JPH04274958A - 流体圧式倍力装置 - Google Patents

流体圧式倍力装置

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JPH04274958A
JPH04274958A JP3034593A JP3459391A JPH04274958A JP H04274958 A JPH04274958 A JP H04274958A JP 3034593 A JP3034593 A JP 3034593A JP 3459391 A JP3459391 A JP 3459391A JP H04274958 A JPH04274958 A JP H04274958A
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JP
Japan
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fluid pressure
chamber
pressure
valve
spring
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Application number
JP3034593A
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English (en)
Inventor
Shohei Matsuda
庄平 松田
Kazutoshi Tajima
田島 和利
Yoshihiro Urai
芳洋 浦井
Koichi Furuya
古谷 公一
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体圧力源に接続され
る入力ポートを流体圧力機器に接続される出力ポートに
連通させる状態ならびに流体タンクに接続される解放ポ
ートを前記出力ポートに連通させる状態を操作部材の操
作量に応じて切換可能な倍力制御弁手段を備える流体圧
式倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば特開昭6
2−116346号公報により既に知られており、この
従来技術では、操作部材としてのブレーキペダルの踏込
み操作によりマスタシリンダで発生した流体圧により倍
力制御弁手段を作動させ、増幅された流体圧を流体圧力
機器に作用させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
流体圧力源の出力圧が何らかの理由で異常に低下したと
きには流体圧力機器に流体圧を作用させることが困難と
なる。そこで、流体圧力源の出力圧が異常に低下したと
きには、操作部材の操作量に対応した流体圧を出力する
マスタシリンダ等から流体圧力機器に流体圧を直接作用
させることが考えられる。ところが、倍力制御弁手段の
作動にかかわらず操作部材のストロークを確保するため
に、上記従来のものでは、マスタシリンダの出力流体圧
を作用させる室をストロークアキュムレータの蓄圧室に
連通しており、そのような構成では、流体圧力源の出力
圧異常低下時にストロークアキュムレータによりブレー
キペダルの無効ストロークが生じ、流体圧力機器に流体
圧力を効率的に作用させることができない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、流体圧力源の出力圧異常低下時に操作部材の
無効ストロークを減少させて操作量に対応した出力圧を
流体圧力機器に効率よく作用させ得るようにした流体圧
式倍力装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の特徴によれば、流体圧力源に接続さ
れる入力ポートを流体圧力機器に接続される出力ポート
に連通させる状態ならびに流体タンクに接続される解放
ポートを前記出力ポートに連通させる状態を操作部材の
操作量に応じて切換可能な倍力制御弁手段を備える流体
圧式倍力装置において、蓄圧室に一面を臨ませるととも
に蓄圧室の容積を減少させる方向のばね力を発揮するア
キュムレータばねを収納したばね室に他面を臨ませたア
キュムレータピストンがハウジングに摺動自在に嵌合さ
れ、操作部材の操作量増大に応じて容積を減少すべく構
成される室が前記蓄圧室に連通され、流体圧力源の出力
圧異常低下時に、流体圧力機器に与える流体圧を発生す
べく操作部材にはピストンが連動、連結され、前記ばね
室および流体タンク間には、流体圧力源の出力圧異常低
下時に閉弁すべく構成されたカット弁が介設される。
【0006】また本発明の第2の特徴によれば、流体圧
力源に接続される入力ポート、流体タンクに接続される
解放ポート、ならびに流体圧力機器に接続される出力ポ
ートを有するハウジングに、前記出力ポートに通じる反
力室に前面を臨ませるとともに前記入力ポートおよび前
記出力ポート間を連通させる前進位置と前記解放ポート
および前記出力ポート間を連通させる後退位置との間で
移動可能にして摺動部材が摺動自在に嵌合され、操作部
材の操作に応じた流体圧を発生可能な圧力室が前記摺動
部材または摺動部材に連動・連結される連動部材の背面
に臨んで形成される流体圧式倍力装置において、ハウジ
ングには、摺動部材または連動部材との間に圧力室を画
成して操作部材に連動、連結される入力ピストンと、前
記圧力室に連通される蓄圧室に一面を臨ませるとともに
蓄圧室の容積を減少させる方向のばね力を発揮するアキ
ュムレータばねを収納したばね室に他面を臨ませたアキ
ュムレータピストンとが摺動自在に嵌合され、前記摺動
部材または連動部材の所定量以上の前進作動時に閉弁す
べく構成されるカット弁が前記ばね室および流体タンク
間に介設される。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明を前輪駆動車両のブ
レーキ装置に適用したときの実施例について説明する。
【0008】図1ないし図4は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は車両用ブレーキ装置の流体圧回路
図、図2は流体圧力制御ユニットの縦断面図、図3は図
2の要部拡大図、図4は操作ストロークおよび操作力の
関係を示す図である。
【0009】先ず図1において、車両の駆動輪としての
左前輪および右前輪には流体圧力機器としての左前輪用
ブレーキ装置BFLおよび右前輪用ブレーキ装置BFR
がそれぞれ装着され、従動輪としての左後輪および右後
輪には流体圧力機器としての左後輪用ブレーキ装置BR
Lおよび右後輪用ブレーキ装置BRRがそれぞれ装着さ
れる。一方、操作部材としてのブレーキペダル1には、
該ブレーキペダル1の踏込み量に応じて流体圧力源3の
出力圧を制御可能な流体圧力制御ユニット2が連結され
ており、通常制動時には、流体圧力制御ユニット2から
出力される増幅流体圧が流体圧力伝達手段4FL,4F
Rを介して各前輪用ブレーキ装置BFL,BFRに与え
られるとともに、流体圧力制御ユニット2からの増幅流
体圧が流体圧力伝達手段4R および比例減圧弁5を介
して各後輪用ブレーキ装置BRL,BRRに与えられる
。また流体圧力源3が不調になったときにはブレーキペ
ダル1の操作量に対応して流体圧力制御ユニット2から
出力される非増幅流体圧が各ブレーキ装置BFL,BF
R,BRL,BRRに与えられる。さらに各前輪用ブレ
ーキ装置BFL,BFRに個別に対応して設けられる流
入弁6FL,6FRおよび流出弁7FL,7FRならび
に両後輪用ブレーキ装置BRL,BRRに共通に設けら
れる流入弁6R および流出弁7R により各ブレーキ
装置BFL,BFR,BRL,BRRの制動流体圧を保
持あるいは減圧してアンチロック制御を行なうことがで
