JPH05117464A - 芳香族ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

芳香族ビニル系樹脂組成物

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JPH05117464A
JPH05117464A JP28638291A JP28638291A JPH05117464A JP H05117464 A JPH05117464 A JP H05117464A JP 28638291 A JP28638291 A JP 28638291A JP 28638291 A JP28638291 A JP 28638291A JP H05117464 A JPH05117464 A JP H05117464A
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JP
Japan
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resin
terpene
aromatic vinyl
parts
rubber
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JP28638291A
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Inventor
Masahito Takahashi
雅人 高橋
Masao Kamikura
正雄 上倉
Mitsugi Yanagisawa
賦 柳沢
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 スチレン等の芳香族ビニル系樹脂(A)と、
脂肪族C4〜C5系石油樹脂−芳香族C8〜C10系石
油樹脂−テレピン油共重合樹脂の水添物等のテルペン系
樹脂(B)とを重量比(A)/(B)=100/3〜3
0で含有。 【効果】 形成時の樹脂の流動性及び成形品の耐熱性と
機械的強度に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香族ビニル系樹脂組
成物に関し、更に詳しく言えば、芳香族ビニル系樹脂と
テルペン系樹脂を用いる事により強度を保持した状態で
流動性を改良し、弱電分野、エレクトロニクス分野、玩
具、雑貨等における射出成形品、さらには包装材料用の
シート、フィルム等の押しだし成形品用に広く利用し得
る流動性の優れた該組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりポリスチレン樹脂組成物に代表
される芳香族ビニル系樹脂組成物は、その成形性のしや
すさから、種々の分野で利用されてきた。弱電分野、エ
レクトロニクス分野では、その要求強度が高いことか
ら、芳香族ビニル系樹脂の分子量を高めること等によ
り、対応してきた。しかしながら、芳香族ビニル系樹脂
の分子量を高める事により流動性が低下するため、成形
性が劣る問題があった。そのため、特開昭58−127
74号公報には、高分子量化した芳香族ビニル系樹脂組
成物に飽和脂肪族炭化水素を主成分とする鉱油を添加
し、流動性を向上せしめる技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし特開昭58−1
2774号公報記載の技術によれば、ある程度の流動性
の向上は認められるものの、未だ充分なものではなく依
然として成形性の問題を有しているものであり、また、
鉱油を添加することによって、成形品の耐熱性及び機械
的強度の低下を招くという問題が生ずるものであった。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、流動性
が一層向上することにより極めて優れた成形性が得られ
ると共に、成形品の機械強度、耐熱性を招くことなく、
本来の高分子量芳香族ビニル系樹脂の特性である、成形
品の耐熱、高強度が十分発揮される樹脂組成物を提供す
る事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭
意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は芳香族ビニル系樹脂(A)とテルペン系樹
脂(B)とを含有することを特徴とする芳香族ビニル系
樹脂組成物に関するものである。
【0007】本発明に用いられる芳香族ビニル系樹脂
(A)としては、芳香族ビニル化合物をから成るホモポ
リマー、芳香族ビニルモノマーを50重量%以上含む芳
香族ビニルモノマーとその他の重合性モノマーとのコポ
リマー及びゴム質重合体の存在下で芳香族ビニルモノマ
ーと共に懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等に
よりゴム質重合体とグラフト共重合させたゴム強化芳香
族ビニル系樹脂等が挙げられる。これらの中でも流動性
及び耐熱性に優れる点から芳香族ビニル化合物を主成分
とする芳香族ビニルモノマーから成るホモポリマー及び
ゴム質重合体の存在下で芳香族ビニルモノマーと共に懸
濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等によりゴム質
重合体とグラフト共重合させたゴム変性芳香族ビニル系
樹脂が好ましい。
【0008】ホモポリマーを主成分とする場合、芳香族
ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、エチルスチレン、イソブチルスチレン、
ターシャリーブチルスチレン、o−ブロムスチレン、m
−ブロムスチレン、p−ブロムスチレン、o−クロロス
チレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレンなど
