JPH02302459A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH02302459A
JPH02302459A JP12496389A JP12496389A JPH02302459A JP H02302459 A JPH02302459 A JP H02302459A JP 12496389 A JP12496389 A JP 12496389A JP 12496389 A JP12496389 A JP 12496389A JP H02302459 A JPH02302459 A JP H02302459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
weight
compound
present
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12496389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2730177B2 (ja
Inventor
Yasuo Takahashi
保夫 高橋
Hideki Ueda
英樹 植田
Kenju Furuyama
古山 建樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP12496389A priority Critical patent/JP2730177B2/ja
Publication of JPH02302459A publication Critical patent/JPH02302459A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2730177B2 publication Critical patent/JP2730177B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は優れた鮮明色性、耐候性、耐衝撃性を有し、か
つ透明性樹脂では優れた透明性を有する熱可塑性樹脂組
成物に関する。さらに詳しくは、芳香族ビニル化合物と
共役ジエン化合物からなるブロック共重合体および/ま
たはランダム共重合体を水素添加した水添重合体の存在
下に、(メタ)アクリル酸エステルおよびこれと共重合
可能な他のビニル単量体からなる単量体をグラフト重合
して得られた熱可塑性樹脂(以下、水添ゴムグラフト共
重合体と略す)に、チオエーテル系化合物およびフェノ
ール系抗酸化剤を配合してなる成形加工時の熱安定性に
優れた熱可塑性樹脂組成物に関する。
b、従来の技術 グラフト単量体成分として(メタ)アクリル酸エステル
を必須成分とする水添ゴムグラフト共重合体は、優れた
鮮明色性、光沢、耐候性を有し、また透明性樹脂では、
それらの特性に加えて透明性に優れることから、自動車
部品、電気関係部品、ディスプレーなどの広い分野で使
用されている。
しかし、当該樹脂は単量体成分として(メタ)アクリル
酸エステルを必須成分とすることから、成形加工時の熱
の作用により成形品の外観不良あるいは物性の低下、あ
るいは透明性の低下が起こりやすく、従って熱安定性に
劣ることが大きな問題であった。
このような水添ゴムグラフト共重合体の熱劣化を抑制す
るために、各種の抗酸化劣化防止剤を添加して、耐酸化
劣化性を向上させる試みがなされている。
しかしながら、通常使用される抗酸化劣化防止剤、例え
ば通常使用されるフェノール系抗酸化剤およびイオウ系
抗酸化剤では、熱安定性改良効果が不十分であり、問題
解決に至っていないのが実状である。
C3本発明が解決しようとする問題点 こうした問題点に関し、本発明者らは鋭意検討した結果
、水添ゴムグラフト共重合体に、特定の構造を有するチ
オエーテル化合物とフェノール系抗酸化剤を配合するこ
とにより、成形加工時の熱安定性を大幅に改良した熱可
塑性樹脂が得られることを見い出し、本発明に到達した
d0問題点を解決する手段 すなわち本発明は、(1)芳香族ビニル化合物0〜50
重量%と共役ジエン化合物50〜100重量%からなる
重合体を水素添加した水添重合体(a)の存在下に、単
独重合体にしたときのガラス転移温度が50℃以上であ
る(メタ)アクリル酸エステルおよびこれと共重合可能
な他のビニル単量体からなるJffi体(b)をグラフ
ト共重合して得られる熱可塑性樹脂100重量部に対し
て、下記一般式(I) (R+ −S −CH2CH2Coo  −)−A  
  I: I )■ (上式中、R1は炭素数4ないし30のアルキル基を示
す。Aは3ないし6価の多価アルコールの残基を示し、
mは3ないし6を示す。)で表わされるチオエーテル化
合物0.01〜5重量部およびフェノール系抗酸化剤0
〜5重世部を含有させてなる熱可塑性樹脂組成物を提供
するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明におけろ水添ジエン系重合体(a)について説明
する。
