JPH0229028Y2 - - Google Patents

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JPH0229028Y2
JPH0229028Y2 JP8145585U JP8145585U JPH0229028Y2 JP H0229028 Y2 JPH0229028 Y2 JP H0229028Y2 JP 8145585 U JP8145585 U JP 8145585U JP 8145585 U JP8145585 U JP 8145585U JP H0229028 Y2 JPH0229028 Y2 JP H0229028Y2
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JP
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brake
rim
shoe
cable
brake shoe
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、自転車におけるカンチレバー式ブ
レーキに関し、詳しくは、ブレーキ本体とブレー
キ操作レバー間を連結するケーブルが何らかの原
因で切れて制動不能となつたときに、自動的に車
輪を制動するように改良されたものに関する。
【従来の技術】
この種のカンチレバー式ブレーキは、たとえば
実公昭51−25892号公報に示されているように、
車輪のリム部を挾むようにして上下にのびる左右
一対のフロントホークまたはバツクホークにそれ
ぞれ設けた台座に前後方向の軸を取付け、この軸
に対してブレーキシユーを持つブレーキ本体をそ
れぞれ揺動可能に支持し、このブレーキ本体の外
方部に延びるアームをケーブルを介して引き上げ
ると、左右のブレーキ本体が上記軸を中心として
内向きに回動させられ、これにより左右のブレー
キ本体のブレーキシユーが車輪のリムの両側面を
挾みこんで制動するようになつている。なお、上
記ブレーキ本体は、それぞれ戻しバネにより、ブ
レーキシユーがリムから遠ざかる方向、すなわち
外向きに回動するように常時付勢されており、し
たがつて、制動時においては、上記ブレーキ本体
は上記戻しバネに打ち勝つて内向きに回動させら
れることになる。
【考案が解決しようとする問題点】
ところで、この種のカンチレバー式ブレーキ
は、ブレーキ本体とブレーキ操作レバーとをケー
ブルによつて連結し、ブレーキ操作による操作力
がケーブルを介して上記ブレーキ本体に伝達され
るようになつている。したがつて、何らかの原因
で、操作レバーないしケーブルからなるブレーキ
操作系が分断された場合、自転車は制動不能の状
態に陥る。このように操作系が分断される例とし
ては、操作ケーブル自体の疲労による破断、操作
ケーブルの端部のブレーキ操作レバーに対する連
結部の破損、あるいは操作ケーブルとブレーキア
ームの連結部の破損が考えられる。 この考案は、上記のような事情のもとで考え出
されたもので、ブレーキ操作レバーの操作力をケ
ーブルを介してブレーキ本体に伝達するようにな
つたカンチレバー式ブレーキにおいて、たとえ上
記ケーブル等の操作系が不意に分断して自転車が
制動操作不能の状態に陥つても、自動的に自転車
を制動することができる非常制動機能を簡単な構
成により付加することをその課題とする。
【問題を解決するための手段】
上記の問題を解決するため、本考案では、次の
技術的手段を講じている。 すなわち、車輪のリムを挾むように配置される
左右一対の自転車フレームにおける上記リムに対
して比較的近い位置に設けられた取付け台座に、
リムの側面に対向するブレーキシユーと、ケーブ
ル連結部とを備えるブレーキ本体を、バネにより
常時外向きに付勢しながら前後方向の軸まわりに
揺動可能に支持してなるカンチレバー式ブレーキ
において、上記ブレーキシユーまたはブレーキシ
ユー取付け部に、ブレーキ本体が所定以上外向き
に回動したときのみリムの内面に干渉する非常制
動部を設けている。
【作用および効果】
ハンドルなどに設けられたブレーキ操作レバー
を操作すると、ケーブルが引つ張られ、上記左右
一対のブレーキ本体はその戻しバネの弾力に打ち
勝つて内向きに揺動させられる。このとき左右の
ブレーキシユーは車輪のリムの両側面を挾み込
み、車輪に対して制動力を与える。一方、ブレー
キ操作レバーに対する操作力を解除すると、上記
ブレーキ本体は戻しバネにより外向きに戻し回動
させられる。このときブレーキシユーはリムから
離れ、上記の制動力は解除される。なお、ブレー
キ本体には戻しバネによる付勢力が常時作用して
いるので、上記ケーブルには常時一定の張力が作
用している。 そして、万一ブレーキ操作力をブレーキ本体に
伝達するためのケーブルが何らかの原因で切れた
場合には、ブレーキ本体を通常位置に保持してお
く保持力がなくなり、ブレーキ本体は、戻しバネ
の弾力により、さらに外方、すなわち、ブレーキ
シユーがリムから離れる方向に回動しようとす
る。本考案では、このときのブレーキ本体の弾性
的な戻り回動力を利用して車輪を非常制動するよ
うにしている。すなわち、本考案では、ブレーキ
シユーまたはブレーキシユー取付け部に、ブレー
キ本体が所定以上外向きに回動したときのみリム
の内面に干渉する非常制動部が設けられているの
で、上記のようにブレーキ本体が常態位置からさ
らに外向きに回動したとき、非常制動部が戻しバ
ネの弾力によりリムの内面に弾性的に当接し、こ
れがリムに対して制動力を与えるのである。 したがつて、万一ブレーキ操作レバーないしこ
れとブレーキ本体とをつなぐケーブルが切れるな
ど、ブレーキ操作系が分断されて制動操作が不能
な状態となつても、自動的に非常制動がかかり、
自転車を停止させる。その結果、本考案のカンチ
レバー式ブレーキを装備した自転車の安全性が非
常に高まる。 しかも、本考案を実施するには、最も簡単には
ブレーキシユーの形状を変更するだけでよく、ほ
とんどコスト上昇を招かない。
【実施例の説明】
以下、本考案のカンチレバー式ブレーキの実施
例を図面を参照して具体的に説明する。 車輪1のリム2を左右に挾んで上下方向にのび
るフロントホーク3,3の、リム2に対して若干
下方の部位には、それぞれ取付け台座4,4がロ
