JPH02289935A - 光情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体及びその製造方法

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JPH02289935A
JPH02289935A JP1144034A JP14403489A JPH02289935A JP H02289935 A JPH02289935 A JP H02289935A JP 1144034 A JP1144034 A JP 1144034A JP 14403489 A JP14403489 A JP 14403489A JP H02289935 A JPH02289935 A JP H02289935A
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Hisamitsu Kamezaki
久光 亀崎
Masashi Suenaga
正志 末永
Osamu Saito
治 斎藤
Shinichiro Inai
信一郎 井内
Hitoshi Watanabe
均 渡辺
Hideo Fujiwara
英夫 藤原
Yoshitane Tsuburaya
円谷 欣胤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光ディスク等の光情報記録媒体及びその製造
方法に係り、特に例えば、有機色素系のヒートモード記
録材料によりなる記録層を備えた、WO(ライトワンス
)型の光ディスク等に用いて好適な光情報記録媒体皮び
その製造方法に関する。
〔従来の技術!〕
現在、音楽再生用としてCD(コンパクトディスク)が
広く普及しているが、これ等は再生専用であり、所謂r
)RAW (ダイレク1・リードアフターライ1・)機
能をもたないので、ユーザが記録,編集を行なうことが
出来ない。そこで、DRAW機能を有するCDの出現が
望まれている。また、CD以外の用途の光ディスクにお
いても、DRAW機能をもつ安価な光ディスクの実現が
期待されている。
ところで、DRAW機能をもつ光記録材料としては穴あ
け型のTa系等の金属材料、或いは、結晶一升結晶転位
を行なう所謂相変化型のIn系等の金属材料が有望視さ
れているが、これらの金属系の記録材料による記録層の
成膜は、何れも蒸着法、スパツタ法等の薄膜形成技術を
用いるため、量産性並びにコスI・の点で問題か残る。
そこで、成膜にスピンコーティング法を用いるl9 ことの出来る穴あけ型(ヒートモードWO型)の有機色
素系記録材料が、生産性の点でより有力視されている。
〔発明が解決しようとする課題■〕
ところで、光ディスクにおいて番才記録層を保8Wする
ための保護層を設けろ必要があるが、この保護層の成膜
は生産性等を考慮するとスピンコーティング法で行なえ
ることが望ましく、CD等においては、アクリLノ−1
一系樹脂等をスピンコーティング法によって成膜し、保
護層とし,でいるのが一般的である。
しかしながら、材料費、生産性、特性に優れた現在主流
の紫外線硬化型のアクリレー1・系樹脂等を、−ヒ述し
た有機色素系記録材料よりなる記録層上にコー1・シた
場合、記録層が侵され、最悪の場合には紫外線硬化型樹
脂をコー1・する際に色素が溶け出し、完全に洗い流さ
れてしまう虞があった。
また逆に、基板上に易水分敗性の色素からなる記録層を
形成した場合、その上に親水性材料よりなる薄層を形成
する際に、前記色素が洗い流されてしまう虞がある。
木発明は上記の点に泥みて成されたもので、その第1の
目的とすると、二ろは、有機色素系記録材料等よりなる
記録N上にも、スピンコーティング法によって成膜可能
な保護層をもち、前記したD W A. W機能をもつ
光ディスク等のコスト・ダウンが可能な、光1r1報記
録媒体及びその製造方法を提供することにある。
〔従来の技術■〕 また、この種の光情報記録媒体とし゛ζ、ポリメチルメ
タクリL−−1−樹脂べ゛ガラスなどからなる透明基板
上に、ノ,ク下リリウムやチオビリリウムなどの染料の
薄膜を形成し、し・−ザー光の照射により、ピツ1・を
形成ずる提案があるCD.J,Gravesceijn
  etal., S P I E  4 2 0 ,
  3 2 7] 9 8 3)。
サーたこの他シアニン色素(特開昭58−125246
号特開昭5 9−8 5 7 9 1号)、ナフi・キ
ノン色素(特開昭58−224793号)、アズレニウ
ム色青(特開昭5 9−! 2 9 9 5 d号)、
ナフタロシアニン色素(特開昭61−25886号)な
ど数多くの提案がなされている、またシアニン色素に一
重項酸素クエンチャーを併用して光安定性の向上を図っ
たもの(特開昭59−67092号)があり、いずれも
色素の単層からなる記録層にビットを形成して情報を記
録するものである。
さらに、プラスチックフイルム上に平坦化層を介して反
射層を形成し、そのトに染料とボリマーの混合物からな
る記録層を形成して、レーザー光の照射により記録ピッ
トを形成するもの( J an+esW, Wheel
er etal.,  S P T E  −4−’4
−0.  3 91983)、あるいは色素とスチレン
オリゴマーの混合物からなる記録層を形成1,たちの(
A.Kuroii*a etal,+  Jap.  
J. Appl.  Phys.  2 2.340 
 1983)などがあり、いずれもビツ1〜形成により
情報を記録するものである。
〔発明が解決しようとする課題■〕
こうした各種の有機色素を用いたものでは、色素単独の
記録層の場合は、レーザー光の照射により形成されるピ
ットの底部に色素が残留するから、照射したし一″lj
゛一光がその部分で反射される。そのため平坦部とビ′
ン1部との反射率の差が小さく、従って十分な変調度が
得られない。さらにビット端縁のりJ、部分がなだらか
で不明瞭な形状となるため、信邊゜出力の立ぢ上がりが
ソヤープでないなどの問題を有している。
またNil述のよう6こ染料とボリマーとの混合物、あ
るいは色素とスチレンオリゴマーの混合物からなる記H
層を有するものでは、光吸収性および光反射+’Lが、
イム素華独の記録層に仕較して低く、従一)で変調度が
低くなる。さらにし・−ザー光照射の際のし・−ザーパ
ワーも大きなものが必要となるばかりでなく、色素単独
の場合と同様に、ビット形状も不明瞭であり記録の信頼
性に問題がある。
本発明の第2の目的は、どのような従来技術の欠点を解
消し、、信頼性の高い光情報記録媒体を11供するにあ
イ1。
〔従来のtU f;Ij In ) さらに、前記穴あ←ノ型の光情報記録媒体は、透明基板
−ヒに記録層を形成しいレーザー光を照射したとき、照
射された部分は記録層が熔解して、その部分だけ記録層
のP′1ゐが截るかもしくはzS板が露出する状態とな
る。
再生時にはその部分だり反射率が下がることにより信号
として読み出1ことかできるのであるが、未記録部分と
記録部分の反射率の差が小さいため、それほど十分な変
調度がr1−られす、再生エラーの原因になる。
また、レーザー照射6こよろ有機膜の局部的な加熱によ
って発生した蒸気圧て金属膜を膨張セしめることにより
、ハゾルを形成して情報を記録する方法も知られている
〔発明が解決(2,よ・)とする課題■)しかしこの方
法は、信号の再生は金属膜表面の反射を利用するもので
あり、かつこの金属膜の形成には蒸着法、スパツタ法等
の薄膜形成技術を用いるため、量産性並びCこコス{・
の点で問題が残る。
本発明の第3の目的は、このような従来技術の欠点を解
消し7、変網度が高く製造コストの安価な光情報記録媒
体ならび乙こその製造方法を4♀供するにある。
〔従来の技術■〕
従来、記録層をレーザー光により溶融拡張しピツt形成
する記録方式がある6ごの方弐を色素記録膿に通用した
場合、色素および時間に対する粘性の低下が律速になり
、良好な記録ができなかった。この問題点を解決する手
段として、熱的に不安定な色素を用いて効率良く熱の影
響をうける材料を用いる例があるが、熱的に不安定な材
料では記録時の感変を向−トさせることは可能である反
面、再生の際にリード光により劣化が生じる。また熱的
に不安定な材料を用いた場合でも、ビット形状がすり鉢
状に内面に大きくなるだけであり、ビットエッジが明瞭
で良好なピットの形状は無理であった。
また色素は一般に光、特に太陽光に対して不安定であり
、色素の劣化がみられるという欠点があった。
C発明が解決しようとする謀題■〕 この従来技術は記録感度が低いこと、耐光性が低いこと
が問題である。
本発明の第4の[1的は、このような従来技術の欠点を
解消し、記lL5.惑度ならびに耐光性の高い光情幸リ
記録媒体を提供するにある。
〔課題を解決するための手段■〕
本発明の前記し7た第1のl」的は、透光性の基板上に
直接もしくは下地層を介し2て記録層を設けた光情報記
録媒体において、前記記録層−1−に,親水性高分子よ
りなる薄層を設けることに,1−って達成される。
また、本発明の前記した第1の「1的は、透光性の基板
上に直接もl, <は下地層を介して記録層を設け、該
記録層上に親水性高分子よりなろ薄層をスピンml−子
イング法によって成膜後、前記薄層を架橋或いは結晶化
して耐水化及び耐熱処理を施こずようにした光情報記録
媒体の製造方法番こよって達成される。
〔課題を解決するだめの千段■〕
前記第2の目的を辻成するため、本発明は、透光性の基
板と、Z−の基板上に形成された有椰色素2G を主体とする記録層と、その記録層上に形成された薄層
とを少なくとも有し、前記記録層のうちでレーザー光が
照射された部分の記録層材料が前記基板側から離脱(消
失)していることを特徴とするものである。
〔課題を解決するための手段■〕
前述の第3の目的を達成するため、本発明は、透光性の
基板と、その基板上に形成されかつ基板よりも屈折率の
大きい記録層を有する光情報記録媒体において、その記
録層の厚さ方向の中間部に信号用の空洞部が形成される
ことを特徴とするものである。
前述の第3の目的を達成するため、さらに本発明は、透
孔性の基板の上方に記録層ならびにその記録層を被覆す
る薄層を設け、基板側からあるいは基板と反対側から放
射線ビームを記録層に照射して加熱することにより、前
記薄層を実質的に基板と反射側に変形させながら記録層
に空洞部を形成したことを特徴とするものである。