共役ジエンとしては、例えばブタジェン、イソプレン、
ペンタジェン、2.3−ジメチルブタジェンなどが挙げ
られる。また、ビニル芳香族化合物としては、例えばス
チレン、パラメチルスチレン、α−メチルスチレンなど
が挙げられる。好ましくはブタジェン、スチレンである
。水素添加前のジエン系重合体は、共役ジエンとビニル
芳香族化合物とのランダム共重合体あるいはブロック共
重合体、あるいはそれらの混合物であってもよい。
なお、水添ジエン系重合体として種類の異なるジエン系
重合体の混合物である場合、水素添加前に混合し、その
後水素添加したものでもよく、また水素添加後混合して
もよい。
ジエン系重合体中のビニル芳香族化合物の含有曾は50
重量%以下であり、好ましくは40〜5重量%である。
50重量%以下の場合、本発明の水添ジエン系重合体の
耐衝撃性の点で好ましい。
ジエン系重合体のミクロ構造は、耐衝撃性の点で1,2
−13,4−などのビニル結合金有量が好ましくは10
%以上、さらに好ましくは20〜80%、特に好ましく
は30〜60%である。
ジエン系重合体の数平均分子量は、好ましくは5.00
0〜1,000,000、さらに好ましくは30,00
0〜300,000である。5゜000未満であると、
本発明の水添ジエン系重合体がゴム状とならず液状とな
り、一方、1,00o、oooを超えると、加工性が低
下する傾向を示し好ましくない。
具体的に本発明のジエン系重合体を説明すると、少なく
とも1個のAブロックまたCブロックと少なくとも1個
のBブロックまたA/Bブロックとを含む共重合体、も
しくはBかA/Bで示されるジエン系重合体であり、例
えば下記のものが挙げられる。
ここで、 A :ビニル芳香族化合物重合体 B :共役ジエン重合体 A/B :ビニル芳香族化合物/共役ジエンのランダム
共重合体 C:共役ジエンとビニル芳香族化合物の共重合体であり
、かつビニル芳香族化合 物が漸増するテーパブロック (1)A−B (2)  A−B−A (3)  A−B−C KIA−Bl−82 (B+のビニル結合は好ましくは20%以上、B2のビ
ニル結合は好ましくは20%未満)(5)B (6)  A/B (7)  A −A / B (8)  A −A / B −C (9)  A −A / B −A ool  82  BI  B2 (B+のビニル結合は好ましくは20%以上、B2のビ
ニル結合は好ましくは20%未満)(II)  C−B □□□C−B−C (13)  C−A / B −C (l滲 C−A−B を骨格とするジエン系重合体であり、さらにこれらの基
本骨格を繰返し有する共重合体などである。
また、それをカップリングして得られるジエン系重合体
であってもよい。
上記(4)のA−BT−82については特願昭63−2
85774号、(5)のB、(6)のA/Bについては
特開昭63−127400号に示されている。
(7)のA−A/B、(8)のA−A/B−Cについて
は、好ましくはビニル芳香族化合物/共役ジエンの割合
が5〜40/60〜95重量%、AまたはAとCのビニ
ル芳香族化合物の合計量が全共重合体の3〜25重量%
、A/B中の共役ジエン部分のビニル結合金有量が15
%以上(特に好ましくは30〜80%)である。
本発明において、ジエン系重合体として上記のG4]、
(5)、(6)、(7)、(8)のものを用いると、一
段と優れた本発明の目的とするものが得られるので好ま
しい。さらに、(6)、(7)、(8)のものを用いる
と、低温特性、疲労特性の一段と優れたものが得られ好
ましい。
本発明の水添ジエン系重合体は、上述のジエン系重合体
を水素添加することにより得られる。ジエン系重合体の
オレフィン性不飽和結合の水添率は70%以上、好まし
くは90%以上、さらに好ましくは95%以上である。
水添率が70%未満であると、耐候性、耐熱性が低下す
るので好ましくない。
上述のジエン系重合体の重合方法およびジエン系重合体
の水素添加方法については、例えば特願昭63−104
256号に示されている。
本発明において、水添ジエン系重合体にグラフト重合す
るビニル単量体の(メタ)アクリル酸エステルおよびこ
れと共重合可能な他の単量体について述べる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、それ単
独で重合体にしたとき、その重合体のガラス転移温度(
示差走査熱量計(DSC)で測定)が50℃以上である
もので、アルキルとして炭素数1〜10のものが好まし
く、さらに好ましくは1〜6、特に好ましくは1〜4の
ものである。メタクリル酸エステルとアクリル酸エステ
ルのなかでは、メタクリル酸エステルの方が好ましい。
これらの例としては、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸
ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、
メタクリル酸t−ブチルシクロヘキシル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸ヘキシル、ヒドロキシル基を有す
