JPH0229450Y2 - - Google Patents

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JPH0229450Y2
JPH0229450Y2 JP16046382U JP16046382U JPH0229450Y2 JP H0229450 Y2 JPH0229450 Y2 JP H0229450Y2 JP 16046382 U JP16046382 U JP 16046382U JP 16046382 U JP16046382 U JP 16046382U JP H0229450 Y2 JPH0229450 Y2 JP H0229450Y2
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transistor
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emitter
resistor
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JP16046382U
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、半導体集積回路などによく用いられ
る定電流回路に関する。 背景技術とその問題点 半導体集積回路などによく用いられる定電流回
路は、一般に、第1図に示すように構成されてい
る。 即ち、これは、トランジスタQ1,Q2のエミツ
タが抵抗R1,R2を介して直流電源である電源の
一端1に接続され、トランジスタQ1及びQ2のベ
ースが共通に接続され、トランジスタQ2のコレ
クタとベースとが、直流的帰還路を形成する、別
のトランジスタQ4のベース・エミツタを介して
接続され、トランジスタQ2のコレクタとトラン
ジスタQ4のベースとの接続点が抵抗R4を介して
電源の他端2に接続され、トランジスタQ4のコ
レクタが電源の他端2に接続され、トランジスタ
Q2のベースとトランジスタQ4のエミツタとの接
続点がさらに別のトランジスタQ5のコレクタと
ベースとに接続され、トランジスタQ5のエミツ
タが抵抗R5を介して電源の一端1に接続された
もので、図の場合、電源の一端1は接地点であ
り、電源の他端2は正の電源電圧+VCCが得られ
る点である。 この回路で、各トランジスタのベース・エミツ
タ間電圧が等しいものとして、これをVBEとし、
また、R1=R2=R5とされ、各トランジスタのベ
ース電流が極めて微小であるので無視されて(か
かるトランジスタ回路についての計算にあたつて
は、トランジスタのベース電流を無視して考察す
るのが一般的であり、実質的に不都合は生じな
い。)、各トランジスタのエミツタ電流も等しくな
るとして、これをIEとすれば、トランジスタQ1
コレクタに得られる出力の電流は、 IE=VCC−2VBE/R2+R4 …(1) で表わされる。 この式から明らかなように、従来の定電流回路
は、出力の電流にトランジスタのベース・エミツ
タ間電圧に依存する項を含む。従つて、トランジ
スタのベース・エミツタ間電圧が温度により変化
することによつて、出力の電流も変化してしまう
ことになり、かかる定電流回路を差動増幅回路や
掛算回路などに用いた場合には、これら回路の出
力の直流レベルや利得が温度により変化してしま
う不都合がある。 考案の目的 本考案は、かはる点に鑑み、出力の電流が温度
によりほとんど変化することのない、新規な定電
流回路を提供するものである。 考案の概要 本考案では、出力の電流に前述のトランジスタ
のベース・エミツタ間電圧に依存する項を実質的
に打ち消す項を含むように、トランジスタと抵抗
とからなる回路を付加する。 実施例 第2図は本考案の定電流回路の一実施例で、第
1図の従来の回路に対して、トランジスタQ3
抵抗R3及びR6〜R8からなる回路が付加されたも
のである。即ち、この場合、トランジスタQ2
コレクタとトランジスタQ4のベースとの接続点
が抵抗R4を介し、さらに抵抗R6を介して直流電
源である電源の他端2に接続され、トランジスタ
Q3のコレクタがこの抵抗R4とR6との接続点に接
続され、エミツタが抵抗R3を介して電源の一端
1に接続され、ベースと電源の一端1との間に抵
抗R7が接続され、ベースと電源の他端2との間
に抵抗R8が接続される。 この回路で、トランジスタQ3以外の各トラン
ジスタのベース・エミツタ間電圧が等しいものと
して、これをVBEとし、R1=R2=R5とされ、トラ
ンジスタQ3以外の各トランジスタのベース電流
が無視されて、トランジスタQ3以外の各トラン
ジスタのエミツタ電流も等しくなるとして、これ
をIEとし、また、トランジスタQ3のベース・エミ
ツタ間電圧をVBE3とし、トランジスタQ3のエミ
ツタ電流をIE3とし、トランジスタQ3のベース電
圧をV3とすれば、 IE3=V3−VBE3/R3 …(2) となる。 かかるもとで、トランジスタQ2のエミツタ電
流IE及びトランジスタQ3のエミツタ電流IE3は、