前述の第3の目的を達成するため、さらに木発明は、透
光性の基板の上方に記録層ならびにその記録層を被覆す
る薄層を設け、基板側あるいは基板と反対側から放射線
ビームを記録層に照射して加熱することにより、前記薄
層を実質的に基板と反対側に変形させながら記録層に空
洞部を形成する光情報記録媒体の製造方法において、前
記記録層が難水溶性の材料で構成され、前記薄層が親水
性高分子で構成されて、その薄層に重合反応による耐水
処理を施したことを特徴とするものである。
〔課題を解決するための手段■〕
前述の第4の目的を達成するため、本発明は、レーザー
光を用いて少なくとも情報の記録を行う光情報記録媒体
において、基板上に下地層を介して、または下地層を介
さす6こ記録層を設け、該記録層は溶融、膨張、分解、
昇華などによって情報が記録層に記録できるものであっ
て、該記録層が100℃以上の温度でかつ]OmW以下
のレーザービームバワーの範囲内で、少なくとも溶融す
るシアニン系色素と、このシアニン系色素の最大吸収ピ
ークより長波長域に吸収を示ζ赤外線吸収剤を前記シア
ニン系色素に対して重量比で20%以下の割合で含有し
たものであり、更に前記記t3N上に、熱処理または放
射線照射処理などを行った親水性高分子よりなる熱変形
層を積層したことを特徴とするものである。
C作用■〕 本発明の上述した親水性高分子よりなる薄層は、有機色
素系記録材料よりなる記録層が蕪水溶性であるため、記
録層に何等影響を与えることなく、量産性の高いスピン
コーティング法により成膜できる。なお、ここでいう難
水溶性とは、親水性高分子を積層するスピンコーティン
グ工程の数秒間、水に対して不溶であれば良く、水に対
するわずかな溶解性をもつことは差しつかえない。
また、この薄層け親水性であり、有機溶媒に対しては溶
解度が低いため、アクリレート等の紫外線硬化型の樹脂
を薄層上にオーバーコート層として形成しても、薄層に
何等影響を与えることがなく、オーバーコート層もスピ
ンコーティング法によって成膜できる。
〔作用■〕
前述のように、記録層のうちでレーザー光が照射された
部分の記録材料が基板側から離脱するように構成してお
けば、基板面での残存色素がなくなり、実効的に光反射
が生じないため、記録ピフトの形状が明瞭となり、出力
信号の立ち上がりがシャープとなる。
〔作用■〕
本発明は前述のように、記録層の厚さ方向の中間部に信
号用の空洞部を形成することにより、後で詳述するよう
な光学的な干渉効果を利用して、変調度を高め、信顧性
の高い光情報記録媒体を提供することができる。
さらに記録層の材料として有機色素化合物を使用し、こ
れをスピンコート法によって透明基板の上方に塗布して
記録層を形成することにより、生産性を改善し、製造コ
ストの安価な光情報記録媒体の製造方法を提供すること
ができる。
〔作用■〕
記録層にレーザー光を照射して明瞭なピットを形成する
ためには、低温域で分解、昇華、溶融する必要がある。
そのため、色素は230℃以下で熱的に不安定なものが
好適であり、230℃を超えると高感度化が達成できな
い。また下限値は100℃であり、これは夏場、炎天下
に駐車した車内の最高温度より若干高い温度に相当し、
この温度を限界温度とする必要があるからである。また
上限値の230℃は、ライトパワーが10mW以下、線
速6 m / s以上、ライトパルス幅100n se
c程度の記録条件を満たすために好適な温度であり、ラ
イトパワーが 10mWを越える場合には消費電力の増
加や、レーザー光の耐久性、コスト等の点で不都合があ
る。
また線速か遅い場合には、転送速度などに不都合が生じ
る。ライトパルス幅は線速との関係で線速か速い場合、
長いパルス幅では記録容量が低下してしまう。そのため
線速との関係もあるが、1 0 0 nset.程度が
適していることになる。
効率良くピットを形成するためには面内に溶融した色素
が拡張するのではなく、立体的に拡張した方が短時間で
ビットの形成ができる。そのため記録層上に親水性高分
子を架橋化処理し、或いは熱処理した熱変形層を設け、
レーザービーム照射時に記録層からの勢を受け、基板に
対して反対側に隆起し、色素を立体的に拡張する。その
際この熱変形層内部は同時に色素の分解昇華により圧力
がト昇し、その圧力の上昇によってビット形成を促進さ
せるのである。さらにこの熱変形層に用いる材料の物性
としては酎水性、ml久性であることが必要である。
シアニン系色素は一般的に非水溶性のものを用いるため
、この熱変形層イレ{料に親水性高分子を用いれば積層
の際、記録層を阻害することはない。
しかし親水性であるため空気中の水分を吸って変形膨張
する。このため架橋剤添加による架橋処理、熱処理、ま
たは放躬線処理等を行って耐水性、耐温性を向上させる
また耐リード光性の改善については以十に示す。
リード光劣化はレーザーの熱による劣゛化と光による劣
化の両要因がある。熱劣化の抑制としては熱変形層を設
けることにより熱変形層への熱の伝達があり、熱の蓄積
が少なくなり、劣化が抑制される。また光劣化に関して
はシアニン系色素にシアニン系色素の最大吸収ピークよ
り長波長域に吸収を示す赤外線吸収剤を添加することに
より、シアニン系色素が安定な工不ルギー状態に変化し
、光劣化を抑制できる。しかし、シアニン系色素に対し
て重量比で20%を趙えた場合、その安定性は記録感度
にも影響を及ぼし、高感度性が損なわれる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示した実施例によって説明する。
(第1実施例) 第1図は、本発明の第1実施例に係る光ディスクの模式
化した要部断面図である。同図において、】は、透光性
材料よりなる円板状の基板で、ポリカーポネイト、ポリ
メチルメタクリレート、ポリメチルベンテン、エボキシ
等の透明樹脂材料、或いはガラス等の透明セラミック等
を用いることが出来るが、この実施例ムこおいてはポリ
カーボ才イト基板が用いられている。なお、1aは、ノ
κ板1の中心孔である。
2は、上記基板1上にスピンコーティング法によって成
膜した記録層で、難水溶性のイイ機色素系ヒートモード
記録材料よりなっている。この有機色素系ヒートモード
記録材料としては、例えば、ボリメチン系色素、アン1
ラー1;ノン系色素、シアニン系色素、フタロンニアン
系色素,キサンテン系色素、トリフエニルメタン系色素
、ビソリウム系色素、アズレン系色素、含金属アゾ染料
等を用いることができる。この実施例ではシニアン系色
素材料を用い、このシアニン系色素のメタノール溶液を
、基板1上にスビンコー]・シ,、記録層2を成膜した
。なお、記録層2の難水}容性とは、後記する親水性高
分子よりなる薄層のスピンコーティング時の数秒間、水
に対し,て不溶である程度であれば良く、水に対するわ
ずかな溶解性をもつことがあっても構わない。
3は、前記記録層2上にスピン.J−テイング法によっ
て成膜した親水性高分子よりなる薄層で、例えば以下に
示すよ・うな水溶性高分子を用いることができる。
■ポリビニルアルコール ■ポリエチレンオキシド ■ポリアクリル酸 ■ポリスチレンスルホン酸ナトリウム ■ポリビニルピロリドン ■ポリメタクリル酸 ■ポリプロビレングリコール ■メチルセルロース ■ポリビニルナイトレート この実施例においては、薄層3の材料としてポリビニル
アルコール(PVA)を用いており、該PVAの水溶液
をスピンコートし、膜厚120nmの薄層3を成膜して
いる。
なお、薄層3の膜Iγは4 0 nm (0.0 4 
μm)以上とされるべきて、膜厚40nmより薄い場合
にはビンホールが発生し、このビンホールを通って記録
層2に水や異物か付着し、エラー発生の原因となる。ま
た、薄層3のトに更にオーバーコート層を設ける場合、
.このオーバーコート材がピンホールを通って侵入し、
記録層2を侵す。よって薄層3の膜厚は40nm以上と
するのが望土しい。
一方、薄N3の膜厚の上限は任意であるが、CD用の光
ディスクに適用すに場合には、CD規格によって基板1
の厚さが1.2±0.1mm、ディスク全厚が1.2士
吋mmと現在規定されていることから、薄層3の厚みは
400μm以下に限定される。
勿論、CD以外の用途であれば400μm以上とするこ
とも可能である,,この薄層3の膜厚の調整は、PVA
をスビンコートずる際の基板1の回転モード−並びに滴
下条件、熔@.f!N度,ターンテーブル周囲の雰囲気
の選択で任意になし得る。
ところで、前記薄層3はPVA等の親水性高分子からな
っているため、耐湿性が劣化する。このため、薄層3を
架橋処理等して耐水性(耐湿性、透湿性)、並びに耐熱
性をもたせている。具体的には、親水性高分子の水溶液
に架橋剤等を添加しておき薄層3を成膜後、光照射によ
る架橋反応や加熱による架橋反応を起こさせたり、或い
は、架橋剤の添加のない簿層3を熱処理して結晶化(例
えば該実施例ではPVAを用いているので、変性p V
 A化)すること等によって、耐水・耐熱性をもたせる
ことが出来る。
しかしながら、基板1、記録N2への熱的悪影響を考慮
しなくても済む、上述した光照射による架橋反応が、作
業性の点でも優れているので、該実施例においては、架
橋剤としてクロムを添加し、光照射により薄層3を架橋
反応させる手法が採られている。
以下に示すのは架橋手段の具体例で、必要に応じ任意の
手段が採用可能である。
■無機系架橋剤としての、例えば銅、ホウ素、アルミニ
ウム、チタン、ジルコニウム、スズ、バナジウム、クロ
ム等の添加。
■アルデヒドを用いたアセタール化。
■水酸基のアルデヒド化。
■活性化ビニル化合物の添加。
■エボキシ化合物を添加してのエーテル化。
■酸触媒のもとてジカルボン酸を反応。
■コハク酸および硫酸の添加。
■トリエチレングリコールおよびアクリル酸メチルの添
加。
■ポリアクリル酸およびメチルビニルエーテルマレイン
酸共重合体のブl/ンド。
4は、前記薄層3の−ヒにスピンコーティング法によっ
て成膜したオーバーコート層で、該実施例においては紫
外線硬化型樹脂であるアクリレート樹脂が用いられ、そ
の膜厚は100μmに設定してある。なお、オーバーコ
ート層4はアクリレート樹脂以外の適宜材料を用いるこ
とも可能である。
そして、該実施例においては、薄層3、オーバーコート
層4を順次成膜後、両層に紫外線を照射し、薄層3を架
橋させると共に、オーバーコート層4を重合させて、.
