JPS63164037A

JPS63164037A - 光情報記録媒体

Info

Publication number: JPS63164037A
Application number: JP61308606A
Authority: JP
Inventors: Chikatoshi Satou; 佐藤　周逸; Toshiharu Nakagawa; 中川　敏治
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-12-26
Filing date: 1986-12-26
Publication date: 1988-07-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的Ｊ（産業上の利用分野）本発明は光学的に情報信号を記録・再生する光情報記録
媒体の改良に関する。

（従来り技術）光情報記録媒体は、基板上に光記録層を形成した構造を
有し、この光記録層に高エネルギー密度の放射線、例え
ばレーザビームを照射して情報の記録会再生を行なうも
のである。この光情報記録媒体では、情報の記録はレー
ザビームを照射することにより、光記録層に情報に対応
して、孔を形成したりバブルを形成する等の幾何学的形
状の変化を起させたり、熱変態を起させることにより行
なわれる。また、情報の再生は上記のような光記録層の
変化に基づく光学的性質の変化を利用して行なわれる。

こうした光情報記録媒体は、小面積に大容量のデジタル
情報又はビデオ情報を高速度で記録・再生するのに有用
である。

−Ｅ述した光情報記録媒体のうち、光記録層にバブルを
形成させる方式のものは、光記録層にピットを形成させ
る方式と異なり、情報に対応して形成されるバブルの形
状がなめらか↑、しかも光記録層が破砕して周囲に飛散
することがないため、Ｓ／Ｎ比及びエラーレートが良好
である。

上記のような光記録層のバブルを形成する方式の光情報
記録媒体としては、従来、例えば以下のような構造のも
のが知られている。すなわち。

■基板上にガス発生ポリマ一層を設け、更にその上にＡ
ｕ又はｐｔの蒸着被膜を設けたちの；及びくの基板上に
蒸着反射膜を設け、そのヒに色票とバインダーとの無定
形混合物層を設け、更にその七に５ｉ０２等からなるセ
ラミックオーバーコート層を蒸着したちの；である（例
えば、Ｐ　ｒｏｅ。

５ＰＩＥ、史、　ｐ、ａｓ　、　（１９ａ３）　；特開
昭６０−２５３０３６号公報等）。

しかしながら、これら従来の光記録媒体は、いずれも蒸
着膜を有するため、製造工程が煩雑で、しかも製造コス
トが高くなるという問題がある。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は上記問題点を解決するためになされたものであ
り、製造工程が簡略で、しかも製造コストが低い光情報
記録媒体を提供することを目的とする。

［発明の構成］（問題点を解決するための手段）本発明の光情報記録媒体は、基板上に光記録層を設け、
更にその上に有機ポリシロキサンからなるオーバーコー
ト層を設けたことを特徴とするものである。

本発明において、基板としては広範囲の材料を使用する
ことができる。具体的には、例えばガラス基板、アルミ
ニウム基板等の金属製基板、ポリメチルメタクリレート
、ポリカーボネート、ポリスルフォン、ポリオレフィン
等からなるプラスチック基板が挙げられる。

本発明において、基板上に設けられる光記録層は、色素
又は色素とバインダとの混合物からなるものである。上
記色素としては、ポリメチン系色素（シアニン系色素）
、スクワリリウム系色素。

千オールニッケル錯塩系色素、フタロシアニン系色素、
トリアリルメタン系色素、インモニウム系・ジインモニ
ウム系色素、ナフトキノン県費アントラキノン系色素等
が挙げられる。これらの色素のうち、溶剤可溶性で温式
塗布法により均一な薄膜が形成でき、かつ記録に使用す
るレーザビームの波長に対して反射率が大きく、また吸
収能が大きい等の性質を有するものが使用される。また
。

光記録層が色素とバインダとの混合物からなる場合、使
用されるバインダとしては１例えばニトロセルロース、
アセチルセルロース等のセルロース系バインダ、ポリカ
ーボネート、ポリスルフォン、ポリメタクリレート、ポ
リスチレン、ポリオレフィン等の熱可塑性バインダが挙
げられる。

これら光記録層となる色素又は色素とバインダとの混合
物は、有機溶剤に溶解されて、基板上に塗布される。こ
の場合に使用される有機溶剤としては、例えばケトン、
エステル、ハロゲン化アルキル、アルコール等が挙げら
れる。より具体的には、シクロヘキサン、酢酸ブチル、
メチルセロソルブ、トルエン、ジクロロエタン、アセト
ン、キシレン等が使用される。

本発明において、光記録媒体上に設けられるオーバ−コ
ート層を構成する有機ポリシロキサンとしては、例えば
一般式〇　Ｈ３Ｓ　１　（ＯＲ）ａ若しくは一般式〇　
ｓ　Ｈ５Ｓ　ｌ　（ＯＲ）３（ここで、Ｒは炭素原子数
１〜６個のアルキル基）で表されるシラン又は両者の混
合モル比が１：ｌＯ〜１０：　１のシラン混合物のよう
に部分縮合された溶剤可溶性のものが挙げられる。特に
、有用な有機ポリシロキサンとしては、具体的にはフェ
ニルトリエトキシシランとメチルトリエトキシシランと
の混合物で、前者の混合比率が大きいものが挙げられる
。

