JPH02303601A - ４重式圧延機による鋼帯圧延方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、テーパーピストン式可変ロールクラ、ラン
機構を有するバックアンプロールを備えた４重式圧延機
により鋼帯を圧延する方法に関する。

［従来技術］ 例えばブリキ用として使用される薄鋼帯には、ブリキと
して要求される品質水準を満たすため、また通板性を高
めて生産能率を上げるため、品質面からみて、平坦度が
高いことが要求される。そして薄鋼帯の平坦度を高める
ために、形状制御圧延が行なわれている。その方法とし
ては、ワークロールのロールクラウンが可変となるよう
なロールクラウン可変機構を圧延機に設け、これにより
ワークロールのロールクラウンを変化させて薄鋼帯の平
坦度を制御する（以下形状制御という）ようにしている
。

上述した薄鋼帯の形状制御圧延を行なう方法の一つとし
て、テーパーピストン式可変ロールクラウン機構を有す
るバックアップロールを備えた４重式圧延機による方法
がある。この方法に使用するバックアップロールは、第
２図のような構成になっている。すなわち　、バックア
ップロール３１は、アーバー３２と、アーバー３２に焼
き嵌めたスリーブ３３．アーバー３２の両端部に位置し
、アーバー３２とスリーブ３３とで構成される油圧室３
４に配置したテーパーピストン３５とから構成されてい
る。このバックアップロール３１をさらに詳述すると、
アーバー３２には作動油供給通路３６が設けられており
、アーバー３２の軸端に配置したロータリージヨイント
３７を通して、テーパーピストン３５を作動させる作動
油が作動油油圧ユニット３８から油圧室３４に送られ、
テーパーピストン３５がロール軸方向に出し入れされる
ようになっている。また、アーバー３２の他の軸端には
スリップリング３９が設けられており、油圧室３４の中
にはピストン位置センサー４０が設けられている。そし
てピストン位置センサー４０の位置信号がアーバー３２
に設けられたピストン位置センサ信号線４１とスリップ
リング３９を経由して、テーパーピストン制御盤４２に
送られるようになっているので、圧延機のオペレーター
はこの信号を確認しながら、操作スイッチ４３により、
テーパーピストン制御を行なうようにしている。

第３図は、テーパーピストン３５を装備したバックアッ
プロール３１の研削手順を示している。まず第３図（ａ
）のようにテーパーピストン３５を作動油により、ロー
ル軸中心方向に押し込んでやり、バックアップロール３
１をきね形に変形させてやる０次にこの状態でロール表
面の研削を行ない、第３図（ｂ）のように表面をフラッ
トな形状にする。そして、第３図（Ｃ）のようにテーパ
ーピストン３５をロール軸外方に抜き出してやり、ロー
ルの表面に凸クラウンが形成されるようにする。

第４図は、このように研削加工したバックアップロール
３１を用いて薄癖帯４４の形状制御する場合の、テーパ
ーピストン３５のロール軸方向の位置とロールプロフィ
ル、ワークロール４５のプロフィルおよび板形状の関係
を示している。

（１）第４図＜ａ）のようにテーパーピストン３５がロ
ール中心から一番外側にあるときは、バックアップロー
ルプロフィル（５１）は最も凸な状態になり、ワークロ
ールプロフィル（５２）は凸クラウン、板形状（５３）
は中伸びの状態となる。

（２）第４図（ｂ）のようにテーパーピストン３５が中
間位置にあるときは、バックアップロールプロフィル（
５１）はやや凸のプロフィルになり、ワークロールプロ
フィル（５２）はフラット、板形状（５３）もフラット
になる。