共に抵抗R6を通じるものとされるので、抵抗R6
においては、R6(IE+IE3)の直流電圧降下が生じ
る。従つて、電源の他端2から、抵抗R6、抵抗
R4、トランジスタQ2、及び、抵抗R2を通じて電
源の一端1に至る電流路に着目すると、 VCC−R6(IE+IE3)−IE・R4−2VBE−IE・R2=0 という関係が成立し、従つて、かかる関係をIE
ついて整理し、かつ、(2)式を代入すると、トラン
ジスタQ2のエミツタ電流IEは、 IE=VCC−2VBE−IE3・R6/R2+R4+R6 =VCC−2VBE−R6/R3(V3−VBE3)/R2+R4+R6…(
3) で表わされる。ここで、R6/R3=2とすれば、 IE=VCC−2V3/R2+R4+R6−2VBE−VBE3/R2+R4+R
6…(4) となり、トランジスタQ3のベース電圧V3の設定
により、即ち、抵抗R7及びR8の設定により、ト
ランジスタQ3以外の各トランジスタのベース・
エミツタ間電圧VBEとトランジスタQ3ベース・エ
ミツタ間電圧VBE3とが実質的等しくなるようにす
れば、(4)式の右辺の第2項は実質的に零になつ
て、実質的に IE=VCC−2V3/R2+R4+R6 =VCC−2R7/R7+R8VCC/R2+R4+R6 =R8−R7/(R2+R4+R6)(R7+R8)VCC …(5) となる。そして、トランジスQ1のコレクタ電流
は、トランジスQ1のエミツタ電流に等しく、ト
ランジスQ1のエミツタ電流はトランジスタQ2
エミツタ電流IEに等しいので、結局、トランジス
Q1のコレクタを流れる出力の電流にトランジス
タのベース・エミツタ間電圧に依存する項を実質
的に含まないようになる。従つて、トランジスタ
のベース・エミツタ間電圧が温度により変化して
も、出力の電流はほとんど変化しない。 このことは、実験結果からも確認された。第3
図は第1図の従来の回路の実験回路で、R1=R2
=R5=2kΩ、R4=30kΩにしたものであり、第4
図は第2図の本考案の回路の実験回路で、R1
R2=R5=2kΩ、R3=5kΩ、R4=R6=R7=10kΩ、
R8=30kΩにしたものであり、いずれも、VCC
5Vにし、トランジスタQ1のコレクタと電源の他
端2との間に10kΩの抵抗を接続し、−10℃、25
℃、80℃の各温度におけるこの10kΩの抵抗の両
端間の電圧Vpを測定したもので、その測定結果
は表1に示す通りである。また、表1の測定結果
から、25℃のときの電圧VpをVp(25℃)として表
わして、 Vp−Vp(25℃)/Vp(25℃)×100(%) の式により、−10℃,80℃のときの電圧Vpの25℃
【表】
【表】 ときのそれに対する変化率を示したものが表2で
ある。実験回路は、いずれも、集積回路化された
ものではなく、デユアル・トランジスタを使用し
たデイスクリート回路であり、第3図の実験回路
では、トランジスタQ1とQ2,Q4とQ5が各々ペ
ア・トランジスタとされ、第4図の実験回路で
は、トランジスタQ1とQ2,Q3とQ4との各々ペ
ア・トランジスタとされたものであるが、本考案
の回路によれば、従来の回路に比べて出力の電流
の変化が1/20以下になることが認められた。 第5図は本考案の定電流回路の他の実施例で、
トランジスタQ2のコレクタとベースとが第2図
の実施例のように別のトランジスタQ4のベー
ス・エミツタを介することのない直流的帰還路に
より直接的に接続され、これに伴なつてトランジ
スタQ5及び抵抗R4,R5もない場合である。 この回路で、トランジスタQ2のエミツタ電流IE
及びトランジスタQ3のエミツタ電流IE3は、共に
抵抗R6を通じるものとされるので、抵抗R6にお
いては、R6(IE+IE3)の直流電圧降下が生じる。
従つて、電源の他端2から、抵抗R6、トランジ
スタQ2、及び、抵抗R2を通じて電源の一端1に
至る電流路に着目すると、 VCC−R6(IE+IE3)−2VBE−IE・R2=0 という関係が成立し、従つて、かかる関係をIE
ついて整理し、かつ、(2)式を代入すると、トラン
ジスタQ2のエミツタ電流IEは、 IE=VCC−VBE−IE3・R6/R2+R6 =VCC−VBE−R6/R3(V3VBE3)/R2R6 …(6) で表わされる。ここで、R6/R3=1とすれば、 IE=VCC−V3/R2+R6−VBE−VBE3/R2+R6 …(7) となり、第2図の実施例の場合と同様にVBE
VBE3とが実質的に等しくなるようにすれば、(7)式
の右辺の第2項は実質的に零になつて、実質的に IE=VCC−V3/R2R6 =VCC−R7/R7+R8VCCR2R6 =R8/(R2+R6)(R7+R8)VCC …(8) となる。そして、トランジスQ1のコレクタ電流
は、トランジスQ1のエミツタ電流に等しく、ト
ランジスQ1のエミツタ電流はトランジスタQ2
エミツタ電流IEに等しいので、結局、トランジス
Q1のコレクタを流れる出力の電流にトランジス
タのベース・エミツタ間電圧に依存する項を実質
的に含まないようになつて、トランジスタのベー
ス・エミツタ間電圧が温度により変化しても、出