き、トラクション制御用切換制御弁8により駆動輪とし
ての両前輪用ブレーキ装置BFL,BFRの制動流体圧
を増大してトラクション制御を行なうことができる。
【0010】流体圧力源3は、流体タンクとしてのリザ
ーバ9から作動油を汲上げる流体圧ポンプ10と、その
流体圧ポンプ10に接続されるアキュムレータ11と、
流体圧ポンプ10の作動を制御するための圧力スイッチ
12とを備える。
【0011】各ブレーキ装置BFL,BFR,BRL,
BRRは、シリンダ体14と該シリンダ体14内に摺動
可能に嵌合される制動ピストン15とをそれぞれ備え、
シリンダ体14および制動ピストン15間に画成された
制動流体圧室16に作用する流体圧に応じた制動ピスト
ン15の移動により制動力を発揮すべく構成される。
【0012】流体圧力伝達手段4FL,4FR,4R 
は、流体圧力源3から流体圧力制御ユニット2を経てブ
レーキ装置BFL,BFR,BRL,BRRに至る流体
圧経路の途中に設けられるものであり、各流体圧力伝達
手段4FL,4FR,4R は、流体圧力源3からの流
体圧が正常であるときには流体圧力制御ユニット2から
の増幅流体圧を各ブレーキ装置BFL,BFR,BRL
,BRRに伝達するが、流体圧力源3の流体圧が異常に
低下したときには各ブレーキ装置BFL,BFR,BR
L,BRRから流体圧力制御ユニット2側に作動流体が
逆流するのを阻止し得る機能を有するものであり、基本
的に同一の構成を有するものであるので、代表して流体
圧力伝達手段4FLの構成について次に述べる。
【0013】流体圧力伝達手段4FLは、入力流体圧室
19および出力流体圧室20に両端を臨ませながらフリ
ーピストン21がシリンダ体22に摺動可能に嵌合され
、フリーピストン21を入力流体圧室19側に付勢する
ばね23が出力流体圧室20に収納配置されて成る。
【0014】このような流体圧力伝達手段4FLの構成
によれば、入力流体圧室19に作用する流体圧に応じた
流体圧を出力流体圧室20から出力することが可能であ
るとともに出力流体圧室20の作動流体が入力流体圧室
19側に流れることはない。而して流体圧力伝達手段4
FL,4FRの出力流体圧室20はブレーキ装置BFL
,BFRの制動流体圧室16に個別にそれぞれ連通され
、流体圧力伝達手段4R の出力流体圧室20は共通の
比例減圧弁5を介してブレーキ装置BRL,BRRの制
動流体圧室16に接続される。
【0015】前輪用ブレーキ装置BFL,BFRに対応
する流体圧力伝達手段4FL,4FRの入力流体圧室1
9には、流入弁6FL,6FRおよび流出弁7FL,7
FRが並列してそれぞれ接続され、後輪用ブレーキ装置
BRL,BRRに対応する流体圧力伝達手段4R の入
力流体圧室19には流入弁6R および流出弁7R が
並列に接続される。
【0016】流入弁6FL,6FR,6R は励磁時に
閉弁する常開型電磁弁であり、また流出弁7FL,7F
R,7R は励磁時に開弁する常閉型電磁弁である。而
して流出弁7FL,7FR,7R は流体圧力伝達手段
4FL,4FR,4R の入力流体圧室19およびリザ
ーバ9間にそれぞれ介設される。また流入弁6FL,6
FRは流体圧力伝達手段4FL,4FRの入力流体圧室
19および流体通路17間にそれぞれ介設され、流入弁
6R は流体圧力伝達手段4Rの入力流体圧室19と流
体圧力制御ユニット2の第2出力ポート402に連なる
流体通路18との間に介設される。
【0017】比例減圧弁5は、従来周知の構造を有する
ものであり、流体圧力伝達手段4R の出力流体圧室2
0から出力される流体圧を比例的に減圧してブレーキ装
置BRL,BRRの制動流体圧室16に作用せしめる働
きをする。
【0018】トラクション制御用切換制御弁8は、流体
圧力制御ユニット2の第1出力ポート401 に連なる
流体通路25ならびに流体圧力源3に連なる流体通路2
6と、前記流体通路17との間に介設される電磁切換弁
であり、消磁状態で流体通路25を流体通路17に連通
させる態様と、励磁状態で流体通路26を流体通路17
に連通させる態様とを択一的に切換可能である。
【0019】流体圧力制御ユニット2は、増幅流体圧力
を出力可能な上記第1および第2出力ポート401 ,
402 の他に、ブレーキペダル1の操作力に対応する
非増幅流体圧力を出力可能な第3および第4出力ポート
403 ,404 を備えるものであり、第3出力ポー
ト403 に連なる流体通路27は、バイパス弁30F
Lを介して左前輪用ブレーキ装置BFLおよび流体圧力
伝達手段4FL間に接続されるとともに、バイパス弁3
0FRを介して右前輪用ブレーキ装置BFRおよび流体
圧力伝達手段4FR間に接続され、第4出力ポート40
4 に連なる流体通路28はバイパス弁30R を介し
て比例減圧弁5および流体圧力伝達手段4R 間に接続
される。各バイパス弁30FL,30FR,30R は
同一の構成を有するものであり、バイパス弁30FLの
構成についてのみ以下に説明する。
【0020】バイパス弁30FLは、両端が閉塞された
円筒状のバイパス弁本体31と、流体圧力伝達手段4F
Lの出力流体圧室20に連通しながらバイパス弁本体3
1の一端壁に穿設される弁孔32と、その弁孔32を閉
塞可能な弁体33を一端に有するとともにバイパス弁本
体31の他端壁との間に画成したパイロット室34側に
ばね付勢されてバイパス弁本体31に摺動可能に嵌合さ
れるピストン35とを備え、バイパス弁本体31の一端
壁およびピストン35間には流体通路27に連通する弁
室36が画成される。
【0021】かかるバイパス弁30FLによれば、パイ
ロット室34の流体圧が一定値よりも低いときには弁体
33が弁孔32を開放する位置までピストン35がパイ
ロット室34側に移動して開弁しており、パイロット室
34の流体圧が前記一定値以上となるとピストン35が
弁体33で弁孔32を閉塞するように移動して閉弁状態
となる。
【0022】各バイパス弁30FL,30FR,30R
 のパイロット室34には流体通路17から分岐した通
路17aがそれぞれ連通される。したがってバイパス弁
30FL,30FRは、流体圧力源3の出力圧が正常で
流体圧力制御ユニット2の第1出力ポート401から正
常な増幅流体圧が出力される場合には閉弁して第3出力
ポート403 およびブレーキ装置BFL,BFR間を
遮断し、流体圧力源3の出力圧が異常に低下して第1出
力ポート401 からの出力圧が低い場合には開弁して
第3出力ポート403 およびブレーキ装置BFL,B
FR間を連通する。またバイパス弁30R は、流体圧
力源3の出力圧が正常で流体圧力制御ユニット2の第1
出力ポート401 から正常な増幅流体圧が出力される
場合には閉弁して第4出力ポート404 およびブレー
キ装置BRL,BRR間を遮断し、流体圧力源3の出力
圧が異常に低下して第1出力ポート401からの出力圧
が低い場合には開弁して第4出力ポート404 および
ブレーキ装置BRL,BRR間を連通する。
【0023】図2において、流体圧力制御ユニット2の
ハウジング41は、流体通路26を介して流体圧力源3
に接続される入力ポート38と、リザーバ9に通じる流
体通路37に共通に連通される第1、第2および第3解
放ポート391 ,392 ,393 と、流体通路2
5に連通される第1出力ポート401 、流体通路18
に連通される第2出力ポート402 、流体通路27に
連通される第3出力ポート403 、ならびに流体通路
28に連通される第4出力ポート404 とを備える。
【0024】このハウジング41には、ブレーキペダル
1による操作力に対応する非増幅流体圧を発生可能な操
作圧発生手段42と、流体圧力源3の出力圧をブレーキ
ペダル1の操作量に応じて制御して増幅流体圧を出力可