耐水、耐熱性をもたせてある。
以上のようにして作製された光ディスクを、線速1.2
 5m/s e c..記録パワー5mWで記録し、再
生パワーQ,5mWで再生したところ、良好な記録/再
生特性が得られ、オーバーコートN4の下に中間層たる
薄層3が存在することによるノイズの増加等は見られな
かった。
更に、薄層3が親水性であることから、ヒートモード記
録時(記録層2の穴あけ時)に、溶融した記録層の材料
が薄N3ではじかれ易く、良好なビットが形成されるこ
とが確認された。なお、記録されたビット列は、長さ0
.9〜3.3μm、間隔0.9〜3.3μmであった。
用いる基板は、第1実施例と同じものを用いる。
シアニン色素には、1−メチル−2−(7−1(1−メ
チル2−インドリニデン>1.3.5へブタトリエニル
〕 3.3−ジブチルーインドリウムーへキサフ口口ホ
スフエートの1.5%メチルアルコール溶液を用い、ポ
リカーボネイト製基板上にスピンコートして、80nm
の記録層を形成する。
これとは別に、ケン化度88.0%で重合度L700の
ポリビニルアルコールと、これに対して10%の重クロ
J.酸アンモニウムを用いて、この両者を混合したもの
の10%水溶液を調整する。この溶液を前記記録層十に
スピン:7−1・して、60nmのFJBを形成する。
これを乾燥した後.2.4KW,1 5 c rnの距
離で紫外線照射を30秒間行なって、前述のポリビニル
アルコールを架橋さゼで、有機色素を使ったエアナンド
イツチ型の光ディスクを作成する。
ごノtlこ対する比較例として、特公平1−14879
号公報で記録されているナトリウム2−アクリルアミド
−2−メチルブロバンスルホネー l−ボリマー15%
水溶液を作成して、有機色素の記録層上に厚さ5Qnm
!こ成膜し、エアサンドイッチ型の光ディスクを作成ず
ろ。
これら光ディスクの記録特性の測定は、830nmの発
振波長をもつ半導体L/−ザーを使用し、開口数が0.
53の対物レンズを用いた。前述の光ディスクを毎分1
800回転で駆動し、パルス幅100ns、記録パワー
7mWで所定の情報を記録した。その結果、シアr、ン
色素記録層上にポリビニルアルコール薄層を設けた本発
明に係る光ディスクの変調度が80%であったのに対し
、前記ナトリウム2−アクリルアミドー2−メチルブロ
バンスルホネートボリマーを使用した光ディスクの変調
度は49%であった。
半導体レーザーを光源とする780nmあるいは830
nyn波長での記録において、シアニン色素を記録層に
用いたときは、軟化点が200〜230℃であるポリビ
ニルアルコール架橋物を薄明材料として用いることが最
適である。2 0 0 ’C未満の軟化点を有する材籾
を用いた場合、結果的にはC/Nのよい光記録ができな
い。
すなわち本発明において、記録層材料に使用しているシ
アニン色素の融点あるいは分解温度は200〜230゜
Cであり、レーザー照射により記録層がこの温度に達し
たきき記録層は流動化、気化して、レーザースポットに
対応する薄層の部分に膨らみを発生し、高C/Nが得ら
れ、特に200゜C以上の軟化魚をもつ材料で薄層を形
成したときには、.最も好適に記録ができる。
ところが前記ナトリウノ、2−アクリルアミド2−メチ
ルブロバンスルホネートの如き軟化点が200℃未満の
もので薄層を形成したときは、レーザーを照射した部分
が記録層とともに薄層をも溶融して穴が形成され、好適
な膨らみとはならず、高C/Nは得られない。
本発明では、半導体レーザー記録において、レーザーが
照射された個所の記録層は、好適な膨らみを形成して、
高C/Nの記録ができることを目的として、色素記録材
料を厳密に検討し、さらにぞの上の薄層用材料に関して
も詳細な検討を行なった結果、最も好適な材料としてポ
リビニルアルコールを決定し、記録層上に薄層を形成し
た後、これを架橋して耐水処理を施こして光ディスクを
作成した。
(第2実施例) 第2図は本発明の第2実施例に係り、該実施例において
は、基板1十に感度向上を目的とした下地層5を設けて
ある。
下地N5の材料としては、自己酸化性物質等が用いられ
るが、該実施例では自己酸化性物質の1つたるポリビニ
ルナイトレートを用いており、ボリビニルナイトレート
の水溶液をスピンコーティング法によって成膜すること
によって下地層5としてある。この下地層5上には、シ
ニアン系色素を1,2−ジクロロエタンに溶解し、その
溶液をスピンコー1・法で成膜した記録層2が形成され
ている。なお、薄層3、オーバーコート層4は前記第1
実施例と全く同一である。
この第2実施例による光ディスクに、線速1.25m/
sec,記録パワー3mWで記録し、再生パワー0.5
mWで再生したところ、第1実施例と同様に良好な記録
/再生特性が得られた。
(第3実施例、第4実施例) 第3図及び第4図は、それぞれ本発明の第3実施例及び
第4実施例を示している。この第3、第4実施例におい
ては、前記オーバーコート層4がない構成となっている
(第3実施例は下地N5のない場合、第4実施例は下地
層5のある場合である)。この第3、第4実施例におい
ては、薄層3の厚みは、数10〜数100μm厚とされ
、且つ、架橋反応によって耐水・耐熱処理を施こしてあ
る。
8シ実旋例乙こおいても、同様に良好な記録/再生特性
が期待できろ。
以一ヒ、−ト述した各実施例共に、スピンコーティング
で成膜された有機色素系ヒートモード記録材料よりなる
記録層2」−に、該記録層2を侵す盾がなくスピンコー
ティングによって薄層3が成膜でき、従って生産性が向
ヒし、コフ1・グウソが可能となる。
なお、上述した実施例においてけ、記録層2を有機色素
系記録材料とし,た力{、これ以外の各種記録形態を採
る記録層.トに成膜する薄層として本発明の親水性高分
子は適用可能である。
また、CD以外にも、レーザディスク、各種追記型、再
生記録可能型(消去型)¥:ディスク等に用いることが
出来、場合によっては光ディスク以外の光情報記録媒体
にも適用可詣であり 記録エリア形態、記録速度制御方
式の如何に本発明に限定される、:とはない。
(第5実施例) 第5図は本発明の第5実施例に係るエアサンドイッチ型
光ディスクの縦断面図、第6図はその光ディスクの要部
拡大断面図である。
これらの図において、11は透光性材料よりなる円板上
の基板で、ポリカーボネイト、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリメチルペンテン、エボキシ等の透明樹脂材料、
或いはガラス等の透明セラミックス等を用いることがで
きるが、この実施例においてはポリカーボネイト基板が
用いられている。なお、Ilaは基板1】の中心孔であ
る。
12は、上記基板11上にスピンコーティング法によっ
て成膜した記録層で、難水溶性の有機色素系ヒートモー
ド記録材料よりなっている。この有機色素系ヒートモー
ド記録材料としては、例えば、ボリメチン系色素、アン
トラキノン系色素、シアニン系色素、フタロシアニン系
色素、キサンテン系色素、トリフエニルメタン系色素、
ビリリウム系色素、アズレン系色素、含金属アゾ染料等
を用いることができる。該本実施例ではシアニン系色素
材料を用い、このシアニン系色素のメタノール溶液を、
基板11の上にスピンコートして、記録層12を成膜し
た。
シアニン系よりなる有機色素のうち、特に下記のような
一般構造式を有しているインドール系シアニン色素が好
適である。
一般構造式 式中の■は、メチン鎖を構成するだめの炭素鎖で、C,
〜Cl7の直鎖あるいは多員環からなり、炭素原子に付
いた水素原子は、ハロゲン原子あるいは芳香環)で置換
されてもよい。
AおよびA゛は、同じかまたは異なってもよく、それぞ
れ芳香環を表わし、炭素原子に付いた水素原子は、− 
I, 一Br.−CL  −C,Hz,鎖または芳香環
)で置換されてもよい。
BおよびB゛ は、同じかまたは異なってもよく、0 
−  −S −  − S e −.  − C H 
= C HC :+ 1−1 7,  C a H q
などのC .−C.のアルキル基)を表わす。
RおよびR’ は、同しかまたは異なってもよく、C 
+ = C ztのアルキル基を表わし、スルホニル基
もしくはカルボキンル基で置換されてもよい。
x(lは、例えば六フッ化リン酸イオンPF6eなどの
リン元素を含む陰イオンまたは■e,CI.04eなど
の陰イオンを表わす。
mおよびnは、それぞれ0または1〜3の整数であり、
m+n≦3の関係を有している。
デイ;lク基板11上に下地層を介してあるいは介さず
に記録層12を形成する方法は、溶液スビンコ−1・法
、蒸着法あるいはラングミュア・ブロゼットによる積層
法を用いーζもよく、これらの方法を適宜組み合わせて
もよい。
第7図は前記一般構造式中の■の代表例を示した図で、
この例示Jソ外のものも使用可能である。
また、第8図は前記一般構造式中のA.A’ の代表例
を示した図で、この例示以外のものも使用可能である。
第9回ないし第14図に示す各種有機色素を1,2−ジ
クロlコエタンに1重四%溶解し、この溶液をポリメチ
ルメタクリレートからなるディスク基板上にスピンナー
法によって塗布して記録層を形成し、後は常法に従って
光ディスクを組立てた。
諸種の実験結果から第9図ないし第14図において、前
記一般構造中の■が−C I{ = C I{ − C
 H一または 反射率を高めることができる。
特に一般構造式中の■が であること、記録r〆の酎熱性ならびに記録感度を向上
することができる。
また、前記一般構造式のAならびにA゛がとができる。
さらに、前記一般構造式中のBならびにB′がであると
、有機色素の溶解性を増すことができる。
さらにまた、前記一般構造式中のRならびにRが、C 
a H qあるいはC s t{ + +であると、記
録層ので、RならびにR”がCzHsで、かつXがPF
6または■であるシアニン色素は、耐熱性、記録感度、
反射率ならびに溶解性に優れていろため賞用できる、 次に1−メチル−2− (7− (1−メチル−3.3
−ジエチル−2 −’ 1’ンドリ−デン)−1.35
−へプタ;・リエニル)  s.3−ジエ千ルーインド
リウムから・Xるインドール系シアニン色素を合成し、
陰イオンとしてヨウ素イオンHe,過塩素酸イオンCn
04eならびに六フッ化リン酸イオンP F bθをそ
れぞれ配置する。これら各種有機色素の熱重量分析を行
い、その結果を第15図に示した。同図において1Bを
用いたものは点線で、CILO,eを用いたものは一点
鎖線で、P F a”を用いたものは実線で、それぞれ
重量変化の状態を示した。
なお、測定機器は理学電機社製TAS−100の示差走
査熱量計を用い、100mj!/分の流速を有する窒素
気流中で毎分20℃の昇温速度で加熱し、試料の重量が
減少し始める温度を測定した。
次に記録層などをスピンコーティングで形成スる場合の
条件等について説明する。
第16図は、塗布装置の概略断面図である。図中の15
はモータ、16は塗布ノズル、17はディスク基板11
を載置するターンテーブル、18は塗布装置本体、19
は塗布液、20は加圧ポンプ、21はハウジングであり
、これには前記ノズル16が貫通しているが、ターンテ
ーブル17の周囲がハウジング21によって外気と遮断
されて、内部がほぼ完全に気密状態に保持されている。
色素または色素組成物濃度は0.4重量%〜20.0重
量%とする。濃度が20.0重量%を超えると最終の膜
厚が厚くなり過ぎ、記録の際のビット形成がうまく進行
しない。また、濃度が0.4重景%より低いとビンホー
ルなどの欠陥が生じる。
基板l1の回転数、すなわち余剰の色素、または色素組
