体90間に直列に介設される第1および第2アキ1ム
レークばね93,94とを備える。
アキュムレータ本体90には、一端が閉塞された小径孔
95と、該小径孔95の他端に一端が段部96を介して
同軸に連なるとともに他端が閉塞された大径孔97とが
穿設されており、アキュムレータピストン92は小径孔
95に摺動可能に嵌合される。しかもアキュムレータピ
ストン92の一端および小径孔95の一端閉塞端間に蓄
圧室91が画成される。また大径孔97には、段部96
に当接して前記一端側への移動を規制されるばね受は部
材98が軸方向移動可能に収納されており、第1アキユ
ムレータばね93はアキュムレータピストン92および
ばね受は部材98間に縮設され、第2アキユムレータば
ね94はばね受は部材98と大径孔97の他端閉塞端と
の間に縮設される。
しかも第1アキユムレータばね93のセット荷重は第2
アキユムレータばね94のセント荷重よりも小さく設定
される。したがって蓄圧室91に油圧が作用していない
状態では、第2アキユムレータばね94のばね力により
ばね受は部材98は段部96に当接した位置にある。
ところで、ブレーキペダル1の踏込み操作に応じた第1
作動ピストン17の前進作動により第1油圧室16で発
生した油圧は比例減圧弁77で減圧された後、アキュム
レータ78に蓄圧されるとともに入力圧作用室55に作
用することになるが、アキュムレータ78が作動する前
に油圧供給源油圧制御手段4が作動を開始するように、
油圧供給源油圧制御手段4の作動を開始せしめるべく設
定される入力油圧室55の油圧は、アキュムレータ7日
の蓄圧作動開始圧よりも低く設定される。すなわち油圧
供給源油圧制御手段4における押圧ピストン36の入力
油圧室55に臨む受圧面積をS寡とし、アキュムレータ
ピストン92の蓄圧室91に臨む受圧面積をS2とし、
油圧供給源油圧制御手段4における制御ばね48のセッ
ト荷重をflとし、アキュムレータ78における第1ア
キユムレータばね93のセット荷重を12としたときに
、次の第(1)式が成立するように設定される。
f I/ S+ < f z/ Sz・・・(1)油圧
伝達手段5FL、  5□、5えは、油圧供給源油圧制
御手段4の出力ポート39とブレーキ装置BFL、  
B□+  BIIL、  BRRとの間に設けられるも
のであり、油圧伝達手段5rt、  5□は油圧供給源
油圧制御手段4の出力ポート39に接続されるトラクシ
ョン制御用切換制御弁手段9とブレーキ装置B FL、
  B FRとの間に、また油圧伝達手段5えは前記出
力ポート39とブレーキ装置B RL、  B IIR
に接続される比例減圧弁6との間に介設される。これら
の油圧伝達手段5.L、5□、5.は、油圧供給源2か
らの油圧が正常であるときには油圧供給源油圧制御手段
4からの油圧を各ブレーキ装置B FL。
B Fil、  B RL、  B RRに伝達するが
、油圧供給源2の油圧が異常に低下したときには各ブレ
ーキ装置BFL、BFl+  BjlL+  BRRか
ら油圧供給源2側に作動油が逆流するのを阻止し得る機
能を有するものであり、基本的に同一の構成を有するも
のであるので、代表して油圧伝達手段5 FLの構成に
ついて次に述べる。
油圧伝達手段5 FLは、入力油圧室58および出力油
圧室59に両端を臨ませながらフリーピストン60がシ
リンダ体6Iに摺動可能に嵌合され、フリーピストン6
0を人力油圧室58側に付勢するばね62が出力油圧室
59に収納配置されて成る。
このような油圧伝達手段5FLの構成によれば、入力油
圧室58に作用する油圧に応じた油圧を出力油圧室59
から出力することが可能であるとともに出力油圧室59
の油圧が入力油圧室58側に流れることはなく、出力油
圧室59はブレーキ装置BFLに接続される。
すなわちブレーキ装置B、L、B□+  B*L、  
Bagは、シリンダ体63と該シリンダ体63内に慴動
可能に嵌合される制動ピストン64とをそれぞれ備え、
シリンダ体63および制動ピストン64間に画成された
制動油圧室65に作用する油圧に応じた制動ピストン6
4の移動により制動力を発揮するものであり、前記出力
油圧室59は制動油圧室65に連通される。
前輪用ブレーキ装置B、L、B□に対応する油圧伝達手
段5rL、  5□の入力油圧室58には、流入電磁弁