このうち特に、混合モル比が４：１近傍であるものが望
ましい。

これらオーバーコート層となる有機ポリシロキサンは一
般的な有機溶剤に溶解されて、基板上に設けられている
光記録層上に塗布される。この場合に使用される有機溶
剤としては、アルカノール、ケトン、エーテル、アルコ
ール等が挙げられル、特に、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテルアセテート若しくはエチレングリコール
モノブチルエーテル又はこれらの混合溶剤が適している
。

（作用）本発明の光情報記録媒体のオーバーコート層は、記録及
び再生に用いられる波長のレーザビームに対して透明で
あり、かつ熱拡散率が低く、光記録層との付着力が過度
に強すぎず、高温における粘度が高いという性質を有す
る。このため、記録を行なうために光情報記録媒体にレ
ーザビームを照射すると、光記録層が変形し、それに伴
ってオーバーコート層が盛り上って、情報に対応するバ
ブルが形成される。

このような本発明の光情報記録媒体によれば、光記録層
及びオーバーコート層を、スピンコード法やディップ法
等の湿式塗布法により、連続した均一なフィルムの形で
形成することができるので、製造工程を簡略化し、製造
コストを低減することができる。

（実施例）以下、本発明の詳細な説明する。

実施例１射出成形で作製された、トラッキング溝を有する直径１
３０ｎ＋＋＋、厚さ　１．２ｍｍのポリカーボネート製
のディスク基板を用意した。

一方、下記式で示される色素をジクロロエタンに溶解した溶液を予め
調製しておいた。また、フェニルトリエトキシシランと
メチルトリエトキシシランとが混合モル比４：１でＪ己
合された有機ポリシロキサン（Ｏｗｅｎｓ−１１１ｉｎ
ｏｉｓ社製、Ｔｙｐｅ　９０８）をジエチレングリコー
ルモノブチルアセテートに溶解した溶液を予め調製して
おいた。

まず、スピンコード法により上記ディスク基板上にＬ記
色素の溶液を５００人の膜厚で塗布して光記録層を形成
した。次に、スピンコード法により上記光記録層上に上
記有機ポリシロキサンの溶液を０．３ＪＬｍのｌり厚で
塗布してオーバーコート層を形成した。その後、湿度３
５〜５５％ＲＨ１室温において３０分ＩＬ’ｌ　Ｍ乾し
、更に９０’０で１蒔１１１１加熱硬化して光情報記録
媒体を作製した。

実施例２オーバーコート層の材料として、フェニルトリエトキシ
シランのみからなる有機ポリシロキサン（Ｏｖｅｎｓ−
１１１ｉｎｏｉｓ社製、Ｔｙｐｅ　９５０）を用いた以
外は、上記実施例１と全く同様にして光情報記録媒体を
作製した。

比較例オーバーコート層として、５ｉ０２蒸着膜を用いた以外
は、上記実施例１と同様にして光情報記録媒体を作製し
た。この光情報記録媒体は従来技術に対応するものであ
る。

得られた各光情報記録媒体について、８３０ｎｍのレー
ザ光により５ｍＷ、２００　ｎ５ｅｃの条件で情報記録
を行なった。この記録は第１図及び第２図に示すように
行なわれる。すなわち、第１図に示すように、光情報記
録媒体は、ディスク基板ｌ上に光記録層２が設けられ、
更にその上に有機ポリシロキサンからなるオーバーコー
ト層３が設けられており、これにレーザビーム４が照射
される。

このレーザビーム４の照射により、第２図に示すように
、光記録層２が変形し、これに伴ってオーバーコート層
３がドーム状に盛り上がってバブル５が形成される。

以上のようにして記録が行なわれた各記録媒体について
、８３０ｎｍのレーザ光により　０．５ｍＷの再生条件
で再生した時の、Ｃ／Ｎ比及びビットエラー率（ＢＥＲ
１補正前）を調べた。これらの結果を下記第１表に示す
。

第１表上記第１表から明らかなように、実施例１．２の光情報
記録媒体ともに、Ｃ／Ｎ比及びＢＥＲが比較例と同等か
あるいは少し改善されている。したがって、本発明に係
る光情報記録媒体では、光記録層にバブルを形成させる
方式による高Ｓ／Ｎ比、低エラーレート、高記録感度等
に利点を生かしながら、なおかつスピンコード法等の湿
式塗布法を用いて製造工程の簡略化及び製造コストの低
減を達成できる。

［発明の効果］以り詳述したように本発明によれば、高Ｓ／Ｎ比、低エ
ラーレート、高記録感度等の特性を維持しながら、製造
工程の簡略化及び製造コストの低減を達成できる等顕著
な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に係る光情報記録媒体への記
録方法を示す断面図である。１・・・ディスク基板、２・・・光記録層、３・・・オ
ーバーコート層、４・・・レーザビーム、５・・・バブ
ル。出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第２図

Claims

【特許請求の範囲】

基板上に光記録層を設け、更にその上に有機ポリシロキ
サンからなるオーバーコート層を設けたことを特徴とす
る光情報記録媒体。