成物、および溶媒を振り切るための基板11の回転数は
350〜6500rpmに調整される。35Orpmよ
り遅いと遠心力不足であり、記録層12の内周と外周の
間で乾燥速度の差が生じて膜厚が不均−になる。反対に
6500rpmを超えるとMW.が薄くな2フ過ぎて、
所望の膜厚を得ることはできない。
さらに、ターンテーブル17の周囲を密閉状態、または
実際にはターンテーブル17を回転させながら色素また
は、その組成物を滴下するため完全に密封することはで
きないが、密封に非常に近い状態にする必要がある。こ
れにより、ターンテーブル17を回転させたことにより
起こる気流を小さくするごとができる。この気流は第1
6図において点線で示されており、気乾の発′i仕態ぱ
基板1;と密封状態の最高部22との長さに大きく影G
され、この長さdを基E?.11の直径の1,5倍以下
とした。また、密封あるい番j密封に近い状態にするこ
とにより、気相中の溶媒の分圧を1−げろことができ、
渚,蛮の基坂11へのぬれ性を向上させろことができる
。これにより、股の均一性は著しく向」一する。密封状
態にした場合と、従来技術の光学特性(反躬率.透過率
冫の半径方向のばらつきの様子を第17図に示す。
この図からも分かイ.Jうに、従来技術では、光学特性
のばらつきが平均値に対して相対値で±10%ツ上見ら
れたが、この実施例により平均値に対して田対イ直で±
5.%以下にすることができる。このことは均一な記録
、銑の出し特性が得られるなどの利点がある。
フビンコ−1一時間、すなわち色素またはその組成物を
滴下したのちの基板11の回転時間は1秒以1とする。
スピンコート時間か1秒より短いとIA号パターン形成
面に色素またはその組成物を十分に拡散することができ
ない。
また必要に応じてスビンコートは、数段階に回転数を変
えて設定することもできる。これは、均一な成膜に適し
た回転数と,ほぼ成膜が完成した段階で乾燥を目的とし
た回転数が必要となるためであり、低速の1段階と、そ
の後に前記1段階より高速で回転させる2段階の回転法
を用いる。
スビンコートの後の乾燥条件は、乾燥温度が10〜11
5℃で乾燥時間は15秒以上とする。
乾燥温度×乾燥時間の積がこの値よりも小さすぎると乾
燥が不完全となり、反対にこれが大きすぎると基板に熱
変形などの不具合を発生ずることになる。
なお、色素または、その組成物を滴下する工程で、基板
の回転モードなどは任意に調整することができる。たと
えば、静止している基板に色素またはその組成物の溶液
をほぼ均一にコーティングしたのち、基板を一気に最高
回転速度まで加速するモードと、または既に適当な回転
数で回転している基板上にクランピングエリアより外周
部に、色素または、その組成物の溶液を滴下するモード
などを取ることができる。
再び第6図に戻り図中の13は、前記記録層2十にスピ
ンコーティング法によって成膜した親水性高分Y材料よ
りなる″&層で、例えば以下に示すような水溶性高分子
を用いることができる。
■ポリビニルアルコール ■ポリエチレンオキシト ■ボリアクIJル酸 ■ポリスチレンスルホン酸ナトリウム ■ポリビニルビIコリトン ■ポリメククリル酸 ■ボリブロビレングリコール ■メチルセルロース ■ポリビニルナイトレ−1・ また薄層13とU7て、下記のような熱可塑性合成樹脂
も使用できる。
■ポリテトラフルオ口エチレン,ポリクロロトリフl−
1オロエチレン,フッ化ヒニリデン,テトラフルオlコ
エチレン−ヘキザフルオロプロビし・ン共重合体,フッ
化ビニリデン一一・キサフルオロブロビレン共重合体,
フッ化ビニリデンーク口ロトリフルオ口エチレン共重合
体,テトラフルオロエチレンーベルフルオロアルギルビ
ニールエーテル共重合体,テ1・ラフルオロエチレンー
エヂレン共重合体などのフッ素樹脂。
■ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリエステルイミド
などのイミド樹脂 ■6−ナイロン,11−ナイロン、12−ナイロン,6
6−ナイロン,610−ナイロン,610ナイロンと6
6−ナイロンの混合物などのアミド樹脂 ■ポリエチレン.架橋ポリエチレン.エチレンアクリル
酸エステル共重合体,アイオノマーなどのエチレン樹脂 ■ボリブロビレン ■ポリスチレン,スチレンーアクリロニトリル共重合体
,スチレンーアクリ口ニトリルーブタジエン共重合体な
どのスチレン樹脂 ■ポリ塩化ビニル ■ポリ塩化ビニリデン ■ポリ酢酸ビニル [相]ポリビニルアセタール ■ポリカーボネイト @ボリアセタール ■ポリエチレンテレフタレート.ポリブチレンテレフタ
レートなどの飽和ポリエステル樹脂■ポリフエニレンオ
キシド [相]ボリスルホン さらに薄層13として、下記のようなゴム質のものを使
用できる。
■スチレンーブタジエンゴム.ブタジエンゴムイソプレ
ンゴム、アクリロニトリルーブタジエンゴム,クロロブ
レンゴムなどのジエン系ゴム■ブチルゴム,エチレン−
ブロビレンゴム.アクリルゴム.クし1口スルホン化ポ
リエチレンゴム,フッ素ゴムなどのオレフイン系ゴム ■シリコーンゴム ■ウレタンゴム ■多硫化ゴム 本実施例においては、薄層13の祠料としてポリビニル
アルコール(+)VA)を用いており、該P V Aの
水溶液をスピンr−1− L、膜厚120nmの薄[1
3を成膜している。
ところで、前記薄層13はPVA等の親水性高分子から
なっているため、耐湿性に劣る。このため、薄層13を
前述のように架橋処理等して耐水性(耐湿性、透湿性)
、並びに耐熱性をもたせている。
(第6実施例) 次に第6実施例心こついて説明する。まず、射出成形法
によって直径130mmのポリカーボネイト製基板を作
成した。下記に示す分子構造式を有するシアニン色素を
メタノールに0.5重量%熔解した色素溶液を使用し、
スビンコー1・法により前記基板上に塗布して記録層を
形成し2た。
板を49Orpmで回転させながら、その中心部に前記
色素溶液を滴下し、30秒間回転させた後、さらに30
00rpmで30秒間回転させる。このスピンコートに
は第16図に示しt:塗布装置が用いられ、ハウジング
15の容量は5000cm3で気密状態とし、dの長さ
を12cmとした。スビンコート後に常温で30秒間以
上乾燥して、基板上にシアニン色素の記録層を形成した
次に薄層の材料としてポリビニルアルコールを水に2.
5重量%溶解し、さらに架橋剤として重クロム酸アンモ
ニウムを0.25重景%添加して、塗布液を調整した。
この塗布液を静止状態にある前記基板の記録エリア全面
に滴下し、その後基板を200Orpmで20秒間回転
させ、余分な液を除去し、さらに乾燥を促進へせるため
6000rpmで1分間回転させた。このスビンコー1
−にも、第16図に示した塗布装置が用いられろ。
このようにして成膜された薄層に紫外線を照射し、ポリ
ビニルアルコールの架橋を行ない耐水性(耐湿性)処理
を行なった。なお、記録層が紫外線の影響を受けないた
めには、薄層の厚さば40nm以上必要である。
この実施例によって得られた光ディスクを60orpm
で回転させながら、パルス幅220nseCで種々のパ
ワーで記録を行ない、変調度を測定し,た結果を第18
図に示す、ここで変調度とは記録層の感度を示す度数で
あって、記録前の反射率をA、記録後の反射率をBとし
たとき、次式によって表わされる。
変調度−1 −(B/A) 図中の曲線Aは本実施例によるもの、曲線Bは薄層を形
成していない光ディスクの特性を示している。
この図から明らかなように、本発明のように薄層を形成
することにより、記録感度の向上が図れる。この理由と
して次のようなことが考えられる。
記録層にビットを形成する支配的な要因番才記録層の局
部的な溶融拡散であるが、溶融と同時にわずかの蒸発、
昇華も起きる。これらの気化物はポリビニルアルコール
の薄層が存在するため逃げ場を失い、そのため閉鎖され
た空間で圧力が上昇し、この圧力が拡散を促進させて良
好なピ・ン1、が形成できるため、結果的に記録感度を
向上するものであると考えられる。
前記した熱重量分析(第15図参照)の結果より分かる
ように、記録層の熱的ふるまい(例えば溶融.蒸発.昇
華など)は材料により依存する。
用いる材料は、要求される記録条件により異なる。
例えば低いパワーで記録するためには、後述する230
℃以下で少なくとも溶融するものが好適である。
また耐リード光特性についても、リードパワー0.5m
W、読み出し回数10’回で、光反射率の劣化率はO%
と非常に良好であった。
(第7実施例) 第19図は、本発明の第7実施例を説明するための図で
ある。この実施例の場合、基板11上に記録層12,薄
層13ならびに必要に応してオーバーコート層14や下
地層15などを形成した単板を、例えばエポキシ樹脂や
紫外線硬化型樹脂などの接着剤層23を介して一体に貼
り合せた構造になっている。
(第8実施例) 第20図は、本発明の第8実施例を説明するための図で
ある。この実施例は、基板11上に記録層12、薄層1
3ならびに必要に応じてオーバーコート層14や下地層
15などを形成した単板を1枚単独で使用する例を示し
ている。
第21図ならびに第22図は、記録ピット付近の拡大断
面図である。
第21図に示す記録ピットの場合は、記録層12の薄層
13側が一部薄く残って空洞部24となっている。これ
に対して第22図に示す記録ピットの場合は、記録層1
2の薄層13側もほぼ完全に溶融して穴状の空洞部24
となっている。このように記録ピットの形状が異なるの
は、記録層12の材質,膜厚,.記録パワーならびにビ
ームの照射時間などによって決まってくるものである。
第21図ならびに第22図では記録層に空洞部が形成さ
れた場合について説明したが、放射綿ビ一人の照射条件
などQこよって必ずしも記録層に空洞部は形成されず、
熱膨張によって薄層が基板と反対側に膨らむ場合もある
(第9実施例) 次に第9実施例について説明する。
1−メチル−2  (7− <1−メチル−2−インド
リニデン)−1.3.5−ヘブタトリエニル〕3.3−
ジブチルーインドリウムーへキサフ口口ホスフエートの
1.5%メチノレアノレコーノレ?容液(色素溶液)を
用い、ポリカーボネイト製基板上にスピンコーティング
して、60nmの記録層を形成する。
これとは別にケン化度88.0%で重合度1700のポ
リビニルアルコールと、これに対して10%の重クロム
酸アンモニウムとを用いて、この両者を混合したものの
10%水溶液(薄層形成溶液)を調整する。この薄層形
成溶液を前記記録層上にスピンコーティングして、6Q
nmの薄層を形成ずる。
これを乾燥した後、2. 4 K W、15cmの距離
で紫外線照射を30秒間行なって、前述のポリビニルア
ルコールを架橋硬化させて、有機色素を使用したエアザ
ンドイツチ型の光ディスクを作成する。
この光ディスク乙こ対する光記録システムの諸条件は次
の通りである。すなわち、830nmの発振波長をもつ
半導体レーザーを使用し、開口数が0.53の対物レン
ズを用いた。前記光ディスクを180Qrpmで回転し
、パルス幅1 0 0 n S、記録バワー7mwで情
報を記録した。その結果、81%の変調度を得た。
次に記録ビツ1〜の形成状態について説明する。
本発明の光情報記録媒体は、前述のように透明基板上に
有機色素を主体とずろ記録層と、そのLに加圧層となる
べき薄層とが設けられている。そしてこの光情報記録媒
体にレーザー光を照躬ずると、前記記録層が局部的に温
度北昇を生じ、液化状態に達(7て体積膨張ずろが記録
層の上にある薄層は状態の変化は生じない。そのため記
録層は加圧状f1μとなり、内部温度ばさらに上昇ずろ