7.、.7□および流出電磁弁8 Fil  8 FR
が並列してそれぞれ接続され、後輪用ブレーキ装置B 
*L+  B **に対応する油圧伝達手段5Rの入力
油圧室58には流入電磁弁7.および流出型Efl弁8
8が並列に接続される。
流入電磁弁7,17F、l、7.lは励磁時に遮断する
電(n弁であり、また流出電磁弁8FL、  8FR,
8、はMIl磁時に連通ずる電磁弁である。而して流出
電磁弁8 Fl、  8 F−、8mは油圧伝達手段5
FL、  5□、5.の入力油圧室58およびリザーバ
R間にそれぞれ介設される。また流入電磁弁7 FLI
  7 **は油圧伝達手段5FL、5□の入力油圧室
58および出力油路66、間に介設され、流入電磁弁7
.lは油圧伝達手段5Rの人力油圧室58および出力油
路66、間に介設される。さらに各流入電磁弁7F17
FN、7Rに並列して油圧解放用一方向弁81ア5,8
1□、81*が接続されており、これらの一方向弁81
アL、  81.PR,81++は人力油圧室58から
出力油路66y、66R側への作動油の流通のみを許容
するものである。
このような流入電磁弁7□、7PR,Inおよび流出電
磁弁8FL、  8FN、  8゜の励磁・消磁は制j
ll1手段80により制御されるものであり、該制御手
段80は、通常制動時には流入電磁弁7 FL、  7
 FR。
7Rおよび流出電磁弁8 FL、  B Fl  8 
Nを消磁したままとするが、アンチロック制御時には、
流入電磁弁7FL、  7Fll、  7つおよび流出
電磁弁8218FK、  811をともに励磁した減圧
制御状態と、流大電磁弁7 FL、  7 FR,7R
を励磁するときもに流出電磁弁8 FL+  8 FR
+  8 Nを消磁した圧力保持状態と、流入電磁弁7
 FL、  7 PR,7Rおよび流出電磁弁8□、 
 8FI1.  ILIをともに消磁した増圧制御状態
とを切換可能である。
出力油路66、は、トラクション制?:[II用切換制
御弁手段9の常開型電磁弁9aを介して油圧供給源油圧
制御手段4の出力ポート3つに接続され、出力油路66
Rは油圧供給源油圧制御手段4の出力ポート39に直接
接続される。
トラクション制御用切換制御弁平段9は、油圧供給源油
圧制御手段4の出力ポート39および出力油路66r間
に介設される常開型電磁弁9aと、油圧供給a2および
出力油路66、間に介設される切換弁としての常閉型電
磁弁9bとから成る。
これらの電6n弁9a、9bの励磁・消磁も前記制御手
段80により制御されるものであり、制御手段80は、
通常状態では電磁弁9aを消磁して開弁するとともに電
磁弁9bを消磁して閉弁しておき、また非制動状態での
トラクション制御時には、電磁弁9aを励磁して閉弁す
るとともに電磁弁9bを励磁して開弁する。さらに制御
手段80は、アンチロック制御状態での増圧時すなわち
流入型(1弁7FL、7□、7* #よび流出N磁弁8
 F!  8□、8mをともに消磁した状態で電磁弁9
aの励磁・消E13を切換制御することも可能である。
またトラクション制御用切換制?]II弁手段9におけ
る電磁弁9bは差圧一定形減圧弁83を介して油圧供給
源油圧制御手段4の入力ポート40および油圧供給源2
間に接続される。このため該電磁弁9bの開弁時に油圧
供給源2からの作動油は減圧弁83により減圧されて出
力油路66Fに供給されることになる。
比例減圧弁6は、従来周知の構造を有するものであり、
油圧伝達手段5Nの出力油圧室59から出力される油圧
を成る値以上で比例的に減圧して後輪用ブレーキ装置B
IL+  BIIIRの制動油圧室65に作用せしめる
働きをする。
補助油圧発生手段3の第2出力ポート28は、開閉弁6
7、を介して比例減圧弁6および油圧伝達手段57間に
接続され、補助油圧発生手段3の第3出ツノポート29
は開閉弁67、Lを介して左前輪用ブレーキ装置BFL
および油圧伝達手段SFL間に接続されるとともに、開
閉弁67F、lを介して右後輪用ブレーキ装置B r 
Rおよび油圧伝達手段5FR間に接続される。各開閉弁
67FL、  61r*、  678は同一の構成を有
するものであり、開閉弁67FLの構成についてのみ以
下に説明する。
開閉弁67、Lは、両端が閉塞された円筒状の開閉弁本
体68と、油圧伝達手段5FLの出力油圧室59に連通