るノルボルネン化合物の(メタ)アクリルエステルなど
が挙げられ、これらの1種以上が使用できる。これらの
なかでは、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルが
好ましく、さらに好ましいのはメタクリル酸メチルであ
る。
共重合可能な他のビニル単量体としては、例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族
ビニル系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ルなどのシアン化ビニル系単量体;アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸ヘキシル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸
シクロへキシル、メタクリル酸シクロヘキシルなどの前
記(メタ)アクリル酸アルキルエステルで使用した以外
の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系単量体;無水
マレイン酸、無水イタコン酸などの不飽和酸無水物;ア
クリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;N−フェニル
マレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのα、
β不飽和ジカルボン酸のイミド化合物などが挙げられる
透明性に優れた水添ゴムグラフト共重合体を得るために
は、(メタ)アクリル酸エステルと上記共重合可能な単
量体とを、水添ジエン系重合体(a)の屈折率と単量体
混合物(b)の重合体の屈折率との差が0.01以下が
好ましく、さらに好ましくは0.005以下となるよう
に、単量体混合物の組成を適宜選択してグラフト重合を
行なうのが好ましい。なお、単量体混合物(b)のみか
らなるマトリックス樹脂の屈折率は、理論式から計算ま
たは予めその組成からなる単量体混合物を重合して得た
樹脂の屈折率を測定することにより知ることができる。
(メタ)アクリル酸エステルと他のビニル単量体との使
用割合は特に制限はなく、水添ジエン系重合体(a)の
屈折率に応じて適宜状めることができるが、好ましくは
30〜98/70〜2重量%であり、さらに好ましくは
50〜95150〜5重量%であり、特に好ましくは6
0〜90/40〜10重蛍%である。
本発明の熱可塑性樹脂を製造する際の水添ジエン系重合
体(a)の含有量は、目的に応じて任意に選ぶことがで
きるが、樹脂の耐衝撃性、成形性や透明性を満足するた
めに、その範囲は5〜35重量%、好ましくは10〜3
0重量%である。ゴム含有量が5重量%未満では耐衝撃
性の不十分な樹脂しか得られず、また、35重量%を超
えると表面硬度の成形性が低下するため好ましくない。
従って、マトリックス樹脂となる単量体混合物(b)は
残部の含有量となる。
本発明の水添ゴムグラフト共重合体を製造するための重
合方法としては、溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法
および乳化重合法など公知の方法が採用できるが、なか
でも溶液重合法および懸濁重合法が好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂は、水添ジエン系重合体の存在下
に、本発明の単量体成分をグラフト共重合させたグラフ
ト共重合体、あるいは該グラフト共重合体と本発明の単
量体成分を別途重合した共重合体とをブレンドしたもの
が該当する。
かくして得られる本発明の熱可塑性樹脂は、透明性、鮮
明色性、耐候性、耐衝撃性が優れており、これら特性を
生かした種々の用途に広く利用することができる。
またこの熱可塑性樹脂は、目的に応じて上記の別途重合
した共重合体以外のメタクリル酸エステル重合体、スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸メチル−アクリロニトリル共重合体など他の重合
体と配合することができる。ただし配合する他の重合体
は、透明性に優れた熱可塑性樹脂を得る場合には、本発
明で得られる熱可塑性樹脂とその屈折率差が0.01以
下であることが好ましく、さらに好ましくは0゜005
以下の範囲にあるものが好ましく、この条件を満足しな
い場合には透明な組成物を得ることができない。
本発明にて使用されるチオエーテル化合物は、一般式 %式%() (上式中、R1は炭素数4ないし30のアルキル基を示
す。Aは3ないし6価の多価アルコールの残基を示し、
mは3ないし6を示す。)で表わされる化合物である。
一般式(I)において、R1で示される炭素数4ないし
30のアルキルとしては、例えばブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノ
ニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テ
トラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシ
ル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、トコシル
、テトラデシル、ヘキサコシ、オフタコシル、トリアコ
ンチルなどが挙げられる。
またA(OH)mで示される3ないし6価のアルコール
としては、例えばグリセリン、トリメチロールエタン、
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペン
タエリスリトール、ジトリメチロールプロパン、エリシ
リトール、ジグリセリン、2.2,6.6−チトラメチ
ロールシクロヘキサノン、2.2,6.6−チトラメチ
ロールシクロヘキサノール、トリグリセリン、トリトリ
メチロールプロパン、ジペンタエリスリトール、ソルビ
トール、マニトール、イノシトールなどが挙げられる。
本発明で用いられる前記一般式(1)で示される化合物
の代表例を、それぞれ下記表−1に示す。
本発明にて使用されるチオエーテル化合物は、熱可塑性
樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部、好まし
くは0.1〜3重量部である。0゜01重量部未満では
熱安定性効果が不十分であり、5重量部を超えて添加し
ても添加量に見合った熱安定性効果が得られないばかり
か、熱可塑性樹脂の衝撃強度を低下させるため好ましく
ない。
また、上記特定なチオエーテル化合物だけでも熱安定性
改良効果を十分に得ることができるが、フェノール系抗
酸化剤を併用することにより、熱安定性がさらに改良さ
れる。
以下余白 表−1 陳1 (C4HgSC2H4COOCH2→−C−CH3磁2 (C+2H2sSC2H4COOCH2→−C−CI(
3隘3 (C4HgSC2H4COOCH2→−C−C2Hs1
kL4 (C4HgSC2H4COOCH2→−C−C2Hs磁
5 C,282SSC2H4C0O−C1(2≧ Cl2H2SSC2Ha Coo−CHCl2H2SS
C2H4COO−CH2―、6 C2HaOOCC2H4SC@H17 表 −1(つづき) 胤7 に8 C2H400CC2H4SC1,H3゜(CI4H2ツ
SC2H,COOCH2→−C随11 (C,、H31SC2H,COOCH2→−C表 −1
(つづき) 本発明で用いられるフェノール系抗酸化剤としては、例
えば2,6−ジー第3ブチル−p−クレゾール、ステア
リル−(3,5−ジ−メチル−4−ヒドロキシベンジル
)チオグリコレート、ステアリル−β−(4−ヒドロキ
シ3,5−ジー第3ブチルフエニル)プロピオネート、
ジステアリル−3,5−ジー第3ブチル−4−ヒドロキ
シベンジルホスホネート、ジステアリル(A−ヒドロキ
シ−3−メチル−5−第3ブチル)ベンジルマロネート
、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−第3ブチ
ルフエノール) 、4.4’ −メチレンビス(2,6
−ジー第3ブチルフエノール)、2.2′−メチレンビ
ス(6−(1−メチルシクロヘキシル)p−クレゾール
〕、ビス(3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第3ブ
チルフエニル)ブチリックアシドコグリコールエステル
、4,4′−ブチリデンビス(6−第3ブチル−m−ク
レゾール) 、1,1.3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−第3ブチルフエニル)ブタン、1.3
.5−トリス(3,5−ジー第3ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)−2,4,6−ドリメチルベンゼン、テト
ラキス〔メチレン−3−(3゜5−ジー第3ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネートコメタン、1,
3.5−トリス(3,5−ジー第3ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレート、1,3.5−)リス
[(3,5−ジー第3ブチル−4−ヒドロキシフェニル
)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、2−
オクチルチオ−4,6−ジ(4−ヒドロキシ−3,5−
ジー第3ブチル)フェノキシ−1,3,5−トリアジン
、4,4′ −チオビス(6−第3ブチル−m−クレゾ
ール)などのフェノール類、および4.4’  −n−
ブチリデンビス(2−第3ブチル−5−メチルフェノー
ル)の炭酸オリゴエステル(例えば重合度2. 3.4
. 5゜6.7.8)などの多価フェノールの炭酸オリ
ゴエステル類などが挙げられる。
フェノール系抗酸化剤は、熱可塑性樹脂に対して0〜5
重量部の範囲で添加可能であるが、より好ましくは0.
