JP2000001049A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2000001049A
JP2000001049A JP10166862A JP16686298A JP2000001049A JP 2000001049 A JP2000001049 A JP 2000001049A JP 10166862 A JP10166862 A JP 10166862A JP 16686298 A JP16686298 A JP 16686298A JP 2000001049 A JP2000001049 A JP 2000001049A
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JP
Japan
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recording medium
medium
optical recording
thin film
fine particles
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Pending
Application number
JP10166862A
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English (en)
Inventor
Emiko Ekusa
恵美子 江草
Shigehiko Hayashi
茂彦 林
Masahiro Irie
正浩 入江
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 400〜600nmの特定可視域を光吸収す
る金もしくは銀微粒子を用いて追記型の記録を行ない、
かつ再生光の耐久性に優れた光ディスクやレーザマーキ
ングに利用可能な光吸収体のような光記録媒体を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 基板2上に、透明な高分子からなるマト
リスク3中に金そして/あるいは銀の金属微粒子4を分
散させた薄膜を形成した光記録媒体1にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光記録媒体に係り、
詳しくは追記型の光ディスクやレーザマーキングに利用
可能な光吸収体のような光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】情報を高密度に記録できる光記録媒体に
は,情報信号を構造的変化として記録し、光学的に再生
する光ディスクが知られている。この光ディスクは非接
触で記録と再生ができ、また取り扱いが容易で、また記
憶容量が多いことか特長になっている。こうした特長を
生かした製品として、今日再生専用型、またユーザーが
自由に書き込み、消去させる書き換え可能型が種々提案
されている。
【0003】今日、追記型の光記録媒体としては、Te
化合物を始めてとしてカルコゲナイト元素などの無機系
材料、及びシアニン誘導体、フタロシアニン誘導体,ポ
ルフィリン誘導体、金属ポルフィリン誘導体などの色素
を有機材料中に分散させた記録材料を基板上に塗布して
薄膜の光ディスクを作製することが知られている。
【0004】かかる薄膜を作製する方法としては主とし
てスピンコーティング法、電解法などのウエットプロセ
スや、真空蒸着法、スパッタ法、プラズマ重合法などの
ドライプロセスに分類されるが、一般的にはスピンコー
ティング法、電解法、真空蒸着法が用いられている。
【0005】このうち、スピンコーティング法はジクロ
ロメタンのような適当な溶媒に溶かした上記有機系色素
の溶液を基板の上に滴下し、基板を回転させることでそ
の上に薄膜を作製するものであり、一般に行われてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの薄膜
作製法で得られた薄膜は、有機色素系光ディスクでは光
による劣化が起こりやすく再生光による劣化や紫外線に
よる劣化の対策が必要になってきた。また、記録密度を
高めるために、短波長レーザに対応させる必要があっ
た。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するた
め、400〜600nmの特定可視域を光吸収する金も
しくは銀微粒子を用いて追記型の記録を行ない、かつ再
生光の耐久性に優れた光ディスクやレーザマーキングに
利用可能な光吸収体のような光記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
では、基板上に、透明な高分子からなるマトリクス中に
金そして/あるいは銀の金属微粒子を分散させた薄膜を
形成した光記録媒体にある。
【0009】本発明の光記録媒体は高分子からなるマト
リクス中に金そして/あるいは銀の金属微粒子を分散さ
せた薄膜を基板上に設けたもので, この薄膜は光吸収特
