JPH02300442A - 木質構造材の接合部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は木造軸組を構成する柱・梁あるいは桁等の木
質部材の接合部構造に関するものである。

〔従来技術〕

近年木造軸組の接合部には従来の仕口接合に加えて補強
の接合金物を併用する構造が種々開発されている。とこ
ろでプレハブ建築等量産建築においては仕口の加工手間
を少なくし、かつ現場での作業性のよい接合が好ましく
、職人不足に対処する省力化を達成するために、より規
格化された仕口加工の少ない主として接合金物による接
合部構造の開発が要望されている。

このような接合部構造に使用する接合金物ａ。

ｂとして第７図〜第９図に示すようなものが開発されて
いる。一方の接合金物ａは鉤状の係止部Ｃを有しており
、他方の接合金物すはポケット状の嵌合部ｄを有してい
る。ふたつの接合金物ａ、ｂを、接合するふたつの木質
構造材ｅ。

ｅに向き合わせて固定し、一方の接合金物ａの係止部Ｃ
を他方の接合金物の嵌合部ｄに嵌合して接合するもので
ある。

〔この発明が解決すべき課題〕

このような接合部構造であると、接合するふたつの接合
金物は別個の形状でなくてはならず、製造のための鋳型
もふたつ要るなど、施工コストが高くなってしまう。ま
た現場にて取付＆Ｊ間違いを犯して、取り外してつけ直
すなどの手間を生じさせてしまうこともある。

また上記した接合部構造でば係止部を嵌合部に嵌合する
だけであるため、容易に外れ易く、衝撃や振動によって
木造軸組が解体してしまうというような危険も生じる。

この発明は以上のような課題を解決するためになされた
もので、施工コストを安価にすることができるとともに
、接合した後木造軸組が解体することのない木質構造材
の接合部構造を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明にかかる木質構造材の接合部構造は、接合する
ふたつの木質構造材に各々同じ形状の接合金物を固定す
るものである。

接合金物は、他方の接合金物と向き合わせる長方形の合
わせ面の一端に係合部が突設しである。係合部は断面鉤
形であって、合わせ面とこの係合部によって係合溝が形
成されている。接合金物の他端部は係合部の係合溝と断
面形状が同しに形成されており、合わせ面の上下中間部
には、係合部と平行なピン溝が凹設されている。

このような接合金物は鋳物等によって形成してもよい。

このような接合金物ふたつを、接合する例えば柱と梁の
ような木質構造材に固定する。接合金物は木質構造材の
接合面に各々向き合わせて固定するものであって、ふた
つの接合金物は互いに天地を逆にする。すなわち一方の
接合金物は係合部が上端になるようにしたならば、他方
の接合金物は係合部が下端になるようにする。

このような一方の接合金物の係合溝に他方の接合金物の
他端部を嵌合する。係合溝の断面形状とそれに嵌合する
他端部のＵ３面形状は同形状であるため、ふたつの接合
金物は互いに係合溝に他端部が嵌合してふたつの接合金
物が鉗み合わさることになる。

ふたつの接合金物の合わせ面を向き合わせると、この合
わせ面の上下中間部に形成したピン溝も向き合い、両ビ
ン溝によって接合したふたつの木質構造材間に貫通する
孔が形成されることになる。ごの孔に、ふたつのピン溝
に跨がるように浮き七り防止ピンを嵌合する。

〔作　用〕

木質構造材に天地を逆にして接合金物を各々固定し、係
合溝に他端部を嵌合して組み合わせる。従って同一の接
合金物によって組み合わせが可能であり、接合金物の上
下端二ヶ処が嵌合し合う。

ピン溝に浮き一ヒリ防止ピンを嵌合することによって接
合金物の外れが防止される。

〔実　施　例〕

以下、図に示す一実施例に基づきこの発明の詳細な説明
する。

実施例は木質構造材Ａ、八であるふたつの梁を連結する
場合である。

図においてＢは接合金物であって、鋳物である。接合金
物Ｂの他方の接合金物Ｙ３と向きあわせる合わせ面ｌの
上下いずれか一端には、係合部２が突設しである。係合
部２は断面鉤形であって、合わせ面ｌとこの係合部２に
よって係合溝３が形成されている。接合金物Ｂの上下い
ずれかの他端部４は、この係合部２の係合溝３と断面が
同形状となるよう形成されている。