しながら開閉弁本体68の一端壁に穿設される弁孔69
と、その弁孔69を閉塞可能な弁体70を一端シこ有す
るとともに他端をパイロット室71に臨ませながら開閉
弁本体68に摺動可能に嵌合される開閉用ピストン72
と、該開閉用ピストン72をパイロ・/ト室71側に付
勢ずべく開閉弁本体68および開閉用ピストン72間に
介設されるばね73とを備える。
開閉弁本体6日の一端壁および開閉用ピストン72間に
は弁孔69に連通可能な弁室74が画成され、咳弁室7
4にばね73が収納される。また開閉弁本体68には弁
室74に連通ずるとともに第3出力ポート29に連通ず
る入口ポート75が穿設される。
かかる開閉弁67FLによれば、パイロット室71の油
圧が一定値よりも低いときには弁体70が弁孔69を開
放する位置まで開閉用ピストン72がパイロット室71
側に移動して開弁じており、パイロット室71の油圧が
前記一定値以上となると、開閉用ピストン72が弁体7
0で弁孔69を閉塞するように移動して閉弁する。
パイロット室71には出力油路66、から分岐した分岐
油路84.Lが連通される。したがって分岐油路84.
Lすなわちパイロット室71の油圧が高い状態では開閉
弁67FLは閉弁して第3出力ポート29およびブレー
キ装置BFL間が遮断され、分岐油路84.Lの油圧が
低くなると開閉弁67、Lが開弁して第3出力ポート2
9およびブレーキ装置BFL間が連通される。
また開閉弁67F、lは、出力油路66、から分岐した
分岐油路84□の油圧が高いときに閉弁して第3出力ポ
ート29およびブレーキ装置F3rtt間を遮断し、分
岐油路84□の油圧が低いときに開弁じて第3出力ポー
ト29およびブレーキ装置BFR間を連通ずる。さらに
開閉弁67Rは、出力油路66Rから分岐した分岐油路
84.lの油圧が高い状態で閉弁し、それにより補助油
圧発生手段3の第2出力ポート28およびブレーキ装置
B、lt、  81間が遮断され、前記分岐油路84R
の油圧が低くなると開閉弁67Rが開弁じて第2出力ポ
ート28およびブレーキ装置B IILI  B II
R間が連通される。
出力油路66、において、分岐油路84.L、84FR
の分岐部よりも油圧伝達手段5.い 5,8側には第1
一方向弁85Fが介設され、出力油路668において分
岐油路84.の分岐部よりも油圧伝達手段5□側には第
1一方向弁85.が介設される。これらの第1一方向弁
85F、85.は、予め設定された第1開弁圧ΔP3以
上の差圧に応じて開弁して出力ポート39側から油圧伝
達手段5FLI  5Fl11 511側への作動油の
流通のみを許容するものである。
また上記第1一方向弁85..85.lには第2一方向
弁86..86.が並列に接続される。これらの第2一
方向弁86..86.は、予め設定された第2開弁圧Δ
P2以上の差圧に応じて開弁して油圧伝達手段51い 
5□、5.l側から出力ポート39側への作動油の流通
のみを許容するものであり、第2開弁圧ΔP2は第1開
弁圧ΔP、よりも小さく(ΔP2くΔp+)設定される
次にこの実施例の作用について説明する。先ず油圧供給
a2が正常に作動している状態での通常の制動操作時を
想定すると、流入電磁弁7F+、、7fM+7におよび
流出電磁弁8 FL、  8 F、I、  8−は消磁
状態(図示の状態)にあり、またトラクション制御用切
換制御弁手段9の両電磁弁9a、9bも消磁状態(図示
の状態)にある。したがって油圧供給源油圧制御手段4
の出力ポート39は出力油路66F、66Aに連通し、
一方の出力油路66、は、流入型(d弁IFL+  I
FRを介して油圧伝達手段5 FLI  5 paの入
力油圧室58に連通した状態にあり、他方の出力油路6
6、は流入電磁弁7.を介して油圧伝達手段5Rの入力
油圧室58に連通した状態にある。
かかる4f LMでブレーキペダルlを踏込むと、補助
油圧発生手段3の第1作動ピストン17が前進作動し、
第1油圧室16で発生した油圧が比例減圧弁77で減圧
されて油圧供給源油圧制御手段4の入力圧作用室55に
作用するとともにアキュムレータ78の蓄圧室91に作
用する。このとき油圧供給源油圧制御手段4はアキュム
レータ78よりも早く作動開始するように設定されてい
る。すなわち、油圧供給源油圧制御手段4における押圧
