JP2537453B2 - 木造構造物の製造方法 - Google Patents

木造構造物の製造方法

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JP2537453B2
JP2537453B2 JP4301747A JP30174792A JP2537453B2 JP 2537453 B2 JP2537453 B2 JP 2537453B2 JP 4301747 A JP4301747 A JP 4301747A JP 30174792 A JP30174792 A JP 30174792A JP 2537453 B2 JP2537453 B2 JP 2537453B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木造構造物の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木造構造物のけたと柱の結合に際
しては、例えば、図3に示されるように、それぞれの柱
101,102,103に一本のけた104を設置し、
このけた104の下面に各柱101,102,103頭
部の突起105,106,107を係合し、そしてけた
104の継ぎ手部108は、けた104と柱101,1
02,103との係合部を避けた位置に設けられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、木造構造物のけたと柱の結合に際
し、一本のけた104を用いなければならないため、現
場での組立て作業が困難になり、これにより工期が長く
なるという問題があった。
【0004】また、けた104の両端に取付けられた柱
101と柱103の間隔によっては、サイズの異なるけ
た104を多数必要とするため、資材にムダあるいはム
ラが生じるという問題があった。
【0005】さらに、継き手部108は、単に凹凸嵌合
部109なので、継き手部108の強度が損なわれると
いう問題もあった。また、けた104に対して柱を強固
に嵌合するための係合凹部を大きく穿孔すると、けた1
04の強度が弱まるため、けた104に対して上下から
柱の係合凹部を形成することは事実上不可能であった。
【0006】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、現場での組立て作業が簡単になって、工
期を短縮し、しかも資材を有効に利用でき、梁全体の強
度および継き手部の強度の向上を図れるばかりか、梁の
上方に延びる柱をも強力に支持できる木造構造物の製造
方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の木造構造物の製造方法は、予め下面中央に係合
凹部2、そして上面中央に孔部18の設けられた角柱形
状のユニット材1の前記係合凹部2に、柱4の頭部5を
係合し、次にこのユニット材1の左右両端に少なくとも
上面が面一となる間隔調整部材9を接合し、続いて前記
ユニット材1上面と面一の間隔調整部材9上面とに、両
端面が垂直平面の補強梁11をそれぞれ前記接合部を跨
ぐように左右に取付けることにより、前記柱4の鉛直上
方に角柱形状の柱15の嵌入幅を設定し、さらに前記ユ
ニット材1および間隔調整部材9に対して補強梁11を
それぞれボルト、ナット13、14で固定し、最後に前
記柱15の先端の突起17を前記孔部18に嵌入すると
ともに、この柱15を前記補強梁11、11の両端面で
挟むように取付けることを特徴としている。
【0008】
【作用】木材構造物の柱の頭部はユニット材の下面中央
に設けられた係合凹部に係合され、しかもユニット材の
左右両端には柱間隔を調整する間隔調整部材で行うた
め、ユニット材と下方の柱の係合は現場ではなく工場で
行うことができるので、ユニット材と柱のプレ加工が可
能となり、工期が短縮され、資材の有効利用が可能とな
る。
【0009】さらに、ユニット材1の両端に間隔調整部
材9が接合され、それらの接合部分を跨ぐように補強梁
11が面一に載置され、ユニット材1と補強梁11、そ
して間隔調整部材9と補強梁11とがそれぞれボルト、
ナット13、14で固定されるために、ユニット材1と
間隔調整部材9との接合部分が強力に補強される。さら
にこの補強梁11はその対向する端面が垂直平面であ
り、この端面の間隔がユニット材1の上面に固定される
柱15の幅と同一であり、柱15の下端が左右から強力
に挟まれるように保持されるため、この柱の固定のため
にユニット材1の上方に柱15と同断面形状の係合凹部
等を形成する必要がなくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】実施例のユニット材1は、図1及び図2に
示すように、通常木材構造物のけたに用いられる角柱形
状のものであって、下面中央に柱4,8の頭部5を係合
する係合凹部2を備えている。6は柱4の頭部5の一部
を構成する突起であって、同様に、係合凹部2に係合し
ている。
【0012】ユニット材1の左右両端には柱4,7,8
間隔を調整する間隔調整部材9を結合する結合部3が設
けられている。この結合部3は段状に形成されており、
したがってこれに対応する間隔調整部材9の両端も段状
に形成されている。
【0013】間隔調整部材9の下面には孔部10が設け
られており、この孔部10には柱7の突起6が係合して
いる。本実施例では、間隔調整部材9の下面には1本の