合わせ面１の上下中間部には断面方形のビンｌ薄５が係
合部２と平行に凹設されている。合わせ面１の上下方向
には係合部２近くに平行な二条の突条６，６が形成され
、他端部近くには突条６，６と同一直線上に位置する二
本の溝７゜７が凹設されている。また合わせ面ｌには上
下にふたつのボルト孔８，８が貫通している。

以上のような接合金物Ｂ、Ｂを木質構造材Ａ。

Ａの接合面９２，９に向き合わせて固定する。このとき
接合金物Ｂ、Ｂは互いに天地を逆にするものであって、
一方の接合金物Ｂの係止部２を上端となるようにすれば
、他方の接合金物Ｂの係止部２は下端となるようにする
。接合金物Ｂを固定するには、接合面９，９から若干中
間部に寄った位置にて木質構造材Ａ、Ａの側面から孔１
０．１０を形成し、この孔１０．１０内に円筒状であっ
て、上下に雌ねじを有するナツト孔１１．１１を有する
シリンダー１２を挿入してあり、接合面９に当接した接
合金物Ｂから通したボルト１３．１３をごのシリンダー
１２のナツト孔１１．１１に螺合して固定しである。

以上のように固定した接合金物Ｂ、Ｂを、一方の接合金
物Ｂの係合溝３に他方の接合金物Ｂの他端部４を嵌合し
て組み合わせる。係合溝３の断面形状と他端部４の断面
形状は同形状であるため、ふたつの接合部物Ｂ、Ｂは互
いに係合溝３に他端部４が嵌合して、上下端二ヶ処で嵌
合することになる。また一方の接合金物Ｂの合わせ面ｌ
の突条６，６が他方の接合金物Ｂの溝７．７に嵌合して
、接合金物Ｂ、Ｂが左右にズレることかない。

接合金物Ｂ、Ｂの合わせ面１，１間にはピン溝５．５に
よって孔が貫通するが、この孔に断面方形状のピン１４
を嵌合する。このピン１４によって接合部！ｌｉＢ、Ｂ
が上下に移動するのを規制されて、接合金物Ｂ、Ｂが外
れることがない。

〔発明の効果〕

この発明は以上のような構成を有し、以下のような効果
を得ることができる。

■　接合金物は合わせ面の一端に係合溝を有する係合部
を有し、他端部の断面形状は係合溝の断面形状と同じで
あるため、接合金物の天地を逆にして組み合わせること
ができ、一種類の接合金物だけでよく、施工コストを安
価にすることができる。また取付は間違いなども残少し
で作業を容易にすることができる。

＠　ふたつの接合金物は上下の二ヶ処で嵌合するため、
それだけ強固に組み合わせることができ、構造材同士の
接合がより正確かつ信頼性が高くなる。

Ｏふたつのピン溝に跨がって浮き上り防止ピンを嵌合し
たため、接合金物が上下に規制されて、衝撃、振動によ
って両者の接合が外れない。従って木造軸組の解体など
という危険が生じる心配がない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明にかかる木質構造材の接合部構造の一
実施例の断面図、第２図は接合金物の斜視図、第３図は
その平面図、第４図はその正面図、第５図はその右側面
図、第６図はその断面図、第７図及び第８図は従来の接
合金物の斜視図、第９図はその使用状態の断面図である
。 Ａ・・・木質構造材、Ｂ・・・接合金物ｌ・・・合わせ
面、２・・・係合部、°３・・・係合溝、４・・・他端
部、５・・・ピン溝、６・・・突条、７・・・溝、８・
・・ボルト孔、９・・・接合面、ＩＯ・・・孔、ＩＩ・
・・ナンド孔、１２・・・シリンダー、１３・・・ボル
ト、１４・・・ピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 合わせ面の一端に係合溝を有する断面鉤形の係合部を突
   設し、他端部の断面形状を係合溝部と同形状に形成し、
   合わせ面の上下中間部に係合部と平行なピン溝を凹設し
   た接合金物を、接合するふたつの木質構造材の接合面に
   天地を逆にして向き合わせて各々固定し、一方の接合金
   物の係合溝に他方の接合金物の他端を嵌合して合わせ面
   同士を向き合わせ、両接合金物のピン溝に跨がらせて浮
   き上り防止ピンを挿通したことを特徴とする木質構造材
   の接合部構造。