ピストン36の人力油圧室55に臨む受圧面積S1、ア
キュムレータピストン92の蓄圧室91に臨む受圧面f
Ash、油圧供給源油圧制御手段4における制御ばね4
8のセット荷重f+、ならびにアキュムレータ78にお
ける第1アキユムレータばね93のセット荷重r2は、
前述の第(1)式で示した不等式が成立するように設定
されている。
これにより油圧供給源油圧制御手段4では、アキュムレ
ータ78が蓄圧作動する曲に押圧ピストン36が前進し
、その押圧ピストン36に後端が当接している状態にあ
るスプール34が前進駆動される。このようにアキュム
レータ78の蓄圧作動に先立って油圧供給源油圧制御手
段4の作動を開始させることにより制動毘作時に無駄な
反力の発生を回避し、ブレーキペダル1の踏力tfl失
を防止して応答性を向上することができる。
押圧ピストン36の前進に応じてスプール34が成る距
離だけ前進作動した時点で出力ポート39が入力ポート
40に連通し、油圧供給源2に連通した出力ポート39
からの出力油圧が急速に増大する。而して出力油路66
F、66、において第1一方向弁85F、85R前後の
差圧が第1開弁圧ΔP1に達する前に分岐油路84rL
、  8425. 84Rの油圧増大に応じて開閉弁6
7FL、67□。
67、lが先ず閉弁し、次いで前記差圧が第1開弁圧Δ
P3以上となるの乙こ応じて、第1一方向弁85F、8
5Rが開弁する。それにより、出力ポート39からの油
圧が出力油路66、および流入電磁弁7FL、  7□
を介して油圧伝達手段5F15FRの人力油圧室58に
作用してブレーキ装置B FL+BFI+で制動圧を得
ることができ、また出力ポート3つからの油圧が出力油
路66Nおよび流入電磁弁7.を介して油圧伝達手段5
Rの入力油圧室58に作用し、該油圧伝達手段5Rの出
力油圧室59から出力される油圧が比例減圧弁6で減圧
されて後輪用ブレーキ装置B RLI  B R11に
与えられる。
したがって制動時には、油圧伝達手段5 FL、  5
 Fil。
5Rの作動よりも前に開閉弁61rt、61□、67R
を確実に閉弁させ、油圧伝達手段5FL、  5□。
5Rの作動と同時に制動圧を高めて応答性を向上するこ
とができる。
しかも出力ポート39からの出力油圧が急速に増大する
ことにより、各ブレーキ装置B、い B FRIBll
L+  BINまでの各部遊隙が比較的高い油圧の供給
により除去されるとともに各ブレーキ装置B FL。
Br*、  BRL、  B□の制動ピストン64の初
期作動が円滑となる。
上記出力ポート39の人力ポート40への連通により出
力圧作用室51の油圧も上昇し、反力ビストン35が後
方側に駆動されてスプール34の前端に当接し、それに
よりスプール38が後退して出力ポート39が入力ポー
ト40と遮断される。
さらにブレーキペダル1を踏込み操作することにより第
1油圧室16の油圧が増大するのに応じてスプール34
は再び前進し、出力ポート3つが人力ポート40に連通
ずる。このようにブレーキペダル】の制動操作に応じて
スプール34は出力ポート39を入力ポート40に連通
ずる前方位置と、出力ポート39を入力ポート40と遮
断する後方側の位置との間で往復移動し、それにより油
圧供給源2の油圧がブレーキペダル1の制動操作是に応
じて制御されて出力ポート39から出力されることにな
る。
このようにして制動操作量に応じて油圧供給源2からの
油圧を油圧供給源油圧制御手段4で制御して各ブレーキ
装置B FL、 B FR,B RLI  B !IR
に与えることができるが、油圧伝達手段5FL+5□。
5Rではフリーピストン60により、各ブレーキ装置B
FL’、  B□r  BRL+  BR1+と、入ツ
ノ油圧室58から油圧供給a2までの油圧回路とが隔絶
されるので、油圧供給源2で作動油に混入する可能性の
あるガスが各ブレーキ装置B、い B、□、  But
t、  B■に悪影口を及ぼすことはない。
この際、ブレーキペダル1の踏込み操作に応じて補助油
圧発生手段3における第1油圧室16の油圧による第2
作動ピストン18の前進方向油圧力が第2および第3戻
しばね25,26のセット同車を超えると、第2および
第3油圧室20.21の油圧が容積収縮により増大する
が、開閉弁67F+、、  67F、l、  67えが