柱7を係合するようにしているが、2本の柱を係合する
には長さ寸法の大きい間隔調整部材を用いるようにすれ
ば良い。すなわち、間隔調整部材9は柱間隔に合わせて
数種類準備されている。
【0014】11は補強梁であって、この補強梁11は
ユニット材1上面と間隔調整部材9上面に跨がって、ユ
ニット材1及び間隔調整部材9に穿設された貫通孔12
を挿通するボルト13,ナット14を介して取付けられ
ている。
【0015】係合凹部2に対応するユニット材1の上面
には、柱15,16の尾部の突起17を係合する孔部1
8が設けられており、柱15,16は補強梁11で挟ま
れるように、柱15,16の尾部の突起17が孔部18
に係合される。柱15,16は、例えば、2階の柱等に
使用される。ここで、ユニット材1と補強梁11は木材
構造物における「けた」を構成している。
【0016】このように構成された実施例のユニット材
1にあっては、まず、木材構造物の柱4,8の頭部5
は、現場ではなく工場等で予めユニット材1の下面中央
に設けられた係合凹部2に係合される。
【0017】そして、現場ではユニット材1と柱4,8
が一体となったものを、ユニット材1の左右両端に設け
られた結合部3,3に柱間隔を調整する間隔調整部材9
を結合し、この間隔調整部材9に残りの柱7を係合し
て、柱4,7,8とユニット材1及び間隔調整部材9と
で構成されるけたとの結合が完了する。
【0018】したがって、ユニット材1と柱4,8の係
合は現場ではなく工場で行うことができるので、ユニッ
ト材1と柱4,8のプレ加工が可能となる。
【0019】これにより現場ではユニット材1の左右両
端に柱間隔を調整する間隔調整部材9を結合する作業の
みで、柱とけたとの結合が完了することになって、木造
構造物の組立て作業が簡単になり、工期の短縮が図られ
る。
【0020】また、柱4,7,8の間隔調整は、ユニッ
ト材1を使用せず間隔調整部材9で行われるため、数種
類の間隔調整部材を準備するだけで、柱とけたとの結合
が行われるので、同一寸法のユニット材の量産化が可能
となり、資材のムダあるいはムラがなくなって、資材の
有効利用が図られる。
【0021】また、補強梁11がユニット材1上面と間
隔調整部材9上面とに跨がって取付けられているため、
ユニット材1と間隔調整部材9の結合部3の強度の向上
が図られる。
【0022】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、次に記載する効果が得られる。
【0024】木材構造物の柱の頭部5はユニット材1の
下面中央に設けられた係合凹部2に係合され、しかもユ
ニット材1の左右両端には柱間隔を調整する間隔調整部
材9で行うため、ユニット材1と下方の柱7の係合は現
場ではなく工場で行うことができるので、ユニット材と
柱のプレ加工が可能となり、工期が短縮され、資材の有
効利用が可能となる。
【0025】さらに、ユニット材1の両端に間隔調整部
材9が接合され、それらの接合部分を跨ぐように補強梁
11が面一に載置され、ユニット材1と補強梁11、そ
して間隔調整部材9と補強梁11とがそれそれボルト、
ナット13、14で固定されるために、ユニット材1と
間隔調整部材9との接合部分が強力に補強される。さら
にこの補強梁11はその対向する端面が垂直平面であ
り、この端面の間隔がユニット材1の上面に固定される
柱15の幅と同一であり、柱15の下端が左右から強力
に挟まれるように保持されるため、この柱の固定のため
にユニット材1の上方に柱15と同断面形状の係合凹部
等を形成する必要がなくなる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のユニット材の斜視図である。
【図2】実施例のユニット材の一部断面を示す側面図で
ある。
【図3】従来のユニット材の一部断面を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ユニット材 2 係合凹部 3 結合部 4 柱 5 柱の頭部 6 突起 7 柱 8 柱 9 間隔調整部材 10 孔部 11 補強梁 12 貫通孔 13 ボルト 14 ナット 15 柱 16 柱 17 突起 18 孔部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め下面中央に係合凹部2、そして上面
    中央に孔部18の設けられた角柱形状のユニット材1の
    前記係合凹部2に、柱4の頭部5を係合し、次にこのユ
    ニット材1の左右両端に少なくとも上面が面一となる間
    隔調整部材9を接合し、続いて前記ユニット材1上面と
    面一の間隔調整部材9上面とに、両端面が垂直平面の補
    強梁11をそれぞれ前記接合部を跨ぐように左右に取付
    けることにより、前記柱4の鉛直上方に角柱形状の柱1
    5の嵌入幅を設定し、さらに前記ユニット材1および間
    隔調整部材9に対して補強梁11をそれぞれボルト、ナ
    ット13、14で固定し、最後に前記柱15の先端の突
    起17を前記孔部18に嵌入するとともに、この柱15
    を前記補強梁11、11の両端面で挟むように取付ける
    ことを特徴とする木造構造物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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