。ごの温度−1−昇により記録層は気化状態となり、さ
らに内部圧力が上昇し、ついには加圧層である薄層を変
形させろが、この限界汰態に達したとき,有機色素は基
仮面−ヒから離脱して基板面での残存色素はなくなり,
実効的に光反射が生しない。
前述のようにレーザー光の照射によって記録層に発生し
た熱工不ルギーは、その上に設けられた薄層により外部
への放出が妨げられて、そのエネルギーは内部に蓄積さ
れることになる,そしてこの工不ルギーの蓄積は、つい
には加圧層である薄層を押し上げて変形させ、内部のエ
ネルギーが緩和されるまで続く。また、{ノーザー照財
部の熱エネルギーは、光照射された面積内、体積内で均
一化され、照射部の全体が高温に達する。そのため、照
射さh,た6R域の色素材料は均一に液化および(ある
いは)気化ざれ、基坂面からの離脱が確実となる。
基板面から離脱した有機色素をt体とする材料は、力]
1圧j汀である薄層に再分布および(または)薄層内部
に吸収1拡散する。
第23図ないし第28図は、下地層を設けない光情報記
録媒体を用いた場合の記録ビットの模式的な拡大断面図
である。
第23図の場合、レーザー光を照射した部分の記録層3
2は基板3】の表面から消失し、その消失した部分に対
応している薄層33の部分が上方に向けてほぼ山形に押
L lげられている。
第24図の場合、第23図の場合と同様に薄層33が押
し上げられているが、その押し1−げられた部分の周囲
に環状の突条34が形成されている。
第25図の場合、レーザー光を照射した部分の記録層3
2は基板31の表面から消失しているが、薄層33の方
は変形していない。
@26図の場合、レーザー光を照射した部分の記録層3
2は基板31の表面から消失し、その消失部分の周囲に
環状の突条35が形成されている。
一方、薄層33の方は前記消失部分に向かって陥没した
状態になっている。
第27図ならびに第28図の場合、薄層33の内面に記
録層32の材料の一部が再付着している。
この薄N33の内面に再付着した記録N32′は原則的
には記録層32と連続しているが、記録層32と分離し
ている場合もある。
(第10実施例、第11実施例) 第29図ならびに第30図は、本発明の第10実施例な
らびに第11実施例を示す光情報記録媒体の拡大断面図
である。第29図の場合には、基板31と記録層32と
の間に下地層36が形成されている。第30図の場合に
は、さらにFJ層33の上面にオーバーコート層37が
形成されている。
前記下地層36の材料としては、自己酸化性物質などが
用いられ、本実施例ではその自己酸化性物質としてポリ
ビニルナイトレートを用いている。
またオーバーコート131の材料としては、例えばアク
リレート樹脂などが用いられる。
薄層あるいは(ならびに)下地層として、下記のような
材料を用いることもできる。例えば炭化水素系樹脂、ア
クリル酸系樹脂、酢酸ビニルおよびビニルアルコール系
樹脂、含ハロゲン系樹脂、含窒素ビニル重合体、ジエン
系重合物、ポリエーテル樹脂、ポリエチレン・イミン樹
脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、芳香族炭化水素系樹
脂、ケ1一ン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ケイ素樹脂、フラン樹脂、多硫化系ゴム、イソプ
レン系ゴム、ネオプレン系ゴム、クロ1−1スルフォン
化ポリエチL/ン系ゴノ、、アクリlコニ1リルブタジ
エン系ゴム、スチL・ンーブタシエン系ゴ1いボリブク
ジエン、ボリウ1/タン樹脂、ポリ尿素樹脂、エボキシ
樹脂、酸化重合形樹脂、エステル化セルロース、エーテ
ル化セル17ース、カルボキシメチルセルロース・ナト
リウム塩、カルボキシメチルセルロース・アンモニウム
塩、ニトロセルロース樹脂、ニトロセルロース硝酸化物
樹脂、タンパク質系樹脂、天然樹脂系変性物、脂肪酸、
脂肪酸無水物、カルコゲナイド系金属あるいは合金もし
くは酸化物、カルコゲナイト系金属より以外の金属ある
いは合金もしくは酸化物、アルキルシラン、アルコキシ
シラン、あるいはケイ素の代りにチタン元素、ホウ素元
素..アルミニウム元素を用いた有O!金属化合物、あ
るいはこれらの物質の加水分解生成物などが使用可能で
ある。
第31図ないし第37図は、第29図に示した光情報記
録媒体を用いた場合の記録ピットの模式的な拡大断面図
で、下地層36を除いた他の形態は第23図ないし第2
8図のものと同様であるので、それらの説明は省略する
。第36図の場合は薄層33の内面に再付着した記録層
32′は記録層32と連続しており、第37図の場合は
記録層32′が記録層32と離れている。
く第12実施例、第13実施例、第14実施例)第38
図ないし第40図は、本発明の第12〜14実施例に係
る光ディスクの断面図である。
第38図に示す第12実施例の場合、基板31上に記録
層32.薄層3 3などを形成した記録単板を、例えば
ポリウレタンなどの弾性層38を介して一体に貼り合せ
た構造になっていろ。
第39図に示す第13実施例の場合、前述のような記録
単板と保護板39とを貼り合せた構造になっている。な
お、図中の40は空隙である。
第40図に示す如く第14実施例の場合、基板?1と記
録N32との間に反射膜41が設けられ、透光性の保護
板39が用いられている,図中の40は空隙である。
次に第41図ならびに第42図を用いて、光情報記録媒
体の光学的な干渉効果について説明する。
第41図は、エネルギー反応率Rの説明図である。光が
媒質1から媒質2に進むときの振幅反射率を11■,振
幅透過率をt1■とすると、垂直入射の場合の振幅反射
率γ1■,振幅透過率t+zは、媒質1.2の屈折率n
 l +  02を使って、下記の式で表わされる。
n,  +n2 n,−1−nz またエネルギー反射率Rは、振幅反射率γを用いて下式
で表わされる。
R=lγ1         ・・・・・・・・・(3
)すなわち入射波をa。COSθとして、反射した波の
合成波をa’cos(θ+Δ)とするとき、エネルギー
反射率Rは下弐によって表わされる。
このことを利用して、以下の各状聾での反射率を演算し
た。
第42図は、基板一I二に記録層ならびに薄層を順次形
成した光情報記録媒体の各界面での反射光の合成光を説
明するための図である。図中の各記号は下記の通りであ
る。
PC:ポリカーボネイト製基板 dye  :有機色素製記録層 PVA:ボリビニルアルコール製薄層 air  :空気(空隙) no:airの屈折率(no=l) n++pcの屈折率(n+ =1.6)nz:dyeの
屈折率(n2=2.7)n,二PVA(D屈折率(nv
=1.5)d.:PVAの膜厚 dz:dyeの膜厚 A.:PCとdyeの界面での反射光 A2  :dyeとPVAの界面での反射光A:l :
PVAとairの界面での反射光各界面の反射光AI.
A2 , 八3は下式で表わすことができる。
A.  一γ+zCOSθ       ・・・・・・
・・・(5)・・・・・・・・ (6) ・・・・・・・・ (7) 従って各界面の反射光A+ .Az .A3の合成した
光(AI  +A2 +A+1 )は、・・・・・・・
・・ (8) となり、これはa’cos(θ+Δ)で表わすことがて
きる。
式(8)・a’cos(θ+Δ)を解いて、a′を1.
5  0,  (1.  λで表し、それぞれの値を代
入して2乗したものが、エネルギー反射率Rとなる(a
o ・1のため)。
第43図は、第42図に示した光情報記録媒体6.:お
いて、PVA薄層の膜厚d,と入射光の波長λを固定し
、記録層の膜厚d2を順次変えた場合のエネルギー反射
率R0)変化を示す特性図である。
第44図は、基板上に記録層のみを形成した光情報記録
媒体の各界面での反射光の合成光を説明するだめの図で
ある。
この場合の合成光( A l+ A 2)は、第42図
の場合と同様の考え方で下式によ・つて表わされる。
=a’cos(θ+Δ)        ・・・・・・
・・・ (9)第45図は、第44図に示した光情報記
録媒体において、入射光の波長λを固定し、記録層の膜
厚dを順次変えた場合のエネルギー反射率Rの変化を示
す特性図である。
第46図は、基板上に記録層ならびに薄層を順次形成し
、前記記録層の中間部に空洞部を形成した光情報記録媒
体の各界面での反射光の合成光を説明するための図であ
る。図中の各記号は下記の通りである。
no  :airならびに空洞部の屈折率(n.=1)
d2 :PVA層と空洞部との間に残された記録層の厚
さ d3 :空洞部の厚さ d,:空洞部とPC基板との間に残された記録層の厚さ A2 :膜厚d,を有ずる記録層と空洞部の界面での反
射光 A3 :空洞部と膜厚d2を有する記録層の界面での反
射光 A4 :膜厚d3を有する記録層とPVA層の界面での
反射光 AsnPVA層とairの界面での反射光各界面の反射
光A1〜A,は、下式で表わすことができる。
AI 一γ12COSθ ・・・・・・・・・ (10) λ ・・・・・・・・・ (11) λ ・・・・・・・・・ (12) λ ・・・・・・・・・ (13) As−t+zLzoLozL 2sγso t z2t
 to t oz t xノ ・・・・・・・・・ (14) 従って各界面の反射光A I” A sの合成した光(
A++Ag+Az+AdAs)は、下式(15)によっ
て表わすことができる。
( A  + + .へ z}A:++A  4+As
  )   一 γ l 2COS  θ?各界面での
反射光の合成光を説明するための図である。図中の各記
号は下記の通りである。
no  :airならびに空洞部の屈折率(n.=1)
d+:airと空洞部との間に残された記録層の厚さ dt :空洞部の厚さ d,:空洞部とPC基板との間に残された記録層の厚さ A2 :膜厚d,を有する記録層と空洞部の界面での反
射光 A,:空洞部と膜厚d,を有する記録層の界面での反射
光 A,:膜厚d,を有する記録層とairの界面での反射
光 各界面の反射光A1〜A4は、下記で表わすことができ
る。
A + = T +■cosθ       ・・・・
・・・・・(16)λ → t +z t 20 t ox t 23γso 
L sz t 20 t 02 t 2λ ・・・・・・・・・ (l5) 第47図は、第46図に示した光情報記録媒体において
、P V A gt層の膜厚dI,記録層中の膜厚d2
,d,ならびに入射光の波長λを一定にして空洞厚d3
を順次変えた場合のエネルギー反射率Rの変化を示す特
性図である。なお同図において、d2,d4の値を小さ
くすると、Φ印の曲線に近づき、d,,d,の値を大き
くすると▲印の曲線に近づく。
第48図は、基板上の記録層を形成し、その記録層の中
間部に空洞部を形成した光情報記録媒体λ ・・・・・・・・・ (1日) 従って各界面の反射光A, (A.   一ト A 2  −ト A,   +  
A,   )って表わされる。
(A+  +A+! +A3 +As )λ ・・・・・・・・・ (19) 〜八4の合成した光 は、下式(20)によ =γ12COSθ λ =a   cos(θ+Δ) 第49図は、第48図に示した光情報記録媒体において
、記録層中の膜厚d,,d,ならびに入射光の波長λを
一定にして空洞厚d2を順次変えた場合のエネルギー反
射率Rの変化を示す特性図である。同図において、d,
,d.の値を小さくすると、●印の曲線に近づき、d,
,d,の値を大きくすると▲印の曲線に近づく。
記録ピットは未記録部分と記録ピット部分の反射率の差
から読み取るので、未記録部分の反射率と記録部分の反
射率の差が大きいほど変調度は大きくなる。第46図.