能な倍力制御弁手段43と、流体圧力源3の出力圧が異
常に低下したときにブレーキ装置BFL,BFRに倍力
制御弁手段43の出力圧に代えて補助流体圧を与えるた
めの第1および第2補助流体圧発生手段441 ,44
2 と、操作圧発生手段42の発生圧を蓄圧してブレー
キペダル1のストロークを確保するための第1および第
2ストロークアキュムレータ451 ,452 と、流
体圧力源3の出力圧が異常低下したときにのみブレーキ
ペダル1の操作力を第1および第2補助流体圧発生手段
441 ,442 に伝達するための連結手段46と、
流体圧力源3の出力圧が異常低下したときに第1および
第2ストロークアキュムレータ451 ,452 の蓄
圧作動をロックするためのカット弁47とが配設される
【0025】ハウジング41には、相互間に解放室48
を形成するハウジング前部41aとハウジング後部41
bとが設けられており、解放室48は第1解放ポート3
91 および流体通路37を介してリザーバ9に連通さ
れる。
【0026】倍力制御弁手段43は、ハウジング前部4
1aのほぼ中央部に設けられた第1シリンダ孔49に摺
動部材としてのスプール弁50を摺動自在に嵌合して構
成される。第1シリンダ孔49の前端は第2出力ポート
402 を備える端壁で閉じられており、基本的に円柱
状に形成されるスプール弁50は、第1シリンダ孔49
の前端壁との間に反力室51を画成するとともに後端を
解放室48に臨ませるようにして第1シリンダ孔49に
摺動自在に嵌合される。反力室51内には戻しばね52
が収納されており、この戻しばね52はスプール弁50
を後方側に向けて付勢するばね力を発揮する。一方、ハ
ウジング前部41aに設けられた入力ポート38、第1
出力ポート401 および第2解放ポート392 は、
第1シリンダ孔49の内面に軸方向に間隔をあけた位置
で開口されており、スプール弁50の外面には、該スプ
ール弁50が前進位置にあるときに入力ポート38およ
び第1出力ポート401 間を連通し、後退位置にある
ときには第1出力ポート401 および第2解放ポート
392 間を連通する環状溝53が設けられる。
【0027】ところで、第1および第2出力ポート40
1 ,402 間は、第1出力ポート401 の流体圧
が第2出力ポート402 の流体圧よりも所定値以上大
きくなるのに応じて開弁して第1出力ポート401 か
ら第2出力ポート402 への作動流体の流通のみを許
容する第1差圧弁54を介して接続され、この第1差圧
弁54には、第2出力ポート402 から第1出力ポー
ト401 側に向けての作動流体の流通のみを許容する
第1一方向弁55が並列に接続されており、第1一方向
弁55の開弁差圧は極めて小さく設定される。
【0028】また図1で示すように、流体通路17には
、トラクション制御用切換制御弁8側の流体圧が両流入
弁6FL,6FR側の流体圧よりも所定値以上大きくな
るのに応じて開弁してトラクション制御用切換制御弁8
側から両流入弁6FL,6FR側への作動流体の流通の
みを許容する第2差圧弁56が介設されており、極めて
小さく設定された開弁差圧で開弁して両流入弁6FL,
6FR側からトラクション制御用切換制御弁8側への作
動流体の流通のみを許容する第2一方向弁57が第2差
圧弁56に並列に接続される。しかも各バイパス弁30
FL,30FR,30R のパイロット室34に通じる
通路17aは、前記第2差圧弁56および第2一方向弁
57から成る並列回路よりも上流側で流体通路17から
分岐される。
【0029】而して第1および第2差圧弁54,56は
、制動操作初期に第1出力ポート401 の出力圧を流
体圧力伝達手段4FL,4FR,4R よりも早くバイ
パス弁30FL,30FR,30R のパイロット室3
4に作用させてそれらのバイパス弁30FL,30FR
,30R を閉弁させるとともに、その後で第1および
第2出力ポート401 ,402 の出力圧を急激に作
用させることにより各ブレーキ装置BFL,BFR,B
R までの各部遊隙を除去して制動ピストン15の初期
作動を円滑ならしめるものであり、また第1および第2
一方向弁55,57は非制動操作時に流体通路17,1
8の作動流体をリザーバ9に逃がす働きをする。
【0030】尚、第1差圧弁54および第1一方向弁5
5は、図2においてハウジング41の外部に在るように
便宜上図示しているが、実際には第1出力ポート401
 および反力室51間に介在するようにしてハウジング
前部41aに設けられる。
【0031】操作圧発生手段42は、倍力制御弁手段4
3と同軸上でハウジング後部41bに配設される。この
操作圧発生手段42は、スプール弁50に連動、連結さ
れてハウジング後部41bに摺動自在に嵌合される連動
ピストン60と、ブレーキペダル1に連動、連結されて
ハウジング後部41bに摺動自在に嵌合される入力ピス
トン61と、連動ピストン60の背面および入力ピスト
ン61の前面間に画成される圧力室62に収納配置され
るばね63とを備える。
【0032】ハウジング後部41bには、ハウジング前
部41aの第1シリンダ孔49と同軸上に第1シリンダ
孔49よりも大径の第2シリンダ孔64が穿設されてお
り、連動ピストン60および入力ピストン61は第2シ
リンダ孔64にそれぞれ摺動自在に嵌合され、入力ピス
トン61の外面には第2シリンダ孔64の内面に摺接す
る一対のシール部材67が嵌着され、連動ピストン60
の外面には第2シリンダ孔64の内面に摺接するシール
部材68が嵌着される。
【0033】第2シリンダ孔64の後端には、入力ピス
トン61の後端に当接して該入力ピストン61の後退限
を規制する規制鍔65が半径方向内方に張出して設けら
れる。一方、ブレーキペダル1には、プッシュロッド6
6が連結されており、前記規制鍔65を移動自在に貫通
するプッシュロッド66の前端が揺動自在にして入力ピ
ストン61に連結される。したがってブレーキペダル1
の踏込み操作に応じて入力ピストン61が前進作動する
ことになる。
【0034】入力ピストン61の前端部にはカップ状の
リテーナ69が嵌挿され、連動ピストン60の背面には
円盤状のリテーナ70が当接され、両リテーナ69,7
0間にばね63が縮設される。
【0035】流体通路37および第1解放ポート391
 を介してリザーバ9に通じる解放室48と、前記圧力
室62との間には、ばね63を収縮させて入力ピストン
61が連動ピストン60に所定量以上近接するのに応じ
て閉弁する第1開閉弁71が介設されており、この第1
開閉弁71は、前記解放室48に連通して連動ピストン
60に設けられる弁孔72を開閉可能な弁体73が弁ば
ね74で閉弁方向に付勢されて成り、弁体73は後端を
リテーナ69に係合可能な弁棒75の前端に設けられる
。 連動ピストン60の後部とリテーナ70との間には弁室
76が形成される。また弁棒75は連動ピストン60に
対する後退限位置をリテーナ70で規制されるようにし
て該リテーナ70を移動自在に貫通し、弁室76内で弁
棒75およびリテーナ70間に弁ばね74が縮設される
。さらに弁棒75の後端は、連動ピストン60および入
力ピストン61間の距離が所定値以上となったときにリ
テーナ69に係合するものである。したがって第1開閉
弁71は、連動ピストン60および入力ピストン61間
の間隔が所定値以上である図2の状態では開弁しており
、ばね63を収縮させて入力ピストン61が連動ピスト
ン60に対して所定量以上前進するのに応じて閉弁する
ことになり、この第1開閉弁71の閉弁後には、連動ピ
ストン60に対する入力ピストン61の前進に応じて圧
力室62に流体圧が発生することになる。
【0036】解放室48には、前端をスプール弁50の
後端に当接させるとともに後端部を連動ピストン60の
前端部に緩やかに挿入するロッド77がスプール弁50