性をもち、光吸収域のレーザ光照射により金そして/あ
るいは銀の金属微粒子を分散膜中の微粒子が光エネルギ
ーを吸収し、吸収したエネルギーを熱エネルギーに変え
て放出するため、金そして/あるいは銀の金属微粒子周
辺のマトリクスの物性を変化させる。そのため適当な強
度でレーザ光を照射することで記録点を記録することが
できる。また、本発明の記録媒体はレーザ光に対して閾
値が存在するため、 再生光耐性をもつ。
【0010】本願請求項2記載の発明では、マトリクス
がポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレー
ト、そしてエチルセルロースから選ばれた少なくとも1
種の高分子である光記録媒体にある。
【0011】本願請求項3記載の発明では、マトリクス
である高分子を溶剤に溶かし、この中に溶剤中に分散し
た金そして銀から選ばれた少なくとも1種の金属微粒子
を混合してペーストを作製した後、基板上に薄膜を作製
する光記録媒体にある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る光記録媒体を
基板上に作製した状態を示す断面図である。これによる
と、本発明の光記録媒体1は、樹脂、ガラス等の基板2
上に成膜されている。まず、マトリクス3を有機溶媒に
溶解させたペースト中に、予め有機溶媒に分散させた金
そして/もしくは銀の金属微粒子4を混合攪拌し、この
ペーストをスピンコート法により薄膜化させ、その後乾
燥させることにより得られる。乾燥条件としてはマトリ
クス材料により最適な温度, 時間等を選択すればよい。
【0013】ここで使用するマトリクス3はポリメチル
メタクリレート、ポリエチルメタクリレート、そしてエ
チルセルロースのような透明な高分子で、しかもトルエ
ン、p−キシレン、α−テレピネオールから選ばれた有
機溶媒に可溶なものである。
【0014】また、金そして/もしくは銀の金属微粒子
4を有機溶媒中に独立分散させたものは、例えば特開平
3−34211号公報に開示されているようなガス中蒸
発法と呼ばれる方法によって製造される。即ち、チャン
バ内にヘリウム不活性ガスを導入して上記金属を蒸発さ
せ、不活性ガスとの衝突により冷却され凝縮して得られ
るが、この場合生成直後の粒子が孤立状態にある段階で
α−テレピネオール等の有機溶剤の蒸気を導入して粒子
表面の被覆を行っている。上記金そして/あるいは銀の
金属微粒子4の添加量は、目的とする透過率により選択
することができ、特に制限されないが、好ましくは1〜
15重量%である。
【0015】マトリクス中に上記金そして/あるいは銀
の金属微粒子4を分散した薄膜の厚さは、2〜5μm
程度であり、スピンコートの回転数、微粒子分散ペース
トの粘度を適当にすることにより適当な厚さに製膜され
る。
【0016】上記金微粒子を用いた薄膜は520〜53
0nm付近に、また銀微粒子を用いた薄膜は400〜4
30nm付近に吸収ピークをもっている。マトリクス中
での金属微粒子4の分散状態が良くない場合には、ブロ
ードな吸収スペクトルを示すため、金属微粒子4はマト
リクス内で良好に分散することが望ましい。基板上に形
成された薄膜は光吸収ピークを示す範囲のレーザ光源を
用いて集光照射により記録が可能である。本発明の記録
媒体上で記録が行われている領域は光学顕微鏡, 膜厚計
により形態変化していることが確認できる。
【0017】このように形態変化した記録点として光情
報の記録に利用することができる。本発明の光記録媒体
への記録の書込みに用いる光源としては, 波長領域が金
属微粒子4の光吸収波長付近のものでマトリクス材料に
応じたレーザ強度に設定することで記録が可能である。
また、本発明の光記録媒体は閾値が存在するためある程
度強度の弱いレーザ強度では屈折率変化など物性変化は
みられないため再生光に対して耐性をもつ。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の具体的実施例を示し、本発
明をさらに詳細に説明する。 実施例 1 ポリメチルメタクリレート(PMMA)のペレットをp
−キシレン、テレピネオールと混合しペースト状物を作
製した。次に、このPMMAペーストにトルエン分散金
微粒子を混合させ、数時間減圧下で脱泡を行ない、 金
微粒子分散PMMAペーストを作製した。スピンコータ
ーを用い基板上に金微粒子分散PMMAペーストを薄膜
化した後、40°Cのオーブンで 24時間乾燥させ成
膜した。金濃度はトルエン分散金微粒子の量で調整し、
膜厚はスピンコータの回転数、 回転時間によって調整
した。
【0019】得られた光記録媒体の可視吸収スペクトル
の結果を図2に示す。その結果、金微粒子がマトリクス
中に分散していることが確認される。
【0020】次に得られた光記録媒体を用いて記録の書
込みを行なった。書込みは図3に示すように光源5とし
て Nd、YAGレーザの第2高調波(波長532n
m、パルス幅 15ns)をフィルター6、絞り7、そ