第48図のような記録ビットが空洞形状をとる光情報記
録媒体は、第42図、第44図のような穴形状をとる光
情報記録媒体と比べて、未記録部分と記録ビット部分の
反射率の差が大きくとれる。すなわち、高い変調度が得
られる。
なお、第46図.第48図において、各部の膜厚の範囲
は下記の通りである。
第46図の各部膜厚 d,(PVA): 1μm 〜1 0μmd2(dye
): 1μm−  5μmds(空洞厚):1,c+m
 〜5,crmd4(dye): 1pm 〜 5μm
第48図の各部膜厚 d+(d y e)  : 1 pm〜5 pmdZ(
空洞厚): lμm−5lJm cjs(dye): ]μm〜 5μm(第15実施例
) 第50図は、本発明の実施例に係る記録ビ・ン1の他の
模式例を示す拡大断面図である。この図に示すように記
録層32の材質、物性ならびにレーザー光の照射条件な
どによっては、主に空洞部42の下側にある記録層32
の部分と空洞部42の上側にある記録層32の部分を連
絡する繊維状の連結部43が形成される場合がある。
また空洞部42は1つの気泡とは限らず、複数あるいは
多数の気泡が集合して全体的に空洞部42を形成する場
合もある。
所定の厚さの空洞部を確実に形成する手段として、マイ
クロカプセルを使用する方法がある。すなわち、微小の
マイクロカプセルを記録層の材料とともにスビンナーコ
ートし、光情報記録媒体を構成した後、光の照射または
加熱により記録府中のマイクロカプセルの皮膜を蒸発ま
たは膨張させて、皮膜を破壊して空洞部を形成する。マ
イクロカプセルの内側は空洞であってもよいし、また自
己酸化性物質などが封入されていてもよい。
具体例としては、内側にポリビニルナイトレーI・を封
入し、ゼラチンとアニオン性高分子の共重合体からなる
被膜でカプセルを形成する。
(第16実施例) 第51図は、マイクロカプセルを使用した第16実施例
を示す光情報記録媒体の拡大断面図である。
まず、射出成形法によって直径130mmのポリカーポ
ネイト製基板51を作成した。下記の構造式を有する有
機色素を0.8重■%溶解した色素溶液を使用し、スピ
ンコ−1・法により前記基板51上に塗布して記録層5
2を形成した。
スピンコート条件は、以下の通りである。
基板を490rpmで回転させながら、その中心部に上
記の色素溶液を滴下し、その後30秒間回転させ、さら
に3000rpmで30秒間回転させた。ターンテーブ
ル周囲の容積は5000c+m″で、密封状態とした。
これとは別に、2.5重景%のポリビニルアルコールと
、これに対して10重量%の重クロム酸アンモニウムを
添加した水溶液を調製した。そしてこの水溶液を前記色
素膜上にスビンコートした。
この場合、基板51が静止した状態でその信号パターン
形成面に、前記の水溶液をほぼ均一に塗布し、その後3
000rpmで回転し、ついで6000rpmで30秒
間回転して余剰のポリビニルアルコール水溶液を振り切
って、膜厚が80nmの被覆を形成した。次にこの被膜
に超高圧水銀ランプを用いて紫外線を数分間照射し、重
クロム酸アンモニウムでポリビニルアルコールを架橋し
て薄層53を形成した。
薄層53上にエアギャップを設けることにより、Tfi
N 5 3の変形を容易にすることができる。
mN53上にエアギャップを設ける方法として、マイク
ロカプセルを用いる1:とができる。その例を次に示す
内側にポリビニルナイトレートを封入し、ゼラチンとア
ニオン性高分子の共重合体からなる被覆でカプセルを形
成した直径10ttmのマイクロカプセルを作成する。
このマイクロカプセルをポリビニルアルコール水溶液に
混入し、これを前記薄層53上に100μm厚に塗布し
て、マイクロカプセルM54を形成した。
このマイクロカプセル層54上に..].OO,cIm
厚のアクリレート樹脂からなるオーバーコート層55を
形成する。しかるのち紫外線を照射してオーバーコート
ji55を硬化すると同時に、前記マイクロカプセルを
破壊して多数の気泡を有するエアギャップ層を作成した
(第17実施例) 第52図は、本発明の第17実施例に係る光ディスクの
要部拡大断面図である。
図において、61は透光性材料より成る円板状の基板で
、ポリカーボネイト、ポリメチルメタクリレート、ポリ
メチルペンテン、エボキシ樹脂等の透明樹脂材料、或い
はガラス等の透明セラミックス等を用いることが可能で
あるが、本実施例ではポリカーボネイト基板を用いてい
る。
62はこの基g61−Fでスピンコーティング法によっ
て形成した記録層で、230℃以下で少なくとも溶融す
シアニン系色素と、このシアニン系色素の最大吸収ピー
クより長波長域で吸収を示す赤外線吸収剤を前記シアニ
ン系色素に対して20重量%以下の割合で混合したもの
から構成されている。
シアニン系より成る有機色素のうち、特に下記のような
一般構造式を有しているインドール系シ.アニンが好適
である。
一般構造式 式中の■は、メチン鎖を構成するための炭素鎖であり、
03〜CI7の直鎖あるいは多員環から成り、炭素原子
についた水素原子は、ハロゲン元素あるいは芳香環)で
置換えさでもよい。
AおよびA′は同じかまたは異なってもよく、それぞれ
芳香環を表し、炭素原子についた水素原子は、  I 
,B r 1C j! ,CIlHzm++あるいは芳
香環)で置換されてもよい。
B及びB′は同じかまたは異なってもよく、0 −  
一S −  一Se −  −CH=CH.−?基)を
表す。
RおよびR′は同じかまたは異なってもよく、01〜C
2■のアルキル基を表し、スルホニル基もしくはカルボ
キシル基で置換されてもよい。
Xeは、ICI,PF.e.Cj20.eなどの陰イオ
ンを表す。
mおよびnは、それぞれOまたは1〜3の整数で、m 
+ n≦3の関係を有している。
なお、赤外線吸収剤は色素との関係で任意に決定できる
が、具体的な例では製品名PAIOOI、PA1005
、PAIO06(以上三井東圧化学社製)などのアント
ラキノン系有機化合物、製品名TR一820などのボリ
メチン系有機化合物、rRG−002 (以上日本化薬
社製)などのジイモニウム系有機化合物のような市販品
を用いることが可能である。
これらの吸収剤はシアニン系色素等の色素に対して20
重量%以下の量を添加し、膜形成の際ばアルコール系の
溶媒と水、アルコール系のR媒とハロゲン化物質の溶媒
等、2種類以上の溶媒を混合した溶液に溶解し、または
アルコール系の溶液に溶解し前記基板上にスビンコート
する。
熱変形層63は前記記録Fi62上にスピンコート法に
より膜形成した親水性高分子からなる。例えば以下のよ
うな材料を用いることができる。
■ポリビニルアルコール ■ポリエチレンオキシド ■ポリアクリル酸 ■ポリスヂレンスルホン酸ナトリウム ■ポリビニルビロリドン ■ポリメタクリル酸 ■ポリブロビレングリコール ■メヂルセルロース ■カルボキシメチルセルロース [相]ポリビニルナイトレート また、乾燥工程後に、例えば親水性高分子の架橋処理等
の耐湿性や透湿性を改善する処理を行うこともできる。
この実施例の具体例を示せば次の通りである。
まず射出成方法によって直径130mmのポリカーボネ
イト製基板を作成した。色素溶液の調整法は以下のとお
りである。
下記シアニン色素をメタノールに溶解し、濃度20重景
%の溶液を調整した。
C,■ C,H 更に1二記色素ムこ対して1%のジイモニウム系存機化
合物からなる赤外線吸収剤(日本化薬社製製品名IRI
,−002>を添加し、スピンコートして記録層を成膜
した。
その後2.5重号%のポリビニルアルコールと、ポリビ
ニルアルコールに対して5%の重クロム酸アンモニウム
を添加した水溶液を調整した。この溶液をスピンコート
して膜厚60nmの熱変形層を積層した。
前記のようにし2て形成された熱変形膜に超高圧水恨ラ
ンプにて紫外線を数分間照射し、ポリビニルアルコール
と重クロム酸とを架橋させて両者の錯体を形成した。
以−Lのよう乙、二作成した光情報記録媒体をエアギャ
ップを設けて記録面が内側に配置されるように貼り合わ
せ、両面型の光ディスクとした。
このよ・うにして作成した光ディスク回転数2400r
 p.mで回転さ.1−Jながらバルスll’i85n
secで種々のバワーで記録を行い、変調度を測定した
様子を第53図に示し、合わせて熱変形層のない場合の
変調度の様子も示す。
この第53図からも分かるように熱変形層を形成した場
合、大きな変調度を得られる。
また光デイスシをリードバワー0. 6 m W、線速
6 m / sで読1ノ出した場合、反射率が相対値で
10%低下する読み出し回数を以下の表ICこ示す。
表    1 なお一L記表のA〜Dは以下の事項を示す。
Δ:第17実施例(PVA十赤外線吸収剤)。
B:熱変形層がない場合(赤外線吸収剤のc7j)6C
:赤外線吸収剤を添加しない場合( P V Aのみ)
D:赤外線吸収剤を添加せず、熱変形層がない場合。
この表1から明らかなように、第17実施例によるもの
(サンプルA)は他のものに比較して読み出し回数が増
加している。
本発明の光情報記1%媒体tこおいて、記録層の膜厚を
最適化することにより、熱変形層(薄層)の膜厚を任意
に選択できるご、とが分った。特に記録層に使用するに
有機色素の種類によっては熱変形層の膜厚が1nm以上
、さらには1nm〜4nmの範囲のものにおいて、少な
いエネルギーで熱変形層を隆起、変形させることができ
好適である。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、有機色素系記録材料等よ
りなる記録層上にも、生産性の良いスピンコーティング
法によって成膜可能な薄層をもち、DRAW@能を有す
る光ディスク等のコストダウンが可能な光情報記録媒体
及びその製造方法を提供できる。
また本発明では、記録ピットの形状が明瞭になり、出力
信号の立ち上がりがシャープで、信顛性ならびに感度の
高い光情報記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例に係る光ディスクの要部
拡大断面図、 第2図は、本発明の第2実施例に係る光ディスクの要部
拡大断面図、 第3図は、本発明の第3実施例に係る光デイスクの要部
拡大断面図、 第4図は、本発明の第4実施例に係る光ディスクの要図
拡大断面図、 第5図は、本発明の第5実施例に係るエアサンドイツチ
型光ディスクの縦断面図、 第6図は、その光ディスクの要部拡大断面図、第7図は
、実施例で使用する有機色素の一般構造式中の■の代表
例を示す図、 第8図は、同じく一般構造中のA,Δ′の代表例を示す
図、 第9図ないし第14図は、実施例に係る有機色素の其体
例を示す回、 第15図は、有機色素の熱重量分析結果を示す特性図、 第16図は、実施例に用いる塗布装置の概略断面図、 第17図は、塗布技術の違いによる光学特性のばらつき
状態を示す特性図、 第18図は、本発明の実施例のものと従来のものの記録
層における変調度特性図、 第19図は、本発明の第7実施例に係る貼合せ型光ディ