閉弁しているので、両油圧室20.21の油圧が各ブレ
ーキ装置Bri、、BFR,Butt、  1311M
に作用することはない。
この制動時に、左右後輪の制動力は左右前輪よりも低い
ことが必要であり、比例減圧弁6により・油圧供給源油
圧制御手段4からの油圧が減圧されることにより左右後
輪の制動力は左右前輪よりも一定の比率で低くなる。
また第1油圧室16の油圧が比例減圧弁77を介して入
力圧作用室55に作用するので、入力圧作用室55およ
びアキュムレータ78に作用する油圧を低く抑え、油圧
供給源油圧制御手段4およびアキエムレータ78の負荷
軽減に寄与することができる。しかもブレーキペダル1
を数回遊び踏みしたときに、比例残圧弁77により第1
油圧室16の油圧を減圧して入力圧作用室55に作用さ
せることにより、油圧供給源油圧制御手段4以降の油圧
上昇頻度を小さく抑え、作動油循環Yを小さくして作動
油の無駄な消費を抑えることができるとともに、油圧伝
達手段51.〜5Rにおけるフリーピストン60の作動
頻度を抑えて耐久性向Fに寄与することかでさる。
さらに第1油圧室16からの油圧をアキュムレータ78
で蓄圧することにより、ブレーキペダル1のペダルスト
ロークを確保することができ、それにより油圧供給源油
圧制御手段4においてペダルストロークを確保するため
の構成が不要となり、油圧供給源油圧制御手段4を小型
化することが可能である。しかも急激な反力が作用した
ときにアキュムレータ78によるダンパ作用によりブレ
ーキペダルlに急激な反力が直接作用することを回避す
ることができる。
かかる制動時に、ブレーキペダルlによる踏力が過大と
なり、11(輪がロックしそうになったときには、ロッ
クしそうになっているfi)輪に対応する流入型6R弁
7..,7□、7.を励磁して、出力油路66Fおよび
油圧伝達手段5FL、  5 FM間、ならびに出力油
路66、および油圧伝達手段5R間を遮断する。これに
より車輪がロック状態になることを回避すべく制動力の
増大が抑えられる。これでも車輪がロック状態に入りそ
うであるときには、対応する流出型EJ!弁8 FL、
  8 y*、  8 Mをf@磁して油圧伝達手段5
 FL〜5.の入力油圧室58をリザーバRに連通し、
制動圧を低下させることにより車輪のロック傾向を解消
することができる。
上記ロッ2{頃向の解消後には、流入電磁弁7FL+7
□、7Rを消磁するとともに流出電磁弁8.L。
8F、l、  811を消磁する。これにより油圧供給
源油圧制御手段4の出力ポート39からの油圧を再び油
圧伝達手段5 FL、  5 r*、  5Rに作用さ
せて制動圧を高めることができる。
このようなアンチロング制御状態での増圧時に、トラク
ション制御用切換弁手段9における電磁弁9aの作動を
断続側?]することにより、両前輪のアンチロンク制御
をより精密に行なうことができる。すなわち電磁弁9a
を断続的に閉弁することにより出カポ−)・39からの
油圧が各流入電磁弁7 FLI  7 PRに急激に作
用することを回避し、油圧増大を緩やかにすることがで
き。また左右前輪の接地路面の摩擦係数が異なる状態で
摩擦係数の低い路面に接地している前輪側でアンチロッ
ク制御を行なっているときに、摩擦係数の高い路面に接
地している前輪での制動圧の上昇を前記電磁弁9aの断
続閉弁作動により抑え、車体のヨーモーメントの発生を
緩やかに抑えることも可能である。
上記制動時に油圧ポンプ11等の故障により油圧供給8
.2から高油圧が得られなくなった場合を想定する。こ
の場合、油圧供給源油圧制御手段4の出力ポート39か
らの油圧低下に応した各分岐油路84F1,84□28
4.の油圧低下により開閉弁6712.67□、67、
が開弁する。したがって補助油圧発生手段3の第2およ
び第3油圧室20.21で生じていた制動油圧が、各ブ
レーキ装置BFL〜BII、lにそれぞれ直接作用する
ことになり、制動力を確保することができる。
この際、油圧伝達手段5FL〜5えが各ブレーキ装置B
FL”BRIおよび油圧供給a油圧制御手段4間に介設
されているので、各ブレーキ装置BFL〜B RHの制
動圧が油圧供給源油圧制御手段4側に逃げることはない
制動操作終了後の非制動時には、出力ポート39の出力
油圧低下に応した分岐油路84FL、84r*、84R
の油圧低下により先ず開閉弁61.、、。