が挙げられるが、中でも流動性が著しく優れる点からス
チレンが好ましい。
【0009】また、コポリマーとする場合は、上記のホ
モポリマーに用いた成分と共重合せしめるモノマー、例
えば(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブ
チル、(メタ)アクリル酸 iso−ブチル等の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル類;(メタ)アクリロニトリ
ル等のビニル・シアン化合物類;イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸、クロトン酸、桂皮酸等の重合性不飽和脂
肪酸;N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、
N−ブチルマレイミド、N−オクチルマレイミド、N−
イソプロピルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N
−p−ブロモフェニルマレイミド、N−o−クロルフェ
ニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のマ
レイミド類;無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シ
トラコン酸等に代表される不飽和カルボン酸無水物類;
アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリ
レート等のエポキシ基含有不飽和化合物類;アリルアミ
ン、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸−アミノプロピル、アミノスチレン等のアミノ基含
有不飽和化合物類;アクリルアミド、N−メチルアクリ
ルアミド等アクリルアミド系化合物;2−ヒドロキシエ
チル−アクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタアク
リレート、4−ヒドロキシ−2−ブテン等の水酸基含有
不飽和化合物などが挙げられる。中でも耐熱性が向上す
る点から(メタ)アクリル酸が好ましい。
【0010】上記ゴム強化芳香族ビニル系樹脂に用いら
れるゴム質重合体としては、例えば天然ゴム(NR)、
アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレ
ン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム
(BR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム
(CR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエンゴム(EPDM)、アクリルゴム(A
CM、ANM)、塩素化ポリエチレンゴム(CSR)、
フッ素ゴム(FKM)、シリコーンゴム(Q)、ウレタ
ンゴム(AU、EU)、多硫化ゴム(T)、エピクロル
ヒドリンゴム(CO、ECO)、クロロスルホン化ポリ
エチレン(CSM)、ノルボルネンゴムおよび/または
それらの加硫化された高分子材料が挙げられる。
【0011】これらの中ではポリブタジエンゴム(B
R)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、
スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレン−プロ
ピレン−非共役ジエンゴム(EPDM)が好ましく、特
にポリブタジエン(BR)が耐衝撃性が著しく向上する
点から好ましい。
【0012】上記芳香族ビニル系化合物(A)は、その
重量平均分子量が21万以上であることが本発明の効果
が顕著なものとなる。
【0013】本発明に用いられるテルペン系樹脂として
は、非環式テルペン、単環式テルペン及び二環式テルペ
ン等のテルペン系炭化水素、テルペン系アルコール、テ
ルペン系アルデヒド及びテルペン系ケトン等のテルペン
系単量体の単独重合体、テルペン系炭化水素とその他の
重合性モノマーとの共重合体、テルペン系単量体の2種
以上の共重合体及びテルペン系単量体の2種以上とその
他の重合性モノマーとの共重合体が挙げられる。
【0014】テルペン系炭化水素の具体例としては、カ
レン、ピネン、オシメン、異性化したピネン、ジペンテ
ン、テルピネン、テルピノレン、リモネン、テレピネン
等のモノテルペン系炭化水素及びカンホレン、ポドカル
プレン、ミレン等のジテルペン系炭化水素等が挙げら
れ、テルペン系アルコールの具体例としては、シトロネ
ロール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、ボルネ
オロール等のモノテルペン系アルコール及びフィトー
ル、スクラレオール、マレール等のジテルペン系アルコ
ールが、テルペン系アルデヒドとしてはシトロネラー
ル、シトラール、シクロシトラール、サフラナール、フ
ェランドラール等のモノテルペン系アルデヒドが、又、
テルペン系ケトンとしては、ヨロン、イロン、メント
ン、カルボメントン、ピペリチノン等のモノテルペン系
ケトン及びスギオール、ケトマノイルオキシド等のジテ
ルペン系ケトンが挙げられる。
【0015】これらのテルペン系単量体と共重合可能な
その他の重合性モノマーとしてはスチレンに代表され
る、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどのスチレ
ン系モノマー、ブタジエン、アクリロニトリル、アクリ
ル酸、テレピン油、フェノール等が挙げられる。
【0016】また、テルペン系炭化水素の2種以上の共