してレンズ8を経由して照射点におけるレーザ光密度を
10−50 mJ/mm2に調整し、シングルショットで
基板2上の光記録媒体上1に照射した。書込みを行なっ
た記録点を光学顕微鏡で観察した結果を図5に、また触
針式膜厚計により光記録点の断面を観察した結果を図6
に示す。これによると、図5に示すように光記録媒体上
に書込みを行なった複数の点が確認され、また図6に示
すように所定間隔で膜厚の変化がみられ、図5で確認さ
れた各点が隆起あるいは窪んでいることが判る。
【0021】また、再生光への耐性について調査を行な
った。図4に示すように光源5として Nd、YAGレ
ーザの第2高調波(波長532nm、パルス幅 15n
s)、レーザ強度 0.15mJ/mm2を用いて直接基
板1上の薄膜2に照射し、パルス数による屈折率変化を
調査した。その結果を図9に示す。これよりパルス数に
よる屈折率変化がみられず、再生光に耐性をもつことが
確認された。
【0022】実施例2 PMMAペレットをポリエチルメタクリレート(PMM
A)粉末にかえた他は、実施例1同様にして試料を作製
し、記録、記録点の確認、再生光への耐性について調査
した。その結果、実施例1と同様に光記録媒体上に書込
みを行なった点が光学顕微鏡によって形態変化している
ことが確認され、またパルス数による屈折率変化がみら
れず、再生光に耐性をもつことが確認された。
【0023】実施例3 PMMAペレットをエチルセルロース(EC)粉末にか
えてテレピネオールと混合させ、トルエン分散金微粒子
にかえてテレピネオール分散金微粒子を用いた他は実施
例1と同様にして試料を作製し、記録、記録点の確認、
再生光への耐性について調査した。その結果、実施例1
と同様に光記録媒体上に書込みを行なった点が光学顕微
鏡によって形態変化していることが確認され、またパル
ス数による屈折率変化がみられず、再生光に耐性をもつ
ことが確認された。
【0024】比較例1 トルエン分散金微粒子を分散させない他は実施例1と同
様にして試料を作製し、記録を行なったが記録点は確認
されなかった。
【0025】比較例2 トルエン分散金微粒子を分散させない他は実施例2と同
様にして試料を作製し、実施例1と同様にして記録を行
なったが記録点は確認されなかった。
【0026】比較例3 テレピネオール分散金微粒子を分散させない他は 実施
例3と同様にして記録を行なったが記録点は確認されな
かった。
【0027】
【発明の効果】以上のように本願請求項各記載の発明の
光記録媒体では、製造が容易でヒートモード型の書込み
が可能で再生光に耐性をもつことより, 書込みができる
追記型の光ディスクやレーザマーキングに利用可能な光
吸収体のような光記録媒体に使用することができる効果
を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光記録媒体を基板上に作製した状
態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る光記録媒体の可視吸収スペクトル
を示す。
【図3】記録に係る測定装置の光学系の模式図を示す。
【図4】再生に係る測定装置の光学系の摸式図を示す。
【図5】本発明に係る光記録媒体の記録点の光学顕微鏡
像を示す。
【図6】触針式膜厚計を用いて観察した実施例1に係る
記録点の断面図を示す。
【図7】触針式膜厚計を用いて観察した実施例2に係る
記録点の断面図を示す。
【図8】触針式膜厚計を用いて観察した実施例3に係る
記録点の断面図を示す。
【図9】本発明に係る光記録媒体の再生光のパルス数に
よる屈折率変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光記録媒体 2 基板 3 マトリクス 4 微粒子 5 光源 6 フィルター 7 絞り 8 レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、透明な高分子からなるマトリ
    クス中に金そして/あるいは銀の金属微粒子を分散させ
    た薄膜を形成したことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 マトリクスがポリメチルメタクリレー
    ト、ポリエチルメタクリレート、そしてエチルセルロー
    スから選ばれた少なくとも1種の高分子である請求項1
    記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 マトリクスである高分子を溶剤に溶か
    し、この中に溶剤中に分散した金そして銀から選ばれた
    少なくとも1種の金属微粒子を混合してペーストを作製
    した後、基板上に薄膜を作製することを特徴とする光記
    録媒体。
JP10166862A 1998-06-15 1998-06-15 光記録媒体 Pending JP2000001049A (ja)

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