67r*、67*が開弁する。次いで、第2一方向弁8
6..86R前後の差圧が第2開弁圧ΔP2以Eとなる
のに応じて第2一方向弁86F、869が開弁し、各油
圧伝達手段52.〜58における入力油圧室58が油圧
供給源油圧制御手段4を介してリザーバRに連通ずる。
したがって油圧伝達手段5FL〜5□におけるフリーピ
ストン60の入力油圧室5日側への移動に応じて出力油
圧室59の呼吸が可能となる。しかも各油圧伝達手段5
,1〜5.における入力油圧室58の油圧を油圧解放用
一方向弁81FL、81□、81Rを介して出力油路6
6r、661+に逃がすことができるので、流入if電
磁弁 rt、  7 FR,7mでの流通抵抗が大きく
ても前記入力油圧室58の油圧解放を速やかに行なって
フリーピストン60を素早く元の位置に戻すことができ
る。
ところで、非制動時に各油圧伝達手段5.い 5□、5
Rにおいて温度上昇により人力油圧室58の油圧が上昇
することも考えられ、その場合、油圧を逃がすことがで
きないと制動圧がかかることになる。しかるに、第2一
方向弁86F、86゜の第2開弁圧ΔP2は第1一方向
弁85..85、の第1開弁圧ΔP1よりも小さく、比
較的小さい値に設定されているので、前記人力油圧室5
8の油圧増大に応じて開弁じ、油圧増大分の作動油を逃
がすことができる。
さらにエンジンの駆動力が過大となり、駆動輪が過剰ス
リップを生じそうになると、トラクション制御用切換制
御弁手段9の両電磁弁9a、9bが制御手段80により
励磁される。これにより油圧供給源2からの油圧が油圧
伝達手段5.、.5□の人力油圧室58に作用し、駆動
輪である左右前輪のブレーキ装置BFL、  BFll
で制動力が発生し、過剰スリップの発生が回避される。
この後は、前述のアンチロック制御時と同様に、流入電
磁弁7rt+  7PRおよび流出電磁弁8 FLI 
 8 r*の励磁および消磁制御により、制動力を制御
可能である。
しかも油圧供給R,2の出力油圧はかなり大きく設定さ
れるものであるが、この油圧供給a2の油圧が減圧弁8
3により制御に適応した油圧まで減圧されるので、過大
な油圧によりトラクション制御が行なわれることはない
。したがって制御の応答性が低下したり、不円滑となる
こともない。
また本発明は、補助油圧発生手段3の第2および第3出
力ポート28.29のいずれかにアキュムレ−タフ8を
接続したものにも通用可能である。
さらに補助油圧発生手段3の第1ハウジング14と油圧
供給源油圧制御手段4の第2ハウジング33とを一体化
してもよい。
C6発明の効果 以上のように本発明の第1の特徴によれば、油圧供給源
の油圧が正常である通常の制動時には、開閉弁を閉弁し
た状態で制動操作に応じて作動する補助油圧発生手段か
らの油圧Sこよりアキュムレータの蓄圧作動開始に先立
って油圧供給源油圧制御手段の作動を開始し、制動作動
時に無駄な反力がブレーキペダルに作用することを防止
して応答性を向上することができ、油圧供給源油圧制御
手段からの油圧により制動力を得ることができる9しか
もアキュムレータの醪圧作動が開始してからはブレーキ
ペダルのペダルストロークを確保することができる。ま
た油圧供給源の油圧が異常に低下したときには、開閉弁
を開弁することにより補助油圧発生手段からの油圧をブ
レーキ装置に作用させて制動力を得ることができ、この
開閉弁開弁時にブレーキ装置の油圧が油圧供給源側に逃
げることを油圧伝達手段により阻止することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、油圧供給源油圧制御
手段の作動開始をアキュムレータよりも確実に早くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示す油圧回路図である。 1・・・ブレーキペダル、2・・・油圧供給源、3・・
・補助油圧発生手段、4・・・油圧供給源油圧制御手段
、5rt、  5□、5.・・・油圧伝達手段、14・
・・第1ハウジング、16.20.21・・・油圧室、
17,18.19・・・作動ピストン、33・・・第2
ハウジング、34・・・スプール、39・・・出力ポー
ト、40・・・入力ポート、41・・・解放ポート、4
8・・・制御ばね、51・・・出力圧作用室、55・・