および連動ピストン60と同軸に配置されており、この
ロッド77の軸方向中間部外面には制限された範囲での
軸方向相対移動を可能として相互に対向する一対のリテ
ーナ78,79が係合され、両リテーナ78,79間に
はばね80が縮設される。而してロッド77の軸方向に
沿う後方側のリテーナ79は連動ピストン60の前端に
当接可能であり、連動ピストン60の前進作動は、リテ
ーナ79、ばね80、リテーナ78およびロッド77を
介してスプール弁50に伝達されることになる。
【0037】しかも戻しばね52のセット荷重をF1 
、ばね63のセット荷重をF2 、ばね80のセット荷
重をF3 としたときに、F3 >>F2 >F1 と
なるように設定されている。したがってブレーキペダル
1による制動操作初期には、入力ピストン61、ばね6
3、連動ピストン60およびばね80の相対位置関係を
そのままとしてスプール弁50が戻しばね52を収縮さ
せながら前進作動することになり、ばね63のセット荷
重F2 は、スプール弁50が入力ポート38を出力ポ
ート401 に連通させる位置まで前進したときの戻し
ばね52のばね荷重と等しいか大であるように設定され
る。すなわち倍力制御弁手段43が圧力制御を開始する
までは入力ピストン61の連動ピストン60に対する相
対位置関係は第1開閉弁71を開弁した状態に保持され
、倍力制御弁手段43の圧力制御開始後にばね63を収
縮させる操作力が入力されるのに応じて入力ピストン6
1の連動ピストン60に対する前進動作が開始され、そ
れにより第1開閉弁71が閉弁することになる。
【0038】第1および第2補助流体圧発生手段441
 ,442は、倍力制御弁手段43における第1シリン
ダ孔49の一直径線上で倍力制御弁手段43と平行な軸
線を有してハウジング前部41aに配設されるものであ
り、第1および第2補助流体圧発生手段441 ,44
2 の軸線と第1シリンダ孔49の軸線との間の距離は
等距離に設定される。
【0039】図3を併せて参照して、第1および第2補
助流体圧発生手段441 ,442 は、基本的に同一
の構成を有するものであり、以下、第1補助流体圧発生
手段441 の構成について説明する。
【0040】第1補助流体圧発生手段441 は、ハウ
ジング前部41aとの間に補助流体圧発生室82を画成
する補助ピストン83がハウジング前部41aに摺動自
在に嵌合されるとともに該補助ピストン83が補助流体
圧発生室82の容積を増大する方向にばね84でばね付
勢されて成るものである。ハウジング前部41aには前
端を閉じた第3シリンダ孔85が第1シリンダ孔49と
平行な軸線を有して穿設されており、補助ピストン83
は、その前面と第3シリンダ孔85の前端壁との間に補
助流体圧発生室82を画成するようにして第3シリンダ
孔85に摺動自在に嵌合され、補助ピストン83の外面
には第3シリンダ孔85の内面に摺接する一対のシール
部材86が嵌着される。
【0041】第3シリンダ孔85の前端壁にはカップ状
のリテーナ87が当接されており、このリテーナ87と
、補助ピストン83の前端部に嵌挿されたカップ状のリ
テーナ88との間にばね84が縮設され、該ばね84の
ばね力により補助ピストン83が後方側に向けて付勢さ
れる。
【0042】第1および第2補助流体圧発生手段441
 ,442の補助流体圧発生室82は、ハウジング前部
41aに穿設された連通路89を介して相互に連通され
るとともに第3出力ポート403 に連通される。
【0043】また第1補助流体圧発生手段441 の補
助流体圧発生室82と、流体通路37を介してリザーバ
9に連通する第3解放ポート393との間には、補助ピ
ストン83が後退限位置にあるときには開弁状態にあり
、補助ピストン83が後退限位置から前進するのに応じ
て閉弁する第2開閉弁90が介設される。この第2開閉
弁90は、第3解放ポート393 に連通して第3シリ
ンダ孔85の前端壁に設けられる弁孔91を開閉可能な
弁体92が弁ばね93で閉弁方向に付勢されて成り、弁
体92は後端をリテーナ88に係合可能な弁棒94の前
端に設けられる。リテーナ87と第3シリンダ孔85の
前端壁との間には弁室95が画成されており、弁棒94
は後退限位置をリテーナ87で規制されるようにして該
リテーナ87を移動自在に貫通し、弁室95内で弁棒9
4およびリテーナ87間に弁ばね93が縮設される。さ
らに弁棒95の後端は、補助ピストン83およびリテー
ナ87間の距離が所定値以上となったときにリテーナ8
8に係合するものである。したがって第2開閉弁90は
、補助ピストン83が図2および図3で示すように後退
限位置にある状態では開弁しており、ばね84を収縮さ
せて補助ピストン83が後退限位置から前進するのに応
じて閉弁することになり、この第2開閉弁90の閉弁後
には、補助ピストン83の前進動作に応じて補助流体圧
発生室82に流体圧が発生することになる。
【0044】連結手段46は、ハウジング後部41bで
軸方向移動可能に支承されるとともに第1および第2補
助流体圧発生手段441 ,442における補助ピスト
ン83の後部に前端部がそれぞれ連結される一対の連結
ロッド96と、両連結ロッド96に後方側から係合可能
であるとともにハウジング後部41bの前端に当接可能
なリンク板97と、該リンク板97に後方側から係合可
能として連動ピストン60に設けられる係合段部60a
とにより構成される。
【0045】リンク板97には各連結ロッド96を移動
自在に貫通せしめるための一対の透孔98が穿設される
とともに連動ピストン60の前部を貫通させる貫通孔9
9が穿設されており、連結ロッド96にはリンク板97
を後方側から係合させるための係止鍔96aがそれぞれ
設けられ、連動ピストン60には、リンク板97の背面
における貫通孔99の周囲に係合可能な係合段部60a
が設けられる。
【0046】このような連結手段46によれば、ブレー
キペダル1の踏込み操作に応じた入力ピストン61の前
進時に、係合段部60aがリンク板97に後方側から係
合するとリンク板97が前方に押圧され、さらにリンク
板97により係止鍔96aが押されることにより連結ロ
ッド96が前進し、それにより第1および第2補助流体
圧発生手段441 ,442 の補助ピストン83がそ
れぞれ前進駆動せしめられる。しかも第1および第2補
助流体圧発生手段441 ,442 における補助ピス
トン83の後退限位置は、リンク板97がハウジング後
部41bに当接することにより規制されることになる。
【0047】第1および第2ストロークアキュムレータ
451 ,452 は、第1および第2補助流体圧発生
手段441 ,442 と同軸上でハウジング後部41
bに配設されるものであり、基本的に同一の構成を有す
るので、以下、第1ストロークアキュムレータ451 
の構成について説明する。
【0048】第1ストロークアキュムレータ451 は
、ハウジング後部41bとの間に蓄圧室101およびば
ね室102を画成するアキュムレータピストン103が
ハウジング後部41bに摺動自在に嵌合されるとともに
該アキュムレータピストン103がばね室102の容積
を増大する方向にアキュムレータばね104でばね付勢
されて成るものである。ハウジング後部41bには前、
後端をそれぞれ閉じた第4シリンダ孔105が第3シリ
ンダ孔85と同軸上に穿設されており、アキュムレータ
ピストン103は、その背面と第4シリンダ孔105の
後端壁との間に蓄圧室101を、また前面と第4シリン
ダ孔105の前端壁との間にばね室102を画成するよ
うにして第4シリンダ孔105に摺動自在に嵌合され、
アキュムレータピストン103の外面には第4シリンダ
孔105の内面に摺接するシール部材106が嵌着され
る。
【0049】一方、連結手段64における両連結ロッド