スクの縦断面図、 第20図は、本発明の第8実施例に係る単板型光ディス
クの縦断面図である。 第21図ならびに第22図は、記録ピット付近の拡大断
面図、 第23図ないし第28図は、本発明の第9実施例に係る
光ディスクにおける記録ビットの模式的な各拡大断面図
、 第29図は、本発明の第10実施例に係る光ディスクの
要部拡大断面図、 第30図は、本発明の第11実施例に係る光ディスクの
要部拡大断面図、 第31図ないし第37図は、本発明の第10実施例に係
る光ディスクにおける記録ピットの模式的な各拡大断面
図、 第38図は、本発明の第12実施例に係る光ディスクの
縦断面図、 第39図は、本発明の第13実施例に係る光ディスクの
縦断面図、 第40図は、本発明の第14実施例に係る光ディスクの
縦断面図、 第41図は、エネルギー反射率の説明図、第42図は、
基板Lに記録層ならびに薄暦を順次形成した光情報記録
媒体の各界面での反射光の合成光を説明するだめの図、 第43図は、第42図に示した光情報記録媒体の記録層
の膜厚を変えた場合のエネルギー反射率の変化を示す特
性図、 第44図は、基板とに記録層のみを形成した光情報記録
媒体の各界面での反射光の合成光を説明するための図、 第45図は、第44図に示した光情報記録媒体の記録層
の膜厚を変えた場合のエネルギー反射率の変化を示す特
性図、 第46図は、基板上に記録層ならびに薄膜を順次形成し
、前記記録層の中間部に空洞部を形成した光情報記録媒
体の各界面での反射光の合成光を説明するための図、 第47図は、第46図に示した光情報記録媒体において
、記録層中に膜厚d2,d.を一定にして空洞厚d3を
順次変えた場合のエネルギー反射率の変化を示す特性図
、 第48図は、基板上に記録層のみを形成し、その記録層
の中間部に空洞部を形成した光情報記録媒体の各界面で
の反射光の合成光を説明するための図、 第49図は、第48図に示した光情報記録媒体において
、記録層中の膜厚d,,d,を一定にして空洞厚d2を
順次変えた場合のエネルギー反射率の変化を示す特性図
、 第50図は、本発明の第15実施例に係る記録ビットの
他の模式例を示す拡大断面図、第51図は、本発明のマ
イクロカプセルを使用した第16実施例を示す光ディス
クの要部拡大断面図、 第52図は、本発明の第17実施例に係る光ディスクの
要部拡大断面図、 第53図は、熱変形層がある場合とない場合の変調度特
性図である。 11,31.51.61・・・・・・・・・基板、12
.32、52.62・・・・・・・・・記録層、13.
33・・・・・・・・・薄層、 37 55・・・・・・・・・オーバーコート層、36
・・・・・・・・・下地層、 8・・・・・・・・・塗布装置本体、 1・・・・・・・・・ハウジング、 4.42・・・・・・・・・空洞部、 3・・・・・・・・・熱変形層。 〜 〜  n 第2l図 1.3 第23図 第24図 第22図 l3 第26図 第27図 第28図 第29図 第30図 第37図 第34図 第32図 第:,図 sΣ/ジミ4÷≦λΣさニト33 第38図 弔39 図 弔40 図 一344 第41 第52図 図 第42図 no 第43図 第44図 第45図 第50図 3/ 第57 図 づl 5z 第53図 O ! 言乙4穿/)゜ンー (mW)

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透光性の基板上に直接もしくは下地層を介して記
    録層を設けた光情報記録媒体において、前記記録層上に
    親水性高分子よりなる薄層を設けたことを特徴とする光
    情報記録媒体。
  2. (2)請求項(1)記載において、前記記録層が難水溶
    性の有機色素系記録材料より形成されていることを特徴
    とする光情報記録媒体。
  3. (3)請求項(1)記載において、前記薄層の膜厚を1
    0nm以上としたことを特徴とする光情報記録媒体。
  4. (4)請求項(1)記載において、前記薄層の材料とし
    てポリビニールアルコールを用いたことを特徴とする光
    情報記録媒体。
  5. (5)請求項(1)記載において、前記薄層上に更にオ
    ーバーコート層が設けられていることを特徴とする光情
    報記録媒体。
  6. (6)請求項(5)記載において、、前記オーバーコー
    ト層の材料としてアクリレート系樹脂を用いたことを特
    徴とする光情報記録媒体。
  7. (7)透光性の基板上に直接もしくは下地層を介して記
    録層を設け、該記録層上に親水性高分子よりなる薄層を
    成膜後、前記薄層を架橋或いは結晶化して耐水及び耐熱
    処理を施こすことを特徴とする光情報記録媒体の製造方
    法。
  8. (8)請求項(7)記載において、前記記録層及び薄層
    をスピンコーティング法により成膜したことを特徴とす
    る光情報記録媒体の製造方法。
  9. (9)請求項(7)記載において、前記薄層上に、更に
    オーバーコート層を形成した後、紫外線照射等によつて
    前記薄層及び前記オーバーコート層を架橋または重合さ
    せて耐水及び耐熱処理を施こすことを特徴とする光情報
    記録媒体の製造方法。
  10. (10)透光性の基板上に直接もしくは下地層を介して
    記録層を設けた光情報記録媒体において、前記記録層上
    に、水不溶性の親水性高分子よりなる薄層を設けたこと
    を特徴とする光情報記録媒体。
  11. (11)請求項(10)記載において、前記記録層が難
    水溶性の有機色素系記録材料より形成されていることを
    特徴とする光情報記録媒体。
  12. (12)請求項(11)記載において、前記有機色素が
    、メチン鎖を有するインドール系シアニン色素であるこ
    とを特徴とする光情報記録媒体。
  13. (13)請求項(12)記載において、前記有機色素が
    下記の一般構造式を有していることを特徴とする光情報
    記録媒体。 一般構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中の(T)は、メチン鎖を構成するための炭素鎖で、
    C_3〜C_1_7の直鎖あるいは多員環からなり、炭
    素原子についた水素原子は、ハロゲン元素、▲数式、化
    学式、表等があります▼ (R”は、C_1〜C_6の直鎖あるいは芳香環)で置
    換されてもよい。 AおよびA’は、同じかまたは異なつてもよく、それぞ
    れ芳香環を表わし、炭素原子についた水素原子は、−I
    、−Br、−Cl、−C_nH_2_n_+_1▲数式
    、化学式、表等があります▼(R’”は、直鎖炭化水素 鎖または芳香環)で置換されてもよい。 BおよびB’は、同じかまたは異なつてもよく、−O−
    、−S−、−Se−、−CH=CH−、または ▲数式
    、化学式、表等があります▼(R””は、C_1〜C_
    4のアルキル基)を表わす。 RおよびR’は、同じかまたは異なつてもよく、C_1
    〜C_2_2のアルキル基を表わし、スルホニル基もし
    くはカルボキシル基で置換されでもよい。 X^■は、I^■、PF_6^■、ClO_4^■など
    の陰イオンを表わす。 mおよびnは、それぞれ0または1〜3の整数で、m+
    n≦3の関係を有している。
  14. (14)請求項(12)または請求項(13)記載にお
    いて、前記陰イオンが、六フッ化リン酸イオンであるこ
    とを特徴とする光情報記録媒体。
  15. (15)請求項(13)記載において、前記一般構造式
    中の(T)が、−CH=CH−CH=または ▲数式、化学式、表等があります▼であることを特徴と する光情報記録媒体。
  16. (16)請求項(13)記載において、前記一般構造式
    中のAおよびA′が、▲数式、化学式、表等があります
    ▼であることを特徴とする光情報記録媒体。
  17. (17)請求項(13)記載において、前記一般構造式
    中▲数式、化学式、表等があります▼ のBおよびB′が、▲数式、化学式、表等があります▼
    であることを特徴とする光情報記録媒体。
  18. (18)請求項(13)記載において、前記一般構造式
    中のRおよびR′が同じアルキル基で、かつC_2H_
    5またはC_3H_7であることを特徴とする光情報記
    録媒体。
  19. (19)請求項(13)記載において、前記一般構造式
    中の(T)が▲数式、化学式、表等があります▼で、A
    およびA′ が▲数式、化学式、表等があります▼で、BおよびB′
    が▲数式、化学式、表等があります▼ で、RおよびR′がC_2H_5で、かつX^■がPF
    _6^■であることを特徴とする光情報記録媒体。
  20. (20)請求項(10)記載において、前記薄層の膜厚
    を40nm以上としたことを特徴とする光情報記録媒体
  21. (21)請求項(10)記載において、前記薄層の材料
    としてポリビニルアルコールを用いたことを特徴とする
    光情報記録媒体。
  22. (22)請求項(10)記載において、前記薄層が架橋
    化あるいは結晶化した層であることを特徴とする光情報
    記録媒体。
  23. (23)請求項(10)記載において、前記記録層及び
    薄層をスピンコーティング法により成膜したことを特徴
    とする光情報記録媒体。
  24. (24)請求項(10)記載において、前記薄層上に更
    にオーバーコート層が設けられていることを特徴とする
    光情報記録媒体。
  25. (25)請求項(24)記載において、前記オーバーコ
    ート層の材料としてアクリレート系樹脂を用いたことを
    特徴とする光情報記録媒体。
  26. (26)請求項(24)記載において、前記オーバーコ
    ート層を、紫外線照射等によつて重合させて耐水及び耐
    熱処理したことを特徴とする光情報記録媒体。
  27. (27)請求項(24)記載において、前記薄層と前記
    オーバーコート層を同時に紫外線照射等することによつ
    て、架橋または重合させて耐水及び耐熱処理したことを
    特徴とする光情報記録媒体。
  28. (28)請求項(24)記載において、前記記録層、前
    記薄層、並びに前記オーバーコート層をスピンコーティ
    ング法によつて成膜したことを特徴とする光情報記録媒
    体。
  29. (29)透光性の基板上に直接もしくは下地層を介して
    記録層を設け、該記録層上に水不溶性の親水性高分子よ
    りなる薄層をスピンコーティング法によつて成膜後、前
    記薄層を架橋或いは結晶化して耐水及び耐熱処理を施こ
    すことを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  30. (30)請求項(29)記載において、前記記録層は難
