JPH023036A - 反射防止層を有する光学記録要素 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学記録要素に関するものである。

〔従来の技術〕

光学記録要素においては記録層の小部分に、ある物理変
化を与えて情報を記録する。このような要素は大量の情
報を小部分に迅速に記録するのに有用である。従ってこ
れらの要素はデジタル情報、ビデオ情報、及びオーディ
オ情報を記録するのに有用である。

光学記録要素への記録は、レーザー光線のような高エネ
ルギー密度光線の情報変調ビームによって行なわれる。

レーザービームを要素の光学記録層の表面に焦点を結ぶ
ように投射する。そうすると記録層は光からエネルギー
を吸収して層の小部分は変化し、これによってそこに情
報を保持した記録要素が形成される。この変化は、例え
ば孔、小孔、磁気光学的性質の変化、材料の形態的な変
化のような形をとる。

光学記録要素の重要な構成要素はいわゆる平滑性層であ
る。この平滑性層は要素の支持体上に塗布され支持体を
平滑にし、かつ光学記録においてノイズや欠落を減少さ
せる。平滑性層の上には通常金属の反射層を塗布する。

記録層は反射層の上に塗布する。

実際には、米国特許第４４４６２２３号に開示されてい
るように液状の、重合性でかつ架橋性の組成物を平滑性
層として用いている。塗布した後溶媒を平滑外層組成物
から蒸発させるが、この時表面張力によって平滑な液体
のオーバーコート層を形成する０次に層に光エネルギー
を照射しキユアリングしく通常重合と架橋）、粘着性の
ない平滑なフィルム表面を形成する。このようにして平
滑性層の材料は輻射線感受性であり、さらに有用な層を
付与するために露出した状態となっていることが必要で
あるる。

しかしながら、米国特許第４４４６２３３号で開示され
ている組成物を用いて形成した平滑性層は可撓性に乏し
く、脆い傾向がある。その結果、光学記録要素を製造す
る間常に表面が平滑に保持されにくい。従って、米国特
許第４６１９８９０号に、改善された平滑性層が開示さ
れている。再度、支持体上に前記組成物を塗布すること
によってこの平滑性層を形成し、その層をその組成物が
感光する光に露光して組成物を架橋させる。

〔発明が解決しようとする課題〕 平滑性層の下の支持体がアルミニウムであるところに問
題がある。平滑外層組成物を架橋させるために露光する
とその層には障害となる欠陥を生じる。その欠陥は走査
型電子顕微鏡でもみることのできない１乃至１０ミクロ
ンの幅の人工的な跡（ａｒｔｉｆａｃｔ）である。しか
しながら、それは肉眼あるいは示差干渉コントラストア
ッタチメントを装着した顕微鏡で観察することが可能で
あり１．望ましくない欠陥である。本発明の目的はこの
問題を減少させることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、アルミニウム支持体と、その上に順々に塗布
された ａ）反射防止層 ｂ）架橋化輻射線感受性ポリマーよりなる表面平滑性層 Ｃ）反射層、及び ｄ）光学記録層 を含んでなる光学記録要素であって、該輻射線感受性ポ
リマーが感受性である輻射線を該反射防止層が吸収する
、前記の光学記録要素を提供するものである０反射防止
層をアルミニウム支持体と平滑性層の間に設けることに
よって前述の光学的欠陥の発生を実質的に減少すること
ができる。特別な理論に限定するものではないが、アル
ミニウム支持体の反射の不均一性によって欠陥が発生す
るものと思われる。平滑性層を露光している間に平滑性
層を通過した光がこれら不均一部分から反射され、反射
された光は再度層を通過するので平滑性層の露光は不均
一となる。反射防止層を設けることによってこの不均一
性の原因は実質的に減少する。

本発明によれば、反射防止層をアルミニウム支持体と平
滑性層の間に設ける。反射防止層が、表面平滑性層の組
成物が感受性である輻射線を吸収しさえすれば、反射防
止層の性質は本発明の効果に大きな影響を及ぼさない０
例えば、溶媒に溶解した染料を塗布した簡単な塗膜でも
この目的に十分である。

当業界において周知のように、金属を真空蒸着した層は
紫外線反射率が小さ（、前記引用した米国特許第４４４
６２２３号及び４６１９８９０号記載の表面平滑性層と
同様に、表面平滑性層が紫外線に感受性である場合には
このような蒸着層を用いることができる。

好ましい実施態様においては、反射防止層は染料接着剤
層であっｔ、これは平滑性層と同様な方法で溶液を塗布
して形成する。染料接着剤反射防止層の材料は相互に混
合可能なものである必要があり、そのうえに塗布される
平滑組成物によって影響を受けるものであってはならな
い。例えば、選択した接着剤は平滑外層組成物に用いた
溶媒に可？容であってはならず（あるいはキユアリング
あるいは架橋によって不溶にすることもできる）、平滑
外層組成物を塗布する間反射防止層は影響を受けずその
ままであるようにする必要がある。