96の後部は、第4シリンダ孔105の前端壁を移動自
在に貫通してばね室102内に突入され、第4シリンダ
孔105の前端壁および連結ロッド96間にはシール部
材107がそれぞれ介装される。しかも連結ロッド96
の後端部にはカップ状のリテーナ108が嵌挿されてお
り、該リテーナ108とアキュムレータピストン103
との間にアキュムレータばね104が縮設される。而し
て該アキュムレータばね104としては、伸縮量に対す
る荷重が2段階に変化する非線形特性を有するものが用
いられる。
【0050】第1および第2ストロークアキュムレータ
451 ,452 の蓄圧室101は、ハウジング後部
41bに穿設された連通路109を介して操作圧発生手
段42の圧力室62に連通されるとともに第4出力ポー
ト404 に連通される。また第1および第2ストロー
クアキュムレータ451 ,452 のばね室102は
、ハウジング後部41bに穿設された連通路110を介
して相互に連通される。
【0051】カット弁47は、流体圧力源3の出力圧が
異常低下するのに応じたリンク板97の前進作動時に閉
弁すべく構成されて両ストロークアキュムレータ451
 ,452 のばね室102およびリザーバ9間に介設
されるものであり、ハウジング後部41bの前部に配設
される。このカット弁47は、第1解放ポート391 
および流体通路37を介してリザーバ9に通じる解放室
48に連通してハウジング後部41bの前部に設けられ
る弁孔111と、該弁孔111を開閉可能な半球状の弁
体112と、該弁体112を閉弁方向に付勢する弁ばね
113とを備える。而してハウジング後部41bには両
ストロークアキュムレータ451 ,452 のばね室
102に通じる連通路110に通じた弁室114が設け
られており、該弁室114に弁体112および弁ばね1
13が収納される。しかも弁体112には、弁孔111
に緩やかに挿通される駆動ロッド112aが一体に設け
られており、この駆動ロッド112aの前端がリンク板
97の背面に当接される。
【0052】このようなカット弁47によれば、リンク
板97がハウジング後部41bに当接した状態にあると
きには弁体112が駆動ロッド112aにより開弁位置
にあり、リンク板97がハウジング後部41bから離反
して前進作動すると、弁体112が弁ばね113で付勢
されて閉弁作動することになる。
【0053】ブレーキペダル1の非操作時において、連
動ピストン60の係合段部60aとリンク板97との間
の距離をL1 、第1シリンダ孔49の内面への入力ポ
ート38の開口端の後縁とスプール弁50における環状
溝53の前縁との間の距離をL2 、第1シリンダ孔4
9の内面への入力ポート38の開口端の前縁と前記環状
溝53の前縁との間の距離をL3 、ロッド77に係合
されている両リテーナ78,79間の距離をL4 、カ
ット弁47の弁体112が閉弁位置に達するまでの移動
量すなわちカット弁47が閉弁するまでに必要とするリ
ンク板97の前進移動量をL5 、第2開閉弁90が閉
弁状態となるのに必要となる補助ピストン83の後退限
位置からの前進移動量をL6 としたときに、それらの
間には、倍力制御弁手段43における反力室51の流体
圧が流体圧力源3の出力圧と等しくなるまで係合段部6
0aがリンク板97に当接しないように、すなわちリン
ク板97が倍力制御弁手段43の圧力制御作用に影響を
及ぼさないようにするために、次のような関係が設定さ
れている。
【0054】すなわちブレーキペダル1の非操作時にお
いて、L4 ≧L6 である場合には、(L2 +L4
 −L6 )<L1 <(L3 +L4 −L6 )、
L4 <L6 である場合には、(L2 +L4 )<
L1 <(L3 +L4 )がそれぞれ成立するように
設定される。
【0055】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、先ず流体圧力源3が正常に作動している状態での
通常の制動操作時を想定すると、流入弁6FL,6FR
,6R および流出弁7FL,7FR,7R は消磁状
態(図1の状態)にあり、またトラクション制御用切換
制御弁8も消磁状態(図1の状態)にある。したがって
流体圧力制御ユニット2の第1出力ポート401 は、
各バイパス弁30FL,30FR,30R のバイロッ
ト室34に連通するとともに第2差圧弁56を介して流
体圧力伝達手段4FL,4FRの入力流体圧室19に接
続された状態にあり、第2出力ポート402 は流体圧
力伝達手段4R の入力流体圧室19に連通した状態に
ある。
【0056】この状態でブレーキペダル1を踏込むと、
入力ピストン61が前進作動するが、戻しばね52のセ
ット荷重F1 <ばね63のセット荷重F2 <<ばね
80のセット荷重F3 であるので、入力ピストン61
、連動ピストン60、ばね80およびスプール弁50は
、それらの相対位置関係を一定として戻しばね52を収
縮しながら前進作動する。すなわち図4において、操作
初期のストローク領域A1 では徐々に操作入力を増大
させることにより戻しばね52を収縮させてプッシュロ
ッド66が前進することになる。
【0057】スプール弁50が、その環状溝53を介し
て入力ポート38を第1出力ポート401 に連通させ
る位置まで前進すると、第1出力ポート401 からの
出力流体圧により各バイパス弁30FL,30FR,3
0R が閉弁作動する。次いで第1および第2差圧弁5
4,56が開弁することにより各ブレーキ装置BFL,
BFR,BRL,BRRに急激に流体圧が作用し、それ
らのブレーキ装置BFL,BFR,BRL,BRRまで
の各部遊隙が除去され、制動ピストン15の初期作動が
円滑となる。
【0058】上記入力ポート38の第1出力ポート40
1 への連通時に戻しばね52のばね力≦ばね63のセ
ット荷重となるように設定されており、第1開閉弁71
は開弁したまであり、圧力室62に流体圧は発生してい
ない。而して戻しばね52のばね力と、反力室51の流
体圧をスプール弁50の断面積に乗じて得られる力との
和である後退方向の力が、ばね63のセット荷重F2よ
りも大きくなると、図4のストローク領域A2 におい
て、ばね63を収縮させながら入力ピストン61が連動
ピストン60に対して前進作動し、第1開閉弁71の閉
弁作動が開始される。
【0059】第1開閉弁71が閉弁すると入力ピストン
61の前進作動に応じて圧力室62に流体圧が発生し、
スプール弁50には圧力室62の流体圧が前方に向けて
作用することになる。すなわち制動操作初期には、入力
ピストン61の前進作動がばね63、連動ピストン60
、ばね80およびロッド77を介してスプール弁50に
機械的に伝達されることになり、その間、シール部材6
7,68には流体圧が作用していないので、シール部材
67,68のフリクションロスを比較的小さくして、操
作初期入力を低減し、操作フィーリングの向上を図るこ
とができる。しかも操作ストロークを確保するための両
ストロークアキュムレータ451 ,452 の蓄圧室
101が圧力室62に連通されているにもかかわらず、
初期の操作ストロークが両ストロークアキュムレータ4
51 ,452 で吸収されて無効ストロークとなるこ
ともない。
【0060】第1開閉弁71が閉弁した後のストローク
領域A3 では、バイパス弁30R も閉弁しているの
で、圧力室62の流体圧が第1および第2ストロークア
キュムレータ451 ,452 の蓄圧室101にそれ
ぞれ蓄圧されることになり、それらのストロークアキュ
ムレータ451 ,452 におけるアキュムレータば
ね104のばね力に対抗する操作力により入力ピストン
61がさらに前進し、両ストロークアキュムレータ45
1 ,452 により操作ストロークを確保することが