重合体としては、石油類のスチームクラッキングにより
エチレン、プロピレン等を製造するエチレンプラントか
ら副生する分解油留分に含まれるジオレフィンおよびモ
ノオレフィン類を単離せずに重合したものが挙げられ、
具体的には分解油留分のうちC4〜C5留分を原料にし
た脂肪族C4〜C5系石油樹脂、C8〜C10留分を原
料とした芳香族C8〜C10系石油樹脂、脂肪族C4〜
C5系石油樹脂と芳香族C8〜C10系石油樹脂との共
重合体であるC4〜C5−C8〜C10共重合石油樹脂
等が挙げられる。
【0017】これらの石油樹脂と共重合可能なその他の
重合性モノマーとしては、スチレンに代表される、α−
メチルスチレン、ビニルトルエンなどのスチレン系モノ
マー、ブタジエン、アクリロニトリル、アクリル酸、テ
レピン油、フェノール等が挙げられる。
【0018】これらの中でも、脂肪族C4〜C5系石油
樹脂、芳香族C8〜C10系石油樹脂、脂肪族C4〜C
5系石油樹脂と芳香族C8〜C10系石油樹脂との共重
合体であるC4〜C5−C8〜C10共重合石油樹脂お
よびこれらとテレピン油との共重合物が樹脂の流動性及
び耐熱性が著しく向上する点から好ましい。
【0019】本発明で用いる上記テルペン系樹脂は、水
添されたものが特に好ましい。このような水添物をもち
いることにより成形品とした時の耐候性が著しく向上さ
せることができる。この水添の割合としては部分水添で
あっても完全水添であってもよいが、部分水添であるも
のが好ましく具体的には臭素価で10より大きく20以
下の範囲に成るように水添されたものが成形時の樹脂の
流動性が一層向上する点から好ましい。
【0020】水添する方法としては、上記テルペン系樹
脂を製造する際に水素ガスの存在下で水添せしめるか、
テルペン系樹脂した後に水素ガスにより水添することが
好ましい。
【0021】本発明の芳香族ビニル系樹脂組成物の流動
性は添加されるテルペン系樹脂の割合に大きな影響を受
ける。流動性を高めるためには、芳香族ビニル系樹脂1
00部に対して、その含有量は3〜30重量部である事
が望ましい。なかでも3〜15部が特に良い。
【0022】さらに、本発明においては、鉱油を用いる
事により更に樹脂の流動性及び機械的強度を向上するこ
とができる。本発明に用いられる鉱油としては、炭素数
15〜40の直鎖型飽和炭化水素、分技型飽和炭化水素
及び脂環式炭化水素であって、常温にて液体であり、そ
の粘度は40℃において30〜90センチストークスの
ものが特に好ましい。
【0023】なお、本発明の樹脂組成物に於ては、通常
の樹脂と同様に、外部潤滑性、離型性等を向上させるた
めに添加剤としてステアリン酸、ベヘニン酸、パルミチ
ン酸、それらのとカルシウム、マグネシウム等との金属
塩及びエチレン・ビス・ステアリルアマイド等が、それ
ぞれ、3000PPM以内、総量で10000PPM以
内の量がふくまれていても良い。また、その他シリコン
オイル等が含まれていても良い。また、色彩効果を高め
るために染料・顔料を混合しても良い。
【0024】本組成物の製造方法については、単に樹脂
をタンブラーなどで混合せしめ、成形などの材料に用い
る事も可能であるが、望ましくは、押し出しペレット造
粒装置等でペレット化する方が、作業性、相溶性にとっ
て、より良い結果を示す。さらに、芳香族ビニル系モノ
マーの重合の途中でテルペン系樹脂を添加しても良い。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例により一
層具体的に説明するが、以下において%とあるのは特に
断わりのない限り、すべて重量%を意味するものとす
る。
【0026】なお、それぞれの樹脂組成物についての各
種物性試験JIS K−6871に準拠して、さらに詳
細には次のような要領でおこなったものである。 (1)メルトフローレート JIS K−7210 に準拠した。 (2)VICAT軟化点 JIS K−7206 に準拠した (3)引張強度 JIS K−7113 に準拠した (4)引張伸び JIS K−7113 に準拠した (5)曲げ強度 JIS K−7203 に準拠した (6)曲げ弾性率 JIS K−7203 に準拠した (7)耐候性 縦100mm、横40mm、厚み3mmの射出成形によ
り得られた試験片を、 通常の方法でスガ試験機製サン
シャイン・ウエザー・メータに取り付け、試験片表面の
色差の変化を調べた。光源はとしてはサンシャイン・カ
ーボン・アークを用い、ブラックパネル温度63℃、降
雨なしの条件で100時間試験を行った。試験片の色差
は、サンシャイン・ウエザー・メータにとりつけていな
い試験片を基準とし、色差計を用いてΔNを測定した 実施例 1 試験用プラントでスチレンモノマーから合成したポリス
チレン(分子量25万)95部とテルペン系樹脂(C4
〜C5−C8〜C10−テレピン油共重合石油樹脂の水
添物[臭素価20以下、軟化点105℃]「クリアロン
M−105」ヤスハラケミカル(株))5部をタンブ
ラ−により混合し、ついでこれを2軸押出機で混練しペ
レット化せしめた。
【0027】しかるのち、かくして得られたペレットを
原料として物性測定用試験片を射出成形機により作成
し、諸物性を測定した。それらの結果は第1表にまとめ
て示す。
【0028】実施例 2 試験用プラントでスチレンモノマーから合成したポリス
チレン(分子量25万)90部とテルペン系樹脂(クリ
アロン M−105)10部をタンブラ−により混合
し、ついでこれを2軸押出機で混練しペレット化せしめ
た。
【0029】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第1表にまとめて示す。 実施例 3 試験用プラントでスチレンモノマーから合成したポリス
チレン(分子量25万)95部とテルペン系樹脂(C4
〜C5−C8〜C10−テレピン油共重合石油樹脂の水