従って、一実施態様においては、一般の平滑組成物は有
機溶媒ベースであるので、水溶性ポリマ−を接着剤とし
て用いる。有用な接着剤としては、例えば、ゼラチン、
ポリビニルアルコール、ポリビニールピロリドン、ポリ
ビニルイミダゾールなどを挙げるごとができる。これら
接着剤と併用する有用な染料としては以下のものを挙げ
ることができる。

ＣＨ３ Ｃ〜 ｃｔ　３ 好ましい態様においては、接着剤はポリアミ酸（ｐｏｌ
ｙａｍｉｃ　ａｃｉｄ）重合体であって、これと適当な
染料とを混合する。このような反射防止層をアルミニウ
ムを被覆したシリコン半導体デバイスに使用する方法は
既に提案されているが、しかしそれを光学記録要素に用
いることは示されていない。

二９８５年１０月３０日に公告された、ブリ１−ワーサ
イエンス社に詑渡されたヨーロッパ特許出願第０１５９
４２６号を参照されたい。

ポリアミ酸重合体は、キシリールジアミン及びその他の
了り−ルジアミン、脂肪族ジアミン及び脂肪族あるいは
芳香族側鎖基を有する脂肪族あるいは芳香族ジ無水物、
のようなトルエンジアミンの重合物である。これらの接
着剤はシクロヘキサノン、クロロベンゼン、クロロプロ
パン、メチルピロリドンなどの有Ｎｉ９媒を用いて塗布
する。

これらポリアミ酸重合体接着剤と併用して有用な染料と
しては次のようなものを挙げることができる。

Ｘ■ニオ−ラミン０ ＸＩＶ：Ｎ、Ｎ−ジ−ｎ−ブチル−Ｎ−（５−ジ−ｎ−
ブチルアミノ−２，４−ペンタジエニリデン）アンモニ
ュームヘキサフルオロフォスフニー（Ｃ１，−） ＸＩ［；３−シアノ−５−（４−エトキシカーボー−ル
ー３−ニトロフエニラゾ）−１−（２−ヒＦ′ロキシエ
チルー４−メチル−２（ｉＨ）ピロリドン ＸＶ：クルクミン即ち、１．７−ビス（４−ハイドロキ
シ−３−メトキシプエニル’）　−１、６−ヘブタヂエ
ン−３，５−ジオン ■ ＣＨω１ Ｘ■ニジイソプロピルＮ　　（４Ｆ２−シアノ−３−（
４メチルスルフォニル−アミノフェニル）−３−オキソ
−ノ　プロペニルｙ−３−メチルフェニル）イミノ・ソ
ー２セテー１、 Ｘ■：ｌ−ナフタレンカーボキシアルデヒド１−ナフチ
ルメチレン−ヒドラゾン 好ましい反射防止層としての塗膜組成物は溶媒に溶解し
た接着剤と、同じかあるいは異なる溶媒に溶解した染料
との混合物を含むものである。このような成分の他に、
この組成物は組成物の塗布性を向上させるために少量の
表面活性剤を含有することができる。適当な表面活性剤
はＦＣ１７０Ｃである。この表面活性剤は３Ｍ社が販売
している弗素化表面活性剤である。

反射防止層は通常の方法を用い−で塗布される。

例えば、平滑性層の塗布に極く一般的に用いられている
ように、組成物をスピン塗布法によって塗布することが
できる。組成物を塗布した後で層を加熱してキユアリン
グすることができる。この加熱工程によって重合体はポ
リイミドに変化し、次の平滑性層塗布工程で用いる溶媒
によって影舌されなくなる。

反射防止層の厚みは重要ではない。ただ、平滑性層を露
光するのに用いる輻射線をかなりの程度にその層が吸収
しさえすればそれでよい。従って、選択される厚みは染
料接着剤組成物中の染料濃度及び使用した染料それ自体
の吸光係数に依存する。

通常この層の厚みは約０．１ミクロン乃至２ミクロンで
ある。

好ましい実施態様においてこの層の吸収率は、平滑外層
組成物が感受性である輻射線の少なくとも７５％、さら
に好ましくは少なくとも８５％を吸収する程度のもので
ある。

本発明の好ましい光学記録要素は順次１．アルミニウム
支持体、前記反射防止層、平滑性層、金属反射層、及び
光学記録層よりなるものである。

反射防止層を有するアルミニウム支持体上に次いで、反
射層及び記録層を塗布する前に１、平滑性層の組成物を
塗布する。好ましい平滑性層の組成物は前記米国特許第
４４４６２２３号及び４６１９８９０号に記載されてい
る。

塗布に続いて、液体層を重合させて支持体上に平滑な表
面を形成する。このように形成された平滑性層に金属を
真空蒸着してこの層を反射性にする０、二の目的に有用
な金属は金とフルミニラムである。