できる。しかも両ストロークアキュムレータ451 ,
452 のばね室102は、カット弁47の開弁により
リザーバ9に連通しており、アキュムレータピストン1
03を所定の操作ストロークが得られるように作動させ
ることが可能である。
【0061】両ストロークアキュムレータ451 ,4
52 において、蓄圧室101の流体圧によるアキュム
レータピストン103の前進力が、第1および第2補助
流体圧発生手段441 ,442 におけるばね84の
ばね力よりも大きくなると、連結ロッド96を介して補
助ピストン83がそれぞれ前進し、第2開閉弁90が閉
弁する。 しかも各バイパス弁30FL,30FRも閉じているの
で、各補助流体圧発生室82がそれぞれ密閉状態となり
、補助ピストン83の前進移動が阻止され、それ以降、
各アキュムレータピストン103は蓄圧室101の圧力
増大に応じてアキュムレータばね104を収縮させなが
ら前進することになる。
【0062】圧力室62での流体圧発生後、スプール弁
50は反力室51の流体圧による後退方向の力と、圧力
室62の流体圧による前進方向の力とが均衡するように
前後に移動し、それにより流体圧力源3の出力圧が制御
され、第1および第2出力ポート401 ,402 か
らブレーキペダル1の操作量に応じた増幅流体圧が出力
され、各ブレーキ装置BFL,BFR,BRL,BRR
で増幅流体圧による制動力が得られることになる。
【0063】ブレーキペダル1からの操作入力が過大と
なり、倍力制御弁手段43による制御流体圧が流体圧力
源3の出力圧にまで達した後のストローク領域A4 で
は、反力室51の流体圧は増大しないため入力ピストン
61および連動ピストン60はばね80を収縮しながら
前進するが、係合段部60aがリンク板97に係合した
時点からはリンク板97に係合している連結ロッド96
の前進作動が阻止されているため入力ピストン61およ
び連動ピストン60の前進作動も阻止される。
【0064】このようにして制動操作量に応じて流体圧
力源3からの流体圧を制御して各ブレーキ装置BFL,
BFR,BRL,BRRに与えることができるが、流体
圧力伝達手段4FL,4FR,4R ではフリーピスト
ン21により、各ブレーキ装置BFL,BFR,BRL
,BRRと、入力流体圧室19から流体圧力源3までの
流体圧回路とが隔絶されるので、流体圧力源3で作動流
体に混入する可能性のあるガスが各ブレーキ装置BFL
,BFR,BRL,BRRに悪影響を及ぼすことはない
【0065】かかる制動時に、ブレーキペダル1による
踏力が過大となり、車輪がロックしそうになったときに
は、ロックしそうになっている車輪に対応する流入弁6
FL,6FR,6R を励磁して、第1出力ポート40
1 および流体圧力伝達手段4FL,4FR間、ならび
に第2出力ポート402 および流体圧力伝達手段40
2 間を遮断する。これにより車輪がロック状態になる
ことを回避すべく制動力の増大が抑えられる。これでも
車輪がロック状態に入りそうであるときには、対応する
流出弁7FL,7FR,7R を励磁して流体圧力伝達
手段4FL〜4R の入力流体圧室19をリザーバ9に
連通し、制動圧を低下させることにより車輪のロック傾
向を解消することができる。
【0066】上記制動時に流体圧ポンプ10等の故障に
より流体圧力源3の出力圧が異常に低下した場合を想定
する。この場合、流体圧力制御ユニット2の第1出力ポ
ート401 からの出力流体圧低下に応じてバイパス弁
30FL,30FR,30R が開弁する。したがって
ブレーキペダル1の踏込み操作による入力ピストン61
の前進作動に応じて、戻しばね52のばね力とばね63
のセット荷重とが等しくなった時点でばね63の収縮に
よる第1開開閉弁71の閉弁作動が開始され、圧力室6
2に流体圧が発生し、この流体圧は第4出力ポート40
4 からバイパス弁30R および比例減圧弁5を介し
て後輪用ブレーキ装置BRL,BRRに与えられる。ま
た蓄圧室101の流体圧発生に応じて連結ロッド96に
前進方向の力が与えられ、さらに連動ピストン60の係
合段部60aがリンク板96に当接してからは該リンク
板97により両連結ロッド96が直接押圧されるので、
第1および第2補助流体圧発生手段441 ,442 
では補助ピストン83の前進作動による第2開閉弁90
の閉弁に応じて補助流体圧発生室82で流体圧が発生す
ることになり、その流体圧が第3出力ポート403から
バイパス弁30FL,30FRを介して両前輪用ブレー
キ装置BFL,BFRにそれぞれ与えられることになる
。したがって流体圧力源3の出力圧が異常に低下した状
態でも、操作圧発生手段42ならびに第1および第2補
助流体圧発生手段441 ,442 で発生させた流体
圧を各ブレーキ装置BFL,BFR,BRL,BRRに
作用させることができる。しかもアキュムレータピスト
ン103の前進作動、ならびに連結手段46におけるリ
ンク板96の前進作動により補助ピストン83が前進駆
動せしめられるので、補助ピストン83により大きな前
進力が与えられ、したがって各ブレーキ装置BFL,B
FR,BRL,BRRにより大きな流体圧を与えること
が可能となる。
【0067】この際、流体圧力源3の出力圧異常低下時
の制動圧を得るために2つの補助流体圧発生手段441
 ,442 をハウジング41に配設し、それらの補助
流体圧発生手段441 ,442 を倍力制御弁手段4
3の軸線から等距離であって周方向等間隔の位置に配置
したことにより、連結手段46におけるリンク板97か
らの駆動力伝達配分が均等になり、こじれやモーメント
の発生を回避し、補助流体圧発生手段441 ,442
 の作動を円滑にして補助流体圧の発生を確実に確保す
ることができる。
【0068】また係合段部60aがリンク板97に当接
して該リンク板97をハウジング後部41bから離反さ
せると、カット弁47が閉弁することになり、ばね室1
02が密閉状態となる。このため両ストロークアキュム
レータ451,452 においてアキュムレータピスト
ン103が蓄圧室101の容積が必要以上に増大する方
向に作動することを回避し、入力ピストン61の無効ス
トロークを減少させ、圧力室62で効率的に流体圧を発
生させることができる。したがって第2および第3シリ
ンダ孔64,85の孔径を比較的小さくしても各ブレー
キ装置BFL,BFR,BRL,BRRに充分な量の流
体圧を供給することができ、操作圧発生手段43および
両補助流体圧発生手段441 ,442 のコンパクト
化に寄与することができる。
【0069】しかも連結ロッド96の後部は相対移動可
能にしてリテーナ108に嵌合するもであり、リテーナ
108が第4シリンダ孔105の前端壁に当接してから
も連結ロッド96はリンク板97で押される距離だけ前
進移動可能であり、リテーナ108を不要として連結ロ
ッド96の後端およびアキュムレータピストン103間
にアキュムレータばね104を介設したものに比べると
、第4シリンダ孔105の軸方向長さを短縮して第1お
よび第2ストロークアキュムレータ451 ,452 
のコンパクト化に寄与することができる。
【0070】流体圧力源3の出力圧が正常の状態で、第
3出力ポート403から両バイパス弁30FL,30F
Rまでの回路で流体圧失陥が生じた場合を想定すると、
その場合には、ブレーキペダル1の踏込み操作に伴って
圧力室62で発生した流体圧が両ストロークアキュムレ
ータ451,452 の蓄圧室101に作用し、その流
体圧によりアキュムレータピストン103が前進作動し
、アキュムレータばね104、連結ロッド96を介して
第1および第2補助流体圧発生手段441 ,442 
の補助ピストン83が前進する。しかるに補助流体圧発
生室82の圧力が低下しているのに伴ってアキュムレー