    水溶性の有機色素系記録材料より形成され、前記薄層は
    ポリビニルアルコールより形成されていることを特徴と
    する光情報記録媒体の製造方法。
  31. (31)請求項(29)記載において、前記薄層上に、
    更にオーバーコート層をスピンコーティング法によつて
    成膜後、紫外線照射等によつて前記薄層及び前記オーバ
    ーコート層を架橋または重合させて耐水及び耐熱処理を
    施こすことを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  32. (32)請求項(29)記載において、前記オーバーコ
    ート層はアクリレート系樹脂を用いたことを特徴とする
    光情報記録媒体の製造方法。
  33. (33)請求項(29)記載において、前記記録層の所
    望位置にスポット状の放射線ビームを照射して、照射ビ
    ームの熱エネルギーによつて記録層を局部的に溶融して
    、信号用の空洞部あるいは穴を形成する際、前記薄層が
    照射ビームの熱エネルギーによつて局部的に軟化し、記
    録層中の圧力の増加により、基板側と反対側に膨らむこ
    とを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  34. (34)透光性の基板と、その基板上に形成された有機
    色素を主体とする記録層と、その記録層上に形成された
    薄層とを少なくとも有し、前記記録層のうちでレーザ光
    が照射された部分の記録層材料が前記基板側から離脱し
    ていることを特徴とする光情報記録媒体。
  35. (35)請求項(34)記載において、前記記録材料が
    シアニン系色素があることを特徴とする光情報記録媒体
  36. (36)請求項(34)記載において、前記シアニン系
    色素がメチン鎖を有するインドール系シアニン色素であ
    ることを特徴とする光情報記録媒体。
  37. (37)請求項(36)記載において、前記有機色素が
    下記の一般構造式を有していることを特徴とする光情報
    記録媒体。 一般構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中の(T)は、メチン鎖を構成するための炭素鎖で、
    C_3〜C_1_7の直鎖あるいは多員環からなり、炭
    素原子についた水素原子は、ハロゲン元素、▲数式、化
    学式、表等があります▼ 置換されてもよい。 AおよびA’は、同じかまたは異なつてもよく、それぞ
    れ芳香環を表わし、炭素原子についた水素原子は、−I
    、−Br、−Cl、−C_nH_2_n_+_1(n=
    1〜22)、−OCH_3、▲数式、化学式、表等があ
    ります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼(R’”は、直鎖炭
    化水素 鎖あるいは芳香環)で置換されてもよい。 BおよびB’は、同じかまたは異なつてもよく、−O−
    、−S−、−Se−、−CH=CH−、または▲数式、
    化学式、表等があります▼(R””は、C_1〜C_4
    のアルキル基)を表わす。 RおよびR’は、同じかまたは異なつてもよく、C_1
    〜C_2_2のアルキル基を表わし、スルホニル基もし
    くはカルボキシル基で置換されてもよい。 X^■は、I^■、PF_6^■、ClO_4^■など
    の陰イオンを表わす。 mおよびnは、それぞれ0または1〜3の整数であり、
    m+n≦3の関係を有している。
  38. (38)請求項(34)記載において、前記薄層が親水
    性高分子であることを特徴とする光情報記録媒体。
  39. (39)請求項(34)記載において、前記薄層が架橋
    ポリビニルアルコールで構成されていることを特徴とす
    る光情報記録媒体。
  40. (40)透光性の基板と、その基板上に形成されかつ基
    板よりも屈折率の大きい記録層を有する光情報記録媒体
    において、その記録層の厚さ方向の中間部に信号用の空
    洞部が形成されることを特徴とする光情報記録媒体。
  41. (41)請求項(40)記載において、前記記録層上に
    少なくとも一層の薄層が形成されていることを特徴とす
    る光情報記録媒体。
  42. (42)請求項(41)記載において、前記薄層が親水
    性高分子であることを特徴とする光情報記録媒体。
  43. (43)請求項(41)記載において、前記薄層が架橋
    ポリビニルアルコールで構成されていることを特徴とす
    る光情報記録媒体。
  44. (44)請求項(42)記載または請求項(43)記載
    において、前記薄層の上にアクリレート樹脂からなるオ
    ーバーコート層が形成されていることを特徴とする光情
    報記録媒体。
  45. (45)請求項(40)記載において、前記記録層が有
    機色素系の記録材料より形成されていることを特徴とす
    る光情報記録媒体。
  46. (46)請求項(45)記載において、前記記録材料が
    シアニン系色素であることを特徴とする光情報記録媒体
  47. (47)請求項(45)記載において、前記空洞部の内
    側に繊維状の連結部が形成されていることを特徴とする
    光情報記録媒体。
  48. (48)透明基板の上方に記録層ならびにその記録層を
    被覆する薄層を設け、透明基板側あるいは基板と反対側
    から放射線ビームを記録層に照射して加熱することによ
    り、前記薄層を実質的に基板と反対側に変形させながら
    記録層に空洞部を形成したことを特徴とする光情報記録
    媒体の製造方法。
  49. (49)請求項(48)記載において、前記記録層なら
    びに薄層がともにスピンコーティング法によつて成膜さ
    れることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  50. (50)請求項(49)記載において、前記スピンコー
    ティング法が外気と遮断された気密雰囲気中で行なわれ
    ることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  51. (51)透明基板の上方に記録層ならびにその記録層を
    被覆する薄層を設け、透明基板側あるいは基板と反対側
    から放射線ビームを記録層に照射して加熱することによ
    り、前記薄層を実質的に基板と反対側に変形させながら
    記録層に空洞部を形成する光情報記録媒体の製造方法に
    おいて、前記記録層が難水溶性の材料で構成され、前記
    薄層が親水性高分子で構成されて、その薄層に重合反応
    による耐水処理を施したことを特徴とする光情報記録媒
    体の製造方法
  52. (52)請求項(51)記載において、前記記録材料が
    シアニン系色素であることを特徴とする光情報記録媒体
    の製造方法。
  53. (53)請求項(51)記載において、前記親水性高分
    子がポリビニルアルコールであることを特徴とする光情
    報記録媒体の製造方法。
  54. (54)レーザ光を用いて少なくとも情報の記録を行う
    光情報記録媒体において、基板上に下地層を介して、ま
    たは下地層を介さずに記録層を設け、該記録層は溶融、
    膨張、分解、昇華などによつて情報が記録層に記録でき
    るものであつて、該記録層が100℃以上の温度でかつ
    10mW以下のレーザビームパワーの範囲内で、少なく
    とも溶融するシアニン系色素と、このシアニン系色素の
    最大吸収ピークより長波長域に吸収を示す赤外線吸収剤
    を前記シアニン系色素に対して重量比で20%以下の割
    合で含有したものであり、更に前記記録層上に、熱処理
    または放射線照射処理などを行つた親水性高分子よりな
    る熱変形層を積層したことを特徴とする光情報記録媒体
  55. (55)請求項(54)記載において、前記記録層が下
    記の一般構造式を有するインドール系シアニン色素で構
    成されていることを特徴とする光情報記録媒体。 一般構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中の(T)は、メチン鎖を構成するための炭素鎖であ
    り、C_3〜C_1_7の直鎖あるいは多員環からなり
    、炭素原子についた水素原子は、ハロゲン元素、▲数式
    、化学式、表等があります▼ (R”は、C_1〜C_6の直鎖あるいは芳香環)で置
    換されてもよい。 AおよびA’は、同じかまたは異なつてもよく、それぞ
    れ芳香環を表わし、炭素原子についた水素原子は、−I
    、−Br、−Cl、−C_nH_2_n_+_1(n=
    1〜22)、−OCH_3、▲数式、化学式、表等があ
    ります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼(R’”は、直鎖炭
    化水素 鎖または芳香環)で置換されてもよい。 BおよびB’は、同じかまたは異なつてもよく、−O−
    、−S−、−Se−、−CH=CH−、または▲数式、
    化学式、表等があります▼(R””はC_1〜C_4の
    アルキル基)を表す。 RおよびR′は同じかまたは異なつてもよく、C_1〜
    C_2_2のアルキル基を表し、スルホニル基もしくは
    カルボキシル基で置換されてもよい。 X^■は、I^■、PF_6^■、ClO_4^■など
    の陰イオンを表わす。 mおよびnは、それぞれ0または1〜3の整数で、m+
    n≦3の関係を有している。
  56. (56)請求項(54)記載において、前記変形層の膜
    厚を120nm以下としたことを特徴とする光情報記録
    媒体。
  57. (57)請求項(54)記載において、前記変形層の膜
    厚を1nm以上としたことを特徴とする光情報記録媒体
  58. (58)請求項(54)記載において、前記変形層の膜
    厚が20nmから80nmの範囲に規制されていること
    を特徴とする光情報記録媒体。
  59. (59)請求項(54)記載において、前記熱変形層の
    材料としてポリビニルアルコールを用いたことを特徴と
    する光情報記録媒体。
  60. (60)請求項(54)記載において、前記記録層およ
    び熱変形層をスピンコーティング法により成膜したこと
    を特徴とする光情報記録媒体。
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