1〜3重量部である。
フェノール系抗酸化剤の添加量が5重量部を超えた場合
には、添加量に見合った熱安定性効果が得られないばか
りか、水添ゴムグラフト共重合体の衝撃強度を添加させ
るため好ましくない。
なお、本発明の熱可塑性樹脂組成物に対し、他の熱可塑
性樹脂、さらにリン系、酸化防止剤や光安定剤、紫外線
吸収剤、滑剤、着色剤、難燃剤、補強剤など通常用いら
れる添加剤を、本発明の目的を阻害しない範囲で添加す
ることができる。
また、本発明の熱可塑性樹脂組成物を調製するにあたっ
ては、従来公知の方法を用いればよく、押出機、バンバ
リーミキサ−、ロールなどで混練する方法、および水添
ゴムグラフト共重合体の重合段階において添加する方法
などが適宜選択される。
e、実施例 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
例文中の「部」、「%」はすべて重量基準である。
(1)熱可塑性樹脂の製造方法 1)熱可塑性樹脂G−1の製造 パドル型撹拌装置を備えた内容積102のステンレス製
オートクレーブに、予め均一溶液にした屈折率1.50
7の水添ジエン系重合体KRATON  G−1650
(シェルケミカル社製 5EBS)20部、スチレン1
2部、トルエン100部、t−ドデシルメルカプタン0
.1部を仕込み、撹拌しながら昇温し、50℃にてメタ
クリル酸メチル68部、t−ブチルパーオキシイソプロ
ピルカーボネート0.5部を添加した。系内を窒素置換
した後、さらに90℃まで昇温し、この温度で重合転化
率が75%になるまで撹拌下で重合を継続した。重合転
化率が75%に達した時点で重合を停止し、オートクレ
ーブより取り出し、水蒸気蒸留により未反応単量体、溶
媒を除去した。この物を細かく粉砕し乾燥した後、40
mmφベント付押出機にてペレット化した。得られたグ
ラフト共重合体のゴム含有量は25%であり、単量体混
合物のみからなる共重合樹脂の屈折率は1. 5066
であり、透明性に優れた熱可塑性樹脂であった。
2)熱可塑性樹脂G−2の製造 G−1の水添ジエン系重合体に代えて、スチレン30%
、ブタジェン70%からなるランダム共重合体の水添率
99%の水添ジエン系重合体を用い、他はG−1と同様
の条件で重合を行ない、G−1と同様の透明性の優れた
熱可塑性樹脂である。
3)熱可塑性樹1r20 3の製造 G−1の水添ジエン重合体に代えて、ポリスチレン(1
0%)ブロックとスチレン/ブタジェン=20%/70
%からなるランダム共重合体ブロックとからなるブロッ
ク共重合体の水添率99%の水添ジエン系重合体を用い
、他はG−1と同様の方法で重合を行ない、G−1と同
様な透明性の優れた熱可塑性樹脂である。
(2)実施例、比較例 上述の熱可塑性樹脂100重量部に、表−2,3に示し
た配合処方の各成分を配合し、40m/mφベント付押
出機を用いペレット化し、下記の評価に供した。評価結
果を表−2,3に示す。
評価方法 (外観評価) 射出容量10オンスの射出成形機を用い、箱型成形品を
成形シルバーストリークの発生状態を目視にて判定した
く評 価〉 Oニジルバーストリークの発生なし Δ:微細なシルバーストリークが発生 ×ニジルバーストリークが成形品全面に発生(物性評価
) 射出容量5オンスの射出成形機を用い、1/4″ IZ
OD−IMPテストピースを成形し、ノツチ付き衝撃強
度を測定した。
上述の外観評価および物性評価各々の成形では、射出成
形温度を240〜300℃範囲で変更し、それぞれの変
化の度合を評価した。
表−2に示す結果から、以下のことがわかる。
実施例1〜8の樹脂組成物は、水添ゴムグラフト共重合
体と、特定の構造を有したチオエーテル系化合物からな
る本発明の組成物であり、本発明の目的とする安定化さ
れた熱可塑性樹脂組成物が得られている。
一方、比較例1.3.4の樹脂組成物は、チオエーテル
系化合物の配合比率が本発明の範囲外であり、比較例1
.3では熱安定性効果が不十分であり、比較例4では熱
安定性効果は十分に得られているものの、耐衝撃性が著
しく低下し問題がある。
比較例2.5.6は、本発明の範囲外の硫黄系抗酸化剤
またはフェノール系抗酸化剤を添加した組成物であり、
熱安定性効果が不十分であり、本発明の目的に到達して
いない。
また表−3は、熱可塑性樹脂に硫黄系化合物とフェノー
ル系抗酸化剤を組み合わせた場合の結果を示した。
表−3に示ず結果から、特定構造を有するチオエーテル
系化合物とフェノール系抗酸化剤を、本発明の範囲にて
水添ゴムグラフト共重合体に配合することにより、安定
化が一段と優れた熱可塑性樹脂が得られている。
f6発明の効果 本発明で得られた成形時の熱安定性に優れた熱可塑性樹
脂は、各種透明成形品にできるほか、黒色や各種の色に
着色して深みのある鮮明な色彩の成形品とすることがで
きる。かかる熱可塑性樹脂の用途としては、各種家庭電
化製品、自動車部品、家庭用品、その他各種工業材料の
ほか、レンズや光ディスクなどの光学材料にも有用であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)芳香族ビニル化合物0〜50重量%と共役ジエン
    化合物50〜100重量%からなる重合体を水素添加し
    た水添重合体(a)の存在下に、単独重合体にしたとき
    のガラス転移温度が50℃以上である(メタ)アクリル
    酸エステル、およびこれと共重合可能な他のビニル単量
    体からなる単量体(b)をグラフト共重合して得られる
    熱可塑性樹脂100重量部に対し、下記一般式( I ) (R_1−S−CH_2CH_2COO)_m−A〔
    I 〕(上式中、R_1は炭素数4ないし30のアルキル
    基を示す。Aは3ないし6価の多価アルコールの残基を
    示し、mは3ないし6を示す。) で表わされるチオエーテル化合物0.01〜5重量部お
    よびフェノール系抗酸化剤0〜5重量部を含有させてな
    る熱可塑性樹脂組成物。