タピストン103の前進移動量がストロークアキュムレ
ータ451 ,452 の所定ストローク分以上となり
、ブレーキペダル1の踏込み量が意志に反して大きくな
るので、流体圧失陥が生じていることに容易に気付くこ
とができ、流体圧失陥を検知するための特別の構成が不
要となる。 また第4出力ポート404 からバイパス弁30R ま
での回路で流体圧失陥が生じた場合には、圧力室62の
流体圧低下に伴ってブレーキペダル1の踏込み量が意志
に反して大きくなるので、流体圧失陥が生じていること
に容易に気付くことができ、流体圧失陥を検知するため
の特別の構成が不要となる。
【0071】さらに非制動時に、エンジンの駆動力が過
大となり、駆動輪が過剰スリップを生じそうになると、
トラクション制御用切換制御弁8が励磁される。これに
より流体圧力源3の出力流体圧が流体圧伝達手段4FL
,4FRの入力流体圧室19に作用し、駆動輪である左
右前輪のブレーキ装置BFL,BFRで制動力が発生し
、過剰スリップの発生が回避される。この後は、前述の
アンチロック制御時と同様に、流入弁6FL,6FRお
よび流出弁7FL,7FRの励磁および消磁制御により
、制動力を制御可能である。
【0072】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0073】流体圧力制御ユニット2′のハウジング4
1′には、操作力に対応する非増幅流体圧を発生可能な
操作圧発生手段42と、流体圧力源3(図1参照)の出
力圧を操作量に応じて制御して増幅流体圧を出力可能な
倍力制御弁手段43′と、前記流体圧力源3の出力圧が
異常に低下したときに倍力制御弁手段43′の出力圧に
代えて補助流体圧を出力するための第1および第2補助
流体圧発生手段441 ,442 と、操作圧発生手段
42の発生圧を蓄圧して操作ストロークを確保するため
の第1および第2ストロークアキュムレータ451 ,
452 と、流体圧力源3の出力圧が異常低下したとき
にのみ操作入力を第1および第2補助流体圧発生手段4
41 ,442 に伝達するための連結手段46と、流
体圧力源3の出力圧が異常低下したときに第1および第
2ストロークアキュムレータ451 ,452 の蓄圧
作動をロックするためのカット弁47とが配設される。
【0074】倍力制御弁手段43′は、ハウジング41
′に摺動自在に嵌合される摺動部材50′と、該摺動部
材50′および連動ピストン60間に配置されるロッド
77′に一体に設けられる弁棒77′aとで構成される
。而して、ハウジング41′の前部には前端壁に第2出
力ポート402 を有するシリンダ孔116と、該シリ
ンダ孔116よりも小径である挿通孔117とが同軸に
設けられており、入力ポート38はシリンダ孔116の
内面に開口され、第1出力ポート401 は入力ポート
38よりも後方側でシリンダ孔116の内面に開口され
、挿通孔117は解放ポート39′に通じる解放室48
に開口される。また摺動部材50′は環状溝53′を外
面に有して円柱状に形成されるものであり、前面を反力
室51′に臨ませてシリンダ孔116に摺動自在に嵌合
され、反力室51′に戻しばね52′が収納配置される
。 しかも摺動部材50′には環状溝53′に一端を開口さ
せるとともに他端を後端面に開口させた弁孔118が設
けられている。
【0075】弁棒77′aは、弁孔118の他端を閉塞
して摺動部材50′の後端に当接し得るようにして挿通
孔117に挿入されており、非制動操作時に入力ピスト
ン61が後退限位置に在る状態で、弁棒77′aの先端
と摺動部材50′の後端面との間には間隔があけられて
いる。
【0076】このような倍力制御弁手段43′において
、制動操作に応じて入力ピストン61が前進作動すると
、ばね63、連動ピストン60およびばね80を介して
ロッド77′が前進駆動され、弁棒77′aが弁孔11
8を閉鎖するとともに摺動部材50′の後端面に当接し
た状態から摺動部材50′の前進作動が開始され、摺動
部材50′が環状溝53′を介して入力ポート38およ
び第1出力ポート401 間を連通する位置まで前進し
たときから、反力室51′に生じる流体圧による反力と
、操作圧発生手段42における圧力室62に生じる流体
圧による前進力とが均衡するように摺動部材50′が前
後に往復動して、倍力制御弁手段43′による圧力制御
作用が開始される。
【0077】この第2実施例によっても上記第1実施例
と同様の効果を奏することができる。
【0078】さらに上記各実施例の倍力制御弁手段43
,43′に代えて、図6で示す第3実施例のような倍力
制御弁手段43″を流体圧力制御ユニット2″のハウジ
ング41″に設けてもよい。
【0079】ハウジング41″には、図1で示した各流
体圧力伝達手段4FL,4FR,4R の入力流体圧室
19に連通するとともに各バイパス弁30FL,30F
R,30R のパイロット室34に連通する出力ポート
40′が設けられる。
【0080】倍力制御弁手段43″は、ハウジング41
″に摺動自在に嵌合される摺動部材50″と、該摺動部
材50″および連動ピストン60間に配置されるロッド
77′に一体に設けられる弁棒77′aと、摺動部材5
0″の前面を臨ませた反力室51″および入力ポート3
8間に介設される開閉弁120とで構成される。
【0081】ハウジング41″の前部には、弁棒77′
aを挿入させる挿通孔117に同軸に連なる大径のシリ
ンダ孔121が設けられており、前面を反力室51″に
臨ませて摺動部材50″がシリンダ孔121に摺動自在
に嵌合され、該摺動部材50″には反力室51″に一端
を連通させるとともに他端を摺動部材50″の後端面に
開口させた弁孔122が設けられ、ハウジング41″と
摺動部材50″との間に介設される戻しばね52″が反
力室51″に収納される。また出力ポート40′は反力
室51″に常時連通される。
【0082】開閉弁120は、シリンダ孔121の前端
壁に同軸に設けられる弁孔123と、該弁孔123を開
閉可能な球状の弁体124と、弁体124を閉弁方向に
付勢する弁ばね125と、弁体124を開弁方向に付勢
すべく弁孔123に緩やかに挿入されて摺動部材50″
の前端面に同軸に連設される駆動棒50″aとから成り
、ハウジング41″には、入力ポート38に連通する弁
室126が弁孔123と同軸に設けられ、該弁室125
内に弁体124および弁ばね125が収納される。
【0083】このような倍力制御弁手段43″によれば
、制動操作に応じて入力ピストン61が前進作動すると
、ばね63、連動ピストン60およびばね80を介して
ロッド77′が前進駆動され、弁棒77′aが弁孔12
2を閉鎖するとともに摺動部材50″の後端面に当接し
た状態から摺動部材50″の前進作動が開始され、該摺
動部材50″により開閉弁120が開弁駆動せしめられ
て入力ポート38および出力ポート40′間が連通する
。而して反力室51″に生じる流体圧による反力と、操
作圧発生手段42における圧力室62に生じる流体圧に
よる前進力とが均衡するように摺動部材50″が前後に
往復動して、入力ポート38および出力ポート40′間
の連通・遮断が切換えられて、出力ポート40′からの
出力圧が制御されることになる。
【0084】この第3実施例によっても上記第1および
第2実施例と同様の効果を奏することができる。
【0085】上記各実施例では、圧力室62の流体圧発
生に応じた蓄圧室101の圧力増大により補助ピストン
83を前進駆動させるようにしたが、補助ピストン83
の背面に圧力室62の流体圧を直接作用させるようにし
てもよい。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、蓄圧室に一面を臨ませるとともに蓄圧室の容積を減
少させる方向のばね力を発揮するアキュムレータばねを