・入力圧作用室、58・・・人力油圧室、59・・・出
力油圧室、60・・・フリーピストン、61・・・シリ
ンダ体、67、L、67□、67R・・・開閉弁、78
・・・アキュムレータ、91・・・蓄圧室、92・・・
アキュムレータピストン、93・・・アキュムレータば
ね、 B FL、  B Fll、  B IILI  B 
++++・・・ブレーキ装置、R・・・リザーバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ブレーキペダルの制動操作に応じた油圧を発生可
    能な補助油圧発生手段と、油圧供給源からの油圧をブレ
    ーキペダルの制動操作に応じて制御可能にして油圧供給
    源およびブレーキ装置間に介設される油圧供給源油圧制
    御手段とを備える制動油圧制御装置において、補助油圧
    発生手段は、ブレーキペダルの制動操作に応じて前進作
    動すべく相互に連動する複数の作動ピストンが各作動ピ
    ストンの前面を油圧室にそれぞれ臨ませて第1ハウジン
    グに摺動自在に嵌合されて成り、油圧供給源油圧制御手
    段は、出力ポート、油圧供給源に通じる入力ポートおよ
    びリザーバに通じる解放ポートを有する第2ハウジング
    に、出力ポートと入力ポートおよび解放ポートとの間の
    連通、遮断を軸方向移動に応じて切換えるべくスプール
    が摺動自在に嵌合されるとともに、出力ポートを入力ポ
    ートに連通させる方向に前記スプールを付勢する油圧力
    を発揮する入力圧作用室と出力ポートを解放ポートに連
    通させる方向の油圧力を発揮すべく出力ポートに連通す
    る出力圧作用室とが第2ハウジング内に設けられて成り
    、前記出力ポートは、該出力ポートに通じ得る入力油圧
    室およびブレーキ装置に通じる出力油圧室に両端面を臨
    ませてフリーピストンがシリンダ体に摺動自在に嵌合さ
    れて成る油圧伝達手段を介してブレーキ装置に接続され
    、前記補助油圧発生手段の一方の油圧室は油圧供給源油
    圧制御手段の入力圧作用室に接続され、該補助油圧発生
    手段の他方の油圧室は油圧伝達手段およびブレーキ装置
    間に開閉弁を介して接続され、補助油圧発生手段の各油
    圧室の一つはアキュムレータに接続され、前記油圧供給
    源油圧制御手段の作動を開始せしめるべく設定される入
    力油圧室の油圧は、アキュムレータの蓄圧作動開始圧よ
    りも低く設定されることを特徴とする制動油圧制御装置
  2. (2)前記油圧供給源油圧制御手段のスプールは、入力
    油圧室の油圧に対抗すべく制御ばねにより付勢され、前
    記アキュムレータは前記油圧室に通じる蓄圧室に一端面
    を臨ませたアキュムレータピストンがアキュムレータば
    ねにより蓄圧室の容積を収縮する方向に付勢されて成り
    、前記スプールに油圧力を作用させるべく入力圧作用室
    に臨んで設定される受圧面積をS_1、前記制御ばねの
    セット荷重をf_1、アキュムレータピストンの蓄圧室
    に臨む受圧面積をS_2、アキュムレータばねのセット
    荷重をf_2としたときに、f_1/S_1<f_2/
    S_2の関係が成立すべく設定されることを特徴とする
    第(1)項記載の制動油圧制御装置。
JP12828089A 1989-05-22 1989-05-22 制動油圧制御装置 Pending JPH02306859A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230362A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Honda Motor Co Ltd ブレーキ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008230362A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Honda Motor Co Ltd ブレーキ装置

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