ウ付けなどにより一体的に取付けられ、そしてこ
れ取付け台座4,4から前後方向に延びる支軸
5,5が突設されている。ブレーキ本体6,6
は、上記支軸5,5に可回転に嵌めこまれるボス
部7,7から斜上外方にのびる作動アーム部8,
8と、上記ボス部7,7からほぼ外方にのびる入
力アーム部9,9とを備える正面視ほぼL字状を
しており、第2図に詳示するように上記ボス部
7,7を上記支軸5,5にはめ込むことにより、
上記支軸5,5を中心として往復回動可能に支持
されるとともに、上記支軸5,5に套嵌した戻し
バネ10の一端10aを上記台座4に、他端をブ
レーキ本体6,6に掛止することにより、常時外
向き、すなわち第1図矢印A方向に付勢されてい
る。 上記ブレーキ本体6,6の作動アーム部8,8
の先端には、ブレーキシユー11が、その制動面
12がリム2の側面2aに対向するようにして取
付けられる。このブレーキシユー11は、ゴム等
でできたシユー本体11aと、このシユー本体の
基部を抱持する取付け金具11bとからなり、取
付け金具11bの裏面から突出するシユー軸13
を上記作動アーム部8,8に設けた孔に通挿して
ねじ止めするなどの、公知の方法で取付けられ
る。また、ブレーキ本体6,6の入力アーム部
9,9の先端部には、それぞれ二股に分けられた
ケーブルW,Wの端部が止着される。 さらに、本考案では、上記ブレーキ本体6,6
が、支軸5,5まわりに所定以上外向きに回動し
たときのみリム2の内面2bに干渉する非常制動
部14を設けるのであるが、本例ではこれを、シ
ユー本体11aの形状を次のようにすることによ
り実現している。 すなわち、本例のシユー本体11aには、その
制動面12の下縁からさらにリム2の内面2bと
ほぼ平行状に内方に所定距離のびる突片15が一
体形成されている。その結果、上記制動面12な
いしこの突片15の内面15aは、リム2の側面
2aから内面2bをL字状に囲む形態となる。ブ
レーキ本体6,6の支軸5,5は、上記リム2の
内面2bより下方に位置しているので、ブレーキ
本体6,6が外方、すなわち第1図矢印A方向に
所定以上回動したときのみ、仮想線で示すように
上記突片15の内面15aがリム内面2bに当接
する。なお、図示例では、シユー本体11aに上
述の突片15を形成することにより非常制動部1
4を形成しているが、上記突片と同等のものをブ
レーキ本体6,6と一体的に動くブレーキ構成部
材、たとえば、シユー本体を抱持する取付け金具
11bに一体的に設けてもよいことはもちろんで
ある。なお、この場合、リムに対する摩擦係数の
大きいゴムパツドを貼着しておく必要がある。 以上の構成において、図示しないブレーキ操作
レバーを操作すると、ケーブルWが矢印P方向に
牽引され、これによりブレーキ本体6,6は支軸
5,5を中心として矢印B方向に回動させられ
る。このときブレーキシユー11の制動面12が
リム2の両側面2aを挾圧し、車輪を制動する。
そしてブレーキ操作レバーの操作力を解除する
と、上記とは逆に、ブレーキ本体6,6は戻しバ
ネ10の弾力により、矢印A方向に戻し回動させ
られる。 一方、何らかの理由により上記操作ケーブルW
が切れると、ブレーキ本体6,6を第1図に実線
で示す常態に保持する保持力がなくなるため、戻
しバネ10の力によりブレーキ本体6,6は仮想
線で示すようにさらに矢印A方向に回動させられ
る。このとき非常制動部としての上記突片15の
内面15aがリム2の内面2bに接触して車輪に
対して非常制動をかける。 以上説明したように、本考案のカンチレバー式
ブレーキは、ブレーキ操作系が分断された操作不
能となつたとき自動的に非常制動をかけて自転車
を止めるので、安全性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図は
第1図の−線に沿う断面図である。1……車
輪、2……リム、6……ブレーキ本体、10……
戻しバネ、11……ブレーキシユー、14……非
常制動部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車輪のリムを挾むように配置される左右一対の
    自転車フレームにおける上記リムに対して比較的
    近い位置に設けられた取付け台座に、リムの側面
    に対向するブレーキシユーと、ケーブル連結部と
    を備えるブレーキ本体を、バネにより常時外向き
    に付勢しながら前後方向の軸まわりに揺動可能に
    支持してなるカンチレバー式ブレーキにおいて、
    上記ブレーキシユーまたはブレーキシユー取付け
    部に、ブレーキ本体が所定以上外向きに回動した
    ときのみリムの内面に干渉する非常制動部を設け
    たことを特徴とする、カンチレバー式ブレーキ。
JP8145585U 1985-05-29 1985-05-29 Expired JPH0229028Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8145585U JPH0229028Y2 (ja) 1985-05-29 1985-05-29

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8145585U JPH0229028Y2 (ja) 1985-05-29 1985-05-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61196192U JPS61196192U (ja) 1986-12-06
JPH0229028Y2 true JPH0229028Y2 (ja) 1990-08-03

Family

ID=30628252

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JP8145585U Expired JPH0229028Y2 (ja) 1985-05-29 1985-05-29

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JPS61196192U (ja) 1986-12-06

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