添物[臭素価20以下、軟化点115℃]「クリアロン
M−115」ヤスハラケミカル(株))5部をタンブ
ラ−により混合し、ついでこれを2軸押出機で混練しペ
レット化せしめた。
【0030】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第1表にまとめて示す。 実施例 4 試験用プラントでスチレンモノマーから合成したポリス
チレン(分子量25万)90部とテルペン系樹脂(クリ
アロン M−115)10部をタンブラ−により混合
し、ついでこれを2軸押出機で混練しペレット化せしめ
た。
【0031】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第1表にまとめて示す。 実施例 5 試験用プラントでスチレンモノマーから合成したポリス
チレン(分子量25万)95部と鉱油(直鎖型炭化水素
系鉱油「BRITOL」WITCO CHEMICAL
製(粘度:40℃において57〜60センチストーク
ス))1部をタンブラーにより混合し、ついで、テルペ
ン系樹脂(クリアロン M−115)5部をタンブラ−
により混合し、ついでこれを2軸押出機で混練しペレッ
ト化せしめた。
【0032】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第2表にまとめて示す。 実施例 6 試験用プラントでスチレンモノマーから合成したポリス
チレン(分子量25万)95部と鉱油(BRITOL)
1部をタンブラーにより混合し、ついで、テルペン系樹
脂(クリアロン M−115)5部をタンブラ−により
混合し、ついでこれを2軸押出機で混練しペレット化せ
しめた。
【0033】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第2表にまとめて示す。 実施例 7 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0 ;大日本インキ化学工業製)95部とテルペン系樹
脂(クリアロン M−105)5部をタンブラ−により
混合し、ついでこれを2軸押出機で混練しペレット化せ
しめた。
【0034】しかるのち、かくして得られたペレットを
原料として物性測定用試験片を射出成形機により作成
し、諸物性を測定した。それらの結果は第3表にまとめ
て示す。
【0035】実施例 8 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)90部とテルペン系樹脂(クリアロン M−10
5)10部をタンブラ−により混合し、ついでこれを2
軸押出機で混練しペレット化せしめた。
【0036】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第3表にまとめて示す。 実施例 9 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)95部とテルペン系樹脂(クリアロン M−11
5)5部をタンブラ−により混合し、ついでこれを2軸
押出機で混練しペレット化せしめた。
【0037】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第3表にまとめて示す。 実施例 10 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)90部とテルペン系樹脂(クリアロン M−11
5)10部をタンブラ−により混合し、ついでこれを2
軸押出機で混練しペレット化せしめた。
【0038】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第3表にまとめて示す。 実施例 11 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)95部とテルペン系樹脂(ポリジペンテン完全水添
樹脂[臭素価10以下、軟化点125℃]クリアロン
P−125)5部をタンブラ−により混合し、ついでこ
れを2軸押出機で混練しペレット化せしめた。
【0039】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第3表にまとめて示す。 実施例 12 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)90部とテルペン系樹脂(クリアロン P−12
5)10部をタンブラ−により混合し、ついでこれを2
軸押出機で混練しペレット化せしめた。
【0040】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第3表にまとめて示す。 実施例 13 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)95部とテルペン系樹脂(芳香族変性テルペン重合
体(非水添物)、軟化点115℃「YSレジンTO11
5」ヤスハラケミカル(株))5部をタンブラ−により
混合し、ついでこれを2軸押出機で混練しペレット化せ
しめた。
【0041】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第3表にまとめて示す。 実施例 14 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)95部と鉱油(BRITOL)1部をタンブラーに
より混合し、ついで、テルペン系樹脂(クリアロン M
−105)5部をタンブラ−により混合し、ついでこれ
を2軸押出機で混練しペレット化せしめた。
【0042】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第4表にまとめて示す。 実施例 15 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)95部と鉱油(BRITOL)1部をタンブラーに