力の電流はほとんど変化しない。 応用例 第6図は定電流回路を用いた回路の一例で、平
衡変調回路などとして用いられる掛算回路で、ト
ランジスタQ11及びQ12のエミツタに夫々電流IX
定電流源が接続され、トランジスタQ13及びQ14
のエミツタに夫々電流IYの定電流源が接続され、
トランジスタQ11及びQ12のエミツタ間に抵抗RX
が接続され、トランジスタQ13及びQ14のエミツ
タ間に抵抗RYが接続され、トランジスタQ15及び
Q16のエミツタがトランジスタQ13のコレクタに
接続され、トランジスタQ17及びQ18のエミツタ
がトランジスタQ14のコレクタに接続され、トラ
ンジスタQ11のコレクタがトランジスタQ15及び
Q18のベースに接続され、トランジスタQ12のコ
レクタがトランジスタQ16及びQ17のベースに接
続され、トランジスタQ15及びQ17のコレクタが
共通に接続され、トランジスタQ16及びQ18のコ
レクタが共通に接続され、トランジスタQ11及び
Q12のベース間に信号電圧VXが供給され、トラン
ジスタQ13及びQ14ベース間に信号電圧VYが供給
され、トランジスタQ16及びQ18のコレクタの接
続点から出力電圧Vpが取り出される。 出力電圧Vpは、トランジスタQ16及びQ18のコ
レクタに接続される負荷抵抗RL、電源電圧をVCC
とするとき、 Vp(VCC−IY・RL) −RL/IX・RX・RYVX・VY で表わされ、従つて、定電流源として第1図の従
来の定電流回路を用いるときは、電流IX及びIY
温度により変化することによつて、出力電圧Vp
の直流レベルと交流出力信号の利得が温度により
変化してしまう。これに対して、定電流源として
第2図または第5図の本考案の定電流回路を用い
るときは、電流IX及びIYが温度によりほとんど変
化しないので、出力電圧Vpの直流レベルと交流
出力信号の利得が温度によりほとんど変化しな
い。 考案の効果 本考案の定電流回路によれば、従来の定電流回
路に対して、トランジスタQ3と抵抗R3及びR6
R8とからなる回路を付加することによつて、出
力の電流にトランジスタのベース・エミツタ間電
圧に依存する項が実質的に含まれないようにした
ので、トランジスタのベース・エミツタ間電圧が
温度により変化しても、出力の電流はほとんど変
化せず、差動増幅回路や掛算回路などに用いた場
合には、これら回路の出力の直流レベルや利得が
温度によりほとんど変化しないようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の定電流回路の一例を示す図、第
2図は本考案の定電流回路の一実施例を示す図、
第3図は第1図の回路に対応する実験回路を示す
図、第4図は第2図の回路に対応する実験回路を
示す図、第5図は本考案の定電流回路の他の実施
例を示す図、第6図は掛算回路の一例を示す図で
ある。 図中、Q1,Q2,Q3は第1、第2、第3のトラ
ンジスタ、Q4は別のトランジスタ、R6は共通の
抵抗である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第1、第2及び第3のトランジスタのエミツタ
    が夫々第1、第2及び第3の抵抗を介して直流電
    源の一端に接続され、上記第1及び第2のトラン
    ジスタのベースが共通に接続され、上記第2のト
    ランジスタのコレクタが直流的帰還路を通じて上
    記第2のトランジスタのベースに接続され、上記
    第2及び第3のトランジスタのコレクタが共通に
    設けられた第4の抵抗を介して上記直流電源の他
    端に接続され、上記第3のトランジスタのベース
    と上記直流電源の一端及び他端との間に夫々抵抗
    が接続されて成り、上記第3及び第4の抵抗が
    各々の抵抗値の比が所定の整数比となるべく選定
    されて、上記第1のトランジスタのコレクタに定
    電流出力が得られるものとされた定電流回路。
JP16046382U 1982-10-23 1982-10-23 定電流回路 Granted JPS5963720U (ja)

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JP16046382U JPS5963720U (ja) 1982-10-23 1982-10-23 定電流回路

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JP16046382U JPS5963720U (ja) 1982-10-23 1982-10-23 定電流回路

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JPS5963720U JPS5963720U (ja) 1984-04-26
JPH0229450Y2 true JPH0229450Y2 (ja) 1990-08-08

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