JP12496389A 1989-05-18 1989-05-18 熱可塑性樹脂組成物 Expired - Lifetime JP2730177B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12496389A JP2730177B2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 熱可塑性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12496389A JP2730177B2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 熱可塑性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02302459A true JPH02302459A (ja) 1990-12-14
JP2730177B2 JP2730177B2 (ja) 1998-03-25

Family

ID=14898554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12496389A Expired - Lifetime JP2730177B2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 熱可塑性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2730177B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6103830A (en) * 1995-04-14 2000-08-15 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Impact resistant methacrylic resin containing a partially hydrogenated, conjugated diene polymer
JP2007224130A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Denki Kagaku Kogyo Kk 光学用成形体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6103830A (en) * 1995-04-14 2000-08-15 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Impact resistant methacrylic resin containing a partially hydrogenated, conjugated diene polymer
JP2007224130A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Denki Kagaku Kogyo Kk 光学用成形体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2730177B2 (ja) 1998-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0483717B1 (en) Polymer blends
US8232342B2 (en) Transparent ABS resin composition having excellent impact strength and flowability
KR101457403B1 (ko) 고온 내열변색 특성이 우수한 asa 수지 조성물
KR20130130725A (ko) 메타크릴 수지 조성물 및 수지 개질제 그리고 성형체
US9617415B2 (en) Polycarbonate blend and method of producing the same
EP2610306A1 (en) Thermoplastic resin composition with flowability, transparency, and impact strength
CA2055199C (en) Transparent high impact alloy
US5382627A (en) Polyphenylene ether resin composition
JPH02302459A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2850457B2 (ja) 帯電防止性樹脂組成物
US6656889B2 (en) Thermoplastic molding compositions containing additive mixtures
KR20120070932A (ko) 표면광택이 우수한 열가소성 수지 조성물
EP3658619A1 (en) Scratch-resistant styrene copolymer composition containing amide wax
US4395516A (en) Thermoplastic resin compositions comprising copolymer of unsaturated dicarboxylic acid anhydride and vinyl aromatic monomer, ABS, and methylmethacrylate polymer
JPH01297413A (ja) ゴム変性熱可塑性樹脂の製造方法
JPH04173863A (ja) 樹脂組成物
JPH1121399A (ja) Absおよび外部潤滑剤を含む組成物
JP4878075B2 (ja) 共重合樹脂組成物及びその製造方法
KR20050063129A (ko) 드로다운성이 개선된 열가소성 abs 수지 조성물
KR102549767B1 (ko) 열가소성 수지 조성물
JP6924713B2 (ja) 黒鍵
JPH0819199B2 (ja) 熱可塑性樹脂の製造方法
JP2003147152A (ja) 耐衝撃性に優れた透明持続性帯電防止熱可塑性樹脂組成物
JPH05117464A (ja) 芳香族ビニル系樹脂組成物
JP3428130B2 (ja) 耐熱性耐衝撃性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 12