（３）第４図（Ｃ）のようにテーパーピストン３５が最
もロール中心方向に押し込まれているときは、バックア
ップロールプロフィル（５１）はフラットなプロフィル
となり、ワークロールプロフィル（５２）は凹クラウン
、板形状（５３）は耳波の状態になる。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来のテーパーピストン式可変ロールク
ラウン機構を有するバックアップロールを備えた４重式
圧延機により鋼帯を圧延する方法においては、第５図の
ようにバックアップロールの胴長しはワークロールの胴
長ｌより短く設計されているので、バックアンプロール
３１の胴部両端部３１ａと、ワークロール４５の胴部両
端部４５ａにおいて、次のような問題が生じていた。

すなわち、第６図（ａ）〜（Ｃ）の下バツクアツプロー
ル３１のロールプロフィルの変化にともなう下ワークロ
ール４５のロールプロフィルの変化の関係に示すように
、バックアップロール３１のロールプロフィルが凸プロ
フィルになるにつれて、次のような現象が生じてくる。

すなわち、第６図（ａ＞のように下バツクアツプロール
３１がフラットプロフィル（テーパーピストン押込み状
態）の時には、下ワークロール４５もフラットプロフィ
ルであるが、第６図（ｂ）のように下バツクアツプロー
ル３１がやや凸のプロフィルになると下ワークロール４
５もやや凸のプロフィルになるとともに、下バツクアツ
プロール３１と下ワークロール４５は胴部全面にわたっ
て密着しているような状態となっている。しかしながら
、さらに下バツクアツプロール３１がより大きな凸のプ
ロフィルになると、下バツクアツプロールのプロフィル
は第６図（ｃ）のように、ロール両端部に凹のプロフィ
ル５４が発生し、その結果として下バツクアツプロール
３１と下ワークロール４５は胴部全面で密着しているの
ではなくて、胴部中央５５と下バツクアツプロール３１
の両端部３１ａしか密着していない状態になる。そして
、特に下バツクアツプロール３１の両端部３１ａと下ワ
ークロール４５の両端部４５ａが接触している部分には
集中荷重がかかるので、鋼帯にロール疵が発生したり、
ロールにスボウリングが発生したりする上に、鋼帯の形
状制御が円滑に行なえないという問題点があった。第７
図は上述したバックアップロールの両端部に部分的に凹
クラウンが生じる状態を、テーパーピストンの押込み量
との関係で示したグラフである。

この発明は、従来技術の上記のような問題点を解消し、
鋼帯にロール疵が発生したり、ロールにスボウリングが
発生したりすることなく、かつ鋼帯の形状制御が円滑に
行なえるテーパーピストン式可変ロールクラウン機構を
有するバックアップロールを備えた４重式圧延機による
鋼帯圧延方法を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ この発明に係るテーパーピストン式可変ロールクラウン
機構を有するバックアップロールを備えた４重式圧延機
により鋼帯を圧延する方法は、テーパーピストン式可変
ロールクラウン機構を有するバックアップロールを備え
た４重式圧延機により鋼帯を圧延する方法において、胴
部の長さがワークロール胴部の長さより長いバックアッ
プロールを使用して形状制御しながら圧延することを特
徴とする鋼帯の圧延方法である。

［作用］ この発明に係るテーパーピストン式可変ロールクラウン
機構を有するバックアップロールを備えた４重式圧延機
により鋼帯を圧延する方法は、テーパーピストン式可変
ロールクラウン機構を有するバックアップロールを備え
た４重式圧延機により鋼帯を圧延する方法において、胴
部の長さがワークロール胴部の長さより長いバックアッ
プロールを使用している。そのなめ、バックアップロー
ルのロールプロフィルが凸プロフィルになっても、バッ
クアップロールの両端部がワークロールの両端部に強く
当たることはなく、バックアップロールとワークロール
は、胴部全長にわたって密着しているので、鋼帯にロー
ル疵が発生したり、ロールにスボウリングが発生したり
、鋼帯の形状制御が円滑に行なえないということはない
。