より混合し、ついで、テルペン系樹脂(クリアロン M
−115)5部をタンブラ−により混合し、ついでこれ
を2軸押出機で混練しペレット化せしめた。
【0043】以後は、実施例1と同様にして諸物性の測
定を行った。それらの結果は第4表にまとめて示す。 比較例 1 試験用プラントでスチレンモノマーから合成したポリス
チレン(分子量25万)を2軸押出機で混練しペレット
化せしめた。
【0044】以後は、実施例1と同様にして対照用の物
性測定用試験片を作成し、諸物性の測定を行った。それ
らの結果はまとめて第1表に示す。 比較例 2 試験用プラントでスチレンモノマーから合成したポリス
チレン(分子量25万)100部と鉱油(BRITO
L)1部をタンブラーにより混合し、ついでこれを2軸
押出機で混練しペレット化せしめた。
【0045】以後は、実施例1と同様にして対照用の物
性測定用試験片を作成し、諸物性の測定を行った。それ
らの結果はまとめて第2表に示す。 比較例 3 試験用プラントでスチレンモノマーから合成したポリス
チレン(分子量25万)100部と鉱油(BRITO
L)2部をタンブラーにより混合し、ついでこれを2軸
押出機で混練しペレット化せしめた。
【0046】以後は、実施例1と同様にして対照用の物
性測定用試験片を作成し、諸物性の測定を行った。それ
らの結果はまとめて第2表に示す。 比較例 4 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)を2軸押出機で混練しペレット化せしめた。
【0047】以後は、実施例1と同様にして対照用の物
性測定用試験片を作成し、諸物性の測定を行った。それ
らの結果はまとめて第3表に示す。 比較例 5 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)100部と鉱油(BRITOL)2部をタンブラー
により混合し、ついでこれを2軸押出機で混練しペレッ
ト化せしめた。
【0048】以後は、実施例1と同様にして対照用の物
性測定用試験片を作成し、諸物性の測定を行った。それ
らの結果はまとめて第4表に示す。 比較例 6 ゴム強化ポリスチレン(ディックスチレンGH−965
0)100部と鉱油(BRITOL)3部をタンブラー
により混合し、ついでこれを2軸押出機で混練しペレッ
ト化せしめた。
【0049】以後は、実施例1と同様にして対照用の物
性測定用試験片を作成し、諸物性の測定を行った。それ
らの結果はまとめて第4表に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】 第1表〜第4表の結果からも明かなように、本発明の流
動性の向上した樹脂組成物は流動性に優れ、しかも強
度、耐熱性の低下が見られないものであることが知れ
る。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、優れた流動性の向上に
よる優れた成形性が得られると共に、成形品の機械強
度、耐熱性にも優れる芳香族樹脂組成物が得られる。
【0055】即ち、本発明の樹脂組成物は、射出成形に
おいて射出圧力、型締め圧力を低減させる事ができるた
め、より小型の射出成形機での成形を可能にし、また、
射出圧力、形締め圧力を同等にした場合は、成形品の肉
厚を薄くする事が可能となり、成形サイクルを向上でき
る、樹脂量を低減できる等の利点を有するものである。
さらに、同じ耐熱性で流れが高いという事は、成形時
における剪断発熱、剪断応力の低下をもたらし、成形時
の歪の低減、成形サイクルの向上がはかられる事にな
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ビニル系樹脂(A)とテルペン系
    樹脂(B)とを含有することを特徴とする芳香族ビニル
    系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 テルペン系樹脂(B)が、水添されたも
    のである請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 芳香族ビニル系樹脂(A)が、スチレン
    系樹脂である請求項1又は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 テルペン系樹脂(B)を芳香族ビニル系
    樹脂(A)100重量部に対して3〜30重量部含有す
    る請求項2又は3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 更に鉱油をを含有する請求項4記載の組
    成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002062892A1 (fr) * 2001-02-02 2002-08-15 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Compositions de resine pour poudre d'encre et poudres d'encre
WO2006070820A1 (ja) * 2004-12-27 2006-07-06 Jsr Corporation 熱可塑性樹脂組成物、光学フィルムおよび延伸フィルム
JP2013530286A (ja) * 2010-06-30 2013-07-25 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー ポリマー組成物

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