収納したばね室に他面を臨ませたアキュムレータピスト
ンがハウジングに摺動自在に嵌合され、操作部材の操作
量増大に応じて容積を減少すべく構成される室が前記蓄
圧室に連通され、流体圧力源の出力圧異常低下時に、流
体圧力機器に与える流体圧を発生すべく操作部材にはピ
ストンが連動、連結され、前記ばね室および流体タンク
間には、流体圧力源の出力圧異常低下時に閉弁すべく構
成されたカット弁が介設されるので、流体圧力源の出力
圧異常低下時には前記ピストンにより発生させた流体圧
を流体圧力機器に作用させることができ、しかもカット
弁を閉じることによりアキュムレータピストンの蓄圧作
動を阻止して、操作部材の無効ストロークを減少させ、
流体圧を効率よく発生させることが可能となる。
【0087】また本発明の第2の特徴によれば、ハウジ
ングには、摺動部材または連動部材との間に圧力室を画
成して操作部材に連動、連結される入力ピストンと、前
記圧力室に連通される蓄圧室に一面を臨ませるとともに
蓄圧室の容積を減少させる方向のばね力を発揮するアキ
ュムレータばねを収納したばね室に他面を臨ませたアキ
ュムレータピストンとが摺動自在に嵌合され、前記摺動
部材または連動部材の所定量以上の前進作動時に閉弁す
べく構成されるカット弁が前記ばね室および流体タンク
間に介設されるので、流体圧力源の出力圧異常低下時に
は圧力室の流体圧を流体圧力機器に作用させることがで
き、しかもカット弁を閉じることによりアキュムレータ
ピストンの蓄圧作動を阻止して操作部材の無効ストロー
クを減少させ、圧力室で効率よく流体圧を発生させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車両用ブレーキ装置の流体圧回路
図である。
【図2】流体圧力制御ユニットの縦断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】操作ストロークおよび操作力の関係を示す図で
ある。
【図5】第2実施例の図2に対応する縦断面図である。
【図6】第3実施例の図2に対応する縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・操作部材としてのブレーキ
ペダル 3・・・・・・・・・・・・流体圧力源9・・・・・・
・・・・・・流体タンクとしてのリザーバ 38・・・・・・・・・・・入力ポート392 ,39
′・・・・・・解放ポート401 ,40′・・・・・
・出力ポート41,41′,41″・・・ハウジング4
7・・・・・・・・・・・カット弁 50・・・・・・・・・・・摺動部材としてのスプール
弁 50′,50″・・・・・・摺動部材 51,51′,51″・・・反力室 60・・・・・・・・・・・連動部材としての連動ピス
トン 61・・・・・・・・・・・入力ピストン62・・・・
・・・・・・・圧力室 101・・・・・・・・・・蓄圧室 102・・・・・・・・・・ばね室 103・・・・・・・・・・アキュムレータピストン1
04・・・・・・・・・・アキュムレータばねBFL,
BFR,BRL,BRR・・流体圧力機器としてのブレ
ーキ装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  流体圧力源(3)に接続される入力ポ
    ート(38)を流体圧力機器(BFL,BFR,BRL
    ,BRR)に接続される出力ポート(401 ,40′
    )に連通させる状態ならびに流体タンク(9)に接続さ
    れる解放ポート(392 ,39′)を前記出力ポート
    (401 ,40′)に連通させる状態を操作部材(1
    )の操作量に応じて切換可能な倍力制御弁手段(43,
    43′,43″)を備える流体圧式倍力装置において、
    蓄圧室(101)に一面を臨ませるとともに蓄圧室(1
    01)の容積を減少させる方向のばね力を発揮するアキ
    ュムレータばね(104)を収納したばね室(102)
    に他面を臨ませたアキュムレータピストン(103)が
    ハウジング(41,41′,41″)に摺動自在に嵌合
    され、操作部材(1)の操作量増大に応じて容積を減少
    すべく構成される室(62)が前記蓄圧室(101)に
    連通され、流体圧力源(3)の出力圧異常低下時に、流
    体圧力機器(BFL,BFR,BRL,BRR)に与え
    る流体圧を発生すべく操作部材(1)にはピストン(6
    1,83)が連動、連結され、前記ばね室(102)お
    よび流体タンク(9)間には、流体圧力源(3)の出力
    圧異常低下時に閉弁すべく構成されたカット弁(47)
    が介設されることを特徴とする流体圧式倍力装置。
  2. 【請求項2】  流体圧力源(3)に接続される入力ポ
    ート(38)、流体タンク(9)に接続される解放ポー
    ト(391 ,39′)、ならびに流体圧力機器(BF
    L,BFR,BRL,BRR)に接続される出力ポート
    (401 ,40′)を有するハウジング(41,41
    ′,41″)に、前記出力ポート(401 ,40′)
    に通じる反力室(51,51′,51″)に前面を臨ま
    せるとともに前記入力ポート(38)および前記出力ポ
    ート(401 ,40′)間を連通させる前進位置と前
    記解放ポート(391 ,39′)および前記出力ポー
    ト(401 ,40′)間を連通させる後退位置との間
    で移動可能にして摺動部材(50,50′,50″)が
    摺動自在に嵌合され、操作部材(1)の操作に応じた流
    体圧を発生可能な圧力室(62)が前記摺動部材(50
    ,50′,50″)または摺動部材(50,50′,5
    0″)に連動・連結される連動部材(60)の背面に臨
    んで形成される流体圧式倍力装置において、ハウジング
    (41,41′,41″)には、摺動部材(50,50
    ′,50″)または連動部材(60)との間に圧力室(
    62)を画成して操作部材(1)に連動、連結される入
    力ピストン(61)と、前記圧力室(62)に連通され
    る蓄圧室(101)に一面を臨ませるとともに蓄圧室(
    101)の容積を減少させる方向のばね力を発揮するア
    キュムレータばね(104)を収納したばね室(102
    )に他面を臨ませたアキュムレータピストン(103)
    とが摺動自在に嵌合され、前記摺動部材(50,50′
    ,50″)または連動部材(60)の所定量以上の前進
    作動時に閉弁すべく構成されるカット弁(47)が前記
    ばね室(102)および流体タンク(9)間に介設され
    ることを特徴とする流体圧式倍力装置。
JP3034593A 1991-02-28 1991-02-28 流体圧式倍力装置 Pending JPH04274958A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5445441A (en) * 1993-04-14 1995-08-29 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Fluid pressure boosting type brake system
DE4408588C2 (de) * 1993-04-14 2000-07-06 Honda Motor Co Ltd Verfahren zur Erfassung einer Störung in einem Bremsfluiddrucksystem

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