この作用は、テーパーピストン式可変ロールクラウン機
構が上下点対称に片端部のみにあっても、はぼ同様の効
果が得られるものである。

［実施例］ 本発明の１実施例のテーパーピストン式可変ロールクラ
ウン機構を有するバックアップロールを備えた４重式圧
延機により鋼帯を圧延する方法を第１図により説明する
。第１図は、この４重式圧延機のワークロールｌａ、ｌ
ｂ及、びバックツブロール２ａ、２ｂの縦断面図である
。上ワークロール１ａの上に配置した上バツクツブロー
ル２ａ及び下バツクアツプロール２ｂは、テーパ３と、
テーパー３に焼き嵌めたスリーブ４とから構成されてい
る。そして、テーパー３の両端に位置する位置に、テー
パー３とスリーブ４に設けた凹部とにより油圧室５およ
び６が構成され、油圧室５と６との間にテーパーピスト
ン７を配置している。そして油圧室５および６の壁面は
テーパーが設けられており、テーパーピストン７を油圧
室５に油圧をかけてロールの中心方向に押し込んでやる
と、スリーブ４のテーパーピストン７を配置した側のス
リーブ外径が、押込み舞えの外径に比べ最側端で１．５
００μ程度大きくなるように構成されている。そして、
バックツブロール２ａ。

２ｂの胴長しは、ワークロールｌａ、ｌｂの胴長ｌより
長くなるように構成されている。

本発明の１実施例のテーパーピストン式可変ロールクラ
ウン機構を有するバックアップロールを備えた４重式圧
延機により鋼帯を圧延する方法に使用する４重式圧延機
を上述したように構成されているので、テーパーピスト
ンを胴部両端方向に抜き出してバックアップロールのロ
ールプロフィルを凸クラウンとしても、バックアップロ
ールの両端部がワークロールの両端部に強く当たること
はなく、バックアップロールとワークロールは、胴部会
長にわたって密着しているので、鋼帯にロール疵が発生
したり、ロールにスポーリングが発生したり、鋼帯の形
状制御が円滑に行なえないということはない。

本発明は熱間圧延にも適用可能である。

［発明の効果］ この発明により、テーパーピストン式可変ロールクラウ
ン機構を有するバックアップロールを備えた４重式圧延
機により鋼帯を圧延するに際して鋼帯にロール疵が発生
したり、ロールにスポーリングが発生したりすることが
なくなるとともに、鋼帯の形状制御が円滑に行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のテーパーピストン式可変ロ
ールクラウン機構を有するバックアップロールを備えた
４重式圧延機により鋼帯を圧延する方法に使用する４重
式圧延機の縦断面図、第２図は従来のテーパーピストン
式可変ロールクラウン機構を有するバッタアップロール
の縦断面図、第３図は従来のテーパーピストン式可変ロ
ールクラウン機構を有するバックアップロールの研削手
順を示す説明図、第４図は従来のテーパーピストン式可
変ロールクラウン８！構を有するバックアップロールを
備えた４重式圧延機による形状制御圧延を説明する説明
図、第５図は従来のテーパーピストン式可変ロールクラ
ウン機構を有するバックアップロールを備えた４重式圧
延機のワークロールとバックアップロールの胴長の関係
を示す説明図、第６図はバックアップロールのクラウン
の大きさの変化にともなうバックアップロールとワーク
ロールの接触状況の変化を示す説明図、第７図はテーパ
ーピストンの押込み量とバックアップロールプロフィル
の関係と示すグラフである。 １ａ、１ｂ・・−ワークロール、２ａ、２ｂ−バックア
ップロール、３・・アーバー、４・・・スリーブ、５．
６・・・油圧室、７・・・テーパーピストン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. テーパーピストン式可変ロールクラウン機構を有するバ
   ックアップロールを備えた４重式圧延機により鋼帯を圧
   延する方法において、胴部の長さがワークロール胴部の
   長さより長いバックアップロールを使用して形状制御し
   ながら圧延することを特徴とする鋼帯の圧延方法。