染料と接着剤よりなる有用な記録層を、多くの色々な方
法のどれかの方法で塗布する。最も簡便な方法とじでは
、染料及び接着剤を共通の溶媒に溶解して塗布するが、
あるいは混合可能な溶媒を用いた混合溶媒に溶解して塗
布する。染料接着剤組成物は、スプレーコーティング、
エヤナイフコーティング、ホイールコーティング、その
他適当な方法によって塗布される。本発明による記録層
の厚みは重要ではない。しかし、最良の結果は層の厚み
が約０．１乃至約１０ミクロンの時に得られる。有用な
染料及び接着剤は米国特許第４３８０７６９号及び米国
特許第４４９９１６５号に開示されている。

これらの特許には、また記録層の形成方法をも詳細に記
載されている。熱変形可能な記録層を有する他の有用な
記録要素は金属あるいは合金層を包含している。記録層
には相変化物質も使用することができる。このような材
料は、例えば米国特許第３５３０４４１．４０９１１７
１．４２７８７３４、及び４６４７９４４号に詳細に記
載されている。磁気光学材料もまた有用である。

本発明の記録要素の最適化については、ホウとウローベ
ルの米国特許第４３６０９０８号に記載されている。好
ましいディスク形態は米国特許第４４４７８９９号に記
載されている。以下に述べる実施例によって、本発明の
製品の製造使用方法を説明する。

以下の合成方法は代表的なポリアミド酸重合体の製造方
法を説明するものである。実施例の反射防止塗膜におい
ては特定のポリマーを用いている。

■ Ｉ ｌ ５０ｇの、／クロ＼キサ、ノン（３Ａモレキユラー　シ
ーブ上で乾燥した）中に懸濁させた３、２２ｇ　（１０
ミリモル）の■を入れた乾燥したフラスコに、５０ｇの
シクロヘキサノンに？容解した２、６６＋：　（１０ミ
リモル）の１を添加する。この懸濁液を、ジ無水物が反
応し反応混合物が透明な溶液になる迄、３０分間激しく
ｆｄ拝する。この反応は始め（５分は多少発熱するが、
その後は温度が室温に低下する。

ポリアミド酸ｉＷ　？夜ｌ１ｌ（５，５％固形分）を４
８時間室温で撹拌したのち１吏用する迄密封１．たビン
に０°Ｃで保存する。

１舶１５１１± 以下に述べる反射防止層の処方を２０　ｔ・ｍのダイヤ
モンド・７切り込みを設けたアルミ−＝−ラムディスク
上に塗布した。この処方液は０．５ミクロンのフィルタ
ヘーで濾過し、次いで１２０ｒｐｍでスピンコーティン
グし、さらに５００ｒｐｍでスピンアウトを行なった。

このディスクサンプルを次に１６０”ｃで３０分加熱炉
中で加熱し重合体をポリイミドに変化させた。このポリ
イミドは次の平滑外層組成物に用いる溶媒に不溶である
。塗膜の厚みは約０．５ミクロンであった。このように
して形成した反射防止層は３５０乃至４０５ｎｍの範囲
の波長の輻射線を約８５乃至９５％程度吸収した。

反射以北ヱ股址戊 ４０ｇの１１．５％ポリアミ酸シクロヘキサノン）容（
夜４ｇのメチルピロリドンに溶解した１、０ｇの・１（
２−ビリジラゾ）レゾルシノール ４ｇのメチルピロリドン ４１ｇのシクロヘキサノン １滴の１０％ＦＣ表面活性剤溶液 以上のようにして作製したディスクの一つに上記米国特
許第４１６９８９０号の実施例１に記載されている組成
を有する平滑外層組成物を塗布した。他のディスクには
その特許の実施例２に記載されている組成を有する平滑
外層組成物を塗布した。これらの平滑外層組成物は特許
に記載されている方法でキユアリングした。

このディスクに次に、米国特許第４４９９１６５号の実
施例１５に記載されている方法で、但し反射層に金を用
いた点は異なり、反射層及びレーザー書き込み一読出し
層を塗布した。

第三のディスクは本発明を適用していないものであって
、アルミニウム支持体上に反射防止層を設けない点を除
いては、上記と同様な方法でディスクを作製した。

これらのディスクについて、示差干渉コントラストアッ
タッチメントを装着した顕微鏡を用いて既に説明した光
学的欠陥の評価を観察により行なった０反射防止層を有
する２個のディスクにはほとんど欠陥が認められなかっ
たが、−力木発明の反射防止層を設けていない第３のデ
ィスクは既に説明した欠陥によって覆われていた。

的欠陥が実質的に無い光学記録要素を提供するものであ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、アルミニウム支持体と、その上に順次塗布された ａ）反射防止層 ｂ）架橋化輻射線感受性ポリマーよりなる表面平滑性層 ｃ）反射層、及び ｄ）光学記録層 を含んでなる光学記録要素であって、該輻射線感受性ポ
   リマーが感受性である輻射線を該反射防止層が吸収する
   、前記の光学記録要素。